JP4811558B2 - ジッパー付包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は、密封の開封後に開口部を開閉するジッパーを有する包装袋に関する。
ジッパー付袋は、密封と開封を繰り返せることから、日常生活に広く普及しているが、さらに図8Aに示すように、袋本体20に内容物Aを充填後、ジッパー1の上方に位置する開口端21を熱融着して熱溶着封緘部22を形成することにより密封したジッパー付包装袋100が、食品類、日用品類等の製品の包装袋として多用されており、例えば、食品メーカーでは、かかるジッパー付包装袋100に食品材料を充填、密封し、ボイル処理やレトルト処理を施し、製品として出荷することも行っている。末端ユーザーがこのようなジッパー付包装袋100に包装された内容物を使用する時は、まず熱溶着封緘部22を除去することにより包装袋100を開封し、ジッパー1で袋本体20の開封や再封を行う。
しかしながら、図8Bに示すように、ジッパー1はその雄型1aと雌型1bを噛み合わせるだけで密封状態をつくるため、ボイル処理、レトルト処理あるいは輸送中の積載等で袋本体20に内圧がかかると、図8Cに示すように、ジッパー1の噛み合わせが簡単に外れ、噛合部に内容物が挟まり、使用時に再封が困難になったり、再封時の機密性が損なわれたり、噛み合わせ強度が低下したり、外観が損なわれたりするなどの欠点がある。
これに対しては、ジッパーの噛み合わせ強度を上げたり、ジッパーを二重に設けたりするなどの方法があるが、高齢者、身体障害者等の力の弱い者には、開封や再封がし難く、価格的にも高くなってしまう。
また、テープ状層間剥離材料を袋本体の外側にはみ出すように介在させてジッパーの上方に熱封緘部を形成するか、あるいはテープ状層間剥離材料をジッパーの下方に介在させて熱封緘部を形成することにより、袋本体の開口端側からの開封性を維持しつつ、袋内部からの剥離強度を高めたジッパー付包装袋(特許文献1)や、ジッパーの上方に位置する袋本体の開口端をヒートシールすると共に、ジッパーの下方も手で剥離できる程度の強度にヒートシールしたジッパー付包装袋(特許文献2)が提案されている。
特開平5−246442号公報 特開2004−168420号公報
しかしながら、特許文献1に記載のジッパー付包装袋は、テープ状層間剥離材料を用いてジッパーの上方あるいは下方のいずれか一方にのみ熱封緘部を設けるものであるため、袋本体20の過度の内圧上昇に対する熱封緘部のシール強度をより高くすることが望まれる。これに対しては、テープ状層間剥離材料を用いてジッパーの上方及び下方の双方に熱封緘部を形成することが考えられるが、テープ状層間剥離材料を用いてジッパーの上方及び下方をシールする限り、シール強度の向上には限界がある。
さらに、特許文献1に記載のジッパー付包装袋ではテープ状層間剥離材料が袋本体内部に突出するように設けられるので、その突出したテープと袋本体の内面との間に内容物が溜まって外観が損なわれる場合があり、また袋本体を傾けて内容物を取り出す場合に、この突出部に内容物がひっかかるという問題もある。
また、特許文献2に記載のジッパー付包装袋では、ジッパーの下方のヒートシールを、ジッパーを形成するジッパーテープの表面に設けたホットメルト型接着剤により行うので、ヒートシール部分が袋本体の開口端側から開かれるときの剥離強度と、袋の内側から開かれるときの剥離強度とが同様となり、ヒートシール部分が袋の内側から開かれるときの剥離強度を、開口端側から開かれるときの剥離強度に比して十分に高めることができない。そのため、ボトル処理やレトルト処理を行う場合の内圧上昇や、輸送中の積載や内容物の揺動に対して、ヒートシール部分が剥離しないように剥離強度を持たせると、内容物の使用時に包装袋を開封し難くなるという問題が生じる。
このような従来の問題点に対し、本発明は、ジッパーの上方に位置する袋本体の開口端を閉じたジッパー付包装袋において、包装袋の密封時には、ボイル処理やレトルト処理による袋本体の内圧上昇や、輸送中の積載や内容物の遥動などによってもジッパーが開かず、かつ包装袋の開封時には、開口端側から袋本体を容易に開封することができるジッパー付包装袋を提供することを目的としている。
本発明者は、ジッパーの上方の開口端を閉じたジッパー付包装袋において、ジッパーの内方にジッパーを保護する溶着部を設け、その溶着部の上端部から溶着部より下方にいたる領域において、対向する積層フィルムの一方のフィルム内に開封用剥離面を形成し、開封開始点となる部位を特定の位置に形成することにより、袋本体の開口端側から袋本体を開封する場合には、溶着部が剥離面で容易に剥離するが、溶着部を開口する力が袋本体の内部からかかった場合には、溶着部が剥離し難くなり、上述の目的を達成できることを見出した。
即ち、本発明は、熱溶着性層を表面に有する積層フィルムの該熱融着性層を対向させて熱溶着することにより形成した袋本体と、袋本体の開口部を開閉するジッパーとを有し、
ジッパーの上方に位置する袋本体の開口端が閉じているジッパー付包装袋であって、
