JP3125764B2 - 論理回路 - Google Patents

論理回路

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JP3125764B2
JP3125764B2 JP10265441A JP26544198A JP3125764B2 JP 3125764 B2 JP3125764 B2 JP 3125764B2 JP 10265441 A JP10265441 A JP 10265441A JP 26544198 A JP26544198 A JP 26544198A JP 3125764 B2 JP3125764 B2 JP 3125764B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、論理回路に関する
もので、特にその入力信号のノイズの低減に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、高速動作が可能なCMOS回
路として、ダイナミックCMOS回路が知られている。
図2は、従来のダイナミックCMOS回路の例を示す回
路図である。図示するように、このダイナミックCMO
S回路は、pチャネルMOS型電界効果トランジスタ
(以下、PMOSトランジスタという)P0と、nチャ
ネルMOS型電界効果トランジスタ(以下、NMOSト
ランジスタという)N0、N1と、インバータIV1と
を備える。
【0003】このダイナミックCMOS回路において、
クロック入力端子CLKから入力されるクロック信号が
H(ハイ)レベルのとき、PMOSトランジスタP0と
NMOSトランジスタN0とは、いずれもON状態とな
る。このとき、入力端子INからNMOSトランジスタ
N1のゲートに入力される入力信号入力信号がHレベル
であると、NMOSトランジスタN1がON状態になる
ことにより、ダイナミックノードAに蓄積された電荷が
グラウンドに放出され、インバータIV1を介して出力
端子OUTから出力される出力信号は、Hレベルとな
る。
【0004】一方、がL(ロー)レベルであると、NM
OSトランジスタN1がOFF状態となることにより、
ダイナミックノードAに電荷が蓄積され、インバータI
V1を介して出力端子OUTから出力される出力信号
は、Lレベルとなる。ここで、入力端子INからの入力
信号にノイズが混入すると、そのノイズレベルによって
NMOSトランジスタN1がON状態となってしまう。
このため、ダイナミックノードAに蓄積されていた電荷
がON状態のNMOSトランジスタN1、N0を介して
グラウンドに放出され、ダイナミックノードAの電位レ
ベルが低下する。この電位レベルがインバータIV1の
スレショナルドレベルを越えると、出力端子OUTから
出力される出力信号は、LレベルからHレベルに変化し
てしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スタティッ
クCMOS回路では、PMOSトランジスタとNMOS
トランジスタとの2つで入力信号を受けるため、出力信
号のスレショナルドレベルは、PMOSトランジスタと
NMOSトランジスタとのバランスによって決定され
る。これに対して、上記のダイナミックCMOS回路で
は、NMOSトランジスタのみで入力信号を受けている
ため、NMOSトランジスタのスレショナルドレベルが
回路全体のスレショナルドレベルとなる(PMOSトラ
ンジスタのみで入力信号を受けるものも同様)。従っ
て、従来、ダイナミックCMOS回路は、入力信号にノ
イズが混入したときに、誤動作を引き起こし易いという
問題点があった。
【0006】このような入力信号へのノイズ混入による
誤動作を防止するため、特開平10−112646号公
報に記載の半導体論理回路が提案されている。この半導
体論理回路では、図3に示すように、回路NBLの反転
論理を出力する回路/NBLを設け、回路NBLの出力
に回路/NBLの出力で制御されるフィードバックトラ
ンジスタMP13、MP3を設けている。
【0007】しかしながら、この半導体論理回路では、
ノイズによる出力信号OUTの発生そのものは許容して
いるもので、出力信号OUTは、入力信号に混入したノ
イズが消えるまでは正常なレベルに戻すことができなか
った。また、論理を反転させた回路/NBLやフィード
バックトランジスタMP13、MP3などを設けなけれ
