JP3132186B2 - フォームラバー用ラテックス及びフォームラバー - Google Patents

フォームラバー用ラテックス及びフォームラバー

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JP3132186B2 JP04250683A JP25068392A JP3132186B2 JP 3132186 B2 JP3132186 B2 JP 3132186B2 JP 04250683 A JP04250683 A JP 04250683A JP 25068392 A JP25068392 A JP 25068392A JP 3132186 B2 JP3132186 B2 JP 3132186B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフォームラバー用ラテッ
クス及びフォームラバーに関し、さらに詳しくは、親水
性が高く、風合いが柔らかく且つ滑らかなフォームラバ
ー及びそれを製造するためのフォームラバー用ラテック
スに関する。
【0002】
【従来の技術】フォームラバーは化粧用パフ、スポンジ
たわし、衝撃吸収材などに用いられている。特に化粧用
パフとしては、親水性が高く、風合いが柔らかく且つ滑
らかなフォームラバーが要望されている。従来、フォー
ムラバー用ラテックスとして、アクリロニトリル−ブタ
ジエンゴムラテックス、イソプレンゴムラテックス及び
アクリレートラテックスを混合して成るラテックスが提
供されている(特開昭57−37412号公報)。この
ラテックスは、水への親和度の大きいアクリレートラテ
ックスを混合することによって、フォームラバーの親水
性を向上させることができるのであるが、フォームラバ
ーの風合いを損なわないためにアクリレートラテックス
の混合割合を7重量%未満としなければならないので、
親水性が充分でなかった。そこで、フォームラバーの柔
軟性及び平滑性を損なわず且つ親水性に優れるフォーム
ラバー用ラテックスが要望されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、親水
性が高く、風合いが柔らかく且つ滑らかなフォームラバ
ーを与えるフォームラバー用ラテックス及びフォームラ
バーを提供することにある。本発明者らはこの目的を達
成すべく鋭意研究を行った結果、ニトリルゴムラテック
スの存在下、特定のエチレン性不飽和カルボン酸エステ
ルを必須とする単量体混合物を重合することによって本
目的を達成できることを見いだし、この知見に基いて本
発明を完成するに到った。
【0004】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、シアノ基含有エチレン性不飽和単量体10〜45重
量%、共役ジエン単量体55〜90重量%及びこれらと
共重合可能なエチレン性不飽和単量体0〜15重量%か
らなる単量体混合物を重合して得られるニトリルゴムラ
テックス100重量部(固形分換算)の存在下、単独重
合体のガラス転移温度が−55℃以下のエチレン性不飽
和カルボン酸エステル50〜100重量%及びこれと共
重合可能なエチレン性不飽和単量体0〜50重量%から
なる単量体混合物10〜240重量部を重合して成るこ
とを特徴とするフォームラバー用ラテックス及びこのフ
ォームラバー用ラテックスを起泡し、凝固してなること
を特徴とするフォームラバーが提供される。
【0005】本発明のフォームラバー用ラテックスは、
シアノ基含有エチレン性不飽和単量体、共役ジエン単量
体及び必要に応じてこれらと共重合可能なエチレン性不
飽和単量体を重合して得られるニトリルゴムラテックス
の存在下、単独重合体のガラス転移温度が−55℃以下
のエチレン性不飽和カルボン酸エステル及び必要に応じ
てこれと共重合可能なエチレン性不飽和単量体を重合す
ることにより得られるラテックスである。
【0006】〔ニトリルゴムラテックス〕本発明に用い
るニトリルゴムラテックスは、シアノ基含有エチレン性
