JP3125092U - 吊下げ可能な段積み式パレット - Google Patents

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Abstract

【課題】本考案は、きわめて簡単な構造であって製作が容易で、重量物を収納することができる頑丈さを有し、段積み作業に手間が掛かることなく、吊下げ片が損傷し難く、かつ、段積みしたパレットが相互にずれて落下することのない吊下げ可能な段積み式パレットを提供する。
【解決手段】アングル部材からなる下部枠体、上部枠体および支柱を主要構成要素とする段積み可能なパレットにおいて、該支柱を該下部枠体より下方に延伸して脚部と成し、該脚部の頂部に斜辺を具える吊下げ片を該上部枠体の四隅に45°の角度をもって立設し、同様に構成された第1の段積み式パレットに対して第2の段積み式パレットの脚部を該吊下げ具の斜辺をガイドにして位置決めし、段済み可能な構成とした。
【選択図】図1

Description

本考案は、造船所のヤードなどで使用される重量物収納用であってクレーン等で吊下げ可能な段積み式パレットに関する。
金物、治具・工具、パッキン、ボルト・ナットなどを収納するために広く使われているパレットは、設置場所を拡げないように段積みして使用されることが多い。このパレットの段積みに際しては、段積みしたパレットが相互にずれて落下することを防止する必要がある。
このパレットのずれ落ち防止に関する先行技術として、実開平6−30032号公報に開示のパレットがある。このパレットは、その名称を「ボックスパレットにおける積重ね時の脚ずれ落ち防止装置」とし、「形成作業が楽であり、しかも信頼性の高いボックスパレットにおける積重ね時の脚ずれ落ち防止装置を提供する。」ことを目的としたものである。
このパレットの構成の概要を図5に基づいて説明する。なお、図5は、実開平6−30032号公報に開示のパレットの実施例図であり、図5(a)は、ボックスパレットを示す正面図、図5(b)は、ボックスパレットの積重ね状態を示す要部斜視図である。
「ボックスパレット101は、底部103の上面四辺に、溶接金網製の前後両壁102、102′および左右両側壁104、105を設け、底部103の下面四隅に、積重ねられたさい下位の左右両側壁104、105の上縁に嵌め被せられる凹陥部106を有する脚107を設け、前壁102を上下両半体102a、102bに二分するとともに、上半体102aを下半体102bに折畳み自在に連結しかつ左右両側壁104、105に止具により取外し自在に止めてなる。このボックスパレット101の左右両側壁104、105の上縁に沿う外側面に、鉄線の前端寄りを逆U形に折曲げてなり同折曲部をストッパ108となすストッパ構成部材109をそれぞれ取付けて、ボックスパレット101、101′を積重ねたさい上位のボックスパレット101′の前側の脚107と下位のボックスパレット101の左右両側壁104、105の上縁前端との間にストッパ108が介在するようにする」構成としたものである。
ところで、造船所のヤードなどで使用されるパレットは、鋼材、パイプ(短管)、溶接機および給電ケーブル、ケーブルドラムなどの重量物を収納する上、積重ねたパレットをフォークリフトでそのまま移動したり、大型クレーンを用いて吊下げ移動したりするため、頑丈で変形の無いパレットが求められている。この意味で、実開平6−30032号公報に開示のパレットは、頑丈さに欠け、考案を特徴付ける脚107も変形し易く複雑な構造となっている。
ここで、従来から出願人が造船所のヤードで使用している2例のパレット(この2例のパレットを以下、「従来例1」および「従来例2」という。)について、図3および図4を基に説明する。なお、図3は、従来例1に係る段積み式パレットの全体図であり、図3(a)は、従来例1に係る段積み式パレットの平面図、図3(b)は、従来例1に係る段積み式パレットの段積み時の正面図である。また、図4は、従来例2に係る段積み式パレットの全体図であり、図4(a)は、従来例2に係る段積み式パレットの平面図、図4(b)は、従来例2に係る段積み式パレットの段積み時の正面図である。
