JP4715393B2 - 空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、並列した2部屋で暖房や換気等の空調を行う空調装置に関する。
従来より、浴室内の暖房等を行う浴室暖房機が提案されている。一般的に、冬季においては住宅の居室は暖房されており、寒さを感じない温度となっているが、暖房されていない浴室は入浴前の温度が低く、入浴者は浴室への入室直後は寒さを感じる。
そこで、浴室暖房機を使用して浴室内を予め暖房しておき、冬季の入浴時における居室と浴室の温度差を解消することで、浴室への入室直後に寒さを感じないようにして、入浴者の負担の軽減を図っている。
また、浴室暖房機は換気機能を備えており、浴室内の湿気等を排出できるようになっている。
さて、浴室に隣接する洗面脱衣所も、従来は暖房機が設置されておらず、冬季は暖房されている居室との温度差があるので、脱衣中等には寒さを感じる。そこで、洗面脱衣所内の暖房等を行う洗面所暖房機が提案されている。
従来は、浴室と洗面脱衣所のように隣接する2部屋の空調を行えるようにするためには、上述したようにそれぞれの部屋に暖房機等を設置して、ユーザはそれぞれの暖房機を操作して暖房運転等を行っていた。
これに対して、浴室暖房機に、別室の空調を行える機能を搭載した装置も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−264550号公報
しかし、2部屋のそれぞれに暖房機等を設置する構成では、設置作業に手間がかかるという問題があった。
また、浴室暖房機に他部屋の空調を行える機能を搭載すると、風路等の構成が複雑化し、装置が大型化するという問題があった。
更に、浴室暖房機に他部屋の空調を行える機能を搭載すると、他部屋に備えた吸込口や吹出口との間を接続するダクトの設置が必要で、やはり、設置作業に手間がかかるという問題があった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、設置が容易で、かつ簡単な構成で2室の空調が可能な空調装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明に係る空調装置は、第1の部屋に面して配置される第1の吸込口及び第1の吹出口と、屋外とつながる第1の排気口と、第1の吸込口から吸い込んだ空気を、第1の吹出口から吹き出すか、屋外とつながる第1の排気口から排気するかを切り替える第1の風路切替部材とを有する第1の空調手段と、第1の部屋に並列した第2の部屋に面して配置される第2の吸込口及び第2の吹出口と、屋外とつながる第2の排気口と、第2の吸込口から吸い込んだ空気を、第2の吹出口から吹き出すか、屋外とつながる第2の排気口から排気するかを切り替える第2の風路切替部材とを有する第2の空調手段とを備え、第1の空調手段と第2の空調手段とが、本体ケース内に並列に設けられ、第1の風路切替部材と第2の風路切替部材が、独立した風路切替駆動手段で個別に駆動され、第1の空調手段に対応した第1のフロントパネルと、第2の空調手段に対応した第2のフロントパネルとを独立して備えると共に、本体ケースは第1の部屋と第2の部屋との間仕切り上の天井面または壁面に設置可能であることを特徴とする。
本発明の空調装置では、第1の空調手段を第1の部屋に対応させ、第2の空調手段を第1の部屋に並列した第2の部屋に対応させるように、第1の部屋と第2の部屋の間仕切り上の天井面または壁面に設置される。
これにより、第1の吸込口及び第1の吹出口は第1の部屋の天井面または壁面に露出し、第2の吸込口及び第2の吹出口は第2の部屋の天井面または壁面に露出する。
そして、以上のように設置された本発明の空調装置では、第1の空調手段は、第1の吸込口から第1の部屋の空気を吸い込み、第1の部屋から吸い込んだ空気を、第1の吹出口から第1の部屋へと吹き出すことで、第1の部屋の空調を行う。
また、第2の空調手段は、第2の吸込口から第2の部屋の空気を吸い込み、第2の部屋から吸い込んだ空気を、第2の吹出口から第2の部屋へと吹き出すことで、第2の部屋の空調を行う。
本発明の空調装置によれば、空気の吸込口と吹出口をそれぞれ有した第1の空調手段と第2の空調手段を並列して備えたので、並列した第1の部屋と第2の部屋の間仕切り上に設置することによって、1台の装置で2部屋の空調が可能となる。
これにより、各部屋にそれぞれ空調装置を設置する作業は不要で、1台の空調装置の設置作業と同等の作業で2台分の設置作業が行えると共に、吸込口や吹出口を接続するダクトの設置も不要であり、設置作業が容易である。
また、ファン等を備えた空調手段を並列させた構成であるので、風路の構成等が複雑化することなく、構造が簡単である。よって、装置の小型化が可能である。
以下、図面を参照して本発明の空調装置の実施の形態について説明する。
<第1の実施の形態の空調装置の構成例>
図1〜図4は第1の実施の形態の空調装置の一例を示す構成図で、図1(a)は空調装置1Aを一方の側面から見た側断面図、図1(b)は空調装置1Aを他方の側面から見た側断面図である。また、図2は空調装置1Aの平面断面図、図3は空調装置1Aの正面断面図、図4は浴室空調装置1Aの分解斜視図である。
第1の実施の形態の空調装置1Aは、洗面所空調機2Aと浴室空調機3Aを並列させて一体に構成し、洗面所空調機2Aと浴室空調機3Aで各部の駆動手段を独立して備えたものである。
洗面所空調機2Aは第1の空調手段の一例で、第1のファンであるファン4aと、ファン4aを駆動するファンモータ5aと、風路を形成するファンケース6aと、風路を切り替えるダンパ7aと、ダンパ7aを駆動するダンパモータ8aを備える。
ファン4aは多翼の羽根車で、ファンモータ5aの軸に取り付けられる。ファンモータ5aはファン駆動手段の一例で、ファン4aの回転軸を水平方向としてファンケース6aに取り付けられる。
