JP3129996B2 - 他室暖房機能付き浴室暖房装置 - Google Patents

他室暖房機能付き浴室暖房装置

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JP3129996B2
JP3129996B2 JP09185041A JP18504197A JP3129996B2 JP 3129996 B2 JP3129996 B2 JP 3129996B2 JP 09185041 A JP09185041 A JP 09185041A JP 18504197 A JP18504197 A JP 18504197A JP 3129996 B2 JP3129996 B2 JP 3129996B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室内の空気を循
環させながら、その循環空気を加熱して浴室内を暖房す
る浴室用暖房装置と、他室内の空気を循環させながら、
その循環空気を加熱して他室内を暖房する他室用暖房装
置とを備えた他室暖房機能付き浴室暖房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような他室暖房機能付き浴室暖房装
置にあっては、従来、据え付け工事の簡略化などを図る
ため、浴室用暖房装置と他室用暖房装置とを一体化し、
その一体化した暖房装置を浴室の天井の上方、つまり、
浴室の天井裏に配置したものが知られている(文献を示
すことができない)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、浴室の
天井裏スペースには限りがあり、その限られたスペース
内に浴室用暖房装置と他室用暖房装置とを配置するもの
であるから、各暖房装置をある程度小型化する必要があ
り、さらに、他室用暖房装置については、他室から離れ
た浴室の天井裏に配置するために配管系が長くなり、そ
の間での暖房ロスや他室用循環ファンの流動抵抗の増大
などに起因して、暖房能力に限界が生じるという問題が
あった。
【0004】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであり、その目的は、浴室用暖房装置と他室用暖
房装置とを浴室の天井裏や他室の外周部に配置し得るに
もかかわらず、浴室と他室とを比較的大きい暖房能力で
暖房することのできる他室暖房機能付き浴室暖房装置を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、浴室用暖房装置を構成する浴室用循環ファンと
浴室用熱交換器とを浴室の天井の上方に配置し、他室用
暖房装置を構成する他室用循環ファンと他室用熱交換器
とを他室の天井の上方や側壁の外側などの外周部に配置
するものであるから、両暖房装置を天井裏などに配置す
ることが可能で、かつ、両暖房装置を一体化して浴室の
天井裏に配置していた従来のものと比較して、他室の天
井の上方スペースや外周部のスペースなども有効に利用
して配置することができる。従って、各暖房装置を構成
する循環ファンや熱交換器を大型化することができるの
は勿論、浴室用暖房装置は浴室に近接して、また、他室
用暖房装置は他室に近接して配置できるので、暖房ロス
も少なく、各循環用ファンの流動抵抗も小さくて済み、
浴室と他室とを比較的大きい暖房能力で暖房することが
できる。
【0006】請求項2に記載の発明によれば、浴室用熱
交換器への熱媒と他室用熱交換器への熱媒とを共通の外
部熱源機から供給するように構成するものであるから、
外部熱源機の共用化によるコストダウンを図ることがで
きる。
【0007】請求項3に記載の発明によれば、浴室内の
空気を吸引して室外へ強制的に排気する換気ファンを浴
室の天井の上方に配置することで、その換気ファンによ
って浴室内の換気を行うことができ、しかも、その換気
ファンと他室とを他室用換気路で連通し、前記換気ファ
ンの駆動によって、浴室内の空気と他室内の空気とを同
時に強制的に排気するように構成するものであるから、
湿気の多い浴室と他室とを共通の換気ファンによって換
気することができ、換気ファンの共用化によるコストダ
ウンを図ることができる。
【0008】請求項4に記載の発明によれば、浴室内の
空気が他室用換気路を介して他室内に流出するのを阻止
