JP3139601U - 蓋材の剥離が容易な有底容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 蓋材の剥離開始時点において蓋材の剥離を容易にする。また、剥離開始ポイントと剥離方向を特定する。
【解決手段】 平面視が略矩形状の有底の容器本体10と蓋材50とを備え、開口端面に配設したフランジ部20に約4mm幅の略矩形環状のヒートシール部によって接合し容器内にヨーグルト等の食品を密封してなる。前記、有底容器本体10は容器角部の対称位置2箇所に幅1mm×長さ12mm程度の細長い略長方形状の切り欠き30を配設している。前記略長方形状の切り欠き30は前記蓋材50に設けた剥離用タブ60に交差するごとく配設されており、蓋材50の剥離を容易にする効果を発揮する。
【選択図】 図3

Description

本考案は、ヨーグルトなど水分を含んだ食材等を密封する有底容器に関し、特に有底容器のフランジ部と蓋材の剥離が容易なカップ状有底容器に関する。
ヨーグルトなどを密封した有底容器は例えば、有底容器本体の開口周辺にフランジ部(圧空成形などで形成する鍔状部)を設け、内容物を収容した後に、下面側に適度の剥離性を有する熱融着層を積層した蓋材を密閉状に熱融着してなる。前記蓋材の開封は前記フランジ部の一端に設けた切れ目線(図示せず)、または剥離用タブ(つまみ)を把持し引き剥がし方向に引っ張って行われる。
上部開口が円形状や楕円形状や角を丸めた長方形状の、上部開口周辺にフランジ部(21)を設けた、プラスチック製や紙積層材料製や金属製などのカップ状容器(20)のフランジ部(21)の上面に、下面側に適度の剥離性を有する熱融着層(31)を積層した、積層樹脂フィルム製などの蓋材(30)の熱融着層(31)の下面を、熱融着して密封したカップ状容器(20)において、このフランジ部(21)の上面に、深さが熱融着層(31)の厚さの1/2程度の、1本以上の環状の凹溝(11,…)を設けたことを特徴とする蓋材の剥離が容易なカップ状容器が特開平8−91437号公報に提案されている。
特開平8−91437号公報
しかし特許文献1は、フランジ部と蓋材の接合面積(熱融着)を低減する効果を発揮するものの、蓋材の剥離開始時点における接合面積を低減するよう作用するものでない。また、剥離開始ポイントを特定し剥離方向を所望の方向に限定するものでもない。
本考案は、蓋材の剥離開始時点において蓋材の剥離を容易にすることを目的とする。また、剥離開始ポイントと剥離方向を特定することを目的とする。
本考案にかかる蓋材の剥離が容易な有底容器は、フランジ部を備えた有底容器と,前記フランジ部に接合され密閉する蓋材とからなり、前記蓋材に設けた剥離用タブに交差するごとく前記フランジ部の外縁側の一部に細長い略長方形状の未接合部を配置することにより、前記蓋材の剥離が前記略長方形状の未接合部の長手方向末端部分から始まるようにしたことを特徴としたもので、これにより蓋材の剥離開始時点においてフランジ部と蓋材の接合面積を低減できる。また、蓋材の剥離開始ポイントと剥離方向を特定できる。
さらに本考案にかかる蓋材の剥離が容易な有底容器は、未接合部を配置する手段として、フランジ部の外縁側の一部に細長い略長方形状の切り欠きまたは凹部のいずれか一方を設けたことを特徴としたもので、これによりフランジ部と蓋材の接合を熱融着ロールを用い連続的に実施でき、量産コストを低減できる。
上記構成により本考案の蓋材の剥離が容易な有底容器は、蓋材の剥離開始時点においてフランジ部と蓋材の接合面積を低減できる。また、蓋材の剥離開始ポイントと剥離方向を特定できる。
本考案にかかる蓋材の剥離が容易な有底容器は上述の通りである。容器本体の構成材料は、蓋材が易剥離状態に接着できる限り、その材質が特に制限されるものではない。通常のイージーオープンタイプの容器の容器本体として使用される材料を使用することができる。このような材料として、例えばA−PET、PET−G(イーストマンコダック社製)などのポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂やポリスチレン等よりなるシート、あるいは、これらの樹脂とエチレンビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデン等を積層したシート等を挙げることができる。
