JP3118099B2 - 紙幣処理装置 - Google Patents

紙幣処理装置

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JP3118099B2
JP3118099B2 JP04324478A JP32447892A JP3118099B2 JP 3118099 B2 JP3118099 B2 JP 3118099B2 JP 04324478 A JP04324478 A JP 04324478A JP 32447892 A JP32447892 A JP 32447892A JP 3118099 B2 JP3118099 B2 JP 3118099B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、投入された紙幣を識
別して紙幣収納ボックス内に押し込んで積載収容する紙
幣処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に紙幣を取り扱う自動販売機等の機
器本体内には、投入された紙幣が真券であるか否かを判
別するとともに、真券と見なされた紙幣のみを積載収容
するようにした紙幣処理装置が装着されている。
【0003】この紙幣処理装置は、大別すると、紙幣挿
入口から投入された紙幣を装置本体内部へ搬送する紙幣
搬送部と、搬送された紙幣が真券か否かを判別するため
のデータを読み取るデータ読取部と、搬送された紙幣を
紙幣収納ボックス内に押し込んで積載収容する押圧手段
を有する紙幣収納部と、この押圧手段と前記紙幣搬送部
へぞそれぞれ駆動力を伝達する駆動部とから構成されて
いる。
【0004】そして、従来の紙幣処理装置では、押圧手
段と紙幣搬送部とへ駆動力を伝達する駆動部には、上述
した紙幣搬送部のみを駆動する第1の駆動モータと、搬
送された紙幣を紙幣収納ボックス内に押し込む押圧手段
のみを駆動する第2の駆動モータとを備えている。
【0005】ところで、上述した従来の紙幣処理装置に
よると、押圧手段と紙幣搬送部とへそれぞれ駆動力を伝
達する駆動部には、紙幣搬送部駆動用の第1のモータと
押圧手段駆動用の第2の駆動モータとがそれぞれ別個に
必要であるため、紙幣処理装置の構造が複雑となって製
造コストが高くなるばかりでなく、2個のモータを配設
するためのスペースも必要であり、これが紙幣処理装置
の小形化の障害となっていた。
【0006】そこで、1つのモータを用いて、紙幣の搬
送と押圧手段の駆動とを行うようにして装置の小形化を
図った紙幣処理装置が提案されている。この紙幣処理装
置は、1つのモータの正逆いずれの回転方向の回転力も
紙幣搬送部へ伝達するとともに、該1つのモータの逆転
時にはその回転力を前記押圧手段へ伝達する動力伝達手
段を備えて構成される。
【0007】つまり、このような構成によると、モータ
の逆転時にはその回転力を前記押圧手段へ伝達すること
ができるが、このモータの逆転時には、紙幣搬送部も紙
幣を返却する方向に駆動され、ここで、投入された紙幣
が返却不能な位置、例えば紙幣引き抜き防止レバーを越
えて搬送された状態で紙幣搬送部も紙幣を返却する方向
に駆動されると、この紙幣引き抜き防止レバーの位置に
紙幣詰まりが生じ適正な動作ができなくなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、1
つのモータを用いて、紙幣の搬送と押圧手段の駆動とを
行う構成において、紙幣詰まり等が生じないようにした
紙幣処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、この発明では、紙幣挿入口に投入された紙幣を紙
幣搬送路に沿って装置本体内部へ搬送する紙幣搬送部
と、前記紙幣搬送路に配設され、搬送された紙幣が真券
か否かを判別するためのデータを読み取るデータ読取部
と、前記データ読取部で読み取られたデータに基づき真
券と判定された紙幣を紙幣収納ボックス内に押し込んで
積載収容する押圧手段を有する紙幣収納部と、前記紙幣
搬送部および押圧手段に駆動力を伝達する駆動部とを具
え、前記駆動部は、1つのモータと、前記モータの正転
時には該モータの回転力を前記紙幣搬送部のみに伝達し
て、前記紙幣搬送部のみを前記紙幣を前記装置本体内部
へ搬送する方向に駆動し、前記モータの逆転時には該モ
ータの回転力を前記紙幣搬送部および押圧手段の両者に
伝達し、前記紙幣搬送部を前記紙幣を前記紙幣挿入口に
返却する方向に駆動するとともに前記押圧手段を駆動す
る動力伝達手段とを具えた紙幣処理装置において、返金
要求が生じた場合は、前記紙幣挿入口から投入された紙
幣が返却可能な位置にある場合に限り前記モータの逆転
を許可する制御手段を具備したことを特徴とする。
【0010】
【作用】この発明では、紙幣挿入口に投入された紙幣の
位置を監視し、返金要求が生じた場合は、該紙幣が返却
可能な位置にある場合に限りモータの逆転を許可する。
【0011】
【実施例】以下、この発明に係わる紙幣処理装置の一実
施例を図面を参照して詳細に説明する。
【0012】図1は、この発明に係わる紙幣処理装置1
を側面図で示したものである。図1において、この実施
例の紙幣処理装置1は、装置本体2内に、紙幣挿入口3
から挿入された紙幣を装置本体2内部へ搬送するベルト
式の紙幣搬送部4と、この紙幣搬送部4の途中に配設さ
れ、搬送されてくる紙幣が真券か否かを判別するための
データを読み取るデータ読取部5と、前記紙幣搬送部4
から搬送された紙幣を紙幣収納ボックス6内に押し込ん
で積載収容する押圧手段7を有する紙幣収納部8と、紙
幣搬送部4および紙幣収納部8の押圧手段7に対してそ
れぞれ駆動力を伝達する駆動部9とを具備している。
【0013】装置本体2は、互いに対峙してその間に紙