する開閉可能な流出阻止手段を設け、換気ファンの駆動
が停止されているときには、流出阻止手段が閉じるよう
に構成されているので、浴室内で入浴しているときなど
であっても、浴室内の水分を多く含む空気が他室側に流
入するのを阻止して他室内の湿度が高くなるのを防止
し、しかも、換気ファンが駆動されるに伴って流出阻止
手段が開くように構成されているので、浴室内の空気と
他室内の空気とを同時に、かつ、有効に外部に排気する
ことができる。その結果、浴室内の水分の多い空気が他
室側に流入することによる不利を未然に回避させること
ができるものでありながら、換気ファンを兼用すること
ができ、それだけ設備を簡素化できてコストの低減を図
ることが可能となる。
【0009】請求項5に記載の発明によれば、換気ファ
ンの駆動によって、浴室内の空気と他室内の空気とを同
時に強制的に排気する際、浴室から排気される空気の量
が、他室から排気される空気の量よりも大になるように
構成されているので、例えば、浴室内での入浴終了後な
どに換気運転を行う場合、浴室の方が他室よりも多くの
水分を含む状態であるが、浴室から排気される空気の量
が他室から排気される空気の量よりも大になる状態で排
気が行われるので、換気ファンを兼用するものでありな
がら、浴室と他室とを効率良く換気することができる。
【0010】請求項6に記載の発明によれば、浴室用暖
房装置の作動を制御する制御手段を浴室用暖房装置に組
み付けてユニット化し、その制御手段と他室用暖房装置
とをケーブルで接続して、前記制御手段により他室用暖
房装置の作動を制御するように構成されているので、制
御手段の共用化によって装置全体としてのコストダウン
を図ることができ、しかも、他室用暖房装置に対して
は、ケーブルを接続するだけで済むため、据え付け工事
が殊更煩雑になることもない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る他室暖房機能
付き浴室暖房装置につき図面に基づいて説明する。この
他室暖房機能付き浴室暖房装置としての乾燥暖房機は、
図1に示すように、ユニット式の浴室用暖房装置YU
と、同じくユニット式の他室用暖房装置としての脱衣室
用暖房装置DUから構成され、浴室A内を暖房する機
能、浴室A内を乾燥させる機能、浴室A内の空気を循環
通風させる機能、他室としての脱衣室B内を暖房する機
能、浴室A及び脱衣室Bを同時に換気する機能のそれぞ
れの機能を備えている。
【0012】図2、図3に示すように、浴室用暖房装置
YUは、浴室Aの天井部において、建物のスラブ面Sb
とユニットバスUbの天井面との間の天井裏に設置され
る構成となっており、ユニットバスUbに形成された開
口部を通して、浴室A内に臨む状態で設置され、スラブ
面Sbに予め埋め込み固定された4本の吊り下げボルト
Boにて吊り下げ支持する構成となっている。そして、
浴室用暖房装置YUには、浴室用循環ファン1が備えら
れ、この浴室用循環ファン1の作動によって、図6に示
すように、吸い込み部2を通して吸引された浴室A内の
空気が吹き出し部3から浴室A内に吹き出されるよう
に、浴室用循環路L1が形成され、この浴室用循環路L
1に、該循環路L1内を通流する空気を加熱する浴室用
熱交換器4が備えられている。
【0013】脱衣室用暖房装置DUには、他室用循環フ
ァンとしての脱衣室用循環ファン5と他室用熱交換器と
しての脱衣室用熱交換器10とが備えられて脱衣室Bの
天井裏に配置され、この脱衣室用循環ファン5の作動に
よって、図8に示すように、脱衣室Bに設けられた吸気
部6を通して吸引された脱衣室B内の空気が、吹き出し
部9から脱衣室B内に吹き出されるように、脱衣室用循
環路L2が形成され、この脱衣室用循環路L2に、該循
環路L2内を通流する空気を加熱する脱衣室用熱交換器
10が備えられている。尚、脱衣室用熱交換器10は、
脱衣室用循環ファン5よりも空気流動方向上手側に位置
するように設けられている。
【0014】浴室用暖房装置YUには、浴室A内の空気
と脱衣室B内の空気を換気ダクト11を通して同時に外
部に排出させる換気ファン12が備えられ、浴室Aと脱
衣室Bとを同時に換気できるようになっている。つま
り、図1に示すように、換気ファン12の作動に伴っ
て、浴室A側の吸い込み部2や吹き出し部3から浴室A