ファンケース6aは、ファン4aの軸方向に沿った面を開口して形成されるファン吸込口9aを備える。また、ファンケース6aは、ファン4aの接線方向に沿った下面を開口して形成されるファン吹出口10aと、ファン4aの接線方向に沿った側面を開口して形成される第1の排気口であるファン排気口11aとを備える。
ダンパ7aは第1の風路切替部材の一例で、ダンパモータ8aにより軸12aを支点に回転して風路の切り替え動作を行う。ダンパモータ8aは風路切替駆動手段の一例で、例えば、ギアG等を介してダンパ7aに駆動力を伝達する。
ファンケース6a内には、ダンパ7aの位置によって、ファン吸込口9aからファン吹出口10aへ連通した循環風路13aか、ファン排気口11aへ連通した排気風路14aが形成される。
すなわち、ダンパ7aが図1(a)に実線で示す全閉位置にあると、ファン排気口11aへの風路が遮蔽され、ファン吸込口9aからファン吹出口10aへ連通した循環風路13aが形成される。なお、ダンパ7aが全閉となる位置をダンパ7aの循環位置と称す。
これに対して、ダンパ7aが図1(a)に一点鎖線で示す全開位置にあると、ファン吹出口10aへの風路が遮蔽され、ファン吸込口9aからファン排気口11aへ連通した排気風路14aが形成される。なお、ダンパ7aが全開となる位置をダンパ7aの換気位置と称す。
洗面所空調機2Aは、ファンケース6aにヒータ15aを備える。ヒータ15aは加熱手段の一例で、ファンケース6aのファン吹出口10aに備えられる。図1(a)に実線で示すように、ダンパ7aを循環位置とし、ファンモータ5aによりファン4aを回転駆動すると、空気がファン吸込口9aから吸い込まれ、循環風路13aを通りファン吹出口10aから吹き出す。ヒータ15aに通電すると、ヒータ15aが加熱することでファン吹出口10aを通る空気が温められ、温風がファン吹出口10aから吹き出す。
ここで、ヒータ15aとしては例えばPTCヒータを備える。PTCヒータは、正極性のサーミスタ特性を有するヒータで、温度が上昇すると抵抗値が上昇し、これにより消費する電流が制御されると共に温度上昇が緩やかになり、その後、消費電流及び発熱部の温度が、飽和領域に達して安定していくものであり、自己温度制御を行う。
このように、PTCヒータでは、ヒータの温度が上昇すると消費電流が低くなり、その後一定温度の飽和領域に達すると、消費電流が低い値で安定する特性があるために、これを用いることにより、消費電力の節約ができると共に、発熱体の温度の異常上昇を防止可能であるという利点がある。
浴室空調機3Aは第2の空調手段の一例で、洗面所空調機2Aと同等の構成を有し、第2のファンであるファン4bと、ファン4bを駆動するファンモータ5bと、風路を形成するファンケース6bと、風路を切り替えるダンパ7bと、ダンパ7bを駆動するダンパモータ8bを備える。
ファン4bは多翼の羽根車で、ファンモータ5bの軸に取り付けられる。ファンモータ5bはファン駆動手段の一例で、ファン4bの回転軸を水平方向としてファンケース6bに取り付けられる。
ファンケース6bは、ファン4bの軸方向に沿った面を開口して形成されるファン吸込口9bを備える。また、ファンケース6bは、ファン4bの接線方向に沿った下面を開口して形成されるファン吹出口10bと、ファン4bの接線方向に沿った側面を開口して形成される第2の排気口であるファン排気口11bとを備える。
ダンパ7bは第2の風路切替部材の一例で、ダンパモータ8bにより軸12bを支点に回転して風路の切り替え動作を行う。ダンパモータ8bは風路切替駆動手段の一例で、例えば、ギアG等を介してダンパ7bに駆動力を伝達する。
ファンケース6b内には、ダンパ7bの位置によって、ファン吸込口9bからファン吹出口10bへ連通した循環風路13bか、ファン排気口11bへ連通した排気風路14bが形成される。
すなわち、ダンパ7bが図1(b)に実線で示す全閉位置にあると、ファン排気口11bへの風路が遮蔽され、ファン吸込口9bからファン吹出口10bへ連通した循環風路13bが形成される。なお、ダンパ7bが全閉となる位置をダンパ7bの循環位置と称す。
これに対して、ダンパ7bが図1(b)に一点鎖線で示す全開位置にあると、ファン吹出口10bへの風路が遮蔽され、ファン吸込口9bからファン排気口11bへ連通した排気風路14bが形成される。なお、ダンパ7bが全開となる位置をダンパ7bの換気位置と称す。
浴室空調機3Aは、ファンケース6bにヒータ15bを備える。ヒータ15bは加熱手段の一例で、ファンケース6bのファン吹出口10bに備えられる。ここで、ヒータ15bとしては例えばPTCヒータを備える。
図1(b)に実線で示すように、ダンパ7bを循環位置とし、ファンモータ5bによりファン4bを回転駆動すると、空気がファン吸込口9bから吸い込まれ、循環風路13bを通りファン吹出口10bから吹き出す。ヒータ15bに通電すると、ヒータ15bが加熱することでファン吹出口10bを通る空気が温められ、温風がファン吹出口10bから吹き出す。
空調装置1Aは、洗面所空調機2Aと浴室空調機3Aが収容される本体ケース16を備える。本体ケース16は、内部が仕切り部材17で仕切られ、仕切り部材17を挟んで一方の空間に洗面所空調機2Aを備え、他方の空間に浴室空調機3Aを備える。
洗面所空調機2Aと浴室空調機3Aは、仕切り部材17を挟んで対称な形態で、洗面所空調機2Aにおいて、ファンケース6aにより形成される循環風路13a及び排気風路14aと、浴室空調機3Aにおいて、ファンケース6bにより形成される循環風路13a及び排気風路14bは、仕切り部材17で仕切られて独立しており、空気が混合することがない構成である。
洗面所空調機2Aのファンケース6aに形成されたファン吸込口9aと、浴室空調機3Aのファンケース6bに形成されたファン吸込口9bは、それぞれが水平方向に外側を向いている。
そして、洗面所空調機2Aのファン吸込口9aと連通した吸込開口部18aと、浴室空調機3Aのファン吸込口9bと連通した吸込開口部18bが、本体ケース16の下面に独立して形成される。
