JP3001289B2 - 自動合焦カメラ - Google Patents

自動合焦カメラ

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JP3001289B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動合焦カメラに関
し、特に焦点検出手段の出力に基いて、撮影レンズを合
焦位置に駆動するカメラの自動焦点撮影(AF)装置に
適用される自動合焦カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラの光軸方向に移動する被写体を撮
影する場合、レリーズタイムラグ中に生じる被写体移動
に伴う焦点ずれを防ぐ方法が、例えば、特開昭63−1
59817号に開示されている。これは、第1レリーズ
信号に応答して、測距動作を複数回行い、露光開始時の
被写体の位置を予測して、撮影レンズを駆動するように
したものである。
【0003】また、カメラ分野以外では、特開昭62−
2327571号に、赤外線を被測定物に投射し、その
反射信号に基いて、被測定物の移動速度を検出する方法
が開示されている。
【0004】ここで、特開昭63−159817号に開
示された従来の速度検出装置の例を、図10に示す。同
図に於いて、1は被写体であり、2は測距用光学系であ
る。この測距用光学系2は、投光レンズ3、赤外発光ダ
イオード(IRED)4、受光レンズ5、光位置検出素
子(PSD)6で構成される。
【0005】また、発光素子駆動回路7は、上記IRE
D4を投光用レンズ3を介して被写体1に対して投光す
る。その反射光を受光レンズ5で集光し、PSD6に導
き、その反射信号光の入射位置に応じて出力される信号
電流I1 、I2 を、距離演算回路8によって処理するこ
とによって、被写体までの距離を求める。尚、この測距
用光学系13については、後述する。
【0006】更に、従来の速度検出装置は、タイミング
回路9に従って上述したような測距装置を所定の時間間
隔で作動させ、それぞれの測距結果を距離データ記憶回
路10に記憶する。そして、所定時間内に被写体1が、
どれだけ位置を変位させたかを計算することにより速度
を検出する。この特開昭63−159817号では、速
度変化も判定するために、専用の関数決定回路11を具
備し、撮影時点に於ける被写体距離を予測するための距
離予測演算回路12、及びそれらを制御する制御回路1
3等を含むものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般の
カメラの測距装置を、時間的に2回に分けて動作させる
ことにより速度を求めることは、測距誤差がほとんでな
い場合か、2回の測距のタイミングが、大きく離れてい
る場合でなければ成立しない。このため、あまり現実的
とは言い難いものであった。
【0008】すなわち、実測の測距には必ず誤差がつき
まとうものであるし、シャッタチャンスを考えた場合、
長時間かけて速度を求めるということは、動体測距の目
的と照らし合わせてもあり得ない技術となる。
【0009】更に、光を投射し、その反射光に従って測
距を行う、いわゆるアクティブ式AFに於いては、一般
に測距精度を上げるために投光回数を増加させ、その結
果を平均化演算する等の試みがなされている。しかしな
がら、投光回数を増加させることは精度向上につながる
反面、測距時間つまりタイムラグが長くなるという問題
があった。
【0010】この発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、複数の測距データを用いて動体測距を行う場合、投
光回数を増加させて測距精度を向上させても、移動中の
被写体に対して、タイムラグが長くならずに高速処理が
可能で、より実用的な動体対応の自動合焦カメラを提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、レ
リーズ動作に先立って操作される第1操作手段と、この
第1操作手段の操作に応じて被写体の移動速度に応じた
信号を出力する速度検出手段と、上記レリーズ動作を指
示する第2操作手段と、この第2操作手段の操作に応じ
て、上記速度検出手段によって出力される上記移動速度
