JP3137705B2 - ブレーキドラム付ホイールハブ - Google Patents

ブレーキドラム付ホイールハブ

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JP3137705B2 JP03351157A JP35115791A JP3137705B2 JP 3137705 B2 JP3137705 B2 JP 3137705B2 JP 03351157 A JP03351157 A JP 03351157A JP 35115791 A JP35115791 A JP 35115791A JP 3137705 B2 JP3137705 B2 JP 3137705B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車、自動二輪車等
における、ブレーキドラムを有するホイールハブに関す
る。
【0002】
【従来技術】上記ブレーキドラムとしては、従来、鋳鉄
(FC材)製のものが一般に使用されているが、鋳鉄製
ドラムは重量が重く、自動車、自動二輪車等の車体重量
増加を招く。このため、実公昭57-43683号公報において
は、軽金属製のブレーキハブ本体と、摺動部に耐摩耗性
のメッキを施した軽金属製のブレーキドラムとを備え、
上記ブレーキドラムを上記ブレーキハブ本体に圧入固定
したブレーキハブが提案されている。
【0003】しかしこのブレーキハブにおいてはブレー
キドラムの摺動部に耐摩耗性のメッキを施さなければな
らないので、コストが高くなる。また、鋳鉄、軽金属い
ずれにしても、一般に鋳造製のブレーキドラムは強度上
肉厚を厚くしなければならないので、大形になるととも
にコストも上昇する。
【0004】ブレーキドラムの内側には、カム部材等に
より外方に拡開されてブレーキドラムの内周面に当接す
るブレーキシューが配置されており、該ブレーキシュー
の外周面に設けられた摩擦材とドラム内周面との摺動に
よる摩擦抵抗によって車輪が制動されるが、近年上記摩
擦材はアスベストを含まないものに移行している。
【0005】ところで、ドラムブレーキにおいて良好な
制動性能を得るには、ドラムの材質に適合した材質の摩
擦材を使用しなければならず、鋳鉄製のドラムに適合し
しかもアスベストを含まない摩擦材としては、粉末レジ
ンを結合剤としてすべて乾燥状態で製造する乾式モール
ド材が一般に使用されている。しかしこの乾式モールド
材は、例えばスクータのような小型車両のホイールハブ
に設けるブレーキドラムのようにドラム径が小さい場合
には、ドラム内周面の曲率に合わせて曲げ加工を施す際
に、表面に割れが生じ易いので、小径のドラムには適用
できない。
【0006】液状レジン等の液体を結合剤とし、押出機
やカレンダロールで帯状に押し出し、所定の長さに切断
し、加熱硬化成型する湿式モールド材は、小さな曲率半
径に成型することができるので、前記のような小径のド
ラムにも適用可能であるが、鋳鉄との適合性が悪く、こ
れを鋳鉄製のドラムに組合わせても良好な制動性能は得
られない。
【0007】
【解決しようとする課題】そこで、ブレーキシューの摩
擦材として湿式モールド材を使用し、ブレーキドラムを
この湿式モールド材に対し適合性の良い圧延用鋼材(S
P材)製とすれば、ドラムブレーキの小径化を達成する
ことができるとともに、鋳鉄製ドラムの有する前記した
ような難点も克服でき、好都合である。
【0008】しかし、圧延された鋼板を筒状に成形した
ドラムは、ホイールハブに接する外周面が単純な円筒面
をなしているので、ねじ等によりこれをホイールハブに
固定しなければ、制動時に生ずるブレーキトルクやスラ
スト荷重を確実にホイールハブに伝達することができ
ず、この点において部品点数、製作工数が増しコストの
上昇を招く。
【0009】従って本発明は、このような不具合なく圧
延用鋼材製ドラムの適用を可能とするブレーキドラム付
ホイールハブを提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、ブ
レーキドラムを有するホイールハブにおいて、所定の断
面形状に引抜き加工した鋼製引抜き管を所定長さに切断
して得られたブレーキドラムを軽合金製ホイールハブに
一体に鋳込んで成り、前記ブレーキドラムの外周にはそ
の巾方向略全長に亘りかつ周方向へ断続的に配列されて
半径方向へ突出した突起部が形成されたことを特徴とす
るものである。
【0011】本発明におけるブレーキドラムは、所定の
断面形状に引抜き加工した引抜き管を所定長さに切断し
て得られたものであるので、その製作が極めて容易であ
る。しかも所定の断面形状に引抜き加工することによ
り、外周面にトルクおよびスラスト伝達用の突起部を一
体に形成したドラムが得られ、これをホイールハブに一
体に鋳込むことにより、ドラムをホイールハブに固定す
る手段を特に必要としない。
【0012】このブレーキドラムは、引抜き加工によっ
て作られるので、圧延用鋼材製とすることができ、従っ
て前述した湿式モールド材から成る摩擦材と組合わせ
て、ドラムブレーキの径を小さくし、小型車両のホイー
ルハブに対応させることができる。なお、この場合に
は、湿式モールド材中のセラミック系、ガラス系の組成
分を少なくすることが望ましく、このようにすれば制動
時におけるドラム鳴きを一層減少させることができる。
【0013】
【実 施 例】図1は本発明の一実施例による自動二輪
車用のブレーキドラム付ホイールハブの縦断面図であ
る。
【0014】1はホイールハブで、車軸2に軸受3を介