また、洗面所空調機2Aのファン吹出口10aと、浴室空調機3Aのファン吹出口10bは、本体ケース16の下面に独立して形成され、洗面所空調機2Aのファン排気口11aと、浴室空調機3Aのファン排気口11bは、本体ケース16の側面に独立して形成される。
空調装置1Aは、本体ケース16の下面に、洗面所空調機2Aに対応して第1のフロントパネル取付部16aが備えられると共に、浴室空調機3Aに対応して第2のフロントパネル取付部16bが備えられ、洗面所空調機2Aに対応して第1のフロントパネル19aが取り付けられ、浴室空調機3Aに対応して第2のフロントパネル19bが取り付けられる。
洗面所空調機2Aに対応した第1のフロントパネル19aと浴室空調機3Aに対応した第2のフロントパネル19bは、互いが独立した部品として構成され、第1のフロントパネル19aは、吸込開口部18aと連通して第1の吸込口を構成する吸込口20aと、ファン吹出口10aと連通して第1の吹出口を構成する吹出口21aを備える。また、第2のフロントパネル19bは、吸込開口部18bと連通して第2の吸込口を構成する吸込口20bと、ファン吹出口10bと連通して第2の吹出口を構成する吹出口21bを備える。
空調装置1Aは、洗面所空調機2Aのファン排気口11aと浴室空調機3Aのファン排気口11bをつなぐ排気チャンバー22を備える。排気チャンバー22は連結配管の一例で、ファン排気口11aとファン排気口11bが形成された本体ケース16の側面に取り付けられ、ファン排気口11aから吹き出す空気の流路とファン排気口11bから吹き出す空気の流路を1本につなぐ。
排気チャンバー22には排気ダクト23が取り付けられる。排気ダクト23は排気配管の一例で、排気チャンバー22を介して空調装置1Aと屋外とをつなぐ。
<第1の実施の形態の空調装置の制御機能例>
図5は第1の実施の形態の空調装置1Aの制御系の一例を示す機能ブロック図である。空調装置1Aは、制御部31と操作部32を備え、操作部32で入浴者等のユーザの操作を受け、制御部31が洗面所空調機2Aと浴室空調機3Aを制御する。
制御部31は制御手段の一例で、洗面所空調機2Aのファンモータ5aと、ダンパモータ8aと、ヒータ15a等が接続される。また、浴室空調機3Aのファンモータ5bと、ダンパモータ8bと、ヒータ15b等が接続される。
制御部31は、図示しないCPUやメモリ等を備え、操作部32での操作と、予め記憶されているプログラムに従って、洗面所空調機2Aと浴室空調機3Aを連動させて制御する。ここで、制御部31を構成する基板は、例えば、浴室の湿気の影響を受けにくい洗面所空調機2A側の本体ケース16内に設置される。また、基板を本体ケース16の外側に収容できる構成としても良い。
図6は操作部32の一例を示す構成図である。図6(a)に示す操作部32aは操作手段の一例で、洗面所空調機2Aと浴室空調機3Aで連動して暖房運転を行う暖房運転モードを選択する暖房モードボタン33と、洗面所空調機2Aと浴室空調機3Aで連動して換気運転を行う換気運転モードを選択する換気モードボタン34を備える。
また、操作部32aは、各種時間の設定を行うタイマ設定ボタン35と、設定内容の表示等を行う表示部36等を備える。
<第1の実施の形態の空調装置の設置例>
図7〜図9は第1の実施の形態の空調装置の設置例を示す構成図で、図7は洗面脱衣所51及び浴室52を並び方向正面側から見た構成図、図8は洗面脱衣所51及び浴室52を天井側から見た構成図、図9は洗面脱衣所51を側方から見た構成図である。
空調装置1Aの設置場所は、洗面脱衣所51と浴室52であり、空調装置1Aは、洗面脱衣所51と浴室52に跨る形態で設置される。洗面脱衣所51は第1の部屋の一例で、浴室52は第2の部屋の一例であり、洗面脱衣所51と浴室52は間仕切り53を挟んで隣接する。
洗面脱衣所51の天井面54には、空調装置1Aの洗面所空調機2A側に備えられる第1のフロントパネル取付部16aが露出する開口部が開けられ、浴室52の天井面54には、空調装置1Aの浴室空調機3A側に備えられる第2のフロントパネル取付部16bが露出する開口部が、間仕切り53を挟んで開けられる。
そして、空調装置1Aは、洗面脱衣所51と浴室52の間仕切り53上の天井面54に、洗面脱衣所51に対応して洗面所空調機2Aが設置されると共に、浴室52に対応して浴室空調機3Aが設置される向きで取り付けられる。
空調装置1Aは、洗面脱衣所51の天井面54に露出した第1のフロントパネル取付部16aに、洗面所空調機2Aに対応して第1のフロントパネル19aが取り付けられ、浴室52の天井面54に露出した第2のフロントパネル取付部16bに、浴室空調機3Aに対応して第2のフロントパネル19bが取り付けられることで、洗面脱衣所51の天井面54に第1のフロントパネル19aが設置され、浴室52の天井面54に第2のフロントパネル19bが設置される。
これにより、1台の空調装置1Aの設置作業で、洗面脱衣所51と浴室52の双方に空調装置を設置できることになり、1台の空調装置の設置作業と同等の作業で2台分の設置作業が行える。
また、空調装置1Aは、排気チャンバー22に接続された排気ダクト23が図示しない建物の外壁まで延び、屋外への排気が行われる。ここで、空調装置1Aは、洗面所空調機2Aは直接第1のフロントパネル19aが取り付けられ、浴室空調機3Aは直接フロントパネル19bが取り付けられているので、室内に対する空気の吸い込み及び吹き出しのためのダクトの設置は必要ない。
更に、空調装置1Aは、図6等で説明した操作部32aが、洗面脱衣所51と浴室52の間の間仕切り53の洗面脱衣所51側の壁面53aに取り付けられる。なお、操作部32aと空調装置1Aの制御部31は、例えば電気ケーブル等の有線で接続される。
<第1の実施の形態の空調装置の動作例>
次に、各図を参照して第1の実施の形態の空調装置1Aの動作について説明する。まず、暖房運転について説明すると、入浴者等は、入浴前に洗面脱衣所51と浴室52を暖房するため、洗面脱衣所51に設置されている操作部32aの暖房モードボタン33を押す。