が所定値より高速であるか低速であるかを判定する判定
手段と、被写体までの距離を測定する第1測距手段と、
この第1測距手段より短い時間で測距を終了する第2測
距手段と、上記判定手段による判定の結果、低速であっ
た場合には上記第1測距手段を選択し、上記判定の結
果、高速であった場合には、上記第2測距手段を選択す
る選択手段とを具備し、この選択手段によって選択され
た測距手段の出力を用いて撮影レンズの焦点調節を行う
ことを特徴とする。
【0012】
【作用】この発明の自動合焦カメラにあっては、レリー
ズ動作に先立つ操作に応じて、被写体の移動速度に応じ
た信号が出力され、上記レリーズ動作を指示する操作に
応じて、上記移動速度が所定値より高速であるか低速で
あるかが判定される。そして、上記判定による結果、低
速であった場合には第1測距手段で被写体までの距離が
測定され、上記判定の結果、高速であった場合には第1
測距手段より短時間で測距を終了する第2測距手段で測
距がなされる。この測距手段の選択によって撮影レンズ
の焦点調節が行われる。
【0013】
【実施例】この発明は、投光回数を増加させて測距精度
を向上させても、移動している被写体に対しては、この
タイムラグによる影響の方が大きいという点に鑑み、投
光回数が多い第1の測距モードと、投光回数が少なく、
タイムラグも少ない第2の測距モードを有し、被写体が
動体である場合には、第2の測距モードによるピント合
わせを行い、上記影響を解決しようとするものである。
初めに、このタイムラグによる影響について、図2を参
照して説明する。
【0014】図2(a)は、カメラの撮影者が想定する
構図の写真を示したものである。ここで、撮影までのタ
イムラグが長いと、測距を行っている間に、被写体が移
動してしまう。このため、同図(b)に示されるよう
に、構図も異なり、しかも刻々距離の異なる被写体を平
均化する動作のために、ピントの合わない写真ができて
しまう。
【0015】そこで、この発明では、被写体にカメラを
向け、図2(c)の状態で、レリーズ釦を半押し状態に
して待機し、同図(a)に示される状態で撮影者がレリ
ーズ釦を押込むという動作を行うことにより、上記レリ
ーズ釦の半押し状態で被写体が動体か否かを検知する。
そして、動体であれば上述した第2の測距モードで撮影
を行うため、図2(d)に示されるような、構図的に図
2(a)とほとんど変わらず、著しくピントの合わない
状態にはならない写真撮影が可能となる。
【0016】ここで、測距精度は、確かに静止した物体
を何度も測距平均化して信頼性を上げたものよりは劣化
するが、動いている被写体の、撮影される直前の測距結
果を用いてピント合わせを行うため、図2(b)に示さ
れる写真のように著しくピントの合わない状態になるこ
とはない。次に、この発明の実施例について説明する。
【0017】図1は、この発明の基本構成を概略的に示
したブロック図である。同図に於いては、単純化のため
に、上記第1の測距モードを有する測距手段を第1測距
部14として表し、上記第2の測距モードを有する測距
手段を第2測距部15とする。動体検知部16は、図示
されない被写体が動体であるか否かを検出する手段であ
り、これら第1測距部14、第2測距部15及び動体検
知部16は、演算制御回路(CPU)17に接続されて
いる。
【0018】また、このCPU17には、図示されない
レリーズ釦を半押しして閉成されるスイッチSW1、レ
リレーズ釦の押込みで閉成されるスイッチSW2が、そ
れぞれ接続されている。
【0019】いま、レリーズ釦を半押ししてスイッチS
W1が閉成されると、動体検知部16が作動して、被写
体が動体であるか否かが出力される。この動体検知部1
6の出力結果に従って、CPU17は、第1測距部14
を用いるか第2測距部15を用いるかを判定する。被写
体が静止しているときは、第1測距部14によってタイ
ムラグが長いが高精度の測距を行い、その結果に従って
ピント合わせを行う。一方、被写体が動体であると考え
られるときは、第2測距部15によって、タイムラグの
短い測距を行い、その結果に従ってピント合わせを行
う。
【0020】次に、図3を参照して、この発明の構成の
基本となる、PSDを使用した公知の一点用測距装置を
説明する。この測距装置に使用される測距用光学系は、
アクティブ式AFの基本ともなるものである。
