JP3140382B2 - 椅 子 - Google Patents

椅 子

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JP3140382B2
JP3140382B2 JP08287938A JP28793896A JP3140382B2 JP 3140382 B2 JP3140382 B2 JP 3140382B2 JP 08287938 A JP08287938 A JP 08287938A JP 28793896 A JP28793896 A JP 28793896A JP 3140382 B2 JP3140382 B2 JP 3140382B2
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seat receiving
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恒太郎 伊藤
正光 宮下
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Takano Co Ltd
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Takano Co Ltd
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  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Chairs Characterized By Structure (AREA)
  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、座部又は背凭れの
少なくとも一方が傾動可能な椅子に関する。更に詳述す
ると、本発明は、座部又は背凭れの傾動に対する反力を
調整する機構に関する。
【0002】
【従来の技術】座部が圧縮コイルばね等の反力ばねに抗
して傾動される椅子においては、例えば実開昭62−1
09646号公報に示すように、反力ばねの初圧反力調
整機構が設けられている。この初圧反力調整機構は、反
力ばねと同軸のねじ軸を手で回すことにより該反力ばね
の長さを調整し、座部への荷重と座部の傾動角との関係
を変更するものである。
【0003】その一方、従来から、着座姿勢を楽にする
ように、座部と背凭れとが座っている人の姿勢に応じて
連動する椅子が開発されている。そして、背凭れと座部
との傾動を単に連動させるだけでなく、座部がその前部
を中心に揺動して後方に傾動した時に着座者の大腿部の
裏側を圧迫しない機構が望まれている。このような要望
に応えるものとして、例えば特開平4−193108号
に開示された椅子が提案されている。
【0004】この椅子は、図21に示すように、前部シ
ートフレーム101と後部シートフレーム102との上
部に座部103を取り付け、後部シートフレーム102
に連結部104及び背凭れ取付フレーム105を介して
図示しない背凭れを設けている。着座者が背凭れに荷重
を掛けて背凭れを傾動させると、後部シートフレーム1
02が第2軸106を中心に回転し、座部の後部が下方
に傾動する。
【0005】他方、背凭れを有する回転椅子等では、背
凭れを支持する背支桿と、背支桿を支持する座受部と、
座受部を支持する脚部と、座受部に取り付けられる座部
とが備えられている。このように背凭れや座部等の各構
成部材を組み合わせて完成品とする椅子では、各構成部
材の形状や色等のデザインは椅子の全体のデザインを考
慮して設計されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た反力ばねによる初圧反力調整機構を備えた椅子では、
初圧反力調整機構は反力ばねと同軸のねじ軸の回転によ
り該反力ばねの長さを調整するものであるので、ねじ軸
の回転の際は反力ばねの抗力を受けてしまう。このた
め、ねじ軸を締め上げて反力ばねを圧縮する時や反力ば
ねが十分に圧縮された状態でねじ軸を回転させる時は、
ねじ軸の回転を軽い力で行うことが困難であった。特
に、女性等の握力の弱い者は初圧を余り大きくすること
ができなかった。
【0007】一方、上述した図21に示す椅子では、座
部103に荷重が掛かると同時に背凭れが連動して傾動
してしまうので、人が勢い良く腰掛けて座部103に大
きな荷重Wが急激に掛けられると、座部103の後方が
沈んで傾動してしまうと同時に背凭れも後方に傾動して
しまう。そして、その直後、後部シートフレーム102
は圧縮コイルばね等から成る緩衝部材107により押し
戻されるので、背凭れが着座者の背中を叩いて、着座者
に不快感を与えてしまう。
【0008】他方、上述した各構成部材を組み合わせて
完成品とする椅子では、完成品である椅子の全体のデザ
インを考慮して座部、背凭れ及び脚部の各構成部材がこ
れらの取付構造を含めて設計・デザインされるので、各
構成部材は言うに及ばず座受部と背支桿との取付構造も
椅子の固有のデザイン毎に固有の構造となってしまう。
すなわち、あるデザインの椅子の背凭れや背支桿を、他
のデザインの椅子の背凭れや背支桿として組み付けるこ
とは極めて困難である。例えば、同一形状の背支桿に対
して背凭れの高さを異ならせる程度の変更はできるもの
の、背支桿自体の形状を変更すること、例えば座受部の
後部の両側部に2本形成された背支桿と座受部の後部の
中央部に1本のみ形成された背支桿とを取替可能とする
ことは極めて困難であった。このため、椅子のデザイン
の数だけ、脚部や座部、背凭れの他これらを組み付ける
座受部や背支桿なども必要となり、構成部材の共用によ
る部品コストの低減を図ることができない。
【0009】そこで、本発明は、座部の傾動に対する反
力を容易に調整できる椅子を提供することを目的とす
る。また、本発明は、座部に勢い良く座っても背凭れが
着座者の背中を叩かない椅子を提供することを目的とす
る。さらに、本発明は、異なるデザインの背支桿及び背
凭れを共通の座受部に取り付けることができる椅子を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1の発明は、座部に取り付けられる座受部材
と、脚部に取り付けられて座受部材を揺動可能に支持す
る脚側固定部材とで座部を傾斜可能に支持する座受部を
備える椅子において、座受部材と脚側固定部材との間に
揺動可能に介在され伸縮により座受部材に対して原位置
に復帰させる反力を付与する反力ユニットと、該反力ユ
ニットをその伸縮量を変えずに揺動させて座受部材に対
する傾きを変化させ尚かつその傾き状態を維持する反力
調整機構とを備えるようにしている。
【0011】したがって、反力調整機構により反力ユニ
ットを傾動させることにより、座部の傾動に対する反力
ユニットの伸縮量が変化される。すなわち、反力ユニッ
トの長手方向が反力ユニットを伸縮する外力の方向と同
一である場合は、これら長手方向と外力の伸縮方向とが
異なる場合に比べて、反力ユニットの伸縮量は大きい。
このため、反力ユニットの傾動角度が変化されることに
より、座部の傾動に対する反力ユニットの伸縮量が変化
して、座部の傾動に対する反力が変化する。具体的に
は、反力ユニットの長手方向が反力ユニットを伸縮する
外力の方向と同一である場合は座部の傾動に対する反力
が最大となり、反力ユニットが傾動するにつれて座部の
傾動に対する反力は減少する。
【0012】また、請求項2の発明は、脚部に取り付け
られた座受部に対し背凭れを支持する背支桿を揺動可能
に支持させて背凭れを傾斜可能にした椅子において、背
支桿と座受部との間に揺動可能に介在され伸縮により座
受部に対して原位置に復帰させる反力を付与する反力ユ
ニットと、該反力ユニットをその伸縮量を変えずに揺動
させて背支桿に対する傾きを変化させ尚かつその傾き状
態を維持する反力調整機構とを備えるようにしている。
【0013】したがって、反力調整機構により反力ユニ
ットを傾動させることにより、背凭れの傾動に対する反
力ユニットの伸縮量が変化する。このため、背凭れの傾
動に対する反力が変化する。
【0014】さらに、請求項3の発明は、座部に取り付
けられる座受部材と、脚部に取り付けられて座受部材を
揺動可能に支持する脚側固定部材と、座受部材または脚
側固定部材に揺動可能に支持されると共に座受部材の傾
動に連動して傾動する背凭れを支持する背支桿とを有
し、座部の傾斜と連動させて背凭れを傾斜させる椅子に
おいて、座受部材と脚側固定部材との間または背支桿と
座受部材若しくは脚側固定部材との間に揺動可能に介在
され伸縮により座受部材あるいは背支桿に対し原位置に
復帰する反力を付与する反力ユニットと、該反力ユニッ
トをその伸縮量を変えずに揺動させて座受部材あるいは
背支桿に対する傾きを変化させ尚かつその傾き状態を維
持する反力調整機構とを備えるようにしている。
【0015】したがって、反力調整機構により反力ユニ
ットを傾動させることにより、背凭れ及び座部の傾動に
対する反力ユニットの伸縮量が変化する。このため、背
