JP3128725B2 - 熱処理方法及び熱処理装置 - Google Patents

熱処理方法及び熱処理装置

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JP3128725B2 JP07183541A JP18354195A JP3128725B2 JP 3128725 B2 JP3128725 B2 JP 3128725B2 JP 07183541 A JP07183541 A JP 07183541A JP 18354195 A JP18354195 A JP 18354195A JP 3128725 B2 JP3128725 B2 JP 3128725B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばLCD基板等
の被処理体を加熱して処理する熱処理方法及び熱処理装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、液晶表示ディスプレイ(LC
D)装置の製造工程においては、LCD基板(ガラス基
板)上に例えばITO(Indium Tin Oxi
de)の薄膜や電極パターン等を形成するために、半導
体製造工程において用いられるものと同様なフォトリソ
グラフィ技術を用いて回路パターン等を縮小してフォト
レジストに転写し、これを現像処理する一連の処理が施
される。
【0003】例えば、被処理体である矩形状のLCD基
板を、洗浄装置にて洗浄した後、LCD基板にアドヒー
ジョン処理装置にて疎水化処理を施し、冷却処理装置に
て冷却した後、レジスト塗布装置にてフォトレジスト膜
すなわち感光膜を塗布形成する。そして、フォトレジス
ト膜を熱処理装置にて加熱してベーキング処理(プリベ
ーク)を施した後、露光装置にて所定のパターンを露光
し、そして、露光後のLCD基板を現像装置にて現像液
を塗布して所定のパターンを形成した後に、ベーキング
処理(ポストベーク)を施して高分子化のための熱変
成、LCD基板とパターンとの密着性を強化している。
【0004】上記のような処理を行う場合、LCD基板
を加熱する熱処理装置では、ホットプレート等と称され
る載置台は内部に抵抗加熱ヒータ等を埋設したものが使
用されており、例えば100〜200℃等の所定温度に
設定可能に形成されたホットプレート上にLCD基板を
直接あるいはプロキシミティーギャップを設けた状態で
載置して、熱処理を行っている。
【0005】ところで、LCD基板を目的とする所定温
度にて直接加熱すると、例えばプリベーキング時には、
ホットプレートに接している樹脂底部側だけが加熱され
る傾向におかれ樹脂表面層側が乾燥不充分になって、解
像力の低下、表皮の剥離あるいは基板の反りなどを発生
するという問題がある。また、ポストベーキング時も同
様の問題がある他に、形成されるパターンがその熱塑性
のためにいわゆる“熱だれ”を生じて雪崩状に変形した
パターンになり易いという問題がある。
【0006】そこで、この問題を解決するために従来で
は、LCD基板を目的とする所定温度で加熱する前に昇
温設定して加熱する段階的加熱方法によってLCD基板
の熱処理を行っている(特開昭60−257138号、
特開昭61−201426号、特開昭62−26813
号、特開平3−276624号公報等)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種の段階加熱方法においては、目的とする所定温度
での加熱処理時間は変わらないため、処理工程が増える
と共に、処理時間が増大し、生産性の低下を招くという
問題があった。例えば、目的とする温度が120℃で5
0秒間熱処理する場合、前段階でLCD基板が熱変形等
を生じない範囲内の上限温度例えば80℃で30秒間予
備加熱するとした場合、加熱処理に要する時間は全体と
して80秒間要する。この場合、主加熱処理(120
℃、50秒)間に予備加熱することにより処理時間の短
縮は図れるが、予備加熱後の被処理体は前の被処理体の
主加熱処理が終了するまで待機することとなり、その間
に時間のロスが生じ、処理システム全体では処理能率の
低下が生じるという問題がある。
【0008】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、被処理体の熱処理による熱変形等を防止すると共
に、処理時間を短縮してスループットの向上を図れるよ
うにした熱処理方法を提供することを目的とするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の熱処理方法は、被処理体を段階的に熱処
