JP3126392B2 - ガス絶縁開閉装置の部分放電検出装置 - Google Patents

ガス絶縁開閉装置の部分放電検出装置

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JP3126392B2
JP3126392B2 JP02401753A JP40175390A JP3126392B2 JP 3126392 B2 JP3126392 B2 JP 3126392B2 JP 02401753 A JP02401753 A JP 02401753A JP 40175390 A JP40175390 A JP 40175390A JP 3126392 B2 JP3126392 B2 JP 3126392B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の目的]
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス絶縁開閉装置内部
に発生した部分放電を検出するために用いられる部分放
電検出装置に関するもので、特に単相機器部と3相一括
型機器部の双方から構成されているガス絶縁開閉装置の
部分放電検出装置に係る。
【0003】(従来の技術) 近年、用地の高騰や都市部における電力供給量の増大に
伴う変電設備の増強化の必要性から、絶縁性及び消弧性
に優れたSF6 ガスを用いて、断路器,遮断器等の変電
機器を密閉容器内に収納配置し、耐環境性とkV・A当
りの据え付け体積をコンパクト化した、いわゆるガス絶
縁開閉装置が普及し稼働している。
【0004】上記のようなガス絶縁開閉装置は、コンパ
クト化、接地タンクの露出充電部の削除等の利点がある
反面、高性能化に伴う保守診断の困難さ、保守修復作業
時間の増大等、容器内部に異常が生じた場合にその信頼
性が著しく低下するという欠点があった。
【0006】そこで、従来から、ガス絶縁開閉装置全体
の信頼性の向上を実現するために、装置の適切な設計・
製作に努めているが、電力供給能力の質の向上の一貫と
して、装置全体の信頼度確認及び監視が必要となり、そ
の有効な手段が種々検討されてきた。
【0007】その様な手段の一つとして、ガス絶縁開閉
装置内部に発生する部分放電を検出するために用いられ
る部分放電検出器がある。図6に従来から用いられてい
る部分放電検出器の一例を示した。即ち、一般的な密閉
型ガス開閉器は、金属容器1内に収納され、この金属容
器1は絶縁スペーサ2によって電気的に分割されて、長
手方向に連結されている。また、前記金属容器1内に
は、図示しない送電線路に電気的に接続された高電圧充
電部である中心導体3が、前記絶縁スペーサ2によって
支持されている。なお、前記金属容器1は、接地線(図
示せず)によって接地されている。また、前記絶縁スペ
ーサ2には検電用の電極4が設けられ、この電極4と金
属容器1との間には、浮遊容量C2 が存在し、この浮遊
容量C2 はコンデンサ5として示されている。そして、
このコンデンサ5の両端子には、信号引込み線6を介し
て部分放電検出部7が接続されている。この部分放電検
出部7は、特定周波数の信号を取出すためフィルタ8に
増幅回路9が接続され、更に、ピークデイテクタ及び積
分回路10が接続されて構成されている。また、これら
の機器には電源11が接続されている。
【0008】このように構成された従来の部分放電検出
器は、以下に述べるように作用する。即ち、中心導体3
に高電圧が印加されると、中心導体3と電極4の間に存
在する浮遊容量C1 とコンデンサ5とが分圧器を構成
し、コンデンサ5の両端に分担電圧を発生する。そし
て、この分担電圧には、開閉器内で部分放電パルス(コ
ロナパルス)が発生すると、その放電に起因する高周波
成分(信号)が重畳され、部分放電検出部7に入力され
る。この部分放電検出部7において、フィルタ8によっ
て部分放電パルスに相当する特定周波数の信号が取出さ
れ、増幅回路9で増幅された後、ピークデイテクタ及び
積分回路10を介して外部に出力される。そして、この
