JP3104562U - 座椅子 - Google Patents

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知司 小林
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Abstract

【課題】 少ない器材で背もたれの微妙な角度調節を行うことができ、着座中における高い利便性や優れたリラックス感を得ることができる座椅子を提供する。【解決手段】 座部2、背もたれ3、肘掛4および座部2底面に装着された回転支持台5とを備える座椅子1であって、該座椅子1の座部2と背もたれ3とを、7段以上の角度調節可能なラチェット金具で連結した。前記ラチェット金具が、回動金具20のラチェット22及び逆転防止爪30が固定金具10のハウジング12に軸支され、逆転防止爪30の爪片31が複数のラチェット歯23に順送りされることにより、回動金具20の正回転が許容されるとともに、爪片31がラチェット歯23に係合することにより、逆回転が規制されるようにした。
【選択図】 図1

Description

本考案は、座椅子に関し、特に着座中における高い快適性と優れた利便性を兼ね備え、背もたれを多段階の微妙な角度で調節することができる座椅子に関する。
従来、背凭部を傾ける場合、着座したままで、容易に傾き角度の調節ができる座椅子がある(例えば特許文献1参照)。上掲特許文献1の座椅子は、座部と、背凭部と、肘掛部と、座部と背凭部との間に両端が軸支され、操作ロッドを押圧したとき、背凭部を傾斜させる外力に従って傾き自在とするガススプリング機構部と、レバー操作部で得た変位量を、支点を中心に回動する運動に変換する操作ロッドに当接させたてこ機構部とを具備し、操作ロッドを押圧により、座部に着座したままで、容易に背凭部の傾きを無段階に調節できることが記載されている。
特開2001−128777号公報(第1−2頁、図1)
しかしながら、前記座椅子においては、背凭部の傾きを調節するためのガススプリング機構部、操作ロッドまたはレバー操作部等の器材が必要となり、製造コストや本体重量が嵩むという欠点があった。また、背凭部の角度調節も煩雑であるため、使用勝手や利便性が低下するという問題もあった。
そこで、本考案は上記の点に鑑み、少ない器材で背もたれの微妙な角度調節を行うことができ、着座中における高い利便性や優れたリラックス感を得ることができる座椅子を提供することにある。
上記課題を解決するため、本考案の座椅子は、座部、背もたれ、肘掛および座部底面に装着された回転支持台とを備える座椅子であって、該座椅子の座部と背もたれとを、7段以上の角度調節可能なラチェット金具で連結したことを特徴とする。
また、ラチェット金具は、回動金具のラチェット及び逆転防止爪が固定金具のハウジングに軸支され、逆転防止爪の爪片が複数のラチェット歯に順送りされることにより、回動金具の正回転が許容されるとともに、爪片がラチェット歯に係合することにより、逆回転が規制されるようにした。
肘掛と回転支持台を具備したことで、着座中におけるやすらぎ感や利便性を高めることができる。また、座部と背もたれとを、7段以上の角度調節可能なラチェット金具で連結したことにより、少ない器材で背もたれの微妙な角度調節ができ、優れたリラックス感を得ることができる。
以下、本考案における座椅子の一実施例を図面を参照にしながら説明する。
図1に示す座椅子1は、座部2、背もたれ3、肘掛4および座部2の底面に装着された回転支持台5とを備えている。座部2、背もたれ3および肘掛4は、形状化された中空状のパイプ6を芯材とし、かかるパイプ6に緩衝材7およびカバー8を被覆することにより形成されている。なお、座部2の両端に一対の肘掛4を設けたことにより、着座中のくつろぎ感が得られると共に、外観的にも豪華さを醸し出すことができる。
座部2の底面に装着された回転支持台5は、着座した状態で座椅子1を容易に方向転換、または回転させることを可能とするものである。回転支持台5は、軽くて薄く強度があり、汎用性のあるものであれば特に限定されることはないが、例えば、特開平8−299096号開示の回転支持台が好ましい。回転支持台5を設置することにより、着座中の利便性や使用勝手を向上させることができる。
座椅子1の座部2と背もたれ3とは、7段以上の角度調節可能なラチェット金具Aで連結されている。
