JP3119128B2 - 高純度Ti錯体及びその製造方法並びにBST膜形成用液体組成物 - Google Patents

高純度Ti錯体及びその製造方法並びにBST膜形成用液体組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘電体膜、半導体
膜、光学薄膜、表面強化膜、薄膜触媒等として有用なT
iを含む金属酸化物薄膜を、化学気相析出法(CVD
法)にて形成するための原料として好適な高純度Ti錯
体及びその製造方法並びにBST膜形成用液体組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、チタン酸ストロンチウム、チタン
酸バリウムストロンチウム(BST)、チタン酸ジルコ
ン酸鉛等のTi含有誘電体薄膜形成用のCVD原料とし
て、各種金属アルコキシド化合物やTiDPM(本明細
書において、「DPM」はジピバロイルメタン:(CH
−C−CO−CH−CO−C−(CH
示す。)錯体が、Ba、Sr、Zr等のアルコキシド化
合物やDPM錯体と共に用いられている。
【0003】これらのCVD原料のうち、TiDPM錯
体については、特開平5−271253号公報に「高純
度チタン錯体及びその製造方法」として、Ti(R1)
(R2)(R1はアセチルアセトン、3,5−ヘプ
タンジオン、ジピバロイルメタン等のβ−ジケトン、R
2はメトキシ、エトキシ、イソプロポキシ(以下「O−
i−Pr」と記す。)、ノルマルプロポキシ、ノルマル
ブトキシ等のアルコキシ基)と、これを製造する方法が
開示されている。なお、この特開平5−271253号
公報に具体的な実施例として挙げられているTiDPM
錯体は、Ti(O−i−Pr)(DPM)のみであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】CVD法によるBST
膜形成用原料として、Ba(DPM),Sr(DP
M)と共に、Ti(O−i−Pr)(DPM)
用いた場合、Ba(DPM)、Sr(DPM)の熱
分解温度350〜410℃に対して、Ti(O−i−P
r)(DPM)の熱分解温度が270℃(255〜
290℃)と低いために、成膜時に気相でのTi(O−
i−Pr)(DPM)の分解反応が進み易く、気相
分解種の基板への吸着確率が増大する。このため、表面
に凹凸がある基板に対する成膜時の段差被覆性が悪化す
るという欠点がある。
【0005】熱安定性の良い材料としてTiCl(D
PM)(熱分解温度330℃(320〜340℃))
も知られているが、このものは、分子中に塩化物イオン
(Cl)を含んでいるために、BST膜形成用原料と
して用いた場合、この塩素が不純物として膜中に取り込
まれてしまうという問題がある。
【0006】また、複合組成の金属酸化物膜の形成に当
り、CVD原料の供給方法として、原料となる金属化合
物を有機溶媒に溶解した溶液を気化器に液体状態で供給
し、気化器で溶媒と共に加熱気化させ、ガスとしてCV
D成膜室に供給する方法が知られているが、この方法に
おいて、Ti化合物中に不純物としてOH基が含まれて
いると、Ba(DPM)、Sr(DPM)がOH基
に対して非常に反応活性が高いため、OH基と反応して
気化特性が低下し、気化器内部での残留物の増加、ガス
配管、シャワーヘッド等への分解物の析出量の増加を引
き起こす上に、膜の組成コントロールが困難となるとい
った問題が生じる。
【0007】本発明は上記従来の問題点を解決し、著し
く高純度であるため不純物による問題がなく、しかも、
熱分解温度が高く、気相分解による段差被覆性の低下の
問題もない高純度Ti錯体及びその製造方法、並びに、
この高純度Ti錯体を用いたBST膜形成用液体組成物
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の高純度Ti錯体
は、下記化学式(I)で表される高純度Ti錯体であ
てOH基の含有量が0.1重量%以下、塩素含有量が5
ppm以下であることを特徴とする
【0009】 [TiO(DPM) ……(I) (ただし、(I)式中、DPMはジピバロイルメタンを
示す。)[TiO(DPM)は、熱分解温度が3
25℃(300〜350℃)と、従来のTi(O−i−
Pr)(DPM)よりも高く、Ba(DPM)
Sr(DPM)とほぼ同等の熱分解温度である。従っ
て、気相分解種の基板への吸着が低減され、段差被覆性
が良好となる。
【0010】しかも、[TiO(DPM)はOH
基含有量0.1重量%以下、塩素含有量5ppm以下の
高純度に精製可能であるため、不純物汚染の問題もな
く、高純度なTi酸化物薄膜を形成することができる。