凭れ及び座部の傾動に対する反力が変化する。
【0016】一方、請求項4の発明は、座部に取り付け
られる座受部材と、脚部に取り付けられて座受部材を揺
動可能に支持する脚側固定部材と、座受部材または脚側
固定部材に揺動可能に支持されると共に座受部材の傾動
に連動して傾動する背凭れを支持する背支桿とを有し、
座部の傾斜と連動させて背凭れを傾斜させる椅子におい
て、無反力で自在に伸縮可能なアンロック状態と、任意
に設定された位置で反力を発生させながら伸縮可能とな
り座受部材及び背凭れがロック位置に復帰する反力を付
与するロック状態とに切換可能なガススプリングを背支
桿と座受部材若しくは脚側固定部材との間に介在し、こ
れらの傾動に伴い伸縮させるものとしている。
【0017】したがって、ガススプリングを任意の長さ
に設定してロックできるので、背凭れ及び座部は任意の
傾動角度でロックされる。また、ガススプリングは急激
な荷重に対して長さがほぼ維持されるものであるので、
着座者が勢い良く腰掛けて座部に垂直衝撃荷重が掛かっ
ても座部及び背凭れは傾動せずにロック位置に維持され
る。
【0018】また、請求項5の発明は、座部に取り付け
られる座受部材と、脚部に取り付けられて座受部材を揺
動可能に支持する脚側固定部材と、座受部材または脚側
固定部材に揺動可能に支持されると共に座受部材の傾動
に連動して傾動する背凭れを支持する背支桿とを有し、
座部の傾斜と連動させて背凭れを傾斜させる椅子におい
て、座受部材と脚側固定部材との間または背支桿と座受
部材若しくは脚側固定部材との間に揺動可能に介在され
伸縮により座受部材あるいは背支桿に対し原位置に復帰
する反力を付与する反力ユニットと、該反力ユニットを
その伸縮量を変えずに揺動させて座受部材あるいは背支
桿に対する傾きを変化させ尚かつその傾き状態を維持す
る反力調整機構とを備えると共に、無反力で自在に伸縮
可能なアンロック状態と、任意に設定された位置で反力
を発生させながら伸縮可能となり座受部材及び背凭れが
ロック位置に復帰する反力を付与するロック状態とに切
換可能なガススプリングを背支桿と座受部材若しくは脚
側固定部材との間に介在し、これらの傾動に伴い伸縮さ
せるようにしている。
【0019】したがって、反力調整機構により反力ユニ
ットを傾動させることにより、背凭れ及び座部の傾動に
対する反力ユニットの伸縮量が変化されて、背凭れ及び
座部の傾動に対する反力が変化される。これと共に、背
凭れ及び座部は任意の傾動角度でロックされ、また着座
者が勢い良く腰掛けて座部に垂直衝撃荷重が掛かっても
座部及び背凭れは傾動せずにロック位置に維持される。
【0020】さらに、請求項6の椅子は、反力ユニット
若しくは反力調整機構には反力ユニットの傾動に連動す
る表示部材が取り付けられる一方、少なくとも反力調整
機構と反力ユニットとを覆い隠すカバーを備えると共
に、該カバーには表示部材が露出される表示部を設ける
ようにしている。したがって、反力ユニットの傾動の角
度がカバーの外部に表示されることにより、座部及び背
凭れの傾動に対する反力の大きさが外部に示される。
【0021】また、請求項7の椅子は、背支桿と一体化
されて椅子幅方向に延びる背支桿支持軸と、座受部材若
しくは脚側固定部材に形成されて背支桿支持軸を嵌合さ
せて支持する軸保持部とを備え、かつ背支桿支持軸の少
なくとも軸保持部と嵌合する部分を長径部と短径部とを
有する非真円形断面にすると共に軸保持部に背支桿支持
軸の短径部よりも広く長径部よりも狭い径方向の開口部
と該開口部より挿入される背支桿支持軸を収容しかつ開
口部から周方向にずれた位置で固定する収容部とを設
け、背支桿支持軸を開口部から軸保持部の収容部内へ挿
入して回転させることによって係合させるようにしてい
る。
【0022】したがって、背支桿支持軸を開口部から軸
保持部内の収容部に挿入させるだけで座受部材若しくは
脚側固定部材と背支桿とが係合して結合するので、この
背支桿支持軸の形状や寸法の共通化により座受部に対し
て異なるデザインの背凭れが取り付けられる。すなわ
ち、あるデザインの座部及び座受部に対して、他の複数
のデザインの背凭れ及び背支桿の取り付けが行われる。
【0023】さらに、請求項8の椅子では、軸保持部
は、背支桿支持軸を径方向に通過させる開口部を有する
軸受と、その内側で回転可能なアダプタ部材とで構成さ
れ、かつアダプタ部材に背支桿支持軸を回転不能に保持
する収容部と、背支桿支持軸の短径部よりも広く長径部
よりも狭い径方向の開口部と、軸受に回転可能に支持さ
れる回転軸部及び背支桿側に固定される固定部とを設け
るようにしている。
【0024】したがって、背支桿及び背凭れを座受部に
取り付ける際は、アダプタ部材の回転軸部を軸受に装着
する。そして、背支桿支持軸を軸受の開口部及びアダプ
タ部材の開口部内を通過させてアダプタ部材の収容部に
収容させる。さらに、背支桿及び背支桿支持軸とアダプ
タ部材の固定部とを連結して一体化する。アダプタ部材
の回転軸部は座受部の軸受に対して回転可能なので、背
凭れ及び背支桿は座受部に対して傾動可能となる。
【0025】また、請求項9の椅子は、アダプタ部材の
収容部内には背支桿支持軸が回転したときに該背支桿支
持軸が引っかかってアダプタ部材の開口部を通過できな
くなる係止部が形成されると共に、背支桿支持軸が係止
部に引っかかった状態でアダプタ部材の固定部が背支桿
側に固定されるようにしている。したがって、背支桿支
持軸はアダプタ部材から外れることはないので、背凭れ
が座受部から外れることはない。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。図1から
図19に背凭れと座部とが連動する椅子の第1の実施形
態を示す。この椅子は、座部5に取り付けられる座受部
材としての座受金具8と、脚部である脚柱6に取り付け
られて座受金具8を揺動可能に支持する脚側固定部材
(以下、支持金具と呼ぶ)7とで座部5を傾斜可能に支
持する座受部3を備えている。そして、この椅子は、座
受金具8と支持金具7との間に揺動可能に介在され伸縮
により座受金具8に対して原位置に復帰させる反力を付
与する反力ユニット33と、該反力ユニット33をその
伸縮量を変えずに揺動させて座受金具8に対する傾きを
変化させ尚かつその傾き状態を維持する反力調整機構5
4とを備えている。
【0027】また、図1及び図2に示すように、座受部
3は、座受金具8と、この座受金具8及び背支桿2を各
々揺動自在に支持する支持金具7と、背支桿2を支持す
る背支桿支持軸4を保持する軸保持部29とを備えてい
る。座受金具8と支持金具7とは、前部において回転軸
41で互いに揺動可能に連結されると共に、後方におい
てアダプタ部材31及びリンク板35によって連結され
ている。
【0028】座受金具8は、角取りされた水平な長方形
の取付板8aと、該取付板8aの左右両側縁から下方に
張り出した形状の一対の外板8b,8bと、各外板8
b,8bの間で該外板8b,8bとほぼ平行に形成され
取付板8aの前後に突出した一対の内板8c,8cと、
各内板8c,8cの後部に形成された軸受60,60と
を備えている。
【0029】取付板8aの上側には、座部5の座板が図
示しないボルトによりねじ止めされている。また、内板
8c,8cの前部には、軸支持孔8dが形成されてい
る。この軸支持孔8dは回転軸41により支持金具7の
前部に揺動可能に取り付けられている。さらに、外板8
b,8bの後部には、軸支持孔8e,8eが形成されて
いる。この軸支持孔8e,8eは、内板8c,8cを貫
通している。そして、図1と図12とに示すように、軸
支持孔8e,8eには、反力ユニット33が支持ピン3
4により揺動可能に取り付けられている。
【0030】なお、外板8b,8bの外側面には、突起
8fが形成されている。この突起8fは、座部を支持す
る図示しない座板を前後に摺動可能に支持するものであ
るが、本実施形態では特に使用されるものではない。
【0031】また、図1及び図2に示すように、支持金
具7は、前後を長手方向とする2枚の鉛直板7a,7a
を有している。各垂直板7a,7aは、水平な連結板7
bにより連結されている。そして、支持金具7の後部に
は、脚柱6の上端部を収容する円筒形状の脚受筒7cが
形成されている。また、支持金具7の前部には、軸支持
孔7dが形成されている。軸支持孔7dは、回転軸41
により座受金具8の軸支持孔8dに揺動可能に取り付け
られている。
【0032】図1と図2と図12と図15から図18に
示すように、支持金具7及び座受金具8の中央部から前
部にかけて、反力ユニット33及び反力調整機構54が
取り付けられている。反力ユニット33は、圧縮コイル
ばねから成る付勢ばね55と、該付勢ばね55と支持金
具7とを連結する連結金具56とを備えている。本実施
形態では、付勢ばね55を圧縮コイルばねとしている
が、これに限らずガススプリング等としても構わない。
【0033】図12に示すように、連結金具56は、縦
長の2枚の鉛直板56a,56aと、該鉛直板56a,