内の空気が吸引されると共に、前記脱衣室B側の吸気部
6から脱衣室B内の空気が吸引され、かつ、吸気ダクト
7により形成される他室用換気路としての脱衣室用換気
路L4を通して脱衣室B内の空気が吸引され、換気ダク
ト11を通して外部に排出される構成となっている。
【0015】前記換気ファン12が作動していないとき
に、浴室A内の湿気が脱衣室B側へ流出することを阻止
する流出阻止手段としてのシャッター部材13aが設け
られている。このシャッター部材13aは、換気ファン
12の通風作動に伴う通風力により開放されると共に、
通風作動が停止されると、脱衣室B側の換気路L4を閉
じるように構成されている。また、シャッター部材13
aは換気ファン12に近い箇所に配置され、浴室A内の
湿気が、脱衣室Bのみならず、極力、吸気ダクト7側へ
も流入しないようになっている。また、脱衣室暖房運転
中には、脱衣室B内の空気が、吸気ダクト7側に流出す
ることを阻止し、換気または乾燥運転中には、脱衣室B
内の空気が、吸気ダクト7側に流出することを許容する
シャッター部材8が、吸気ダクト7の入口部に設けられ
ている。
【0016】浴室用暖房装置YUを構成する浴室用循環
ファン1と浴室用熱交換器4とが、下方側が開放された
箱状の筐体14の内部において、循環路形成部材15に
よって区画された状態の浴室用循環路L1の内部に配置
され、浴室用循環ファン1により通風する空気は浴室用
熱交換器4を有効に通風するように構成されている。前
記循環路形成部材15における浴室用熱交換器4よりも
流動方向上手側箇所には、循環する空気の一部を、換気
ファン12の吸気作動によって吸気するための開口16
が形成され、筐体14には、換気用の開口18が形成さ
れていて、この筐体14の面一部分に対向する状態で、
ファンボックス17が接続される構成となっている。
【0017】前記ファンボックス17の内部には、換気
ファン12が収納され、換気用接続口19と換気ファン
12の吸入部とが連通されて、換気ファン12の吹き出
し口20が、換気ダクト11に接続され、その換気ダク
ト11の入口部にもシャッター部材13bが設けられて
いる。そして、このシャッター部材13bと上述したシ
ャッター部材13aとは、共に換気ファン12が作動し
ていない状態では、その自重にて閉じられており、換気
ファン12が作動すると、その通風力によって開放され
るように構成されている。
【0018】図4に示すように、前記各熱交換器4,1
0に対して、ガス燃焼式の外部熱源機Gから、熱媒の一
例としての温水(約80°C)が供給されるようになっ
ている。外部熱源機Gより供給される温水は、脱衣室用
熱交換器10、熱動弁21、及び、浴室用熱交換器4の
それぞれが直列接続された温水供給路22を通して供給
されるように構成され、かつ、脱衣室用熱交換器10
が、浴室用熱交換器4よりも温水流動方向上手側に配置
されている。尚、脱衣室用熱交換器10と浴室用熱交換
器4とを並列に接続してもよい。前記熱動弁21は、浴
室用暖房装置YU内に設けられ、温水の通流を断続させ
る際に、水量が緩やかに変化するように制御自在に構成
されており、急激な通流に起因して衝撃音や振動が生じ
ることが抑制できるようになっている。
【0019】前記外部熱源機Gを含む各部の動作は、マ
イクロコンピュータからなる制御手段としての制御部2
3によって制御され、その制御部23に運転モードなど
の動作情報を指令するリモコン操作部24が有線あるい
は無線により通信可能に備えられている。制御部23
は、図4に示すように、浴室用暖房装置YU内に設けら
れ、この浴室用暖房装置YU側の制御部23と脱衣室用
暖房装置DUとがケーブルCbで接続されていて、脱衣
室用暖房装置DUへの電源供給と制御信号の送信とが可
能に構成されている。リモコン操作部24は、浴室Aの
入口部分や、例えば脱衣室Bの壁部などに備えら、リモ
コン操作部24には、図5に示すように、浴室A内の乾
燥を行う乾燥モードを指令する乾燥スイッチ25、浴室
用循環ファン1の通風作動だけを実行する涼風モードを
指令する涼風スイッチ26、浴室暖房モードを指令する
浴室暖房スイッチ27、換気モードを指令する換気スイ
ッチ28、脱衣室Bの暖房モードを指令する脱衣室暖房
スイッチ29、脱衣室の暖房のタイマー運転を指令する