【0021】赤外発光ダイオード(IRED)4が、投
光レンズ3を介して被写体1にAF用光を投射すると、
受光レンズ5は、被写体上でのAF用光の反射光を集光
し、PSD6上に結像させる。このとき、反射光の入射
位置xは、三角測距の原理より、数1に示されるよう
に、被写体距離lの関数となる。
【0022】
【数1】 ここで、sは投受光レンズの主点間距離(基線長)であ
り、fは受光レンズ5の焦点距離であり、この位置にP
SD6は配置される。
【0023】上記PSD6は、このAF用信号光の入射
位置xの関数であり、2つの電流信号I1 、I2 を出力
する全信号光電流をIPφとし、PSD6の長さをtp
とすると、数2、数3及び数4の如くしてlが求まる。
【0024】
【数2】
【0025】
【数3】
【0026】
【数4】
【0027】ここで、aは、IRED4の発光中心と投
光レンズ3の主点を結んだ線と、平行な線を受光レンズ
5の主点から延ばした場合にPSD6と交差する点か
ら、PSD6のIRED4側の端までの長さである。こ
のように、PSD6の出力によって被写体距離の逆数1
/lが求められる。
【0028】繰返し発光されるIRED4の発光に同期
して、数4のI1 /(I1 +I2 )に比例する電流信号
を、図示されないコンデンサに充電してゆくことによ
り、上述した測距結果の平均化処理が、アナログ回路で
簡単に構成することができる。
【0029】また、動体検出には、被写体距離lの時間
変化量vを求めるのが一般に理解しやすいが、被写体距
離lの逆数1/lの時間変化量を求めても、同様の検出
は可能である。
【0030】図4は、上述した第1の測距モード、第2
の測距モード、動体検出の3つの機能を有する測距装置
のブロック構成図である。同図に於いて、PSD6に
は、その出力電流を低入力インピーダンスで吸込み増幅
するプリアンプ18及び19が接続されている。この2
つのプリアンプ18及び19の出力は、数4にて説明し
たとおり、被写体距離lの逆数に比例する信号を出力す
るためのアナログ演算回路20に入力される。そして、
ここでPSD6の両出力I1 、I2 が、I1 /(I1
2 )の型で演算される。このアナログ演算回路20に
は、公知の対数圧縮後に差をとる演算を行う方式を用い
ればよい。
【0031】このアナログ演算回路20の出力電流は、
積分回路21内のコンデンサに積分される。この積分回
路21は、タイミング機能を有するCPU17と、方向
切換回路22の出力に従って、積分タイミング及び積分
方向が制御される。そして、所定シーケンスの最後の積
分結果を出力端子(データ端子)23を介して、CPU
17に入力する。
【0032】CPU17は、所定のタイミングでIRE
Dドライバ24を介して、上述した投光素子としてのI
RED4を所定回数駆動し、それに同期した積分動作タ
イミングを積分回路21に入力する。
【0033】また、上記方向切換回路22は、CPU1
7の出力制御に従って、積分方向を切換えるものであ
る。積分回路21は、この方向切換回路22に従って、
基準レベルVref からGND方向(負方向)に、出力電
圧が出力されるように積分動作を行う場合と、Vref か
ら電波電圧方向(正方向)に出力電圧が出力されるよう
に積分動作を行う場合の、2つの状態を有するものとす
る。
【0034】つまり、IRED4の連続発光の前半と後
半に、上記積分方向を変えることにより、最終的に得ら
れる電圧出力によって、被写体が動体か否かを判別する
ことができる。これが、動体検出の動作である。
【0035】尚、SW1及びSW2は、上述したよう
に、それぞれレリーズ釦を半押しして閉成されるファー
ストレリーズスイッチ、レリレーズ釦の押込みで閉成さ
れるセカンドレリーズスイッチである。以上の構成によ
る回路で、IREDの発光、及び上記積分動作がどのよ
うに制御されるかを、図5を参照して説明する。
【0036】図5(a)は、上述した第2の測距モード
によるIRED発光と積分動作である。つまり、ここで
はIRED4は2回しか発光せず、積分動作による精度
向上効果はあまり期待できない。しかしながら、同図
(b)に示される第1の測距モードによる測距に比べる
と、IRED4の発光回数が少ないだけタイムラグが短
くてすむことがわかる。出力はVa として、CPU17