56aの上部同士を連結する天井板56bと、鉛直板5
6aの下端から外側に張り出した形状の底板56cと、
該底板56cの上方に上側のみが開放された空間を形成
する断面コ字形状のばね囲い板56dとを備えている。
そして、ばね囲い板56dは底板56c及び鉛直板56
aに対して溶接により取り付けられている。但し、連結
金具56は、別部材を溶接等により取り付けて形成した
ものに限られず、一体成形したものであっても構わな
い。
【0034】そして、連結金具56は支持金具7に取り
付けられている。すなわち、鉛直板56a,56aの上
部が支持金具7の中央部の上部で、かつ支持ピン34と
同軸上の軸支持孔7gに回転軸57により揺動可能に連
結される。連結金具56の鉛直板56aとばね囲い板5
6dと底板56cとにより囲まれる空間には、付勢ばね
55の下端部が収容されている。
【0035】付勢ばね55と底板56cとの間には、ば
ね受け板58と初圧調整ねじ59とが配設されている。
ばね受け板58は、上側の突起と下側の凹みとを有し、
この突起を付勢ばね55の内周部に嵌合している。底板
56cの中央部にはねじ孔が形成され、初圧調整ねじ5
9が螺合されている。初圧調整ねじ59の先端はばね受
け板58の凹みに嵌合されている。このため、初圧調整
ねじ59を締めることによりばね受け板58が底板56
cから離れて付勢ばね55が圧縮されるので、初圧を調
整することができる。そして、初圧調整ねじ59は締め
付けられている。このため、各椅子の初圧の大きさを統
一することができる。
【0036】付勢ばね55の上部は、座受金具8の外板
8b及び内板8cの間にばね押さえ板64と取付具65
と支持ピン34とにより止着されている。取付具65
は、中央部が縮径された支持ピン34により外板8b及
び内板8cの間に回転可能に支持される。ばね押さえ板
64には上下部に突起が形成され、上側の突起は取付具
65の下部に形成された透孔に嵌合される。そして、こ
の突起が支持ピン34の縮径部に係合することにより、
支持ピン34の脱落が防止される。また、ばね押さえ板
64の下側の突起は付勢ばね55の内周部に嵌合され
る。
【0037】さらに、支持金具7の鉛直板7aに取り付
けられたワイヤ支持具53の周囲には、該鉛直板7aと
垂直なスペーサ板66が形成されている。このスペーサ
板66は、ワイヤ支持具53の前方にまで伸びた支持ピ
ン34を中心とする円弧形状部分も有している。また、
スペーサ板66が形成される鉛直板7aと反対側の鉛直
板7aに向き合う連結金具56の鉛直板56aには、ス
ペーサ部材67が取り付けられている。このため、連結
金具56は、支持金具7に対して幅方向にずれることは
ない。また、スペーサ板66は円弧形状部分を有するの
で、反力ユニット33が揺動しても鉛直板56aはスペ
ーサ板66に接触される。
【0038】したがって、図1及び図12に示すよう
に、座部5を介して座受金具8に掛けられた着座者の体
重は支持ピン34と取付具65とばね押さえ板64とを
介して付勢ばね55に作用し、この付勢ばね55からの
荷重はばね受け板58と初圧調整ねじ59と連結金具5
6と支持軸57とを介して支持金具7に支持される。
【0039】また、本実施形態では支持金具7の左右両
側に反力ユニット33,33を備えているので、座受金
具8が揺動する際に左右のバランスが良い。但し、左右
両側に備えたものに限らず、片方にのみ備えても構わな
い。この場合、部品点数を減少させ、小型化を図ること
ができる。また、本実施形態では付勢ばね55は圧縮方
向に付勢される構造としているが、これに限らず、引っ
張り方向に付勢される構造としても構わない。さらに、
本実施形態では、付勢ばね55はほぼ鉛直よりも前方に
傾動可能とされているが、これに限らず後方に傾動可能
としても構わない。また、本実施形態では、付勢ばね5
5の付勢力を同軸上に配置された支持ピン34と回転軸
57とにより受けているが、これに限らず、例えば、支
持金具7の鉛直板7aに支持ピン34を中心とする円弧
形状の透孔を形成し、付勢ばねの上部を支持ピン34に
揺動可能に係止して付勢ばねの下部を鉛直板7aの円弧
形状の透孔に支持させる構造のように、付勢ばねの付勢
力を受ける位置は同軸上でなくても構わない。
【0040】そして、図2と図15から図18に示すよ
うに、反力調整機構54は、ユニットレバー68と調整
レバー69とスライダ70と回転ねじ71とを備えてい
る。ユニットレバー68は、連結金具56の一方の鉛直
板56aの内面に溶接等により固着されている。調整レ
バー69の前端部は、支持金具7の前端部の突起部に軸
41を中心として揺動可能に支持されている。調整レバ
ー69の後端部は、ユニットレバー68にピン継手によ
り揺動可能に連結されている。ここで、調整レバー69
の後端部に形成された透孔は僅かに長孔とされ、ユニッ
トレバー68のピンとの干渉を防止している。また、鉛
直板7aの外面の前部には縦溝72が形成され、この縦
溝72の上下部には透孔を有する軸受板73,73が形
成されている。縦溝72と調整レバー69との間には、
スライダ70が配置されている。
【0041】スライダ70は、縦長の摺動突起70a
と、該摺動突起70aと反対側の面の支持突起70b
と、縦に貫通するねじ孔70cとを備えている。摺動突
起70aは縦溝72に嵌合して、スライダ70は鉛直板
7aに対して上下方向に摺動可能とされている。また、
支持突起70bは調整レバー69に対して揺動可能に取
り付けられている。ここで、調整レバー69に形成され
た透孔は僅かに長孔とされて、支持突起70bとの干渉
を防止している。さらに、各軸受板73,73の透孔に
は、回転ねじ71が回転可能に抜け落ちないように取り
付けられている。回転ねじ71は、スライダ70のねじ
孔70cに螺合されている。回転ねじ71の下端部には
グリップ74が取り付けられている。
【0042】したがって、グリップ74を回転させるこ
とにより、スライダ70が縦溝72に案内されて上下方
向に摺動される。これにより、調整レバー69が軸41
を中心に揺動される。そして、調整レバー69がユニッ
トレバー68を揺動させて、反力ユニット33が揺動さ
れる。ここで、反力ユニット33の傾動角度によって、
座部5及び背凭れ1の所定の傾動角度に対する付勢ばね
55の圧縮長が変化されるので、座部5及び背凭れ1の
反力の大きさを調整することができる。すなわち、図1
5に示すように座受金具8の揺動方向と付勢ばね55の
伸縮方向とがほぼ一致する場合と、図16に示すように
これらの方向がずれる場合とを比較すると、座受金具8
を所定角度傾動させるために付勢ばね55を圧縮すべき
長さは揺動方向と伸縮方向とが一致する場合の方が大き
くなる。このため、揺動方向と伸縮方向とが一致する場
合に、座部5及び背凭れ1の傾動に対する反力が最も大
きくなる。
【0043】なお、本実施形態では反力調整機構54を
ユニットレバー68と調整レバー69とスライダ70と
回転ねじ71とを備えたものとしているが、反力ユニッ
ト33を傾動させてこの傾動状態を維持できる機構であ
ればこれに限らないのは勿論である。
【0044】一方、図1及び図19に示すように、座受
部3の周囲にはカバー75が取り付けられている。そし
て、連結金具56のばね囲い板56dの外面には表示部
材としての表示ピン76が取り付けられている。カバー
75の側面で表示ピン76の揺動範囲に向き合う部分に
は、表示ピン76の揺動位置に沿った円弧形状の透孔か
ら成る表示部としての表示窓75aが形成されている。
このため、反力ユニット33の表示ピン76の位置は、
表示窓75aを通して外部から確認できる。これによ
り、反力ユニット33の傾斜角度、即ち座部5及び背凭
れ1を傾動に対する反力の大きさを見ただけで確認する
ことができる。本実施形態では、表示ピン76をばね囲
い板56dの外面に止着しているが、これに限らないの
は勿論である。
【0045】また、カバー75と表示ピン76との色
は、例えばカバー75を白色系とする一方表示ピン76
を赤色にする等、表示ピン76の位置を視覚的に浮き上
がらせて確認し易くすることが好ましい。さらに、図1
9に示すように、表示窓75aの前方あるいは後方若し
くは双方に座部5などの反力の大きさを示す表示75b
を付すことが好ましい。
【0046】一方、図1から図10に示すように、本実
施形態の椅子は、背支桿2側に椅子幅方向を長手方向と
する背支桿支持軸4を設けると共に座受部3側に背支桿
支持軸4を挿通可能とする径方向の開口部30,62を
有する軸保持部29を設け、背支桿支持軸4を開口部3
0,62から軸保持部29内へ挿入して回転させること
によって係合させるようにしている。
【0047】背支桿支持軸4は、少なくとも軸保持部2
9と嵌合する部分が長径部L1と短径部L2とを有する
非真円形断面に形成されている。例えば、本実施形態の
場合、円形断面の軸の周面を平行な2面で面取りしたい
わゆるダブルDカット軸(断面形状小判形の軸)とされ
ている。本実施形態では背支桿支持軸4をダブルDカッ
ト軸としているが、これに限らず断面六角形や四角形等