入タイマースイッチ30、タイマー時間を設定するタイ
マー設定スイッチ31が備えられている。
【0020】上記各運転モードを指令する各スイッチの
近くには、各モードに設定されていることを表示するモ
ード表示ランプ25a〜27a,28a,28b,29
a,29bがそれぞれ設けられ、また、後述する設定時
間を表示する表示手段としてのタイマー表示部32が設
けられている。換気モードを表示するモード表示ランプ
28a,28bは、ファン強度の強弱2種のそれぞれの
状態を表示するように2個設けられ、脱衣室暖房モード
を表示するモード表示ランプ29a,29bは、後述す
る動作状態の差異に応じて赤色表示と緑色表示の2種が
設けられている。
【0021】前記制御部23は、マイクロコンピュータ
を備えて構成され、前記リモコン操作部24の動作情報
に基づいて、前記各ファン1,5,12の運転状態、熱
動弁21の断続状態の切り換え操作、及び、外部熱源機
Gの運転開始・停止の切り換えなどのそれぞれの制御を
実行するように構成されている。即ち、前記各モード指
令用スイッチ25〜29のうちいずれかがON操作され
ると、その選択された運転モードで運転を開始し、その
後、別の運転モードが指令されると、新たな運転モード
で運転を開始する。但し、脱衣室暖房モードで運転が行
われているときに、乾燥スイッチ25、換気スイッチ2
8、涼風スイッチ26の各スイッチを操作しても、これ
らの状態は受け付けない。また、「乾燥」、「換気」、
「涼風」の各モードにて運転しているときには、脱衣室
暖房スイッチ29を操作しても受け付けない。尚、浴室
暖房運転と、脱衣室暖房運転は同時運転が行えるように
なっている。
【0022】「乾燥」、「換気」、「涼風」、「浴室暖
房」のいずれかの運転モードにて運転を行う場合に、タ
イマー設定スイッチ31にて運転時間を設定することが
でき、その設定時間が経過すると、自動的に運転が停止
するようになっている。尚、設定時間が経過する前であ
っても、運転中のモード指令用スイッチが再度操作され
ると運転を停止させる。前記入タイマースイッチ30に
よるタイマー運転においては、タイマー設定スイッチ3
1にて設定された時間が経過した後に、脱衣室暖房運転
を自動で開始するようになっている。
【0023】次に、各運転モードにおける制御動作につ
いて説明する。 (浴室暖房運転モード)浴室暖房スイッチ27が操作さ
れると、モード表示ランプ27aを点灯させると共に、
タイマー表示部32を点灯させる。このとき、使用者に
よってタイマー設定スイッチ31で任意の設定時間が設
定される。そして、外部熱源機Gの運転を開始させ、か
つ、熱動弁21を開弁させて浴室用熱交換器4に温水を
供給させ、浴室用循環ファン1を運転開始させて、浴室
Aの暖房運転を開始する。
【0024】この運転モードにおいては、図6に示すよ
うに、浴室用循環ファン1の通風作動によって、浴室A
内の空気が吸い込み部2を通して吸気され、浴室用循環
路L1に沿って案内され、吹き出し部3から浴室A内に
吹き出されるように循環通風されるが、浴室用循環路L
1に備えられた浴室用熱交換器4によって通流する空気
が加熱されることで、浴室A内が暖房されることにな
る。その後、浴室暖房スイッチ27が再度操作される
か、あるいは、前記設定時間が経過すると、外部熱源機
Gと浴室用循環ファン1の運転を停止させ、熱動弁21
を閉弁させて暖房運転を停止させ、モード表示ランプ2
7a及びタイマー表示部32を消灯させる。
【0025】(乾燥運転モード)この運転モードは、浴
室内に吊るされた例えば洗濯物などの水分を多く含む被
乾燥物を乾燥させる場合などに用いられる。乾燥スイッ
チ25が操作されると、モード表示ランプ25aを点灯
させると共に、タイマー表示部32を点灯させる。この
とき、タイマー設定スイッチ31で任意の設定時間が設
定される。そして、外部熱源機Gの運転を開始させ、か
つ、熱動弁21を開弁させて浴室用熱交換器4に温水を
供給させ、浴室用循環ファン1と、換気ファン12とを
運転開始させる。
【0026】この運転モードにおいては、図7に示すよ
うに、浴室暖房運転と同様に、浴室用循環ファン1の作
動により、浴室A内の空気を浴室用循環路L1に沿って
案内させながら、浴室用熱交換器4にて加熱させること
で浴室A内を暖房させる。また、換気ファン12の作動
