JP3132807B2 - 建築物における通気構造 - Google Patents
建築物における通気構造Info
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- E04—BUILDING
- E04B—GENERAL BUILDING CONSTRUCTIONS; WALLS, e.g. PARTITIONS; ROOFS; FLOORS; CEILINGS; INSULATION OR OTHER PROTECTION OF BUILDINGS
- E04B1/00—Constructions in general; Structures which are not restricted either to walls, e.g. partitions, or floors or ceilings or roofs
- E04B1/62—Insulation or other protection; Elements or use of specified material therefor
- E04B1/70—Drying or keeping dry, e.g. by air vents
- E04B1/7069—Drying or keeping dry, e.g. by air vents by ventilating
- E04B1/7076—Air vents for walls
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F24—HEATING; RANGES; VENTILATING
- F24F—AIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
- F24F7/00—Ventilation
- F24F7/04—Ventilation with ducting systems, e.g. by double walls; with natural circulation
- F24F7/06—Ventilation with ducting systems, e.g. by double walls; with natural circulation with forced air circulation, e.g. by fan positioning of a ventilator in or against a conduit
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、建築物における
通気構造に関し、さらに詳細には、居室空間に発生する
熱による自然通気の利用を図った通気構造に関する。
通気構造に関し、さらに詳細には、居室空間に発生する
熱による自然通気の利用を図った通気構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年の建築物は戸建て、集合住宅を問わ
ず、断熱性を高めて省エネルギーを図るために、高気密
化が進んでいる。その反面、生活空間への新鮮な空気を
取り入れ、臭気の放出等をするために居室内の通気、換
気が一層要求されるようになっている。この通気、換気
及びその制御には一般に電気、機械エネルギーが使用さ
れ、省エネルギーに反する結果となっている。
ず、断熱性を高めて省エネルギーを図るために、高気密
化が進んでいる。その反面、生活空間への新鮮な空気を
取り入れ、臭気の放出等をするために居室内の通気、換
気が一層要求されるようになっている。この通気、換気
及びその制御には一般に電気、機械エネルギーが使用さ
れ、省エネルギーに反する結果となっている。
【０００３】また、地震等の災害時には、いわゆるライ
フラインが停止し、電気の供給も停止することから、通
気、換気機能が失われ、酸欠による生命の危険も考えら
れないことではない。さらに、高気密化された戸内で火
災が発生すると、排煙機能が停止し、煙充満による生命
の危険が生じる。
