JP3124394B2 - 調理加工食品の品質改良剤 - Google Patents

調理加工食品の品質改良剤

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、調理加工食品の品質改
良剤に関するものであって、調理加工食品、特に主原料
として畜肉や魚肉を使用する食品、例えばハンバーグ
類、カラ揚げ、カツ類、天プラ類等を加熱処理する際の
歩留り、保型性を改良し、また、これを食する際には、
食感、風味を改良してソフトでジューシーなものにする
等、調理時及び喫食時の双方においてそれぞれすぐれた
品質改良を行うものである。
【0002】
【従来の技術】魚肉や畜肉を主原料とする食品の品質改
良剤としては、従来、リン酸塩や重炭酸ナトリウムを使
用するもの(特公昭44−71029号、特開昭52−
126287号)、食品蛋白質を使用するもの(特開昭
52−141350号、カゼインナトリウムと大豆蛋白
質の併用)、澱粉と蛋白質を併用するもの(特開昭52
−141694号)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したような調理加
工食品用の品質改良剤の内、リン酸塩は、化学合成品で
あるためにその使用は好ましいとされず、しかもリン酸
塩は、加工時の吸水力を有するものの加熱時には吸収し
た水分を排出してしまう傾向があるし、風味の点でもそ
の使用には自づから限界がある。
【0004】また、各種の蛋白質系素材は、リン酸塩の
ような吸水力を有していないし、加熱後の食感では、卵
白や植物蛋白質は堅くなる傾向が強く、更に、加熱後の
食品が冷めた場合、更に堅くなってしまう。そのうえ、
蛋白質系素材は、単用したり多用したりすると、それぞ
れの蛋白質自体の食感が現われ、例えば、卵白の場合は
堅く締った食感が現われ、植物性蛋白質の場合はゴツゴ
ツした食感のほか大豆臭が現われ、乳蛋白質の場合はパ
サパサした食感が現われ、結局、畜肉や魚肉の食感は得
られない。
【0005】最近になって、リン酸塩を用いない品質改
良システムについて、蛋白質素材と塩類、ガム類の組合
せの知見がみられるが(特開平2−245162号)、
このシステムは、加熱前の加工時に主原料である魚肉や
畜肉の蛋白質をアルカリで溶かし出すことによる現象を
利用するものであって、得られる食感は堅く変化してし
まい、原料素材が本来有する食感とは全く別のものにな
ってしまっている。
【0006】このように、現在の技術では、魚肉や畜肉
を用いる加工食品が本来有している食感を引き出すこと
はできず、特にジューシー感、ソフト感と表現されてい
る美味しさを引き出すことはできないのである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した技術
の現状に鑑みてなされたものであって、調理加工食品、
特に魚肉、鳥肉や畜肉を含有する食品の品質を改良する
のに特に適した品質改良剤を開発する目的でなされたも
のである。
【0008】そこで検討した結果、従来から広く行われ
ている蛋白質系改良剤に着目し、詳細に且つ広範にスク
リーニングを続け、ホエー蛋白質を選択するに到った。
しかし、ホエー蛋白質単用では所期の目的が得られず、
更に検討の結果、ゲル化力及び風味の面から血液蛋白質
を選定した。血液蛋白質の使用量に格別の限定はない
が、ホエー蛋白質100部に対して血液蛋白質1〜10
0部、好適には5〜30部使用するのがよい。
【0009】上記のようにホエー蛋白質と血液蛋白質と
を併用することによって相当の品質改良が可能となり、
乳化力、水分保持効果が得られるが、これに多糖類を配
合したところ、更に効果が高まるという新知見が得られ
た。そして検討の結果、多糖類としては、各種多糖類単
用でも効果があるものの、これらの併用は更に有効であ