幣搬送路10を形成する上部筐体11と下部筐体12か
ら構成され、上部筐体11は軸13を中心に開閉自在に
支承され、上部筐体11を軸13を中心に時計方向へ回
転させることにより、紙幣詰まりあるいは保守点検作業
の際に紙幣搬送路10を簡単に拡開することができるよ
うに構成されている。
【0014】データ読取部5は、紙幣搬送路10内を通
過する紙幣の透過光を検出する光センサ30およびこの
紙幣の磁気を検出する磁気センサ31とから構成され、
この実施例においては、この光センサ30から出力され
る光データと磁気センサ31から出力される磁気データ
に基づいて挿入された紙幣が真券か否かの判別を行う。
ここで、光センサー30は紙幣搬送路10の上下面に所
定の間隔を設けて配設された発光および受光素子30
a、30bから構成され、磁気センサ31は磁気ベッド
31aおよびこの磁気ヘッド31aに圧接するプレッシ
ャーローラ31bから構成される。
【0015】下部筐体12の下方には紙幣収納ボックス
6が形成され、この紙幣収納ボックス6内には、その上
面に紙幣を積載するスタッカープレート14と、このス
タッカープレート14を下面から常時押圧するコイルス
プリング15とが配設されている。また紙幣収納ボック
ス6内には、断面がコの字形状に形成されたガイド部材
16が配設されており、このガイド部材16の上面に案
内された紙幣が押圧手段7によりガイド部材16の下面
側へ押し込められると、その紙幣はガイド部材16の下
面とスタッカープレート14との間に押圧挟持され、紙
幣収納ボックス6内へ収容された状態となる。
【0016】紙幣搬送部4は、下部筐体12に設けら
れ、紙幣搬送路10内に一部が露出するように配設され
た駆動プーリ20、21、22、23およびこの駆動プ
ーリ20、21、22、23間に巻回された弾性体のコ
ックドベルト24と、上部筐体11に設けられ、このコ
ックドベルト24に圧接するように配設された従動ロー
ラ25、26、27、28、29とから構成される。
【0017】このような構成の紙幣搬送部4によると、
駆動プーリ20、21、22、23のうちの大径の駆動
プーリ20が時計方向に回転駆動することにより紙幣を
コックドベルト24と従動ローラ25、26、27、2
8、29との間に把持して装置本体2の内部へ強制的に
搬送することができる。
【0018】紙幣収納部8を構成する押圧手段7は、ガ
イド部材16の上面に案内された紙幣をガイド部材16
の下面側へ押し込めるべく上下動するリフトテーブル4
0と、ヒンジ構造を有しリフトテーブル40の平行を維
持したまま垂直方向へ上下動させるパンタグラフ構造の
リンク装置41と、このリンク装置41の一部41aと
係合し当該リンク装置41を駆動するスライド装置42
とから構成される。
【0019】このスライド装置42は、その拡大底面図
で示す図2および図3のように、先端に傾斜面43aが
形成され後端にガイド孔43bが形成されたスライダ4
3と、このスライダ43のカイド孔43bに係合するピ
ン44aが形成されたカム44とから構成されている。
そして、図2で示すスライダ43の初期位置からカム4
4が後述するスタック出力軸62を中心に一方向へ90
度回転すると、スライダ43は図3で示すように前方へ
移動し、さらに一方向へ90度回転するとスライダ43
は図2に示す初期位置に復帰する。つまりスライド装置
42では、カム44が一回転するとスライダ43は図2
の初期位置から図3の前方への移動位置をへて再び図2
の初期位置へ復帰する往復運動を行う。
【0020】一方、紙幣搬送部4と押圧手段7とへそれ
ぞれ駆動力を伝達する駆動部9は図4乃至図6に示すよ
うに構成されている。
【0021】図4乃至図6において、駆動部9は、1つ
の駆動モータ50と、この駆動モータ50の回転力を伝
達するケーシング内に配設された動力伝達手段51とか
ら構成されている。この動力伝達手段51は駆動モータ
50の出力軸に固着されたピニオン52と、このピニオ
ン52に常時歯合するギャ53と、このギャ53に固着
されたピニオン54と、このピニオン54に常時歯合す
る第1の従動ギャ55と第2の従動ギャ56とから構成
されている。ここで、第1の従動ギャ55にはウォーム
ギャ57が固着され、このウォームギャ57は図6で示
すようにウォームホイール59と常時歯合している。な
お、このウォームホイール59は前述した紙幣搬送部4
の駆動プーリ20、21、22、23のうちの大径の駆
動プーリ20を回転駆動する搬送出力軸58に固着され
ている。
【0022】したがって、紙幣搬送部4の駆動プーリ2
0を回転駆動する搬送出力軸58は、駆動モータ50の
正逆いずれの回転方向にも常時追従して回転され、駆動
モータ50が正転すれば搬送出力軸58も正転し、また
駆動モータ50が逆転すれば搬送出力軸58も逆転す
る。
【0023】一方、上述した動力伝達手段51を構成す
るピニオン54に歯合する第2の従動ギャ56内には図
4で示すように一方向クラッチ60が内在され、この一
方向クラッチ60を介して第2の従動ギャ56はウォー
ムギャ61と接続している。またこのウォームギャ61
はウォームホイール63と歯合している。なお、このウ
ォームホイール63は前述した図2で示すスライド装置
42のカム44を回転駆動するスタック出力軸62に固
着されている。
【0024】したがって、スライド装置42のカム44
を回転駆動するスタック出力軸62は一方向クラッチ6
0の作用により、駆動モータ50の一方向の回転、つま
り逆転したときのみ動力が伝達されて回転し、駆動モー
タ50が他方向、つまり正転した際には動力の伝達が遮
断され、スタック出力軸62はその回転を停止する。な
お、図4および図5で符号70は搬送出力軸58を回転
させるウォームギャ57の回転を検出するエンコーダ