出力信号により、開閉器内部で部分放電が発生したこと
を検出することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の部分放電検出器においては、以下に述べ
るような解決すべき課題があった。
【0010】まず、従来の部分放電検出器は、予め定め
られたタイミングで部分放電パルスに相当する特定周波
数の信号を検出した後、任意時間幅積分し出力している
ため、部分放電の発生位相については判別できない。し
かし、主器側の異常に起因して発生する部分放電パルス
の発生形態は、一例として図7に示すように、それぞれ
の異常の種類により主回路電圧波形(位相)と密接な関
係があるのに対して、部分放電測定時に障害となる外部
ノイズは、主回路電圧位相とは無関係にランダムに発生
する場合が多い。そのため、従来のように部分放電検出
器から単に特定周波数の信号を取り出しても、その中に
は外部ノイズも含まれている可能性があり、精度の高い
部分放電検出を行うことが難しい欠点があった。また、
特定周波数の信号の有無のみを主回路電圧位相と関係な
く検出しても、前記図7に示すような位相と放電パルス
との関係を伺い知ることはできないので、部分放電の発
生原因を推測することも不可能であった。
【0011】特に、ガス絶縁開閉装置の3相一括型機器
部内においては、商用電圧により誘起される電圧波形は
通常3相平衡しており、たとえ部分放電自体を検出した
としても、主回路電圧波形を知ることはできないので、
前記図7のような現象に基づいて部分放電の発生原因を
知ることはできなかった。本発明は上記の従来技術に鑑
みてなされたもので、その目的は、外部ノイズに影響さ
れることがなく精度の高い部分放電パルスを検出するこ
とができ、しかもガス絶縁開閉装置の単相機器部はもち
ろんのこと、商用周波電圧が平衡している3相一括型機
器部においても、部分放電発生の原因究明が可能な部分
放電検出装置を提供することである。
【0012】[発明の構成]
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、絶縁ガスを封入した接地金属容器内
に、単相分の高電圧充電部を絶縁スペーサで支持した状
態で収納して成る単相機器部と、同じく接地金属容器内
に三相分の高電圧充電部を絶縁スペーサで支持した状態
で収納して成る3相一括型機器部とを有するガス絶縁開
閉装置の部分放電検出装置において、次の各手段を組合
わせたことを特徴とするものである。
【0014】(1)単相機器部の絶縁スペーサ部或いは
接地金属容器内に接地金属容器とは絶縁された状態で設
けられ、単相機器部の部分放電信号と商用周波信号の両
信号を検出する単相機器部側の浮遊電極。
【0015】(2)単相機器部側の浮遊電極に接続さ
れ、前記部分放電信号及び商用周波信号の両信号から部
分放電信号を分離検出する単相機器部側の部分放電検出
部。
【0016】(3)3相一括型機器部の絶縁スペーサ部
或いは接地金属容器内に接地金属容器とは絶縁された状
態で設けられ、3相一括型機器部の部分放電信号を検出
する3相一括型機器部側の浮遊電極。
【0017】(4)3相一括型機器部側の浮遊電極に接
続され、前記部分放電信号を検出する3相一括型機器部
側の部分放電検出部。
【0018】(5)単相機器部側の浮遊電極に接続さ
れ、単相機器部側の部分放電信号及び商用周波信号の両
信号から商用周波信号を分離し、この商用周波信号から
主回路電圧位相信号を検出する主回路電圧位相検出部。
【0019】(6)単相機器部側の部分放電検出部と主
回路電圧位相検出部とから出力された部分放電信号と主
回路電圧位相信号に基づいて、単相機器部の任意位相の
部分放電を計測するとともに、3相一括型機器部側の部
分放電検出部と単相機器部側の主回路電圧位相検出部と
から出力された部分放電信号と主回路電圧位相信号に基
づいて、3相一括型機器部の任意位相の部分放電を計測
する演算部。
【0020】
【作用】上記のような構成を有する本発明によれば、単
相機器部においては、同一の浮遊電極から部分放電信号