まず、従来例1について説明する。
図3に示すように、従来例1に係る段積み式パレット3は、主に、方形の床パネル13を支持する下部枠体11と、下部枠体11と同形に形成された上部枠体21と、下部枠体11と上部枠体21とを連結する4つの支柱33と、から構成されていて、支柱33、33間には壁パネル37が嵌着されている。そして、床パネル13と4つの壁パネル37により上部が開放された鋼材やパイプ等を収納する収納部が形成されている。
下部枠体11および上部枠体21は断面がL字のアングル部材で構成されている。そして、下部枠体11は、L字の挟角が270°となる2つの面を下方および段積み式パレット3の外側に向けて平面視において方形に形成され、下部枠体11と同一に形成された上部枠体21は、下部枠体11を裏返した状態で4つの支柱33により、下部枠体11に対し所定の離間距離をもって固定されている。
4つの支柱33は、中空の円筒部材からなる支柱本体331と、支柱本体331下端部に固着された円筒の脚部332と、支柱本体331の上部が上部枠体21の表面よりも突出した突出部333と、から構成されている。そして、脚部332は、支柱本体331よりも大きい円筒であって、支柱本体331と同一断面を有する円筒の突出部333を脚部332に挿入することができるようになっている。
そして、上部枠体21上の上部枠体21と突出部333のそれぞれの交差部には、側面視が略矩形の平板の吊下げ片25が固着されていて、吊下げ片25には吊下げ孔28が穿設されている。
なお、床パネル13および壁パネル37は、網目状のものや、平板状のものがあり、用途に応じて使い分けられる。
上記の構成を有する段積み式パレット3は、たとえば、第1の段積み式パレット3に第2の段積み式パレット3′をフォークリフトで段積みするときには、第2の段積み式パレット3′の下部枠体11の下にフォークリフトのフォークを挿入し、第2の段積み式パレット3′を略水平な状態に保って揚重し、第1の段積み式パレット3の4つの突出部333に第2の段積み式パレット3′の4つの脚部332を嵌合させて第1の段積み式パレット3上に段積みする。
つぎに、従来例2について図4を基に説明する。
従来例2に係る段積み式パレット5は、段積み式パレット3と略同様に構成されていて、相違する点は、支柱34にあるので、ここでは、主に、相違する支柱34について説明する。
段積み式パレット5は、段積み式パレット3と同様に、方形の床パネル13を支持する下部枠体11と、下部枠体11と同形に形成された上部枠体21と、下部枠体11と上部枠体21とを連結する4つの支柱34と、から構成されていて、支柱34、34間には壁パネル37が嵌着されている。
支柱34は、断面がL字のアングル部材で構成されていて、L字の挟角が90°となる面側が積み式パレット5の収納部側に向けられ、下部枠体11の隅部に固着されている。そして、支柱34は、下部枠体11と上部枠体21間の支柱本体341が下部枠体11よりも下方に延伸して脚部342が形成され、支柱34の上端部に位置する上部枠体21の隅角部には、支柱本体341の断面よりも大きな矩形の載置板343が固着されている。
そして、平面視において上部枠体21を構成する4つの部材の内平行する一対の部材の延長上、かつ、支柱本体341の上部には、側面視が略矩形の平板の吊下げ片26が突設されていて、吊下げ片26には吊下げ孔28が穿設されている。
上記の構成を有する段積み式パレット5は、たとえば、第1の段積み式パレット5に第2の段積み式パレット5′をフォークリフトで段積みするときには、第2の段積み式パレット5′の下部枠体11の下にフォークリフトのフォークを挿入し、第2の段積み式パレット5′を略水平な状態に保って揚重し、第1の段積み式パレット5の4つの載置板343に、第2の段積み式パレット5′の4つの脚部342を載置させて第1の段積み式パレット5上に段積みする。
実開平6−30032号公報
