JP3139790U - トレーニング機能を備えたロッキングチェアー - Google Patents

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公男 橋場
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Abstract


【課題】 くつろいで座った状態で足腰等の鍛錬をすることができるようにした「トレーニング機能を備えたロッキングチェアー」という新規の製品の提供を図る。
【解決手段】 両側部に脚杆2,2を固設した固定基板1の上面に、当該固定基板と同一形状を呈する回転基板3を取り付け、当該回転基板3の両側部には、足掛け移動用杆7,7を前後進自在に取り付け、当該足掛け移動用杆7,7の先端には角度調節用ラチェット機構を介して足掛け用杆8,8を連結すると共に、当該足掛け用杆8,8には足掛け板10を位置調節可能に架設し、更に、上記回転基板3の上面に対して、所要の背凭れ付き座体を取り付けるための枠体11を、当該枠体11を全周方向に揺動自在に支持するためのコイルバネ12を介して取り付けたトレーニング機能を備えたロッキングチェアー。
【選択図】 図1

Description

本考案は、くつろいで座った状態において足腰等の鍛錬をすることが出来るようにした「トレーニング機能を備えたロッキングチェアー」に関する。
従来、腰を掛ける部分を揺らすように構成した座椅子がある。(例えば、特許文献1参照。) これは腰掛ける座面裏に取付け座を設け、これを前後に揺動可能に軸支すると共に、前後にスライド可能とするように構成したものである。 従って、これは足腰の運動を行うというよりも、座椅子に長時間腰掛けていても疲れないようにしたことを主たる目的とするものである。
特開2001−305892号
上記した従来品は、座った状態で腰を動かすと言うような使い方をすることにより、ある程度の運動効果を奏することが出来るも、主目的は長時間腰を掛けていても疲れない、と言うことであり、座った状態で足腰の運動を行うというようなトレーニング効果を期待するものではない。
本考案は、ロッキングチェアーのような座り心地を楽しむことができると同時に、足腰の鍛錬を行うことが出来るように構成した新規な椅子である「トレーニング機能を備えたロッキングチェアー」という新規の製品の提供を図ったものである。
本考案は、両側部に脚杆2,2を固設した固定基板1の上面に、当該固定基板と同一形状を呈する回転基板3を取り付け、当該回転基板3の両側部には、足掛け移動用杆7,7を前後進自在に取り付け、当該足掛け移動用杆7,7の先端には角度調節用ラチェット機構を介して足掛け用杆8,8を連結すると共に、当該足掛け用杆8,8には足掛け板10を位置調節可能に架設し、更に、上記回転基板3の上面に対して、所要の背凭れ付き座体を取り付けるための枠体11を、当該枠体11を全周方向に揺動自在に支持するためのコイルバネ12を介して取り付けたことを特徴とするトレーニング機能を備えたロッキングチェアーに係る。
そして、本考案は請求項2に記載のように、両側部に脚杆2,2を固設した固定基板1の上面に、当該固定基板と同一形状を呈する回転基板3を取り付け、当該回転基板3の両側部には、足掛け移動用杆7,7を前後進自在に取り付け、当該足掛け移動用杆7,7の先端には角度調節用ラチェット機構を介して足掛け用杆8,8を連結すると共に、当該足掛け移動用杆7,7の先端寄りに、これの接地に基づき足掛け移動用杆7,7の先端部保持目的と回転基板3の回転時における当該移動用杆7,7の回動的移動のスムーズ性を付与するためのキャスター9a,9aを取付け、また、上記足掛け用杆8,8には足掛け板10を位置調節可能に架設し、更に、上記回転基板3の上面に対して、所要の背凭れ付き座体を取り付けるための枠体11を、当該枠体11を全周方向に揺動自在に支持するためのコイルバネ12を介して取り付けたことを特徴とするトレーニング機能を備えたロッキングチェアーを実施の態様とする。