の多角形の軸や楕円形の断面であっても構わない。
【0048】そして、図5及び図6に示すように、左右
の背支桿支持軸4,4は連結軸26により連結されてい
る。連結軸26は断面十字形状とされている。但し、こ
れに限らず、他の断面形状としたり、左右の背支桿4,
4を断面形状が同一である1本の軸により形成しても構
わない。また、左右の背支桿2,2が上部等で連結され
ていれば、連結軸26はなくても構わない。そして、背
支桿支持軸4,4の外端部は、背支桿2,2の前部の水
平腕2b,2bに一体化されている。この水平腕2b,
2bは、背支桿2,2の前部が内側に曲折された形状と
されている。
【0049】図2と図4と図6とに示すように、背支桿
2の水平腕2bの背支桿支持軸4に連続する部分には、
前方に突出された形状の背支桿腕45が形成されてい
る。背支桿腕45の先端部には、透孔45aが形成され
ている。図3及び図7に示すように、この透孔45a
は、皿状の座ぐり部45bが真円形状ではなく上部が浅
く下部が深くなるよう傾斜した楕円形状とされると共に
ビスの軸部が貫通する穴部分にはクリアランスが設けら
れ、図示していないビスを締め付けることによって背支
桿腕45を図7に示す矢印の方向に移動させてアダプタ
部材31のレバー部61との間のがたつきをなくすよう
に設けられている。
【0050】さらに、図5及び図6に示すように、左右
の背支桿2,2の後部は、支持板14により一体化され
て連結されている。本実施形態では、背支桿支持軸4と
連結軸26と背支桿2と支持板14とは、亜鉛ダイカス
トにより一体成形されている。但し、これに限らずアル
ミダイカスト合金やプラスチック等による一体成形とし
たり、一体成形品に限らず、各部を個別の部材として独
立させて形成して各部材を溶接や接着や圧入等で一体化
しても構わない。例えば、プラスチックにより一体成形
された背支桿2,2及び支持板14と、金属製の背支桿
支持軸4,4及び連結軸26とを圧入により結合しても
構わない。また、背支桿2,2と支持板14とをねじ止
めにより結合しても構わない。さらに、例えば、背支桿
支持軸4と背支桿2と支持板14とを全て金属製の別部
材とした場合は、互いに溶接したりねじ止めすることに
より組み立てることができる。
【0051】また、図1から図4と図8から図10に示
すように、座受部3の軸保持部29,29は、上部に開
口部30を設けた断面C字形の円筒形状を成す軸受60
と、その内側に回転可能に収容されているアダプタ部材
31とで構成されている。
【0052】開口部30は、本実施形態の場合、軸方向
の切り欠きによって形成されている。この開口部30の
大きさは、アダプタ部材31の回転軸部32が飛び出さ
ず、かつ背支桿支持軸4の短径部L2が通過可能な広さ
とされている。即ち、背支桿支持軸4を特定の方向に向
けて挿入する場合にのみ開口部30を通過させてアダプ
タ部材31の収容部63内へ収容可能としている。尚、
本実施形態では、背支桿支持軸4と軸受60との間にア
ダプタ部材31を介在させているので、開口部30の大
きさの上限はアダプタ部材31の回転軸部32が飛び出
さない程度とされているが、アダプタ部材31を介在さ
せない場合には背支桿支持軸4の長径部L1よりも狭い
ものとされる。
【0053】アダプタ部材31は、円筒状の基部37及
び該基部37より細い回転軸部32と腕状の固定部とし
てのレバー部61とを備え、亜鉛やアルミダイカスト合
金等の金属あるいはプラスチックにより一体成形されて
いる。回転軸部32及び基部37には、上部に切り欠き
が設けられて径方向の開口部62が形成されている。図
3及び図10に示すように、この開口部62の間隔は、
背支桿支持軸4の長径部L1よりも狭くかつ短径部L2
よりも広い大きさとされている。回転軸部32及び基部
37の内側は背支桿支持軸4を回転不能に収容する収容
部63を構成している。
【0054】収容部63の天井に相当する部位の一部に
は、係止部63aが形成されている。この係止部63a
は、図10に仮想線で示すように、開口部62を経て収
容部63に装入された背支桿支持軸4が壁面63bに当
接するまで右回転して所定位置に収容された際に、背支
桿支持軸4の右上角部が引っかかってそのままの傾斜角
度では開口部62から抜けなくなるようにするものであ
る。
【0055】なお、本実施形態では背支桿支持軸4をダ
ブルDカットされた形状としているので、係止部63a
に背支桿支持軸4の角部の一部が引っかかるが、背支桿
支持軸4の断面形状を多角形とした場合は係止部63a
に背支桿支持軸4のいずれかの辺が引っかかる。このた
め、この場合も背支桿支持軸4はそのままの傾斜角度で
は開口部62から抜けなくなる。
【0056】また、図4に示すように、アダプタ部材3
1の回転軸部32は、軸受60に回転可能に収容されて
いる。回転軸部32の外周面には、潤滑性に優れるプラ
スチックあるいは焼結含油合金などによって断面C字形
状に形成されたスリーブ47が嵌合されている。スリー
ブ47の切り欠き部分は、回転軸部32の開口部62の
位置に重ねられている。回転軸部32が軸受60に対し
て回転する際は、スリーブ47の外周面が軸受60の内
周面に対して滑りを生ずる。
【0057】そして、図2に示すように、軸受60,6
0での座受金具8の幅方向の外寸と左右のアダプタ部材
31,31の基部37,37の厚さとを合わせた長さ
は、各背支桿支持軸4,4及び連結軸26の全長より僅
かに短いものとされている。これにより、背支桿支持軸
4,4は軸方向に移動しようとしても背支桿2,2の水
平腕2b,2bが基部37,37に当接してほとんど移
動しないので、背凭れ1が椅子の幅方向にずれてしまう
ことはない。また、基部37,37が背支桿2,2の水
平腕2b,2bに当接するので、アダプタ部材31,3
1が軸方向外側に移動してしまうことがない。このた
め、アダプタ部材31が軸受60から抜け落ちることは
ない。
【0058】図1から図4と図8から図10に示すよう
に、アダプタ部材31の基部37の外周面には、前方に
突出したレバー部61が形成されている。レバー部61
の前端部の透孔61bは、リンク板35の前側のピン4
0に揺動可能に取り付けられている。また、レバー部6
1の基部37から中央部にかけては、背支桿腕45と等
しい大きさで椅子の幅方向に盛り上げた形状の固定面6
1cが形成されている。この固定面61cには、背支桿
腕45が取り付けられる。固定面61aの背支桿腕45
の透孔45aに向き合う位置には、真円の貫通孔から成
るねじ孔61aが形成されている。
【0059】背支桿2を座受部3に取り付ける際は、ア
ダプタ部材31の回転軸部32にスリーブ47を装着し
てから、この回転軸部32を軸受60に取り付ける。そ
して、アダプタ部材31の開口部62と軸受60の開口
部30とを重ね合わせて、背支桿支持軸4を通過させ
る。この時、背支桿支持軸4の面取りされた平面が挿入
方向に平行になる傾斜角度で、背支桿支持軸4を挿入さ
せる。背支桿支持軸4がアダプタ部材31の内側の収容
部63に収容されてから、背支桿2を後方に傾動させ
る。これにより、背支桿支持軸4が壁面63bに当接す
るまで図3中時計回転方向に回転して、背支桿支持軸4
の角部の一つが係止部63aに引っかかる。このため、
背支桿支持軸4は、そのままの傾斜角度では開口部62
を通過できなくなる。
【0060】さらに、この状態で、背支桿腕45の透孔
45aとレバー部61のねじ孔61aとを、背支桿腕4
5側から止めねじ46によりねじ止めする。この時、図
3及び図7に示すように、止めねじ46を締め付けるこ
とにより、止めねじ46の頭部が背支桿腕45の透孔4
5aの座ぐり部45bを押しつけるので、座ぐり部45
bの深い部分がねじ止めされることになる。すなわち、
座ぐり部45bの深い部分は背支桿腕45の下部側なの
で、矢印で示すように背支桿腕45がレバー部61に対
して上方に移動されることになる。これにより、図3に
示すように、背支桿支持軸4はアダプタ部材31に対し
て右回りに付勢された状態でねじ止めされるので、背支
桿支持軸4が係止部63aに引っかかった状態が維持さ
れ、開口部62を通過して抜けてしまうことはない。
【0061】また、図1と図2と図11に示すように、
リンク板35は、支持金具7の中央部の後方寄りの位置
に揺動可能に取り付けられている。リンク板35は、ほ
ぼ三角形の板状で、3つの角部のうち、上側の角部と下
側の角部とには椅子の内側に突出したピン38,39が
形成され、前側の角部には椅子の外側に突出したピン4
0が形成されている。リンク板35は、各ピン38,3
9,40と亜鉛ダイカスト等のインサート成形により形
成される。
【0062】前側のピン40にはレバー部61の先端部
の透孔61bが揺動可能に嵌合されている。この嵌合部
分には焼き締めした円筒形状の滑り筒36が介在されて
いる。このため、レバー部61とリンク板35との揺動
が円滑に行われる。上側のピン38は、支持金具7の鉛
直板7aに形成された透孔7eに揺動可能に挿入されて
いる。この透孔7eの周囲は椅子の幅方向外側に突出さ