また、本考案の容器本体の形状は任意に構成してよく、例えば、矩形、円形や長円形の容器本体に角部を設けた形状等とすることもできる。なお、容器本体の大きさは、特に制限されるものではなく、容器の用途等に合わせて適宜選定することができる。
容器本体の開口端面に配設したフランジ部には、蓋材がヒートシール、超音波溶接などで接合(シール)される。ヒートシールの幅は特に制限されるものではなく、用途や内容品の重量等に合わせて適宜選定することができるが、密封性、取り扱い性などを考慮すれば、通常、2〜15mm、特に3〜10mm程度が好適である。
蓋材は、容器本体のフランジ部に易剥離状態に接合できる限り、その材質が特に制限されるものではない。通常のイージーオープンタイプの容器の蓋材として使用される材料を使用することができる。このような材料として、例えば延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、延伸ポリプロピレンフィルム、延伸ナイロンフィルム等の蓋材にイージーピール性を有するシール層を積層したもの、あるいは、これらに必要に応じて、アルミ箔、エチレンビニルアルコール共重合体層、無機質蒸着層などを積層した積層体を挙げることができる。なお、蓋材の厚さは、特に制限されるものではないが、密封性、取り扱い性などを考慮すれば、通常、30〜100μm、特に40〜70μm程度が好適である。
上記容器本体、蓋材の製造方法は、特に制限されるものではなく、例えば容器本体は、カレンダー法や押出し、共押出しなどで形成されたシールを、真空成型や圧空成型などのシート成型で製造される。蓋材は、上述した延伸フィルム基材にイージーピール性を有するシーラントを押出ラミネート法やドライラミネート法等の公知の製造方法によって製造することができる。特に、押出ラミネート法を採用することによって、蓋材を薄く成型することができ、コスト的に有利となる。その反面、押出ラミネートは、シーラントを形成する面に高い温度がかかるため、シーラント側にカールしやすい。
ここで、容器本体のフランジ部と蓋材とが易剥離状態となるようにイージーピール接合部を形成する方法は、特に制限されるものではなく、公知の方法を採用することができる。このような方法として、例えば容器をポリプロピレン系樹脂で成形し、蓋材のシール層をポリエチレン系樹脂で形成して、界面で易剥離を発現させる方法、蓋材のシール層を多層に形成して、各シール層間で易剥離を発現させる方法、蓋材のシール層を多層に形成するに際し、中間に凝集力の小さいシール層を設け、このシール層を凝集破壊させて、易剥離を発現させる方法等の方法を挙げることができる。
蓋材の剥離開始時点においてフランジ部と蓋材の接合面積を低減し、剥離開始ポイントと剥離方向を特定する構成として、蓋材に設けた剥離用タブに交差するごとく前記フランジ部の外縁側の一部に細長い略長方形状の未接合部を配置するのが好ましい。未接合部を配置する手段として、熱融着金型の一部をシール形状に対応して切り欠いておく、または容器のフランジ部の外縁側の一部に細長い略長方形状の切り欠きまたは凹部のいずれか一方を設けた構成とするのが好ましい。略長方形状の未接合部は幅が1〜2mm、長さを10〜20mm程度とするのが好ましい。
以下、本考案の蓋材の剥離が容易な有底容器を図面とともに説明する。図1は本考案の一実施例における有底容器の平面図、図2は図1の側面図、図3は図1の有底容器のフランジ部に蓋材を熱融着した状態の平面図示す。
図1から図3に示すように、蓋材の剥離が容易な有底容器100は平面視が略矩形状の有底の容器本体10と蓋材50とを備え、開口端面に配設したフランジ部20に約4mm幅の略矩形環状のヒートシール部によって接合し、容器内にヨーグルト等の食品を密封してなる。前記、有底容器本体10は容器角部の対称位置2箇所に幅1mm×長さ12mm程度の細長い略長方形状の切り欠き30を配設している。前記略長方形状の切り欠き30は前記蓋材50に設けた剥離用タブ60に交差するごとく配設されており、蓋材50の剥離を容易にする効果を発揮する。
即ち、タブ60を把持し蓋材50の剥離を始めると、細長い略長方形状の切り欠き30(未接合部)の末端部分のA部から剥離が開始され矢印X方向に剥離が進む。理由は、タブ60の把持部からA部に至る距離がB部に至る距離より小さいからである(舌片状のタブ60の円弧頂部からA部に至る距離がB部に至る距離より小さい)。その結果、剥離の開始ポイントがA部に特定される。またA部において、蓋材50とフランジ部20の接合面積は略長方形状の切り欠き30(未接合部)分だけ少ないので剥離に要する力は小さくて済む。
