JP3135616B2 - 血管新生阻害剤 - Google Patents

血管新生阻害剤

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JP3135616B2
JP3135616B2 JP03187305A JP18730591A JP3135616B2 JP 3135616 B2 JP3135616 B2 JP 3135616B2 JP 03187305 A JP03187305 A JP 03187305A JP 18730591 A JP18730591 A JP 18730591A JP 3135616 B2 JP3135616 B2 JP 3135616B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な血管新生阻害剤に
関する。
【0002】
【従来の技術および課題】血管新生は、胚発生、女性性
周期による***または胎盤形成など、ヒトまたは動物の
通常の生理的状態、創傷治癒、炎症などの修復過程およ
び毛細血管が急激に増殖、増大して組織に対して重篤な
損傷をもたらす多くの病的状態などに起ることが知られ
ている。このような毛細血管の病的増加による疾患とし
ては、眼科領域における糖尿病性網膜症、後水晶体線維
増殖症、角膜移植に伴う血管新生、緑内症、眼腫瘍およ
びトラコーマなどが、皮膚科領域における乾せんおよび
化膿性肉芽腫などが、小児科領域における血管腫および
線維性血管腫などが、外科領域における肥大性はん痕お
よび肉芽などが、内科領域におけるリューマチ性関節炎
および浮腫性硬化症などが、心臓疾患におけるアテロー
ム性動脈硬化症などが、あるいは各種腫瘍などが知られ
ている。特に、糖尿病性網膜症およびトラコーマにおけ
る異常な血管新生の増加は多くの人々を失明に追いや
り、また、リューマチ性関節炎においては関節における
異常な血管新生が関節中の軟骨の破壊を起こし、多くの
人を悩ましている。したがって、このような血管新生の
異常増殖を伴う疾患の治療、予防薬として有用な化合物
の開発が望まれている。また、腫瘍の急速な増殖進展
は、腫瘍細胞の産生する血管新生因子により誘導される
新生血管形成によると考えられており、血管新生阻害剤
は各種腫瘍に対する新しい治療薬になると期待され、血
管新生阻害剤の探索研究が開始されている[ジェイ・フ
ォルクマン(J.Folkman), アドバンシス・イン・キャ
ンサー・リサーチ(Advances in Cancer Research)、
43、175(1985)、ジョージ・クライン(Georg
e Klein)およびシドニー・ワインハウス(Sidney W
einhouse)編集]。すでに、ヘパリンまたはヘパリンフラ
グメントとコーチゾンをはじめとする、いわゆる血管新
生阻害ステロイド(angiostatic steroid)との併用によ
って血管新生が阻害されることが知られている[ジェイ
・フォルクマンら(J.Folkman et al.)、 サイエンス
(Science)、 221、 719(1983); ジェイ・フ
ォルクマンら(J.Folkman et al.)、 アナルズ・オブ
・サージェリー(Annals ofSurgery)、 206、 37
4(1987)]。さらに、α、βおよびγ−サイクロデ
キストリン硫酸化物、特に、β−サイクロデキストリン
テトラデカ硫酸塩またはヘパリンと、先に述べた血管新
生阻害ステロイド、フマギリンまたはコラーゲン合成阻
害剤などとの併用使用によって相乗的に血管新生阻害活
性が発現することが認められている[ディ・イングバー
およびジェイ・フォルクマン(D.Ingberand J.Folkm
an)、 ラボラトリー・インベスティゲーション(Labora
tory Investigation)、 59、 44(1988)]。
【0003】一方、米国特許第4,599,331号には
ステロイド(エチアニック・アシッド誘導体)単独使用で
血管新生阻害作用が認められると記載されている。しか
し、該ステロイドは同時に強い副腎皮質ステロイドホル
モン作用を有し、医薬として使用するために大きな障害
がある。イミダゾ[1,2−a]ピリジン誘導体については
これまで多数の報告があるが、官能基を有するアルキル
チオ基がその5位に結合している化合物に関する薬理作
用については報告が少ない。特に該官能基としてカルバ
ミン酸エステルを有するものは、ヨーロッパ特許出願P
87108189.9号に5−[2−(tert−ブトキシ
カルボニルアミノ)エチルチオ]イミダゾ[1,2−a]ピ
リジンと5−[2−(N−クロロアセチルカルバモイルオ
キシ)エチルチオ]イミダゾ[1,2−a]ピリジンが優れた
抗菌作用を有するセフェム剤の合成原料として報告され
ているだけであり、そのものの薬理作用については何ら
記載されていない。本発明者らは、5位に置換基を有す
るイミダゾ[1,2−a]ピリジン誘導体を種々合成し、そ
の薬理作用を研究した結果、それらの中にすぐれた血管
新生阻害作用を見いだし、本発明を完成した。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、 1.式
【化2】 〔式中、Aは (1)式
【化36】 (式中、k、mおよびnはそれぞれ0〜5の整数を示
し、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は各々 (i)水素、 (ii)低級アルキル基(この低級アルキル基はハロゲン、
ニトロ、アミノ、低級アルキルアミノ、4ないし7員の
環状アミノ、低級アルコキシ、フェノキシ、1−ナフト
キシ、2−ナフトキシ、カルバモイル、シアノ、ヒドロ
キシ、カルボキシ、低級アルコキシ−カルボニル、低級
アルキル−カルバモイルから選ばれる1ないし5個の置
換基を有していてもよい)、 (iii)低級アルケニル基(この低級アルケニル基はハロ
ゲン、ニトロ、アミノ、低級アルキルアミノ、4ないし
7員の環状アミノ、低級アルコキシ、フェノキシ、1−
ナフトキシ、2−ナフトキシ、カルバモイル、シアノ、
ヒドロキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、
低級アルキルカルバモイルから選ばれる1ないし5個の
置換基を有していてもよい)、 (iv)フェニル−低級アルキル基(このフェニル部はハロ
ゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコキ
シ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルコキシカル
ボニル、カルバモイル、低級アルキルカルバモイルから
選ばれる1ないし4個の置換基を有していてもよい)、 (v)ナフチル−低級アルキル基(このナフチル部はハロ
ゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコキ
シ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルコキシカル
ボニル、カルバモイル、低級アルキルカルバモイルから
選ばれる1ないし4個の置換基を有していてもよい)、 (vi)炭素数6〜14のアリール基(このアリール基はハ
ロゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコキ
シ、ニトロ、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、アミノ、低
級アルコキシカルボニル、カルバモイル、低級アルキル
カルバモイルから選ばれる1ないし4個の置換基を有し
ていてもよい)または (vii)イオウ、酸素および窒素から選ばれるヘテロ原子
を1〜4個含有する芳香族単環もしくは二環式ヘテロ環
基で炭素原子を介して結合する複素環基(この複素環基
はハロゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アル
コキシ、ニトロ、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、アミ
ノ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、低級ア
ルキルカルバモイルから選ばれる1ないし4個の置換基
を有していてもよい)を示す)で表わされる基、または (2)式
【化37】 (式中、oおよびpはそれぞれ0〜5の整数を示す)で
表わされる基を、R1およびR2は同一または相異なり、 (i)水素、 (ii)低級アルキル基(この低級アルキル基はハロゲン、
ニトロ、アミノ、低級アルキルアミノ、4ないし7員の
環状アミノ、低級アルコキシ、フェノキシ、1−ナフト
キシ、2−ナフトキシ、カルバモイル、シアノ、ヒドロ
キシ、カルボキシ、低級アルコキシ−カルボニル、低級
アルキル−カルバモイルから選ばれる1ないし5個の置
換基を有していてもよい)、 (iii)低級アルケニル基(この低級アルケニル基はハロ
ゲン、ニトロ、アミノ、低級アルキルアミノ、4ないし
7員の環状アミノ、低級アルコキシ、フェノキシ、1−
ナフトキシ、2−ナフトキシ、カルバモイル、シアノ、
ヒドロキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、
低級アルキルカルバモイルから選ばれる1ないし5個の
置換基を有していてもよい)、 (iv)フェニル−低級アルキル基(このフェニル部はハロ
ゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコキ
シ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルコキシカル
ボニル、カルバモイル、低級アルキルカルバモイルから
選ばれる1ないし4個の置換基を有していてもよい)、 (v)ナフチル−低級アルキル基(このナフチル部はハロ
ゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコキ
シ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルコキシカル
ボニル、カルバモイル、低級アルキルカルバモイルから
選ばれる1ないし4個の置換基を有していてもよい)、 (vi)炭素数6〜14のアリール基(このアリール基はハ
ロゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコキ
シ、ニトロ、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、アミノ、低
級アルコキシカルボニル、カルバモイル、低級アルキル
カルバモイルから選ばれる1ないし4個の置換基を有し
ていてもよい)、 (vii)ハロゲン、(viii)ニトロ基、(ix)ニトロソ基、(x)
保護されていてもよいアミノ基、(xi)低級アルコキシカ
ルボニル基または(xii)低級アルキルカルバモイル基
を、R3は (i)水素、 (ii)低級アルキル基(この低級アルキル基はハロゲン、
ニトロ、アミノ、低級アルキルアミノ、4ないし7員の
環状アミノ、低級アルコキシ、フェノキシ、1−ナフト
キシ、2−ナフトキシ、カルバモイル、シアノ、ヒドロ
キシ、カルボキシ、低級アルコキシ−カルボニル、低級
アルキル−カルバモイルから選ばれる1ないし5個の置
換基を有していてもよい)、 (iii)低級アルケニル基(この低級アルケニル基はハロ
ゲン、ニトロ、アミノ、低級アルキルアミノ、4ないし
7員の環状アミノ、低級アルコキシ、フェノキシ、1−
ナフトキシ、2−ナフトキシ、カルバモイル、シアノ、
ヒドロキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、
低級アルキルカルバモイルから選ばれる1ないし5個の
置換基を有していてもよい)、 (iv)炭素数3〜8のシクロアルキル基(このシクロアル
キル基はハロゲン、ニトロ、アミノ、低級アルキルアミ
ノ、4ないし7員の環状アミノ、低級アルコキシ、フェ
ノキシ、1−ナフトキシ、2−ナフトキシ、カルバモイ
ル、シアノ、ヒドロキシ、カルボキシ、低級アルコキシ
−カルボニル、低級アルキル−カルバモイルから選ばれ
る1ないし5個の置換基を有していてもよい)、 (v)フェニル−低級アルキル基(このフェニル部はハロ
ゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコキ
シ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルコキシカル
ボニル、カルバモイル、低級アルキルカルバモイルから
選ばれる1ないし4個の置換基を有していてもよい)、 (vi)ナフチル−低級アルキル基(このナフチル部はハロ
ゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコキ
シ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルコキシカル
ボニル、カルバモイル、低級アルキルカルバモイルから
選ばれる1ないし4個の置換基を有していてもよい)ま
たは (vii)炭素数6〜14のアリール基(このアリール基は
ハロゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコ
キシ、ニトロ、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、アミノ、
低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、低級アルキ