ジッパーの内方に、袋本体内をジッパー側と内容物収容部側に区分する溶着部を有し、
少なくとも該溶着部の上端部から該溶着部より下方にいたる領域において、一方の積層フィルム内に該溶着部の開封用剥離面が形成され、該溶着部の上端部近傍で剥離面上の熱溶着性層に脆弱部が形成されているか、又は該溶着部の上端部近傍に剥離面の上端部が位置し、かつ該溶着部より下方で剥離面上の熱溶着性層に脆弱部が形成されているか、又は該溶着部より下方に剥離面の下端部が位置しているジッパー付包装袋を提供する。
本発明のジッパー付包装袋は、ジッパーの内方に、袋本体内をジッパー側と内容物収容部側に区分する溶着部を有し、対向する積層フィルムの一方の内部には、少なくともこの溶着部の上端部からこの溶着部より下方にいたる領域に剥離面が形成されており、さらに、溶着部の上端部近傍の熱溶着性層に脆弱部が形成されているか、又は、剥離面の上端部が溶着部の上端部近傍に位置している。かかる位置に形成された脆弱部や剥離面の上端部は、包装袋の開口部側から溶着部を開封する場合の開封開始点となる。したがって、本発明のジッパー付包装袋は、袋本体の開口端側からは容易に開封できるものとなる。
これに対して、溶着部の下端部には熱溶着性の脆弱部や剥離面の下端部は形成されておらず、それより下方に、脆弱部や剥離面の下端部が形成されている。このように溶着部の下端部から離して形成された脆弱部や剥離面の下端部は、袋本体の内圧上昇などにより溶着部に力がかかっても開封開始点とはなり難い。
したがって、本発明のジッパー付包装袋によれば、内容物のボイル処理やレトルト処理により袋本体の内圧が上昇しても、また、輸送中の積載や内容物の遥動などにより溶着部に力がかかっても、溶着部は閉じたままであり、したがって、ジッパーも開かず、内容物でジッパーの噛み合わせが汚れたり、ジッパーの再封性が損なわれたりすることが防止される。
また一般に、溶着面を剥離可能に形成することは、密封強度の低下につながりやすいが、本発明のジッパー付包装袋によれば、溶着部で対向する積層フィルムの溶着面同士は熱溶着性層からなり、強固に溶着しているので高い密封性が保持される。
したがって、本発明のジッパー付包装袋によれば、気密性を保持し、ジッパーが内容物で汚れることなく、再封性が良好な状態で、内容物を充填密封することが可能となり、かつ内容物の使用時に包装袋を開封した後は袋本体を容易に開封することが可能となる。
よって、このジッパー付包装袋は、溶着部に密封強度が必要とされる大型包装やレトルト処理食品等の包装袋としても適したものとなる。
さらに、本発明のジッパー付包装袋によれば、ジッパーの内方の溶着部によって袋本体の形状が制約を受けることがなく、種々のデザインに形成することが可能となる。
また、ジッパーを二重に設ける場合等に比して低コストに製造することが可能となる。特に、袋本体で対向する積層フィルムの一方が基材フィルムと層間剥離型熱溶着性フィルムの積層フィルムからなり、該層間剥離型熱溶着性フィルムの、溶着部の上端部近傍及び下方に脆弱部が形成されている態様によれば、ジッパーの内方の溶着部の形成のために、別途フィルムテープを使用することが不要であるため、必要部材点数を減らすことができ、製造工程も簡略化でき、一層低コストに製造することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明を詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は同一又は同等の構成要素を表している。
図1Aは本発明の一実施例のジッパー付包装袋101の密封時の斜視図であり、図1Bはその密封時の断面図であり、図1Cはその開封時の断面図である。また、図2Aは、その溶着部付近の密封時の拡大図断面図、図2Bは内圧上昇時の拡大断面図、図2Cは開封時の拡大断面図である。
このジッパー付包装袋101の袋本体20は、2枚の積層フィルム31、32の熱溶着性層33、34を対向させ、熱溶着することにより形成したものであり、各積層フィルム31、32はそれぞれ熱溶着性層33、34を基材層35上に接着剤36で積層することにより形成されている。対向する2枚の積層フィルム31、32のうち一方の積層フィルム31の熱溶着性層33は公知の熱溶着型の袋と同様に種々の熱溶着性の樹脂フィルムから形成されるが、他方の積層フィルム32の熱溶着性層34は層間剥離型熱溶着性フィルムから形成されている。これら熱溶着性層33、34はいずれも内容物Aを袋本体20に充填したまま加熱できるように、熱溶着性と共に耐内容物性、低臭性、耐熱性に優れたものが好ましい。
積層フィルム32の熱溶着性層34を形成する層間剥離型熱溶着性フィルムは、該熱溶着性層34を構成する第1層34aと第2層34bとの間の剥離面37の剥離強度が、この熱溶着性層34と基材層35との層間剥離強度の2分の1以下であることが好ましく、例えば、0.2〜1.5kg/15mm幅とする。この数値を大きく超えると高齢者や身体障害者等の力の弱い者には開封が困難になり、また、開封時に袋形状が損なわれて再密封が困難になる場合がある。