理すると共に、被処理体を所定温度で所定時間熱処理す
る熱処理方法を前提とし、上記被処理体を目的とする所
定温度で熱処理する主熱処理手段と、被処理体を上記所
定温度及びこの所定温度と異なる温度で熱処理する補助
熱処理手段とを用意し、上記被処理体を上記補助熱処理
手段にて目的とする所定温度と異なる温度で熱処理した
後、この補助熱処理手段を用いて上記所定温度で上記所
定時間の一部の時間熱処理し、その後、上記主熱処理手
段にて上記所定温度で上記所定時間の残りの時間熱処理
し、この際、主熱処理手段における処理時間と補助熱処
理手段における処理時間とが等しくなるようにすること
を特徴とするものである(請求項1)。
【0010】この発明の熱処理方法において、補助熱処
理手段との間に所定の間隔をおいて被処理体を位置させ
て目的とする所定温度以下の温度で予備加熱を行った
後、上記被処理体を上記補助熱処理手段上に載置して目
的とする所定温度で中間加熱を行うことができる(請求
項2)。
【0011】
【作用】この発明によれば、被処理体を補助熱処理手段
にて目的とする所定温度と異なる温度で熱処理した後、
この補助熱処理手段を用いて上記所定温度で上記所定時
間の一部の時間熱処理し、その後、主熱処理手段にて上
記所定温度で上記所定時間の残りの時間熱処理し、この
際、主熱処理手段における処理時間と補助熱処理手段に
おける処理時間とが等しくなるようにすることにより、
主熱処理手段における目的とする所定温度での熱処理の
一部を補助熱処理手段が負担することができるので、主
熱処理手段における目的とする所定温度での処理時間を
短縮することができると共に、被処理体の段階的熱処理
を連続して行うことができる。したがって、被処理体の
熱処理による熱変形等を防止することができると共に、
処理時間を短縮してスループットの向上を図ることがで
きる。
【0012】
【実施例】次に、この発明の実施例を添付図面に基いて
詳細に説明する。この実施例では、この発明に係る処理
装置をLCD基板の塗布・現像処理システムに適用した
場合について説明する。
【0013】上記塗布・現像処理システムは、図1に示
すように、被処理体としてLCD基板G(以下に基板と
いう)を搬入・搬出するローダ部1と、基板Gの第1の
処理部2と、中継部3を介して第1の処理部2に連設さ
れる第2の処理部4とで主に構成されている。なお、第
2の処理部4には受渡し部5を介してレジスト膜に所定
の微細パターンを露光するための露光装置6が連設可能
になっている。
【0014】上記ローダ部1は、未処理の基板Gを収容
するカセット7と、処理済みの基板Gを収容するカセッ
ト7aを載置するカセット載置台8と、このカセット載
置台8上のカセット7,7aとの間で基板Gの搬出入を
行うべく水平(X,Y)方向と垂直(Z)方向の移動及
び回転(θ)可能な基板搬出入ピンセット9とで構成さ
れている。
【0015】上記第1の処理部2は、X,Y、Z方向の
移動及びθ回転可能なメインアーム10の搬送路11の
一方の側に、基板Gをブラシ洗浄するブラシ洗浄装置1
2と、基板Gを高圧ジェット水で洗浄するジェット水洗
浄装置13と、基板Gの表面を疎水化処理するアドヒー
ジョン処理装置14と、基板Gを所定温度に冷却する冷
却処理装置15とを配置し、搬送路11の他方の側に、
レジスト塗布装置16及び塗布膜除去装置17を配置し
てなる。
【0016】一方、上記第2の処理部4は、第1の処理
部2と同様に、X,Y、Z方向の移動及びθ回転可能な
メインアーム10aを有し、このメインアーム10aの
搬送路11aの一方の側に、レジスト液塗布の前後で基
板Gを加熱してプリベーク又はポストベークを行うこの
発明に係る熱処理装置18を3基並列に配置し、搬送路
11aの他方の側に現像装置20を配置している。
【0017】また、上記中継部3は、基板Gを支持する
支持ピン3aを立設する受渡し台3bを有する箱体3c
の底面にキャスタ3dを具備した構造となっており、必
要に応じてこの中継部3を第1の処理部2及び第2の処
理部4から分離し引出してスペースを確保し、第1の処
理部2又は第2の処理部4内に作業員が入って補修や点
検等を容易に行うことができるようになっている。
【0018】なお、上記受渡し部5には、基板Gを一時
待機させるためのカセット19aと、このカセット19
aとの間で基板Gの出入れを行う搬送用ピンセット19
bと、基板Gの受渡し台19cが設けられている。
【0019】上記のように構成される塗布・現像処理シ
ステムにおいて、カセット7内に収容された未処理の基
板Gはローダ部1の搬出入ピンセット9によって取出さ
れた後、第1の処理部2のメインアーム10に受け渡さ
れ、そして、ブラシ洗浄装置12内に搬送される。この