ルカルバモイルから選ばれる1ないし4個の置換基を有
していてもよい)を、あるいはR3とR5またはR6、あ
るいはR3とR7またはR8、あるいはR3とR9またはR
10が結合して式
【化38】 (式中、QおよびRはそれぞれ2または3を示す)で表
わされる基を形成していてもよく、R4は (i)低級アルキル基(この低級アルキル基はハロゲン、
ニトロ、アミノ、低級アルキルアミノ、4ないし7員の
環状アミノ、低級アルコキシ、フェノキシ、1−ナフト
キシ、2−ナフトキシ、カルバモイル、シアノ、ヒドロ
キシ、カルボキシ、低級アルコキシ−カルボニル、低級
アルキル−カルバモイルから選ばれる1ないし5個の置
換基を有していてもよい)、 (ii)低級アルケニル基(この低級アルケニル基はハロゲ
ン、ニトロ、アミノ、低級アルキルアミノ、4ないし7
員の環状アミノ、低級アルコキシ、フェノキシ、1−ナ
フトキシ、2−ナフトキシ、カルバモイル、シアノ、ヒ
ドロキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、低
級アルキルカルバモイルから選ばれる1ないし5個の置
換基を有していてもよい)、 (iii)炭素数3〜8のシクロアルキル基(このシクロア
ルキル基はハロゲン、ニトロ、アミノ、低級アルキルア
ミノ、4ないし7員の環状アミノ、低級アルコキシ、フ
ェノキシ、1−ナフトキシ、2−ナフトキシ、カルバモ
イル、シアノ、ヒドロキシ、カルボキシ、低級アルコキ
シ−カルボニル、低級アルキル−カルバモイルから選ば
れる1ないし5個の置換基を有していてもよい)、 (iv)フェニル−低級アルキル基(このフェニル部はハロ
ゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコキ
シ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルコキシカル
ボニル、カルバモイル、低級アルキルカルバモイルから
選ばれる1ないし4個の置換基を有していてもよい)、 (v)ナフチル−低級アルキル基(このナフチル部はハロ
ゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコキ
シ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルコキシカル
ボニル、カルバモイル、低級アルキルカルバモイルから
選ばれる1ないし4個の置換基を有していてもよい)ま
たは (vi)炭素数6〜14のアリール基(このアリール基はハ
ロゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコキ
シ、ニトロ、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、アミノ、低
級アルコキシカルボニル、カルバモイル、低級アルキル
カルバモイルから選ばれる1ないし4個の置換基を有し
ていてもよい)を示す。〕で表わされる化合物またはそ
の医薬上許容される塩を含有する血管新生阻害剤、 2.R3が (i)水素、 (ii)低級アルキル基(この低級アルキル基はハロゲン、
ニトロ、アミノ、低級アルキルアミノ、4ないし7員の
環状アミノ、低級アルコキシ、フェノキシ、1−ナフト
キシ、2−ナフトキシ、カルバモイル、シアノ、ヒドロ
キシ、カルボキシ、低級アルコキシ−カルボニル、低級
アルキル−カルバモイルから選ばれる1ないし5個の置
換基を有していてもよい)、 (iii)低級アルケニル基(この低級アルケニル基はハロ
ゲン、ニトロ、アミノ、低級アルキルアミノ、4ないし
7員の環状アミノ、低級アルコキシ、フェノキシ、1−
ナフトキシ、2−ナフトキシ、カルバモイル、シアノ、
ヒドロキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、
低級アルキルカルバモイルから選ばれる1ないし5個の
置換基を有していてもよい)、 (iv)炭素数3〜8のシクロアルキル基(このシクロアル
キル基はハロゲン、ニトロ、アミノ、低級アルキルアミ
ノ、4ないし7員の環状アミノ、低級アルコキシ、フェ
ノキシ、1−ナフトキシ、2−ナフトキシ、カルバモイ
ル、シアノ、ヒドロキシ、カルボキシ、低級アルコキシ
−カルボニル、低級アルキル−カルバモイルから選ばれ
る1ないし5個の置換基を有していてもよい)、 (v)フェニル−低級アルキル基(このフェニル部はハロ
ゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコキ
シ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルコキシカル
ボニル、カルバモイル、低級アルキルカルバモイルから
選ばれる1ないし4個の置換基を有していてもよい)、 (vi)ナフチル−低級アルキル基(このナフチル部はハロ
ゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコキ
シ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルコキシカル
ボニル、カルバモイル、低級アルキルカルバモイルから
選ばれる1ないし4個の置換基を有していてもよい)ま
たは (vii)炭素数6〜14のアリール基(このアリール基は
ハロゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコ
キシ、ニトロ、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、アミノ、
低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、低級アルキ
ルカルバモイルから選ばれる1ないし4個の置換基を有
していてもよい)である1項記載の血管新生阻害剤、 3.保護されていてもよいアミノ基がアミノ基、低級ア
ルキルカルボニルアミノ基、C7-10アラルキル−カルボ
ニルアミノ基、C6-10アリール−カルボニルアミノ基、
低級アルキルオキシカルボニルアミノ基、C7-10アラル
キルオキシカルボニルアミノ基またはC6-10アリールオ
キシカルボニルアミノ基である1項記載の血管新生阻害
剤、 4.抗腫瘍剤、抗炎症剤、抗慢性関節リウマチ剤または
抗糖尿病性網膜症剤である1項記載の血管新生阻害剤を
提供するものである。
【0005】式(I)中、Aで示される基としては、たと
えば、式
【化3】 [式中、k、mおよびnはそれぞれ0〜5の整数を示し、
5、R6、R7、R8、R9およびR10は各々水素、置換
基を有していてもよい低級アルキル基、低級アルケニル
基、アラルキル基、アリール基または複素環基を示す]
で表わされる基、または式
【化4】 [式中、oおよびpはそれぞれ0〜5の整数を示す]で表わ
される基などが挙げられる。R5、R6、R7、R8、R9
およびR10で示される低級アルキル基としては、たとえ
ば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチ
ル、ヘキシルなどの直鎖状もしくは分枝状の炭素数1〜
6程度のアルキル基が挙げられる。R5、R6、R7
8、R9およびR10で示される低級アルケニル基として
は、たとえば、ビニル、アリル、2−ブテニル、3−ブ
テニルなどの炭素数2〜6程度の低級アルケニル基が挙
げられる。該低級アルキル基および低級アルケニル基が
有していてもよい1ないし5個の置換基としては、たと
えば、ハロゲン、ニトロ、アミノ、低級アルキルアミノ
基、環状アミノ基、低級アルコキシ、アリールオキシ、
カルバモイル、シアノ、ヒドロキシ、カルボキシ、低級
アルコキシカルボニル、低級アルキルカルバモイルなど
が挙げられる。該ハロゲンとしてはフルオロ、ブロモ、
クロロ、ヨードが挙げられる。
【0006】前記置換基としての低級アルキルアミノ基
としては、たとえば、メチルアミノ、エチルアミノ、プ
ロピルアミノ、ブチルアミノなどのアルキル部の炭素数
が1〜6程度であるN−モノアルキルアミノ基および、
たとえば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジブチル
アミノ、メチルエチルアミノなどの各アルキル部の炭素
数が1〜6程度であるN,N−ジアルキルアミノ基が挙
げられる。前記置換基としての環状アミノ基としては、
たとえば、ピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、モル
ホリノ、ホモピペラジノなどの4ないし7員の環状アミ
ノ基が挙げられる。前記置換基としての低級アルコキシ
基としては、たとえば、メトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、イソプロポキシ、ブトキシ、ペントキシなどの直鎖
状もしくは分枝状の炭素数1〜6のアルコキシ基が挙げ
られる。前記置換基としてのアリールオキシ基として
は、たとえば、フェノキシ基、1−ナフトキシ基、2−
ナフトキシ基などが挙げられる。前記置換基としての低
級アルコキシカルボニル基としては、たとえば、メトキ
シカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボ
ニル、ブトキシカルボニルなどのアルコキシ部の炭素数
が1〜6程度のアルコキシカルボニル基が挙げられる。
前記置換基としての低級アルキルカルバモイル基として
は、たとえば、メチルカルバモイル、エチルカルバモイ
ル、プロピルカルバモイル、ブチルカルバモイルなどの
アルキル部の炭素数が1〜6程度であるN−モノアルキ
ルカルバモイル基および、たとえば、ジメチルカルバモ
イル、ジエチルカルバモイル、ジブチルカルバモイル、
メチルエチルカルバモイルなどの各アルキル部の炭素数
が1〜6であるN,N−ジアルキルカルバモイル基が挙
げられる。
【0007】R5、R6、R7、R8、R9およびR10で示
されるアラルキル基としては、たとえば、ベンジル、フ
ェネチル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチルな
どのアルキル部の炭素数が1〜6程度であるフェニル低
級アルキル基、(1−ナフチル)メチル、2−(1−ナフチ
ル)エチル、2−(2−ナフチル)エチルなどのアルキル
部の炭素数が1〜6程度であるナフチル低級アルキルな
どが挙げられる。フェニル低級アルキル基のフェニル部
およびナフチル低級アルキル基のナフチル部はたとえ
ば、ハロゲン、低級アルキル基、低級アルケニル基、低
級アルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシ基、
低級アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、低級ア
ルキルカルバモイル基などの置換基を1〜4個有してい
てもよい。該置換基のハロゲンとしては、フルオロ、ブ
ロモ、クロロ、ヨードが挙げられる。低級アルキル基、
低級アルケニル基としては前記したR5、R6、R7
8、R9およびR10で示される低級アルキル基、低級ア
ルケニル基と同様な基が例示される。低級アルコキシ基
としては、たとえば、メトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、イソプロポキシ、ブトキシ、ペントキシなどの直鎖
状もしくは分枝状の炭素数1〜6のアルコキシ基が挙げ
られる。低級アルコキシカルボニル基としては、たとえ
ば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポ
キシカルボニル、ブトキシカルボニルなどのアルコキシ
部の炭素数が1〜6程度のアルコキシカルボニル基が挙
げられる。低級アルキルカルバモイルとしては、たとえ
ば、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル、プロピ
ルカルバモイル、ブチルカルバモイルなどのアルキル部
の炭素数が1〜6程度であるN−モノアルキルカルバモ
イル基および、たとえば、ジメチルカルバモイル、ジエ
チルカルバモイル、ジブチルカルバモイル、メチルエチ
ルカルバモイルなどの各アルキル部の炭素数が1〜6程
度であるN,N−ジアルキルカルバモイル基が挙げられ
る。
【0008】R5、R6、R7、R8、R9およびR10で示
されるアリール基としては、たとえば、フェニル、1−
ナフチル、2−ナフチル、フェナントリル、アントリル
(anthryl)などの炭素数6〜14のアリール基である芳
香族単環式、二環式もしくは三環式炭化水素基が用いら
れ、複素環基としてはたとえば、チエニル、フリル、ベ
ンゾチエニル、ベンゾフラニルなどのイオウ、酸素、窒
素などのヘテロ原子を1〜4個含有する芳香族単環式も
しくは二環式ヘテロ環基で炭素原子を介して結合するも
のが挙げられる。該アリール基、複素環基は、たとえば
ハロゲン、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級ア
ルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、オキソ基、ヒドロキ
シ基、アミノ基、低級アルコキシカルボニル基、カルバ
モイル基、低級アルキルカルバモイル基などの置換基を
1〜4個、好ましくは、1または2個有していてもよ
い。該置換基におけるハロゲンとしてはフルオロ、ブロ
モ、クロロ、ヨードなどが挙げられる。低級アルキル基
としては前記した炭素数1〜6程度のアルキル基が挙げ
られ、また、低級アルケニル基としては前記の炭素数2
〜6程度の低級アルケニル基が挙げられる。低級アルコ