ばならないため、このような誤動作防止回路を設けない
場合に比べて、半導体チップ上での面積が2倍以上必要
になるという問題点もあった。
【0008】本発明は、上記従来技術の問題点を解消す
るためになされたものであり、簡易な回路を付加するこ
とで、論理回路のノイズマージンを大きくすることを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の論理回路は、電流路の一端が電源に接続さ
れ、他端が接地されており、制御端子に供給された信号
電圧のレベルによって導通状態または非導通状態にされ
る第1のトランジスタを備え、該第1のトランジスタの
状態に従って、前記電源から所定のノードに電荷を蓄積
させ、または所定のノードに蓄積された電荷を放出させ
る論理回路であって、前記制御端子に供給する信号電圧
を入力する入力端子と、前記入力端子と前記第1のトラ
ンジスタの制御端子との間の信号線に電流路の一端が接
続され、他端が接地されており、前記制御端子に供給さ
れている信号電圧のレベルに応じて導通状態または非導
通状態にされるアクティブ素子とを備えることを特徴と
する。
【0010】上記論理回路では、入力端子から入力され
た信号電圧がローレベルとなっている状態でノイズが混
入し、瞬間的にハイレベルとなった場合に、アクティブ
素子が導通状態となっていると、入力された信号電圧に
よる電荷が該アクティブ素子を介して放電されることに
より、第1のトランジスタの制御端子に供給される信号
電圧をローレベルとしておくことができる。これによ
り、入力信号へのノイズの混入の影響を、低減させるこ
とができる。
【0011】上記論理回路は、クロック信号を入力する
クロック入力端子と、電流路の一端が前記電源に接続さ
れ、他端が前記第1のトランジスタの電流路の一端に接
続されて、前記第1のトランジスタの電流路の一端を前
記電源に接続させ、かつ制御端子に前記クロック入力端
子から入力されたクロック信号が供給される第2のトラ
ンジスタと、電流路の一端が前記第1のトランジスタの
電流路の他端に接続され、他端が接地されて、前記第1
のトランジスタの電流路の他端を接地させ、かつ制御端
子に前記クロック入力端子から入力されたクロック信号
が供給される第3のトランジスタとをさらに備えるもの
とすることができる。この場合、前記所定のノードは、
前記第1のトランジスタの電流路の一端と前記第2のト
ランジスタの電流路の他端とを接続する信号線上にある
こととなり、前記第2、第3のトランジスタは、前記ク
ロック信号のレベルに応じていずれか一方が導通状態と
なり、他方が非導通状態となるように設定する。
【0012】この場合、第2、第3のトランジスタが実
質的なCMOS構造を構成し、クロック信号のレベルが
ハイまたはローのいずれかの間は、所定のノードに電荷
が蓄積されるダイナミック回路が構成される。このよう
なダイナミック回路は、入力信号が極性の異なる2つの
トランジスタの制御端子に供給されるスタティック回路
よりもノイズの影響を受けやすいので、本発明が特に有
効なものとなる。
【0013】上記論理回路において、前記アクティブ素
子は、前記信号電圧によって前記信号線に与えられる電
荷のすべてを電流路の他端から放出させずに、前記第1
のトランジスタの制御端子に供給する信号電圧のレベル
を、徐々に前記入力端子に供給された信号電圧のレベル
までするように、導通状態の抵抗値が設定されているこ
とを好適とする。
【0014】上記論理回路において、前記アクティブ素
子は、例えば、ドレインが前記信号線に接続され、ソー
スが接地されているnチャネル型電界効果トランジスタ
によって構成されたものとすることができる。この場
合、上記論理回路は、前記アクティブ素子のドレインと
前記トランジスタの制御端子との間の信号線上の信号電
圧のレベルを反転し、前記nチャネル型電界効果トラン
ジスタのゲートに供給するインバータ回路をさらに備え
るものとすることができる。
【0015】なお、上記論理回路は、前記第1のトラン
ジスタが複数あり、それぞれのトランジスタに対応する
入力端子からそれぞれ制御端子に信号電圧が供給される
ものとしてもよい。この場合、前記アクティブ素子(n
チャネル型電界効果トランジスタ)及び/またはインバ
ータ回路は、各第1のトランジスタに対応して設ければ
よい。なお、複数の第1のトランジスタは、直列及び並
列のいずれの接続形態をとるものでもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態について説明する。