及び商用周波信号を検出し、前記商用周波信号から作成
した主回路電圧位相信号に対応した基準パルスを基に任
意位相の部分放電を計測することにより、外部ノイズと
部分放電パルスとを区別することができると共に、主回
路電圧位相に対してどのようなパターンで部分放電が発
生しているかを知ることができる。
【0021】一方、3相一括型機器部では、単相機器部
において検出した主回路電圧位相信号に対応した基準パ
ルスに基づいて、任意位相の部分放電を検出する。その
結果、従来では不可能と考えられていた3相一括型機器
部の任意位相の部分放電検出が可能となり、3相一括型
機器部においても、外部ノイズと部分放電パルスとを区
別することができると共に、主回路電圧位相に対してど
のようなパターンで部分放電が発生しているかを知るこ
とができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図5に従
って具体的に説明する。
【0023】図1は、本実施例の装置の概略を示すブロ
ック図である。この図1において、ガス絶縁開閉装置を
構成する単相機器部Aと3相一括型機器部Bは、それぞ
れ接地金属容器1内に収納されている。この接地金属容
器1は絶縁スペーサ2によって電気的に分割されて、長
手方向に連結されている。また、前記金属容器1内に
は、図示しない送電線路に電気的に接続された高電圧充
電部である中心導体3が、前記絶縁スペーサ2によって
支持されている。この場合、単相機器部Aには単相分の
導体3が、3相一括型機器部Bには3相分の導体が支持
されている。
【0024】前記単相機器部A側の絶縁スペーサ2には
部分放電検出用の浮遊電極4が設けられ、この浮遊電極
4と金属容器1との間には、浮遊容量C2 が存在し、こ
の浮遊容量C2 はコンデンサ5として示されている。コ
ンデンサ5の両端子には信号引込み線6を介して、単相
機器部A側の検出部7aが接続されている。この単相機
器部A側の検出部7aは、部分放電検出部と主回路電圧
位相検出部より構成されており、信号は同一の浮遊電極
4より得られる構成となっている。
【0025】一方、3相一括型機器部B側の絶縁スペー
サ2には部分放電検出用の浮遊電極4が設けられ、この
浮遊電極4と金属容器1との間には、浮遊容量C4 が存
在し、この浮遊容量C4 はコンデンサ5として示されて
いる。コンデンサ5の両端子には信号引込み線6を介し
て、3相一括型機器部B側の検出部7aが接続されてい
る。この3相一括型機器部B側の検出部7aは、浮遊電
極4で得られた信号から部分放電を検出する部分放電検
出部より構成されている。
【0026】これら単相機器部側と3相一括型機器部側
の検出部7a,7aは、単相機器部側の受信部7bと3
相一括型機器部側の受信部7bに、それぞれ接続されて
いる。また、単相機器部側の検出部7aは、3相一括型
機器部側の受信部7bにも接続され、単相機器部側の検
出部7aに設けられた主回路電圧位相検出部で検出され
た主回路電圧位相信号が3相一括型機器部側の受信部7
aにも入力される。
【0027】次に、各検出部7a及び受信部7bの詳細
を、図2により説明する。
【0028】まず、単相機器部側と3相一括型機器部側
の検出部7aの双方に部分放電検出部が設けられてい
る。この部分放電検出部は、浮遊電極4で検出された信
号中から高周波信号成分を分離し後段の電子回路部へ送
るための変成器12と、この変成器12に接続され、高
周波信号から部分放電パルスに相当する特定の周波数帯
の信号(部分放電パルスとノイズが含まれている可能性
あり)を取出すためのバンドパスフィルタ13を備えて
いる。このバンドパスフィルタ13には、前記特定周波
数の信号を処理する増幅器14及び検波回路15と、こ
の特定周波数の信号を一定のパルス幅に変換する積分回
路またはピークホールド回路16が接続されている。更
に、この積分回路またはピークホールド回路16には、
上記のようにして得られた特定周波数のパルス信号を変
調するV/F変換回路17、この変調された信号を光信
号に変換するE/O変換回路18、この光信号を単相機