フラインが停止し、電気の供給も停止することから、通
気、換気機能が失われ、酸欠による生命の危険も考えら
れないことではない。さらに、高気密化された戸内で火
災が発生すると、排煙機能が停止し、煙充満による生命
の危険が生じる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な技術的背景に基づいてなされたものであって、次の目
的を達成するものである。
な技術的背景に基づいてなされたものであって、次の目
的を達成するものである。
【０００５】この発明の目的は、近年の高気密化した建
築構造に鑑み、通気、換気の観点で省エネルギーを図っ
た建築物における通気構造を提供することにある。
築構造に鑑み、通気、換気の観点で省エネルギーを図っ
た建築物における通気構造を提供することにある。
【０００６】この発明の別の目的は、災害時にライフラ
インが停止しても、通気、換気機能が失われることのな
い建築物における通気構造を提供することにある。
インが停止しても、通気、換気機能が失われることのな
い建築物における通気構造を提供することにある。
【０００７】この発明のさらに別の目的は、通気路及び
それを形成する部材を種々の用途に兼用した建築物にお
ける通気構造を提供することにある。
それを形成する部材を種々の用途に兼用した建築物にお
ける通気構造を提供することにある。
【０００８】この発明のさらに別の目的は、コンクリー
ト梁を少なくして構造の簡素化を図りつつも、建築構造
物の耐震性を向上させた、建築物における通気構造を提
供することにある。
ト梁を少なくして構造の簡素化を図りつつも、建築構造
物の耐震性を向上させた、建築物における通気構造を提
供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】＜この発明の原理＞ 図１に示すように、居室１の下部に外気に開口する給気
孔２が、給気孔２と高低差Ｈをおいた居室１の上部に排
気孔３がそれぞれ設けられているとする。ここで、外気
の比重量γd、温度Ｔd、室内空気の比重量γr、温度Ｔr
とすると、居室１内に生じる通気力Ｐchは、 Ｐch＝Ｈ・（γd−γr） （１） で示される。気体圧力をＰ、比容積をＶ、ガス定数をＲ
とすると、気体の状態方程式はＰＶ＝ＲＴで示され、ま
たＶ＝１／γであることから、（１）式は、 Ｐch＝ＰoＨ／Ｒ・（１／Ｔd−１／Ｔr） （２） と書き替えることができる。但し、Ｐoは大気圧を示
す。
孔２が、給気孔２と高低差Ｈをおいた居室１の上部に排
気孔３がそれぞれ設けられているとする。ここで、外気
の比重量γd、温度Ｔd、室内空気の比重量γr、温度Ｔr
とすると、居室１内に生じる通気力Ｐchは、 Ｐch＝Ｈ・（γd−γr） （１） で示される。気体圧力をＰ、比容積をＶ、ガス定数をＲ
とすると、気体の状態方程式はＰＶ＝ＲＴで示され、ま
たＶ＝１／γであることから、（１）式は、 Ｐch＝ＰoＨ／Ｒ・（１／Ｔd−１／Ｔr） （２） と書き替えることができる。但し、Ｐoは大気圧を示
す。
【００１０】ところで、居室１に人間が居住すると、そ
の体温により、また熱を発生する各種器具類により居室
１には内部発熱が生じ、Ｔd＜Ｔrとなる。したがって、
（２）式において、Ｐch＞０となり、居室１には図１に
矢印で示すような通気力生じる。すなわち外気が給気孔
２から流入し、排気孔３から排出される。なお、空気は
居室１内で温度上昇し、膨脹するため、排気孔３の断面
積は給気孔２の断面積以上とする。
の体温により、また熱を発生する各種器具類により居室
１には内部発熱が生じ、Ｔd＜Ｔrとなる。したがって、
（２）式において、Ｐch＞０となり、居室１には図１に
矢印で示すような通気力生じる。すなわち外気が給気孔
２から流入し、排気孔３から排出される。なお、空気は
居室１内で温度上昇し、膨脹するため、排気孔３の断面
積は給気孔２の断面積以上とする。
【００１１】一方、図２に示すように垂直通路４、５及
び水平通路６からなるＵ字形の空気通路において、垂直
通路４の空気の比重量γd、温度Ｔd、垂直通路５の空気