ブラシ洗浄装置12内にてブラシ洗浄された基板Gは必
要に応じてジェット水洗浄装置13内にて高圧ジェット
水により洗浄される。この後、基板Gは、アドヒージョ
ン処理装置14にて疎水化処理が施され、冷却処理装置
15にて冷却された後、レジスト塗布装置16にてフォ
トレジスト膜すなわち感光膜が塗布形成され、引続いて
塗布膜除去装置17によって基板Gの周辺部の不要なレ
ジスト膜が除去される。そして、このフォトレジスト膜
が熱処理装置18にて加熱されてベーキング処理が施さ
れた後、露光装置6にて所定のパターンが露光される。
そして、露光後の基板Gは現像装置20内へ搬送され、
現像液により現像された後にリンス液により現像液を洗
い流し、現像処理を完了する。現像処理された処理済み
の基板Gはポストベーク処理後、ローダ部1のカセット
7a内に収容された後に、搬出されて次の処理工程に向
けて移送される。
【0020】次に、上記LCD基板の塗布・現像処理シ
ステムに使用されるこの発明に係る熱処理装置18の構
成について説明する。上記熱処理装置18は、側壁に上
記メインアーム10aの搬入・搬出口21aを有する箱
状容器にて形成されるケース21内に、補助熱処理手段
18B又は主熱処理手段18Aが設けられている。この
場合、補助熱処理手段18Bと主熱処理手段18Aとは
同様な構造に形成されているので、ここでは補助熱処理
手段18Bについて説明する。補助熱処理手段18B
は、基板Gを上面に載置する熱板22と、基板Gを上端
部で支持する支持ピン25と、熱板22と支持ピン25
とを相対的に昇降移動する移動機構27とで主要部が構
成されている。
【0021】この場合、熱板22は例えばアルミニウム
合金等にて形成されており、その内部には熱板22を加
熱することにより、この熱板22を通して基板Gを加熱
するための加熱ヒータ23(加熱手段)を埋設すると共
に図示しない温度センサを具備し、例えば120℃等の
所定の加熱温度に温度設定可能に構成されている。ま
た、熱板22には、例えば各角部、長辺の中央部位置に
各1つずつ合計6つの透孔24が設けられており、これ
らの透孔24には、それぞれ上記支持ピン25が1本ず
つ合計6本貫挿されている。これらの支持ピン25は、
その下部を連結ガイド26にて固定されており、連結ガ
イド26は移動機構27に連結されている。
【0022】上記移動機構27は、駆動モータであるス
テッピングモータ28と、このステッピングモータ28
により駆動される駆動プーリ29と、この駆動プーリ2
9の上方に配設される従動プーリ30と、これら駆動プ
ーリ29と従動プーリ30に掛け渡され連結ガイド26
を連結するタイミングベルト31とで構成されている。
したがって、ステッピングモータ28の正逆回転によっ
て支持ピン25と熱板22とが相対的に上下移動し得る
ように構成される。移動距離は図示しない制御装置によ
り可変設定可能に構成されている。
【0023】一方、上記熱板22の上面には、長辺中央
部の2つの透孔24すなわち支持ピン25の近傍位置及
び短辺中央部位置に隅角部が位置する断面寸法が幅例え
ば1mm、深さ例えば1mmの略菱形状の真空チャック
用溝32が、同心状に複数(図3においては3つの場合
を示す)設けられ、最も外側の溝32の各辺中央部から
両側の透孔24すなわち各角部の支持ピン25の近傍位
置まで放射状に延びる枝溝32aが各1本ずつ合計4本
連設されている。この真空チャック用溝32,32a
は、溝32の適宜位置に設けられた連通孔(図示せず)
を介して図示しない真空ポンプ(真空手段)に接続され
て、真空ポンプの駆動により基板Gを熱板22上に吸着
保持することができるように構成されている。このよう
に真空チャック用溝32,32aを透孔24すなわち支
持ピン25に近接させて設けることにより、基板Gを迅
速に熱板22上に吸着することができ、この迅速吸着に
よって基板Gの加熱処理時間の短縮が図れると共に、熱
処理における温度分布を良好にすることができる。ま
た、熱板22から基板Gを剥がし持ち上げるとき、支持
ピン25を上昇させて基板Gを押し上げると、図3
(b)に示すように、枝溝32aの先端部分僅かに持
上がり、透孔24と支持ピン25との隙間sから真空
チャック用枝溝32a内に空気が侵入して基板Gと熱板
22との静電気の作用等による密着を迅速に解除して基
板Gの剥離を容易にすることができる。したがって、基
板Gは図3(b)に二点鎖線で示すような剥がれにくさ
による反りを生じることなく容易に熱板22から離間さ
れるので、スループットの向上が図れると共に、基板G
が反りによって損傷を受けたり、支持ピン25上で基板
Gが水平方向に位置ずれするのを防止できる。なお、熱