不飽和単量体、共役ジエン単量体及び必要に応じてこれ
らと共重合可能なエチレン性不飽和単量体を重合して得
られる共重合体のラテックスである。
【0007】シアノ基含有エチレン性不飽和単量体とし
ては、例えば、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、フマロニトリル、α−クロロアクリロニトリル、α
−シアノエチルアクリロニトリル等を挙げることができ
る。特にアクリロニトリル、メタクリロニトリルが好適
に用いられる。これらのシアノ基含有エチレン性不飽和
単量体は1種で又は2種以上を組合せて用いることがで
きる。シアノ基含有エチレン性不飽和単量体の使用割合
は、フォームラバーの風合いを柔らかく且つ滑らかにす
るために、単量体混合物の10〜45重量%、好ましく
は20〜40重量%である。
【0008】共役ジエン単量体としては、例えば1,3
−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3
−ブタジエン、2−エチル−1,3−ブタジエン及びク
ロロプレン等を挙げることができる。これらの共役ジエ
ン単量体は1種で又は2種以上を組合せて用いることが
できる。共役ジエン単量体の使用割合は、フォームラバ
ーの風合いを柔らかく且つ滑らかにするために、単量体
混合物の55〜90重量%、好ましくは60〜80重量
%である。特に1,3−ブタジエンとイソプレンとを重
量基準で25/75〜95/5の割合で組合せて用いた
場合には、フォームラバーの風合いがより柔らかく且つ
滑らかになるので好ましく用いられる。
【0009】シアノ基含有エチレン性不飽和単量体及び
共役ジエン単量体と共重合可能なエチレン性不飽和単量
体は、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸等
のエチレン性不飽和カルボン酸及びその塩;メタクリル
酸メチル、アクリル酸ブチル等のエチレン性不飽和カル
ボン酸エステル;(メタ)アクリルアミド等のエチレン
性不飽和アミド単量体;エチレン、プロピレン等のオレ
フィン;スチレン、アルキルスチレン等のビニル芳香族
単量体又はジシクロペンタジエン、ビニルノルボルネン
等の非共役ジエン単量体などである。エチレン性不飽和
単量体の使用割合はフォームラバーの風合いを損なわな
いために単量体混合物の15重量%未満、好ましくは1
0重量%未満である。
【0010】〔フォームラバー用ラテックス〕本発明の
フォームラバー用ラテックスは、ニトリルゴムラテック
スの存在下、単独重合体のガラス転移温度が−55℃以
下のエチレン性不飽和カルボン酸エステル(以下、a成
分という。)及び必要に応じてこれと共重合可能なエチ
レン性不飽和単量体(以下、b成分という。)を重合す
ることにより得られるラテックスである。
【0011】本発明に用いるa成分としては、例えばブ
チルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、
ラウリルメタクリレート等が挙げられる。これらの単量
体は1種で又は2種以上を組合せて用いることができ
る。
【0012】本発明に用いるb成分としては、例えばエ
チルアクリレート、メチルメタクリレート、ブチルメタ
クリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−
ヒドロキシプロピルメタクリレート、ジメチルアミノエ
チルメタクリレート、グリシジルメタクリレート等の単
独重合体のガラス転移温度が−55℃超のエチレン性不
飽和カルボン酸エステル;アクリル酸、メタクリル酸、
マレイン酸等のエチレン性不飽和カルボン酸;(メタ)
アクリルアミド等のエチレン性不飽和アミド単量体;エ
チレン、プロピレン等のオレフィン;アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル等のシアノ基含有エチレン性不
飽和単量体;スチレン、アルキルスチレン等のビニル芳