で、このエンコーダ70はウォームギャ57に固着した
回転板71とこの回転板71の回転を検出するフォトセ
ンサ72とから構成されている。このフォトセンサ72
から、後述する紙幣の搬送位置を検出するためのモータ
パルスMOPLSが発生される。この実施例においては
このモータパルスMOPLSを計数し、このモータパル
スMOPLSの計数値CKに基づき紙幣の搬送位置を検
出する。
【0025】紙幣搬送部4の途中には、上述したデータ
読取部5以外に、挿入された紙幣により駆動されるレバ
ー81およびこのレバー81の回動を検出する入口セン
サ80、引き抜き防止レバー82およびこの引き抜き防
止レバー82の回動を検出するシャッタスイッチ84、
紙幣通過レバー83およびこの紙幣通過レバー83の回
動を検出する紙幣通過検出スイッチ85が配設される。
ここで、入口センサ80は、レバー81が回動状態で
「1」、復帰状態で「0」となる入口センサ信号PIR
Iを発生する。また、シャッタスイッチ84は、引き抜
き防止レバー82が回動状態で「1」、復帰状態で
「0」となるシャッタ信号SHUTを発生する。また、
紙幣通過検出スイッチ85は、紙幣通過レバー83が回
動状態で「1」、復帰状態で「0」となる紙幣通過検出
信号P2を発生する。この実施例においては、入口セン
サ80およびシャッタスイッチ84はそれぞれレバー8
1および引き抜き防止レバー82の動作を光学的に検出
する光学スイッチから構成され、紙幣通過検出スイッチ
85は紙幣通過レバー83の動作を機械的に検出する機
械スイッチから構成される。
【0026】また、スタック出力軸62にはキャリアス
イッチ86が配設され、このキャリアスイッチ86は、
駆動モータ50の逆転時に「1」、停止時に「0」とな
るキャリア信号CARRYを発生する。
【0027】また、満杯検出スイッチ90は、紙幣収納
ボックス6内に収容された紙幣が所定枚数以上になった
ことを検出するもので、スタッカープレート14の後端
に形成された舌片14aを光学的に検出する光学スイッ
チから構成され、この満杯検出スイッチ90はスタッカ
ープレート14の位置がこの満杯検出スイッチ90の配
設位置に達しない場合は「0」となり、この満杯検出ス
イッチ90の配設位置に達すると「1」となる満杯検出
信号FULLSを発生する。
【0028】また、セフティスイッチ92は、紙幣回収
カバー91の開閉を検出するもので、紙幣回収カバー9
1が閉じられているときは「0」、開かれると「1」と
なるセフティ信号SAFTYを発生する。
【0029】ところで、この実施例において、データ読
取部5を構成する光センサ30は3つの光センサPx
L、PxC、PxRから構成され、磁気センサ31は2
つの磁気センサLHD、RHDから構成される。ここ
で、光センサPxL、PxRは赤外色の光を用いて紙幣
の透過光を検出するように構成されており、光センサP
xCは赤色の光を用いて紙幣の透過光を検出するように
構成されている。
【0030】図7は、上記3つの光センサPxL、Px
C、PxRおよび2つの磁気センサLHD、RHDの配
置関係を示したもので、3つの光センサPxL、Px
C、PxRの内の2つの光センサPxLおよびPxRは
紙幣搬送路10に沿って左右に配置され、1つの光セン
サPxCは紙幣搬送路10の中央に配置される。また、
2つの磁気センサLHDおよびRHDは紙幣搬送路10
に沿って左右に配置される。
【0031】また、図1に示した挿入された紙幣により
駆動されるレバー81は紙幣搬送路10に沿って左右に
配置された2つのレバー81aおよび81bから構成さ
れ、この2つのレバー81aおよび81bが同時に回動
した場合のみ入口センサ80は「1」となる入口センサ
信号PIRLを出力するように構成されている。
【0032】また、図1に示した引き抜き防止レバー8
2も、紙幣搬送路10に沿って左右に配置された2つの
引き抜き防止レバー82aおよび82bから構成され
る。
【0033】また、従動ローラ25a、25b、26
a、26b、27a,27b、28a、28bは、図1
に示した従動ローラ25、26、27、28に対応する
ものである。
【0034】この実施例では後に詳述するように、3つ
の光センサPxL、PxC、PxRから出力される光デ
ータおよび2つの磁気センサLHD、RHDから出力さ
れる磁気データに基づき紙幣が真券か否かを判別する。
【0035】次に、上述した紙幣処理装置1の作用を説
明し、併せて構成をより詳細に説明する。
【0036】まず、図1に示す紙幣処理装置1の紙幣挿
入口3内に紙幣を挿入すると、紙幣挿入口3に隣接して
配設された入口センサ80のレバー81が軸を中心に反
時計方向へ回転し、このレバー81の回動を入口センサ
80により検出することにより紙幣の挿入が検出され
る。図8で示すように入口センサ80により紙幣の挿入
が検出されると、この入口センサ80から出力される入
口センサ信号PIRLに基づいて駆動部9の駆動モータ
50が正転し、紙幣搬送部4の搬送出力軸58を時計方
向に回転させて駆動プーリ20を駆動する。これにより
紙幣Aはコックドベルト24と従動ローラ25、26、
27、28、29間に把持され、紙幣搬送路10に沿っ
て装置本体2内に搬送される。
【0037】なお、駆動モータ50が正転し、紙幣搬送
部4の搬送出力軸58を時計方向に回転させる間、押圧
手段7を駆動するスタック出力軸62は駆動部9の動力
伝達手段51に配設された一方向クラッチ60(図4)
の作用により回転せず、このため紙幣収納部8の押圧手
段7はその作動を停止して図8に示す初期位置に待機し
たままの状態でいる。
【0038】搬送紙幣Aが真券か否かの判別は、図8に
示すように搬送される紙幣Aの先端Bが引き抜き防止レ