【0017】図1は、この実施の形態にかかるダイナミ
ックCMOS回路の構成を示す回路図である。図示する
ように、このダイナミックCMOS回路は、pチャネル
MOS型電界効果トランジスタ(以下、PMOSトラン
ジスタというP0、nチャネルMOS型電界効果トラン
ジスタ(以下、NMOSトランジスタという)N0、N
1、及びインバータIV1に加えて、ノイズ低減用のN
MOSトランジスタN2と、それを制御するためのイン
バータIV2とを備えている。
【0018】PMOSトランジスタP0は、ゲートがク
ロック入力端子CLKに接続されており、クロック入力
端子CLKから入力されたクロック信号がH(ハイ)レ
ベル(例えば、5V)のときにOFF状態(非導通状
態)となり、L(ロー)レベル(例えば、0V)のとき
にON状態(導通状態)となる。NMOSトランジスタ
N0は、ゲートがクロック入力端子CLKに接続されて
おり、クロック入力端子CLKから入力されたクロック
信号がHレベルのときにON状態となり、Lレベルのと
きにOFF状態となる。
【0019】インバータIV2は、入力端子INからの
入力信号のレベルを反転して出力し、NMOSトランジ
スタN2のゲートに供給する。NMOSトランジスタN
2は、インバータIV2の出力信号がHレベルのときに
ON状態となり、LレベルのときにOFF状態となる。
NMOSトランジスタN2のドレインは、入力端子IN
とNMOSトランジスタN1との間の信号線に接続され
ており、ソースは接地されている。
【0020】NMOSトランジスタN1は、ゲートが入
力端子INからの接続線に接続されている。もっとも、
入力端子INとNMOSトランジスタN1のゲートとの
間の接続線には、NMOSトランジスタN2のソースと
インバータIV2の入力端子とが接続されている。NM
OSトランジスタN1は、この接続線を介して入力端子
INから入力された入力信号がHレベルのときにON状
態となり、LレベルのときにOFF状態となる。
【0021】また、PMOSトランジスタP0のドレイ
ンは、電圧源に接続されており、ソースはNMOSトラ
ンジスタN1のドレインに接続されている。NMOSト
ランジスタN1のソースは、NMOSトランジスタN0
のドレインに接続されている。また、NMOSトランジ
スタN1のソースは、接地されている。
【0022】インバータIV1は、PMOSトランジス
タP0とNMOSトランジスタN1との間の接続線(ダ
イナミックノードA)の信号レベルを反転して、出力端
子OUTに出力する。
【0023】なお、NMOSトランジスタN2のオン抵
抗は、入力端子INに入力された入力信号がLレベルか
らHレベルに変化したとき(変化時においてNMOSト
ランジスタN2はON状態)、入力端子INからNMO
SトランジスタN2を介して実質的にすべての電荷がグ
ラウンドに放出されることが内容に、適度な大きさに設
定されている。一方、PMOSトランジスタP0、NM
OSトランジスタN0、N1のオン抵抗は、十分に小さ
い値に設定されている。
【0024】以下、この実施の形態にかかるダイナミッ
クCMOS回路の動作について、説明する。以下では、
クロック信号のレベルと入力信号のレベルとがどのよう
な状態になっているかに従って、場合分けをして説明す
る。
【0025】(1)クロック信号がLレベルで、入力信
号がLレベルのとき クロック信号入力端子CLKからのクロック信号がLレ
ベルであると、PMOSトランジスタP0はON状態と
なり、NMOSトランジスタN0はOFF状態となる。
この状態で、入力端子INからの入力信号がLレベルで
あると、NMOSトランジスタN1は、OFF状態とな
る。これにより、電圧源からPMOSトランジスタP0
を介してダイナミックノードAに電荷が蓄積され、ダイ
ナミックノードAがHレベルとなる。これがインバータ
IV1によって反転され、出力端子OUTから出力され
る出力信号は、Lレベルとなる。
【0026】この状態で、入力端子INから入力される
入力信号にノイズが混入し、入力信号が瞬間的にHレベ
ルとなった場合には、信号の伝播遅延により未だON状
態となっているNMOSトランジスタN2を介して、か
なりの量の電荷がグラウンドに放出される。このため、
NMOSトランジスタN1のゲートに入力する信号がH
レベルになるまでには、ある程度の時間を要する。とこ