に入力される。
【0037】図5(b)は、上記第1の測距モードによ
る測距の様子を示したものである。これは、同図(a)
に比べ、IRED発光と、それに伴う測距結果I1
(I1 +I2 )を、この例では6回も加算しているの
で、CPU17が、これを6で割ることにより測距結果
が平均化され、より信頼性の高い測距結果を得ることが
可能となる。つまり1回、1回の結果にノイズが重畳さ
れていても、それがランダムであれば、平均化すること
によりノイズは相殺され、高精度の測距が可能となるこ
とを想定している。この場合の出力は、Vb としてCP
U17に入力される。図5(c)は、上述した動体検知
時のIRED駆動及び積分の波形を示したものである。
【0038】IRED4は等しい間隔で連続発光し、全
発光回数の半分だけ発光が終了した時点で、方向切換回
路22によって積分方向を切換えると、同図(c)に示
されるような形の積分波形となる。被写体が移動してお
り、被写体までの距離lの逆数1/lが刻々変化してい
ると、正方向の積分電圧と逆方向の積分電圧が異なり、
同図のように出力Vc が出力される。ここで、被写体が
静止していればVc =0となり、同一距離を通過する被
写体であれば、速度が速い程、Vc は大となる。図6
は、図4に示された測距装置の、より具体的な回路構成
図である。
【0039】上記プリアンプ18及び19内に示された
25及び26は、PSD6の出力電流を増幅するもの
で、この増幅された電流が圧縮ダイオード27及び28
に流れ込む。そして、これによる圧縮電圧差が、バッフ
ァ29及び30を介して、トランジスタ31、32及び
定電流源33で構成される差動演算回路に入力される。
この差動演算回路が、数4で示された演算を行うアナロ
グ演算回路20に相当する。PSD6の2つの出力電流
を増幅した結果を、それぞれI1、I2 とすると、図6
中に示された各記号により、数5及び数6の関係が成立
する。
【0040】
【数5】
【0041】
【数6】 ここでIs は、圧縮ダイオード27、28及びトランジ
スタ31及び32の、逆方向飽和電流であり、VT はサ
ーマルボルテージを表している。また、定電流源33の
電流値はIφであるから、数7の関係がある。
【0042】
【数7】 したがって、数5及び数6より、数8が成立する。
【0043】
【数8】 故に、Ia が図4に示されるアナログ演算回路20の出
力となる。
【0044】この出力を、積分回路21内の積分用コン
デンサ34に、データ端子23のレベルが正方向に変化
するように積分するための回路が、トランジスタ36及
び37で構成されるカレントミラー回路である。そし
て、スイッチSW1のオン、スイッチSW2のオフによ
り、上述した積分が行われる。また、データ端子23の
レベルが、負方向に変化するように、積分用コンデンサ
34にIa を積分するとき、スイッチSW1はオフ、ス
イッチSW2がオンするように、CPU17が2つの積
分信号を制御する。
【0045】リセット回路38は、CPU17の出力す
るリセット信号により、積分用コンデンサ34の積分介
しレベルを決定するものである。CPU17はまた、ド
ライバ用トランジスタ39を介してIRED4を発光制
御する。すなわち、IRED4を発光させるときは、そ
れに同期して積分信号を制御し、スイッチSW1または
SW2をオンすることにより、数8及び数4より数9の
ように、被写体距離の逆数1/lに比例した電流I
a が、積分用コンデンサ34に流し込まれて積分され
る。
【0046】
【数9】 ここで、積分用コンデンサ34の容量をCINT 、1回の
積分時間をtINT 、積分回数をnとすると、積分電圧V
INT は、数10のようになる。
【0047】
【数10】 例えば、図5(c)に示されるように、動体検出をする
場合、3回の積分毎に、方向切換回路22で方向を切換
えているので、数11のようになる。
【0048】
【数11】 ここで、Ia1、Ia2は、積分の前半と後半の被写体の平
均距離に対応するIa である。次に、図7のフローチャ
ートを参照して、この発明の自動合焦カメラの動作を説
明する。
【0049】図7に於いて、先ず、ステップS1にて、
ファーストレリーズスイッチSW1がオンされたか否か
が判定される。ここで、ファーストレリーズスイッチS