熱溶着性層34を構成する各層の厚みについては、特に限定されるものでは無いが、第1層34aと第2層34bとの層間剥離を容易に生じさせる点から、通常、第1層34aは0.5〜30μm、第2層34bは10〜200μmとすることが好ましく、更に第2層34bは10〜50μmとすることがより好ましい。
このような熱溶着性層34としては、例えば、第1層と第2層を共押出により積層した易開封性包装用複合フィルムであって、剥離層となる第1層34aがポリプロピレン又はプロピレンとその他のαオレフィンとの共重合体からなり、第2層34bが、ポリプロピレンと、融点120℃以上の高密度ポリエチレン又は直鎖状低密度ポリエチレンとの混合物を含む樹脂成分からなるものをあげることができる。
また、包装袋101を透明でレトルト処理にも耐える製造とするため、熱溶着性層34を透明性及び耐熱性等に優れるポリプロピレン系熱溶着性樹脂から形成する場合、剥離層となる第1層34aとしてのポリエチレンと、この第1層34aが剥離した後に表面となる第2層34bとしてのポリプロピレン層との間に、剥離強度調節層として、ポリプロピレン及びポリエチレンのブレンド樹脂層を設けた多層フィルムを使用することができる。
熱溶着性層34を形成する層間剥離型熱溶着性フィルムとしては、市販の層間剥離型のシーラントフィルムを使用してもよい。このようなフィルムとして、例えば、トーセロCPMS(トーセロ社製)、ショウレックス・アロマTP(昭和電工社製)、トレファロンCF(東レ合成社製)やVMX(ジェイフィルム社製)等を挙げることができる。
一方、もう一方の熱溶着性層33の好ましい例としては、低密度ポリエチレン(LD)、直鎖状低密度ポリエチレン(L LDPE)、無延伸ポリプロピレン(CCP)等のいずれか、或いはこれらの組み合わせから形成した層をあげることができる。中でもジッパー付包装袋101を食品用とする場合には、無延伸ポリプロピレンが、耐熱性、低臭性、耐内容物性に優れ、内容物を一層安全に密封包装して流通させることができ、また、内容物に樹脂臭等が移行して風味が損なわれることもなく、食品衛生面から好ましい。なお、熱溶着性層33は一層構造のものであっても多層構造のものであってもよい。
ただし、熱溶着性層33は、上述の層間剥離型熱溶着フィルムの第1層34aとの熱接着性に優れた同種又は類似樹脂が好ましい。より具体的には、双方の熱溶着性層33、34の熱封緘強度が、通常、3.0kg/25mm幅以上になるように、例えば、第1層34aがプロピレン−エチレンランダム共重合体からなる場合には、熱溶着性層33は、エチレン成分量が同程度のプロピレン−エチレンランダム共重合体、或はポリエチレン等から形成することが好ましく、また、第1層34aがシンジオタクチックポリプロピレンからなる場合には、熱溶着性層33は同種のシンジオタクチックポリプロピレンから形成することが好ましく、第1層34aがポリエチレン等の場合には熱溶着性層33はポリエチレンから形成することが好ましい。
基材層35としては、ポリエステル、延伸ナイロン、ポリプロピレン等から形成した層を挙げることができ、より具体的には、2軸延伸ナイロン(ON)、2軸延伸ポリプロピレン(OPP)、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)、直鎖状低密度ポリエチレン(L LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、無延伸ポリプロピレン(CPP)、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(EVOH)等から形成したフィルムを使用することができる。
このうち、ONフィルムやPETフィルムを積層フィルム31、32の最外層として用いることにより、包装袋101に機械的強度や耐熱性、印刷適性を付与することができ、これらを中間層に用いることにより、機械的強度を補強することができる。また、中間層にOPPフィルムを用いることにより、厚さを増して剛性を高め、同時に透湿度を向上させることができ、EVOHフィルムを使用することによりガスバリア性を高めることができる。
接着剤36としては、一般に、フィルムの貼り合わせに使用されるドライラミネート用又はウェットラミネート用接着剤等を用いることができ、より具体的には、貼り合わせるフィルムの材質、ボイルあるいはレトルト等の用途に応じ、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂等の接着剤を使用することができる。
積層フィルム31、32には、必要に応じて、内容物の劣化を防止する点から酸素遮断層、水蒸気遮断層等の機能層としてアルミニウム箔、アルミナ蒸着層、シリカ蒸着層、鉄箔、ポリアクリロニトリルフィルムやポリ塩化ビニリデンの塗工膜等のバリアー層を積層していてもよく、特にこの場合に透明性を付与する場合には、アルミナ蒸着層、シリカ蒸着層等を用いることが好ましい。