ろが通常は、NMOSトランジスタN1のゲートへの入
力信号がHレベルに達するよりも先に、ノイズは消失し
て、入力端子INから入力される入力信号がLレベルに
戻る。従って、NMOSトランジスタN1は、ノイズが
混入しても入力信号が瞬間的にHレベルとなってもOF
F状態を保つことができる。もっとも、この場合は、N
MOSトランジスタN1がON状態となっても、NMO
SトランジスタN0がOFFレベルとなっているため、
ダイナミックノードAに蓄積されている電荷がグラウン
ドに放出されることはない。
【0027】(2)クロック信号がLレベルで、入力信
号がHレベルのとき クロック信号入力端子CLKからのクロック信号がLレ
ベルであると、PMOSトランジスタP0はON状態と
なり、NMOSトランジスタN0はOFF状態となる。
この状態で、入力端子INからの入力信号がHレベルで
あると、NMOSトランジスタN1は、ON状態とな
る。このとき、OFF状態のNMOSトランジスタN0
により、ダイナミックノードAに蓄積されている電荷が
グラウンドに放出されることはなく、ダイナミックノー
ドAはHレベルとなる。これがインバータIV1によっ
て反転され、出力端子OUTから出力される出力信号
は、Lレベルとなる。
【0028】この状態で、入力端子INから入力される
入力信号にノイズが混入し、入力信号のレベルが瞬間的
にLレベルとなった場合には、NMOSトランジスタN
1は瞬間的にOFF状態となる。この場合も、ダイナミ
ックノードAに蓄積されている電荷がグラウンドに放出
されることはなく、ダイナミックノードAはHレベルの
ままとなる。従って、入力信号へのノイズ混入による影
響はない。
【0029】(3)クロック信号がHレベルで、入力信
号がLレベルのとき クロック信号入力端子CLKからのクロック信号がLレ
ベルであると、PMOSトランジスタP0はOFF状態
となり、NMOSトランジスタN0はON状態となる。
この状態で、入力端子INからの入力信号がLレベルで
あると、NMOSトランジスタN1は、OFF状態とな
る。これにより、ダイナミックノードAに蓄積されてい
る電荷はグラウンドに放出されることなく保持され、ダ
イナミックノードAがHレベルとなる。これがインバー
タIV1によって反転され、出力端子OUTから出力さ
れる出力信号は、Lレベルとなる。
【0030】この状態で、入力端子INから入力される
入力信号にノイズが混入し、入力信号のレベルが瞬間的
にHレベルとなった場合に、信号の伝播遅延により未だ
ON状態となっているNMOSトランジスタN2を介し
て、かなりの量の電荷がグラウンドに放出される。この
ため、NMOSトランジスタN1のゲートに入力する信
号がHレベルになるまでには、ある程度の時間を要す
る。ところが通常は、NMOSトランジスタN1のゲー
トへの入力信号がHレベルに達するよりも先に、ノイズ
は消失して、入力端子INから入力される入力信号がL
レベルに戻る。従って、NMOSトランジスタN1は、
ノイズが混入しても入力信号が瞬間的にHレベルとなっ
てもOFF状態を保つことができ、ダイナミックノード
Aに蓄積されている電荷をグラウンドに放出しないで済
むようになる。これにより、ノイズの影響を受けずに動
作することが可能となる。
【0031】一方、入力端子INから入力される入力信
号がノイズの影響ではなく、状態変化によってLレベル
からHレベルになった場合には、NMOSトランジスタ
N2がある程度のオン抵抗を有しているため、入力信号
の立ち上がりタイミングから若干遅れてNMOSトラン
ジスタN1のゲートに入力される信号がHレベルにな
る。これにより、NMOSトランジスタN1がON状態
となり、ダイナミックノードAに蓄積されている電荷を
グラウンドに放出させて、ダイナミックノードAをLレ
ベルとすることが可能となる。このため、ダイナミック
CMOS回路として正常に動作することが可能となる。
【0032】(4)クロック信号がHレベルで、入力信
号がHレベルのとき クロック信号入力端子CLKからのクロック信号がLレ
ベルであると、PMOSトランジスタP0はOFF状態
となり、NMOSトランジスタN0はON状態となる。
この状態で、入力端子INからの入力信号がHレベルで
あると、NMOSトランジスタN1は、ON状態とな
る。これにより、ダイナミックノードAに蓄積されてい
る電荷はNMOSトランジスタN1、N0を介してグラ
ウンドに放出され、ダイナミックノードAがLレベルと
