JP3131680B2 - 銅めっき線の製造方法 - Google Patents

銅めっき線の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銅めっき線の製造
方法に関し、さらに詳しくは、作業性良く,低コスト
に、品質の良い銅めっき線を製造することが出来る銅め
っき線の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図7に、従来の銅めっき線の一例である
極細同軸線L1を示す。この極細同軸線L1は、直径が
0.10mm〜0.30mm程度の銅線からなる中心導
体1の外周に0.23mm程度の厚さの低誘電率絶縁体
2を形成し、その外周に0.01μm〜0.6μmの厚
さd1の高抵抗ニッケル−リン薄膜3を形成した被めっ
き線材の外周に、蒸着法やスパッタ法などの物理的方法
や無電解めっき法などの化学的方法により、数十μmか
ら数百μm(例えば30μm〜100μm)の厚さの銅
めっき層5を形成して製造されたものである。この極細
同軸線L1の外径は、0.72mm〜0.86mm程度
となる。
【0003】図8に、従来の銅めっき線の他の一例であ
る極細同軸線Lを示す。この極細同軸線Lは、直径が
0.10mm〜0.30mm程度の銅線からなる中心導
体1の外周に0.23mm程度の厚さの低誘電率絶縁体
2を形成し、その外周に0.01μm〜0.6μm程度
の厚さd1の高抵抗ニッケル−リン薄膜3を形成した被
めっき線材の外周に、シアン化合物(シアン化第1銅
や,シアン化ナトリウムまたはシアン化カリウム等)を
多く含有するシアン化銅めっき溶液(強アルカリ性)ま
たは硫酸銅めっき溶液(強酸性)を用いて、1μm〜4
μm程度の厚さd2の銅めっき薄膜中間層4を形成し、
その後、数十μmから数百μm(例えば50μm〜10
0μm)の銅めっき層5を電気めっきにより形成して製
造されたものである。この極細同軸線Lの外径は、0.
72mm〜0.86mm程度となる。前記硫酸銅めっき
溶液の組成は、一般浴では、硫酸銅220g/リットル程
度、硫酸(比重1.84)60g/リットル程度であり、高
硫酸浴では、硫酸銅75g/リットル程度、硫酸(比重1.
84)190g/リットル程度である。
【0004】なお、高抵抗ニッケル−リン薄膜などの絶
縁層の上に直接に電気めっきで厚めっきを施そうとする
と、給電部と被めっき線材との接触抵抗が大きいため、
通電が不安定となり、焦げを生じたり、絶縁層が溶融し
たりする不都合を生じる。そこで、これを防止するた
め、前記銅めっき薄膜中間層4を形成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図7に示す極細同軸線
L1において、蒸着法やスパッタ法などの物理的方法で
銅めっき層5を形成するには、10-2Torr〜10-4Torr
程度という高真空にしなければならないため、作業性が
悪い問題点がある。また、大型・複雑な製造装置が必要
であり、生産コストが高くなる問題点がある。また、無
電解めっきなどの化学的方法で銅めっき層5を形成する
と、厚めっきに長時間を要し、生産コストが高くなる問
題点がある。
【0006】一方、図8に示す極細同軸線Lにおいて、
銅めっき薄膜中間層4を形成するのにシアン化銅めっき
溶液を用いた場合、シアン化合物(毒性が極めて強い)
の取り扱いに細心の注意を払う必要があり、作業性が悪
い問題点がある。また、シアン化合物を回収して再利用
を図るクローズドシステムを整備,運用しなければなら
ず、生産コストが高くなる問題点がある。また、銅めっ
き薄膜中間層4を形成するのに硫酸銅めっき溶液を用い
た場合、給電部での被めっき線材との接触抵抗を下げる
ため、硫酸銅めっき浴の中に給電滑車を設けている。と
ころが、硫酸銅めっき浴の中に給電滑車を設けると、銅
が給電滑車にも析出するため、厚さの管理が困難とな
り、品質が低下する問題点がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、作業性良く,低