積層フィルム31、32の具体的な層構成は、内容物や用途に応じて適宜定めることができるが、例えば、内部に剥離面を持たない積層フィルム31の好ましい層構成として以下のものをあげることができる。なお、以下の層構成では、左側を袋本体の外側、右側を袋本体の内側とする。また、剥離面37を有する積層フィルム32の層構成は、この剥離面37を持たない積層フィルム31の層構成において、最内層を前述の層間剥離型熱溶着性フィルム34に置き換えたものとすればよい。
(1)ONフィルム/接着剤/L LDPEフィルム
(2)ONフィルム/接着剤/EVOHフィルム/接着剤/L LDPEフィルム
(3)ONフィルム/接着剤/PETフィルム/接着剤/CPPフィルム
(4)ONフィルム/接着剤/OPPフィルム/接着剤/L LDPEフィルム
(5)PETフィルム/接着剤/L LDPEフィルム
(6)PETフィルム(シリカまたはアルミナ蒸着層)/接着剤/L LDPEフィルム
(7)PETフィルム(シリカまたはアルミナ蒸着層)/接着剤/ONフィルム/接着剤/CCPフィルム
(8)PETフィルム/接着剤/アルミ箔/接着剤/L LDPEフィルム
(9)PETフィルム/接着剤/アルミ箔/接着剤/CCPフィルム
このような積層フィルム31、32は、共押出又はラミネート加工等により得ることができる。共押出の場合、例えば、各層の材料をそれぞれ異なった押出機を用いて溶融押出し、これをフィードブロックにて積層しフラットダイにて製膜する方法や、多層ダイを用いてダイ内にて製膜する方法が挙げられる。ラミネート加工としては、例えばエキストルージョンラミネート、ホットメルトラミネート、ドライラミネート、ウェットラミネートなどの方法を用いることができる。
本発明のジッパー付包装袋101において、袋本体20の形状は図示した形状に限られない。四方シール、三方シール袋、ガセット袋、カマス袋、ピロー袋、スタンドパック等種々の形状をとることができる。
袋本体20の開口部となる部分には、使用時に袋本体の開口部を開閉するジッパー1が設けられ、その上方に位置する袋本体20の開口端21は、熱溶着封緘部22により密封されている。熱溶着封緘部22には、ここを開封するための利便上、ノッチ25が入っている。
ジッパー1としては、ポリプロピレン、メチルペンテンポリマー等のジッパーとして成型使用可能な汎用樹脂から形成したものを使用することが好ましい。
ジッパー1は、これら単独樹脂で形成してもよいが、多層構造としてもよい。ジッパー1と、袋本体20を形成する多層フィルム31、32の最内層との接着性を向上させるため、例えば、ジッパー1の雄型の凸条あるいは雌型の凹条の背面に接着層を多層共押し出し等により形成してもよい。
図1A、図1Bに示すように、ジッパー1の内方には、袋本体20内をジッパー1側と内容物Aの収容部側に区分する、ジッパー保護用の溶着部23が形成されている。そして、本発明においては、溶着部23で対向する積層フィルム31、32の一方の積層フィルム32内に溶着部23を開封するための開封用剥離面37が設けられ、溶着部23の上端部近傍には開封開始点として熱溶着性層(層間剥離型熱溶着性フィルム)34に脆弱部24aが設けられ、溶着部23の下方にも熱溶着性層34に脆弱部24bが設けられていることを特徴としている。
ここで、溶着部23の好ましい幅L1は2〜30mm、より好ましくは3〜10mmである。2mm未満では、本体袋20の密封状態において内圧上昇がおきた場合等に、溶着部23の面圧が高くなり、積層フィルム31、32を痛めてしまうおそれがある。反対に、50mmを超える幅広い溶着部を設けることは不要である。
また、溶着部23はジッパー1と並行に設けることが好ましいが、ジッパー1の近傍に設ける必要はない。袋本体20の内容量が50〜500mLの小〜中容量の場合、袋本体20の開封時の操作性の点から、ジッパー1と溶着部23との距離L2を5〜30mmとすることが好ましい。
溶着部23の上端部近傍の脆弱部24aは、好ましくは溶着部の上端部23aから上方に8mm以内、より好ましくは上端部23aの上下2mm以内に設ける。
また、溶着部23より下方の脆弱部24bは、好ましくは溶着部の下端部23bから下方に3〜20mm、より好ましくは3〜6mmに設ける。
これら脆弱部24a、24bの深さは、後述するように脆弱部24aが開封開始点として作用し、かつ熱溶着性層34の第2層34bの強度が損なわれない程度とすることが好ましく、加工精度も踏まえると、通常、熱溶着性層34の第1層34aの50〜200%の深さとすることが好ましい。
脆弱部24a、24bの形成方法としては、カッターによる切削加工、熱板加圧による部分薄肉化、レーザー光照射等によるハーフカット線等があり、これらは単独で、又は複数を組み合わせ用いることができる。
特に、溶着部23の上端部近傍の脆弱部24aについては、溶着部23の熱溶着の際に、ヒートシールバーのシール面内縁部に環状の突起を有するヒートシール機を用いて、脆弱部24aとなる肉薄部分を溶着部23の熱溶着と同時に形成することが好ましい。このような脆弱部24aの形成方法は、肉厚の薄い袋などの小重量の用途に用いることができ、これにより包装袋の生産コストを削減することができる。なお、図2Aにおいて、溶着部23の上端部近傍の脆弱部24aはこのような部分薄肉化により形成したことを表しており、また溶着部23の下方の脆弱部24bはレーザー光照射等によるハーフカットにより形成したことを表している。