操作部32aの暖房モードボタン33が押されると、制御部31は、洗面所空調機2Aと浴室空調機3Aを連動させた暖房運転モードが選択されたと判断して、洗面所空調機2Aのファンモータ5aとダンパモータ8aとヒータ15aを駆動すると共に、浴室空調機3Aのファンモータ5bとダンパモータ8bとヒータ15bを駆動する。
すなわち、主制御部31は、洗面所空調機2Aのダンパモータ8aを駆動して、ダンパ7aの位置を図1(a)に実線で示す循環位置とする。これにより、洗面所空調機2Aでは、ファンケース6aのファン吸込口9aからファン吹出口10aまでの風路を介して、第1のフロントパネル19aの吸込口20aから吹出口21aまで連通した循環風路13aが形成される。
また、主制御部31は、浴室空調機3Aのダンパモータ8bを駆動して、ダンパ7bの位置を図1(b)に実線で示す循環位置とする。これにより、浴室空調機3Aでは、ファンケース6bのファン吸込口9bからファン吹出口10bまでの風路を介して、第2のフロントパネル19bの吸込口20bから吹出口21bまで連通した循環風路13bが形成される。
更に、主制御部31は、洗面所空調機2Aのファンモータ5aを回転駆動してファン4aを回転させると共に、ヒータ15aに通電してヒータ15aを加熱させる。また、主制御部31は、浴室空調機3Aのファンモータ5bを回転駆動してファン4bを回転させると共に、ヒータ15bに通電してヒータ15bを加熱させる。
これにより、空調装置1Aは、洗面所空調機2Aにおいては、洗面脱衣所51の天井に設置された第1のフロントパネル19aの吸込口20aから、本体ケース16の吸込開口部18aを介してファンケース6aのファン吸込口9aへと洗面脱衣所51の空気が吸い込まれる。
ダンパ7aの位置が循環位置であると、ファンケース6aにおいてファン吸込口9aからファン吹出口10aへの循環風路13aが形成されるので、ファン吸込口9aから吸い込まれた空気は、循環風路13aを通りファン吹出口10aから第1のフロントパネル19aの吹出口21aを介して洗面脱衣所51内に吹き出される。
そして、ヒータ15aは、ファンケース6aのファン吹出口10aに配置されるので、ヒータ15aに通電されてヒータ15aが加熱されると、循環風路13aを通る空気が温められて、第1のフロントパネル19aの吹出口21aから吹き出す。これにより、空調装置1Aは、洗面所空調機2Aにより洗面脱衣所51の空気を循環させながら、洗面脱衣所51内を暖房することができる。
また、空調装置1Aは、浴室空調機3Aでも同様に、浴室52の天井に設置された第2のフロントパネル19bの吸込口20bから、本体ケース16の吸込開口部18bを介してファンケース6bのファン吸込口9bへと浴室52の空気が吸い込まれる。
ダンパ7bの位置が循環位置であると、ファンケース6bにおいてファン吸込口9bからファン吹出口10bへの循環風路13bが形成されるので、ファン吸込口9bから吸い込まれた空気は、循環風路13bを通りファン吹出口10bから第2のフロントパネル19bの吹出口21bを介して浴室52内に吹き出される。
そして、ヒータ15bは、ファンケース6bのファン吹出口10bに配置されるので、ヒータ15bに通電されてヒータ15bが加熱されると、循環風路13bを通る空気が温められて、第2のフロントパネル19bの吹出口21bから吹き出す。これにより、空調装置1Aは、浴室空調機3Aにより浴室52の空気を循環させながら、浴室52内を暖房することができる。
入浴者等は、暖房運転を停止させる際には、操作部32aの暖房モードボタン33を再度押す。操作部32aの暖房モードボタン33が再度押されると、制御部31は、暖房運転モードの停止が選択されたと判断して、洗面所空調機2Aと浴室空調機3Aを異なるタイミングで停止させる。
すなわち、制御部31は、まず、浴室空調機3Aのヒータ15bとファンモータ5bの駆動を停止する。これにより、浴室空調機3Aからの温風の吹き出しが停止する。
次に、制御部31は、予め設定されている所定の暖房運転時間が経過すると、洗面所空調機2Aのヒータ15aとファンモータ5aの駆動を停止する。これにより、洗面所空調機2Aからの温風の吹き出しが、浴室空調機3Aより遅延して停止する。
ここで、洗面所空調機2Aの暖房運転を遅延させて停止させるための暖房運転時間は、入浴者の入浴時間等を考慮して設定される。すなわち、空調装置1Aでは、洗面所空調機2Aと浴室空調機3Aを連動させて、入浴前に洗面脱衣所51と浴室52をそれぞれ暖房する。
これに対して、入浴中は、温風であっても入浴者に風が当たると寒く感じることがあるので、入浴前の暖房運転を行った後、入浴者の操作等により、入浴中は空調装置1Aの運転を停止する。
但し、入浴中に洗面所空調機2Aと浴室空調機3Aの双方の暖房運転を停止させると、入浴中に洗面脱衣所52の温度が低下する可能性がある。このため、洗面所空調機2Aの暖房運転を遅延させて停止させることで、入浴中の洗面脱衣所51の温度低下を抑制する。
空調装置1Aでは、洗面所空調機2Aと浴室空調機3Aでヒータ15aとヒータ15bが独立しており、ヒータ15aとヒータ15bの駆動と駆動停止を個別に制御することができる。また、ファン4a,4bの駆動源が独立しており、ファン4aとファン4bの駆動と駆動停止を個別に制御することができる。
従って、浴室空調機3Aに対して、洗面所空調機2Aの暖房運転を遅延して停止させることが可能である。
次に、換気運転について説明すると、入浴者等は、洗面脱衣所51と浴室52を換気するため、操作部32aの換気モードボタン34を押す。
操作部32aの換気モードボタン34が押されると、制御部31は、洗面所空調機2Aと浴室空調機3Aを連動させた換気運転モードが選択されたと判断して、洗面所空調機2Aのファンモータ5aとダンパモータ8aを駆動すると共に、浴室空調機3Aのファンモータ5bとダンパモータ8bを駆動する。