コストに、品質の良い銅めっき線を製造することが出来
る銅めっき線の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、本発明
は、中心導体(1)の外周に低誘電率絶縁体(2)を形
成しその外周に高抵抗薄膜(3)を形成した構造を有す
る被めっき線材(s)を、ノーシアン溶液の硫酸銅めっ
き溶液(Q)またはピロリン酸銅めっき溶液が循環的に
汲み上げられてオーバフロー槽(31)に常に満たされ
ている銅めっき浴(Y)に直線的に通過させると共に、
前記オーバフロー槽(31)の外側で線材の走行方向下
流側にのみ設けた給電ローラ(22)であってその周面
の進行速度が線材の走行速度より1%〜2%だけ遅くな
るように回転されている給電ローラ(22)の周面に接
触させて前記被めっき線材(s)に給電して銅めっき薄
膜中間層(4)を電気めっきにより形成し、その後、前
記銅めっき薄膜中間層(4)の外周に厚さ数十μmから
数百μmの銅めっき層(5)を電気めっきにより形成す
ることを特徴とする銅めっき線の製造方法を提供する。
上記第1の観点の銅めっき線の製造方法では、ノーシア
ン溶液の硫酸銅めっき溶液(Q)またはピロリン酸銅め
っき溶液からなる銅めっき浴を用い、シアン化合物のよ
うな毒性の強い銅めっき浴を用いないから、作業性が良
くなり、製造装置の簡略化が可能となり、生産コストを
低減できる。また、オーバフロー槽(31)を用いて直
線的に被めっき線材(s)を通過させるから、被めっき
線材(s)の屈曲による高抵抗薄膜(3)の損傷が生じ
ず、品質を向上できる。また、オーバフロー槽(31)
の外側に設けた給電ローラ(22)から被めっき線材
(s)に給電するから、銅が給電ローラ(22)に析出
して厚さの管理が困難となることが抑制され、品質を向
上できる。また、線材の走行方向下流側のみに設けた給
ローラ(22)から被めっき線材(s)に給電するか
ら、オーバフロー槽(31)を通過することにより形成
された低抵抗の銅めっき薄膜中間層(4)に給電ローラ
(22)が接触するため通電が安定し、品質を向上でき
る。これに対して、線材の走行方向上流側に給電ローラ
を設けても、高抵抗薄膜(3)に給電ローラが接触する
ため損失が大きくなり、好ましくない。また、給電ロー
ラ(22)の周面の進行速度が線材の走行速度より1%
〜2% だけ遅くなるように給電ローラ(22)が回転さ
れているため、給電ローラ(22)通過後の線材にわず
かなバックテンションが掛かり、線材の弛みを防止でき
る。
【0009】記構成の銅めっき線の製造方法におい
て、前記硫酸銅めっき溶液(Q)の組成が硫酸銅80〜
120g/リットル,硫酸(比重1.84)80〜120g
/リットルであり、前記ピロリン酸銅めっき溶液の組成がピ
ロリン酸銅65〜105g/リットル,ピロリン酸カリウム
230〜370g/リットル,アンモニア水2〜4ミリリットル/
リットルであることが好ましい来の一般浴の硫酸銅めっ
き溶液と比べて、銅濃度を抑制し、硫酸の濃度を増大し
ているから、電導度が高くなり、銅めっき浴(Y)の外
部で給電を行っても、十分なスローイング効果を得られ
る。また、従来の高硫酸浴の硫酸銅めっき溶液と比べ
て、銅濃度を増大して、硫酸の濃度を抑制しているか
ら、電流密度を高め、めっき時間を短縮することが出来
る。
【0010】第の観点では、本発明は、上記構成の銅
めっき線の製造方法において、平行に並べられた複数の
被めっき線材(s)を連続走行させ、それら被めっき線
材(s)を1つのオーバフロー槽(31)内の銅めっき
浴(Y)に同時に通過させ、オーバフロー槽(31)の
外側で線材の走行方向下流側にのみ設けた1つの給電ロ
ーラ(22)の周面に接触させて給電し、フラッシュめ
っきにより外周に銅めっき薄膜中間層(4)を形成する
ことを特徴とする銅めっき線の製造方法を提供する。上
記第の観点の銅めっき線の製造方法では、1つのオー
バフロー槽(31)と1つの給電ローラ(22)とで複
数の被めっき線材(s)に同時に銅めっき薄膜中間層