キシ基としては炭素数1〜6程度のアルコキシ基が挙げ
られ、低級アルコキシカルボニル基としてはアルコキシ
部の炭素数が1〜6程度であるアルコキシカルボニル基
が挙げられ、低級アルキルカルバモイル基としてはアル
キル部の炭素数が1〜6程度であるN−モノアルキルカ
ルバモイル基および各アルキル部の炭素数が1〜6程度
であるN,N−ジアルキルカルバモイル基が挙げられ
る。これらの基としては具体的には前記のアラルキル基
におけるフェニル部の置換基としての低級アルコキシ
基、低級アルコキシカルボニル基および低級アルキルカ
ルバモイル基と同様な基が例示される。オキソ基を有す
るアリール基としては、たとえば、ベンゾキノニル、ナ
フトキノニル、アンスラキノニルなどが挙げられる。R
5とR6、R7とR8あるいはR9とR10が結合して形成す
る環は、たとえばシクロプロパン、シクロブタン、シク
ロペンタン、シクロヘキサンなどのC3-8シクロアルカ
ンなどであり、R5あるいはR7が各々R9あるいはR10
と結合して形成する環は、たとえばシクロプロパン、シ
クロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロ
ヘプタンなどのC3-8シクロアルカンなどである。
【0009】R1およびR2における置換基を有していて
もよい炭化水素基としては、たとえば、前記Aで示され
る基における置換基を有していてもよい低級アルキル
基、低級アルケニル基、アラルキル基およびアリール基
が挙げられる。また、ハロゲンとしてはフルオロ、クロ
ロ、ブロモ、ヨードが挙げられる。保護されていてもよ
いアミノ基としては、たとえば、アミノ基、アシルアミ
ノ基が挙げられる。該アシルアミノ基のアシル基として
は、−COR4または−CO24で示される基、たとえ
ば、低級アルキルカルボニル基(例えばアセチル等のC
1-6アルキル−カルボニル基)、アラルキルカルボニル
基(例えばベンジルカルボニル等のC7-10アラルキル−
カルボニル基)、アリールカルボニル基(例えばベンゾ
イル等のC6-10アリール−カルボニル基)、低級アルキ
ルオキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル等の
1-4アルキルオキシカルボニル基)、アラルキルオキ
シカルボニル基(例えばベンジルオキシカルボニル等の
7-10アラルキルオキシカルボニル基)、アリールオキ
シカルボニル基(例えばフエノキシカルボニル等のC
6-10アリールオキシカルボニル基)などが挙げられる。
1およびR2における低級アルコキシカルボニル基およ
び低級アルキルカルバモイル基としては、前記R5
6、R7、R8、R9およびR10で示されるアラルキル基
におけるフェニル部の置換基としての低級アルコキシカ
ルボニル基および低級アルキルカルバモイル基と同様な
基が用いられる。R3およびR4における置換基を有して
いてもよい炭化水素基としては、置換基を有していても
よい低級アルキル基、低級アルケニル基、シクロアルキ
ル基、アラルキル基、アリール基などが挙げられ、該置
換基を有してもよい低級アルキル基、低級アルケニル
基、アラルキル基、アリール基としては前記Aで示され
る基で例示した基と同様な基が挙げられる。シクロアル
キル基としては、たとえば、シクロプロピル、シクロブ
チル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチ
ル、シクロオクチルなどの炭素数3〜8程度のシクロア
ルキル基が挙げられる。シクロアルキル基の置換基とし
ては、前記Aで述べたごとき置換基を有していてもよい
低級アルキル基の置換基と同じもの等が用いられ、その
個数は1〜5個である。Aにおいて、R3とR5またはR
6、あるいはR3とR7またはR8、あるいはR3とR9また
はR10が結合して環を形成している基としては、たとえ
ば、式
【化5】 [式中、QおよびRはそれぞれ2または3を示す]で表
わされる基が挙げられる。
【0010】式(I)の化合物の塩としては酸付加塩が挙
げられ、該酸付加塩を形成するのに用いられる酸として
は、たとえば塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸などの無
機酸、たとえば酢酸、シュウ酸、メタンスルホン酸、マ
レイン酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、乳酸などの有
機酸が挙げられる。化合物(I)またはその塩は溶媒和
物であってもよく、そのような溶媒和物としての溶媒と
しては、たとえば、メタノール、エタノール、プロパノ
ール、イソプロパノール等のアルコール類、アセトン等
のケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエ
ーテル類などが挙げられる。前記式(I)の化合物または
その塩の中で好ましい態様としては、たとえば式
【化6】 [式中、R1'は水素または低級アルキル基を、R2'は水
素または置換基を有していてもよい低級アルキル基をR
4'は置換基を有していてもよい低級アルキル基、シクロ
アルキル基または低級アルケニル基を示す]で表わされ
る化合物またはその塩が挙げられる。式(I')におい
て、R1'で示される低級アルキル基、R2'で示される置
換基を有していてもよい低級アルキル基、R4'で示され
る置換基を有していてもよい低級アルキル基、低級アル
ケニル基は、それぞれ前記R5、R6、R7、R8、R9
およびR10で示される基で述べたもの等が、R4'で示さ
れる置換基を有していてもよいシクロアルキル基として
は前記R4で述べたもの等が用いられる。R4'は好まし
くはC1-6アルキル基またはC1-6アルケニル基である。
化合物(I)は分子内に不斉炭素を有することもあるが、
R−配位、S−配位の2種の立体異性体が存在する場
合、その各々あるいはそれらの混合物のいずれも本発明
に包含される。
【0011】本発明のイミダゾ[1,2−a]ピリジン誘導
体(I)またはその塩は、たとえば、以下に示す方法によ
り合成することができる。 (A) 式
【化7】 [式中、Xはクロロ、ブロモ、ヨードなどのハロゲンを
示し、R1およびR2は前記と同意義]で表わされる化合
物と式
【化8】 [式中、A、R3およびR4は前記と同意義]で表わされる
化合物またはその塩とを反応させる。 (B) 式
【化9】 [式中、R1およびR2は前記と同意義]で表わされる化合
物と式
【化10】 [式中、A、R3およびR4は前記と同意義、X1はクロ
ロ、ブロモ、ヨードなどのハロゲン、トルエンスルホニ
ルオキシ基などのアリールスルホニルオキシ基、メタン
スルホニルオキシ基などのアルキルスルホニルオキシ基
などの脱離基を示す]で表わされる化合物またはその塩
とを反応させる。
【0012】(C) 式
【化11】 [式中、A、R1、R2およびR3は前記と同意義]で表わ
される化合物またはその塩と式 XCO24 (VII) [式中、R4およびXは前記と同意義]で表わされる化合
物とを反応させる。 (D) 式
【化12】 [式中、A、R1、R2およびR4は前記と同意義]で表わ
される化合物またはその塩と式 X13' (IX) [式中、X1は前記と同意義を、R3'は置換基を有してい
てもよい炭化水素基を示す]で表わされる化合物とを反
応させる。
【0013】(E) 式
【化13】 [式中、A、R1およびR2は前記と同意義]で表わされる
化合物と式 R4OH (XI) [式中、R4は前記と同意義]で表わされる化合物とを反
応させる。 (F) 式
【化14】 [式中、X2はクロルなどのハロゲン、フェノキシ基、イ
ミダゾリル基などの脱離基を示し、A、R1、R2および
3は前記と同意義]で表わされる化合物またはその塩と
式 R4OH (XI) [式中、R4は前記と同意義]で表わされる化合物とを反
応させる。
【0014】(G) 式
【化15】 [式中、A、R1、R3およびR4は前記と同意義]で表わ
される化合物またはその塩とハロゲン化剤とを反応さ
せ、式
【化16】 [式中、A、R1、R3、R4は前記と同意義、Xはハロゲ
ンを示す。]で表わされる化合物またはその塩を得る。 (H) 式(Ia)で表わされる化合物またはその塩をニトロ
化し、式
【化17】 [式中、A、R1、R3およびR4は前記と同意義]で表わ
される化合物またはその塩を得る。
【0015】(I) 式(Ia)で表わされる化合物またはそ
の塩をニトロソ化し、式
【化18】 [式中、A、R1、R3およびR4は前記と同意義]で表わ
される化合物またはその塩を得る。 (J) 式(Ic)あるいは(Id)で表わされる化合物またはそ
の塩を還元し、式
【化19】 [式中、A、R1、R3およびR4は前記と同意義]で表わ
される化合物またはその塩を得る。あるいは更に化合物
(Ie)またはその塩に化合物(VII)あるいは化合物XCO
4[式中X、R4は前記と同意義]を反応させて、式
【化20】 [式中、R11は、−CO24あるいは−COR4を表わ
し、A、R1、R3、R4は前記と同意義]で表わされる化
合物またはその塩を得る。 (K) 式
【化21】 [式中、R2aは低級ジアルキルアミノ基または環状アミ
ノ基を示し、A、R1、R3およびR4は前記と同意義]に
従い、化合物(Ig)またはその塩を得る。
【0016】A法における化合物(II)またはその塩と(I
II)の反応は、化合物(II)またはその塩に対して化合物
(III)を1当量ないし反応に支障ない範囲で過剰に使用
し、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリ
ウム、炭酸カリウムなどの塩基性化合物の存在下、溶媒
中、−10〜+200℃で行うことができる。この際、
使用される溶媒としては、たとえば、水あるいはメタノ
ール、エタノール、プロパノール等の低級アルコール
類、およびアセトン、メチルエチルケトン等のケトン
類、テトラヒドロフラン等のエーテル類、N,N−ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロト
ン性の極性溶媒等が挙げられる。反応時間は通常1時間
〜2日間、好ましくは1時間〜8時間である。B法にお
ける化合物(IV)またはその塩と(V)の反応は、A法にお
ける化合物(II)またはその塩と(III)の反応条件と同様
な条件下に行われる。C法における化合物(VI)またはそ
の塩と(VII)の反応は、化合物(VI)またはその塩に対し
て化合物(VII)を1当量ないし大過剰使用し、炭酸カリ
ウム、炭酸水素ナトリウムなどの無機塩基、またはトリ
エチルアミン、ピリジン、ジメチルアニリン、1,4−
ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン(DABCO)などの
有機塩基の存在下、溶媒中、−30〜+200℃で行う
ことができる。この際、使用される溶媒としては、たと
えば、塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタン等
のハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、酢酸メ
チル、酢酸エチル等のエステル類、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性の
極性溶媒等が挙げられる。反応時間は、通常10分間〜
24時間、好ましくは30分間〜6時間である。
【0017】D法における化合物(VIII)またはその塩と
(IX)の反応は、化合物(VIII)またはその塩に対して化合
物(IX)を1当量ないし大過剰使用し、水素化カリウム、
水素化ナトリウム、ナトリウムアミドなどの塩基の存在
下、溶媒中、−30〜+200℃で行うことができる。
この際、使用される溶媒としては、たとえば、ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等の
エーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド等の非プロトン性の極性溶媒等が挙げられ
る。反応時間は、通常30分間〜24時間、好ましくは
30分間〜6時間である。E法における化合物(X)と(X
I)の反応は、化合物(X)に対して化合物(XI)を1当量な
いし大過剰使用し、無溶媒下もしくは溶媒存在下、−1
0〜+150℃で行うことができる。この際、使用され
る溶媒としては、たとえば、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、塩化
メチレン、クロロホルム、ジクロロエタン等のハロゲン
化炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド等の非プロトン性の極性溶媒等が挙げら
れる。反応を促進させるため、トリエチルアミン、ピリ
ジン、ジメチルアミノピリジン、N−メチルピペリジン
等の3級アミン類や、三フッ化ホウ素エーテル(BF3
Et2O)を加えてもよい。反応時間は、通常30分間〜
24時間、好ましくは30分間〜6時間である。F法に
おける化合物(XII)またはその塩と(XI)の反応は、化合
物(XII)またはその塩に対して化合物(XI)を1当量ない
し大過剰使用し、無溶媒下もしくは溶媒存在下、−30
〜+200℃で行うことができる。この際、使用される
溶媒としては、たとえば、ジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、塩化メ
チレン、クロロホルム、ジクロロエタン等のハロゲン化
炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド等の非プロトン性の極性溶媒等が挙げられ