器部側または3相一括型機器部側の受信部7bに伝送す
る光ファイバー19が設けられている。
【0029】一方、単相機器部側の検出部7aには、主
回路電圧位相検出部が設けられている。この主回路電圧
位相検出部は、部分放電検出部と同様に、浮遊電極4で
検出された信号中から高周波信号成分を分離し後段の電
子回路部へ送るための変成器12と、この変成器12に
接続されて高周波信号から商用周波のみを取出すバンド
パスフィルタ20を備えている。このバンドパスフィル
タ20には、増幅器21、商用周波の特定の位相をパル
スとして検出するコンパレータ22、及びその検出パル
スを整形するパルス整形回路23が接続されている。更
に、このパルス整形回路23には、前記部分放電検出部
と同様に、パルス整形回路23で得られた電圧位相パル
ス信号を変調するV/F変換回路17、この変調された
信号を光信号に変換するE/O変換回路18、この光信
号を単相機器部側と3相一括型機器部側の受信部7bに
伝送する光ファイバー19が設けられている。なお、図
中、31は供給された電源を任意の電圧に変換するコン
バータである。
【0030】単相機器部側と3相一括型機器部側の受信
部7bには、各検出部7aの部分放電検出部から送られ
た特定周波数の信号を電気信号に変換するO/E部24
及びF/V変換回路25が、それぞれ設けられている。
これらの回路は増幅器26を介して積分回路27、A/
D変換部28、及び演算装置29に接続されている。ま
た、各受信部7bには、単相機器部側の検出部7aの主
回路電圧位相検出部からの電圧位相パルス信号を電気信
号に変換するためのO/E部24及びF/V変換回路2
5が設けられ、これらの回路が増幅器26及び波形整形
回路30を介して演算器29に接続されている。これら
の演算器29は、部分放電検出部と主回路電圧位相検出
部とから出力された部分放電信号と主回路電圧位相信号
に基づいて、単相機器部と3相一括型機器部について任
意位相の部分放電を計測するものである。
【0031】このような構成を有する本実施例の部分放
電検出装置は、以下のように作用する。
【0032】ガス絶縁開閉装置の単相機器部A内部にお
いて部分放電が発生すると、図3に示すように商用周波
には、あらゆる周波数成分を含む高周波信号が重畳さ
れ、これが検出部7aに入力される。この信号は、検出
部7a内に設けられているバンドパスフィルタ13・2
0にて部分放電パルスを含む特定周波数の信号と商用周
波とに分離される。このうち、部分放電パルスとそのノ
イズを含む可能性のある特定周波数の信号は、リアルタ
イムで計測され、増幅器14及び検波回路15で増幅・
検波された後、積分回路またはピークホールド回路16
にて位相分解計測可能な時間幅、例えば1サイクルの1
0分から100分の1以下でピークホールドされ、その
後、V/F変換回路17で変調された後、E/O変換回
路18にて光信号として出力され、光ファイバー19を
通して受信部7bに送られる。一方、バンドパスフィル
タ20で検出された商用周波は、増幅器21にて増幅さ
れた後、コンパレータ22である特定の位相、例えばゼ
ロクロス点の位相が電圧位相パルスとして検出され、こ
の電圧位相パルスがパルス整形回路23にて波形整形さ
れる。その後、この電圧位相パルスは、V/F変換回路
17で変調された後、E/O変換回路18にて光信号と
して出力され、光ファイバー19を通して受信部7bに
送られる。このように光伝送された部分放電パルスを含
む特定周波数のパルスと電圧位相パルスとは、それぞれ
受信部7bにおいて、O/E部24、F/V変換回路2
5、増幅器26により、伝送時の光信号から演算器29
により処理可能な電気信号に逆変換される。
【0033】上記のようにして得られた両パルス信号か
ら、演算器29により部分放電を検出するには、次のよ
うにする。まず、部分放電パルスを含む特定周波数のパ
ルスは、受信部7bの積分回路27において、図4P3
で示すような矩形波パルスに整形される。一方、波形整
形回路30より出力された電圧位相パルス(図4ではゼ