り、特に、微小繊維状セルロース、化工澱粉、及び増粘
多糖類の1種又は2種以上の併用が有効であることが判
明した。
【0010】蛋白質素材と多糖類の併用によってすぐれ
た効果が得られるものの、これに満足することなく更に
検討を続けた結果、カルシウム剤を更に配合して4成分
系とすることによって非常にすぐれた効果が得られるこ
とを確認し、ここに本発明の完成をみたのである。これ
ら4成分の配合割合は、一応の目安として、ホエー蛋白
質100部に対して、血液蛋白質1〜100部、多糖類
1〜100部、カルシウム剤1〜50部とするのが好適
である。
【0011】本発明においてはホエー蛋白質を使用する
ものであるが、その原料であるホエーは、チーズやカゼ
イン製造の際の副生物であって、牛乳中の脂肪とカゼイ
ンを除く大部分の水溶性成分を含有している。ホエー中
の主要成分である乳糖はホエーから結晶化して分離さ
れ、食用や薬用に用いられてきたが、ホエー蛋白質には
工業的な用途が特になかったのである。しかるに本発明
は、このようなホエー蛋白質に有効利用の途を新たに拓
いたものであって、この点の効果も高く評価されるもの
である。
【0012】本発明においては、精製された純粋なホエ
ー蛋白質のほか、上記したホエー蛋白質を濃縮、分離、
変性、分画、沈殿その他各種処理して得たホエー蛋白質
処理物を広く使用するものであって、下記するホエー蛋
白質濃縮物やホエー蛋白質分離物のみに限定されるもの
ではない。
【0013】ホエー蛋白質濃縮物(Whey Prot
ein Concentrate、以下「WPC」とい
うこともある)は、チーズやカゼインを製造する際に副
生してくるホエーを濃縮し、結晶する乳糖を分離した液
の乾燥処理物を指称するものである。そしてこのWPC
はその含有物の35〜80%が蛋白質で、そのうち約6
0%がβ−ラクトグロブリンで、約20%がα−ラクト
アルブミンであり、更に約13%が免疫グロブリンから
なっており、通常は中性である。
【0014】ホエー蛋白質分離物(Whey Prot
ein Isolate、以下「WPI」ということも
ある)は、WPCとは区別されるものであって、WPC
よりも高純度に分離された未変性ホエー蛋白質であり、
灰分、脂肪、炭水化物がずっと少なくなっている。特に
脂肪分は1%以下と少なくねり製品用品質改良剤には申
し分ない素材である。また、WPIはそれ自身の風味、
色調も極めて希薄であり、食品用添加剤としては非常に
用いやすい。さらにWPIは、蛋白質が未変性であるた
め、水への溶解性も高く、また酸性領域においても高い
溶解性を保っている。
【0015】血液蛋白質としては、牛、豚その他鳥獣の
血液由来の蛋白質が適宜使用され、血しょう蛋白質その
他市販品が充分に使用可能である。
【0016】本発明において、多糖類としては、微小繊
維状セルロース、化工澱粉、増粘多糖類その他各種のポ
リサッカライド、その修飾物等が適宜1種又は2種以上
使用することができ、化工澱粉としては、ソリューブル
スターチ、デキストリン、ブリティッシュガム、酸化澱
粉、澱粉エステル、澱粉エーテル、オクテニルコハク酸
エステル等、澱粉に酸、アルカリ、熱、酵素等を加えて
分解する際に生じる中間生成物が適宜使用される。
【0017】本発明において使用する増粘多糖類として
は、天然ガム類が広く用いられ、次のようなものが例示
される:キサンタンガム、グアーガム、ローカストビー
ンガム、トラガントガム、タマリンドガム、カラギーナ
ン、ファーセレラン、アラビアガム、ジェランガム、サ
イリューム、カードラン等、海藻、種子、樹脂及び微生
物由来の物質の1種又は2種以上。
【0018】そして本発明においては、これらに更にカ
ルシウム塩類を併用する。カルシウム塩類としては、天
然物、合成品、有機、無機、精製品、粗製品をとわず、
すべてのカルシウム塩ないしそれを含有する物質が広く
使用される。カルシウム塩類の非限定的例としては次の