【0011】このような本発明の高純度Ti錯体は、ジ
クロロ・ビス(ジピバロイルメタナト)チタン錯体(T
iCl(DPM))を有機溶媒に溶解した溶液に純
水を加えた後、撹拌下、アルカリ剤を添加して水層のp
Hを6.0〜8.0として白濁させ、次いで、有機層を
分取して純水で洗浄した後、加熱還流して結晶を得る、
本発明の高純度Ti錯体の製造方法により容易に製造す
ることができる。
【0012】また、この方法において、得られた結晶を
非プロトン性溶媒で精製することにより、高純度Ti錯
体のOH基や残留塩素等の不純物含有量を著しく低いも
のとすることができる。
【0013】本発明のBST膜形成用液体組成物は、こ
のような本発明の高純度Ti錯体とビス(ジピバロイル
メタナト)バリウム錯体(Ba(DPM))及び/又
はビス(ジピバロイルメタナト)ストロンチウム錯体
(Sr(DPM))とを、特定の有機溶媒に溶解して
なるものである。
【0014】この本発明のBST膜形成用液体組成物に
あっては、Ti原料として用いる高純度Ti錯体が、O
H基含有量が著しく低い、非常に高純度なものであるた
め、Ba(DPM)、Sr(DPM)のような、O
H基に対して反応活性な原料との組み合わせにおいて、
気化特性を損なうことがなく、従って、気化器内部での
残留物の増加、ガス配管、シャワーヘッド等への分解物
の析出量の増加等の問題を引き起こすことなく、所望の
組成のBST膜を効率的に成膜することができる。
【0015】本発明のBST膜形成用液体組成物におい
て、有機溶媒としては、ピリジン及び/又はルチジン
或いはピリジン及び/又はルチジンとテトラヒドロフラ
の混合溶媒を用いる
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の高純度Ti錯体は、後掲
の実施例1の分析結果から推定されるように、1個のT
i原子に対して、2個のジピバロイルメタンのカルボニ
ル基の酸素と、他のTi原子と共有する2個の酸素との
合計6個の酸素が配位した構造を有する(ジピバロイル
メタナイト)チタン錯体である。
【0017】この本発明の高純度Ti錯体を製造するに
は、まず、後掲の実施例1で示されるように、TiCl
(DPM)を出発原料として用い、これをトルエ
ン、キシレン、メシチレン等の芳香族炭化水素、或い
は、ペンタン、ノルマルヘキサン等の脂肪族炭化水素等
の有機溶媒に、1.0〜40重量%濃度となるように溶
解し、得られた溶液に純水を加え、激しく撹拌しなが
ら、水層のpHが6.0〜8.0、好ましくはpH7.
0〜7.5の弱アルカリ性となって白濁が生成するまで
アンモニア水等のアルカリ剤を滴下する。ここで、Ti
Cl(DPM)溶液に対する純水の添加量は5〜2
0倍程度とするのが好ましい。また、用いるアンモニア
水の濃度は0.1〜5N程度のものが好適である。
【0018】次いで有機層を分取して純水で洗浄した
後、用いた有機溶媒の沸点より10〜50℃高いオイル
バスの温度で加熱還流することにより、残留水分やOH
基を共沸により除去すると共に、濃縮し、結晶を得る。
【0019】この結晶は、トルエン、キシレン、メシチ
レン等の非プロトン性有機溶媒を用いて、再結晶後、減
圧下で溶媒を昇華させる精製を繰り返し行うことによ
り、OH基含有量0.1重量%以下で残留塩素含有量が
5ppm以下の高純度[TiO(DPM)を得る
ことができる。
【0020】本発明の高純度Ti錯体において、[Ti
O(DPM)のOH基含有量が0.1重量%を超
えると、Ba(DPM)やSr(DPM)等のOH
基に対して反応活性の高い他の原料と共に複合金属酸化
物膜形成用液体組成物とした場合、気化特性を劣化さ
せ、気化器内部での残留物の増加、ガス配管、シャワー
ヘッド等への分解物の析出量の増加、膜組成のずれを引
き起こす。
【0021】また、残留塩素含有量が5ppmを超える
と、得られるTi酸化物膜の純度が損なわれる。
【0022】従って、本発明の高純度Ti錯体は、OH
基の含有量が0.1重量%以下、塩素含有量が5ppm
以下とする
【0023】本発明のBST膜形成用液体組成物は、こ
のような本発明の[TiO(DPM)とBa(D
PM)及び/又はSr(DPM)とを所望の膜組成
となるように有機溶媒に溶解したものである。
【0024】ここで、有機溶媒としては、ピリジン及び
/又はルチジン、或いはピリジン及び/又はルチジンと
テトラヒドロフラン(THF)との混合溶媒を用いる。
[TiO(DPM)とBa(DPM)及び/又
はSr(DPM)とは、このような有機溶媒に、その
合計濃度が1〜20重量%となるように溶解するのが好
ましい。