の比重量γu、温度Ｔuとすると、点ａ−ｂ−ｃ−ｄに沿
って流れる空気の通気力Ｐchは、（１）式と同様に、 Ｐch＝Ｈ・（γd−γu） （３） で示され、これは（２）式と同様に、 Ｐch＝ＰoＨ／Ｒ・（１／Ｔd−１／Ｔu） （４） と書き替えることができる。（４）式において、Ｔd＝
Ｔuであれば、Ｐch＝０となり、通気力は生じない。
び水平通路６からなるＵ字形の空気通路において、垂直
通路４の空気の比重量γd、温度Ｔd、垂直通路５の空気
の比重量γu、温度Ｔuとすると、点ａ−ｂ−ｃ−ｄに沿
って流れる空気の通気力Ｐchは、（１）式と同様に、 Ｐch＝Ｈ・（γd−γu） （３） で示され、これは（２）式と同様に、 Ｐch＝ＰoＨ／Ｒ・（１／Ｔd−１／Ｔu） （４） と書き替えることができる。（４）式において、Ｔd＝
Ｔuであれば、Ｐch＝０となり、通気力は生じない。
【００１２】ここで、図２に示すＵ字形空気通路の水平
通路６部分に、図１に示した居室１を配置し、給気孔２
を垂直通路４側に、排気孔３を垂直通路５側に開口させ
たとする。前記のように居室１では内部発熱があること
から、垂直通路４内の空気が給気孔２を介して居室１に
流入し、加温された空気が排気孔３を介して垂直通路５
に排出されるという空気の流れが生じる。その結果、
（４）式において、Ｔd＜Ｔuとなり、すなわちＰch＞０
となり、点ａから点ｂ、ｃを経て点ｄへと空気が流れる
通気力が生じる。
通路６部分に、図１に示した居室１を配置し、給気孔２
を垂直通路４側に、排気孔３を垂直通路５側に開口させ
たとする。前記のように居室１では内部発熱があること
から、垂直通路４内の空気が給気孔２を介して居室１に
流入し、加温された空気が排気孔３を介して垂直通路５
に排出されるという空気の流れが生じる。その結果、
（４）式において、Ｔd＜Ｔuとなり、すなわちＰch＞０
となり、点ａから点ｂ、ｃを経て点ｄへと空気が流れる
通気力が生じる。
【００１３】この発明の発明者は、上記のように居室内
での内部発熱による自然通気力が生じるのに着目し、こ
のような知見により、この発明を完成させたものであ
る。
での内部発熱による自然通気力が生じるのに着目し、こ
のような知見により、この発明を完成させたものであ
る。
【００１４】すなわちこの発明は、各階に居室を有する
多層階からなる建築物における通気構造であって、前記
各居室の下部に外気を導入するための給気孔が、上部に
排気孔がそれぞれ設けられ、各階における前記各居室の
前記給気孔及び前記排気孔とそれぞれ連通する、それぞ
れ縦向きの給気通路及び排気通路を備え、前記給気通路
及び排気通路が建築物躯体の内部にあって、各階におけ
る前記居室を貫通して形成された内外筒からなる二重筒
の内部に区画され、前記建築物躯体の屋根部分に雨水を
集める集水部が形成され、前記内外筒が前記集水部に突
出するとともに、前記集水部に開口する雨水の排水管が
前記排気通路に収容されていることを特徴とする建築物
における通気構造にある。
多層階からなる建築物における通気構造であって、前記
各居室の下部に外気を導入するための給気孔が、上部に
排気孔がそれぞれ設けられ、各階における前記各居室の
前記給気孔及び前記排気孔とそれぞれ連通する、それぞ
れ縦向きの給気通路及び排気通路を備え、前記給気通路
及び排気通路が建築物躯体の内部にあって、各階におけ
る前記居室を貫通して形成された内外筒からなる二重筒
の内部に区画され、前記建築物躯体の屋根部分に雨水を
集める集水部が形成され、前記内外筒が前記集水部に突
出するとともに、前記集水部に開口する雨水の排水管が
前記排気通路に収容されていることを特徴とする建築物
における通気構造にある。
【００１５】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面を用
いて以下に説明する。図３はこの発明の参考例を示す鉛
直方向の断面図、図４は図３のＡ−Ａ線断面図である。
建築物１０は各階に居室１１を有する多層階構造のコン
クリート構造物からなっている。各居室１１の下部には