板22の隅角部には、基板Gの隅角部を案内支持する案
内ピン33がそれぞれ2本ずつ植設されている(図3
(a)参照)。
【0024】上記のように構成される補助熱処理手段1
8Bにおいて、支持ピン25の昇降位置の高さを変える
ことによって、例えば図2に二点鎖線で示すように基板
Gを支持した支持ピン25を最上方位置に上昇させて、
ケース21内に侵入するメインアーム10aとの間で基
板Gの受け渡しを行い、また、図2に一点鎖線で示すよ
うに支持ピン25の上端を熱板22上面から適宜距離h
1離間した位置に置くことによってプロキシミティ状態
で基板Gが熱変形等を生じない最高限度温度例えば80
℃の温度で基板Gを加熱処理することができ、また、支
持ピン25を下降して熱板22の表面と同一又はそれ以
下の位置に移動し、基板Gを熱板22上に吸着しコンタ
クトした状態で目的とする加熱温度例えば120℃の温
度で加熱処理することができる。
【0025】なお、上記主熱処理手段18Aは必ずしも
上記補助熱処理手段18Bと同じ構造とする必要はな
く、例えば支持ピン25を基板Gの受け渡し用に使用
し、基板Gを目的とする温度例えば120℃で加熱処理
する場合には、支持ピン25を下降させて熱板22上に
基板Gを載置させるようにしてもよい。
【0026】次に、上記のように構成されるこの発明の
熱処理装置を用いて基板Gを加熱処理する場合の動作に
ついて図4ないし図6を参照し、また、各処理のタクト
タイムが40秒と仮定して説明する。なお、ここでは目
的とする所定温度を120℃とし、この所定温度(12
0℃)を所定時間(50秒)熱処理する場合を例として
説明する。まず、予め補助熱処理手段18B及び主熱処
理手段18Aの熱板22を例えば120℃程度の所定温
度に設定しておく。そして、搬入・搬出口21aからメ
インアーム10aにより補助熱処理手段18Bの熱板2
2の上方に基板Gを搬入し、この基板Gを移動機構27
のステッピングモータ28の駆動により上昇して、支持
ピン25にて受け取る(図4(a)参照)。この後、こ
の状態で支持ピン25を更に上昇(あるいはメインアー
ム10aを下降)させてメインアーム10aを後退させ
る。
【0027】次に、支持ピン25を下降させて熱板22
の表面から所定の高さ位置h1で停止し、この状態で基
板Gを例えば80℃の温度で30秒間予備加熱する(図
4(b)参照)。このようにして基板Gを所定時間(3
0秒)予備加熱した後、支持ピン25が下降して基板G
を熱板22上に載置すると同時に、真空ポンプ(図示せ
ず)を駆動して基板Gを熱板上に吸着する。この状態
で、基板Gを目的とする所定温度例えば120℃の温度
で所定時間の一部の時間例えば10秒間加熱(中間加
熱)する(図4(c)参照)。この後、真空ポンプの駆
動を停止すると共に、移動機構27のステッピングモー
タ28を駆動して支持ピン25を上昇させて熱板22上
の基板Gを上方へ移動する。そして、ケース21内に侵
入するメインアーム10aにて基板Gを受け取り、メイ
ンアーム10aは補助熱処理手段18Bにて熱処理され
た基板Gを主熱処理手段18Aを収容するケース21内
に搬送し、上記図4(a)に示したと同様に主熱処理手
段18Aの支持ピン25にて基板Gを受け取った後、メ
インアーム10aは後退する。なお、主熱処理手段18
Aを収容するケース21から後退したメインアーム10
aは次に加熱処理する基板Gを上記と同様の手順で補助
熱処理手段18Bを収容するケース21内に搬送する。
【0028】一方、主熱処理手段18Aにおいて、支持
ピン25を下降させて基板Gを熱板22上に載置すると
同時に、真空ポンプ(図示せず)を駆動して基板Gを熱
板上に吸着する。この状態で、基板Gを目的とする所定
温度例えば120℃の温度で所定時間の残りの時間例え
ば40秒間加熱(主加熱)する(図4(d)参照)。こ
の状態で所定時間の残りの時間(40秒)加熱処理が行
われると、基板Gは全面に亘り同一加熱温度分布となり
均一に加熱処理される。
【0029】このようにして、所定時間の加熱処理が終
了すると、次に、支持ピン25を上昇させて熱板22か
ら基板Gを持ち上げる。このとき、搬入・搬出口21a
からケース21内に侵入するメインアーム10aが基板
Gを受け取る。そして、支持ピン25が下降(あるいは
メインアーム10aが上昇)して基板Gがメインアーム
10aに受け渡されると、メインアーム10aがケース
21の外に後退して基板Gを次工程の所定場所に搬送す
る。
【0030】以後、上記の動作を繰り返して基板Gの熱
処理を行うことにより、基板Gに熱変形等を与えること
なく、サイクルタイム40秒に対して基板Gを目的とす
る所定温度例えば120℃で所定時間例えば50秒加熱