このジッパー付包装袋101によれば、図2Bに示すように、密封時に袋本体20の内圧が上昇する等により溶着部23に力がかかっても、溶着部23の内容物収容部側の接合端である下端部23bは、積層フィルム31の熱溶着性層33と、それに対向する積層フィルム32の熱溶着性層34により強固に溶着されているので、溶着部23は容易には開口しない。
一方、この包装袋101に密封充填された内容物の使用時には、熱溶着封緘部22をノッチ25から破って取り除き、開口端21側から袋本体20を開く。このとき、まず、ジッパー1が開き、袋本体20を開口しようとする力は、溶着部の上端部23aに集中する。この上端部23aの近傍には脆弱部24aが設けられている。
したがって、図2Cに示すように、脆弱部24aが開封開始点となり、脆弱部24aの直下の剥離面37に沿って熱溶着性層34の剥離層34aが剥離する。この剥離は、溶着部の下端部23bより下方にある脆弱部24bまでつづく。したがって、このジッパー付包装袋101によれば、溶着部の上端部23aの近傍の脆弱部24aから溶着部23の下方の脆弱部24bにいたる剥離面37が、溶着部23の開封用剥離面として機能することとなる。
このジッパー付包装袋101の製造方法は特定されるものではないが、例えば、袋本体20を平袋とする場合、まず、積層フィルム31、32にジッパー1を取り付け、脆弱部24a、24bをそれぞれ形成し、熱溶着部23、熱溶着封緘部22を熱溶着し、袋本体20の側縁部を熱溶着することにより図3に示すように平袋110を形成する。次いで、袋本体20の底部側の開口部26から袋内に内容物Aを充填し、袋本体20の底辺を密封する。
またスタンドパウチ等のように袋本体20の底部側から内容物を充填できない場合には、袋本体20の側縁部と底部を熱溶着して開口端21側から内容物Aを充填した後、ジッパー1を噛み合わせ、溶着部23と熱溶着封緘部22を熱溶着する。
熱溶着の条件としては、特に限定されないが、圧力0.1〜4MPa、温度120〜250℃、時間0.2〜5秒間の条件で熱封着することが好ましい。
ジッパー付包装袋101に充填する内容物Aは、特に限定されるものではないが、重量物、液状物、粘状物や、ボイル処理やレトルト処理等を行う加熱殺菌処理食品等を内容物とすることにより、本発明の効果を顕著に享受することができる。
図4Aは、他の実施例のジッパー付包装袋102の密封時の断面図であり、図4Bはその内圧上昇時の溶着部付近の断面図であり、図4Cは開封時の断面図である。
このジッパー付包装袋102は、前述の図1A、図1Bのジッパー付包装袋101に対して、袋本体20で対向する積層フィルム31a、31bは双方とも基材層35上に熱溶着性層33を積層したもので、積層フィルム全体にわたる剥離面は有していないが、一方の積層フィルム31aの表面には、溶着部の上端部23aから溶着部23より下方に至る領域に、層間剥離型熱溶着性フィルムテープ38がベタに溶着され、溶着部23ではこの層間剥離型熱溶着性フィルムテープ38を介して対向する積層フィルム31a、31bが溶着している点が異なっている。
層間剥離型熱溶着性フィルムテープ38としては、前述の図1A、図1Bのジッパー付包装袋101の積層フィルム32を形成する熱溶着性層34の層間剥離型熱溶着性フィルムと同様の層構成のフィルムテープを使用することができ、層間剥離型熱溶着性フィルムテープ38を構成する熱溶着性の第1層38aと第2層38bの層間剥離強度が0.2〜1.5kg/幅15mm、第1層38aの層厚が0.5〜30μm、第2層38bの層厚が10〜200μm、特に10〜50μmで、第1層と第2層が容易に剥離するものがより好ましい。
このジッパー付包装袋102において、層間剥離型熱溶着性フィルムテープ38は、その上端部38cが溶着部の上端部23a近傍にあって露出しており、下端部38dが溶着部の下端部23bより下方にあって露出している。この層間剥離型熱溶着性フィルムテープの上端部38cは、好ましくは溶着部の上端部23aから上方に15mm以内、より好ましくは上端部23aから2mm以内の部分に設けられ、下端部38dは、好ましくは溶着部の下端部23bから下方に3〜30mm、より好ましくは3〜6mmに設けられる。
このような位置に層間剥離型熱溶着性フィルムテープの上端部38cと下端部38dを設けることにより、層間剥離型熱溶着性フィルムテープの上端部38cは溶着部23を袋本体20の開口端側から開封する場合の開封開始点として作用するが、層間剥離型熱溶着性フィルムテープの下端部38dは溶着部23を袋内部側から開く場合の開封開始点としては作用しない。
したがって、図4Bに示すように、密封時に袋本体20の内圧が上昇する等により溶着部23に力がかかっても、溶着部23の内容物収容部側の接合端である下端部23bは、積層フィルム31の熱溶着性層33と、それに対向する層間剥離型熱溶着性フィルムテープ38により強固に溶着されているので、溶着部23は容易には開口しない。