しかしながら、従来例1では、第1の段積み式パレット3に対する第2の段積み式パレット3′の段積み作業に際して、第2の段積み式パレット3′を水平な状態に保ちながら、第1の段積み式パレット3の4つの突出部333に第2の段積み式パレット3の4つの脚部332を同時に嵌合させなければならず、段積み作業に手間が掛かる。また、従来例2では、第1の段積み式パレット5に対する第2の段積み式パレット5′の段積み作業に際して、第2の段積み式パレット5を水平な状態に保ちながら、第1の段積み式パレット5の4つの載置板343の中心部と第2の段積み式パレット5′の4つの脚部342に中心部を一致させるようを載置させなければならず、段積み作業に手間が掛かるとともに、載置板343から脚部342が外れ易い上、吊下げ片26が外側に向けて突設されているため吊下げ片が損傷し易い、という問題点があった。
さらに、従来例1および従来例2の段積み式パレットの主要構成要素である下部枠体、上部枠体および支柱には、アングル部材以外に円筒部材(従来例1の場合)や平板(従来例2の場合)を使用するなど、その構造は比較的簡単ではあるものの、作製にはある程度の手間が掛かる。
そこで、本考案は、きわめて簡単な構造であって製作が容易で、重量物を収納することができる頑丈さを有し、段積み作業に手間が掛かることなく、吊下げ片が損傷し難く、かつ、段積みしたパレットが相互にずれて落下することのない吊下げ可能な段積み式パレットを提供する。
上記課題を解決するために、本願請求項1に係る吊下げ可能な段積み式パレットは、方形の床パネルの外縁部を支持するとともに方形の壁パネルの下縁部を支持する断面L字の部材の下部枠体と、前記下部枠体の四隅から立設され前記壁パネルの両側縁部を支持する断面L字の部材の支柱と、前記壁パネルの上縁部を支持するとともに前記支柱に支持される断面L字の部材の上部枠体と、前記支柱のL字の挟角が90°となる面側が前記下部枠体および前記上部枠体の隅部に固着されて該支柱が該下部枠体の下方に延伸して形成される脚部と、前記上部枠体の四隅から立設される前記段積み式パレットを吊下げるための吊下げ孔を有する吊下げ片と、からなり、第1の段積み式パレットの前記吊下げ片の外側に該第1の段積み式パレットと同一に構成された第2の段積み式パレットの前記脚部の内面が当接して該第1の段積み式パレットに対して該第2の段積み式パレットが位置決めされて段積みされる、ことを特徴としている。
なお、「L字の挟角が90°となる面側」とは、断面L字の部材の2つ面の互いに90°に向き合う面側をいう。また、「吊下げ片の外側」とは、床パネルと4つの壁パネルで囲繞されたパレットの筐体の外側に対応する吊下げ片の側をいい、「脚部の内面」とは、パレットの筐体に面する脚部の面をいう。
また、本願請求項2に係る吊下げ可能な段積み式パレットは、請求項1に記載の吊下げ可能な段積み式パレットであって、前記下部枠体はL字の挟角が270°となる2つの面を外側および下側に向けて矩形に形成され、前記上部枠体はL字の挟角が270°となる2つの面を外側および上側に向けて矩形に形成され、前記床パネルは前記下部枠体の下側に向けたL字の面に固着され、前記壁パネルは前記下部枠体と前記上部枠体の外側に向けたL字の面に固着され、前記吊下げ片は側面視において一辺が上方に向けて後退する斜辺を有する略逆U字の平板からなり、該吊下げ片の該斜辺を外側に向け底辺を平面視において前記上部枠体の四隅に略45°の角度で立設され、前記脚部の内面に前記吊下げ片の前記斜辺の付け根部が当接して前記第1の段積み式パレットに対して前記第2の段積み式パレットが位置決めされて段積みされる、ことを特徴としている。
なお、「L字の挟角が270°となる2つの面」とは、前述したL字の挟角が90°となる面とは反対側の面をいい、「2つの面を外側および下側に向ける」の外側とは、パレットの筐体とは反対の側をいい、下側とはパレットを地上等に載置したときの下方向の側をいう。また、略逆U字状には、逆U字形以外に、三角形、逆V字形、逆レ字形などの先端部が尖ったものや半円状のものであって、少なくとも上方に向けて直線的にあるいは曲線的に後退する一辺を有するものを含む。