れ、リンク板35の内側面に当接されている。また、こ
の透孔7eの真下から前方に向けて該透孔7eを中心と
する約45度の円弧形状の透孔からなるストッパ孔7f
が形成され、このストッパ孔7fにリンク板35の下側
のピン39が移動可能に挿入されている。このため、リ
ンク板35は上側のピン38を中心に揺動し、その揺動
は下側のピン39がストッパ孔7fの前後の縁に当接す
るまでの範囲で行われる。
【0063】また、図1と図2と図11と図13に示す
ように、下側のピン39は各鉛直板7a,7aの内側で
取付金具42を介してガススプリング9に連結されてい
る。ガススプリング9の前端部は支持金具7の前端部の
軸支持孔7aに支持された回転軸41に揺動可能に取り
付けられている。
【0064】ガススプリング9は、支持金具7の鉛直板
7a,7aの間に前後方向を長手方向として配置されて
いる。このガススプリング9の後部にはねじ部43が形
成され、このねじ部の端面にはガススプリングの設定長
を変更可能とするためのプッシュピン44が突出され
る。このねじ部43には取付金具42がねじ止めされて
いる。
【0065】ここで、ガススプリング9はその内部で液
体が流動することにより伸縮されるものであり、プッシ
ュピン44の出没によりアンロック状態とロック状態と
に切り換えられる。プッシュピン44が押し込まれたと
きはアンロック状態となり、ガススプリング9は反力を
生ずることなく伸縮可能となる。また、プッシュピン4
4が突出しているときはロック状態となり、ガススプリ
ング9の無荷重での長さが任意の長さに設定されて、こ
の設定長において反力を生じながら伸縮可能となる。
【0066】したがって、着座者が背凭れ1に体重を掛
けると、背凭れ1に一体化された背支桿2と背支桿支持
軸4とアダプタ部材31とがレバー部61の両端部を支
点として揺動される。すなわち、レバー部61の前端部
は上側のピン38を中心にリンク板35により揺動さ
れ、レバー部61の後端部は回転軸41を中心に座受金
具8により揺動される。この時、座部5を介して座受部
材8に下方への体重がかかるので、座受部材8は前端部
の軸支持孔8dを中心に下方に揺動される。このため、
軸受60とアダプタ部材31とが下方に移動しながら互
いに揺動する。これと同時に、レバー部61が前方に移
動されるので、その前端部の透孔61bがリンク板35
及び取付金具42を介してガススプリング9を押圧す
る。
【0067】なお、本実施形態では、ガウススプリング
9の圧縮により荷重を受ける機構としているが、これに
限らずガススプリング9の引っ張りにより荷重を受ける
機構としても構わない。また、本実施形態では、座部5
の最大傾動角は6度で、背凭れ1の最大傾動角21度と
されている。但し、これらの角度に限らないのは勿論で
ある。
【0068】また、図11及び図13に示すように、取
付金具42の上部には、プッシュレバー46の上端部が
揺動可能に取り付けられている。プッシュレバー46の
中央部は、該レバー46の揺動によりガススプリング9
のプッシュピン44を押圧可能とされている。プッシュ
レバー46の下端部にはワイヤ48が連結される。この
ワイヤ48のワイヤ管49は取付金具42の下端部に固
着される。このため、ガススプリング9の伸縮に伴い、
取付金具42とプッシュレバー46とワイヤ48及びワ
イヤ管49とが同時に移動される。ワイヤ48及びワイ
ヤ管49の他端部は図示しない操作レバーに連結されて
いる。この操作レバーとしては、着座者が操作した時だ
けワイヤ48が引かれるものが使用される。
【0069】したがって、着座者が操作レバーを操作し
てガススプリング9のプッシュピン44を押し込んだ状
態で着座者が背凭れ1に体重を掛けると、ガススプリン
グ9はアンロック状態であるので、背凭れ1及び座部5
が反力なく傾動される。そして、任意の傾斜角度で操作
レバーを解放することにより、プッシュピン44が突出
してガススプリング9がロック状態になるので、背凭れ
1と座部5との位置が傾斜した状態でロックされる。こ
の状態で着座者が背凭れ1に荷重を掛けるとガススプリ
ング9が圧縮されるので、背凭れ1はロック位置に戻る
ような反力を受ける。これにより、本実施形態によれ
ば、着座者の体重は反力ユニット33のほか、ガススプ
リング9によっても支持されるので、反力ユニット33
の負担を軽減させることができる。
【0070】操作レバーとしては、本実施形態のように
手を離すとレバーが解放されるものの他に、レバーが引
かれた状態と引かれない状態とを切り換えることができ
るものを使用することもできる。この場合、着座者がレ
バーから手を離した状態でも背凭れ1及び座部5を反力
なく傾動させることができる。例えば、着座前はレバー
を引いた状態に固定しておき、使用者が着座して背凭れ
1及び座部5の角度を調整してからレバーを引かない状
態に切り換えて背凭れ1及び座部5の位置をロックする
ようにできる。
【0071】さらに、ガススプリング9はその内部で液
体が流動することにより伸縮されるものであるので、急
激に作用する荷重に対しては流動抵抗が大きくなり、ガ
ススプリング9の長さはほとんど変化しない。このた
め、着座者が急激に腰掛けた場合に座部5に垂直衝撃荷
重が作用しても、座部5及び背凭れ1は傾動せずに定位
置に維持される。したがって、背凭れ1が反動で着座者
の背中を叩くことはなく、使用感は向上される。
【0072】これに対し、このガススプリング9はゆっ
くりした荷重に対しては長さが変化する。このため、着
座者が急激に腰掛けた後にゆっくりと背凭れ1に荷重を
掛けることにより、背凭れ1及び座部5は傾斜される。
【0073】なお、本実施形態では軸保持部29を軸受
60とアダプタ部材31とで構成して座受部3を背凭れ
1と座部5とが連動して傾動する構造としたが、これに
限定されず座部5は固定で背凭れ1のみが傾動可能な構
造としても構わない。また、本実施形態では背支桿支持
軸4を回転可能とすることにより背凭れ1を揺動可能と
しているが、これに限らずアダプタ部材31を軸受60
に固定することにより、あるいは軸受60にアダプタ部
材31の係止部63a、壁面63bを有する収容部63
に相当するものを直接形成することによって、背凭れ1
を揺動できないようにしても構わない。この場合、座受
部3に背凭れ揺動機構を設ける必要がないので、構造を
簡易にすることができる。
【0074】一方、図1と図2と図14に示すように、
リンク板35の上側のピン38は、支持金具7の透孔7
eから内側に突出している。この突出した部分には、昇
降レバー50が揺動可能に取り付けられている。昇降レ
バー50の後端部は、揺動により脚柱6の上端部のガス
スプリングを押圧可能とされている。また、昇降レバー
50の前端部には、該前端部を前に引くワイヤ51が係
合されている。さらに、このワイヤ51のワイヤ管52
は、一方の鉛直板7aにねじ止めされたワイヤ支持具5
3に支持されている。そして、ワイヤ51の他端部に取
り付けられた図示しない操作レバーの操作により、脚柱
6のガススプリングが伸縮可能となる。
【0075】次に、背凭れ1について説明する。図6に
示すように、背凭れ1は、インナーシェル10と、該イ
ンナーシェル10の後側を覆い隠すアウターシェル11
と、背凭れ昇降機構13とを備えている。アウターシェ
ル11の後面の下部に背支桿2,2の支持板14が取り
付けられている。インナーシェル10の前側には、スポ
ンジやウレタン等から成るクッションが取り付けられて
いる。そして、クッションの前側には、布等から成る上
張地がクッションに覆い被さるように張られている。イ
ンナーシェル10とアウターシェル11との組付けは、
インナーシェル10の係合孔10aとアウターシェル1
1の係合爪11aとの掛止めによりなされている。但
し、これに限らずボルト等のねじ止めにより組み付けて
も構わない。
【0076】背支桿2,2の支持板14の前面は、左右
の側部で縦長形状に形成された案内溝14aを有してい
る。アウターシェル11の後面には、スライダ27がね
じ止めされている。このスライダ27は、支持板14の
案内溝14aに嵌合されている。このため、アウターシ
ェル11及びスライダ27は、支持板14及び背支桿
2,2に対して上下方向に摺動可能とされている。
【0077】背凭れ昇降機構13は、アウターシェル1
1に対して摺動可能な操作レバー16と、回転中心ピン
17と、戻りばね18と、左ロック腕22及び右ロック
腕21と、ロックピン28,28とを備えている。操作
レバー16は、中央部の透孔16aと、上端部のストッ
パ16bと、下端部のノブ取付部16cとを備え、スト
ッパ16b及びノブ取付部16cの間の側面斜面に形成
されている。一方、アウターシェル11の前面の下部に
は、2対の支持突起11b,11bがアウターシェル1
1と一体成形により形成されている。各対の支持突起1
1b,11bの向き合った面には、上下方向を長手方向
とする案内溝が形成されている。この案内溝に操作レバ
ー16の前述の斜面から成る側面が挟持される。これに
より、操作レバー16はアウターシェル11に対して上