なる。これがインバータIV1によって反転され、出力
端子OUTから出力される出力信号は、Hレベルとな
る。
【0033】この状態で、入力端子INから入力される
入力信号にノイズが混入し、入力信号のレベルが瞬間的
にLレベルとなった場合には、NMOSトランジスタN
1は瞬間的にOFF状態となる。しかし、PMOSトラ
ンジスタP0がOFF状態となっているために、ダイナ
ミックノードAに電荷が蓄積されることはなく、ダイナ
ミックノードAは、Lレベルのままとなる。従って、入
力信号へのノイズ混入による影響はない。
【0034】以上説明したように、この実施の形態にか
かるダイナミックCMOS回路では、入力端子INから
入力される入力信号がLレベルのときにノイズが混入
し、入力信号が瞬間的にHレベルとなっても、ON状態
となっているNMOSトランジスタN2を介してかなり
の部分の電荷がグラウンドに放出される。このため、N
MOSトランジスタN1のゲートの電位がノイズの混入
と実質的に同時にHレベルとならず、若干の時間を有す
る。一方、このような場合のノイズのレベルは、通常、
すぐにLレベルに戻るため、NMOSトランジスタN1
のゲートの電位がHレベルになることはなく、ノイズに
よってNMOSトランジスタN1がON状態にされるこ
とがない。従って、ダイナミックノードAに蓄積された
電荷がグラウンドに放出されず、ノイズの混入によっ
て、ダイナミックノードAのレベル、ひいては出力端子
OUTから出力される出力信号のレベルに影響を与える
ことがない。
【0035】また、この実施の形態にかかるダイナミッ
クCMOS回路では、インバータIV2とNMOSトラ
ンジスタN2とを付加するだけで、入力端子INからの
入力信号のノイズレベルを低減させることができる。こ
のため、このダイナミックCMOS回路を半導体チップ
上に形成する場合に必要となる面積は、ノイズレベルの
低減のための回路を設けない場合に比べて、大幅に増大
することがない。
【0036】本発明は、上記の実施の形態に限られず、
種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可
能な上記の実施の形態の変形態様について、説明する。
【0037】上記の実施の形態では、クロック入力端子
CLKからのクロック信号がHレベルで、入力端子IN
からの入力信号がLレベルのときに、入力端子INに混
入したノイズを低減するための回路として、NMOSト
ランジスタN2と、インバータIV2とを設けていた。
これに対し、入力端子INに混入したノイズを低減する
ための回路として、入力端子INとNMOSトランジス
タN0との間の接続線にゲートとドレインとが接続さ
れ、ソースが接地されているPMOSトランジスタを設
けてもよい。
【0038】上記の実施の形態では、入力端子INから
の入力信号は、NMOSトランジスタN0に入力されて
いた。しかしながら、本発明は、入力信号がPMOSト
ランジスタに入力されるダイナミック回路にも適用する
ことができる。この場合、上記の実施の形態で示した回
路とは論理が逆となり、クロック信号がLレベルで入力
信号がHレベルのときに入力端子に混入したノイズを低
減することが可能となる。
【0039】上記の実施の形態では、入力端子INが1
つだけ設けられたダイナミックCMOS回路について説
明した。すなわち、上記の実施の形態におけるダイナミ
ックCMOS回路の入力信号は、1つだけであった。し
かしながら、本発明は、入力信号が複数であるダイナミ
ックCMOS回路にも適用することができる。この場合
には、各入力信号に対応して、上記のような入力端子か
ら混入したノイズを低減するための回路を設ければよ
い。
【0040】上記の実施の形態では、PMOSトランジ
スタP0とNMOSトランジスタN0とによるCMOS
構造を有するダイナミックCMOS回路を例として説明
した。しかしながら、本発明は、CMOS構造を有しな
いダイナミック回路についても適用することができる。
【0041】上記の実施の形態では、クロック信号がL
レベルのときにダイナミックノードAに電荷が蓄積され
るダイナミック回路に適用した場合について説明した。
しかしながら、本発明は、例えば、図2(a)に示すよ
うなNOT回路にも適用することができる。図2のNO
T回路では、入力端子INからの入力信号が、ノイズの
混入により瞬間的にLレベルからHレベルに変化したと
き、上記と同様にON状態となっているNMOSトラン