そして、本願請求項3に係る吊下げ可能な段積み式パレットは、請求項2に記載の吊下げ可能な段積み式パレットであって、前記吊下げ片の底辺は前記上部枠体を貫通して下方に延伸しまたは前記上部枠体を介して下方に延伸して前記支柱の隅角部に固着されている、ことを特徴としている。
なお、「上部枠体を貫通して下方に延伸し」および「上部枠体を介して下方に延伸し」には、吊下げ片と一体となった部材のほか、別体となった部材を含む。
本願請求項1に係る考案によれば、吊下げ可能な段積み式パレットは、断面L字の部材からなる下部枠体と、上部枠体と、下部枠体と上部枠体とを連結する支柱と、から構成されているので、これら枠体と支柱の剛性を高くすることにより、重量物を収納することができる頑丈さを有するようにすることができるとともに、段積み式パレットの主要構成要素である下部枠体、上部枠体および支柱は、断面L字の部材のみが使用されているため、構造は比較的簡単である上に、製作が容易である。
また、上部枠体の四隅に吊下げ孔を有する吊下げ片が立設されるため、段積み式パレットを水平に吊下げることが可能であり、段積み式パレットを水平な状態に保って揚重することは、収納物の重心の位置に係わらず、きわめて簡単に行うことができる。さらに、吊下げ片は筐体の外側に突設されていないので吊下げ片の損傷を少なくすることができる。そして、脚部の内面が吊下げ片の外側に当接して第1の段積み式パレットに対する第2の段積み式パレットの位置が決められるので、位置決めが容易であり、段積み作業に手間が掛かることがない。
また、本願請求項2に係る考案によれば、下部枠体はL字の挟角が270°となる2つの面を外側および下側に向けて形成され、上部枠体はL字の挟角が270°となる2つの面を外側および上側に向けて形成されていて、床パネルは下部枠体の下側に向けたL字の面に固着され、壁パネルは前記下部枠体と前記上部枠体の外側に向けたL字の面に固着されているので、床パネルと4つの壁パネルで形成される筐体の収納可能な容積は、段積み式パレットの外外寸法に略一致して最大となる。
また、脚部を構成する断面L字の部材の直角に対面する面側が段積み式パレットの内側に向き、斜辺を有する吊下げ片が斜辺を外側に向けて上部枠体の四隅に対し略45°の角度で立設されているため、第1の段積み式パレットに対する第2の段積み式パレットの積重ねの際に、吊下げ片の斜辺に当接した脚部は吊下げ片の斜辺に沿って下降することになるから、第1の段積み式パレットに対する第2の段積み式パレットの段積み作業に手間が掛かることがなく、かつ、段積みした段積み式パレットが相互にずれて落下することがなく、段積み式パレットを段積みしたときや段積みした段積み式パレットの移動時の安定性に優れている。
さらに、床パネルと4つの壁パネルで形成される筐体の外側には突起物や突設物がないため、段積み式パレットの格納・収納スペースを最小限に抑えることができる。
そして、本願請求項3に係る発明によれば、吊下げ片の底辺は上部枠体を貫通して下方に延伸しまたは上部枠体を介して下方に延伸して支柱の隅角部に固着されているため、重量物を収納した段積み式パレットを吊下げても、支柱を介して段積み式パレットを吊下げることになるので、たとえば、上部枠体などが変形することはなく、重量物を収納することができる頑丈さを有することになる。
本願考案を実施するための最良の形態に係る実施例について、図1および図2に基づいて説明する。なお、図1は、実施例に係る段積み式パレットの全体図であり、図1(a)は、実施例に係る段積み式パレットの平面図、図1(b)は、実施例に係る段積み式パレットの正面図である。そして、図2は、実施例に係る段積み式パレットの段積み状況説明図である。