ロクロス点で電圧位相パルスP1 が一定時間t1 出力さ
れる)を基に、演算器29から計測タイミングパルスP
2 が出力される。この計測タイミングパルスP2 は、演
算器29によって計測開始時間t1 及び計測時間幅t2
が制御されており、前記図7の部分放電パルスの発生パ
ターンから見て、主回路電圧の位相のうち最も部分放電
パルスが発生する可能性のある範囲に出力される。そし
て、A/D変換部28では、この計測タイミングパルス
P2 が出力されている間だけ、部分放電パルスを含む特
定周波数のパルス信号がデイジタル値に変換され、この
A/D変換部28からの出力の有無によって、その位相
部分に特定周波数のパルス信号が存在するか否か、言い
換えれば部分放電が発生したか否かが判定される。
【0034】即ち、検出部7aのバンドパスフィルタ1
3により分離された特定周波数の信号には、部分放電の
測定にあたって障害となるノイズが含まれており、これ
をピークホールド回路16などで一定のパルス信号に変
換しても、含まれたノイズは除去されない。しかし、上
記のようにして、計測タイミングパルスP2 の出力の間
だけ特定周波数のパルス信号をA/D変換部すること
は、主回路電圧位相の最も部分放電パルスの発生し易い
箇所、即ちノイズとは考え難い位相部分に特定周波数の
パルスが存在することを示すことになる。その結果、こ
の特定周波数のパルスを部分放電パルスと判断できる蓋
然性が極めて高くなり、単に部分放電パルスに相当する
特定周波数のパルスの有無だけで部分放電の判定を行っ
ていた従来の部分放電検出器に比べて、部分放電の検出
精度が格段に向上する。
【0035】また、部分放電パルスの主回路電圧位相に
対する発生パターンは、図7のような特徴を有している
のため、計測開始時間t1 及び計測時間幅t2 を適宜変
更することにより、計測タイミングパルスP2 を特定の
パターンの予想される部分放電発生範囲に出力させ、そ
の部分の前記特定周波数のパルスの有無を検出すれば、
どのようなパターンで部分放電パルスが生じているかを
判定することができ、部分放電発生の原因も判定するこ
とが可能となる。
【0036】一方、3相一括型機器部Bにおいては、前
記単相機器部Aと同様に、浮遊電極4及び検出部7aを
介して、検出信号が受信部7aに送られる。この場合、
3相一括型機器部Bは商用電圧により誘起される電圧波
形は3相が平衡しているので、検出部7aには、図5に
示すように、部分放電信号のみが入力される。そこで、
受信部7bにおいては、この部分放電信号と、前記単相
機器部Aの検出部7aからの主回路電圧位相パルスとを
演算器29により処理することで、前記単相機器部Aと
同様に、部分放電の検出及びその発生原因の判定を行う
ことができる。
【0037】以上説明したように本実施例においては、
単相機器部A及び3相一括型機器部B双方の絶縁スペー
サ部に埋め込まれた同一の浮遊電極から、部分放電信号
を含む特定周波数の信号を検出し、一方単相機器部Aの
絶縁スペーサ部に埋め込まれた浮遊電極からは商用周波
信号を検出し、この商用周波信号から作成した主回路電
圧位相に対応した基準パルスを基に、単相機器部はもち
ろん3相一括型機器部においても任意位相の部分放電を
計測することにより、部分放電の位相解析が可能とな
り、高精度で更に信頼性の高い部分放電検出器が提供で
きる。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明では、単相機器部の
絶縁スペーサ部或いは接地金属容器内に絶縁状態で配設
された同一の浮遊電極から、部分放電信号及び商用周波
信号を検出し、商用周波信号から作成した主回路電圧位
相に対応した基準パルスを基に任意位相の部分放電を計
測することにより、検出精度が高く部分放電発生原因の
究明も可能な信頼性の高い部分放電検出装置を提供する
ことができる。特に、本発明によれば、前記単相機器部
で検出された主回路電圧位相に対応した基準パルスを、
3相一括型機器部にも出力することで、3相一括型機器