【0025】本発明の高純度Ti錯体は、これをそのま
ま固体状態で常法に従ってCVD原料として用いること
もでき、また、上述の如く、必要に応じて他の金属化合
物と共に有機溶媒に溶解して従来と同様にしてCVD原
料として用いることもできる。
【0026】
【実施例】実施例1:高純度[TiO(DPM)
の合成 TiCl(DPM)のトルエン溶液(30重量%濃
度)200mlに純水1500mlを加え激しく撹拌し
ながら、ゆっくりと水層のpHが中性から弱アルカリに
なるまでアンモニア水(1.2重量%)の滴下を行い、
溶液中に白濁が起こりはじめた所を終点とした。次い
で、トルエン層を分離して純水で十分に洗浄した後、溶
液をオイルバスの温度130〜150℃で加熱還流し、
残留水分、OH基を共沸により除去した後、濃縮し、白
色結晶を得た。この結晶をトルエンで再結晶した後、減
圧下、190℃で昇華精製を行った。
【0027】得られた結晶の同定は、H−NMR(C
+d−THF)、質量分析、元素分析により行っ
た。結果は下記の通りである。 H−NMR:δ:5.9331(2H,−CH),1.563
(36H,C(CH) 元素分析:(計算値)Ti=11.12%、 C=61.39%、 H=8.90%、 O=18.59% (実測値)Ti=11.08%、 C=61.45%、 H=8.64%、 O=18.59% 質量分析:図1に示す通り、M/Z860の分子イオンピーク
が確認されている。
【0028】以上の分析結果より、得られた[TiO
(DPM)の構造式としては、下記の構造が推定
される。
【0029】
【化1】
【0030】なお、得られた[TiO(DPM)
結晶の元素分析により、残留Cl量は<1ppmであ
り、また、IR分析によりOH基は<0.1重量%であ
ることが確認された。
【0031】この[TiO(DPM)結晶につい
て、Ar気流下、昇温速度10℃/minでTG分析を
行ったところ、図2に示す如く、この[TiO(DP
M)は、200℃から気化を開始し、360℃で
100%気化することが確認された。
【0032】また、この[TiO(DPM)結晶
をAl容器内に密封し、Ar気流下、昇温速度10℃/
minでDTA分析を行ったところ、熱分解温度は、3
25℃(300〜350℃)であることが確認された。
【0033】実施例2:CVD成膜試験 実施例1において、アンモニア水の滴下量を減らし、水
層のpHを弱酸性側とすることにより、残留塩素量が各
々4ppm,6ppm,200ppm,3000ppm
の[TiO(DPM)結晶を得、これらの[Ti
O(DPM)結晶と実施例1で得られた残留塩素
含有量が<1ppmの[TiO(DPM)結晶と
をそれぞれTi原料として用いると共に、Ba(DP
M)及びSr(DPM)を併用してCVD法により
下記成膜条件でBST(Ba0.7Sr0.3Ti0.
1)膜の成膜を行った。
【0034】成膜条件 CVD装置:基板加熱式CVD装置 反応ガス:O キャリアガス:Ar 気化温度: [TiO(DPM)=180℃ Ba(DPM)=200℃ Sr(DPM)=190℃ 成膜圧力:2.0torr 基板:Pt/Ti電極 基板温度:600℃ 成膜厚さ:1000Å
【0035】得られたBST膜上に各々Au電極を蒸着
し、電気特性の評価を行い、結果を表1に示した。
【0036】
【表1】
【0037】実施例3:CVD段差被覆性試験 特開平5−271253号公報記載のTi(O−i−P
r)(DPM)と、実施例1で製造した高純度[T
iO(DPM)とを用いて、図4に示す断面形状
のトレンチ基板1上に熱CVD法により下記の条件で各
々TiO膜の成膜を行い、CVD−TiO膜2の膜
厚aと膜厚bとの比a/b(a/bが1に近似している
ほど、段差被覆性が良い。)で段差被覆性の評価を行
い、結果を表2に示した。
【0038】成膜条件 気化温度: [TiO(DPM)=180℃ Ti(O−i−Pr)(DPM)=140℃ 成膜圧力:2.0torr 基板温度:600℃
【0039】また、Ti(O−i−Pr)(DPM)
について、実施例1と同様にしてTG分析及びDTA
分析を行って、結果を図3及び表2に示した。
【0040】
【表2】
【0041】実施例4:BST溶液の気化特性評価 実施例1において、トルエンを溶媒として用いた共沸に
よる脱水工程を省くことにより、OH基が0.2重量
%、1重量%又は2重量%存在する[TiO(DPM)
結晶を各々製造した。これらの[TiO(DP
M)結晶と、OH基の量が<0.1%の、実施例
1で得られた高純度[TiO(DPM)とを、そ
れぞれBa(DPM)、Sr(DPM)と共に表3
に示す無水溶媒に、Ba:Sr:Ti=0.5:0.