ラチェット金具Aは、図2に示すように、回動金具20のラチェット22が、固定金具10のハウジング12に回動自在に軸支され、逆転防止爪30がラチェット22の複数のラチェット歯23に対応してハウジング12に軸支されるとともに、その逆転防止爪30がその爪片31、32をラチェット歯23に係合させる方向に付勢され、爪片31、32が複数のラチェット歯23に順送りされることにより、回動金具20の固定金具10に対する正回転が許容されるとともに、爪片31、32がいずれかのラチェット歯23に係合することにより、逆回転が規制されるようにしたものである。
また、回動金具20は、固定金具10に対し90度の回転範囲内において7段以上の回転位置で逆回転が規制されるように、ラチェット歯23のピッチが設定され、逆転防止爪30の爪片31、32が、複数のラチェット歯23のうち、隣合う2つのラチェット歯23に係合し得る第1及び第2爪片31、32により構成される。
さらに、外周縁部に、爪片のラチェット歯23への係合を許容するための周縁凹部41と、係合を阻止するための周縁突部42とが設けられたカム板40が、ハウジング12に回動自在に軸支され、回動金具20が正回転方向へ回転する際の初期位置に配置された状態では、第2爪片32がカム板40の周縁凹部41に配置されて爪片32がラチェット歯23に係合されるよう構成される。
さらにまた、正回転方向の回転により回動金具20が終端位置に配置された際に、回動金具20がカム板40を正回転方向に押し込んで、第2爪片32がカム板40の周縁凹部41から周縁突部42に導かれることにより、爪片32がラチェット歯23から離脱して、回動金具20の逆回転方向への回転が許容されるように構成される。
さらにまた、逆回転方向への回転により回動金具20が初期位置に戻った際に、回動金具20がカム板40を逆回転方向に押し込んで、第2爪片32がカム板40の周縁突部42から周縁凹部41に導かれることにより、第1及び第2爪片31、32が、各爪片の初期係合位置に対応するラチェット歯23の各歯溝部にそれぞれ挿入されるよう構成されてなる。
さらにまた、回動金具20が初期位置に配置された状態において、カム板40における周縁突部42の周縁凹部41寄りの端部が、第2爪片32の初期係合位置に対応するラチェット歯23の歯溝部内に配置されてなる。
このため、座部2と背もたれ3との間にラチェット金具Aを連結したことにより、図3に示すように、背もたれ3を7段以上の微妙な角度調節が容易に行うことができ、着座中における所望の角度が設定でき、優れたリラックス感を得ることが可能となる。
なお、ラチェット金具Aは、実登録第3092591号に開示された周知の技術である。
本考案の座椅子の一部を欠切した全体斜視図である。 ラチェット金具の詳細を示す断面図である。 背もたれを起伏させた使用状態を示す図である。
符号の説明
1 座椅子
2 座部
3 背もたれ
4 肘掛
5 回転支持台
6 パイプ
7 緩衝材
8 カバー
A ラチェット金具
10 固定金具
12 ハウジング
20 回動金具
22 ラチェット
23 ラチェット歯
30 逆転防止爪
31 爪片
32 爪片
40 カム板
41 周縁凹部
42 周縁突部

Claims (2)

  1. 座部、背もたれ、肘掛および座部底面に装着された回転支持台とを備える座椅子であって、該座椅子の座部と背もたれとを、7段以上の角度調節可能なラチェット金具で連結したことを特徴とする座椅子。
  2. 前記ラチェット金具が、回動金具のラチェット及び逆転防止爪が固定金具のハウジングに軸支され、逆転防止爪の爪片が複数のラチェット歯に順送りされることにより、回動金具の正回転が許容されるとともに、爪片がラチェット歯に係合することにより、逆回転が規制されるようにした請求項1記載の座椅子。
JP2004001991U 2004-04-12 2004-04-12 座椅子 Expired - Fee Related JP3104562U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013111387A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Baba Kagu:Kk 補助機構付き着座具

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