ものが挙げられる:卵殻、貝殻、骨から得た天然カルシ
ウム(炭酸カルシウム、リン酸カルシウム等を含有成分
とするもの)、天然カルシウムを焼成処理して得た焼成
カルシウム、塩化カルシウム、炭酸カルシウム、リン酸
カルシウム、水酸化カルシウム、その他の1種又はそれ
以上。
【0019】本発明に係る品質改良剤を用いて食品の品
質を改良するには、本発明に係る品質改良剤を、調理加
工食品の調製工程中又は製品に対して一度にあるいは数
回に分けて添加使用すればよい。また必要あれば、これ
らの各成分を個々あるいは適宜組み合わせて使用すれば
よい。品質改良剤は、魚肉畜肉含有調理加工食品に対し
て適当量使用すればよいが、通常、使用する原料肉に対
してその0.01〜20部、好ましくは0.1〜10
部、更に好ましくは1〜3部使用するのが好適である。
【0020】品質改良剤の添加使用の態様としては、調
理加工食品を、加熱処理する前及び/又は調理加工終了
後に、品質改良剤含有液体に浸漬したり、これをスプレ
ーしたり、注入したり、ブラシ等で塗り込んだりすりこ
んだりして、直接的に食品に適用するほか、品質改良剤
を粉末にしたり及び/又はカラ揚げ粉、フライ粉、パン
粉、立田揚げ粉、天プラ粉その他各種の調理用粉製品に
これを混合し、これを用いて食品をいわば間接的に品質
改良することもできる。また、ハム、ソーセージその他
各種の包装した調理加工食品にあっては、ケーシングや
包装材に本発明に係る品質改良剤を塗布、適用してお
き、これを食品の表面から添加使用することも可能であ
る。またこれとは逆に、畜肉、鳥肉、魚肉等調理加工食
品の原材料自体を予め該品質改良剤で処理しておいて
も、充分に所期の目的が達成される。
【0021】本発明において調理加工食品とは、文字ど
おり調理加工した食品すべてを指すが、特に鳥肉、魚肉
及び/又は畜肉を含有する調理加工食品を指すものであ
って、非限定例としては次のものが挙げられる:ハンバ
ーグ、カツ類、各種カラ揚げ、各種立田揚げ、メンチカ
ツ、各種フライ、天プラ、スコッチエッグその他惣菜
類;かまぼこ、ちくわ、はんぺん、さつま揚げ、魚団
子、つみれ、揚げかまぼこ、魚肉ソーセージ等の魚肉ね
り製品のほか、各種ソーセージやハムといった畜肉ねり
製品。
【0022】
【作用】畜肉、鳥肉、魚肉を主体とする調理加工食品の
食感を、その原料である各種肉類の食感を生かし、更に
ジューシーでソフトなものにするため、本発明において
は、蛋白質素材の加熱ゲル物性をその組合せにより選定
し、加熱調理時の保水性を付与した。更に畜肉、鳥肉、
魚肉の調理加工食品では油で処理するものが多く、例え
ばハンバーグ等では油脂が大量に入るし、カツ類やトリ
の唐揚げではフライ処理を行う。
【0023】したがって、油に対する安定性が必要であ
り、そのために、蛋白質素材が有する乳化性と、多糖
類、特に増粘多糖類と化工澱粉が有する乳化力と、微小
繊維状セルロースによる吸油力、保水力を加えて、加熱
調理時における水分と油の流出を出来る限り減少させた
のである。
【0024】また、カルシウム塩による乳蛋白質と多糖
類に対する反応により、更に効果を高めた。その結果、
本発明に係る品質改良剤を調味液や調味粉末として直接
又は間接的に添加使用すると、加熱時の歩留りが大幅に
向上するだけでなく、得られた食品を食すると、堅い肉
の食感が大幅に改良されてジューシーでしかもソフトな
食感が得られるという著効が奏されるのである。
【0025】以下、本発明を試験例及び実施例によって
更に詳しく説明する。
【0026】
【試験例1】ホエ−蛋白質分離物(WPI)に各種蛋白
質素材を組み合わせて、下記(a)〜(f)の試料を調
製し、これらについてゲル化試験を実施した。