下方向に摺動可能に支持されている。また、ノブ取付部
16cには操作ノブ25が嵌合により取り付けられてい
る。
【0078】操作レバー16の透孔16aには、回転中
心ピン17が係合されている。回転中心ピン17は、右
ロック腕21と一体化されている。この回転中心ピン1
7に左ロック腕22の透孔が回転可能に嵌合されてい
る。また、各ロック腕21,22には、ロックピン2
8,28が相互に離隔して広がるように戻りばね18に
よる付勢がなされている。
【0079】各ロックピン28,28の後部は、アウタ
ーシェル11に形成された横長の透孔11c,11cを
貫通して支持板14のロック溝23aまたは連通溝23
bに挿入されている。スライド板15の各透孔15b,
15bは、横長形状とされている。ロック溝23a,
…,23aは、横長形状の溝で左右に対をなして上下方
向に沿って複数形成されている。各連通溝23b,23
bは、各対のロック溝23a,23aの内側を上下方向
に連通する形状とされている。
【0080】上述した操作レバー16を押し込まない状
態では、各ロック腕21,22が開くので、ロックピン
28,28が広がる方向に離れていずれかのロック溝2
3a,…,23aに係合する。この状態で、背凭れ1が
背支桿2に対して固定されている。操作レバー16の下
端部の操作ノブ25を押し上げると、回転中心ピン17
が押し上げられる。これにより、各ロックピン28,2
8が、アウターシェル11の各透孔11c,11cに案
内されてそれらの間隔を狭めるように内側に移動する。
これにより、そして、各ロックピン28,28が、ロッ
ク溝23a,23aから連通溝23b,23bに移動し
て上下方向に摺動可能となる。これにより、アウターシ
ェル11が支持板14に対して昇降可能となるので、背
凭れ1の上下方向の位置を調節することができる。そし
て、使用者は、操作レバー16を押し込んだ状態で、背
凭れ1を摺動させる。そして、操作レバー16を解放す
ることにより、戻りばね18の作用で各ロックピン2
8,28が互いに離れる方向に移動していずれかのロッ
ク溝23a,…,23aに係合する。これにより、背凭
れ1の位置が設定される。
【0081】したがって、本実施形態では背凭れ1に背
凭れ昇降機構13を設けているので、座受部3に対する
背凭れ1の位置を調整することができる。但し、これに
限らず、背凭れ昇降機構13を設けずに背凭れ1と背支
桿2とを直接結合しても構わない。この場合、背凭れ1
の構造を簡易化することができる。
【0082】以上のように構成された椅子によると、次
のようにして背凭れ1と座部5とが座受部3に組み付け
られる。
【0083】まず、アダプタ部材31の回転軸部32を
軸受60に軸方向から差込み、座受部3の軸受60にア
ダプタ部材31を装着する。次いで、背支桿支持軸4を
軸受29の開口部30及びアダプタ部材31の開口部6
2を通過させてアダプタ部材31の収容部63に収容さ
せる。そして、背支桿支持軸4を図3あるいは図10に
示すように、収容部63の壁面63bに当接するまで右
回転させる。さらに、背支桿腕45とレバー部61とを
止めねじ46で結合して締め付ける。これにより背支桿
支持軸4の取付は完了する。したがって、背支桿支持軸
4を軸受60およびアダプタ部材31の開口部30,6
2から軸受内部即ち収容部63に挿入させるだけで座受
部3と背支桿2とが係合されて結合されるので、この背
支桿支持軸4の形状や寸法の共通化により座受部3に対
して異なるデザインの背凭れ1が自由に取り付けられ
る。すなわち、あるデザインの座部5及び座受部3に対
して、他の複数のデザインの背凭れ1及び背支桿2の取
り付けが可能となる。しかも、背支桿腕45とレバー部
61との連結によって、背支桿支持軸4はアダプタ部材
31から外れることはないので、背凭れ1が座受部3か
ら外れることはない。
【0084】しかして、アダプタ部材31の回転軸部3
2は座受部3の軸受60に対して回転可能なので、背凭
れ1及び背支桿2は座受部3に対して傾動可能となる。
また、座部5を支える座受金具8は軸受60と一体であ
り、アダプタ部材31に揺動可能に連結されているた
め、背支桿2の傾動に伴って座部5の後部も上下動して
傾動する。
【0085】次に本発明の椅子の第2の実施形態につい
て説明する。図20に示すように、第2の実施形態の背
凭れ1は、インナーシェル10と、アウターシェル11
と、該アウターシェル11の前面の下部を覆い隠す前カ
バー12と、背凭れ昇降機構13とを備えている。そし
て、本実施形態の背凭れ1の構成部品のうちインナーシ
ェル10とアウターシェル11と背凭れ昇降機構13と
は、上述の第1の実施形態と形状は異なるものの機構と
しては同様であるので、図中符号を同じくして説明を省
略する。
【0086】本実施形態の背支桿2,2の前部には、左
右方向を軸方向とする截頭円錐形状の背支桿支持錐2a
が形成されている。この背支桿支持錐2a,2aの間に
は、背支桿支持軸4,4及び連結軸26が同軸上に一体
化されている。また、背支桿支持錐2aと背支桿支持軸
4との連結部分には、背支桿腕45が形成されている。
背支桿2,2は、後方に向けて間隔を狭めながら直線状
に形成されている。背支桿2,2の後端部には、該背支
桿2,2にほぼ垂直な支持板14が取り付けられてい
る。これら背支桿2,2と支持板14と背支桿支持軸
4,4と連結軸26とは、亜鉛やアルミ合金のダイカス
トにより一体成形される。但し、これに限らず各部品を
別部材として圧入や溶接等により組み立てても構わな
い。
【0087】支持板14には、背凭れ1の背凭れ昇降機
構13が取り付けられている。また、支持板14と背凭
れ昇降機構13とは、前カバー12により覆い隠されて
いる。前カバー12の下部には、縦長の切り欠き12
a,12aが形成されている。そして、背支桿2が、各
切り欠き12a,12aを通して背凭れ1の前面から前
方に突出されている。
【0088】この実施形態の背凭れ昇降機構13は、支
持板14に対して昇降可能なスライド板15と、操作レ
バー16と、回転中心ピン17と、戻りばね18と、左
ロック腕22及び右ロック腕21と、ロックピン28,
28とを備えている。スライド板15の左右縁部は内側
に折り曲げられて案内部15a,15aを構成してい
る。各案内部15a,15aには、案内レール19,1
9が取り付けられている。支持板14の左右縁部は、各
案内レール19,19により支持される。これにより、
スライド板15は、支持板14に沿って上下方向に案内
される。スライド板15は、アウターシェル11の下部
に4箇所のボルト20によりねじ止めされている。
【0089】各ロックピン28,28の前部は、スライ
ド板15の透孔15b,15bを貫通して支持板14の
ロック溝23aまたは連通溝23bに挿入されている。
スライド板15の各透孔15b,15bは、横長形状と
されている。各ロック溝23a及び連通溝23bの形状
は、第1の実施形態のものと同様である。また、アウタ
ーシェル11の後側には、これらの透孔11c,11c
やスライド板15を止着したボルト20の先端部を覆い
隠す小カバー24,24が取り付けられている。
【0090】本実施形態によっても、第1の実施形態と
同様の方法によって背支桿2,2を背支桿支持軸4によ
り座受部3に取り付けることができる。
【0091】したがって、第1と第2の各実施形態によ
れば、座受部3を共用しながらも全く異なったデザイン
の背凭れ1を取り付けることができる。すなわち、これ
らの実施形態に示す椅子では、脚柱6と座受部3と座部
5とを共用しながら、この座受部3に複数の異なるデザ
インの背凭れ1及び背支桿2を取り付けることができ
る。このため、複数のデザインの椅子を製造する場合に
座受部3のデザインの種類を削減することができ、生産
効率を向上させると共に部品コストの低減を図ることが
できる。
【0092】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、本実施形態では椅子を事務用回転椅子に
適用した場合について説明したが、他の種類の椅子に適
用しても構わない。また、本実施形態では背凭れ1と座
部5との傾動が連動する椅子について説明したが、これ
に限らず背凭れ1のみが傾動する椅子や座部5のみが傾
動する椅子であっても構わないのは勿論である。
【0093】さらに、本実施形態では、背凭れ1及び背
支桿2の座受部3への取付を背支桿支持軸4と軸保持部
29との結合により行っているが、これに限らず他の背
支桿取付構造であっても構わないのは勿論である。例え
ば、本実施形態では、2本の背支桿を背支桿支持軸4で
連結する構造としているが、これに特に限定されず、1
本の背支桿から左右に突出するように背支桿支持軸4を
取り付ける構造即ち逆T字形の構造としても良い。更
に、本実施形態では、軸保持部29として、軸受60と
アダプタ部材31とで構成されているが、これに限定さ
れず、軸受60にアダプタ部材31の収容部63及び開
口部62などを設けることによって軸保持部29を構成