ジスタN2を介して電荷が放出され、NMOSトランジ
スタN1のゲートへ入力するノイズのレベルを低減させ
る。また、同様に、図2(b)に示すようなNAND回
路、図2(c)に示すようなNOR回路などにも、本発
明を適用することができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の論理回路
によれば、簡易な回路を付加することで、入力信号に対
するノイズマージンを大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるダイナミックCM
OS回路の構成を示す回路図である。
【図2】本発明の実施の形態の変形にかかるNOT回路
の構成を示す回路図である。
【図3】従来のダイナミックCMOS回路の構成を示す
回路図である。
【図4】従来のダイナミックCMOS回路の構成を示す
回路図である。
【符号の説明】
A ダイナミックノード CLK クロック入力端子 IN 入力端子 OUT 出力端子 N0 NMOSトランジスタ(nチャネルMOS型電
界効果トランジスタ) N1 NMOSトランジスタ N2 NMOSトランジスタ P1 PMOSトランジスタ(pチャネルMOS型電
界効果トランジスタ) IV1 インバータ IV2 インバータ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電流路の一端が電源に接続され、他端が接
    地されており、制御端子に供給された信号電圧のレベル
    によって導通状態または非導通状態にされる第1のトラ
    ンジスタを備え、該第1のトランジスタの状態に従っ
    て、前記電源から所定のノードに電荷を蓄積させ、また
    は所定のノードに蓄積された電荷を放出させる論理回路
    であって、 前記制御端子に供給する信号電圧を入力する入力端子
    と、 前記入力端子と前記第1のトランジスタの制御端子との
    間の信号線に電流路の一端が接続され、他端が接地され
    ており、前記制御端子に供給されている信号電圧のレベ
    ルに応じて導通状態または非導通状態にされるアクティ
    ブ素子とを備えることを特徴とする論理回路。
  2. 【請求項2】クロック信号を入力するクロック入力端子
    と、 電流路の一端が前記電源に接続され、他端が前記第1の
    トランジスタの電流路の一端に接続されて、前記第1の
    トランジスタの電流路の一端を前記電源に接続させ、か
    つ制御端子に前記クロック入力端子から入力されたクロ
    ック信号が供給される第2のトランジスタと、 電流路の一端が前記第1のトランジスタの電流路の他端
    に接続され、他端が接地されて、前記第1のトランジス
    タの電流路の他端を接地させ、かつ制御端子に前記クロ
    ック入力端子から入力されたクロック信号が供給される
    第3のトランジスタとをさらに備え、 前記所定のノードは、前記第1のトランジスタの電流路
    の一端と前記第2のトランジスタの電流路の他端とを接
    続する信号線上にあり、 前記第2、第3のトランジスタは、前記クロック信号の
    レベルに応じていずれか一方が導通状態となり、他方が
    非導通状態となることを特徴とする請求項1に記載の論
    理回路。
  3. 【請求項3】前記アクティブ素子は、前記信号電圧によ
    って前記信号線に与えられる電荷のすべてを電流路の他
    端から放出させずに、前記第1のトランジスタの制御端
    子に供給する信号電圧のレベルを、徐々に前記入力端子
    に供給された信号電圧のレベルまでするように、導通状
    態の抵抗値が設定されていることを特徴とする請求項1
    または2に記載の論理回路。
  4. 【請求項4】前記アクティブ素子は、ドレインが前記信
    号線に接続され、ソースが接地されているnチャネル型
    電界効果トランジスタによって構成され、 前記アクティブ素子のドレインと前記トランジスタの制
    御端子との間の信号線上の信号電圧のレベルを反転し、
    前記nチャネル型電界効果トランジスタのゲートに供給
    するインバータ回路をさらに備えることを特徴とする請
    求項1乃至3のいずれか1項に記載の論理回路。
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