すなわち、主制御部31は、洗面所空調機2Aのダンパモータ8aを駆動して、ダンパ7aの位置を図1(a)に一点鎖線で示す換気位置とする。これにより、洗面所空調機2Aでは、ファンケース6aのファン吸込口9aからファン排気口11aまでの風路を介して、第1のフロントパネル19aの吸込口20aからファン排気口11aまで連通した排気風路14aが形成される。
また、主制御部31は、浴室空調機3Aのダンパモータ8bを駆動して、ダンパ7bの位置を図1(b)に一点鎖線で示す換気位置とする。これにより、浴室空調機3Aでは、ファンケース6bのファン吸込口9bからファン排気口11bまでの風路を介して、第2のフロントパネル19bの吸込口20bからファン排気口11bまで連通した排気風路14bが形成される。
更に、主制御部31は、洗面所空調機2Aのファンモータ5aを回転駆動してファン4aを回転させると共に、浴室空調機3Aのファンモータ5bを回転駆動してファン4bを回転させる。換気運転モードでは、ヒータ15a,15bは共に非駆動である。
これにより、空調装置1Aは、洗面所空調機2Aにおいては、洗面脱衣所51の天井に設置された第1のフロントパネル19aの吸込口20aから、本体ケース16の吸込開口部18aを介してファンケース6aのファン吸込口9aへと洗面脱衣所51の空気が吸い込まれる。
ダンパ7aの位置が換気位置であると、ファンケース6aにおいてファン吸込口9aからファン排気口11aへの排気風路14aが形成されるので、ファン吸込口9aから吸い込まれた空気は、排気風路14aを通りファン排気口11aから排気チャンバー22及び排気ダクト23を介して屋外へ排気される。
これにより、空調装置1Aは、洗面所空調機2Aにより洗面脱衣所51の空気を屋外に排気して、洗面脱衣所51を換気することができる。
また、空調装置1Aは、浴室空調機3Aでも同様に、浴室52の天井に設置された第2のフロントパネル19bの吸込口20bから、本体ケース16の吸込開口部18bを介してファンケース6bのファン吸込口9bへと浴室52の空気が吸い込まれる。
ダンパ7bの位置が換気位置であると、ファンケース6bにおいてファン吸込口9bからファン排気口11bへの排気風路14bが形成されるので、ファン吸込口9bから吸い込まれた空気は、排気風路14bを通りファン排気口11bから排気チャンバー22及び排気ダクト23を介して屋外へ排気される。
これにより、空調装置1Aは、浴室空調機3Aにより浴室52の空気を屋外に排気して、浴室52を換気することができる。
なお、洗面所空調機2A及び浴室空調機3Aで換気運転を行う際には、洗面脱衣所51と図示しない廊下等の間に設けられるドアのガラリやアンダーカット、及び、洗面脱衣所51と浴室52を仕切る間仕切り53に設けられるドア55のガラリ55aを通して、部屋の空気等が給気される。
入浴者等は、換気運転を停止させる際には、操作部32aの換気モードボタン34を再度押す。操作部32aの換気モードボタン34が再度押されると、制御部31は、換気運転モードの停止が選択されたと判断して、洗面所空調機2Aと浴室空調機3Aを同時に停止させる。
すなわち、制御部31は、洗面所空調機2Aのファンモータ5aと浴室空調機3Aのファンモータ5bの駆動を同時に停止する。これにより、洗面所空調機2Aと浴室空調機3Aによる換気運転が停止する。
なお、洗面所空調機2Aと浴室空調機3Aのダンパ7a,7bを図1(a),(b)の破線で示すような中間位置として、室内空気の排気(換気)と室内への送風を同時に行う涼風運転モード、及び室内空気の排気(換気)とヒータ15a,15bに通電することによる室内へ温風の送風を同時に行う衣類等の乾燥運転モードを設けても良い。また、これらモードを選択できるように、操作部32aに選択ボタンを設けるようにしても良い。
以上説明したように、第1の実施の形態の空調装置1Aでは、単一の操作部32aを操作することで、洗面所空調機2Aによる洗面脱衣所51の暖房または換気と、浴室空調機3Aによる浴室52の暖房または換気を連動させて行うことができる。これにより、2部屋の暖房や換気を簡単な操作で行うことができる。
また、洗面所空調機2Aと浴室空調機3Aを並列して単一の本体ケース16に収容して一体化してあるので、1台の装置の設置作業と同等の設置作業で、2台の装置を設置可能となる。
なお、洗面所空調機2Aと浴室空調機3Aを個別のケースに収容し、フロントパネル取付部で連結して一体とした構成としても良い。
ここで、本発明での浴室とは、浴槽を有せず、シャワーのみのシャワー室も含むものである。
図6(b)は操作部32の変形例を示す。図6(b)に示す操作部32bは、洗面脱衣所51と浴室52の暖房と換気を選択的に連動運転と個別運転を行えるようにしたものである。
すなわち、操作部32bは、洗面所空調機2Aと浴室空調機3Aで連動して暖房運転を行う暖房運転モードを選択する同時暖房モードボタン33aと、洗面所空調機2A単体で暖房運転を行う洗面所暖房モードボタン33bと、浴室空調機3A単体で暖房運転を行う浴室暖房モードボタン33cを備える。
また、操作部32bは、洗面所空調機2Aと浴室空調機3Aで連動して換気運転を行う換気運転モードを選択する同時換気モードボタン34aと、洗面所空調機2A単体で換気運転を行う洗面所換気モードボタン34bと、浴室空調機3A単体で換気運転を行う浴室換気モードボタン34cを備える。
これにより、操作部32bの同時暖房モードボタン33aを選択することで、上述したように、洗面所空調機2Aと浴室空調機3Aの両方を連動させた暖房運転が行える。これに対して、操作部32bの洗面所暖房モードボタン33bを選択することで、浴室空調機3Aは停止させ、洗面所空調機2A単体での暖房運転が行える。また、操作部32bの浴室暖房モードボタン33cを選択することで、洗面所空調機2Aは停止させ、浴室空調機3A単体での暖房運転が行える。
同様に、操作部32bの同時換気モードボタン34aを選択することで、上述したように、洗面所空調機2Aと浴室空調機3Aの両方を連動させた換気運転が行える。これに対して、操作部32bの洗面所換気モードボタン34bを選択することで、浴室空調機3Aは停止させ、洗面所空調機2A単体での換気運転が行える。また、操作部32bの浴室換気モードボタン34cを選択することで、洗面所空調機2Aは停止させ、浴室空調機3A単体での換気運転が行える。