香族単量体;ジシクロペンタジエン、ビニルノルボルネ
ン等の非共役ジエン単量体が挙げられる。これらの単量
体は1種で又は2種以上を組合せて用いることができ
る。特に単独重合体のガラス転移温度が−55℃超のエ
チレン性不飽和カルボン酸エステルが好適に用いられ
る。
【0013】a成分及びb成分の使用割合は重量基準で
50/50〜100/0、好ましくは55/45〜80
/20である。50/50未満では、フォームラバーの
風合いが硬くなり、滑りも悪くなる。
【0014】a成分及びb成分の合計の使用割合は、ニ
トリルゴムラテックス100重量部(固形分換算)に対
して、10〜240重量部、好ましくは25〜120重
量部である。10重量部未満では、フォームラバーの親
水性が充分に得られず、逆に240重量部超では、フォ
ームラバーの風合いが硬くなるうえに、滑りも悪くな
る。
【0015】本発明のフォームラバー用ラテックスは、
通常、シード乳化重合法によって製造される。すなわ
ち、ニトリルゴムラテックスの存在下、a成分及びb成
分を乳化重合させる。
【0016】ニトリルゴムラテックスを製造する段階
と、a成分及びb成分を重合する段階とは別々の反応器
で行っても良いし、ニトリルゴムラテックスを製造後同
じ反応器で引続きa成分及びb成分の重合を行っても良
い。なお、各段階における重合転化率は通常90%以上
にする。
【0017】重合開始剤としては、例えば、オクタノイ
ルパーオキサイド、3,5,5−トリメチルヘキサノイ
ルパーオキサイド等の過酸化物;過硫酸カリウム、過硫
酸アンモニウム等の過硫酸塩;アゾビスイソブチロニト
リル等のアゾ系化合物;などを挙げることができる。ま
た、過酸化物又は過硫酸塩に、還元剤を組み合わせたレ
ドックス系重合開始剤も使用することができる。重合開
始剤の使用量は、単量体混合物に対して通常0.05〜
10重量%である。0.05重量%未満では重合反応が
遅すぎるので実用的でない。逆に10重量%超では反応
の制御が困難になる。
【0018】乳化剤としては、非イオン性乳化剤、アニ
オン性乳化剤、共重合性乳化剤などを用いることができ
る。これらの乳化剤は1種で又は2種以上を組み合わせ
て用いることができる。特に、脂肪酸及びその塩、高級
アルコール硫酸エステルなどのアニオン性乳化剤が好ま
しく用いられる。乳化剤の使用量は、ニトリルゴムラテ
ックスを製造する際には、シアノ基含有エチレン性不飽
和単量体、共役ジエン単量体及び必要に応じてこれらと
共重合可能なエチレン性不飽和単量体からなる単量体混
合物に対して0.5〜5重量%である。0.5重量%未
満では重合時に凝集物が生じる。逆に5重量%超ではラ
テックスの粒子径が小さくなり、起泡し難くなる。ま
た、a成分及びb成分を重合する際には、得られるフォ
ームラバー用ラテックス固形分に対して0.5重量%以
下の乳化剤をさらに添加できる。0.5重量%超の場合
は、a成分及びb成分からなる重合体成分から成る粒子
が生成する。
【0019】なお、重合に際し、必要に応じて、連鎖移
動剤、キレート化剤、酸素捕捉剤などを反応器に添加し
て重合することができる。また、重合後、必要に応じ
て、老化防止剤、pH調整剤、防カビ剤、着色顔料、製
泡剤等を配合することができる。
【0020】本発明のフォームラバー用ラテックスの固
形分濃度は50〜75重量%である。50重量%未満で
は、フォームラバーが収縮して硬くなる。逆に75重量
%超では、ラテックスの粘度が高くなり、起泡し難くな
るので、好ましくない。
【0021】本発明のフォームラバー用ラテックスは、
風合いが柔らかで、滑らかなフォームラバーを得るため
に、その粘度が、1〜5ポイズ、好ましくは2〜4ポイ
ズであることが好ましい。1ポイズ未満では、泡の安定
性が悪いうえに、得られるフォームラバーは硬くなる。
5ポイズ超では起泡し難くなるので好ましくない。
【0022】本発明のフォームラバーは、本発明のフォ
ームラバー用ラテックスを起泡し、凝固することにより
製造される。
【0023】起泡する方法は、ラテックスに気体を巻き