して回転自在に支承されている。このホイールハブ1は
その一端面に固定されたスプロケット4を介し、図示し
てないエンジンからチェーンにより回転駆動される。5
はホイールハブ1に固定されたリムで、これにタイヤが
装着される。
【0015】ホイールハブ1の前記スプロケット4と反
対側の端部にリング状のブレーキドラム6が嵌着されて
いる。ホイールハブ1はAl 合金のダイキャスト製品
で、ブレーキドラム6は、このホイールハブ1を鋳造す
る際これに鋳込まれてホイールハブ1と一体をなしてい
る。ブレーキドラム6の内側には弧状の外周面を有する
2個のブレーキシュー7が円周方向に配設されている。
これらのブレーキシュー7は車体側に固定された図示し
てない支持部材に揺動自在に枢支されており、カム部材
等により半径方向外方へ拡開させて外周面に固着された
摩擦材8をブレーキドラム6の内周面に摩擦係合させる
ことにより、車輪が制動される。
【0016】図2はブレーキドラム6の端面図、図3は
その側面図である。このブレーキドラム6の材質は圧延
用鋼材(以下SP材と称する)である。ブレーキドラム
6は前記ブレーキシュー7の摩擦材8に摺接する平坦な
内周面6aを有し、外周面6bには、両端面6c,6d
間にまたがり、かつ周方向に断続的に等間隔に配列され
た突起部9が一体に形成されている。
【0017】ブレーキドラム6は前述のようにホイール
ハブ1に鋳込まれているが、さらに上記突起部9がホイ
ールハブ1の材質内に食い込んでいるので、ホイールハ
ブ1とブレーキドラム6との結合はより強固になり、内
周面6aに摩擦材8が摺接することにより生ずるブレー
キトルクおよびブレーキドラム6に作用するスラスト荷
重が、ホイールハブ1に確実に伝えられもしくはホイー
ルハブ1により確実に受けられる。すなわち、ブレーキ
トルクは突起部9の周方向の端縁9aにより確実にホイ
ールハブ1に伝えられ、スラスト荷重は突起部9の軸線
方向の端縁9bによりホイールハブ1により確実に受け
られる。
【0018】上記SP材から成るブレーキドラム6は、
図4に示す引抜き管10から作られる。引抜き管10は図2
と同じ断面形状をなし、平坦な内周面6′aと突起部
9′を形成した外周面6′bとを有している。突起部
9′は引抜き加工によって形成され、軸線方向に連続し
て帯状に延びている。この引抜き管10を図4に鎖線で示
すように軸線に直角に切断し、必要により面取り加工を
施せば、前記ブレーキドラム6が得られる。しかして1
本の引抜き管10から多数のブレーキドラム6が得られる
ので、ブレーキドラム6の製作コストは極めて安くな
る。また突起部9が引抜き加工によって形成されるの
で、ブレーキドラム6をSP材によって作ることができ
る。
【0019】摩擦材8は湿式モールド材によって形成さ
れている。上記のようにしてブレーキドラム6をSP材
製としたので、この摩擦材8によって良好な制動性能が
得られる。また前述のように湿式モールド材は小さな曲
率半径に成型できるので、このブレーキドラム付ホイー
ルハブは、ドラム径が必然的に小さくなるスクータ等の
小型車両用としても充分適用できる。上記湿式モールド
材はセラミック系、ガラス系の組成分を少なくして、S
P材から成るブレーキドラム6のドラム鳴きを充分に抑
制してある。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、ブレーキドラム付ホイ
ールハブのブレーキドラムを極めて安価にかつ容易に製
作することができるとともに、このブレーキドラムをホ
イールハブに強固に固定して両者間におけるブレーキト
ルク、スラスト荷重の伝達を確実にすることができる。
さらに本発明は、ブレーキドラムをSP材とし摩擦材を
湿式モールド材とする場合に特に有用で、これによって
ドラムブレーキの径を小さくして小型車両のホイールハ
ブに対応させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による自動二輪車用のブレー
キドラム付ホイールハブの縦断面図である。
【図2】ブレーキドラムの端面図である。
【図3】ブレーキドラムの側面図である。
【図4】ブレーキドラムの素材となる引抜き管の部分的
側面図である。
【符号の説明】
1…ホイールハブ、2…車軸、3…軸受、4…スプロケ
ット、5…リム、6…ブレーキドラム、7…ブレーキシ
ュー、8…摩擦材、9…突起部、10…引抜き管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60B 27/00 - 27/06 B60B 3/00 - 3/18 F16D 65/10 F16D 51/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキドラムを有するホイールハブに
    おいて、 所定の断面形状に引抜き加工した鋼製引抜き管を所定長
    さに切断して得られたブレーキドラムを軽合金製ホイー
    ルハブに一体に鋳込んで成り、前記ブレーキドラムの外
    周にはその巾方向略全長に亘りかつ周方向へ断続的に配
    列されて半径方向へ突出した突起部が形成されたことを
    特徴とするブレーキドラム付きホイールハブ。
JP03351157A 1991-12-13 1991-12-13 ブレーキドラム付ホイールハブ Expired - Fee Related JP3137705B2 (ja)

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