<第2の実施の形態の空調装置の構成例>
図10,図11は第2の実施の形態の空調装置の一例を示す構成図で、図10は空調装置1Bの平面断面図、図11は空調装置1Bの正面断面図である。ここで、第2の実施の形態の空調装置1Bにおいて、洗面所空調機及び浴室空調機の側面図については、図1と同等であるので、図示を省略する。なお、以下の説明では、第1の実施の形態の空調装置1Aと同じ構成については同じ番号を付して説明する。
第2の実施の形態の空調装置1Bは、洗面所空調機2Bと浴室空調機3Bを一体に構成し、洗面所空調機2Bと浴室空調機3Bで各部の駆動手段を共用したものである。
洗面所空調機2Bは第1の空調機の一例で、ファン4aと、風路を形成するファンケース6aと、風路を切り替えるダンパ7aと、ヒータ15aを備える。また、浴室空調機3Bは第2の空調機の一例で、ファン4bと、風路を形成するファンケース6bと、風路を切り替えるダンパ7bと、ヒータ15bを備える。
空調装置1Bは、洗面所空調機2Bのファン4aと、浴室空調機3Bのファン4bを駆動するファンモータ24と、洗面所空調機2Bのダンパ7aと、浴室空調機3Bのダンパ7bを駆動するダンパモータ25を備える。
ファンモータ24はファン駆動手段の一例で、モータケースの両端から軸が突出した両軸のモータである。洗面所空調機2Bのファン4aと浴室空調機3Bのファン4bは、回転軸を水平方向として同軸上に配置され、ファンモータ24の一方の軸にファン4aが取り付けられ、他方の軸にファン4bが取り付けられる。
ダンパモータ25は風路切替駆動手段の一例で、例えば、ギアG等を介して洗面所空調機2Bのダンパ7aと浴室空調機3Bのダンパ7bに駆動力を伝達する。洗面所空調機2Bのダンパ7aと浴室空調機3Bのダンパ7bは、それぞれ軸12a,12bを支点に連動して回転して、風路の切り替え動作を行う。
空調装置1Bでは、洗面所空調機2Bにおいて、ダンパ7aがダンパモータ25で駆動され、図1(a)に実線で示す循環位置にあると、浴室空調機3Bにおいても、ダンパ7bがダンパモータ25に駆動されることで、図1(b)に実線で示す循環位置となる。これにより、洗面所空調機2Bと浴室空調機3Bの双方でそれぞれ循環風路13a,13bが形成される。
これに対して、洗面所空調機2Bにおいて、ダンパ7aがダンパモータ25で駆動され、図1(a)に一点鎖線で示す換気位置にあると、浴室空調機3Bにおいても、ダンパ7bがダンパモータ25に駆動されることで、図1(b)に一点鎖線で示す換気位置となる。これにより、洗面所空調機2Bと浴室空調機3Bの双方でそれぞれ排気風路14a,14bが形成される。
空調装置1Bは、洗面所空調機2Bと浴室空調機3Bが本体ケース16に収容される。洗面所空調機2Bと浴室空調機3Bは、仕切り部材17を挟んで対称な形態で、ファンモータ24は、軸が水平方向となる向きで仕切り部材17を貫通して取り付けられる。
空調装置1Bは、本体ケース16の下面に、洗面所空調機2Bに対応して第1のフロントパネル19aが取り付けられ、浴室空調機3Bに対応して第2のフロントパネル19bが取り付けられる。第1のフロントパネル19aと第2のフロントパネル19bは、互いが独立した部品として構成される。
また、空調装置1Bは、洗面所空調機2Bのファン排気口11aと浴室空調機3Bのファン排気口11bをつなぐ排気チャンバー22が取り付けられ、排気チャンバー22には、空調装置1Bと屋外とをつなぐ排気ダクト23が接続される。
<第2の実施の形態の空調装置の制御機能例>
図12は第2の実施の形態の空調装置1Bの制御系の一例を示す機能ブロック図である。空調装置1Bは、制御部37と操作部32aを備え、操作部32aで入浴者等のユーザの操作を受け、制御部37が洗面所空調機2Bと浴室空調機3Bを制御する。
制御部37は制御手段の一例で、洗面所空調機2Bのファン4aと浴室空調機3Bのファン4bを駆動するファンモータ24と、洗面所空調機2Bのダンパ7aと浴室空調機3Bのダンパ7bを駆動するダンパモータ25と、洗面所空調機2Bと浴室空調機3Bのそれぞれのヒータ15a,15b等が接続される。
制御部37は、図示しないCPUやメモリ等を備え、操作部32aでの操作と、予め記憶されているプログラムに従って、洗面所空調機2Bと浴室空調機3Bを連動させて制御する。ここで、操作部32aは、本例では図6(a)で説明したものと同じとする。
<第2の実施の形態の空調装置の設置例>
図13,図14は第2の実施の形態の空調装置の設置例を示す構成図で、図13は洗面脱衣所51及び浴室52を並び方向正面側から見た構成図、図14は洗面脱衣所51及び浴室52を天井側から見た構成図である。ここで、洗面脱衣所51を側方から見た図は図9と同等であるので、図示を省略する。
第2の実施の形態の空調装置1Bの設置形態は、第1の実施の形態の空調装置1Bと同じであり、空調装置1Bは、洗面脱衣所51と浴室52の間仕切り53上の天井面54に、洗面脱衣所51に対応して洗面所空調機2Bが設置されると共に、浴室52に対応して浴室空調機3Bが設置される向きで取り付けられる。
そして、空調装置1Bは、洗面脱衣所51の天井面54に第1のフロントパネル19aが設置され、浴室52の天井面54に第2のフロントパネル19bが設置される。
<第2の実施の形態の空調装置の動作例>
次に、各図を参照して第2の実施の形態の空調装置1Bの動作について説明する。まず、暖房運転について説明すると、入浴者等は、入浴前に洗面脱衣所51と浴室52を暖房するため、洗面脱衣所51に設置されている操作部32aの暖房モードボタン33を押す。
操作部32aの暖房モードボタン33が押されると、制御部37は、洗面所空調機2Bと浴室空調機3Bを連動させた暖房運転モードが選択されたと判断して、洗面所空調機2Bと浴室空調機3Bで共用しているファンモータ24及びダンパモータ25と、洗面所空調機2Bと浴室空調機3Bのそれぞれのヒータ15a及びヒータ15bを駆動する。