し、直接背支桿支持軸4を収容するようにしても良い。
この場合、軸受29の開口部30の大きさは、背支桿支
持軸4の長径部L1よりも狭くかつ短径部L2よりも広
く形成される。
【0094】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1の発明は、座部に取り付けられる座受部材と、脚部に
取り付けられて座受部材を揺動可能に支持する脚側固定
部材とで座部を傾斜可能に支持する座受部を備える椅子
において、座受部材と脚側固定部材との間に揺動可能に
介在され伸縮により座受部材に対して原位置に復帰させ
る反力を付与する反力ユニットと、該反力ユニットをそ
の伸縮量を変えずに揺動させて座受部材に対する傾きを
変化させ尚かつその傾き状態を維持する反力調整機構と
を備えるようにしているので、反力ユニットが傾動され
ることにより、座部の傾動に対する反力ユニットの伸縮
量が変化されて、座部の傾動に対する反力を調整するこ
とができる。そして、反力ユニットは伸縮量を変えずに
傾動されるので、反力調整機構による座部の反力調整を
一定な軽い力で行うことができる。これにより、女性等
の握力の弱い者であっても、反力調整の作業を容易に行
うことができる。
【0095】また、請求項2の発明は、脚部に取り付け
られた座受部に対し背凭れを支持する背支桿を揺動可能
に支持させて背凭れを傾斜可能にした椅子において、背
支桿と座受部との間に揺動可能に介在され伸縮により座
受部に対して原位置に復帰させる反力を付与する反力ユ
ニットと、該反力ユニットをその伸縮量を変えずに揺動
させて背支桿に対する傾きを変化させ尚かつその傾き状
態を維持する反力調整機構とを備えるようにしているの
で、反力ユニットが傾動されることにより、背凭れの傾
動に対する反力ユニットの伸縮量が変化されて、背凭れ
の傾動に対する反力を調整することができる。そして、
反力ユニットは伸縮量を変えずに傾動されるので、女性
等の握力の弱い者であっても、反力調整の作業を容易に
行うことができる。
【0096】さらに、請求項3の発明は、座部に取り付
けられる座受部材と、脚部に取り付けられて座受部材を
揺動可能に支持する脚側固定部材と、座受部材または脚
側固定部材に揺動可能に支持されると共に座受部材の傾
動に連動して傾動する背凭れを支持する背支桿とを有
し、座部の傾斜と連動させて背凭れを傾斜させる椅子に
おいて、座受部材と脚側固定部材との間または背支桿と
座受部材若しくは脚側固定部材との間に揺動可能に介在
され伸縮により座受部材あるいは背支桿に対し原位置に
復帰する反力を付与する反力ユニットと、該反力ユニッ
トをその伸縮量を変えずに揺動させて座受部材あるいは
背支桿に対する傾きを変化させ尚かつその傾き状態を維
持する反力調整機構とを備えるようにしているので、反
力ユニットが傾動されることにより、座部及び背凭れの
傾動に対する反力ユニットの伸縮量が変化されて、座部
及び背凭れの傾動に対する反力を調整することができ
る。そして、反力ユニットは伸縮量を変えずに傾動され
るので、女性等の握力の弱い者であっても、反力調整の
作業を容易に行うことができる。
【0097】また、請求項4の発明は、座部に取り付け
られる座受部材と、脚部に取り付けられて座受部材を揺
動可能に支持する脚側固定部材と、座受部材または脚側
固定部材に揺動可能に支持されると共に座受部材の傾動
に連動して傾動する背凭れを支持する背支桿とを有し、
座部の傾斜と連動させて背凭れを傾斜させる椅子におい
て、無反力で自在に伸縮可能なアンロック状態と、任意
に設定された位置で反力を発生させながら伸縮可能とな
り座受部材及び背凭れがロック位置に復帰する反力を付
与するロック状態とに切換可能なガススプリングを背支
桿と座受部材若しくは脚側固定部材との間に介在し、こ
れらの傾動に伴い伸縮させるものとしているので、背凭
れ及び座部を任意の傾動角度でロックすることができ
る。このため、例えば背凭れを大きく傾斜させた状態に
して安楽椅子のように使用する場合は、着座者は背凭れ
に体重を掛けなくても傾斜状態が維持されるので使用感
が向上される。
【0098】また、着座者が勢い良く腰掛けて座部に垂
直衝撃荷重が掛かっても座部及び背凭れは傾動しない。
このため、背凭れが反動で着座者の背中を叩くことはな
く、不快感を与えることはない。そして、ゆっくりとし
た荷重がかかった時のみガススプリングが伸縮して座部
及び背凭れが傾斜される。さらに、ガススプリングは抗
力を0にしたフリーの状態にすることができるので、背
凭れや座部が反力を受けずに自由に傾動可能となるいわ
ゆるフリーロッキング状態にすることができる。
【0099】また、請求項5の発明は、座部に取り付け
られる座受部材と、脚部に取り付けられて座受部材を揺
動可能に支持する脚側固定部材と、座受部材または脚側
固定部材に揺動可能に支持されると共に座受部材の傾動
に連動して傾動する背凭れを支持する背支桿とを有し、
座部の傾斜と連動させて背凭れを傾斜させる椅子におい
て、座受部材と脚側固定部材との間または背支桿と座受
部材若しくは脚側固定部材との間に揺動可能に介在され
伸縮により座受部材あるいは背支桿に対し原位置に復帰
する反力を付与する反力ユニットと、該反力ユニットを
その伸縮量を変えずに揺動させて座受部材あるいは背支
桿に対する傾きを変化させ尚かつその傾き状態を維持す
る反力調整機構とを備えると共に、無反力で自在に伸縮
可能なアンロック状態と、任意に設定された位置で反力
を発生させながら伸縮可能となり座受部材及び背凭れが
ロック位置に復帰する反力を付与するロック状態とに切
換可能なガススプリングを背支桿と座受部材若しくは脚
側固定部材との間に介在し、これらの傾動に伴い伸縮さ
せるようにしているので、女性等の握力の弱い者であっ
ても座部及び背凭れの反力調整を一定の軽い力で容易に
行うことができると共に、背凭れ及び座部を任意の傾動
角度でロックすることができ、しかも着座者が勢い良く
腰掛けて座部に垂直衝撃荷重が掛かっても背凭れが反動
で着座者の背中を叩くことはない。
【0100】さらに、請求項6の椅子は、反力ユニット
若しくは反力調整機構には反力ユニットの傾動に連動す
る表示部材が取り付けられる一方、少なくとも反力調整
機構と反力ユニットとを覆い隠すカバーを備えると共
に、該カバーには表示部材が露出される表示部を設ける
ようにしているので、着座者は座部及び背凭れの反力を
客観的に認識することができる。このため、例えば複数
の使用者がいる場合でも、各使用者は使用の度に反力の
大きさを自分の好みの所定の大きさに設定することがで
き、毎回同じ使用感を得ることができる。
【0101】また、請求項7の椅子は、背支桿と一体化
されて椅子幅方向に延びる背支桿支持軸と、座受部材若
しくは脚側固定部材に形成されて背支桿支持軸を嵌合さ
せて支持する軸保持部とを備え、かつ背支桿支持軸の少
なくとも軸保持部と嵌合する部分を長径部と短径部とを
有する非真円形断面にすると共に軸保持部に背支桿支持
軸の短径部よりも広く長径部よりも狭い径方向の開口部
と該開口部より挿入される背支桿支持軸を収容しかつ開
口部から周方向にずれた位置で固定する収容部とを設
け、背支桿支持軸を開口部から軸保持部の収容部内へ挿
入して回転させることによって係合させるようにしてい
るので、この背支桿支持軸の形状や寸法の共通化により
座受部に対して異なるデザインの背凭れを取り付けるこ
とができる。すなわち、座受部や座部や脚部を共通化
し、これら共通化した構成部材に対して様々なデザイン
の背凭れ及び背支桿の取り付けを行うことができる。こ
のため、生産効率を向上させると共に椅子の製作費を低
減することができる。しかも、背支桿支持軸を開口部を
通して軸受内に挿入してから回転させるだけで離脱不能
に係合させることができるので、背支桿の座受部に対す
る装着が極めて容易にワンタッチで完了させ得る。
【0102】さらに、請求項8の椅子では、軸保持部
は、背支桿支持軸を径方向に通過させる開口部を有する
軸受と、その内側で回転可能なアダプタ部材とで構成さ
れ、かつアダプタ部材に背支桿支持軸を回転不能に保持
する収容部と、背支桿支持軸の短径部よりも広く長径部
よりも狭い径方向の開口部と、軸受に回転可能に支持さ
れる回転軸部及び背支桿側に固定される固定部とを設け
るようにしているので、アダプタ部材と背支桿支持軸と
背支桿と背凭れとを一体的に傾動させ得る。このため、
背凭れが傾動可能な椅子であっても、背支桿支持軸の形
状や寸法の共通化により座受部に対して異なるデザイン
の背凭れを取り付けることができる。
【0103】また、請求項9の椅子は、アダプタ部材の
収容部内には背支桿支持軸が回転したときに該背支桿支
持軸が引っかかってアダプタ部材の開口部を通過できな
くなる係止部が形成されると共に、背支桿支持軸が係止
部に引っかかった状態でアダプタ部材の固定部が背支桿
側に固定されるようにしているので、背凭れの傾動状態
に拘わらず背支桿支持軸がアダプタ部材から外れること
はない。このため、背凭れを持って椅子を持ち上げた場