5:1なる組成比(モル比)で溶解した溶液を減圧濃縮
し、析出した固体の気化特性をAr下でTG分析して評
価し、結果を表3に示した。
【0042】
【表3】
【0043】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の高純度Ti
錯体は、熱分解温度が高く、OH基や残留塩素等の不純
物含有量を著しく低減することができることから、
CVD成膜に当り、気相でのTi錯体の分解による気相
分解種の基板への吸着が低減され、成膜時の段差被覆性
が良好となる。 不純物汚染のない高純度で、電気特
性に優れたTi酸化物膜を成膜できる。 Ba(DP
M)、Sr(DPM)等のOH基に対する反応活性
の高い原料との組み合わせにおいて、これらの原料の気
化特性を損なうことがなく、従って、気化器内部での残
留物の増加、ガス配管、シャワーヘッド等への分解物の
析出量の増加等を引き起こすことなく、膜組成を容易に
コントロールして、所望の組成のTi含有金属複合酸化
物膜を成膜できる。といった効果が奏される。従って、
本発明の高純度Ti錯体を、CVD法によるBST膜形
成原料等として用いることにより、1G以後に求められ
ている、微細で複雑な構造を有するメモリーデバイスの
誘電体薄膜を成膜することが可能となる
【0044】のような本発明の高純度Ti錯体は、本
発明の高純度Ti錯体の製造方法により容易に製造され
る。
【0045】請求項の方法によれば、不純物含有量が
著しく少ない高純度Ti錯体を製造することができる。
【0046】請求項のBST膜形成用液体組成物によ
れば、気化特性を損なわずに同一の有機溶媒にTi、B
a、Sr原料を溶解した溶液を調製することができ、こ
の溶液を気化器に供給し、気化器で溶媒と共に加熱気化
させ、ガスとしてCVD成膜室に供給するCVD原料供
給方法に安定に適応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で製造した[TiO(DPM)
結晶の質量分析結果を示すグラフである。
【図2】実施例1で製造した[TiO(DPM)
結晶のTG分析結果を示すグラフである。
【図3】Ti(O−i−Pr)(DPM)のTG分
析結果を示すグラフである。
【図4】実施例3の段差被覆性評価方法を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 トレンチ基板 2 CVD−TiO
フロントページの続き (72)発明者 小木 勝実 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三 菱マテリアル株式会社総合研究所内 (56)参考文献 特開 平8−139043(JP,A) 特開 平8−176826(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07F 7/28 C23C 16/40 H01L 21/205 CA(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記化学式(I)で表される高純度Ti
    錯体であって、OH基の含有量が0.1重量%以下、塩
    素含有量が5ppm以下であることを特徴とする高純度
    Ti錯体。 [TiO(DPM) ……(I) (ただし、(I)式中、DPMはジピバロイルメタンを
    示す。)
  2. 【請求項2】 ジクロロ・ビス(ジピバロイルメタナ
    ト)チタン錯体(TiCl(DPM))を有機溶媒
    に溶解した溶液に純水を加えた後、撹拌下、アルカリ剤
    を添加して水層のpHを6.0〜8.0として白濁さ
    せ、次いで、有機層を分取して純水で洗浄した後、加熱
    還流して結晶を得ることを特徴とする請求項1に記載の
    高純度Ti錯体の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項の方法において、得られた結晶
    を非プロトン性溶媒で精製することを特徴とする高純度
    Ti錯体の製造方法
  4. 【請求項4】 請求項1の高純度Ti錯体とビス(ジピ
    バロイルメタナト)バリウム錯体(Ba(DPM)
    及び/又はビス(ジピバロイルメタナト)ストロンチウ
    ム錯体(Sr(DPM))とを、有機溶媒に溶解して
    なるBST膜形成用液体組成物であって、有機溶媒がピ
    リジン及び/又はルチジン、或いはピリジン及び/又は
    ルチジンとテトラヒドロフランとの混合溶媒であること
    を特徴とするBST膜形成用液体組成物
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