すなわち、主制御部37は、ダンパモータ25を駆動して、洗面所空調機2Bのダンパ7aの位置を図1(a)に実線で示す循環位置とすると共に、浴室空調機3Bのダンパ7bの位置を図1(b)に実線で示す循環位置とする。
これにより、洗面所空調機2Bでは、ファンケース6aのファン吸込口9aからファン吹出口10aまでの風路を介して、第1のフロントパネル19aの吸込口20aから吹出口21aまで連通した循環風路13aが形成される。
また、浴室空調機3Bでは、ファンケース6bのファン吸込口9bからファン吹出口10bまでの風路を介して、第2のフロントパネル19bの吸込口20bから吹出口21bまで連通した循環風路13bが形成される。
更に、主制御部37は、ファンモータ24を回転駆動して洗面所空調機2Bのファン4aを回転させると共に、浴室空調機3Bのファン4bを回転させる、また、洗面所空調機2Bのヒータ15aに通電してヒータ15aを加熱させると共に、浴室空調機3Bのヒータ15bに通電してヒータ15bを加熱させる。
これにより、空調装置1Bは、洗面所空調機2Bにおいては、洗面脱衣所51の天井に設置された第1のフロントパネル19aの吸込口20aから、ファンケース6aのファン吸込口9aへと洗面脱衣所51の空気が吸い込まれる。
ダンパ7aの位置が循環位置であるので、ファン吸込口9aから吸い込まれた空気は、循環風路13aを通りファン吹出口10aから第1のフロントパネル19aの吹出口21aを介して洗面脱衣所51内に吹き出される。
そして、ヒータ15aに通電されてヒータ15aが加熱されると、循環風路13aを通る空気が温められて、第1のフロントパネル19aの吹出口21aから吹き出す。これにより、空調装置1Bは、洗面所空調機2Bにより洗面脱衣所51の空気を循環させながら、洗面脱衣所51内を暖房することができる。
また、空調装置1Bは、浴室空調機3Bでも同様に、浴室52の天井に設置された第2のフロントパネル19bの吸込口20bから、ファンケース6bのファン吸込口9bへと浴室52の空気が吸い込まれる。
ダンパ7bの位置が循環位置であるので、ファン吸込口9bから吸い込まれた空気は、循環風路13bを通りファン吹出口10bから第2のフロントパネル19bの吹出口21bを介して浴室52内に吹き出される。
そして、ヒータ15bに通電されてヒータ15bが加熱されると、循環風路13bを通る空気が温められて、第2のフロントパネル19bの吹出口21bから吹き出す。これにより、空調装置1Bは、浴室空調機3Bにより浴室52の空気を循環させながら、浴室52内を暖房することができる。
入浴者等は、暖房運転を停止させる際には、操作部32aの暖房モードボタン33を再度押す。操作部32aの暖房モードボタン33が再度押されると、制御部37は、暖房運転モードの停止が選択されたと判断して、洗面所空調機2Aと浴室空調機3Aを同時に停止させる。
すなわち、空調装置1Bでは、洗面所空調機2Bのファン4aと浴室空調機3Bのファン4bが共通のファンモータ24で駆動されているので、個別に送風を停止することができない。
このため、制御部37は、洗面所空調機2Bのヒータ15aと浴室空調機3Bのヒータ15bの駆動を停止すると共に、ファンモータ24の駆動を停止する。これにより、洗面所空調機2Bと浴室空調機3Bからの温風の吹き出しが停止する。
次に、換気運転について説明すると、入浴者等は、洗面脱衣所51と浴室52を換気するため、操作部32aの換気モードボタン34を押す。
操作部32aの換気モードボタン34が押されると、制御部37は、洗面所空調機2Bと浴室空調機3Bを連動させた換気運転モードが選択されたと判断して、ファンモータ24とダンパモータ25を駆動する。
すなわち、主制御部37は、ダンパモータ25を駆動して、洗面所空調機2Bのダンパ7aの位置を図1(a)に一点鎖線で示す換気位置とすると共に、浴室空調機3Bのダンパ7bの位置を図1(b)に一点鎖線で示す換気位置とする。
これにより、洗面所空調機2Bでは、ファンケース6aのファン吸込口9aからファン排気口11aまでの風路を介して、第1のフロントパネル19aの吸込口20aからファン排気口11aまで連通した排気風路14aが形成される。
また、浴室空調機3Bでは、ファンケース6bのファン吸込口9bからファン排気口11bまでの風路を介して、第2のフロントパネル19bの吸込口20bからファン排気口11bまで連通した排気風路14bが形成される。
更に、主制御部37は、ファンモータ24を回転駆動して洗面所空調機2Bのファン4aを回転させると共に、浴室空調機3Bのファン4bを回転させる。換気運転モードでは、ヒータ15a,15bは共に非駆動である。
これにより、空調装置1Bは、洗面所空調機2Bにおいては、洗面脱衣所51の天井に設置された第1のフロントパネル19aの吸込口20aから、ファンケース6aのファン吸込口9aへと洗面脱衣所51の空気が吸い込まれる。
ダンパ7aの位置が換気位置であるので、ファン吸込口9aから吸い込まれた空気は、排気風路14aを通りファン排気口11aから排気チャンバー22及び排気ダクト23を介して屋外へ排気される。
これにより、空調装置1Bは、洗面所空調機2Bにより洗面脱衣所51の空気を屋外に排気して、洗面脱衣所51を換気することができる。
また、空調装置1Bは、浴室空調機3Bでも同様に、浴室52の天井に設置された第2のフロントパネル19bの吸込口20bから、ファンケース6bのファン吸込口9bへと浴室52の空気が吸い込まれる。
ダンパ7bの位置が換気位置であるので、ファン吸込口9bから吸い込まれた空気は、排気風路14bを通りファン排気口11bから排気チャンバー22及び排気ダクト23を介して屋外へ排気される。
これにより、空調装置1Bは、浴室空調機3Bにより浴室52の空気を屋外に排気して、浴室52を換気することができる。