バー82を時計方向に回転させつつ搬送され、さらに図
9で示すように紙幣Aの後端Cが引き抜き防止レバー8
2を支承する軸83に至る間に、データ読取部5で読み
取られた光データおよび磁気データに基づいて判別され
る。
【0039】そして、図9に示す紙幣Aの搬送位置おい
て、当該紙幣Aがデータ読取部5により読み取られたデ
ータにより真券と判断されると、当該真券と見なされた
紙幣Aは搬送部4によりさらに紙幣搬送路10の下流に
搬送される。なお、図10で示すように、紙幣Aの先端
Bが押圧手段7のリフトテーブル40とガイド部材16
の上面との間に案内されると、紙幣Aの後端Cは引き抜
き防止レバー82を越えた位置にまで移動する。この結
果、紙幣Aの後端Cがこの図10に示す搬送位置に至る
と、引き抜き防止レバー82は図示せぬ復帰スプリング
の弾発力によって反時計方向に回転し、紙幣搬送路10
を塞ぐ初期位置に復帰するので、この図10で示す紙幣
Aの搬送位置から当該紙幣Aを引き抜くことは出来ない
こととなる。
【0040】図10に示す紙幣Aの位置から、紙幣搬送
部4によりさらに紙幣Aが搬送されると、図11で示す
ように紙幣Aの後端Cも押圧手段7のリフトテーブル4
0とガイド部材16の上面との間に案内されるが、当該
紙幣Aがこの図11に示す位置に案内されると、紙幣搬
送路10の終端に位置する紙幣通過レバー83が初期位
置に復帰するので、紙幣Aの先端Bと後端Cが押圧手段
7のリフトテーブル40とガイド部材16の上面との間
に案内されたことが検出される。
【0041】このように、紙幣通過レバー83の初期位
置復帰したことを検出する紙幣通過検出スイッチ85の
出力信号である紙幣通過検出信号P2により紙幣Aの後
端Cが紙幣通過レバー83の位置を通過し、紙幣Aの全
体が押圧手段7のリフトテーブル40とガイド部材16
の上面との間に案内されたことが検出されると、この紙
幣通過検出信号P2に基づき駆動部9の駆動モータ50
が逆転する。これにより、図12に示すように紙幣搬送
部4の搬送出力軸58が逆転し、駆動プーリ20を反時
計方向へ回転させるとともに、同時に逆転する駆動モー
タ50の駆動力が一方向クラッチ60(図4)の作用に
よりスタック出力軸62に伝達され、当該スタック出力
軸62を一回転させる。このスタック出力軸62が一回
転すると図2および図3で示すように、スライド装置4
2のカム44が一回転するので、スライダ43は図2の
初期位置から図3の前方への移動位置をへて再び図2の
初期位置へ復帰する往復運動を行う。これにより図12
で示すように、リフトテーブル40の平行を維持したま
ま垂直方向へ上下動させるパンタグラフ構造のリンク装
置41が駆動されてリフトテーブル40が下方へ移動
し、ガイド部材16の上面に案内された紙幣Aをガイド
部材16の下面側へ押し込める。そして、図13に示す
ようにリフトテーブル40が初期位置に復帰すると、押
し込められた紙幣Aはガイド部材16の下面とスタッカ
ープレート14の上面との間に押圧挟持され紙幣収納部
8内へ収容された状態となる。
【0042】なお、真券であると判定された紙幣Aが上
述した手順により順次紙幣収納部8内に積載収容され、
この結果、積載された紙幣の厚みにより、図14で示す
ように、スタッカープレート14が下方へ移動し、その
後端に形成された舌片14aが満杯検出スイッチ90内
に進入すると、当該満杯検出スイッチ90により紙幣収
納部8内に積載された紙幣が満杯の状態であることが検
出される。満杯検出スイッチ90により紙幣収納部8内
に積載された紙幣が満杯の状態であることが検出された
後は、紙幣収納部8の正面を開閉する紙幣回収カバー9
1を開け紙幣収納部8内に積載された紙幣Aを引き出し
回収する。
【0043】なお、図8で示すように紙幣搬送路10に
沿って搬送される紙幣Aの先端Bが引き抜き防止レバー
82を時計方向に回転させつつさらに搬送され、図9で
示すように紙幣Aの後端Cが引き抜き防止レバー82を
支承する軸83に至る間に、データ読取部5の出力によ
って紙幣が真券か否かが判別されるが、その際、データ
読取部5の出力によって紙幣Aが真券でないと判断され
ると、その判定信号に基づいて、図15で示すように駆
動部9の駆動モータ50が逆転し、紙幣搬送部4の搬送
出力軸58を反時計方向へ回転させて、真券でないと判
定された紙幣Aを紙幣挿入口3から返却する。
【0044】なお、その際、駆動モータ50が逆転する
ので一方向クラッチ60(図4)の作用により、その回
転力がスタック出力軸62にも伝達され、これにより紙
幣収納部8の押圧手段7を駆動させてスタック動作が行
なわれる。
【0045】図16は、この実施例の紙幣処理装置の制
御装置をブロック図で示したものである。図16におい
て、この制御装置は、マイクロコンピュータから構成さ
れる制御部100を中心にして構成される。
【0046】制御部100は、入口センサ80から出力
される入口センサ信号PIRL、シャッタスイッチ84
から出力されるシャッタ信号SHUT、紙幣通過検出ス
イッチ85から出力される紙幣通過検出信号P2、満杯
検出スイッチ90から出力される満杯検出信号FULL
S、セフティスイッチ92から出力されるセフティ信号
SAFTY、エンコーダ70から出力されるモータパル
スMOPLS、キャリアスイッチ86から出力されるキ
ャリア信号CARRY、スタック動作時における駆動モ
ータ50の駆動電流から検出される満杯検出信号FUL
LI、データ読取部5から出力される判定データを入力
する。ここで、満杯検出信号FULLIは満杯検出状態
で「1」それ以外で「0」となる信号である。
【0047】また、制御部100は、上記入力信号に基
づき駆動モータ50を制御するためのモータ正転信号M
OF、モータ逆転信号MOR、定電圧制御信号SPDを