る。反応を促進させるため、トリエチルアミン、ビリジ
ン、ジメチルアミノピリジン、N−メチルピペリジン等
の3級アミン類を加えてもよい。反応時間は、通常30
分間〜24時間、好ましくは30分間〜6時間である。
【0018】G法における化合物(Ia)またはその塩とハ
ロゲン化剤との反応は、化合物(Ia)またはその塩に対し
てハロゲン化剤を1当量ないし大過剰使用し、無溶媒下
もしくは溶媒存在下、−20〜+150℃で行うことが
できる。この際、使用される溶媒としては、たとえば、
塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタン、四塩化
炭素等のハロゲン化炭化水素類、酢酸、プロピオン酸等
が挙げられる。ハロゲン化剤としては、たとえば、塩
素、臭素等のハロゲン分子またはN−クロロこはく酸イ
ミド、N−ブロモこはく酸イミド、N−ヨードこはく酸
イミド等のN−ハロゲンコハク酸イミド等のハロゲン化
剤が挙げられる。また、該反応に際しては過酸化ベンゾ
イル等のラジカル反応開始剤を加えてもよい。反応時間
は、通常30分間〜12時間、好ましくは1時間〜12
時間である。H法における化合物(Ia)またはその塩のニ
トロ化反応は、化合物(Ia)またはその塩に対してニトロ
化剤を1当量ないし大過剰使用し、無溶媒下もしくは溶
媒存在下、−20〜+100℃で行うことができる。こ
の際、使用される溶媒としては、たとえば、酢酸、無水
酢酸、硫酸等が挙げられる。ニトロ化剤としては、たと
えば、発煙硝酸、濃硝酸、混酸(硫酸、発煙硝酸、リン
酸または無水酢酸と硝酸)等が挙げられる。反応時間
は、通常30分間〜1日間、好ましくは30分間〜6時
間である。I法における化合物(Ia)またはその塩のニト
ロソ化反応は、化合物(Ia)またはその塩に対してニトロ
ソ化剤を1当量ないし大過剰使用し、無溶媒下もしくは
溶媒存在下、−20〜+100℃で行うことができる。
この際、使用される溶媒としては、たとえば、水、酢
酸、プロピオン酸等の低級脂肪酸類、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類、N,N−ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性の極
性溶媒等が挙げられる。ニトロソ化剤としては、たとえ
ば、亜硝酸カリウム、亜硝酸ナトリウム等が挙げられ
る。該反応は、塩酸、硫酸、リン酸、酢酸等の酸の存在
下に行われる。反応時間は、通常30分間〜1日間、好
ましくは30分間〜6時間である。
【0019】J法における化合物(Ic)あるいは(Id)また
はその塩の還元反応は化合物(Ic)あるいは(Id)またはそ
の塩に対して還元剤を1当量ないし大過剰使用し、溶媒
存在下、−20〜+200℃で行うことができる。この
際、使用される溶媒としては、たとえば、水、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、酢
酸等が挙げられる。還元剤としては、たとえば、鉄と塩
酸、亜鉛と酢酸との混合物が挙げられる。また、該反応
はたとえばパラジウム黒、パラジウム炭素、ラネーニッ
ケル等の水添触媒を用い溶媒存在下、水素圧常圧化、−
20〜+200℃で行うことができる。反応時間は、通
常30分間〜2日間、好ましくは1時間〜12時間であ
る。また、(Ie)またはその塩と(VII)の反応、あるいは
(Ie)またはその塩とXCOR4の反応は、C法における
化合物(VI)またはその塩と(VII)の反応条件と同様な条
件下に行なわれる。K法における化合物(Ia)またはその
塩の低級ジアルキルアミンとホルマリン、環状アミンと
ホルマリンによるマンニッヒ反応は、化合物(Ia)または
その塩に対してマンニッヒ試薬を1当量ないし大過剰使
用し、溶媒存在下、−20〜+100℃で行うことがで
きる。この際、使用される溶媒としては、たとえば、
水、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロ
パノール等の低級アルコール類、酢酸、プロピオン酸等
の低級脂肪酸類が挙げられる。反応時間は、通常30分
間〜1日間、好ましくは1時間〜12時間である。上記
A〜K法において、塩を形成する化合物は塩の形で用い
てもよく、この様な塩としてはたとえば化合物(I)の塩
で述べたものなどが用いられる。
【0020】A〜K法で用いられる原料において、化合
物(II)はたとえば以下に示す方法により得ることができ
る。
【化22】 化合物(XIII)と(XIV)の反応は化合物(XIII)に対して化
合物(XIV)を1当量ないし大過剰使用し、無溶媒下もし
くは溶媒存在下、0〜+200℃で行うことができる。
この際、使用される溶媒としては、たとえば、水、ある
いはメタノール、エタノール、プロパノール等の低級ア
ルコール類、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、
ジオキサン等のエーテル類、アセトニトリル、プロピオ
ニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性の極性溶媒
等が挙げられる。また、該反応に際しては脱酸剤として
炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムなどの無機塩基、ト
リエチルアミン、ピリジン、ジメチルアニリンなどの有
機塩基を加えてもよい。反応時間は、通常10分間〜7
日間、好ましくは1時間〜2日間である。化合物(IV)は
たとえば以下に示す方法により得ることができる。
【化23】 [式中、Yはナトリウムまたはカリウムを示し、R1およ
びR2は前記と同意義]
【化24】 [式中、Tはp−メトキシベンジル、ベンジル等の保護基
を示し、R1およびR2は前記と同意義]
【0021】化合物(II)とYSHとの反応は前記A法に
おける化合物(II)と(III)との反応と同様な条件下に行
われる。化合物(XV)と(XIV)との反応は前記の化合物(XI
II)と(XIV)との反応と同様な条件下で行われる。化合物
(XVI)と(XIV)との反応は前記の化合物(XIII)と(XIV)と
の反応と同様な条件下で行われる。化合物(VI)はたとえ
ば以下に示す方法により得ることができる。
【化25】 [式中、A、R1、R2およびR3は前記と同意義]
【化26】 [式中、T1はベンジルオキシカルボニル、tert−ブトキ
シカルボニル、トリフルオロアセチル、トリチル、ベン
ジルなどのアミノ基の保護基を示し、A、R1、R2および
3は前記と同意義]
【0022】
【化27】 [式中、A、T1およびR3は前記と同意義であるが、さ
らに−NT13がフタルイミドである場合を含む]
【化28】 [式中、A、R1、R2、R3およびX1は前記と同意義]
【化29】 [式中、X1およびR3は前記と同意義]
【化30】 [式中、A、R3およびT1は前記と同意義であるが、さ
らに−NT13がフタルイミドである場合を含む]
【0023】化合物(II)と(XVIII)との反応、化合物(I
I)と(XIX)との反応、化合物(IV)と(XXI)との反応、化合
物(II)と(XXII)との反応、および化合物(IV)と(XXV)と
の反応は、前記A法における化合物(II)と(III)との反
応と同様な条件下に行われる。化合物(XXIII)の水酸基
のX1への変換は、X1がハロゲンの場合は、化合物(XXI
II)に三塩化リン、オキシ塩化リン、五塩化リン、三臭
化リンなどのリンハロゲン化物、赤リンとハロゲンある
いは塩化チオニルなどのハロゲン化剤を反応させること
により行われる。X1がトルエンスルホニルオキシ基ま
たはメタンスルホニルオキシ基である場合は化合物(XXI
II)にトルエンスルホニルクロリドまたはメタンスルホ
ニルクロリドを反応させることにより得られる。これに
つづく化合物(XXIV)との反応は、無溶媒または適当な溶
媒中、0〜200℃で行われる。これらの反応は、自体
すべて公知の反応であり、公知の条件に準じて行うこと
ができる。
【0024】化合物(XXVI)と(XIV)との反応は前記の化
合物(XIII)と(XIV)との反応と同様な条件下で行われ
る。化合物(X)は、たとえば、以下に示す方法で得られ
る。 (i)化合物(XXVII)にホスゲンを反応させた後、加熱し脱
塩酸する。 (ii)化合物(XXVIII)にシアン酸銀を反応させる。 これらの反応も、自体すべて公知の反応であり、公知の
条件に準じて行うことができる。
【化31】 [式中、A、R1およびR2は前記と同意義]
【化32】 [式中、A、R1およびR2は前記と同意義] 化合物(XII)は、たとえば、以下に示す方法により得る
ことができる。 (i)X2がClの場合、(VI)にホスゲンを反応させる。 (ii)X2がフェノキシの場合、(VI)にクロル炭酸フェニ
ルを反応させる。 (iii)X2がイミダゾリルの場合、(VI)にカルボニルジイ
ミダゾールを反応させる。 これらの反応は、自体すべて公知の反応であり、公知の
条件に準じて行うことができる。
【0025】前記保護基の除去反応は、自体すべて公知
の反応であり、公知の条件に準じて行うことができる。
たとえば、メルカプト基の保護基としてのp−メトキシ
ベンジル基はトリフルオロ酢酸中、酢酸第二水銀で処理
し、ついで、硫化水素または2−メルカプトエタノール
で処理することにより除去できる。ベンジル基は、アン
モニア水、金属ナトリウムで除去できる。たとえば、ア
ミノ基の保護基としてのベンジルオキシカルボニル基、
ベンジル基は触媒(パラジウムカーボン、酸化白金など)
の存在下、溶媒中(例、アルコール、酢酸、水、テトラ
ヒドロフランおよびこれらの混合溶媒など)、接触還元
反応(反応温度、0〜100℃)で除去できる。トリチル
基、tert−ブトキシカルボニル基の場合、溶媒中(例、
水、アルコール、テトラヒドロフラン、ジオキサンな
ど)、酸(例、塩酸、リン酸、硫酸などの鉱酸や、トルエ
ンスルホン酸、メタンスルホン酸、酢酸などの有機酸)
の存在下、0〜150℃で除去できる。トリフルオロア
セチル基は、アルカリ(例、水酸化ナトリウム、炭酸水
素ナトリウム水溶液)で処理することにより、容易に除
去できる。フタルイミド基は溶媒(例、メタノール、エ
タノール)中、ヒドラジン水和物と反応させることによ
り除去できる。上記の方法で得られる化合物(II)、(I
V)、(VI)、(X)、(XII)は、自体公知の下記のごとき分離
精製手段により単離することもできるが、反応混合物の
まま目的物(I)またはその塩の製造において原料として
提供してもよい。尚、上記化合物中(III)、(V)、(VI
I)、(XIII)、(XIV)、(XVIII)、(XIX)、(XXI)、(XXII)、
(XXIV)、(XXV)は、たとえば「新実験化学講座14巻、
有機化合物の合成と反応I〜V」(日本化学会編、丸
善、東京);「新実験化学講座15巻、酸化と還元I−
II」(日本化学会編、丸善、東京);「オーガニック・
シンセシス(OrganicSyntheses)」(ジョン・ワイリー
・アンド・サンズ・インコーポレイティド( John Wiley
and Sons, Inc.)、ニューヨーク( New York));
「ザイルハイマーズ・シンセティック・メソッズ・オブ
・オーガニック・ケミストリー(Theilheimer's Synthe
tic Methods of Organic Chemistry)」(バーゼル(Bas
el)、ニューヨーク( New York)、カーガー(Karger))な
どに記載の方法またはそれに準じた方法により製造する
ことができる。反応混合物からの化合物(I)またはその
塩の分離精製は通常の分離精製手段(例、抽出、濃縮、
ろ過、再結晶、カラムクロマトグラフィー、薄層クロマ
トグラフィー)に従い行われる。
【0026】本発明の化合物(I)またはその塩は血管新
生阻害作用を有するので血管新生阻害剤、具体的に抗腫
瘍剤、抗炎症剤、抗慢性関節リウマチ剤、抗糖尿病性網
膜症剤などとして有用である。化合物(I)またはその塩
は毒性が低いので、そのまま粉末剤として、または適当
な剤形の医薬組成物として、哺乳動物(例、ヒト、ウサ
ギ、イヌ、ネコ、ラット、マウス、モルモット)に対し
て経口的または非経口的に投与することができる。投与
量は投与対象、対象疾患、症状、投与ルートなどによっ
て異なるが、化合物(I)またはその塩を、たとえば、抗
腫瘍剤として用いる際、該血管新生阻害剤は化合物(I)
またはその塩を薬理学的に許容され得る担体と混合する
ことにより得てもよい。化合物(I)またはその塩は点滴
剤、注射剤、カプセル剤、錠剤、坐剤、液剤、エマルジ
ョン、懸濁液およびその他の医薬として適切な剤形で用
いることもできる。非経口治療剤、たとえば、注射剤を
製造する際には、等張化剤(例、グルコース、D−ソル
ビトール、D−マンニトール、塩化ナトリウム等)、保
存剤(例、ベンジルアルコール、クロロブタノール、パ
ラヒドロキシ安息香酸メチル、パラヒドロキシ安息香酸
プロピル等)、抗凝固剤(例、デキストラン硫酸、ヘパリ
ン等)および緩衝剤(例、リン酸緩衝液、酢酸ナトリウム
緩衝液等)等を用いてもよい。また、経口剤は、化合物
(I)またはその塩を乳糖等と混合してカプセル剤あるい
は公知の方法によって製造される糖衣錠等として用いら
れる。投与法は、たとえば、化合物(I)またはその塩を
注射剤として非経口的に前記哺乳動物の患部、皮下、静
脈内または筋肉内に約0.05〜50mg/kg/日、好ま
しくは約0.2〜20mg/kg/日、より好ましくは0.5
〜10mg/kg/日投与する。経口剤としては1日約0.