更に、請求項3に記載のように、足掛け移動用杆7,7を前後進自在に取り付けるための手段として、回転基板3の両側部に固設した鞘杆6,6に対して、当該足掛け移動用杆7,7を前後進自在に嵌入させるように構成した請求項1のまたは請求項2の何れかに記載のトレーニング機能を備えたロッキングチェアーを実施の態様とする。
また、請求項4に記載のように、枠体11に対して背凭れ付き座体14を固設するか、或いは、請求項5に記載のように、使用者が別途用意した背凭れ付き座体14を枠体11に対して取付けるよう構成した請求項1乃至請求項3の何れかに記載のトレーニング機能を備えたロッキングチェアーを実施の態様とするものである。
本考案は請求項1に記載のような構成、すなわち、両側部に脚杆2,2を固設した固定基板1の上面に、当該固定基板と同一形状を呈する回転基板3を取り付け、当該回転基板3の両側部には、足掛け移動用杆7,7を前後進自在に取り付け、当該足掛け移動用杆7,7の先端には角度調節用ラチェット機構を介して足掛け用杆8,8を連結すると共に、当該足掛け用杆8,8には足掛け板10を位置調節可能に架設し、更に、上記回転基板3の上面に対して、所要の背凭れ付き座体を取り付けるための枠体11を、当該枠体11を全周方向に揺動自在に支持するためのコイルバネ12を介して取り付けるように構成したから、図4の(B)に示すようにして背凭れ付き座体13に座ると共に、両足を足掛け板9に当てると共に、足を突っ張るように伸ばすことによって、同図(C)に示すようにコイルバネ12を後方に反らせる。 然る後、足の突っ張りを解消すれば、当該コイルバネ12の反力に基づき同図(A)の状態に揺り動かされるというような運動を行うことが出来る。 更に、このような一連の屈伸的連続運動時に、腰を左右に振ることにより、回転基板3が回転し背凭れ付き座体14が左右に振ることが出来、従って、これらを組み合わせることにより一種の「ロデオ」的運動を行うことが出来ると共に、コイルバネ12は360度の無指向的(全周的)振れ動きがなされるため、使用者の体力及び好みに応じた運動を行うことが出来る。
従って、本考案によればコイルバネ12の揺動(スイング)によって、心地良くリラックスできるロッキングチェアーとしての利用が図られると同時に、上記のような体の屈伸運動を行うことにより、すなわち、足踏み的運動に基づき、足首、膝、腰などの筋力増強と血行の促進が図られ、このような全身的運動に基づき座った儘の状態で体力向上が期待される。 換言すれば、日常生活のなかで例えばテレビを見たり、読書をしながら、上記のような運動を行うことにより、団欒と共に健康増進効果が奏されることとなる。
本考案は請求項2に記載のような構成、すなわち、足掛け移動用杆7,7の先端寄りに、これの接地に基づき足掛け移動用杆7,7の先端部保持目的と回転基板3の回転時における当該移動用杆7,7の回動的移動のスムーズ性を付与するためのキャスター9a,9aを取付けることにより、本考案に係るロッキングチェアーの耐久性の向上と、回転運動(腰を回転させるような運動)のスムーズ性が付与されることとなる。
本考案は請求項3に記載のように、足掛け移動用杆7,7を前後進自在に取り付けるための手段として、回転基板3の両側部に固設した鞘杆6,6に対して、当該足掛け移動用杆7,7を前後進自在に嵌入させるように構成することにより、その長さ調節が極めてスムーズに行うことが出来ると共に、顕著な安定性と堅牢性をもった前後進作動が呈されることとなる。
本考案は請求項4に記載のように、枠体11に対して背凭れ付き座体14を固設して製品化することにより、購入に伴い直ちに使用可能とするが、請求項5に記載のように、使用者が別途用意した背凭れ付き座体14を枠体11に対して取付けるよう構成することにより、自分の好みの座体を用いることが出来ると共に、手持ちの座椅子を用いさせることにより、製品の単価を下げることが出来る。