図1および図2において、符号1は実施例に係る第1の段積み式パレット、符号1′は実施例に係る第2の段積み式パレット、符号11は下部枠体、符号13は床パネル、符号21は上部枠体、符号23は吊下げ片、符号231は吊下げ片上部、符号232は吊下げ片下部、符号233は斜辺、符号234は切り込み部、符号28は吊下げ孔、符号31は支柱、符号311は支柱本体、符号312は脚部、符号37は壁パネル、である。なお、図3および図4を基に説明した従来例1および従来例2と同一に構成された要素については、同一の符号を付している。また、段積み式パレットの構成の説明においては、第1の段積み式パレット1および第2の段積み式パレット1′を総称して、単に「段積み式パレット1」という。
図1に示すように、実施例に係る段積み式パレット1は、主に、方形の床パネル13を支持する下部枠体11と、下部枠体11と同形に形成された上部枠体21と、下部枠体11と上部枠体21とを連結する4つの支柱31と、から構成されていて、支柱31、31間には壁パネル37が嵌着されている。そして、床パネル13と4つの壁パネル37により上部が開放された鋼材やパイプ等を収納する収納部が形成されている。
下部枠体11および上部枠体21は断面がL字の部材であるアングル部材で構成されている。そして、下部枠体11は、L字の挟角が270°となる2つの面を段積み式パレット1の下側および外側に向けて平面視において方形に形成され、下部枠体11と同一に形成された上部枠体21は、L字の挟角が270°となる2つの面を段積み式パレット1の上側および外側に向けて平面視において方形に形成されて、4つの支柱31により、下部枠体11に対し所定の離間距離をもって固定されている。
4つの支柱31は、下部枠体11および上部枠体21と同様にアングル部材で構成されていて、アングル部材のL字の挟角が90°となる面側が積み式パレット5の収納部側に向けられ、下部枠体11の隅部および上部枠体21の隅部に固着されている。そして、支柱34は、下部枠体11と上部枠体21間の支柱本体341が下部枠体11よりも下方に延伸して脚部342が形成されている。
吊下げ片23は、平板からなっていて、略逆U字の吊下げ片上部231と略直角三角形の吊下げ片下部232が一体となって構成され、吊下げ片上部231の一方の辺は上方に向けて後退する斜辺となっている。そして、吊下げ片上部231の斜辺と吊下げ片下部232の挟角を直角とする一つの辺とが同じ側となるようにして吊下げ片23が形成され、吊下げ片上部231と吊下げ片下部232との合せ部分には、開放部を吊下げ片上部231の斜辺側に向けた切り込み部234が形成されている。さらに、吊下げ片上部231の略中心部には吊下げ孔28が穿設されている。
そして、吊下げ片23は、上部枠体21の隅部に45°の角度で切り込み部234を上部枠体21の上側の面材に挿入され、切り込み部234と上部枠体21の上側の面材の当接部および吊下げ片下部232と支柱本体341の当接部が溶着されることにより固着されている。
次に、上記のように構成された段積み式パレット1の作用効果について、主に図2を基に説明する。
上記の構成を有する第1の段積み式パレット1に第2の段積み式パレット1′をフォークリフトで段積みするときの手順の一例は以下のようになる。
(1)第2の段積み式パレット1′の下部枠体11の下にフォークリフトのフォークを挿入し、第2の段積み式パレット1′を略水平な状態に保って揚重し、第1の段積み式パレット1の4つの吊下げ片23の上方に第2の段積み式パレット1′の4つの脚部312を位置させる。
(2)第2の段積み式パレット1′をゆっくりと降下させて、少なくとも4つの吊下げ片23の1つに脚部312の内面を当接させる。この状態では、脚部312の内面が吊下げ片23の斜辺233に当接している。
(3)さらに、第2の段積み式パレット1′をゆっくりと降下させると、脚部312の内面は吊下げ片23の斜辺233に沿って下降して、脚部312の内面は吊下げ片23の上部枠体21の上側の面材との付け根部分に当接して、第1の段積み式パレット1に対して第2の段積み式パレット1′が位置決めされ段積みされる。
上記手順は、第2の段積み式パレット1′をクレーン等で吊下げて第1の段積み式パレット1上に段積みさせるときも同様である。