1〜500mg/kg/日、好ましくは、約1〜100mg/
kg/日、より好ましくは5〜50mg/kg/日投与され
る。また、化合物(I)またはその塩は、外用剤としても
用いることができる。たとえば、化合物(I)またはその
塩を約0.01〜2w/v%の濃度で等張液に溶解した液
剤、または、1gあたり約0.1〜50mg含有する軟膏剤
として、前記哺乳動物の頭部、胸部、腹部、四肢などの
患部を洗浄あるいは塗布することにより、これらの部位
の腫瘍の予防および治療に用いることができる。
【0027】
【実施例】つぎに、参考例、製造例、実施例および試験
例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。尚、例中の
室温は15〜25℃を示す。 参考例1 5−[2−(メチルスルホニルオキシ)エチルチオ]イミダ
ゾ[1,2−a]ピリジンの合成 5−[2−(ヒドロキシ)エチルチオ]イミダゾ[1,2−a]
ピリジン9.71g(50ミリモル)とトリエチルアミン1
0.5ミリリットル(75.3ミリモル)の塩化メチレン3
00ミリリットル溶液に、氷冷撹拌下、メタンスルホニ
ルクロリド4.26ミリリットル(55ミリモル)を加
え、氷冷下2時間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、溶媒を留去し、目的物13.6g(定量
的、褐色油状物)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ: 2.97(3H,s),
3.28(2H,t,J=6.4Hz), 4.35(2H,t,J=
6.4Hz), 7.08(1H,dd,J=7, 1.2Hz),7.1
8(1H,dd,J=8.8, 7Hz), 7.64(1H,m), 7.
73(1H,d,J=1.4Hz), 7.91(1H,m)
【0028】参考例2 (1)5−[2−(メチルアミノ)エチルチオ]イミダゾ[1,
2−a]ピリジンの合成 5−[2−(メチルスルホニルオキシ)エチルチオ]イミダ
ゾ[1,2−a]ピリジン2.18g(8ミリモル)、トリエチ
ルアミン2.24ミリリットル(16ミリモル)および4
0%メチルアミン−メタノール溶液20ミリリットルの
クロロホルム20ミリリットル溶液を、3時間加熱還流
した。反応液を3N−NaOHで洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒留去後、残留物をカラムクロ
マトグラフィー(溶出液:メタノール/クロロホルム=
1:10)で精製し、目的物781mg(47.1%、 淡褐
色油状物)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ: 2.31(1H,br),
2.88(2H,t,J=6.4Hz), 3.16(2H,t,J=
6.4Hz),6.94(1H,dd,J=7, 1Hz), 7.15
(1H,dd,J=9, 7Hz), 7.58(1H,dd,J=9,
1Hz), 7.69(1,d,J=1.2Hz), 7.86(1H,
s) IR(KBr)cm-1: 3290,3105,2930,285
0,2790,1655,1615,1530,1490 参考例2(1)と同様にして下記の化合物を得た。
【0029】(2)5−[2−(エチルアミノ)エチルチオ]
イミダゾ[1,2−a]ピリジン NMR(200MHz,CDCl3)δ: 1.11(3H,t,J
=7Hz), 1.88(1H,br), 2.70(2H,m),2.9
0(2H,t,J=6.2Hz),3.15(2H,t,J=6.2H
z), 6.94(1H,dd,J=7,1Hz),7.16(1H,dd,
J=9, 7Hz),7.59(1H,dd,J=9, 1Hz), 7.
70(1H,d,J=1.2Hz), 7.87(1H,s) IR(KBr)cm-1: 3280,3105,2965,293
0,2890,2820,1655,1620,1530,1
490
【0030】参考例3 5−[2−(アミノ)エチルチオ]イミダゾ[1,2−a]ピリ
ジンの合成 5−[2−(アミノ)エチルチオ]イミダゾ[1,2−a]ピリ
ジン・2塩酸塩13.31g(50ミリモル)のクロロホル
ム200ミリリットル懸濁液を、3N−水酸化ナトリウ
ム50ミリリットルで洗浄後、水層をクロロホルム抽出
し、クロロホルム層を合わせ、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒留去後、目的物9.63g(99.7%、
淡黄色油状物)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ: 1.67(2H,br),
2.95(2H,m), 3.08(2H,m),6.95(1H,d,J
=7Hz), 7.15(1H,dd,J=9.2, 7Hz), 7.5
9(1H,d,J=9.2Hz), 7.71(1H,s), 7.88
(1H,s)
【0031】参考例4 5−[3−(アミノ)プロピルチオ]イミダゾ[1,2−a]ピ
リジンの合成 10%(w/w)水酸化カリウム69.3g(105ミリ
モル)とジメチルスルホキシド50ミリリットルの混合
溶液に、S−[3−(アミノ)プロピル]イソチオウレア・
2臭化水素酸塩8.85g(39ミリモル)を加え、室温で
1.5時間撹拌した。反応混合物に、5−クロロイミダ
ゾ[1,2−a]ピリジン3.05g(20ミリモル)を加え、
室温で1.5時間撹拌後、65℃で20時間撹拌した。
反応液に水を加え、クロロホルム抽出後、1N−水酸化
ナトリウムで数回洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒留去後、目的物2.66g(64.3%、 淡黄
色油状物)を得た。 NMR(200MHz,CDCl)δ: 1.29(2H,br),
1.80(2H,m), 2.85(2H,t,J=6.8Hz), 3.
08(2H,t,J=7.2Hz), 6.91(1H,dd,J=7,
1Hz), 7.16(1H,dd,J=9, 7Hz), 7.58
(1H,d,J=9,1Hz), 7.71(1H,d,J=1.2H
z), 7.85(1H,d,J=1.2Hz)
【0032】製造例1 (1)5−[2−(メトキシカルボニルアミノ)エチルチオ]
イミダゾ[1,2−a]ピリジン(化合物1)の合成 5−[2−(アミノ)エチルチオ]イミダゾ[1,2−a]ピリ
ジン1.93g(10ミリモル)とトリエチルアミン1.5
3ミリリットル(11ミリモル)の塩化メチレン30ミリ
リットル溶液に、氷冷撹拌下、クロロぎ酸メチル0.7
7ミリリットル(10ミリモル)を加え、室温で20分間
撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去
した。残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:エタ
ノール/酢酸エチル=1:10)で精製し、目的物1.6
8g(66.9%, 無色結晶)を得た。 融点 198.0−200.0℃ 元素分析、C111332Sとして、 計算値 C;52.57,H;5.21,N;16.72. 実測値 C;52.68,H;5.22,N;16.60 NMR(200MHz,CDCl3)δ: 3.12(2H,m),
3.40(2H,m), 3.68(3H,s), 5.10(1H,b
r), 7.00(1H,d,J=7Hz),7.16(1H,dd,J=
9, 7Hz), 7.61(1H,d,J=9Hz), 7.72(1
H,s), 7.87(1H,s)
【0033】製造例1(1)と同様にして下記の化合物を
得た。 (2)5−[2−(エトキシカルボニルアミノ)エチルチオ]
イミダゾ[1,2−a]ピリジン(化合物2) 融点 68−70℃ 元素分析、C121532Sとして、 計算値 C;54.32,H;5.70,N;15.84 実測値 C;54.43,H;5.75,N;15.83
【0034】(3)5−[2−(プロピルオキシカルボニル
アミノ)エチルチオ]イミダゾ[1,2−a]ピリジン(化合
物3) 融点 62−64℃ 元素分析、C131732Sとして、 計算値 C;55.89,H;6.13,N;15.04 実測値 C;55.87,H;6.09,N;14.96 NMR(200MHz,CDCl3)δ: 0.92(3H,t,J
=7.4Hz), 1.62(2H,m), 3.14(2H,t,J=
6.6Hz),3.42(1H,m),4.01(1H,t,J=6.6
Hz), 5.07(1H,br), 7.02(1H,d,J=7Hz),
7.17(1H,dd,J=9, 7Hz), 7.60(1H,d,J
=9Hz),7.71(1H,d,J=1.2Hz),7.86(1
H,s) IR(KBr)cm-1: 3210,3025,2965,169
5,1620,1545,1490,1275
【0035】(4)5−[2−(ブチルオキシカルボニルア
ミノ)エチルチオ]イミダゾ[1,2−a]ピリジン(化合物
4) 融点 75−76℃ 元素分析、C141932Sとして、 計算値 C;57.31,H;6.53,N;14.32 実測値 C;57.32,H;6.55,N;14.23 NMR(200MHz,CDCl3)δ: 0.93(3H,t,J
=7Hz), 1.35(2H,m), 1.58(2H,m), 3.1
4(2H,t,J=6.4Hz), 3.41(2H,m),4.05
(2H,t,J=6.6Hz),5.04(1H,br), 7.16(1
H,dd,J=9, 7Hz), 7.60(1H,d,J=9Hz),
7.71(1H,d,J=1.2Hz), 7.85(1H,s) IR(KBr)cm-1: 3490,3210,2970,169
5,1615,1500,1285
【0036】(5)5−[2−(イソプロピルオキシカルボ
ニルアミノ)エチルチオ]イミダゾ[1,2−a]ピリジン
(化合物5) 融点 80.0−81.0℃ 元素分析、C131732Sとして、 計算値 C;55.89,H;6.13,N;15.04 実測値 C;55.85,H;6.14,N;14.96 NMR(200MHz,CDCl3)δ: 1.22(6H,d,J
=6.2Hz), 3.14(2H,t,J=6.4Hz),3.41
(2H,m), 4.94(1H,br),7.02(1H,d,J=7H
z), 7.17(1H,dd,J=9, 7Hz), 7.61(1H,
d,J=9, 7Hz),7.71(1H,d,J=1.4Hz), 7.