矢印X方向に約10〜11mm程度の剥離が進んだ時点で、舌片状のタブ60の円弧頂部からA部に至る距離がB部に至る距離とほぼ等しくなる。その結果、略長方形状の切り欠きのもう一方の末端部分のB部からも矢印Y方向に向かって剥離が同時進行する。この時点では剥離モーメント(タブの剥離した長さ×引張力)が相当大きくなっており矢印X方向と矢印Y方向の同時剥離が容易となる。
平面視が略矩形の容器本体の2辺が交わる角部に略三角形の未シール部を設けた構成が公知である。しかしこの場合は、蓋材の剥離が矢印X方向と矢印Y方向の二方向同時に発生し、大きな引き剥がし力を必要とする。また、略三角形の未シール部は本考案のごとく剥離の開始ポイントを特定することを目的としていない。さらに剥離開始当初、剥離方向を一方向に限定するものでもない。
実施例1において、有底の容器本体10は厚さ約150μmのポリプロピレン系樹脂を成型し、蓋材50は厚さ50μm程度のフィルムシートであってシール層をポリエチレン系樹脂で形成して、界面で易剥離を発現させた。
なお、略長方形状の切り欠き30(未接合部)に代え、略長方形状の凹部をフランジ部の外縁に配設するようにしてもよい。また、熱融着に用いる押圧金型を略長方形状に切り欠き、熱プレスしてフランジ部の外縁に未シール部を配設するようにしてもよい。その場合の容器300の平面図を図5に示す。符号330は凹部(未シール部)を示す。
図4は本考案のもう一つの実施例における有底容器の平面図示す。この場合は有底容器の平面視が円形をなすもので、基本的な構成は実施例1と同様にした。
蓋材の剥離が容易な有底容器200は平面視が円形の有底容器本体210と蓋材250とを備え、開口端面に配設したフランジ部220に約4mm幅の環状のヒートシール部によって接合し、容器内にヨーグルト等の食品を密封してなる。前記、有底容器本体210はフランジ部220の外縁部に幅1mm×長さ18mm程度の細長い略長方形状の切り欠き230を配設してなる。前記略長方形状の切り欠き230は前記蓋材250に設けた剥離用タブ260に交差するごとく配設されており、蓋材250の剥離を容易にする効果を発揮する。
実施例2の場合も、タブ260を把持し蓋材250の剥離を始めると、細長い略長方形状の切り欠き230(未接合部)の末端部分のA部から剥離が開始され矢印R方向に剥離が進む。剥離の開始ポイントがA部に特定される。またA部において、蓋材250とフランジ部220の接合面積は略長方形状の切り欠き230(未接合部)分だけ少ないので剥離に要する力は小さくて済む。
本考案は、水分含有量が20%を超える食品たとえばヨーグルトなどの食品容器の他に、給湯して食する即席麺のように比較的水分含有量が低い食品の容器としても利用できる。また医薬品、ミニカー等の玩具、時計やアクセサリー等の各種生活用品を密封する容器などにも利用できる。
本考案の一実施例における蓋材の剥離が容易な有底容器の平面図 図1の側面図 図1の有底容器のフランジ部に蓋材を熱融着した状態の平面図 本考案のもう一つの実施例における蓋材の剥離が容易な有底容器の平面図 本考案のもう一つの実施例における蓋材の剥離が容易な有底容器の平面図
符号の説明
10、210、310 容器本体
20、220、320 フランジ部
30、230 切り欠き(未接合部)
330 凹部(未シール部)
50、250、350 蓋材
60、260、360 タブ
100、200、300 蓋材の剥離が容易な有底容器

Claims (2)

  1. フランジ部を備えた有底容器と,前記フランジ部に接合され密閉する蓋材とからなり、前記蓋材に設けた剥離用タブに交差するごとく前記フランジ部の外縁側の一部に細長い略長方形状の未接合部を配置することにより、前記蓋材の剥離が前記略長方形状の未接合部の長手方向末端部分から始まるようにしたことを特徴とする蓋材の剥離が容易な有底容器。
  2. 未接合部を配置する手段として、フランジ部の外縁側の一部に細長い略長方形状の切り欠きまたは凹部のいずれか一方を設けたことを特徴とする請求項1記載の蓋材の剥離が容易な有底容器。


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