W1がオンされるまでは、測距のシーケンスは開始しな
い。但し、その他の実施例としては、このSW1は、レ
リーズ動作に先立つタイミングであればよく、フォトリ
フレクタ等で撮影者の顔面を検出したりして、カメラを
構えた状態を検知することで代用してもよい。また、カ
メラのグリップに感圧スイッチをもうけて代用すること
も可能である。
【0050】ステップS1に於いて、ファーストレリー
ズスイッチSW1が閉成されると、ステップS2に進ん
でCPU17は動体モードに設定し、動体検知動作を開
始させる。この動体検知のサブルーチンについては後述
する。この結果、Vc は、CPU17が内蔵するA/D
変換回路によって、CPU17に入力される。
【0051】次に、ステップS3に進み、レリーズ動作
で閉成するセカンドレリーズスイッチSW2の入力を待
つ。このステップS3では、セカンドレリーズスイッチ
SW2が閉成されるまで、CPU17の制御により動体
検知動作が繰返され、Vc が次々と更新される。
【0052】ステップS3にてセカンドレリーズスイッ
チSW2が閉成されると、ステップS4に進んで、動体
検出結果Vc の絶対値と所定電圧値Vx とが比較され
る。つまり、Vx 以下なら、殆ど静止している被写体と
変わらない移動測度だと判定されて、ステップS5に進
む。
【0053】ステップS5では、図5(b)に示される
ように、第2測距モードよりタイムラグは長いが精度の
高い測距動作を行う第1測距モードが選択され、ステッ
プS6にて、この第1測距モードに基いた測距が行われ
る。尚、この測距のサブルーチンについては後述する。
【0054】次いで、ステップS7にて、出力結果Vb
より、ピント合わせ距離lが求められ、ステップS8に
てピント合わせ動作が行われる。この後、ステップS9
で露出動作に入り、この発明による自動合焦カメラの測
距動作及び、写真撮影が終了する。
【0055】一方、上記ステップS4に於いて、動体検
出結果Vc がVx 以上であれば、被写体の移動測度が無
視できないものとして、ステップS10に進む。そし
て、ステップS10にて、図5(a)に示されるよう
に、第1測距モードより精度は犠牲になるがタイムラグ
の短い第2測距モードが選択される。これにより、ステ
ップS11では、第2測距モードに基いた測距動作がな
される。次いで、ステップS12にて、出力結果Va
り、ピント合わせ距離lが求められ、上述したステップ
S8、ステップS9に進んで動作を終了する。図8は、
動体検知の動作を表すサブルーチンである。
【0056】ステップA1にて、ファーストレリーズス
イッチSW1、セカンドレリーズスイッチSW2がオフ
にされると共に、積分用コンデンサが初期化される。次
いで、ステップA2でIREDの発光回数がリセットさ
れる。その後、ステップA3でIREDが発光されると
共にファーストレリーズスイッチSW1がオンされる。
そして、ステップA4にて、IREDの発光回数が加算
され、ステップA5に於いて、この発光回数が判定され
る。このステップA5に於いて、n=3になるまで、す
なわち上述した正方向の積分が3回行われたならば、ス
テップA6に進む。
【0057】ステップA6では、上記ステップA3と同
様に、IREDが発光されると共にセカンドレリーズス
イッチSW2がオンされる。そして、ステップA7で発
光回数が加算され、ステップA8に於いて発光回数が判
定される。
【0058】ここで、発光回数が6回、すなわち負方向
の発光回数が3回行われたならば、ステップA9に進ん
で、図5(c)に示されるように、数11で示される出
力結果Vc が、データとして出力端子23からCPU1
7に入力される。次に、図9のサブルーチンを参照し
て、測距モード1、測距モード2の測距動作を説明す
る。
【0059】ステップB1に於いて、ファーストレリー
ズスイッチSW1、セカンドレリーズスイッチSW2が
オフにされると共に、積分用コンデンサが初期化され
る。次いで、ステップB2でIREDの発光回数がリセ
ットされる。その後、ステップA3で、IREDの発光
に同期してセカンドレリーズスイッチSW2のみがオン
される。そして、ステップA4にて、IREDの発光回
数が加算され、ステップA5に於いて、測距モードが判
定される。
【0060】このステップB5に於いて、長いタイムラ