込んで、泡立てることができる方法であれば、特に限定
されず、攪拌による方法、ガス発生物質の添加による方
法のいずれの方法でもよい。攪拌により起泡する方法で
は、例えばオークス発泡機、超音波発泡機などの攪拌式
発泡機を用いて起泡させる。ガス発生物質の添加による
方法では、ガス発生物質として、例えば例えば炭酸アン
モニウム、炭酸ソーダ、重炭酸アンモニウム、重炭酸ソ
ーダ等の炭酸塩;アゾジカルボンアミド、アゾビスイソ
ブチロニトリル等のアゾ化合物;ベンゼンスルホニルヒ
ドラジド等のヒドラジド類;などを用いて起泡させる。
【0024】凝固する方法は、ラテックスをゲル化し、
固化させることができる方法であれば、特に限定され
ず、凝固させる温度も限定されない。凝固する方法の具
体例としては常温凝固法、熱凝固法、冷凍凝固法などが
挙げられる。使用する凝固剤としては、例えば、ケイふ
っ化ソーダ、ケイふっ化カリ、チタンふっ化ソーダ、オ
ルガノポリシロキサン、ポリビニルメチルエーテル、硫
酸亜鉛アンモニウム錯塩などが挙げられる。
【0025】凝固剤の添加方法は、起泡したラテックス
に、凝固剤をそのまま振りかけて添加する方法、凝固剤
を水又は有機溶剤に溶解又は分散して添加する方法など
のいずれの方法でもよい。
【0026】フォームラバーの製造では通常、所望の形
状に成形する。成形は、起泡したラテックスに凝固剤を
添加した後、流動性のあるうちに型に流し込んで成形す
るか、又は凝固後カッター等で切断して成形する。
【0027】また、必要に応じて、加硫し、水洗し、乾
燥することができる。加硫は、起泡又は凝固する前に加
硫剤、加硫促進剤などをラテックスに配合して、凝固後
100〜160℃で15〜60分熱処理することにより
加硫する。水洗は、凝固後、20〜70℃の水で、5〜
15分間、洗濯機などで攪拌して洗う。また、乾燥は、
凝固後、フォームラバーの風合いを損なわないために3
0〜90℃で行う。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、親水性が高く、風合い
が柔らかく且つ滑らかなフォームラバー及びそのフォー
ムラバー用ラテックスが提供される。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明する。なお、実施例中の部及び%は特に断わりのな
い限り、重量基準である。
【0030】(ラテックスの評価方法) [安定性]重合後、固形分濃度65%に調整したラテッ
クスを100メッシュの金網で濾過し、凝集物が金網に
残るか否かで評価した。 ○:凝集物が残らない。 ×:凝集物が残る。
【0031】(フォームラバーの評価方法) [親水性の評価]厚さ10mm、直径38mmφのフォ
ームラバーを60℃で24時間乾燥した後、波の無い水
面に静かに浮かべて、5分後フォームラバーの状態を観
察した。 ○:水中に完全に没している。 △:フォームラバーの一部が水中に没している。 ×:試験開始時と変わらずに浮いている。
【0032】[柔軟性の評価]厚さ10mm、直径38
mmφのフォームラバーを厚み方向に圧縮し、厚さが
7.5mmになった時の荷重量(以下、Fという。)を
測定した。厚さ10mm、直径38mmφのフォームラ
バーを厚み方向に荷重量500gf/cm2 で10分間
圧縮した後、荷重量を0gf/cm2 にして10秒後の
厚さ(t[mm])を測定した。tを10倍した値を復
元率(以下、Rという。)[%]とする。柔軟性は、F
が小さく、Rが大きくなる方が良い。
【0033】[平滑性の評価]厚さ10mm、直径38
mmφのフォームラバーを水平に置いたテフロン平板の
上に載せ、次にテフロン平板の傾斜角度を毎秒1度で大
きくしていき、フォームラバーが滑り始めたときの傾斜
角度を測定した。平滑性は傾斜角度が小さいほど良い。
【0034】実施例1 軟水230部、アクリロニトリル35部、1,3−ブタ
ジエン45部、イソプレン20部及びオレイン酸カリウ
ム4部を、窒素置換した反応器に仕込み反応器内温度4
5℃で攪拌した。これに過硫酸アンモニウム3部を添加
