JP3138554B2 - ウエハ支持装置 - Google Patents

ウエハ支持装置

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JP3138554B2 JP35301092A JP35301092A JP3138554B2 JP 3138554 B2 JP3138554 B2 JP 3138554B2 JP 35301092 A JP35301092 A JP 35301092A JP 35301092 A JP35301092 A JP 35301092A JP 3138554 B2 JP3138554 B2 JP 3138554B2
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雅章 梶山
正夫 松村
則行 竹内
克行 青木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はウエハ支持装置に係り、
特に半導体製造に際してウエハを移送及び保管するため
のウエハキャリアやウエハハンドリング装置に好適なウ
エハ支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から半導体ウエハを移送及び保管す
るためにウエハキャリアが用いられている。またウエハ
のハンドリングを行うためにウエハハンドリング装置が
用いられている。これら、ウエハキャリアやウエハハン
ドリング装置においては、ウエハを支持するために種々
の構造が採用されている。
【0003】図4はウエハキャリアを示す図である。図
4(a)はウエハを縦置きにしたウエハキャリア20を
示し、このウエハキャリア20は箱型形状をなし、その
底部にウエハ21の外周面に接触してこれを支持するウ
エハ載置部22と、このウエハ載置部22から上方に伸
びる多数の仕切板23とを有している。このウエハキャ
リア20からウエハ21を取り出す場合には、図4
(b)に示すように反転ロボットにより略90°ウエハ
キャリア20を反転させた後、図4(c)に示すように
ロボットハンド24によってウエハ21を取り出すよう
にしていた。
【0004】図5(a)は図4(a)に示すウエハキャ
リアを横置きにした例を示す図であり、ウエハキャリア
20は載置面35に対して若干傾けて設置されている。
この場合にも、ウエハ21を取り出す場合には図4
(b)に示すように反転ロボットによりウエハキャリア
を反転させた後、図4(c)に示すようにロボットハン
ド24によってウエハ21を取り出すようにしていた。
【0005】図5(b)はウエハを完全に横置きにする
場合の例を示すウエハキャリア25であり、ウエハキャ
リア25内には上下方向に多段状に複数の載置部26が
形成され、この載置部26上にウエハ21を保持するた
めのシリコンパッド27が設置されている。そして、こ
のシリコンパッド27の摩擦力によってウエハ21がず
れないように保持されている。図5(c)は横置きのウ
エハキャリアの別の例を示す図であり、ウエハキャリア
28には、多段状に複数のウエハ載置部29が設けられ
ており、このウエハ載置部29はウエハ21がずれない
ようにウエハ21の外周面に接触するガイド29aが設
けられている。
【0006】図6はウエハハンドリング装置におけるウ
エハ支持装置を示す図であり、図6(a)はウエハ載置
部30に吸引装置に連通された吸引孔30aが形成され
ており、ウエハ21を吸引によってずれないように支持
している。また図6(b)に示すウエハハンドリング装
置のウエハ支持装置の支持部31には、シリコンパッド
32が取付けられており、このシリコンパッド32によ
ってウエハ21を支持するようにしている。図6(c)
に示すウエハハンドリング装置のウエハ支持装置におい
ては、ウエハ載置部33にはウエハ21の外周部に接触
してウエハ21がずれることを防止するガイド33aが
設けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示す縦置きのウエハキャリアにおいては、上述したよう
に反転ロボットが必要であるという問題点があった。ま
た同様に、図5(a)に示す横置きのウエハキャリアに
おいても同様に反転ロボットが必要であるという問題点
があった。また図5(b)に示すシリコンパッドを具備
した横置きのウエハキャリアにおいては、移送中のウエ
ハキャリアの振動によってウエハがずれるという問題点
があり、また、ウエハが高温状態の場合にはシリコンパ
ッドが使用できないという問題点があった。さらに図5
(c)に示すウエハキャリアにおいては、ウエハとガイ
ドとの間には若干のガタがあるため、このガタ分だけ振
動によってウエハがずれるという問題点があった。
【0008】一方、図6に示すウエハハンドリング装置
の支持装置においては、それぞれ種々の問題点があっ
た。すなわち、図6(a)に示すウエハハンドリング装
置の支持装置においては、吸引装置が必要であるため、
真空中では使用できないという問題点があった。また図
6(b)に示すシリコンパッドを用いたウエハ支持装置
においては、ウエハハンドリング装置の振動によってウ
エハがずれるという問題点があり、またウエハが高温状
態の場合には、シリコンパッドが使用できないという問
題点があった。更に、図6(c)に示すウエハ支持装置
においては、ウエハ外周面とガイドとの間には若干のガ
タがあるため、ウエハ支持装置の振動によってウエハが
ガタ分だけずれるという問題点があった。
【0009】本発明は上述した従来のウエハ支持装置の
欠点を除去するために、ウエハを横置きとし、ウエハを
載置した時にウエハの重量を利用してウエハを自動的に
調心できるとともに自動的に支持することができるウエ
ハ支持装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため、本発明のウエハ支持装置はウエハの底面に接触す