入浴者等は、換気運転を停止させる際には、操作部32aの換気モードボタン34を再度押す。操作部32aの換気モードボタン34が再度押されると、制御部37は、換気運転モードの停止が選択されたと判断して、洗面所空調機2Bと浴室空調機3Bを同時に停止させる。
すなわち、制御部37は、ファンモータ24の駆動を停止することで、洗面所空調機2Aと浴室空調機3Aによる換気運転が停止する。
以上説明したように、第2の実施の形態の空調装置1Bでは、第1の実施の形態の空調装置1Aで得られる効果に加え、ファンモータとダンパモータを洗面所空調機2Bと浴室空調機3Bで共用としたので、構成を簡単にして、装置の小型化を図ることができると共に、低コスト化を図ることができる。
なお、第2の実施の形態の空調装置1Bでも、ダンパ7a,7bを図1に示すような中間位置として、涼風運転や換気運転を行えるようにしても良い。
<各実施の形態の空調装置の変形例>
上述した各実施の形態の空調装置1A,1Bでは、浴室空調機2A,2Bにおいて、入浴前に浴室52の予備暖房を行う構成である。これに対して、カーボンランプ等の輻射暖房装置を備えて、浴室空調機2A,2Bによる入浴前(予備)暖房を停止した後は、輻射暖房装置による入浴中暖房運転を実行しても良い。
また、各実施の形態の空調装置1A,1Bは、洗面脱衣所51及び浴室52の天井面54に設置したが、壁面に設置しても良い。
第1の実施の形態の空調装置1Aでは、洗面所空調機2Aと浴室空調機3Aでファンモータとダンパモータがそれぞれ独立した構成であるので、洗面所空調機2Aと浴室空調機3Aの単体での換気運転も行えるようにしても良い。
これに対して、第1の実施の形態の空調装置1Aにおいて、第2の実施の形態の空調装置1Bのように、ダンパモータを共用させても良い。
本発明は、浴室と洗面脱衣所のように、間仕切りされた2部屋で暖房と換気を連動させて行えるようにした空調装置に適用される。
第1の実施の形態の空調装置の一例を示す構成図である。 第1の実施の形態の空調装置の一例を示す構成図である。 第1の実施の形態の空調装置の一例を示す構成図である。 第1の実施の形態の空調装置の一例を示す構成図である。 第1の実施の形態の空調装置の制御系の一例を示す機能ブロック図である。 操作部の一例を示す構成図である。 第1の実施の形態の空調装置の設置例を示す構成図である。 第1の実施の形態の空調装置の設置例を示す構成図である。 第1の実施の形態の空調装置の設置例を示す構成図である。 第2の実施の形態の空調装置の一例を示す構成図である。 第2の実施の形態の空調装置の一例を示す構成図である。 第2の実施の形態の空調装置の制御系の一例を示す機能ブロック図である。 第2の実施の形態の空調装置の設置例を示す構成図である。 第2の実施の形態の空調装置の設置例を示す構成図である。
符号の説明
1A,1B・・・空調装置、2A,2B・・・洗面所空調機、3A,3B・・・浴室空調機、4a,4b・・・ファン、5a,5b・・・ファンモータ、6a,6b・・・ファンケース、7a,7b・・・ダンパ、8a,8b・・・ダンパモータ、9a,9b・・・ファン吸込口、10a,10b・・・ファン吹出口、11a,11b・・・ファン排気口、12a,12b・・・軸、13a,13b・・・循環風路、14a,14b・・・排気風路、15a,15b・・・ヒータ、16・・・本体ケース、17・・・仕切り部材、18a・・・吸込開口部、18b・・・吸込開口部、19a・・・第1のフロントパネル、19b・・・第2のフロントパネル、20a,20b・・・吸込口、21a,21b・・・吹出口、22・・・排気チャンバー、23・・・排気ダクト、31・・・制御部、32・・・操作部、33・・・暖房モードボタン、34・・・換気モードボタン、35・・・タイマ設定ボタン、36・・・表示部、51・・・洗面脱衣所、52・・・浴室、53・・・間仕切り、54・・・天井面

Claims (4)

  1. 第1の部屋に面して配置される第1の吸込口及び第1の吹出口と、屋外とつながる第1の排気口と、前記第1の吸込口から吸い込んだ空気を、前記第1の吹出口から吹き出すか、屋外とつながる前記第1の排気口から排気するかを切り替える第1の風路切替部材とを有する第1の空調手段と、
    前記第1の部屋に並列した第2の部屋に面して配置される第2の吸込口及び第2の吹出口と、屋外とつながる第2の排気口と、前記第2の吸込口から吸い込んだ空気を、前記第2の吹出口から吹き出すか、屋外とつながる前記第2の排気口から排気するかを切り替える第2の風路切替部材とを有する第2の空調手段とを備え、
    前記第1の空調手段と前記第2の空調手段とが、本体ケース内に並列に設けられ、
    前記第1の風路切替部材と前記第2の風路切替部材が、独立した風路切替駆動手段で個別に駆動され、
    前記第1の空調手段に対応した第1のフロントパネルと、前記第2の空調手段に対応した第2のフロントパネルとを独立して備えると共に、
    前記本体ケースは前記第1の部屋と前記第2の部屋との間仕切り上の天井面または壁面に設置可能であることを特徴とする空調装置。
  2. 前記第1の排気口と前記第2の排気口を連結する連結配管と、前記連結配管と屋外をつなぐ排気配管とを備えたことを特徴とする請求項記載の空調装置。
  3. 前記第1の空調手段は、空気を吸い込んで吹き出す第1のファンを備え、
    前記第2の空調手段は、空気を吸い込んで吹き出す第2のファンを備えて、
    前記第1のファンと前記第2のファンは、独立したファン駆動手段で個別に駆動される
    ことを特徴とする請求項1または2記載の空調装置。
  4. 前記第1の空調手段は、空気を吸い込んで吹き出す第1のファンを備え、
    前記第2の空調手段は、空気を吸い込んで吹き出す第2のファンを備えて、
    前記第1のファンと前記第2のファンは、独立したファン駆動手段で連動して駆動される
    ことを特徴とする請求項1または2記載の空調装置。
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