一方、この包装袋102に密封充填された内容物の使用時にジッパー側から袋本体20を開くと、図4Cに示すように、袋本体20を開口しようとする力は、溶着部の上端部23aに集中し、この溶着部の上端部23aの近傍には層間剥離型熱溶着性フィルムテープの上端部38cがあり、その第1層38aと第2層38bの易剥離性の界面が露出している。したがって、層間剥離型熱溶着性フィルムテープの上端部38cで露出している易剥離性の界面端部が開封開始点となり、第1層38aが剥離し、この剥離は層間剥離型熱溶着性フィルムテープの下端部38dに至り、溶着部23が開口する。
よって、この包装袋102によれば、積層フィルム31aに接着された層間剥離型熱溶着性フィルムテープ38内の易剥離性界面が溶着部23の開封用剥離面として機能することとなる。
また、この包装袋102によれば、層間剥離型熱溶着性フィルムテープ38は積層フィルム31aの表面にベタに溶着され、袋本体内部に突出していないので、このフィルムテープ38と、袋本体を形成する積層フィルム31a、31bとの間に内容物が溜まったり、ひっかかったりすることはない。
図5Aは、さらに異なる実施例のジッパー付包装袋103の密封時の断面図であり、図5Bはその内圧上昇時の溶着部付近の断面図であり、図5Cは開封時の断面図である。
このジッパー付包装袋103は、図4A〜図4Cのジッパー付包装袋102において一方の積層フィルム31aに層間剥離型熱溶着性フィルムテープ38を溶着したのに代えて、表面に剥離面(低接着性面)40を有する熱溶着性フィルムテープ39の該剥離面40を積層フィルム31a側にしてベタに貼着したものである。熱溶着性フィルムテープ39は、接着性樹脂表面コート等の公知の処理技術により、ポリプロピレン、ポリエチレン等の基材フィルムの両面に接着性樹脂をコート量や樹脂濃度等を異ならせて形成し、両面の接着性に差異を持たせたものである。この場合、熱溶着性フィルムテープ39の剥離面40と積層フィルム31aとの接着強度が0.2〜1.5kg/幅15mm、この熱溶着性フィルムテープ39の他面と積層フィルム31bとの接着強度が1.5kg/幅15m以上で、剥離面40と積層フィルム31aとの接着強度の2倍以上となるように両面の接着性を調整することが好ましい。
ここで接着性樹脂としては、袋本体20内の内容物Aが液体物や高温の加熱処理を行う場合には、耐熱性を有する熱接着性樹脂が好ましく、エチレン・アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン・アクリル酸共重合体(EAA)、αオレフィン共同重合体、アイオノマー(IO)等をあげることができる。かかる接着性樹脂としては市販品を使用することができ、例えば、エチレン・アクリル酸エチル共重合体(EEA)としては、日本ユニカー(株)「NUC EEA コポリマー」、三井・デュポン ポリケミカル(株)「エバフレックス EEA」、エチレン・アクリル酸共重合体(EAA)としてはダウ・ケミカル日本(株)「プリマコ−ル」、三井・デュポン ポリケミカル(株)「ニュクレル」、エチレン・酢酸ビニル共重合体等を主剤としたホットメルト剤としては東洋インク(株)「トプコ」、アイオノマー(IO)としては三井・デュポン ポリケミカル(株)「ハイミラン」等をあげることができる。
このジッパー付包装袋103において、熱溶着性フィルムテープの上端部39aは溶着部23を袋本体20の開口端側から開封する場合の開封開始点として作用するが、熱溶着性フィルムテープの下端部39bは溶着部23を袋内部側から開く場合の開封開始点としては作用しない。したがって、図5Bに示すように、密封時に袋本体20の内圧が上昇する等により溶着部23に力がかかっても、溶着部23は容易には開口しない。
一方、この包装袋103に密封充填された内容物の使用時に開口端21側から袋本体20を開くと、図5Cに示すように、袋本体20を開口しようとする力は、溶着部の上端部23aに集中し、この溶着部の上端部23aの近傍で露出している熱溶着性フィルムテープの上端部39aの剥離面40が開封開始点となって熱溶着性フィルムテープ39が剥離し、この剥離は熱溶着性フィルムテープの下端部39bに至る。
よって、この包装袋103によれば、積層フィルム31に接着された熱溶着性フィルムテープの剥離面40が溶着部23の開封用剥離面として機能することとなる。
また、この包装袋103においても熱溶着性フィルムテープ39は積層フィルム31aにベタに貼着されるので、このフィルムテープ39と袋本体を形成する積層フィルム31a、31bとの間に内容物が溜まったり、ひっかかったりすることはない。
この他、本発明は、溶着部23の上端部から該溶着部23より下方にいたる領域において、対向する積層フィルムの一方の内部に開封用剥離面が形成される種々の態様をとることができる。