なお、第2の段積み式パレット1′をクレーン等で吊下げる場合は、たとえば、4つの吊下げ片23の吊下げ孔28とワイヤーロープ(図示外)をシャックルなどの吊下げ用金具(図示外)を介して連結し、ワイヤーロープの先端をクレーン等のフック(図示外)に掛けて吊下げることになる。
この場合、4つの吊下げ片23には、収納物を含めた第2の段積み式パレット1′の全荷重が作用するが、吊下げ片23は、上部枠体21ばかりではなく支柱34にも固着されている。このため、第2の段積み式パレット1′の全荷重は4つ支柱34で負担することになるので、第2の段積み式パレット1′の一部が変形することはない。
図1は、実施例に係る段積み式パレットの全体図であり、図1(a)は、実施例に係る段積み式パレットの段積み平面図、図1(b)は、実施例に係る段積み式パレットの段積み時の正面図である。 図2は、実施例に係る段積み式パレットの段積み状況説明図である。 図3は、従来例1に係る段積み式パレットの全体図であり、図3(a)は、従来例1に係る段積み式パレットの平面図、図3(b)は、従来例1に係る段積み式パレットの段積み時の正面図である。 図4は、従来例2に係る段積み式パレットの全体図であり、図4(a)は、従来例2に係る段積み式パレットの平面図、図4(b)は、従来例2に係る段積み式パレットの段積み時の正面図である。 図5は、実開平6−30032号公報に開示のパレットの実施例図であり、図5(a)は、ボックスパレットを示す正面図、図5(b)は、ボックスパレットの積重ね状態を示す要部斜視図である。
符号の説明
1 実施例に係る第1の段積み式パレット
1′ 実施例に係る第2の段積み式パレット
11 下部枠体
13 床パネル
21 上部枠体
23 吊下げ片
28 吊下げ孔
31 支柱
312 脚部
37 壁パネル

Claims (3)

  1. 方形の床パネルの外縁部を支持するとともに方形の壁パネルの下縁部を支持する断面L字の部材の下部枠体と、
    前記下部枠体の四隅から立設され前記壁パネルの両側縁部を支持する断面L字の部材の支柱と、
    前記壁パネルの上縁部を支持するとともに前記支柱に支持される断面L字の部材の上部枠体と、
    前記支柱のL字の挟角が90°となる面側が前記下部枠体および前記上部枠体の隅部に固着されて該支柱が該下部枠体の下方に延伸して形成される脚部と、
    前記上部枠体の四隅から立設される前記段積み式パレットを吊下げるための吊下げ孔を有する吊下げ片と、からなり、
    第1の段積み式パレットの前記吊下げ片の外側に該第1の段積み式パレットと同一に構成された第2の段積み式パレットの前記脚部の内面が当接して該第1の段積み式パレットに対して該第2の段積み式パレットが位置決めされて段積みされる、ことを特徴とする吊下げ可能な段積み式パレット。
  2. 前記下部枠体はL字の挟角が270°となる2つの面を外側および下側に向けて矩形に形成され、
    前記上部枠体はL字の挟角が270°となる2つの面を外側および上側に向けて矩形に形成され、
    前記床パネルは前記下部枠体の下側に向けたL字の面に固着され、
    前記壁パネルは前記下部枠体と前記上部枠体の外側に向けたL字の面に固着され、
    前記吊下げ片は側面視において一辺が上方に向けて後退する斜辺を有する略逆U字の平板からなり、該吊下げ片の該斜辺を外側に向け底辺を平面視において前記上部枠体の四隅に略45°の角度で立設され、
    前記脚部の内面に前記吊下げ片の前記斜辺の付け根部が当接して前記第1の段積み式パレットに対して前記第2の段積み式パレットが位置決めされて段積みされる、ことを特徴とする請求項1に記載の吊下げ可能な段積み式パレット。
  3. 前記吊下げ片の底辺は前記上部枠体を貫通して下方に延伸しまたは前記上部枠体を介して下方に延伸して前記支柱の隅角部に固着されている、ことを特徴とする請求項2に記載の吊下げ可能な段積み式パレット。
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