86(1H,s) IR(KBr)cm-1: 3220,3025,2970,170
5,1630,1545,1300,1240
【0037】(6)5−[2−(イソブチルオキシカルボニ
ルアミノ)エチルチオ]イミダゾ[1,2−a]ピリジン(化
合物6) 融点 75−76℃ 元素分析、C141932Sとして、 計算値 C;57.31,H;6.53,N;14.32 実測値 C;57.29,H;6.53,N;14.41 NMR(200MHz,CDCl3)δ: 0.91(6H,d,J
=6.8Hz), 1.89(1H,m), 3.14(2H,t,J=
6.4Hz),3.42(2H,m),3.84(2H,t,J=6.6
Hz), 5.15(1H,br), 7.01(1H,d,J=7Hz),
7.16(1H,dd,J=9, 7Hz), 7.59(1H,d,J
=9Hz),7.70(1H,d,J=1.2Hz),7.85(1
H,s)
【0038】(7)5−[2−(アリルオキシカルボニルア
ミノ)エチルチオ]イミダゾ[1,2−a]ピリジン(化合物
7) 融点 72.5−73.5℃ 元素分析、C131532Sとして、 計算値 C;56.30,H;5.45,N;15.15 実測値 C;56.34,H;5.44,N;15.04 NMR(200MHz,CDCl3)δ: 3.15(2H,t,J
=6.4Hz), 3.43(2H,m), 4.56(2H,m), 5.
07(1H,br), 5.18−5.36(2H,m), 5.90
(1H,m), 7.02(1H,d,J=7Hz), 7.17(1H,
dd,J=9, 7Hz),7.61(1H,d,J=9Hz), 7.7
2(1H,d,J=1.4Hz), 7.86(1H,m) IR(KBr)cm-1: 3205,3020,1700,162
5,1570,1490,1270
【0039】(8)5−[2−[2,2,2−(トリクロロ)エ
トキシカルボニルアミノ]エチルチオ]イミダゾ[1,2−
a]ピリジン(化合物8) 融点 113.0−114.0℃ 元素分析、C121232SCl3として、 計算値 C;39.10,H;3.28,N;11.4 実測値 C;39.23,H;3.27,N;11.25 NMR(200MHz,CDCl3)δ: 3.17(2H,t,J
=6.4Hz), 3.48(2H,m), 4.73(2H,s), 5.
52(1H,br), 7.03(1H,d,J=7Hz), 7.17
(1H,dd,J=9, 7Hz), 7.62(1H,d,J=9H
z), 7.71(1H,d,J=1.2Hz), 7.87(1H,m) IR(KBr)cm-1: 3195,2975,1725,161
5,1545,1485,1260,1210
【0040】(9)5−[2−(ベンジルオキシカルボニル
アミノ)エチルチオ]イミダゾ[1,2−a]ピリジン(化合
物9) 融点 52.0−53.0℃ 元素分析、C171732Sとして、 計算値 C;62.36,H;5.23,N;12.83 実測値 C;62.34,H;5.22,N;12.75 NMR(200MHz,CDCl3)δ: 3.14(2H,t,J
=6.4Hz), 3.43(2H,m), 5.09(2H,s), 5.
17(1H,br), 6.99(1H,d,J=6.8Hz),7.1
3(1H,dd,J=9.2, 6.8Hz), 7.35(5H,s),
7.59(1H,d,J=9.2Hz), 7.69(1H,s), 7.
84(1H,s)
【0041】(10)5−[2−[(9−フルオレニル)メ
チルオキシカルボニルアミノ]エチルチオ]イミダゾ[1,
2−a]ピリジン(化合物10) 融点 105.0−108.0℃ 元素分析、C242132S・0.4H2Oとして、 計算値 C;69.07,H;5.05,N;9.67 実測値 C;69.14,H;5.23,N;9.96 NMR(200MHz,CDCl3)δ: 3.13(2H,t,J
=6Hz), 3.42(2H,m), 4.21(1H,t,J=6.
6Hz), 4.43(2H,d,J=6.6Hz),5.17(1H,
br), 7.01(1H,d,J=7.4Hz),7.15(1H,dd,
J=8.6, 7.4Hz), 7.29−7.46(4H,m),
7.53−7.65(3H,m), 7.60−7.87(4H,m) IR(KBr)cm-1: 3205,3020,1710,162
5,1550,1485,1450,1270
【0042】(11)5−[2−(フェノキシカルボニルア
ミノ)エチルチオ]イミダゾ[1,2−a]ピリジン(化合物
11) 融点 96.0−97.0℃ 元素分析、C161532Sとして、 計算値 C;61.32,H;4.82,N;13.41 実測値 C;61.35,H;4.86,N;13.30 IR(KBr)cm-1: 3200,3005,1725,161
5,1555,1485,1270,1210
【0043】(12)5−[2−(N−メチル−N−イソプ
ロピルオキシカルボニルアミノ)エチルチオ]イミダゾ
[1,2−a]ピリジン(化合物12) NMR(200MHz,CDCl3)δ: 1.02−1.35
(6H,m), 2.91(3H,s), 3.05−3.26(2H,
m), 3.38−3.60(2H,m), 4.89(1H,m), 7.
01(1H,br), 7.18(1H,dd,J=9, 7Hz), 7.
60(1H,d,J=9Hz), 7.71(1H,s), 7.84
(1H,s) IR(KBr)cm-1: 3220,3025,2970,170
5,1630,1545
【0044】(13)5−[2−(N−エチル−N−イソプ
ロピルオキシカルボニルアミノ)エチルチオ]イミダゾ
[1,2−a]ピリジン(化合物13) NMR(200MHz,CDCl3)δ: 0.95−1.35
(9H,m), 3.02−3.68(6H,m),4.90(1H,
m), 7.04(1H,m), 7.19(1H,dd,J=9, 7H
z), 7.60(1H,d,J=9Hz), 7.72(1H,s),
7.83(1H,s) IR(KBr)cm-1: 3220,3025,2970,170
5,1630,1545
【0045】(14)5−[3−(メトキシカルボニルアミ
ノ)プロピルチオ]イミダゾ[1,2−a]ピリジン(化合物
14) 融点 69.0−70.0℃ 元素分析、C121532Sとして、 計算値 C;54.32,H;5.70,N;15.84 実測値 C;54.48,H;5.74,N;15.72 NMR(200MHz,CDCl3)δ: 1.85(2H,m),
3.02(2H,t,J=7Hz), 3.32(2H,m), 3.6
7(3H,s), 4.85(1H,br),6.91(1H,dd,J=
7, 1.2Hz), 7.15(1H,dd,J=9, 7Hz), 7.
58(1H,d,J=9Hz), 7.70(1H,d,J=1.2H
z),7.84(1H,s)
【0046】(15)5−[3−(イソプロピルオキシカル
ボニルアミノ)プロピルチオ]イミダゾ[1,2−a]ピリジ
ン(化合物15) NMR(200MHz,CDCl3)δ: 1.22(6H,d,J
=6.2Hz), 1.85(2H,m), 3.03(2H,m), 3.
31(2H,m), 4.82(1H,br), 4.90(1H,hepte
t,J=6.2Hz),6.90(1H,dd,J=7, 1Hz),
7.15(1H,dd,J=9, 7Hz), 7.57(1H,m),
7.69(1H,d,J=1.4Hz), 7.84(1H,m) IR(KBr)cm-1: 3210,3025,2965,169
5,1620,1545,1490,1275
【0047】(16)5−[1−(tert−ブトキシカルボニ
ル)−4−ピペリジルチオ]イミダゾ[1,2−a]ピリジン
(化合物16) NMR(200MHz,CDCl3)δ: 1.45(9H,s),
1.50−1.98(4H,m), 2.90(2H,m), 3.36
(1H,m), 3.98(2H,m), 7.03(1H,dd,J=7,
1.2Hz), 7.15(1H,dd,J=9, 7Hz), 7.6
4(1H,m),7.70(1H,d,J=1.2Hz), 7.96
(1H,m)
【0048】(17)5−[1−(イソプロピルオキシカル
ボニル)−4−ピペリジルチオ]イミダゾ[1,2−a]ピリ
ジン(化合物17) NMR(200MHz,CDCl3)δ: 1.23(6H,d,J
=6.2Hz), 1.50−1.98(4H,m), 2.94(2
H,m), 3.37(1H,m),4.03(2H,m), 4.91(1
H,heptet,J=6.2Hz), 7.03(1H,dd,J=7,
1.2Hz),7.16(1H,dd,J=9, 7Hz), 7.65
(1H,d,J=9Hz), 7.71(1H,d,J=1.2Hz),
7.97(1H,s)
【0049】製造例2 (1)3−ブロモ−5−[2−(イソプロピルオキシカルボ
ニルアミノ)エチルチオ]イミダゾ[1,2−a]ピリジン
(化合物18)の合成 5−[2−(イソプロピルオキシカルボニルアミノ)エチ
ルチオ]イミダゾ[1,2−a]ピリジン 279mg(1ミリ
モル)のクロロホルム5ミリリットル溶液に、N−ブロ
モスクシンイミド187mg(1.05ミリモル)を加え、
室温で1時間撹拌した。反応液を水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラ
ムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル)で精製し、
目的物296mg(82.7%, 無色結晶)を得た。 融点 103.0−104.0℃ 元素分析、C131632SBrとして、 計算値 C;43.58,H;4.50,N;11.73 実測値 C;43.60,H;4.53,N;11.74 NMR(200MHz,CDCl3)δ: 1.22(6H,d,J
=6.2Hz), 3.11(2H,t,J=6.6Hz), 3.42
(2H,m), 4.90(1H,heptet,J=6.2Hz),4.9
6(1H,br), 7.00(1H,dd,J=7, 1.2Hz),
7.14(1H,dd,J=8.8,7Hz), 7.57(1H,dd,
J=8.8, 1.2Hz),7.59(1H,s) 製造例2(1)と同様にして下記の化合物を得た。
【0050】(2)3−クロロ−5−[2−(イソプロピル
オキシカルボニルアミノ)エチルチオ]イミダゾ[1,2−
a]ピリジン(化合物19) 融点 113.0−114.0℃ 元素分析、C131632SCl・0.2H2Oとして、 計算値 C;49.19,H;5.21,N;13.24 実測値 C;49.38,H;5.26,N;13.22 NMR(200MHz,CDCl3)δ: 1.22(6H,d,J
=6.4Hz), 3.12(2H,t,J=6.4Hz), 3.43
(2H,m), 4.90(1H,heptet,J=6.4Hz),4.9
6(1H,br), 6.99(1H,dd,J=7.2, 1.2Hz),
7.10(1H,dd,J=8.8, 7.2Hz), 7.53(1
H,dd,J=8.8,1.2Hz), 7.54(1H,s)
【0051】製造例3 5−[2−(イソプロピルオキシカルボニルアミノ)エチ
ルチオ]−3−モルホリノメチルイミダゾ[1,2−a]ピ
リジン(化合物20)の合成 37%ホルマリン水溶液210mg(2.59ミリモル)の
酢酸2ミリリットル溶液に氷冷下モルホリン226マイ
クロリットル(2.59ミリモル)を加え、室温で45分
間撹拌した。5−[2−(イソプロピルオキシカルボニル
アミノ)エチルチオ]イミダゾ[1,2−a]ピリジン651
mg(2.33ミリモル)を加え、60℃で2時間撹拌し
た。溶媒を留去後、残留物をクロロホルムで希釈し、1
N−NaOH水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラム
クロマトグラフィー(溶出液:エタノール/酢酸エチル=
1:10)で精製し、目的物442mg(50.1%, 淡褐色固
体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ: 0.96(6H,d,J
=6.2Hz), 2.56(4H,m), 3.26(2H,m), 3.