給気孔１２が設けられ、上部には給気孔１２と高低差Ｈ
をおいて排気孔１３が設けられている。給気孔１２及び
排気孔１３は互いに反対側の壁体に設けられている。
いて以下に説明する。図３はこの発明の参考例を示す鉛
直方向の断面図、図４は図３のＡ−Ａ線断面図である。
建築物１０は各階に居室１１を有する多層階構造のコン
クリート構造物からなっている。各居室１１の下部には
給気孔１２が設けられ、上部には給気孔１２と高低差Ｈ
をおいて排気孔１３が設けられている。給気孔１２及び
排気孔１３は互いに反対側の壁体に設けられている。
【００１６】建築物１０の躯体１０ａ外部には外面に接
して給気筒１４が、また反対側の外面に接して排気筒１
５がそれぞれ設置されている。いずれも断面角形でコン
クリート製の給気筒１４及び排気筒１５は、内部にそれ
ぞれ給気通路１６及び排気通路１７を区画し、これらの
給気通路１６及び排気通路１７は各階の居室１１の給気
孔１２及び排気孔１３とそれぞれ連通している。給気通
路１６の断面積Ｆ0と排気通路１７の断面積Ｆ1との関係
は、Ｆ1≧Ｆ0となっている（以下の各参考例についても
同様）。図３において符号１８は排水ドレーンを示して
いる。
して給気筒１４が、また反対側の外面に接して排気筒１
５がそれぞれ設置されている。いずれも断面角形でコン
クリート製の給気筒１４及び排気筒１５は、内部にそれ
ぞれ給気通路１６及び排気通路１７を区画し、これらの
給気通路１６及び排気通路１７は各階の居室１１の給気
孔１２及び排気孔１３とそれぞれ連通している。給気通
路１６の断面積Ｆ0と排気通路１７の断面積Ｆ1との関係
は、Ｆ1≧Ｆ0となっている（以下の各参考例についても
同様）。図３において符号１８は排水ドレーンを示して
いる。
【００１７】上記構造によれば、図１及び図２で説明し
たように、給気流路１６、給気孔１２を経て外気が居室
１１に流入し、排気孔１３、排気流路１７を経て排出さ
れるという自然通気が生じる。
たように、給気流路１６、給気孔１２を経て外気が居室
１１に流入し、排気孔１３、排気流路１７を経て排出さ
れるという自然通気が生じる。
【００１８】図５はこの発明の別の参考例を示す水平断
面図である。この参考例は、躯体１０ａの同一外側面
に、給気筒１４及び排気筒１５を並列して設けたもので
ある。
面図である。この参考例は、躯体１０ａの同一外側面
に、給気筒１４及び排気筒１５を並列して設けたもので
ある。
【００１９】図６はこの発明のさらに別の参考例を示す
水平断面図である。この参考例は、二重筒により構成さ
れた給気筒（内筒）１４及び排気筒（外筒）１５が各階
の居室１１を貫通している。排気通路１７は給気筒１４
と排気筒１５との間に区画されている。給気孔１２及び
排気孔１３は排気筒１５に設けられ、給気孔１２と給気
通路１６とはパイプ２２を介して連通している。この二
重筒により構成される給気筒１４及び排気筒１５は、図
３、図４に示した参考例のように、躯体１０ａの外部に
設けることもできる。
水平断面図である。この参考例は、二重筒により構成さ
れた給気筒（内筒）１４及び排気筒（外筒）１５が各階
の居室１１を貫通している。排気通路１７は給気筒１４
と排気筒１５との間に区画されている。給気孔１２及び
排気孔１３は排気筒１５に設けられ、給気孔１２と給気
通路１６とはパイプ２２を介して連通している。この二
重筒により構成される給気筒１４及び排気筒１５は、図
３、図４に示した参考例のように、躯体１０ａの外部に
設けることもできる。
【００２０】図７はこの発明のさらに別の参考例を示す
水平断面図である。この参考例は、各階において互いに
隣接する２つの居室１１、１１の一部を占めるように断
面角形でコンクリート製の給排気筒１４、１５が貫通
し、給気通路１６及び排気通路１７を共用としたもので
ある。
水平断面図である。この参考例は、各階において互いに
隣接する２つの居室１１、１１の一部を占めるように断
面角形でコンクリート製の給排気筒１４、１５が貫通
し、給気通路１６及び排気通路１７を共用としたもので
ある。