形成し、これらモータ正転信号MOF、モータ逆転信号
MOR、定電圧制御信号SPDを駆動モータ50に出力
する。ここで、モータ正転信号MOFは駆動モータ50
の正転駆動時に「1」となり、停止時に「0」となる信
号であり、モータ逆転信号MORは駆動モータ50の逆
転駆動時に「1」となり、停止時に「0」となる信号で
ある。また、定電圧制御信号SPDは定電圧制御時に
「1」となり、それ以外で「0」となる信号である。
【0048】また、制御部100は、上記入力信号に基
づき駆動モータ50を制御するためのモータ正転信号M
OF、モータ逆転信号MOR、定電圧制御信号SPDを
形成し、これらモータ正転信号MOF、モータ逆転信号
MOR、定電圧制御信号SPDを駆動モータ50に出力
する。ここで、モータ正転信号MOFは駆動モータ50
の正転駆動時に「1」となり、停止時に「0」となる信
号であり、モータ逆転信号MORは駆動モータ50の逆
転駆動時に「1」となり、停止時に「0」となる信号で
ある。また、定電圧制御信号SPDは定電圧制御時に
「1」となり、それ以外で「0」となる信号である。
【0049】また、データ読取部5は、3つの光センサ
PxL、PxC、PxRおよび2つの磁気センサLH
D、RHDから構成され、制御部100は、上記入力信
号に基づき光センサPxL、PxC、PxRの発光、点
滅を制御する制御信号を形成し、該制御信号をデータ読
取部5に出力し、また、光センサPxL、PxC、Px
Rで検出した光データおよび磁気センサLHD、RHD
で検出した磁気データを入力する。
【0050】また、制御部100は、上記各部から入力
される各種入力信号および図示しない外部装置から入力
される受入禁止信号INHに基づき、異常信号TRB
L、真券信号BILL、満杯信号FULL、収金確認信
号STACKを形成しこれらを図示しない外部装置に出
力する。ここで、受入禁止信号INHは「0」で受入禁
止状態を示し、異常信号TRBLは「1」で異常状態を
示し、真券信号BILLは「1」で真券であることを示
し、満杯信号FULLは「1」で満杯状態を示し、収金
確認信号STACKは「1」で収金確認を示す。
【0051】次に、上記制御部100の詳細動作を図1
7乃至図41に示すフローチャートを参照して説明す
る。
【0052】電源投入時の動作 図17乃至図20はこの実施例の紙幣処理装置の電源投
入時の動作を示したものである。電源投入時には、セフ
ティ信号SAFTY、満杯検出信号FULLS、入口セ
ンサ信号PIRL、紙幣通過検出信号P2、シャッタ信
号SHUT、モータパルスMOPLSのチェックを行
い、これらに異常があるときは異常信号TRBLを外部
装置に出力し、また、紙幣処理装置内に紙幣が存在する
ときにはこの紙幣を返却する返却動作に移行する。
【0053】図17において、電源が投入されると、ま
ずこの制御部100の各部の所定のイニシャライズ処理
を実行し(ステップ101)、続いて制御部100の図
示しないランダムアクセスメモリRAMのオールクリア
する処理を実行する(ステップ102)。
【0054】次に、制御部100は、データ読取部5の
光センサPxL、PxC、PxRに発光点灯を指示する
制御信号を出力し、光センサPxL、PxC、PxRを
発光点灯させる。その後、300ms待ち(ステップ1
03)、次に、セフティスイッチ92から出力されるセ
フティ信号SAFTYを調べる(ステップ104)。こ
こで、セフティ信号SAFTYが「1」であると、紙幣
回収カバー91が開かれているので、この場合は異常と
して異常信号TRBLを「1」にし、データ読取部5の
光センサPxL、PxC、PxRを発光点滅状態に制御
し、ステップ104に戻る。なお。この実施例において
は、紙幣受入れを行わない待機時には光センサPxL、
PxC、PxRを発光点滅状態に制御するように構成さ
れている。これは光センサPxL、PxC、PxRの寿
命を延ばすためで、紙幣受入れ時にのみデータ読取部5
の光センサPxL、PxC、PxRを発光点灯状態に制
御するように構成されている。なお、この実施例におい
ては待機時には光センサPxL、PxC、PxRを発光
点滅状態に制御するように構成したが、これを発光消灯
状態に制御するように構成してもよい。
【0055】ステップ104でセフティ信号SAFTY
が「0」であると判定された場合は上記異常信号TRB
Lは「0」にし、次に満杯検出スイッチ90から出力さ
れる満杯検出信号FULLSを調べる(ステップ10
5)。ここで、満杯検出信号FULLSが「1」である
と、紙幣収納ボックス6内に収容された紙幣が所定枚数
以上になっているので、この場合は、満杯信号FULL
を「1」にし、データ読取部5の光センサPxL、Px
C、PxRを発光点滅状態に制御し、ステップ105に
戻る。
【0056】ステップ105で満杯検出信号FULLS
が「0」であると判定された場合は、満杯信号FULL
を「0」にし、光センサPxL、PxC、PxRを発光
点灯状態に制御し、図18のフローに移行して、紙幣通
過検出スイッチ85から出力される紙幣通過検出信号P
2を調べる(ステップ106)。ここで、紙幣通過検出
信号P2が「0」の場合は、次に、シャッタスイッチ8
4から出力されるシャッタ信号SHUTを調べる(ステ
ップ110)。ここで、シャッタ信号SHUTが「0」
であると、光センサPxL、PxC、PxRを発光点灯
制御し、パワーフラグPFを「0」にし、300msの
タイマをスタートさせる(ステップ111)。そして、
エンコーダ70から出力されるモータパルスMOPLS
の計数値CKを「0」にクリアし(ステップ112)、
駆動モータ50に加えるモータ正転信号MOFを「1」
にするとともに定電圧制御信号SPDを「1」にする。
これにより駆動モータ50は正転駆動される。