(4)を形成でき、設備の利用効率および生産性を向上
することが出来る
【0011】なお、上記構成において、低誘電率絶縁体
(2)としては、4弗化エチレン樹脂(PolyTetraFl
uoroEthylene;PTFE)や,4弗化エチレン-パーフ
ロロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PerFluor
oAlkoxyl;PFA)や,4弗化エチレン-6弗化プロピ
レン共重合体樹脂(Fluorinated Ethylene-Propylen
e;FEP)や,4弗化エチレン−エチレン共重合体樹
脂(Ethylene TetraFluoroEthylene;ETFE)な
どの弗素系樹脂を用いることが好ましい。また、高抵抗
薄膜(3)としては、銅めっきの下地としての特性上の
観点から、高抵抗ニッケル−リン薄膜を用いることが好
ましい。また、その高抵抗ニッケル−リン薄膜における
リン組成比率を2%〜15%とし、その体積固有抵抗を
20×10-8Ω・m〜100×10-8Ω・mとするのが
好ましい。また、銅めっき薄膜中間層(4)を形成する
ための電気めっきとしては、比較的に短時間で薄い銅め
っき薄膜を析出可能な「フラッシュめっき」とするのが
好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の銅めっき線の製造
方法により極細同軸線を製造する実施形態について説明
する。なお、これにより本発明が限定されるものではな
い。
【0013】図1に示すように、0.10mm〜0.3
0mmの銅線(銅クラッドスチール,銀めっき銅クラッ
ドスチールでもよい)からなる中心導体1の外周に0.
23mm程度の厚さの低誘電率絶縁体2を形成し、その
外周に0.01μm〜0.6μmの厚さd1を持つ高抵
抗ニッケル−リン薄膜3を形成した構造の被めっき線材
sを製造する。この被めっき線材sの外径φaは0.6
6mm程度である。
【0014】前記被めっき線材sの製造工程は、従来と
同様であり、低誘電率絶縁体2を押し出して中心導体1
に被せ、アルコール洗浄,エッチング,酸浸漬などの処
理を施した後、高抵抗ニッケル−リンめっきを施すもの
である。
【0015】前記前記低誘電率絶縁体2としては、例え
ば、4弗化エチレン樹脂(PTFE)や,4弗化エチレ
ン−パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂
(PFA)や,4弗化エチレン−6弗化プロピレン共重
合体樹脂(FEP)や,4弗化エチレン−エチレン共重
合体樹脂(ETFE)などの弗素系樹脂を用いる。
【0016】図2は、前記被めっき線材sに銅めっき薄
膜中間層(図3の4)を形成するための予備電解処理装
置の斜視図である。この予備電解処理装置100では、
平行に並べられた複数の被めっき線材sを0.1m/分
〜0.5m/分の速度で連続走行させ(図示の矢印a方
向)、それら被めっき線材sをオーバフロー槽31内の
硫酸銅めっき浴Yに導入して直線的に通過させ、その硫
酸銅めっき浴Yの外側で線材の走行方向下流側に設けた
給電ローラ22の周面(給電導体面)に接触させて給電
し、フラッシュめっきにより外周に銅めっき薄膜中間層
(図3の4)を形成し、めっき線s’を得るものであ
る。
【0017】前記硫酸銅めっき浴Yでは、硫酸銅めっき
溶液Qがポンプ41により循環槽32から汲み上げら
れ、オーバフロー槽31に常に満たされている。オーバ
フロー槽31から溢れ出た硫酸銅めっき溶液Qは再び前
記循環槽32に戻されるようになっている。ポンプ41
で汲み上げられた硫酸銅めっき溶液Qによりオーバフロ
ー槽31内が攪拌されるから、被めっき線sへの銅イオ
ンの衝突頻度を増し、めっき効率を向上できる。
【0018】前記オーバフロー槽31の内部にはプロペ
ラPが設置されており、硫酸銅めっき浴11を攪拌する
ようになっている。これは、被めっき線sへの銅イオン
の衝突頻度を増してめっき効率をさらに向上させるため
である。