【００２１】図８はこの発明のさらに別の参考例を示す
水平断面図である。この参考例は、断面円形の給排気筒
２３が各階の居室１１を貫通し、給排気筒２３内を仕切
体２４により仕切って、給気通路１６及び排気通路１７
を区画したものである。
水平断面図である。この参考例は、断面円形の給排気筒
２３が各階の居室１１を貫通し、給排気筒２３内を仕切
体２４により仕切って、給気通路１６及び排気通路１７
を区画したものである。
【００２２】図９はこの発明のさらに別の参考例を示す
水平断面図である。この参考例では、断面円形の二重筒
により給気筒１４及び排気筒１５が構成され、給排気筒
１４、１５は各階の居室１１を貫通している。給気孔１
２及び排気孔１３は排気筒１５に複数個設けられ、給気
孔１２と給気通路１６とはパイプ２２を介して連通して
いる。
水平断面図である。この参考例では、断面円形の二重筒
により給気筒１４及び排気筒１５が構成され、給排気筒
１４、１５は各階の居室１１を貫通している。給気孔１
２及び排気孔１３は排気筒１５に複数個設けられ、給気
孔１２と給気通路１６とはパイプ２２を介して連通して
いる。
【００２３】図１０はこの発明のさらに別の参考例を示
す水平断面図である。この参考例は、図９に示した参考
例にさらに部材を付加したものである。すなわち、給排
気筒１４、１５は居室１１のほぼ中央を貫通し、排気筒
１５と躯体１０ａの柱２７との間に梁部材２８が設けら
れている。梁部材２８は、この参考例ではターンバック
ルからなっているが、コンクリート製としてもよい。
す水平断面図である。この参考例は、図９に示した参考
例にさらに部材を付加したものである。すなわち、給排
気筒１４、１５は居室１１のほぼ中央を貫通し、排気筒
１５と躯体１０ａの柱２７との間に梁部材２８が設けら
れている。梁部材２８は、この参考例ではターンバック
ルからなっているが、コンクリート製としてもよい。
【００２４】この参考例の場合、排気筒１５は梁部材と
一体となって建築物の構造支柱として機能する。なお、
図１０において、符号２９は共用廊下を、符号３０はベ
ランダを示す。
一体となって建築物の構造支柱として機能する。なお、
図１０において、符号２９は共用廊下を、符号３０はベ
ランダを示す。
【００２５】図１１はこの発明のさらに別の参考例を示
す水平断面図である。この参考例は、図１０に示した参
考例にさらに部材を付加したものである。すなわち、給
気通路１６及び排気通路１７を区画する給排気筒１４、
１５の外周に全体として三重筒となるようにパイプシャ
フト３１を配置したものである。
す水平断面図である。この参考例は、図１０に示した参
考例にさらに部材を付加したものである。すなわち、給
気通路１６及び排気通路１７を区画する給排気筒１４、
１５の外周に全体として三重筒となるようにパイプシャ
フト３１を配置したものである。
【００２６】給排気筒２５、２６及びパイプシャフト３
１は鋼管からなっている。給気孔１２及び排気孔１３は
パイプシャフト３１に設けられ、給気孔１２と給気通路
１６とはパイプ２２を介して連通し、排気孔１３と排気
通路１７とはパイプ３２を介して連通している。
１は鋼管からなっている。給気孔１２及び排気孔１３は
パイプシャフト３１に設けられ、給気孔１２と給気通路
１６とはパイプ２２を介して連通し、排気孔１３と排気
通路１７とはパイプ３２を介して連通している。
【００２７】梁部材２８はパイプシャフト３１と柱２７
との間に設けられ、パイプシャフト３１は構造支柱とし
て、また各種設備機器及び設備配管の収容空間として機
能する。すなわち、パイプシャフト３１と排気筒１５と
の間に区画される空間３３には給湯器３４、空調機の冷
媒管３５、ガス管、水道管、配水管等の配管類３７が収
容されている。給湯器３４は燃焼式のものの場合、パイ
プ３８を介して給気通路１６に連通させる。
との間に設けられ、パイプシャフト３１は構造支柱とし
て、また各種設備機器及び設備配管の収容空間として機
能する。すなわち、パイプシャフト３１と排気筒１５と
の間に区画される空間３３には給湯器３４、空調機の冷