図に於いて、1は矩形状を呈しかつ水平な固定基板であって(図2及び図3参照)、その両側部には、両端に接地用端部2aを装着した脚杆2,2が固設してある。 2b,2bは当該脚杆2,2の後端部に設けたキャスターであって、本考案に係るロッキングチェアーを傾けた状態での移動時に接地して、当該移動の容易化を図るためのものである。
3は上記した固定基板1の上面に位置させかつ当該固定基板と同一形状を呈する回転基板であって、両基板1,3間にベアリング4を介在させると共に、互いの中心において軸5を介して枢着することにより、当該回転基板3は固定基板1の上面に回転自在に取付けられている。
6,6は上記した回転基板3の両側部に左右対称的に固設した鞘管であって足掛け移動用杆7,7が前後進自在に嵌入されている。 7a,7aは当該伸縮杆7,7を所定の位置で固定するための固定用螺子を示す。 なお、当該固定のための手段は図示のような固定用螺子7a,7aに限定されるものではなく、ピン止め等適宜な手段であって可とする。
8,8は上記した足掛け移動用杆7,7の先端に連結した足掛け用杆であって、当該足掛け用杆8,8は当該足掛け移動用杆7,7に対して所要の角度でその安定化を図るための角度調節用ラチェット機構部9,9を介して連結してある。 なお、当該角度調節用ラチェット機構部9,9であるが、これは座椅子の背凭れの角度調節などに一般的に用いられている周知技術を採用している。
9a,9aはキャスターであって、上記したラチェット機構部9,9の下面、すなわち足掛け移動用杆7,7の先端より部分の下面に取付けたキャスターであって、これの接地に基づき足掛け移動用杆7,7の先端部保持目的と、回転基板3の回転時における当該移動用杆7,7の回動的移動のスムーズ性を付与するためのものである。
10は上記した足掛け用杆8,8間に位置調節可能(上下に移動可能)に架設した足掛け板であって、本考案に係るロッキングチェアーの使用者の身長等に応じてその取り付け位置を適宜調節することが出来るように構成してある。 10aはその固定用螺子を示す。 なお、当該固定のための手段は図示のような固定用螺子10aに限定されるものではなく、ピン止め等適宜な手段であって可とする。
11はその上面に所要の背凭れ付き座体を取り付けるための枠体であって、当該枠体11は前述した回転基板3の上面に対してコイルバネ12を介して揺動自在に取付けてある。 13は当該コイルバネ12の外側を全面的に覆うように設けた蛇腹状カバーであって、当該コイルバネ12による使用者の手足等が挟み込まれることを防止するためのものである。
14は背凭れ付き座体であって、これは専用のものを予め枠体11に対して装着した状態で製品化することを原則とする。 然し乍、既存の背凭れ付き座椅子(使用者がすでに保有している座椅子を含む)を用い、これをマジックテープ(登録商標)による着脱自在な取付け、或いは接着剤、螺子止め等の手段による固定等、使用者自身により取付けるように構成しても良い。
図4は本考案の使用状態を表したものであって、図(B)に示すようにして背凭れ付き座体13に座り、両足を足掛け板9に当てると共に足を突っ張るように伸ばすことによって、図(C)に示すようにコイルバネ12を後方に反らせる。 然る後、足の突っ張りを解消すれば、当該コイルバネ12の反力に基づき図(A)の状態に揺り動かされる。
図(A)の状態から再び足を突っ張られることにより、図(B)の状態、そして図(C)の状態、更に図(B)の状態を経て、再び図(C)の状態に戻ると言うような、一連の屈伸的連続運動が行われることとなる。 このような運動を行うことに依り、足首、膝、腰などの筋力増強、そして、腹筋、背筋の強化、並びに血行の促進が図られることとなる。