により、浴室用循環路L1を通風する空気の一部を前記
開口16から吸気すると共に、浴室A内の空気を循環路
形成部材15の周囲から吸気して、排気ダクト11を通
して外部に排気させる。このとき、脱衣室B内の空気も
合わせて換気ファン12の通風作動によって、シャッタ
ー部材8,13a,13bを開放して、吸気ダクト7を
通して吸気されて排気されることになり、脱衣室Bの換
気も合わせて実行される。
【0027】このようにして、洗濯物などの水分を蒸発
させ、蒸発した水分を含む空気は換気ファン12にて外
部に排出され、浴室Aに設置された被乾燥物が乾燥する
と共に、脱衣室Bの換気も実行される。その後、乾燥ス
イッチ25が再度操作されるか、あるいは、前記設定時
間が経過すると、外部熱源機G、浴室用循環ファン1、
換気ファン12の運転を停止させ、熱動弁21を閉弁さ
せて乾燥運転を停止させ、モード表示ランプ25a及び
タイマー表示部32を消灯させる。
【0028】(換気運転モード)換気スイッチ28が操
作されると、モード表示ランプ28aを点灯させると共
に、タイマー表示部32を点灯させる。このとき、使用
者によってタイマー設定スイッチ31で任意の設定時間
が設定される。そして、換気ファン12の作動を開始さ
せる。
【0029】この運転モードにおいては、図1に示すよ
うに、換気ファン12の通風作動によって、浴室A内の
空気が、吸い込み部2や吹出し口3などを通して筐体1
4の内部に吸気され、循環路形成部材15にて形成され
る浴室用循環路L1から前記開口16を通して、及び、
循環路形成部材15の周囲を通して、換気ファン12に
より、排気ダクト11を通して外部に排気されることに
なる。従って、浴室用循環路L1から前記開口16を通
る経路や循環路形成部材15の周囲、及び、ファンボッ
クス17などによって、浴室用換気路L3が構成される
ことになる。
【0030】一方、脱衣室B内の空気が吸気部6から吸
気し、換気ファン12の通風作動により、シャッター部
材8,13aを開放し、吸気ダクト7を通って吸引さ
れ、換気ファン12により、排気ダクト11を通して外
部に排気されることになる。従って、吸気ダクト7やフ
ァンボックス17などにより、他室用換気路としての脱
衣室用換気路L4が構成されることになる。このように
して、浴室Aと脱衣室Bの各部屋が同時に換気される。
【0031】このような換気運転において、浴室Aから
排気される空気の通風量が、脱衣室Bから排気される空
気の通風量よりも大になるように、通風状態が設定され
ている。具体的には、浴室Aから排気される空気の通風
量が脱衣室Bから排気される空気の通風量の約2倍の通
風量になるように設定されている。このようにして同時
換気の場合であっても、浴室Aの換気を充分に行えるよ
うになっている。尚、換気ファン12は、通風能力(回
転数)が強弱2段階に切り換え自在に設けられ、初回の
操作においては「強」に設定され、換気スイッチ28を
再度操作すると、「弱」に設定される。その後、換気ス
イッチ28が再度操作されるか、あるいは、前記設定時
間が経過すると、換気ファン12の運転を停止させ、モ
ード表示ランプ28a及びタイマー表示部32を消灯さ
せる。
【0032】尚、脱衣室Bのみの単独乾燥運転は実行で
きないが、換気運転を必要とするときは、浴室A、脱衣
室B共に、換気が必要であると考えられ、換気運転を実
行することによる不都合はあまり無いので、同時換気に
て対応することで足りるのである。
【0033】(涼風運転モード)この運転モードは、例
えば夏場の入浴時などに通風循環させて涼風感覚を得る
ために用いられる。涼風スイッチ26が操作されると、
モード表示ランプ26aを点灯させると共に、タイマー
表示部32を点灯させる。このとき、使用者によってタ
イマー設定スイッチ31で任意の設定時間が設定され
る。そして、浴室用循環ファン1の作動を開始させる。
【0034】この運転モードにおいては、浴室用循環フ
ァン1の通風作動によって、浴室A内の空気が浴室用循
環路L1を通して循環通風され、加熱されることなく吹
き出し口3から吹き出される。その後、涼風スイッチ2
6が再度操作されるか、あるいは、前記設定時間が経過
すると、浴室用循環ファン1の運転を停止させ、モード
表示ランプ26a及びタイマー表示部32を消灯させ
る。
【0035】(脱衣室暖房運転モード)脱衣室暖房スイ