【0027】(a):WPI+卵白+Ca+増粘剤 (b):WPI+大豆蛋白質+Ca+増粘剤 (c):WPI+プラズマ+Ca+増粘剤 (d):WPI+プラズマ+Ca+増粘剤+セルロース (e):WPI+プラズマ+Ca+増粘剤+化工澱粉 (f):WPI+プラズマ+Ca+増粘剤+セルロース
+化工澱粉
【0028】上記試料において、配合比は、WPI 1
00部に対して、各種蛋白質50部、Ca 5部、増粘
剤 10部、セルロース 10部、化工澱粉 10部と
した。なお、プラズマとしては牛血液蛋白質、Caとし
ては卵殻カルシウム、増粘剤としてはカラギーナン、セ
ルロースとしてはアビセル RC591(商品名、旭化
成工業社製)、そして化工澱粉としてはスリミスタ−
(商品名、松谷化学工業製)を、それぞれ用いた。
【0029】ゲル化試験は、先ず、食塩濃度2%の溶液
に各種蛋白質素材15%濃度(w/w)になるように溶
解し、75℃に60分間加熱し、そのゲル物性を測定し
た(不動工業社製:レオメーター)。また離水率は、濾
紙吸着法により測定し、それぞれ下記表1の結果を得
た。 その結果から明らかなように、WPIと卵白、大
豆蛋白質、プラズマの組合せでは、プラズマの場合が堅
さの値が低いが歪みが高く、ソフトな弾力を生む。又離
水率がプラズマの場合が一番低く、保水性も高いことが
わかる。さらに多糖類の組合せとして、セルロースと化
工澱粉を増粘多糖類と併用した場合が、蛋白質のホエ−
蛋白質とプラズマの組合せに近いゲル物性を示し、保水
性も良い値を示した。
【0030】
【表1】
【0031】
【試験例2】ホエ−蛋白質分離物(WPI)及びホエ−
蛋白質濃縮物(WPC)に各種蛋白質素材を配合、組み
合わせて下記(イ)〜(ヘ)の試料を調製し、これらに
ついて乳化安定性試験を実施した。
【0032】(イ):WPI+WPC+卵白+Ca+増
粘剤 (ロ):WPI+WPC+大豆蛋白質+Ca+増粘剤 (ハ):WPI+WPC+プラズマ+Ca+増粘剤 (ニ):WPI+WPC+プラズマ+Ca+増粘剤+セ
ルロース (ホ):WPI+WPC+プラズマ+Ca+増粘剤+化
工澱粉 (ヘ):WPI+WPC+プラズマ+Ca+増粘剤+セ
ルロース+化工澱粉
【0033】上記試料において、配合比は、WPI 5
0部及びWPC 50部に対して、各種蛋白質 20
部、Ca 2部、増粘剤 5部、セルロース 10部、
化工澱粉 15部とした。なお、プラズマとしては豚血
液蛋白質、Caとしては貝殻カルシウム、増粘剤として
はカラギーナンとキサンタンガムの等量混合物、セルロ
ースとしてはアビセルRC591、そして化工澱粉とし
てはスリミスタ−を、それぞれ用いた。
【0034】乳化安定性試験は、先ず、各配合素材から
なる試料 5g、2%食塩水 45g、大豆油 50g
をブレンダーカップにとり、エクセルオートホモゲナイ
ザー(日本精機社製)に10,000rpmで5分間か
けた後、100ml容比色管に採り、何日後に水と油が
分離するかを観察し(室温放置)、下記表2の結果を得
た。 その結果から明らかなように、ホエ−蛋白質とプ
ラズマの組合せが一番良く、更に、セルロースと化工澱
粉を加えれば、3日後でも油と水の分離が認められず、
乳化力が強いことが判った。
【0035】
【表2】
【0036】
【実施例1】豚肉、鶏肉のミンチ肉を主原料としてハン
バーグを竪型ミキサーで調製した。成型後直ちに加熱
(焼成)し、物性(歩留り、食感)を測定し、下記表3
の結果を得た。なお、ハンバーグの配合は、豚肉、鶏肉
のミンチ肉各々 30部、ラード 10部、生玉ネギ
18部、パン粉 8部、調味料 3部、香辛料 1部と
した。使用した各種品質改良剤とハンバーグの物性値は
表3に示したとおりであり、品質改良剤は、この配合に
対して1部使用した。
【0037】
【表3】
【0038】なお、上記において、品質改良剤(1)〜
(3)は、それぞれ次の組成を有しており、本発明品は
品質改良剤(3)である。
【0039】(1):WPC(100部)+カラギーナ