媒管３５、ガス管、水道管、配水管等の配管類３７が収
容されている。給湯器３４は燃焼式のものの場合、パイ
プ３８を介して給気通路１６に連通させる。
【００２８】図１２はこの発明のさらに別の参考例を示
す鉛直方向断面図、図１３は水平断面図である。この参
考例は、居室１１に区画されるメータボックス４０内に
給排気筒１４、１５、給湯器３４、冷媒管３５、配管類
３７を収容したものである。図１１に示した参考例と同
様に、給気孔１２と給気通路１６とはパイプ２２を介し
て連通し、排気孔１３と排気通路１７とはパイプ３２を
介して連通している。なお、図１２において符号４１は
空調機の室外機を示し、図１３において符号４２は室内
機を示している。
す鉛直方向断面図、図１３は水平断面図である。この参
考例は、居室１１に区画されるメータボックス４０内に
給排気筒１４、１５、給湯器３４、冷媒管３５、配管類
３７を収容したものである。図１１に示した参考例と同
様に、給気孔１２と給気通路１６とはパイプ２２を介し
て連通し、排気孔１３と排気通路１７とはパイプ３２を
介して連通している。なお、図１２において符号４１は
空調機の室外機を示し、図１３において符号４２は室内
機を示している。
【００２９】図１４はこの発明のさらに別の参考例を示
す鉛直方向断面図、図１５は図１４のＢ−Ｂ線断面図で
ある。この参考例は図３及び図４に示した参考例にさら
に部材を付加したものである。給気通路１６の入口４３
及び排気通路１７の出口４４は横方向を向き、排気通路
１７の出口４４は２つの出口４４ａ、４４ｂからなって
いる。そして、一方の出口４４ａには排気ファン４５が
設けられている。排気ファン４５により強制排気がなさ
れるが、停電時には他方の出口４４ｂから排気がなされ
る。
す鉛直方向断面図、図１５は図１４のＢ−Ｂ線断面図で
ある。この参考例は図３及び図４に示した参考例にさら
に部材を付加したものである。給気通路１６の入口４３
及び排気通路１７の出口４４は横方向を向き、排気通路
１７の出口４４は２つの出口４４ａ、４４ｂからなって
いる。そして、一方の出口４４ａには排気ファン４５が
設けられている。排気ファン４５により強制排気がなさ
れるが、停電時には他方の出口４４ｂから排気がなされ
る。
【００３０】図１６はこの発明の実施の形態を示し、建
築物の屋根部の正面図であり、図１７は図１６のＣ−Ｃ
線断面図である。建築物１０の屋根面５０はＶ字形とな
っていて、中央に雨水の集水部５１が形成されている。
二重筒により構成された給排気筒１４、１５は居室を貫
通して、集水部５１の上方に突出している。給排気筒１
４、１５の頂部には、周面に通気開口５２を有する通気
蓋５３が被着されている。
築物の屋根部の正面図であり、図１７は図１６のＣ−Ｃ
線断面図である。建築物１０の屋根面５０はＶ字形とな
っていて、中央に雨水の集水部５１が形成されている。
二重筒により構成された給排気筒１４、１５は居室を貫
通して、集水部５１の上方に突出している。給排気筒１
４、１５の頂部には、周面に通気開口５２を有する通気
蓋５３が被着されている。
【００３１】排気通路１７には排水管５４が収容され、
この排水管５４の上端は排気筒１５を貫通して集水部５
１に開口している。降雨時には雨水は集水部５１に集め
られ、排水管５４を経て流下する。
この排水管５４の上端は排気筒１５を貫通して集水部５
１に開口している。降雨時には雨水は集水部５１に集め
られ、排水管５４を経て流下する。
【００３２】なお、この実施の形態の場合、降雨時には
排水管５４を雨水が流れることにより排気通路１７内が
温度低下し、前記（４）式のＴdとＴuとの差が大きくな
り、通気が促進される。したがって、常時、大きな通気
力を得るために、前記各実施の形態において、給気通路
１６には水、ガス、冷媒等の冷却管を収容し、排気通路
１７には暖房、給湯、セントラル熱水等の加温管を収容
することができる。
排水管５４を雨水が流れることにより排気通路１７内が
温度低下し、前記（４）式のＴdとＴuとの差が大きくな