合等に、背凭れが座受部から外れてしまうことが防止さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の椅子の第1の実施形態を示す座受部周
辺の側面図である。
【図2】椅子の座受部周辺の底面図である。
【図3】背支桿支持軸周辺の側面図である。
【図4】軸保持部と背支桿支持軸との連結部分を示す分
解組立図である。
【図5】背支桿の全体を示す背面図である。
【図6】背凭れ及び背支桿を示す分解組立図である。
【図7】図3のVII−VII線で切断した状態を示す断面図
である。
【図8】軸保持部と背支桿支持軸との連結部分を示す平
面図である。
【図9】図3のIX−IX線で切断した状態を示す断面図で
ある。
【図10】アダプタ部材の各部を示す側面図である。
【図11】図1のXI−XI線で切断した状態を示す断面図
である。
【図12】図1のXII−XII線で切断した状態を示す断面
図である。
【図13】ガススプリングの取付構造を示す支持金具の
縦断面図である。
【図14】昇降レバーの取付構造を示す支持金具の側面
図である。
【図15】反力の最大時の反力ユニット及び反力調整機
構を示す支持金具の側面図である。
【図16】反力の最小時の反力ユニット及び反力調整機
構を示す支持金具の側面図である。
【図17】縦溝を示す支持金具の先端部の側面図であ
る。
【図18】反力調整機構を示す支持金具の先端部の底面
図である。
【図19】カバーの側面図である。
【図20】背凭れ及び背支桿の第2の実施形態を示す分
解斜視図である。
【図21】従来の椅子の座受支持機構を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 背凭れ 2 背支桿 3 座受部 4 背支桿支持軸 5 座部 6 脚柱(脚部) 7 支持金具(脚側固定部材) 8 座受金具(座受部材) 9 ガススプリング 29 軸保持部 30 開口部 31 軸保持部29を構成するアダプタ部材 32 回転軸部 33 反力ユニット 54 反力調整機構 60 軸保持部29を構成する軸受 61 レバー部(固定部) 62 開口部 63 収容部 63a 係止部 75 カバー 75a 表示窓(表示部) 76 表示ピン(表示部材) L1 長径部 L2 短径部

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座部に取り付けられる座受部材と、脚部
    に取り付けられて前記座受部材を揺動可能に支持する脚
    側固定部材とで前記座部を傾斜可能に支持する座受部を
    備える椅子において、前記座受部材と前記脚側固定部材
    との間に揺動可能に介在され伸縮により前記座受部材に
    対して原位置に復帰させる反力を付与する反力ユニット
    と、該反力ユニットをその伸縮量を変えずに揺動させて
    前記座受部材に対する傾きを変化させ尚かつその傾き状
    態を維持する反力調整機構とを備えたことを特徴とする
    椅子。
  2. 【請求項2】 脚部に取り付けられた座受部に対し背凭
    れを支持する背支桿を揺動可能に支持させて前記背凭れ
    を傾斜可能にした椅子において、前記背支桿と前記座受
    部との間に揺動可能に介在され伸縮により前記座受部に
    対して原位置に復帰させる反力を付与する反力ユニット
    と、該反力ユニットをその伸縮量を変えずに揺動させて
    前記背支桿に対する傾きを変化させ尚かつその傾き状態
    を維持する反力調整機構とを備えたことを特徴とする椅
    子。
  3. 【請求項3】 座部に取り付けられる座受部材と、脚部
    に取り付けられて前記座受部材を揺動可能に支持する脚
    側固定部材と、前記座受部材または前記脚側固定部材に
    揺動可能に支持されると共に前記座受部材の傾動に連動
    して傾動する背凭れを支持する背支桿とを有し、前記座
    部の傾斜と連動させて前記背凭れを傾斜させる椅子にお
    いて、前記座受部材と前記脚側固定部材との間または前
    記背支桿と前記座受部材若しくは前記脚側固定部材との
    間に揺動可能に介在され伸縮により前記座受部材あるい
    は前記背支桿に対し原位置に復帰する反力を付与する反
    力ユニットと、該反力ユニットをその伸縮量を変えずに
    揺動させて前記座受部材あるいは前記背支桿に対する傾
    きを変化させ尚かつその傾き状態を維持する反力調整機
    構とを備えたことを特徴とする椅子。
  4. 【請求項4】 座部に取り付けられる座受部材と、脚部
    に取り付けられて前記座受部材を揺動可能に支持する脚
    側固定部材と、前記座受部材または前記脚側固定部材に
    揺動可能に支持されると共に前記座受部材の傾動に連動
    して傾動する背凭れを支持する背支桿とを有し、前記座
    部の傾斜と連動させて前記背凭れを傾斜させる椅子にお
    いて、無反力で自在に伸縮可能なアンロック状態と、任
    意に設定された位置で反力を発生させながら伸縮可能と
    なり前記座受部材及び前記背凭れがロック位置に復帰す
    る反力を付与するロック状態とに切換可能なガススプリ
    ングを前記背支桿と前記座受部材若しくは前記脚側固定
    部材との間に介在し、これらの傾動に伴い伸縮させるこ
    とを特徴とする椅子。
  5. 【請求項5】 座部に取り付けられる座受部材と、脚部
    に取り付けられて前記座受部材を揺動可能に支持する脚
    側固定部材と、前記座受部材または前記脚側固定部材に
    揺動可能に支持されると共に前記座受部材の傾動に連動
    して傾動する背凭れを支持する背支桿とを有し、前記座
    部の傾斜と連動させて前記背凭れを傾斜させる椅子にお
    いて、前記座受部材と前記脚側固定部材との間または前
    記背支桿と前記座受部材若しくは前記脚側固定部材との
    間に揺動可能に介在され伸縮により前記座受部材あるい
    は前記背支桿に対し原位置に復帰する反力を付与する反
    力ユニットと、該反力ユニットをその伸縮量を変えずに
    揺動させて前記座受部材あるいは前記背支桿に対する傾
    きを変化させ尚かつその傾き状態を維持する反力調整機
    構とを備えると共に、無反力で自在に伸縮可能なアンロ
    ック状態と、任意に設定された位置で反力を発生させな
    がら伸縮可能となり前記座受部材及び前記背凭れがロッ
    ク位置に復帰する反力を付与するロック状態とに切換可
    能なガススプリングを前記背支桿と前記座受部材若しく
    は前記脚側固定部材との間に介在し、これらの傾動に伴
    い伸縮させることを特徴とする椅子。
  6. 【請求項6】 前記反力ユニット若しくは前記反力調整
    機構には前記反力ユニットの傾動に連動する表示部材が
    取り付けられる一方、少なくとも前記反力調整機構と前
    記反力ユニットとを覆い隠すカバーを備えると共に、該
    カバーには前記表示部材が露出される表示部を設けるこ
    とを特徴とする請求項1から3までのいずれかまたは5
    に記載の椅子。
  7. 【請求項7】 前記背支桿と一体化されて椅子幅方向に
    延びる背支桿支持軸と、前記座受部材若しくは前記脚側
    固定部材に形成されて前記背支桿支持軸を嵌合させて支
    持する軸保持部とを備え、かつ前記背支桿支持軸の少な
    くとも前記軸保持部と嵌合する部分を長径部と短径部と
    を有する非真円形断面にすると共に前記軸保持部に前記
    背支桿支持軸の短径部よりも広く長径部よりも狭い径方
    向の開口部と該開口部より挿入される前記背支桿支持軸
    を収容しかつ前記開口部から周方向にずれた位置で固定
    する収容部とを設け、前記背支桿支持軸を前記開口部か
    ら前記軸保持部の収容部内へ挿入して回転させることに
    よって係合させることを特徴とする請求項1から6まで
    のいずれかに記載の椅子。
  8. 【請求項8】 前記軸保持部は、前記背支桿支持軸を径
    方向に通過させる開口部を有する軸受と、その内側で回
    転可能なアダプタ部材とで構成され、かつ前記アダプタ
    部材に前記背支桿支持軸を回転不能に保持する収容部
    と、前記背支桿支持軸の短径部よりも広く長径部よりも
    狭い径方向の開口部と、前記軸受に回転可能に支持され
    る回転軸部及び前記背支桿側に固定される固定部とを設
    けたことを特徴とする請求項7記載の椅子。
  9. 【請求項9】 前記アダプタ部材の前記収容部内には前
    記背支桿支持軸が回転したときに該背支桿支持軸が引っ
    かかって前記アダプタ部材の前記開口部を通過できなく
    なる係止部が形成されると共に、前記背支桿支持軸が前
    記係止部に引っかかった状態で前記アダプタ部材の前記
    固定部が前記背支桿側に固定されることを特徴とする請
    求項8記載の椅子。
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