例えば、図6Aのジッパー付包装袋104は、図4A〜図4Cのジッパー付包装袋102に準じて、袋本体20で対向する積層フィルム31a、31bの一方の積層フィルム31aの表面において、溶着部23の上方から溶着部23より下方に至る領域に、層間剥離型熱溶着性フィルムテープ38を溶着したものであるが、溶着部23の開封開始点として該溶着部23の上端部近傍において層間剥離型熱溶着性フィルムテープ38の第1層38aに脆弱部24aを設けたものである。
したがって、このジッパー付包装袋104では、開口端21側から袋本体20を開くと、図6Bに示すように、溶着部23の上端部近傍に位置する層間剥離型熱溶着性フィルムテープ38上の脆弱部24aが開封開始点となり、層間剥離型熱溶着性フィルムテープ38の第1層38aが剥離し、この剥離は層間剥離型熱溶着性フィルムテープの下端部38dに至り、溶着部23が開口する。
また、本発明において、ジッパーの上方に位置する袋本体の開口端は、必ずしも熱溶着封緘部により閉じている必要はなく、図7A、図7Bに示すように、一枚の積層フィルムの折り返しにより閉じていてもよい。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例1
図1Aのジッパー付包装袋を次のように製造した。
まず、袋本体20を構成する積層フィルム31、32の形成材料として市販のフィルムを用意し、接着剤を用いて各フィルムをラミネートした。
即ち、一方の積層フィルム31を作製するために、基材層35が厚さ15μのONフィルム(ユニチカ社製 商品名:エンブレム)と、厚さ50μの無延伸ポリプロピレン(昭和電工社製、商品名:ショウレックス・アロマU)を、レトルト用2液硬化型ウレタン系ドライラミネート接着剤を用いてラミネートした。
また、対となる他方の積層フィルム32を作製するために、基材層35が厚さ15μのONフィルム(ユニチカ社製 商品名:エンブレム)と、厚さ50μの層間剥離タイプの無延伸ポリプロピレン(昭和電工株式会社製、商品名:ショウレックス・アロマTP11)を、レトルト用2液硬化型ウレタン系ドライラミネート接着剤を用いてラミネートした。
また、双方の積層フィルム31、32に酸素遮断性を付与するため、基材層35であるONフィルムの外側に、最外層として、内表面にアルミナ蒸着を施したポリエステルフィルム(凸版印刷株式会社製 商品名:GL−AEH)(厚さ15μ)を配した。
上述の積層フィルム31、32を用いて、ジッパー取り付け装置を組み込んだ4方シール袋製袋機により、図3に示すようなジッパー付平袋110を製作した。
袋110の外形寸法は、巾L3を130mm、長さL4を180mm、各辺のシール巾L5を7mmとした。また、使用時の開口端21から2cmの位置の最内層面に、ポリプロピレン製のジッパー1をヒートシールにより取り付けた。
ジッパー1内方の剥離部23の溶着は、巾5mmのヒートシールバーによってヒートシールした。
溶着部23の開口端21側の脆弱部24aの加工については、前述のヒートシールバーのジッパー側端縁部に突起を設け、層間剥離型熱溶着性フィルムの第1層34aのフィルムの元厚み20μmに対して50%薄く10μmに加工し、破断しやすくした。
溶着部23の下方の脆弱部24bの加工については、前述の巾5mmヒートシールバーの袋内側端縁部から5mmの部位にハーフカットされるように、前述の製袋機にエアーシリンダーで上下するカッター刃を設置し、電気制御によってタイミングをとり、製袋機によるサイドシールに先だって、深さ20μ、長さはサイドシールに1.5mm±0.5mmかかるよう加工した。
こうして作製したジッパー付平袋110に、内容物Aとして(1)水道水、(2)調合ソース(サラダ油:食酢:トマトケチャップ=1:1:1)、(3)市販の料理用ベースソース(ドミグラスソース、レトルトパウチ入り)、(4)市販の水煮ホールコーン(缶詰入り)を各々袋底部の開口部26から充填し、密封し、120℃×30分間のレトルト処理を施すことにより4種の包装袋を得た。
得られた各包装袋に対して、(a)袋の内側からかかる力に対する溶着部の剥離強度、(b)開口端側から開く場合の溶着部の剥離強度、(c)耐圧縮強度、(d)落下強度、(e)ジッパー部の汚れ、(f)外観、について次のように試験し、評価した。なお、これらの試験は同種の包装袋について10個ずつ試験し、その平均値を求めた。
(a)袋の内側からの力に対する溶着部の剥離強度
JIS−Z−0238「密封軟包装袋の試験方法」により試験した

(b)開口端側から開く場合の溶着部の剥離強度
JIS−Z−0238「密封軟包装袋の試験方法」により試験した

(c)耐圧縮強度
JIS−Z−0238「密封軟包装袋の試験方法」により試験し、以下の基準で評価した。

○:400N(40kg)以上
×:400N(40kg)未満

(d)落下強度
JIS−Z−0238「密封軟包装袋の試験方法」により試験し、以下の基準で評価した。

○:落下高さ50cmで漏洩なし
×:落下高さ50cmで漏洩あり

(e)ジッパー部の汚れ
前述の(c)、(d)の試験でジッパー内側の溶着部を内容物が貫通し、内容物がジッパーに達したことによるジッパー部の汚れの有無により以下の基準で評価した。