部においても単相機器部と同様に検出精度が高く部分放
電発生原因の究明も可能な信頼性の高い部分放電検出装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の部分放電検出装置の一実施例を示す回
路図。
【図2】図1の実施例における検出部と受信部の詳細を
示す回路図。
【図3】本発明における単相機器部の検出部の入力及び
出力波形を示すグラフ。
【図4】本発明における単相機器部の主回路電圧位相と
各検出パルスの関係を示すグラフ。
【図5】本発明における3相一括型機器部の検出部の入
力及び出力波形を示すグラフ。
【図6】従来の部分放電検出器の一例を表す回路図。
【図7】部分放電発生原因と部分放電パルスの発生パタ
ーンを示すグラフ。 A…単相機器部 B…3相一括型機器部 1…金属容器 2…絶縁スペーサ 3…中心導体 4…浮游電極 5…コンデンサ 6…信号引込み線 7…部分放電検出器 7a…検出部 7b…受信部 8…フィルタ 9…増幅回路 10…ピークデイテクタ及び積分回路 11…電源 12…変成器 13…バンドパスフィルタ 14…増幅器 15…検波回路 16…積分回路またはピークホールド回路 17…V/F変換回路 18…E/O変換回路 19…光ファイバー 20…バンドパスフィルタ 21…増幅器 22…コンパレータ 23…パルス整形回路 24…O/E変換回路 25…F/V変換回路 26…増幅器 27…積分回路 28…A/D変換部 29…演算器 30…波形整形回路 31…コンバータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−15670(JP,A) 特開 昭55−55269(JP,A) 特開 昭62−19774(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/12 H02B 13/065

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁ガスを封入した接地金属容器内に、
    単相分の高電圧充電部を絶縁スペーサで支持した状態で
    収納して成る単相機器部と、同じく接地金属容器内に三
    相分の高電圧充電部を絶縁スペーサで支持した状態で収
    納して成る3相一括型機器部とを有するガス絶縁開閉装
    置の部分放電検出装置において、 単相機器部の絶縁スペーサ部或いは接地金属容器内に接
    地金属容器とは絶縁された状態で設けられ、単相機器部
    の部分放電信号と商用周波信号の両信号を検出する単相
    機器部側の浮遊電極と、 単相機器部側の浮遊電極に接続され、前記部分放電信号
    及び商用周波信号の両信号から部分放電信号を分離検出
    する単相機器部側の部分放電検出部と、 3相一括型機器部の絶縁スペーサ部或いは接地金属容器
    内に接地金属容器とは絶縁された状態で設けられ、3相
    一括型機器部の部分放電信号を検出する3相一括型機器
    部側の浮遊電極と、 3相一括型機器部側の浮遊電極に接続され、前記部分放
    電信号を検出する3相一括型機器部側の部分放電検出部
    と、 単相機器部側の浮遊電極に接続され、単相機器部側の部
    分放電信号及び商用周波信号の両信号から商用周波信号
    を分離し、この商用周波信号から主回路電圧位相信号を
    検出する主回路電圧位相検出部と、単相機器部側の部分放電検出部と主回路電圧位相検出部
    とから出力された部分放電信号と主回路電圧位相信号に
    基づいて、単相機器部の任意位相の部分放電を計測する
    とともに、3相一括型機器部側の部分放電検出部と単相
    機器部側の主回路電圧位相検出部とから出力された部分
    放電信号と主回路電圧位相信号に基づいて、3相一括型
    機器部の任意位相の部分放電を計測する演算部と、 を備えていることを特徴とするガス絶縁開閉装置の部分
    放電検出装置。
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