ッチ29が操作されると、モード表示ランプ(赤色)2
9aを点灯させる。そして、外部熱源機Gの運転を開始
させ、かつ、熱動弁21を開弁させて脱衣室用熱交換器
10に温水を供給させ、脱衣室用循環ファン5を運転開
始させて、脱衣室Bの暖房運転を開始する。
【0036】この運転モードにおいては、図8に示すよ
うに、脱衣室用循環ファン5の通風作動によって、脱衣
室B内の空気が吸気部6を通して吸気され、吹き出し部
9から脱衣室B内に吹き出されるように循環通風される
が、脱衣室用熱交換器10によって通流する空気が加熱
されることで、脱衣室B内が暖房されることになる。
尚、このとき、前記シャッター部材8,13aが設けら
れる箇所は負圧になるので、シャッター部材8,13a
は共に閉じ状態が維持され、浴室A側の湿気が流入する
ことはなく、効率よく脱衣室B内を暖房することができ
る。その後、脱衣室暖房スイッチ29が再度操作される
か、あるいは、予め設定された所定時間(12時間)が
経過すると、外部熱源機Gと脱衣室用循環ファン5の運
転を停止させ、熱動弁21を閉弁させて暖房運転を停止
させ、モード表示ランプ36aを消灯させる。
【0037】この運転モードにおいては、入タイマース
イッチ30によりタイマー運転を設定することができ
る。このタイマー運転は、設定時間が経過した後に運転
を自動で開始させるためのものであり、次に、このタイ
マー運転について説明する。
【0038】入タイマースイッチ30が操作されると、
タイマー表示部32が点滅表示する。ここで、使用者が
タイマー設定スイッチ31を操作することでタイマー作
動時間(現在から運転開始するまでの経過時間)が設定
される。入タイマースイッチ30が操作されてから30
秒間経過するまでに、脱衣室暖房スイッチ29が操作さ
れると、モード表示ランプ(緑色)29bを点灯させて
タイマー運転が設定されていることを表示すると共に、
計時を開始させる。尚、タイマー表示部32はその後、
約2秒間経過すると消灯する。入タイマースイッチ30
が操作されてから30秒間経過するまでに、脱衣室暖房
スイッチ29が操作されなければ、初期待機状態に戻
る。
【0039】設定時間の計時が終了すると、モード表示
ランプ(緑色)29bが消灯し、モード表示ランプ(赤
色)29aが点灯して、上述したような脱衣室暖房運転
を開始させる。その後、運転を開始してから3時間が経
過すると自動的に脱衣室暖房運転を停止させ、モード表
示ランプ(赤色)29aを消灯させる。また、脱衣室暖
房運転中に、脱衣室暖房スイッチ29が操作されると、
計時時間にかかわらず運転を停止させる。
【0040】上記タイマー運転が設定されているとき
(緑色モード表示ランプ29bが点灯している状態)に
おいては、上記各運転モードでの運転を実行することが
可能であるが、上記各運転モードのうち〔乾燥〕、〔換
気〕、〔涼風〕の各モードのいずれかの運転が実行され
ているときに、計時が終了して、脱衣室暖房運転が自動
開始されると、〔乾燥〕、〔換気〕、〔涼風〕の各モー
ドにおける運転は強制的に停止されるようになってい
る。但し、〔浴室暖房運転〕はそのまま継続でき、〔乾
燥〕、〔換気〕、〔涼風〕、〔浴室暖房運転〕のいずれ
かの運転が実行されているときに、入タイマースイッチ
30による脱衣室暖房のタイマー運転の設定動作を行え
るように構成されている。
【0041】(浴室脱衣室同時暖房)浴室暖房スイッチ
27と脱衣室暖房スイッチ29とがそれぞれ操作される
と、上述したような、浴室暖房運転と脱衣室暖房運転と
が並行して実行されることになる。
【0042】〔別実施形態〕 (1)上記実施形態では、流出阻止手段としてのシャッ
ター部材13aが、自重によって閉じ付勢されると共
に、換気ファン12の通風力によって開放される構成と
して、極力簡単な構造で構成される場合を例示したが、
例えば、バネなどの付勢操作手段にて閉じ付勢すると共
に、換気ファン12の通風力にて開放される構成として
もよい。また、電動モータなどのアクチュエータによっ
て開閉操作自在に構成すると共に、換気ファン12の運
転開始に伴って開き操作され、かつ、運転停止に伴って
閉じ操作されるようにアクチュエータを操作させる構成
としてもよい。
【0043】(2)上記実施形態では、他室の一例とし
て脱衣室Bを示したが、脱衣室以外にトイレや他の部屋