36(2H,m), 3.69(4H,m), 4.10(2H,s),
4.59(1H,heptet,J=6.2Hz), 6.85(1H,b
r), 7.01(1H,d,J=5Hz), 7.13(1H,dd,J
=8.6, 6.6Hz), 7.51(1H,s),7.53(1H,
d,J=8.6Hz)
【0052】製造例4 5−[2−(イソプロピルオキシカルボニルアミノ)エチ
ルチオ]イミダゾ[1,2−a]ピリジン・塩酸塩(化合物2
1)の合成 5−[2−(イソプロピルオキシカルボニルアミノ)エチ
ルチオ]イミダゾ[1,2−a]ピリジン279mg(1ミリモ
ル)のメタノール(10ミリリットル)溶液を塩化水素−
メタノールで処理した。溶媒留去後、残留物をイソプロ
パノール−酢酸エチル−エーテルで結晶化した。エーテ
ル洗浄、乾燥後、目的物290mg(92.1%, 無色結
晶)を得た。 融点 145−150℃ 元素分析、C131732S・HClとして、 計算値 C;49.44,H;5.74,N;13.30 実測値 C;49.51,H;5.64,N;13.14
【0053】製造例5 5−[4−(イソプロピルオキシカルボニルアミノ)ブチ
ルチオ]イミダゾ[1,2−a]ピリジン(化合物22)の
合成 5−[4−(アミノ)ブチルチオ]イミダゾ[1,2−a]ピ
リジン370mg(1.67ミリモル)とトリエチルア
ミン0.35ミリリットル(2.51ミリモル)の塩化メ
チレン20ミリリットルに、氷冷撹拌下、クロロぎ酸イ
ソプロピル0.25g(2.04ミリモル)を加え、氷冷
下で1時間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液、飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムクロマト
グラフィー(溶出液:酢酸エチル)で精製し、目的物2
15mg(41.8%、淡黄褐色油状物)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.22(6H,
d,J=6.2Hz),1.54−1.72(4H,m),
3.02(2H,m),3.18(2H,m),4.66
(1H,br),4.90(1H,hept,J=6.2H
z),6.90(1H,dd,J=7, 1Hz),7.15
(1H,dd,J=9, 7Hz),7.58(1H,d,J
=9Hz),7.70(1H,m),7.84(1H,m)
【0054】実施例1 (1)化合物5 50g (2)乳糖 100g (3)トウモロコシでん粉 15g (4)カルボキシメチルセルロースカルシウム 44g (5)ステアリン酸マグネシウム 1g 1000錠 210g (1)、(2)、(3)の全量および30gの(4)を水
で練合し、真空乾燥後製粒を行った。この製粒粉末に1
4gの(4)および(5)1gを混合し、打錠機で錠剤
とすることにより、1錠当たり(1)50mgを含有す
る錠剤1000個を製造した。
【0055】実施例2 つぎの成分を均一に練り合わせて軟膏を調整した。 化合物5 0.5g 流動パラフィン 1g 白色ワセリン 適量 全量 100g
【0056】実施例3 (1)化合物5 1g (2)カカオ脂 19g (1)と(2)の全量を約60℃の水浴上で練合し、坐
剤型の中へ入れ、冷却し、1個2gの坐剤10個を製造
した。
【0057】実施例4 (1)化合物5 10g (2)乳糖 4.5g (3)トウモロコシでん粉 4.5g (4)ステアリン酸マグネシウム 1g 1000カプセル 20g 全ての成分をよく混合し、適当なゼラチンカプセルに充
填することにより、1カプセル当たり(1)100mg
を含有するカプセル100個を製造した。
【0058】実施例5 つぎの成分を混合溶解してアンプル注射剤を調整した。
【0059】試験例1 内皮細胞の増殖に及ぼす目的化合物の作用 この実験はヒト臍帯静脈由来の内皮細胞(HUVE細胞)
を用いて行った。2×103個のHUVE細胞をGIT
培地(日本製薬)に2.5%FBS(ウシ胎仔血清)を加え
た完全培地に懸濁し、96孔マイクロタイタープレート
に分注し、5%炭酸ガス−7%酸素−88%窒素混合雰
囲気中、37℃の温度で培養した。24時間後、終濃度
2ng/ミリリットルのヒト組み換え型basicFGF(内皮
細胞増殖因子)を加え、さらに試験化合物を加えて、3
日間培養した。培養後、HUVE細胞の増殖率をMTT
法[キャンサー・トリートメント・レポーツ(Cancer
Treatment Reports)、71巻、1141−114
9、1987年]で測定した。試験化合物はヒト臍帯内
皮細胞の増殖を抑制した。試験化合物のIC50値(内皮
細胞増殖を50%阻害する試験化合物の濃度)をHUV
E細胞の増殖曲線から求め、下表に示した(試験化合物
の番号は製造例における化合物番号を示す)。 この表に示すごとく、本発明の化合物はすぐれた内皮
細胞増殖抑制作用を有する。
【0060】試験例2 ウシ動脈血管内皮細胞の増殖に及ぼす目的化合物の作用 この実験はウシ大動脈由来の内皮細胞(BAE細胞)を
用いて行った。5×103個のBAE細胞を、ダルベッ
コ変法イーグル最小必要培地(D−MEM培地)に5%
FBS(ウシ胎仔血清)を加えた完全培地に懸濁し、9
6孔マイクロタイタープレートに分注し、5%炭酸ガス
−95%空気混合雰囲気中37℃の温度で培養した。2
4時間後、終濃度2ng/ミリリットルのヒト組換え型
ベイシック(basic)FGF(内皮細胞増殖因子)
を加え、さらに試験化合物を加えて、3日間培養した。
培養後、BAE細胞の増殖率をMTT法[キャンサー・
トリートメント・レポーツ(Cancer Treatment Rep
orts)、71巻、1141−1149、1987年]で測
定した。試験化合物はウシ動脈血管内皮細胞の増殖を抑
制した。化合物1のIC50値(内皮細胞増殖を50%阻
害する試験化合物の濃度)は48μMであった。
【0061】試験例3 ヒト臍帯静脈内皮細胞のホルボールエステルによる増殖
に及ぼす目的化合物の作用 この実験はヒト臍帯静脈由来の内皮細胞(HUVE細胞)
を用いて行った。2×103個のHUVE細胞をGIT
培地(日本製薬)に2.5%FBS(ウシ胎仔血清)を加え
た完全培地に懸濁し、96孔マイクロタイタープレート
に分注し、5%炭酸ガス−7%酸素−88%窒素混合雰
囲気中、37℃の温度で培養した。24時間後、終濃度
1nMの12−O−テトラデカノイルホルボール 13
−アセテート(TPA)を加え、さらに試験化合物を加
えて、3日間培養した。培養後、HUVE細胞の増殖率
をMTT法[キャンサー・トリートメント・レポーツ(C
ancer Treatment Reports)、71巻、1141−1
149、1987年]で測定した。試験化合物はヒト臍
帯内皮細胞のホルボールエステル(TPA)による増殖
を抑制した。化合物1のIC50値(内皮細胞増殖を50
%阻害する試験化合物の濃度)は15μMであった。
【0062】試験例4 ホルボールエステルによる細胞内カルシウム濃度上昇に
対する目的化合物の阻害作用 4μMフラー2(同仁化学研究所)を負荷させカバーグ
ラス上に培養したウシ大動脈内皮細胞(BAE細胞)
を、2.5ミリリットルのヘペス緩衝液(pH7.5)を
入れた石英キュベット内に挿入した。この際、励起光の
入射方向と45°の対角面にカバーグラスがくるように
固定した。蛍光測定は、日立製作所製分光蛍光光度計
F−4000 にて測定し、340nmおよび380n
mで励起し、505nmの蛍光を記録した。Fmaxは
カルシウム・イオノフォアであるイオノマイシン2uM
(カルバイロチェン社)にて、Fminはカルシウム・
イオンのキレート剤であるEGTA8mMにて求めた。
細胞内カルシウムイオン濃度[Ca++]iは、Kd=2
24nMとしてツエンらの式、 [Ca++]i=Kd×(F−Fmin)/(Fmax−
F)を補正した式である以下の式により算出した。 [Ca++]i=Kd×(R−Rmin)×Sf2/(Rm
ax−R)×Sb2、 R={D(W1)−AutoF1}/{D(W2)−Au
toF2}、ここで、D(W1):励起波長W1の測定
値、D(W2):励起波長W2の測定値、AutoF2
1における自家蛍光、AutoF2:W2における自家
蛍光、Rmin:ゼロCa++におけるR=Fmin(W
1)/Fmin(W2)、Rmax:飽和Ca++濃度にお
けるR=Fmax(W1)/Fmax(W2)、Sf2
2におけるCa++フリー状態の蛍光強度、Sb2:W2
におけるCa++結合状態の蛍光強度である。実験は種々
の濃度の試験化合物をキュベット内の溶液に添加し、5
分間のインキュベートを行った後、終濃度2nMの12
−O−テトラデカノイルホルボール13−アセテート
(TPA)を加え、蛍光強度の変化を観察した。試験化
合物は、このホルボールエステル(TPA)による細胞
内カルシウム濃度の上昇を阻害することがわかった。化
合物1の濃度の変化に対する阻害活性の変化を下表に示
す。 ホルボールエステルによる細胞内カルシウム濃度の上昇
に対する化合物1の阻害活性
【0063】
【発明の効果】本発明化合物(I)およびその塩を含有す
る血管新生阻害剤は優れた作用を有し、この作用に基づ
きヒトおよび哺乳動物における腫瘍、慢性関節リウマチ
などに対する治療、予防剤などの医薬として有用であ
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61P 29/00 101 A61P 29/00 101 35/00 35/00 C07D 471/04 108 C07D 471/04 108E (56)参考文献 特開 昭53−141292(JP,A) 特開 昭55−7287(JP,A) 特開 昭63−152391(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 31/41 - 31/49 C07D 471/04 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 〔式中、Aは (1)式 【化33】 (式中、k、mおよびnはそれぞれ0〜5の整数を示
    し、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は各々 (i)水素、 (ii)低級アルキル基(この低級アルキル基はハロゲン、
    ニトロ、アミノ、低級アルキルアミノ、4ないし7員の
    環状アミノ、低級アルコキシ、フェノキシ、1−ナフト
    キシ、2−ナフトキシ、カルバモイル、シアノ、ヒドロ
    キシ、カルボキシ、低級アルコキシ−カルボニル、低級
    アルキル−カルバモイルから選ばれる1ないし5個の置
    換基を有していてもよい)、 (iii)低級アルケニル基(この低級アルケニル基はハロ
    ゲン、ニトロ、アミノ、低級アルキルアミノ、4ないし
    7員の環状アミノ、低級アルコキシ、フェノキシ、1−
    ナフトキシ、2−ナフトキシ、カルバモイル、シアノ、
    ヒドロキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、
    低級アルキルカルバモイルから選ばれる1ないし5個の
    置換基を有していてもよい)、 (iv)フェニル−低級アルキル基(このフェニル部はハロ
    ゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコキ
    シ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルコキシカル
    ボニル、カルバモイル、低級アルキルカルバモイルから
    選ばれる1ないし4個の置換基を有していてもよい)、 (v)ナフチル−低級アルキル基(このナフチル部はハロ
    ゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコキ
    シ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルコキシカル
    ボニル、カルバモイル、低級アルキルカルバモイルから
    選ばれる1ないし4個の置換基を有していてもよい)、 (vi)炭素数6〜14のアリール基(このアリール基はハ
    ロゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコキ
    シ、ニトロ、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、アミノ、低
    級アルコキシカルボニル、カルバモイル、低級アルキル
    カルバモイルから選ばれる1ないし4個の置換基を有し
    ていてもよい)または (vii)イオウ、酸素および窒素から選ばれるヘテロ原子
    を1〜4個含有する芳香族単環もしくは二環式ヘテロ環
    基で炭素原子を介して結合する複素環基(この複素環基
    はハロゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アル
    コキシ、ニトロ、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、アミ