することができると共に、目的とする所定温度例えば1
20℃で所定時間例えば50秒間熱処理する工程の一部
(10秒間)を補助熱処理手段18Bが負担することに
より、処理時間の短縮を図ることができ、システム全体
のスループットの向上を図ることができる。
【0031】上記説明では、補助熱処理手段18Bによ
る処理時間と、主加熱処理手段18Aによる処理時間
が、40秒の場合について述べたが、補助熱処理手段1
8Bによる処理時間と、主加熱処理手段18Aによる処
理時間を任意に変えて同様に段階的に熱処理を行うこと
も可能である。
【0032】なお、上記実施例では、基板Gの補助熱処
理手段18B、主熱処理手段18Aへの搬送をメインア
ーム10aで行う場合について説明したが、基板Gの搬
送手段は必ずしもメインアーム10aである必要はな
く、例えば図7に示すように、補助熱処理手段18Bの
熱板22と主熱処理手段18Aの熱板22をケース21
A内に直列に配置し、これら熱板22の配列方向、これ
に直交する方向及び垂直方向に移動可能な基板搬送アー
ム10bによって基板Gを順次補助熱処理手段18Bの
熱板22と主熱処理手段18Aの熱板22に順次搬送す
るトラック方式を採用してもよい。
【0033】なお、上記実施例では、この発明の熱処理
装置をLCD基板の塗布・現像処理システムに適用した
場合について説明したが、単独の熱処理装置にも適用で
きる他、プローバー、アッシング装置、露光装置等にも
適用できることは勿論である。また、被処理体としてシ
リコンウエハを処理する場合にも適用できる。
【0034】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、被処理体を所定温度で熱処理する際の主熱処理手段
における所定温度での処理時間を短縮することができる
と共に、被処理体の段階的熱処理を連続して行うことが
できるので、被処理体の熱処理による熱変形等を防止す
ることができると共に、処理時間を短縮してスループッ
トの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る熱処理装置を適用したLCD基
板の塗布・現像処理システムの斜視図である。
【図2】この発明に係る熱処理装置の一例を示す概略断
面図である。
【図3】この発明における熱板、支持ピンを示す平面図
(a)及びそのA−A線に沿う拡大断面図(b)であ
る。
【図4】この発明の熱処理方法の手順の一例を示す説明
図である。
【図5】この発明の熱処理方法における加熱温度と時間
との関係を示すグラフである。
【図6】この発明における被処理体の搬送形態の一例を
示す概略平面図である。
【図7】この発明における被処理体の別の搬送形態を示
す概略平面図である。
【符号の説明】
G LCD基板(被処理体) 18A 主熱処理手段 18B 補助熱処理手段 22 熱板 23 ヒータ 25 支持ピン 27 移動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 廣瀬 統 熊本県菊池郡大津町大字高尾野字平成 272の4 東京エレクトロン九州株式会 社 大津事業所内 (56)参考文献 特開 平3−135011(JP,A) 特開 昭60−257138(JP,A) 特開 昭62−26813(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体を段階的に熱処理すると共に、
    被処理体を所定温度で所定時間熱処理する熱処理方法に
    おいて、 上記被処理体を目的とする所定温度で熱処理する主熱処
    理手段と、被処理体を上記所定温度及びこの所定温度と
    異なる温度で熱処理する補助熱処理手段とを用意し、 上記被処理体を上記補助熱処理手段にて目的とする所定
    温度と異なる温度で熱処理した後、この補助熱処理手段
    を用いて上記所定温度で上記所定時間の一部の時間熱処
    理し、その後、上記主熱処理手段にて上記所定温度で上
    記所定時間の残りの時間熱処理し、この際、主熱処理手
    段における処理時間と補助熱処理手段における処理時間
    とが等しくなるようにすることを特徴とする熱処理方
    法。
  2. 【請求項2】 補助熱処理手段との間に所定の間隔をお
    いて被処理体を位置させて目的とする所定温度以下の温
    度で予備加熱を行った後、上記被処理体を上記補助熱処
    理手段上に載置して目的とする所定温度で中間加熱を行
    うようにしたことを特徴とする請求項1記載の熱処理方
    法。
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