に実施することもでき、また、その他室Bと浴室Aとの
同時暖房を行うことができる構成としたが、同時暖房で
きない構成としてもよい。
【0044】(3)上記実施形態では、他室用暖房装置
DUを他室Bの天井裏に配置する場合を例示したが、他
室Bの側壁の外側や床下などに配置することもでき、ま
た、換気ファン12についても、浴室Aの天井裏以外
に、脱衣室などの他室Bの天井裏や、それらの各部屋か
ら離れた箇所に配置させる構成としてもよい。
【0045】(4)上記実施形態では、同時換気運転の
際に、浴室A側の排気通風量が脱衣室B側の排気通風量
よりも大きくなるように各換気路L3,L4を設定した
が、これらが同等の量になるように構成してもよく、あ
るいは、各換気路L3,L4中に通風量を調整可能な風
量調整手段を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】暖房装置全体の概略構成図
【図2】浴室用暖房装置正面図
【図3】浴室用暖房装置底面図
【図4】暖房装置の温水配管図
【図5】リモコン操作部の正面図
【図6】浴室暖房運転時の通風状態を示す暖房装置の概
略構成図
【図7】乾燥運転時の通風状態を示す暖房装置の概略構
成図
【図8】脱衣室暖房運転時の通風状態を示す暖房装置の
概略構成図
【符号の説明】
1 浴室用循環ファン 4 浴室用熱交換器 5 他室用循環ファン 10 他室用熱交換器 12 換気ファン 13a 流出阻止手段 23 制御手段 A 浴室 B 他室 Cb ケーブル G 外部熱源機 L4 他室用換気路 YU 浴室用暖房装置 DU 他室用暖房装置

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴室内の空気を循環させながら、その循
    環空気を加熱して浴室内を暖房する浴室用暖房装置と、
    他室内の空気を循環させながら、その循環空気を加熱し
    て他室内を暖房する他室用暖房装置とを備えた他室暖房
    機能付き浴室暖房装置であって、 前記浴室用暖房装置を構成する浴室用循環ファンと浴室
    用熱交換器とを浴室の天井の上方に配置し、前記他室用
    暖房装置を構成する他室用循環ファンと他室用熱交換器
    とを他室の外周部に配置してある他室暖房機能付き浴室
    暖房装置。
  2. 【請求項2】 前記浴室用熱交換器への熱媒と他室用熱
    交換器への熱媒とを共通の外部熱源機から供給するよう
    に構成してある請求項1に記載の他室暖房機能付き浴室
    暖房装置。
  3. 【請求項3】 前記浴室内の空気を吸引して室外へ強制
    的に排気する換気ファンを浴室の天井の上方に配置し、
    その換気ファンと前記他室とを他室用換気路で連通し、
    前記換気ファンの駆動によって、前記浴室内の空気と他
    室内の空気とを同時に強制的に排気するように構成して
    ある請求項1または2に記載の他室暖房機能付き浴室暖
    房装置。
  4. 【請求項4】 前記浴室内の空気が他室用換気路を介し
    て他室内に流出するのを阻止する開閉可能な流出阻止手
    段を設け、前記換気ファンが駆動されるに伴って前記流
    出阻止手段が開き、換気ファンの駆動が停止されるに伴
    って前記流出阻止手段が閉じるように構成してある請求
    項3に記載の他室暖房機能付き浴室暖房装置。
  5. 【請求項5】 前記換気ファンの駆動によって、前記浴
    室内の空気と他室内の空気とを同時に強制的に排気する
    際、浴室から排気される空気の量が、他室から排気され
    る空気の量よりも大になるように構成してある請求項3
    または4に記載の他室暖房機能付き浴室暖房装置。
  6. 【請求項6】 前記浴室用暖房装置の作動を制御する制
    御手段を設け、その制御手段を浴室用暖房装置に組み付
    けてユニット化すると共に、その制御手段と前記他室用
    暖房装置とをケーブルで接続して、前記制御手段により
    他室用暖房装置の作動を制御するように構成してある請
    求項1〜5のいずれか1項に記載の他室暖房機能付き浴
    室暖房装置。
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