【0057】次に、ステップ111でスタートさせた3
00msのタイマがタイムアップしたかを調べ(ステッ
プ113)、タイムアップしていない場合はステップ1
13に戻るが、タイムアップすると、モータ正転信号M
OFを「0」にするとともに定電圧制御信号SPDを
「0」にし、次に、モータパルスMOPLSの計数値C
Kが所定の値x1とx2の間にあるか、すなわちx1≧
CK≧x2が成立するかを調べる(ステップ114)。
ここで、x1≧CK≧x2が成立しないと、異常として
異常信号TRBLを「1」にする。
【0058】また、ステップ114で、x1≧CK≧x
2が成立した場合は、後述するスタック動作を行い(ス
テップ115)、次に、入口センサ信号PIRLを調べ
(ステップ116)、ここで、入口センサ信号PIRL
が「0」であると待機状態になる。しかし、ステップ1
16で、入口センサ信号PIRLが「1」の場合は異常
として異常信号TRBLを「1」にし、光センサPx
L、PxC、PxRを発光点滅状態に制御し、ステップ
116に戻る。
【0059】ステップ110で、シャッタ信号SHUT
が「1」であると、図19に示したフローに移行する。
図19に示したフローにおいては、まずモータ正転信号
MOFを「1」にするとともに定電圧制御信号SPDを
「1」にし、駆動モータ50を正転駆動し、次に、3s
のタイマをスタートさせ(ステップ117)、紙幣通過
検出信号P2を調べる(ステップ118)。ここで、紙
幣通過検出信号P2が「1」であると、300msのタ
イマをスタートさせ(ステップ119)、モータパルス
MOPLSの計数値CKを「0」にクリアする(ステッ
プ120)。そして、モータパルスMOPLSの計数値
CKが所定の値xより大きいか否か、すなわちCK≧x
が成立するかを調べ(ステップ121)、CK≧xが成
立するとパワーフラグPFを「1」にして後述する返金
動作に移行する。
【0060】また、ステップ121でCK≧xが成立し
ないとステップ119でスタートさせた300msのタ
イマがタイムアップしたかを調べ(ステップ122)、
タイムアップしていない場合はステップ121に戻り、
タイムアップした場合は、パワーフラグPFを「1」に
して後述する返金動作に移行する。
【0061】ステップ118において、紙幣通過検出信
号P2が「0」であると判断された場合は、ステップ1
17でスタートさせた3sのタイマがタイムアップした
かを調べ(ステップ123)、タイムアップしていない
場合はステップ118に戻り、タイムアップした場合は
300msのタイマをスタートさせ(ステップ12
4)、モータパルスMOPLSの計数値CKを「0」に
クリアする(ステップ125)。次に、ステップ124
でスタートさせた300msのタイマがタイムアップし
たかを調べ(ステップ126)、タイムアップした場合
は、モータ正転信号MOFを「0」にするとともに、定
電圧制御信号SPDを「0」にし、次にモータパルスM
OPLSの計数値CKが所定の値x1とx2の間にある
か、すなわちx1≧CK≧x2が成立するかを調べる
(ステップ127)。ここで、x1≧CK≧x2が成立
しないと、図18に移行して異常信号TRBLを「1」
にする。また、ステップ127で、x1≧CK≧x2が
成立した場合は、パワーフラグPFを「1」にして後述
する返金動作に移行する。
【0062】図18のフローのステップ106におい
て、紙幣通過検出信号P2が「1」の場合は、次に入口
センサ80から出力される入口センサ信号PIRLを調
べ(ステップ107)、入口センサ信号PIRLが
「0」であると、次にシャッタスイッチ84から出力さ
れるシャッタ信号SHUTを調べる(ステップ10
8)。ここで、シャッタ信号SHUTが「1」である
と、パワーフラグPFを「1」にして後述する返金動作
に移行する。
【0063】また、ステップ107で、入口センサ信号
PIRLが「1」であると判定された場合は、パワーフ
ラグPFを「1」にし、次に、キャリアスイッチ86か
ら出力されるキャリア信号CARRYを調べる(ステッ
プ109)、ここで、キャリア信号CARRYが「1」
の場合は異常として異常信号TRBLを「1」にする。
また、ステップ109で、キャリア信号CARRYが
「0」の場合は、図20に示すフローオーに移行する。
【0064】図20のフローにおいて、まずモータ正転
信号MOFを「1」にするとともに定電圧制御信号SP
Dを「1」にして、駆動モータ50を正転駆動し、3s
のタイマを開始させる(ステップ128)。そして、次
に、紙幣通過検出信号P2を調べる(ステップ12
9)。ここで、紙幣通過検出信号P2が「0」である
と、モータパルスMOPLSの計数値CKを「0」にク
リアし(ステップ130)、次に、この計数値CKが所
定の値x3より大きいか否か、すなわちCK≧x3が成
立するかを調べる(ステップ131)。ここで、CK≧
x3が成立しないと、ステップ128でスタートさせた
3sのタイマがタイムアップしたかを調べ(ステップ1
32)、タイムアップしていない場合はステップ131
に戻り、タイムアップした場合は、図18に移行して異
常として異常信号TRBLを「1」にする。
【0065】ステップ131で、CK≧x3が成立する
と、モータ正転信号MOFを「0」にするとともに定電
圧制御信号SPDを「0」にして、駆動モータ50を停
止し、次に、パワーフラグPFを調べ(ステップ13
3)、パワーフラグPFが「1」であると、後述する返
金動作に移行する。また、ここで、パワーフラグPFが
「0」のばあいは図18に示したステップ115に移行
する。
【0066】ステップ129で、紙幣通過検出信号P2
が「1」であると判断された場合は、次に、ステップ1
28でスタートさせた3sのタイマがタイムアップした