ン(10部)+塩化カルシウム(5部) (2):WPC(100部)+牛血液蛋白質(50部)
+カラギーナン(10部)+塩化カルシウム(5部) (3):(2)+セルロース:アビセルRC591(5
部)+化工澱粉:スリミスタ−(5部)
【0040】
【実施例2】各種の品質改良剤を添加した調味液をそれ
ぞれ溶解しておいた。鶏モモ肉カット品(30g×10
コ)に対して上記調味液を対肉40%添加し、竪型ミキ
サーで低速で7分間混合した。この処理肉を、バレイシ
ョ澱粉を衣材にして中心温度が80℃になるまでフライ
処理し、鶏カラ揚げを作成した。使用した各種品質改良
剤と得られた鶏カラ揚げの物性(調味液の吸収量、フラ
イ歩留り)及び官能検査の結果(ソフト感、ジューシー
感)は、下記表4に示した。
【0041】
【表4】
【0042】なお、調味液配合は、品質改良剤 10
部、食塩 2部、砂糖 2部、コ−ンシロップ粉末 6
部、水 80部とし、品質改良剤(1)、(2)は、そ
れぞれ次の組成とし、本発明品は品質改良剤(2)であ
った。
【0043】(1):WPI(100部)+カラギーナ
ン(10部)+ローカストビーンガム(5部)+卵殻カ
ルシウム(3部) (2):WPI(50部)+牛血液蛋白質(50部)+
カラギーナン(10部)+ローカストビーンガム(5
部)+卵殻カルシウム(3部)+セルロース:アビセル
RC591(10部)+化工澱粉:スリミスタ−(10
部)
【0044】
【発明の効果】本発明に係る品質改良剤は、調理加工食
品、特に主原料として畜肉や魚肉等を使用する食品に対
して、(1)加熱処理時の歩留り及び保型性を向上せし
め、(2)加熱処理して食する時の食感、風味を向上せ
しめ、特にソフト感、ジューシー感を出すことができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−245162(JP,A) 特開 平4−45773(JP,A) 特開 昭64−60354(JP,A) 特開 平4−117263(JP,A) 特開 昭63−192362(JP,A) 特開 昭64−34267(JP,A) 特開 昭63−233763(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/31 A23L 1/325 A23L 1/03

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホエー蛋白質に血液蛋白質、多糖類、カ
    ルシウム剤を配合してなることを特徴とする調理加工食
    品の品質改良剤。
  2. 【請求項2】 ホエー蛋白質がホエー蛋白質濃縮物(W
    PC)及び/又はホエー蛋白質分離物(WPI)である
    ことを特徴とする請求項1に記載の品質改良剤。
  3. 【請求項3】 多糖類が微小繊維状セルロース、化工澱
    粉及び増粘多糖類の1種又は2種以上であることを特徴
    とする請求項1に記載の品質改良剤。
  4. 【請求項4】 増粘多糖類が海藻、種子、樹脂、微生物
    の1種又は2種以上に由来するものであることを特徴と
    する請求項3に記載の品質改良剤。
  5. 【請求項5】 カルシウム剤が天然カルシウム、それを
    焼成してなる焼成カルシウム、塩化カルシウム、炭酸カ
    ルシウム、水酸化カルシウム、リン酸カルシウムの1種
    又は2種以上であることを特徴とする請求項1に記載の
    品質改良剤。
  6. 【請求項6】 ホエー蛋白質100部に対し、血液蛋白
    質を1〜100部、多糖類を1〜100部、カルシウム
    剤を1〜50部配合してなることを特徴とする請求項1
    〜請求項5のいずれか1項に記載の品質改良剤。
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