更に、上記のような一連の屈伸的連続運動時に、腰を左右に振ることにより、回転基板3が回転し背凭れ付き座体14が左右に振ることが出来、従って、これらの運動を組み合わせることにより一種の「ロデオ」的運動を行うことが出来る。 そして、コイルバネ12は360度の無指向的振れ動きがなされるため、使用者の体力及び好みに応じた運動を行うことが出来る。
また、足掛け板10の架設位置、並びにこれを架設する掛け用杆8,8の伸縮長さは、使用者の伸長等体型応じて適宜調節する。 そして、当該掛け用杆8,8の傾斜角度は角度調節用ラチェット機構部9,9の調節により任意に設定することができるため、強い運動を希望する場合はこの角度を急角度に調節し、緩やかな運動を希望する場合は当該角度を緩やかなものとするような調節を施す。
本考案の側面図である。 本考案の平面図である。 図1におけるX−X線で切断して矢印方向を見た状態を表した平面図である。 本考案の使用に際する一連の動きを表した説明用略図である。
符号の説明
1 固定基板
2 脚杆
2a 接地用緩衝材
2b キャスター
3 回転基板
4 ベアリング
5 軸
6 鞘管
7 足掛け移動用杆
7a 固定用螺子
8 足掛け用杆
9 ラチェット機構部
9a キャスター
10 足掛け板
10a 固定用螺子
11 枠体
12 コイルバネ
13 蛇腹状カバー
14 背凭れ付き座体

Claims (5)

  1. 両側部に脚杆(2,2)を固設した固定基板(1)の上面に、当該固定基板と同一形状を呈する回転基板(3)を取り付け、当該回転基板(3)の両側部には、足掛け移動用杆(7,7)を前後進自在に取り付け、当該足掛け移動用杆(7,7)の先端には角度調節用ラチェット機構を介して足掛け用杆(8,8)を連結すると共に、当該足掛け用杆(8,8)には足掛け板(10)を位置調節可能に架設し、更に、上記回転基板(3)の上面に対して、所要の背凭れ付き座体を取り付けるための枠体(11)を、当該枠体(11)を全周方向に揺動自在に支持するためのコイルバネ(12)を介して取り付けたことを特徴とするトレーニング機能を備えたロッキングチェアー。
  2. 両側部に脚杆(2,2)を固設した固定基板(1)の上面に、当該固定基板と同一形状を呈する回転基板(3)を取り付け、当該回転基板(3)の両側部には、足掛け移動用杆(7,7)を前後進自在に取り付け、当該足掛け移動用杆(7,7)の先端には角度調節用ラチェット機構を介して足掛け用杆(8,8)を連結すると共に、当該足掛け移動用杆(7,7)の先端寄りに、これの接地に基づき足掛け移動用杆(7,7)の先端部保持目的と回転基板(3)の回転時における当該移動用杆(7,7)の回動的移動のスムーズ性を付与するためのキャスター(9a,9a)を取付け、また、上記足掛け用杆(8,8)には足掛け板(10)を位置調節可能に架設し、更に、上記回転基板(3)の上面に対して、所要の背凭れ付き座体を取り付けるための枠体(11)を、当該枠体(11)を全周方向に揺動自在に支持するためのコイルバネ(12)を介して取り付けたことを特徴とするトレーニング機能を備えたロッキングチェアー。
  3. 足掛け移動用杆(7,7)を前後進自在に取り付けるための手段として、回転基板(3)の両側部に固設した鞘杆(6,6)に対して、当該足掛け移動用杆(7,7)を前後進自在に嵌入させるように構成した請求項1のまたは請求項2の何れかに記載のトレーニング機能を備えたロッキングチェアー。
  4. 枠体(11)に対して背凭れ付き座体(14)を固設して成る請求項1乃至請求項3の何れかに記載のトレーニング機能を備えたロッキングチェアー。
  5. 使用者が別途用意した背凭れ付き座体(14)を枠体(11)に対して取付けるよう構成した請求項1乃至請求項3の何れかに記載のトレーニング機能を備えたロッキングチェアー。
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