かを調べ(ステップ134)、タイムアップしていない
場合はステップ129に戻り、タイムアップした場合
は、300msのタイマをスタートさせ(ステップ13
5)、モータパルスMOPLSの計数値CKを「0」に
クリアする(ステップ136)。そして、モータ正転信
号MOFを「1」にするとともに定電圧制御信号SPD
を「1」にして、駆動モータ50は正転駆動し、次にス
テップ135でスタートさせた300msのタイマがタ
イムアップしたかを調べ(ステップ137)、タイムア
ップしていない場合はステップ137に戻り、タイムア
ップすると、モータ正転信号MOFを「0」にするとと
もに定電圧制御信号SPDを「0」にし、次に、モータ
パルスMOPLSの計数値CKが所定の値x1とx2の
間にあるか、すなわちx1≧CK≧x2が成立するかを
調べる(ステップ138)。ここで、x1≧CK≧x2
が成立しないと、図18に移行して異常として異常信号
TRBLを「1」にする。
【0067】また、ステップ138で、x1≧CK≧x
2が成立した場合は、次に紙幣通過検出信号P2を調べ
(ステップ139)、ここで、紙幣通過検出信号P2が
「1」の場合は、異常として異常信号TRBLを「1」
にし、光センサPxL、PxC、PxRを発光点滅状態
に制御し、ステップ139に戻る。
【0068】ステップ139で紙幣通過検出信号P2が
「0」と判断された場合は、次に、シャッタ信号SHU
Tを調べ(ステップ140)、シャッタ信号SHUTが
「1」の場合は、異常として異常信号TRBLを「1」
にし、光センサPxL、PxC、PxRを発光点滅状態
に制御し、ステップ139に戻る。
【0069】また、ステップ140でシャッタ信号SH
UTが「0」の場合は、異常信号TRBLを「0」にす
るとともに光センサPxL、PxC、PxRを発光点灯
状態に制御し、モータ正転信号MOFを「0」にすると
ともに定電圧制御信号SPDを「0」にしてステップ1
33に移行する。
【0070】返金動作 図21乃至図22は返金動作を示したものである。この
返金動作においては、駆動モータ50を逆転することに
よりこの紙幣処理装置内の紙幣を紙幣挿入口3に返却す
る処理を行う。
【0071】図21において、まず、モータ正転信号M
OFを「0」にするとともに定電圧制御信号SPDを
「0」にし、光センサPxL、PxC、PxRを発光点
灯制御する。そして、100ms待ち(ステップ20
1)、スタック動作を行う(ステップ202)。このス
タック動作においては後述するように駆動モータ50を
逆転制御し、紙幣搬送部4の搬送出力軸58を反時計方
向へ回転させて、紙幣処理装置内の紙幣を紙幣挿入口3
に返却する処理を実行する。
【0072】ステップ202の処理が終了すると、10
0ns待ち(ステップ203)、次に紙幣通過検出信号
P2、シャッタ信号SHUT、光センサPxRの出力を
調べる(ステップ204、205、206)。ここで
は、光センサPxRの出力を所定のしきい値と比較し、
光センサPxRの出力がこのしきい値より大きい場合は
「1」小さい場合は「0」として処理する。
【0073】ステップ204、205、206で、紙幣
通過検出信号P2、シャッタ信号SHUT、光センサP
xRがともに「0」になると、光センサPxL、Px
C、PxRを発光点滅状態に制御し、次に入口センサ信
号PIRLを調べる(ステップ207)。ここで、入口
センサ信号PIRLが「1」であると、異常として異常
信号TRBLを「1」にし、光センサPxL、PxC、
PxRを発光点滅状態に制御し、ステップ207に戻
る。
【0074】ステップ207で入口センサ信号PIRL
が「0」の場合は、異常信号TRBLを「0」にし、次
にパワーフラグPFを調べる(ステップ208)。ここ
で、パワーフラグPFが「0」であると、待機状態にな
る。しかし、ステップ208で、パワーフラグPFが
「1」であると、図18のフローに移行し、光センサP
xL、PxC、PxRを発光点灯状態に制御し、パワー
フラグPFを「0」にし、ステップ111以下の動作を
行う。
【0075】ステップ204、205、206で、紙幣
通過検出信号P2、シャッタ信号SHUT、光センサP
xRのいずれかが「1」となると、この状態が3回目か
を調べ(ステップ209)、3回目以内の場合は、ステ
ップ202に戻り、3回目に達すると光センサPxL、
PxC、PxRを発光点滅状態に制御し、図22のフロ
ーに移行する。
【0076】図22のフローにおいては、まず、紙幣通
過検出信号P2、シャッタ信号SHUT、光センサPx
R、入口センサ信号PIRLを調べる(ステップ21
0、211、212、213)。ここで、紙幣通過検出
信号P2、シャッタ信号SHUT、光センサPxR、入
口センサ信号PIRLのいずれかが「1」であると、異
常として異常信号TRBLを「1」にし、ステップ21
0に戻る。
【0077】また、ステップ210、211、212、
213において、紙幣通過検出信号P2、シャッタ信号
SHUT、光センサPxR、入口センサ信号PIRLを
ともに「0」であると、異常信号TRBLを「0」に
し、次に、パワーフラグPFを調べ(ステップ21
4)、ここで、パワーフラグPFが「0」であると、待
機状態になる。また、ステップ214で、パワーフラグ
PFが「1」であると、図18のフローに移行し、光セ
ンサPxL、PxC、PxRを発光点灯状態に制御し、
パワーフラグPFを「0」にし、ステップ111以下の
動作を行う。
【0078】待機状態の動作 図23は、待機状態における動作を示したものである。
待機状態においては、紙幣通過検出信号P2、シャッタ
信号SHUT、光センサPxRの出力、キャリア信号C
ARRY、満杯検出信号FULLS、セフティ信号SA
FTY、受入禁止信号INH、入口センサ信号PIRL