【0019】前記硫酸銅めっき溶液Qの組成は、硫酸銅
が80〜120g/リットル,硫酸(比重1.84)が80
〜120g/リットルである。
【0020】前記給電ローラ22の周面には、0.8V
〜1.6Vの定電圧Vcが供給されている。また、給電
ローラ22の周面には、耐食性,耐摩耗性などを高める
ため、金めっきが施されている。また、めっき線s’に
付いた硫酸銅めっき溶液Qが給電ローラ22に付着しな
いように、給電ローラ22の上部に設置されたシャワー
SWから純水Wを注ぎかけるようになっている(これに
より、硫酸銅めっき溶液Qの付着による接触抵抗の増大
を防止できる)。さらに、給電ローラ22は、その周面
の進行速度がめっき線s’の走行速度より1%〜2%だ
け遅くなるように回転されている(これにより、めっき
線s’にわずかなバックテンションを掛けて、弛みを防
止できる)。給電ローラ22が線材の走行方向下流側の
みに設けられている理由は、銅めっき薄膜中間層(図3
の4)の導電性を利用してめっき電流を流すためであ
る。
【0021】上記のように、硫酸銅めっき溶液Qの組成
は、従来の一般浴の硫酸銅めっき溶液と比べて、銅濃度
を抑制し、硫酸の濃度を増大しているから、電導度が高
くなり、オーバフロー槽31(硫酸銅めっき浴Y)の外
部で給電を行っても、十分なスローイング効果を得られ
る。また、従来の高硫酸浴の硫酸銅めっき溶液と比べ
て、銅濃度を増大して、硫酸の濃度を抑制しているか
ら、電流密度を高め、めっき時間を短縮することが出来
る。この結果、十分なスローイング効果と,高電流密度
を両立することが可能となり、短時間に均一厚で均質な
銅めっき薄膜4を形成することが出来る。
【0022】図3は、めっき線s’を示す断面図であ
る。このめっき線s’は、図1に示した被めっき線sの
表面すなわち高抵抗ニッケル−リン薄膜3の外周に、1
μm〜4μm程度の厚さd2の銅めっき薄膜中間層4を
形成した構造になっている。
【0023】図4に示すように、前記めっき線sの銅め
っき薄膜中間層4の外周に、数十μmから数百μm(例
えば50μm〜100μm)の銅めっき層5を電気めっ
きにより形成して、極細同軸線Lを製造する。この極細
同軸線Lの外径φは、0.72mm〜0.86mm程度
となる。このような極細同軸線Lは、高周波伝送線路と
して特に有用である。
【0024】図5は、高抵抗ニッケル−リン薄膜3の厚
さd1を0.5μmとした場合のリン組成比率と,体積
固有抵抗との関係を示すリン組成比率−体積固有抵抗関
係図表である。このリン組成比率−体積固有抵抗関係図
表H1を参照すると、リン組成比率を2%〜15%とし
たときに、体積固有抵抗は、20×10-8〜100×1
-8Ω・mの範囲で変化することが判る。
【0025】図6は、高抵抗ニッケル−リン薄膜3のリ
ン組成比率を9%とした場合の高抵抗ニッケル−リン薄
膜3の厚さd1と,単位長さ当りの抵抗との関係を示す
膜厚−抵抗特性図表である。この膜厚−抵抗特性図表H
2を参照すると、厚さd1が0.01μm〜0.6μm
のときに、単位長さ当りの抵抗が30000Ω/m〜5
00Ω/mとなり、高抵抗薄膜として好ましいことが判
る。
【0026】上記の実施形態では、硫酸銅めっき溶液Q
を用いたが、これに代えて、ピロリン酸銅めっき溶液
(弱アルカリ性)を用いることも出来る。ピロリン酸銅
めっき溶液を用いたときには、スローイング効果をさら
に向上し,しかも電流密度をさらに高めることができる
利点がある。なお、ピロリン酸銅めっき溶液は、50℃
程度に加温することが好ましい。前記ピロリン酸銅めっ
き溶液の組成は、例えばピロリン酸銅が65〜105g
/リットル,ピロリン酸カリウムが230〜370g/リット
ル,アンモニア水が2〜4ミリリットル/リットルである。
【0027】
【発明の効果】本発明の銅めっき線の製造方法によれ
ば、シアン化合物を含まない硫酸銅めっき溶液またはピ
ロリン酸銅めっき溶液を用いて被めっき線材に銅めっき
薄膜中間層を形成し、その後、銅めっき層を電気めっき
により形成するから、取り扱いが容易となって作業性が