    ノ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、低級ア
    ルキルカルバモイルから選ばれる1ないし4個の置換基
    を有していてもよい)を示す)で表わされる基、または (2)式 【化34】 (式中、oおよびpはそれぞれ0〜5の整数を示す)で
    表わされる基を、 R1およびR2は同一または相異なり、 (i)水素、 (ii)低級アルキル基(この低級アルキル基はハロゲン、
    ニトロ、アミノ、低級アルキルアミノ、4ないし7員の
    環状アミノ、低級アルコキシ、フェノキシ、1−ナフト
    キシ、2−ナフトキシ、カルバモイル、シアノ、ヒドロ
    キシ、カルボキシ、低級アルコキシ−カルボニル、低級
    アルキル−カルバモイルから選ばれる1ないし5個の置
    換基を有していてもよい)、 (iii)低級アルケニル基(この低級アルケニル基はハロ
    ゲン、ニトロ、アミノ、低級アルキルアミノ、4ないし
    7員の環状アミノ、低級アルコキシ、フェノキシ、1−
    ナフトキシ、2−ナフトキシ、カルバモイル、シアノ、
    ヒドロキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、
    低級アルキルカルバモイルから選ばれる1ないし5個の
    置換基を有していてもよい)、 (iv)フェニル−低級アルキル基(このフェニル部はハロ
    ゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコキ
    シ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルコキシカル
    ボニル、カルバモイル、低級アルキルカルバモイルから
    選ばれる1ないし4個の置換基を有していてもよい)、 (v)ナフチル−低級アルキル基(このナフチル部はハロ
    ゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコキ
    シ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルコキシカル
    ボニル、カルバモイル、低級アルキルカルバモイルから
    選ばれる1ないし4個の置換基を有していてもよい)、 (vi)炭素数6〜14のアリール基(このアリール基はハ
    ロゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコキ
    シ、ニトロ、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、アミノ、低
    級アルコキシカルボニル、カルバモイル、低級アルキル
    カルバモイルから選ばれる1ないし4個の置換基を有し
    ていてもよい)、 (vii)ハロゲン、(viii)ニトロ基、(ix)ニトロソ基、(x)
    保護されていてもよいアミノ基、(xi)低級アルコキシカ
    ルボニル基または(xii)低級アルキルカルバモイル基
    を、 R3は (i)水素、 (ii)低級アルキル基(この低級アルキル基はハロゲン、
    ニトロ、アミノ、低級アルキルアミノ、4ないし7員の
    環状アミノ、低級アルコキシ、フェノキシ、1−ナフト
    キシ、2−ナフトキシ、カルバモイル、シアノ、ヒドロ
    キシ、カルボキシ、低級アルコキシ−カルボニル、低級
    アルキル−カルバモイルから選ばれる1ないし5個の置
    換基を有していてもよい)、 (iii)低級アルケニル基(この低級アルケニル基はハロ
    ゲン、ニトロ、アミノ、低級アルキルアミノ、4ないし
    7員の環状アミノ、低級アルコキシ、フェノキシ、1−
    ナフトキシ、2−ナフトキシ、カルバモイル、シアノ、
    ヒドロキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、
    低級アルキルカルバモイルから選ばれる1ないし5個の
    置換基を有していてもよい)、 (iv)炭素数3〜8のシクロアルキル基(このシクロアル
    キル基はハロゲン、ニトロ、アミノ、低級アルキルアミ
    ノ、4ないし7員の環状アミノ、低級アルコキシ、フェ
    ノキシ、1−ナフトキシ、2−ナフトキシ、カルバモイ
    ル、シアノ、ヒドロキシ、カルボキシ、低級アルコキシ
    −カルボニル、低級アルキル−カルバモイルから選ばれ
    る1ないし5個の置換基を有していてもよい)、 (v)フェニル−低級アルキル基(このフェニル部はハロ
    ゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコキ
    シ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルコキシカル
    ボニル、カルバモイル、低級アルキルカルバモイルから
    選ばれる1ないし4個の置換基を有していてもよい)、 (vi)ナフチル−低級アルキル基(このナフチル部はハロ
    ゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコキ
    シ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルコキシカル
    ボニル、カルバモイル、低級アルキルカルバモイルから
    選ばれる1ないし4個の置換基を有していてもよい)ま
    たは (vii)炭素数6〜14のアリール基(このアリール基は
    ハロゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコ
    キシ、ニトロ、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、アミノ、
    低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、低級アルキ
    ルカルバモイルから選ばれる1ないし4個の置換基を有
    していてもよい)を、 あるいはR3とR5またはR6、あるいはR3とR7または
    8、あるいはR3とR9またはR10が結合して式 【化35】 (式中、QおよびRはそれぞれ2または3を示す)で表
    わされる基を形成していてもよく、 R4は (i)低級アルキル基(この低級アルキル基はハロゲン、
    ニトロ、アミノ、低級アルキルアミノ、4ないし7員の
    環状アミノ、低級アルコキシ、フェノキシ、1−ナフト
    キシ、2−ナフトキシ、カルバモイル、シアノ、ヒドロ
    キシ、カルボキシ、低級アルコキシ−カルボニル、低級
    アルキル−カルバモイルから選ばれる1ないし5個の置
    換基を有していてもよい)、 (ii)低級アルケニル基(この低級アルケニル基はハロゲ
    ン、ニトロ、アミノ、低級アルキルアミノ、4ないし7
    員の環状アミノ、低級アルコキシ、フェノキシ、1−ナ
    フトキシ、2−ナフトキシ、カルバモイル、シアノ、ヒ
    ドロキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、低
    級アルキルカルバモイルから選ばれる1ないし5個の置
    換基を有していてもよい)、 (iii)炭素数3〜8のシクロアルキル基(このシクロア
    ルキル基はハロゲン、ニトロ、アミノ、低級アルキルア
    ミノ、4ないし7員の環状アミノ、低級アルコキシ、フ
    ェノキシ、1−ナフトキシ、2−ナフトキシ、カルバモ
    イル、シアノ、ヒドロキシ、カルボキシ、低級アルコキ
    シ−カルボニル、低級アルキル−カルバモイルから選ば
    れる1ないし5個の置換基を有していてもよい)、 (iv)フェニル−低級アルキル基(このフェニル部はハロ
    ゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコキ
    シ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルコキシカル
    ボニル、カルバモイル、低級アルキルカルバモイルから
    選ばれる1ないし4個の置換基を有していてもよい)、 (v)ナフチル−低級アルキル基(このナフチル部はハロ
    ゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコキ
    シ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルコキシカル
    ボニル、カルバモイル、低級アルキルカルバモイルから
    選ばれる1ないし4個の置換基を有していてもよい)ま
    たは (vi)炭素数6〜14のアリール基(このアリール基はハ
    ロゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコキ
    シ、ニトロ、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、アミノ、低
    級アルコキシカルボニル、カルバモイル、低級アルキル
    カルバモイルから選ばれる1ないし4個の置換基を有し
    ていてもよい)を示す。〕で表わされる化合物またはそ
    の医薬上許容される塩を含有する血管新生阻害剤。
  2. 【請求項2】 R3が (i)水素、 (ii)低級アルキル基(この低級アルキル基はハロゲン、
    ニトロ、アミノ、低級アルキルアミノ、4ないし7員の
    環状アミノ、低級アルコキシ、フェノキシ、1−ナフト
    キシ、2−ナフトキシ、カルバモイル、シアノ、ヒドロ
    キシ、カルボキシ、低級アルコキシ−カルボニル、低級
    アルキル−カルバモイルから選ばれる1ないし5個の置
    換基を有していてもよい)、 (iii)低級アルケニル基(この低級アルケニル基はハロ
    ゲン、ニトロ、アミノ、低級アルキルアミノ、4ないし
    7員の環状アミノ、低級アルコキシ、フェノキシ、1−
    ナフトキシ、2−ナフトキシ、カルバモイル、シアノ、
    ヒドロキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、
    低級アルキルカルバモイルから選ばれる1ないし5個の
    置換基を有していてもよい)、 (iv)炭素数3〜8のシクロアルキル基(このシクロアル
    キル基はハロゲン、ニトロ、アミノ、低級アルキルアミ
    ノ、4ないし7員の環状アミノ、低級アルコキシ、フェ
    ノキシ、1−ナフトキシ、2−ナフトキシ、カルバモイ
    ル、シアノ、ヒドロキシ、カルボキシ、低級アルコキシ
    −カルボニル、低級アルキル−カルバモイルから選ばれ
    る1ないし5個の置換基を有していてもよい)、 (v)フェニル−低級アルキル基(このフェニル部はハロ
    ゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコキ
    シ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルコキシカル
    ボニル、カルバモイル、低級アルキルカルバモイルから
    選ばれる1ないし4個の置換基を有していてもよい)、 (vi)ナフチル−低級アルキル基(このナフチル部はハロ
    ゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコキ
    シ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルコキシカル
    ボニル、カルバモイル、低級アルキルカルバモイルから
    選ばれる1ないし4個の置換基を有していてもよい)ま
    たは (vii)炭素数6〜14のアリール基(このアリール基は
    ハロゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコ
    キシ、ニトロ、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、アミノ、
    低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、低級アルキ
    ルカルバモイルから選ばれる1ないし4個の置換基を有
    していてもよい)である請求項1記載の血管新生阻害
    剤。
  3. 【請求項3】 保護されていてもよいアミノ基がアミノ
    基、低級アルキルカルボニルアミノ基、C7-10アラルキ
    ル−カルボニルアミノ基、C6-10アリール−カルボニル
    アミノ基、低級アルキルオキシカルボニルアミノ基、C
    7-10アラルキルオキシカルボニルアミノ基またはC6-10
    アリールオキシカルボニルアミノ基である請求項1記載
    の血管新生阻害剤。
  4. 【請求項4】 抗腫瘍剤、抗炎症剤、抗慢性関節リウマ
    チ剤または抗糖尿病性網膜症剤である請求項1記載の血
    管新生阻害剤。
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