○:汚れなし
×:汚れあり

(f)外観
内容物を詰めた包装袋をレトルト殺菌(熱処理120℃、30分)した場合の包装袋の外観(シワ、変形等)を以下の基準で評価した。

○:商品化に支障ない程度に外観が良好
×:商品化に支障をきたす程度に外観が不良
結果は表1の通りであり、本実施例の包装袋は、袋の内側からの力に対する溶着部の剥離強度が、開口端側から剥離強度に対して顕著に大きく、内側からの力に対する十分な強度と袋本体の開封性の良さを両立させていた。袋本体の開封時に内容物をこぼしたり、手を汚したりすることもなかった。




Figure 0004811558
本発明のジッパー付包装袋は、内容物にボイル処理レトルト処理を施す場合、また、流通時に積載し、搬送される場合等にも用いることができ、食品類、日用品類の包装袋として広く使用することができる。
特に、内容物の性状やレトルト処理条件、袋の大きさ等の関係で流通上高い密封強度が必要となるが、易開封性が求められる場合に好適である。
実施例のジッパー付包装袋の密封時の斜視図である。 図1Aのジッパー付包装袋の密封時の断面図である。 図1Aのジッパー付包装袋の開封時の断面図である。 図1Aのジッパー付包装袋の溶着部付近の断面図である。 図1Aのジッパー付包装袋の内圧上昇時の溶着部付近の断面図である。 図1Aのジッパー付包装袋の開封時の溶着部付近の断面図である。 実施例で作製した平袋の平面図である。 他の実施例のジッパー付包装袋の断面図である。 図4Aのジッパー付包装袋の内圧上昇時の溶着部付近の断面図である。 図4Aのジッパー付包装袋の開封時の溶着部付近の断面図である。 他の実施例のジッパー付包装袋の密封時の断面図である。 図5Aのジッパー付包装袋の内圧上昇時の溶着部付近の断面図である。 図5Aのジッパー付包装袋の開封時の溶着部付近の断面図である。 他の実施例のジッパー付包装袋の断面図である。 図6Aのジッパー付包装袋の開封時の溶着部付近の断面図である。 他の実施例のジッパー付包装袋の密封時の斜視図である。 図7Aのジッパー付包装袋の密封時の断面図である。 従来のジッパー付包装袋の密封時の斜視図である。 従来のジッパー付包装袋でジッパーが閉じた状態の開口部付近の断面図である。 従来のジッパー付包装袋でジッパーが開いた状態の開口部付近の断面図である。
符号の説明
1 ジッパー
20 袋本体
21 開口端
22 熱溶着封緘部
23 溶着部
23a 溶着部の上端部
23b 溶着部の下端部
24a 溶着部の上端部近傍の脆弱部
24b 溶着部の下方の脆弱部
31、31a、31b 積層フィルム
32 積層フィルム(内部に剥離面を有するもの)
33 熱溶着性層
34 熱溶着性層(層間剥離型熱溶着性フィルム)
34a 第1層(剥離層)
34b 第2層(表面層)
35 基材層
36 接着剤
37 剥離面
38 層間剥離型熱溶着性フィルムテープ
38a 層間剥離型熱溶着性フィルムテープの第1層
38b 層間剥離型熱溶着性フィルムテープの第2層
38c 層間剥離型熱溶着性フィルムテープの上端部
38d 層間剥離型熱溶着性フィルムテープの下端部
39 熱溶着性フィルムテープ
39a 熱溶着性フィルムテープの上端部
39b 熱溶着性フィルムテープの下端部
40 フィルムテープの剥離面
101、102、103、104、105 本発明のジッパー付包装袋
110 平袋
A 内容物
L1 溶着部の幅
L2 ジッパーと溶着部との距離
L3 袋の幅
L4 袋の長さ
L5 シール幅

Claims (5)

  1. 熱溶着性層を表面に有する積層フィルムの該熱溶着性層を対向させて熱溶着することにより形成した袋本体と、袋本体の開口部を開閉するジッパーとを有し、
    ジッパーの上方に位置する袋本体の開口端が閉じているジッパー付包装袋であって、
    ジッパーの内方に、袋本体内をジッパー側と内容物収容部側に区分する溶着部を有し、
    少なくとも該溶着部の上端部から該溶着部より下方にいたる領域において、一方の積層フィルム内に該溶着部の開封用剥離面が形成され、該溶着部の上端部近傍に剥離面の上端部が位置し、かつ該溶着部より下方に剥離面の下端部が位置しているジッパー付包装袋。
  2. 溶着部の上端部から溶着部より下方にかけて、対向する積層フィルムの一方の表面に、層間剥離型熱溶着性フィルムテープがベタに溶着されている請求項1記載のジッパー付包装袋。
  3. 溶着部の上端部から溶着部より下方にかけて、対向する積層フィルムの一方の表面に、表面に剥離面を有するフィルムテープが該剥離面を積層フィルム側にしてベタに貼着されている請求項1記載のジッパー付包装袋。
  4. 着部の上端部近傍に位置する剥離面の上端部が、溶着部の上端部から8mm以内の距離にある請求項1〜3のいずれかに記載のジッパー付包装袋。
  5. 着部より下方に位置する剥離面の下端部が、溶着部の下端部から3〜20mmの距離にある請求項1〜のいずれかに記載のジッパー付包装袋。
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