向上し、しかも特殊な設備が不要となるから生産コスト
を低減できる。また、オーバフロー槽を用いて直線的に
被めっき線材を通過させるから、被めっき線材の屈曲に
よる高抵抗薄膜の損傷が生じず、品質を向上できる。ま
た、めっき槽の外側に設けた給電部から被めっき線材に
給電するから、銅が給電部に析出して厚さの管理が困難
となることが抑制され、品質を向上できる。また、線材
の走行方向下流側に設けた給電部から被めっき線材に給
電するから、めっき槽を通過することにより形成された
銅めっき薄膜中間層により通電が安定し、品質を向上で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】被めっき線材の断面図である。
【図2】予備電解処理装置の説明図である。
【図3】図2の予備電解処理装置により製造されためっ
き線の断面図である。
【図4】本発明により製造された極細同軸線を示す断面
図である。
【図5】高抵抗ニッケル−リン薄膜のリン組成比率−体
積固有抵抗関係図表である。
【図6】高抵抗ニッケル−リン薄膜の膜厚−抵抗関係図
表である。
【図7】従来の極細同軸線の一例を示す断面図である。
【図8】従来の極細同軸線の他の一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
100 予備電解処理装置 1 中心導体 2 低誘電率絶縁体 3 高抵抗ニッケル−リン薄膜 4 銅めっき薄膜中間層 5 銅めっき層 22 給電ローラ 31 オーバフロー槽 32 循環槽 41 ポンプ s 被めっき線材 s’ めっき線 SW シャワー Q 硫酸銅めっき溶液 Y 硫酸銅めっき浴
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−187847(JP,A) 特開 平4−103793(JP,A) 特公 昭60−56239(JP,B2) 特公 昭45−20762(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 13/00 H01B 11/18 C25D 5/00 - 7/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心導体(1)の外周に低誘電率絶縁体
    (2)を形成しその外周に高抵抗薄膜(3)を形成した
    構造を有する被めっき線材(s)を、ノーシアン溶液の
    硫酸銅めっき溶液(Q)またはピロリン酸銅めっき溶液
    が循環的に汲み上げられてオーバフロー槽(31)に常
    に満たされている銅めっき浴(Y)に直線的に通過させ
    ると共に、前記オーバフロー槽(31)の外側で線材の
    走行方向下流側にのみ設けた給電ローラ(22)であっ
    てその周面の進行速度が線材の走行速度より1%〜2%
    だけ遅くなるように回転されている給電ローラ(22)
    の周面に接触させて前記被めっき線材(s)に給電して
    銅めっき薄膜中間層(4)を電気めっきにより形成し、
    その後、前記銅めっき薄膜中間層(4)の外周に厚さ数
    十μmから数百μmの銅めっき層(5)を電気めっきに
    より形成することを特徴とする銅めっき線の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の銅めっき線の製造方法
    において、平行に並べられた複数の被めっき線材(s)
    を連続走行させ、それら被めっき線材(s)を1つのオ
    ーバフロー槽(31)内の銅めっき浴(Y)に同時に通
    過させ、オーバフロー槽(31)の外側で線材の走行方
    向下流側にのみ設けた1つの給電ローラ(22)の周面
    に接触させて給電し、フラッシュめっきにより外周に銅
    めっき薄膜中間層(4)を形成することを特徴とする銅
    めっき線の製造方法。
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