してさらに40時間攪拌し、ニトリルゴムラテックス
(固形分濃度30%)を得た。重合転化率は97%であ
った。このニトリルゴムラテックス100部(固形分換
算)に過硫酸アンモニウム2部を添加して反応器内温度
を40℃に保って攪拌した。次にブチルアクリレート7
0%、メチルアクリレート30%からなる単量体混合物
42部を2時間かけて添加し、さらに15時間攪拌し
た。重合転化率は96%であった。その後、固形分濃度
を65%まで濃縮し、フォームラバー用ラテックスを得
た。このフォームラバー用ラテックスの特性を表1に示
す。
【0035】実施例2 表1に示す重合処方に従って、実施例1と同様の方法で
フォームラバー用ラテックスを得た。これらのフォーム
ラバー用ラテックスの特性を表1に示す。
【0036】実施例3 実施例1及び2で得た固形分濃度65%のフォームラバ
ー用ラテックス100部(固形分換算)にコロイド硫黄
(細井化学工業社(株)製)を3部、加硫促進剤(ノク
セラーEZ、大内新興化学工業(株)社製)2部を添加
し、温度30℃で3分間、ハンドミキサー(HM30
0、東芝社製)で攪拌した。次に、一号亜鉛華5部、ケ
イふっ化ソーダ2部を添加し30℃で30秒間さらに攪
拌した後、型(200×200×15mmの直方体の
箱)に流し入れ、5分間静置した。その後、110℃の
スチーム加硫釜に入れ、40分間放置した。スチーム加
硫釜から型を出し、25℃まで冷却した後、型内の生成
物を型から抜き出し、50℃の水0.02m3 を張った
洗濯機に入れ、10分間攪拌し、排水後5分間遠心脱水
し、洗濯機から取り出して50℃で16時間乾燥し、フ
ォームラバーを得た。これらのフォームラバーの評価結
果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】表1から、ニトリルゴムラテックスのみか
らフォームラバーを製造する(実験番号9)と親水性が
低く、柔軟性、平滑性が悪いことがわかる。ニトリルゴ
ムラテックスの固形分100部に対する単量体混合物の
割合が240部超のラテックス(実験番号10)では、
反発弾性が小さく、滑りが悪くなる。シアノ基含有エチ
レン性不飽和単量体の使用量が10%未満のニトリルゴ
ムラテックスを用いた場合(実験番号11)には、平滑
性が低くなることがわかる。(a)成分の使用量が単量
体混合物の50%未満であるラテックスを用いた場合
(実験番号12)には、柔軟性、反発弾性が悪くなるの
で、風合いが硬くなることがわかる。これに対して、本
願発明によれば、親水性が高く、風合いが柔らかく且つ
滑らかなフォームラバーが得られる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 9/00 - 9/42 A45D 33/34 C08F 279/00 - 279/06 C08L 1/00 - 101/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シアノ基含有エチレン性不飽和単量体1
    0〜45重量%、共役ジエン単量体55〜90重量%及
    びこれらと共重合可能なエチレン性不飽和単量体0〜1
    5重量%からなる単量体混合物を重合して得られるニト
    リルゴムラテックス100重量部(固形分換算)の存在
    下、単独重合体のガラス転移温度が−55℃以下のエチ
    レン性不飽和カルボン酸エステル50〜100重量%及
    びこれと共重合可能なエチレン性不飽和単量体0〜50
    重量%からなる単量体混合物10〜240重量部を重合
    して成ることを特徴とするフォームラバー用ラテック
    ス。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフォームラバー用ラテッ
    クスを起泡し、凝固して成ることを特徴とするフォーム
    ラバー。
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