グで測距を終了する第1測距モードの場合、ステップB
6に進んで、ステップB3〜B6により6回のIRED
の発光が行われて測距が終了される。一方、ステップB
5にて、より短いタイムラグで測距を終了する第2測距
モードの場合、ステップB7に進んで、ステップB3〜
B5及びステップB7により2回のIREDの発光が行
われて測距が終了される。
【0061】そして、何れの場合も、ステップB8に
て、図5(a)または(b)に示されるように、その出
力結果Va 、Vb がデータ端子23からCPU17に入
力される。これは、数10で示されたVINT と同じ数式
により表現することができる。したがって、CPU17
は、既知のn、tINT 、CINT 、Iφ、a、s、f、t
pから、被写体距離lの逆数1/lを演算することがで
きる。尚、上述したシーケンスや演算は、CPU17に
よって行われる。
【0062】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、複数
の測距データを用いて動体測距を行う場合、投光回数を
増加させて測距精度を向上させても、移動中の被写体に
対して、タイムラグが長くならずに高速処理が可能で、
より実用的な動体対応の自動合焦カメラを提供すること
ができるので、従来のオートフォーカスカメラの不得意
とした動いている被写体に対しても、撮影者が望んだと
おりの構図、良好なピントの写真を撮影でき、また、静
止している被写体に対しては、更に良好なピント合わせ
による写真撮影が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の自動合焦カメラの基本構成を概略的
に示したブロック図である。
【図2】カメラの撮影者が撮影するべく被写体が動いて
いる状態の構図を示した図である。
【図3】この発明の自動合焦カメラの構成の基本とな
る、PSDを使用した公知の一点用測距装置を示した図
である。
【図4】第1の測距モード、第2の測距モード、動体検
出の3つの機能を有する測距装置のブロック構成図であ
る。
【図5】(a)は第2の測距モードによるIRED発光
と積分動作のタイミングチャート、(b)は第1の測距
モードによるIRED発光と積分動作のタイミングチャ
ート、(c)は動体検知時のIRED発光、方向切換え
及び積分のタイミングチャートである。
【図6】図4の測距装置の、より具体的な回路構成図で
ある。
【図7】この発明の自動合焦カメラの動作を説明するフ
ローチャートである。
【図8】動体検知の動作を表すサブルーチンである。
【図9】測距モード1、測距モード2の測距動作を説明
するサブルーチンである。
【図10】従来の速度検出装置の一例を示すブロック構
成図である。
【符号の説明】
1…被写体、2…測距用光学系、3…投光レンズ、4…
赤外発光ダイオード(IRED)、5…受光レンズ、6
…光位置検出素子(PSD)、14…第1測距部、15
…第2測距部、16…動体検知部、17…演算制御回路
(CPU)、18、19…プリアンプ、20…アナログ
演算回路、21…積分回路、22…方向切換回路、23
…出力端子(データ端子)、24…IREDドライバ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レリーズ動作に先立って操作される第1
    操作手段と、この第1操作手段の操作に応じて被写体の
    移動速度に応じた信号を出力する速度検出手段と、上記
    レリーズ動作を指示する第2操作手段と、この第2操作
    手段の操作に応じて、上記速度検出手段によって出力さ
    れる上記移動速度が所定値より高速であるか低速である
    かを判定する判定手段と、被写体までの距離を測定する
    第1測距手段と、この第1測距手段より短い時間で測距
    を終了する第2測距手段と、上記判定手段による判定の
    結果、低速であった場合には上記第1測距手段を選択
    し、上記判定の結果、高速であった場合には、上記第2
    測距手段を選択する選択手段とを具備し、この選択手段
    によって選択された測距手段の出力を用いて撮影レンズ
    の焦点調節を行うことを特徴とする自動合焦カメラ。
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