り、通気が促進される。したがって、常時、大きな通気
力を得るために、前記各実施の形態において、給気通路
１６には水、ガス、冷媒等の冷却管を収容し、排気通路
１７には暖房、給湯、セントラル熱水等の加温管を収容
することができる。
【００３３】給排気筒を二重筒で構成した上記各実施の
形態において、内筒を給気筒とし、外筒を排気筒とした
が、これとは逆に内筒を排気筒とし、外筒を給気筒とし
てもよい。
形態において、内筒を給気筒とし、外筒を排気筒とした
が、これとは逆に内筒を排気筒とし、外筒を給気筒とし
てもよい。
【００３４】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、通気、
換気の観点で省エネルギーを図ることができ、また災害
時にライフラインが停止しても、通気、換気機能が失わ
れることがない。さらに、通気路及びそれを形成する部
材を種々の用途に兼用することができる。
換気の観点で省エネルギーを図ることができ、また災害
時にライフラインが停止しても、通気、換気機能が失わ
れることがない。さらに、通気路及びそれを形成する部
材を種々の用途に兼用することができる。
【図１】図１は、この発明の原理説明図である。
【図２】図２は、この発明の原理説明図である。
【図３】図３は、この発明の参考例を示す鉛直方向の断
面図である。
面図である。
【図４】図４は、図３のＡ−Ａ線断面図である。
【図５】図５は、この発明の別の参考例を示す水平断面
図である。
図である。
【図６】図６は、この発明のさらに別の参考例を示す水
平断面図である。
平断面図である。
【図７】図７は、この発明のさらに別の参考例を示す水
平断面図である。
平断面図である。
【図８】図８は、この発明のさらに別の参考例を示す水
平断面図である。
平断面図である。
【図９】図９は、この発明のさらに別の参考例を示す水
平断面図である。
平断面図である。
【図１０】図１０は、この発明のさらに別の参考例を示
す水平断面図である。
す水平断面図である。
【図１１】図１１は、この発明のさらに別の参考例を示
す水平断面図である。
す水平断面図である。
【図１２】図１２は、この発明のさらに別の参考例を示
す鉛直方向断面図である。
す鉛直方向断面図である。
【図１３】図１３は、水平断面図である。
【図１４】図１４は、この発明のさらに別の参考例を示
す鉛直方向断面図である。
す鉛直方向断面図である。
【図１５】図１５は、図１４のＢ−Ｂ線断面図である。
【図１６】図１６は、この発明の実施の形態を示し、建
築物の屋根部の正面図である。
築物の屋根部の正面図である。
【図１７】図１７は、図１６のＣ−Ｃ線断面図である。
１…居室 ２…給気孔 ３…排気孔 １０…建築物 １０ａ…躯体 １１…居室 １２…給気孔 １３…排気孔 １４…給気筒 １５…排気筒 １６…給気通路 １７…排気通路 ２２…パイプ ２７…柱 ２８…梁部材 ３１…パイプシャフト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) E04B 1/70 E04F 17/04 - 17/08 F24F 7/00 - 7/08 E04C 3/30 - 3/36
Claims (1)
- 【請求項１】各階に居室を有する多層階からなる建築物
における通気構造であって、 前記各居室の下部に外気を導入するための給気孔が、上
部に排気孔がそれぞれ設けられ、 各階における前記各居室の前記給気孔及び前記排気孔と
それぞれ連通する、それぞれ縦向きの給気通路及び排気
通路を備え、 前記給気通路及び排気通路が建築物躯体の内部にあっ
て、各階における前記居室を貫通して形成された内外筒
からなる二重筒の内部に区画され、 前記建築物躯体の屋根部分に雨水を集める集水部が形成
され、 前記内外筒が前記集水部に突出するとともに、前記集水
部に開口する雨水の排水管が前記排気通路に収容されて
いることを特徴とする建築物における通気構造。
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