る第1接触部とウエハの外周面に接触可能な第2接触部
とを有した略L字形断面の複数の支持レバーと、該支持
レバーをウエハの半径方向に揺動可能に枢支する枢支部
とを備え、ウエハが前記第1接触部に載置されるとウエ
ハの自重により前記支持レバーが半径方向内方に揺動し
て前記第2接触部がウエハの外周面に接触するようにし
たことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】前述した構成からなる本発明によれば、ウエハ
が載置される前には、支持レバーは第2接触部が半径方
向外方に開いていてウエハが挿入し易いようになってい
る。そして、ウエハが第1接触面に載置されるとウエハ
の自重により支持レバーが半径方向内方に揺動して第2
接触部がウエハの外周面に接触して、ウエハの調心を行
うとともにウエハをずれないように保持する。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係るウエハ支持装置の一実施
例を図1乃至図3を参照して説明する。図1はウエハ支
持装置の側面図であり、図2はウエハ支持装置の平面図
である。図1及び図2に示されるようにウエハ支持装置
は略L字形断面を有した複数の支持レバー1と、この支
持レバー1をウエハの半径方向に揺動可能に枢支する枢
支部5とを備えている。支持レバー1はウエハ2の底面
に接触する第1接触部3を有しており、また、ウエハ2
の外周面に接触可能な第2接触部4を有している。第1
接触部3は支持レバー1の先端部の上面に突出して形成
されており、第2接触部4は支持レバー1の折曲部に形
成されており、この第2接触部4より上方に向けて半径
方向外方にθだけ傾いたテーパー面6が形成されてい
る。これによって、ウエハ2が挿入される前には第2接
触部4は半径方向外方に開いていてウエハが挿入し易い
ようになっている。
【0013】前記複数の支持レバー(実施例においては
4個)1は、その中心線がウエハの中心部に向かうよう
に設置されるとともに、支持レバー1の第2接触部4が
ウエハ2の外周面2aに沿うように配置されている。各
支持レバー1は、レバーの重心位置が枢支部5より外側
の位置にあるため、支持レバー1の上端部1aは外側に
開いた状態にある。
【0014】次に前述のように構成されたウエハ支持装
置の動作を説明する。ウエハ2を載置する前の状態にお
いては、図3(a)に示されるように支持レバー1は、
その重心位置により上端部1aが外側に開いた状態にあ
るため、ウエハ2が挿入し易いようになっている。ウエ
ハ2が挿入されてウエハ2の底面が第1接触部3上に載
置されると、ウエハ2の自重により支持レバー1が半径
方向内方に揺動して第2接触部4がウエハ2の外周面2
aに接触する。このため、第2接触部4によってウエハ
2の調心が行われるとともにウエハ2がずれないように
保持される。
【0015】上述したウエハ支持装置は、横置きのウエ
ハキャリア、ロボットフィンガーのウエハ載置台及びウ
エハ枚葉搬送装置のウエハ台等に好適に適用される。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ウエハが第1接触面に載置されるとウエハの自重により
支持レバーが半径方向内方に揺動して第2接触部がウエ
ハの外周面に接触して、ウエハの調心を行うとともにウ
エハをずれないように保持する。したがってウエハ移動
中に振動が生じても、ウエハがずれることがないため、
従来のようにずれで生じる粒子の発生を抑えることがで
きる。
【0017】また本発明によれば、ウエハを支持するた
めにシリコンパッドを使用していないため、高温処理を
終了したウエハの移動及び保管をウエハを冷却すること
なく行うことができる。
【0018】さらに本発明によれば、支持レバーをセラ
ミックス又は耐熱エンプラ等で製造すれば、安価にかつ
大量に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るウエハ支持装置の一実施例を示す
側面図である。
【図2】本発明に係るウエハ支持装置の一実施例を示す
平面図である。
【図3】本発明に係るウエハ支持装置の一実施例におけ
る動作を説明する説明図である。
【図4】従来のウエハキャリアの説明図である。
【図5】従来のウエハキャリアの説明図である。
【図6】従来のウエハハンドリング装置の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 支持レバー 2 ウエハ 3 第1接触部 4 第2接触部 5 枢支部 6 テーパ面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 克行 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株式会社 荏原総合研究所内 (56)参考文献 特開 平2−270343(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/68

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエハの底面に接触する第1接触部とウ
    エハの外周面に接触可能な第2接触部とを有した略L字
    形断面の複数の支持レバーと、該支持レバーをウエハの
    半径方向に揺動可能に枢支する枢支部とを備え、ウエハ
    が前記第1接触部に載置されるとウエハの自重により前
    記支持レバーが半径方向内方に揺動して前記第2接触部
    がウエハの外周面に接触するようにしたことを特徴とす
    るウエハ支持装置。
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