を監視し、紙幣通過検出信号P2、シャッタ信号SHU
T、光センサPxRの出力、キャリア信号CARRY、
満杯検出信号FULLS、セフティ信号SAFTYがと
もに「0」で、受入禁止信号INHが「1」の状態にお
いて、入口センサ信号PIRLが「1」になると、次に
詳述する紙幣の挿入を受け付ける挿入動作に移行する処
理を実行する。
【0079】図23において、まず、駆動モータ50を
オフにし、光センサPxL、PxC、PxRを発光点滅
状態に制御する。次に、紙幣通過検出信号P2、シャッ
タ信号SHUT、光センサPxR、キャリア信号CAR
RYを調べ(ステップ301、302、303、30
4)、紙幣通過検出信号P2、シャッタ信号SHUT、
光センサPxR、キャリア信号CARRYのいずれかが
「1」であると、異常として異常信号TRBLを「1」
にするとともに満杯信号FULLを「0」にし、ステッ
プ301に戻る。
【0080】ステップ301、302、303、304
で、紙幣通過検出信号P2、シャッタ信号SHUT、光
センサPxR、キャリア信号CARRYの全てが「0」
であると、異常信号TRBLを「0」にし、次に、満杯
検出信号FULLSを調べる(ステップ305)。ここ
で満杯検出信号FULLSが「1」であると、満杯信号
FULLを「1」にし、ステップ301に戻る。
【0081】ステップ305において、満杯検出信号F
ULLSが「0」であると、満杯信号FULLを「0」
にし、次に、セフティ信号SAFTYを調べる(ステッ
プ306)。ここで、セフティ信号SAFTYが「0」
であると、次に、受入禁止信号INHを調べ(ステップ
307)、ここで、受入禁止信号INHが「0」である
と、ステップ301に戻り、「1」であると、次に、入
口センサ信号PIRLを調べる(ステップ308)。こ
こで、入口センサ信号PIRLが「0」であると、ステ
ップ301に戻り、「1」であると挿入動作に移行す
る。
【0082】また、ステップ306において、セフティ
信号SAFTYが「1」であると、異常であるとして異
常信号TRBLを「1」にし、再びセフティ信号SAF
TYを調べる(ステップ309)。ここで、セフティ信
号SAFTYが「1」であると、ステップ309に戻
り、「0」であると、異常信号TRBLを「0」にし、
スタック動作を行い(ステップ310)、待機状態にな
る。
【0083】挿入動作 図24乃至図36は挿入動作を示したものである。この
挿入動作においては、紙幣挿入口3から挿入された紙幣
を受付け、この紙幣が真券であると真券信号BILLを
発生するとともに、この紙幣をスタック位置に導き、真
券でないと図21のフローに移行して返金する処理を実
行する。
【0084】図24において、まずモータ正転信号MO
Fを「1」にするとともに定電圧制御信号SPDを
「1」にし、さらに連続投入フラグPKFを「1」に
し、1sのタイマをスタートさせる(ステップ40
1)。そして、光センサPxL、PxC、PxRを発光
点灯状態に制御し、100ms待つ(ステップ40
2)。続いて光センサPxL、PxC、PxRから出力
されるデータの読取処理を行う。このデータの読取処理
については後に詳述する。
【0085】次に、光センサPxRの出力を調べる(ス
テップ403)。ここで、光センサPxRの出力が
「0」であると、ステップ401でスタートさせた1s
のタイマがタイムアップしたかを調べ(ステップ41
0)、タイムアップしていないと、次に、入口センサ信
号PIRLを調べ(ステップ412)、入口センサ信号
PIRLが「1」であると、ステップ403に戻り、入
口センサ信号PIRLが「0」であると、モータ正転信
号MOFを「0」にするとともに定電圧制御信号SPD
を「0」にし待機状態になる。
【0086】また、ステップ410で、ステップ401
でスタートさせた1sのタイマがタイムアップしたと判
断された場合は、モータ正転信号MOFを「0」にする
とともに定電圧制御信号SPDを「0」にし、次に、入
口センサ信号PIRLを調べ(ステップ411)、ここ
で入口センサ信号PIRLが「1」であると、異常とし
て異常信号TRBLを「1」にしてステップ411に戻
り、入口センサ信号PIRLが「0」であると、異常信
号TRBLを「0」にして待機状態となる。
【0087】ステップ403で、光センサPxRの出力
が「1」であると判断された場合は、モータパルスMO
PLSの計数値CKを「0」にクリアし(ステップ40
4)、3sのタイマをスタートさせる(ステップ40
5)。続いてサブルーチンSUB1が実行される(ステ
ップ406)。
【0088】このサブルーチンSUB1の詳細は図30
に示される。図30において、このサブルーチンSUB
1においては、受入禁止信号INH、入口センサ信号P
IRL、シャッタ信号SHUT、紙幣通過検出信号P2
を調べるとともに(ステップ501、502、503、
504)、ステップ405でスタートさせた3sのタイ
マがタイムアップしたか否かを調べ(ステップ50
5)、受入禁止信号INHおよび入口センサ信号PIR
Lがともに「1」で、シャッタ信号SHUTおよび紙幣
通過検出信号P2がともに「0」で、かつ、ステップ4
05でスタートさせた3sのタイマがタイムアップして
いない場合は「YES」となり、受入禁止信号INH、
入口センサ信号PIRLのいずれかが「0」、またはシ
ャッタ信号SHUT、紙幣通過検出信号P2のいずれか
が「1」、またはステップ405でスタートさせた3s
のタイマがタイムアップしている場合は「NO」となる
判断を行う。
【0089】このサブルーチンSUB1の処理により
「NO」と判定された場合は、図21のフローに移行し
て返金処理を行う。
【0090】また、サブルーチンSUB1の処理により
「YES」と判断されると、モータパルスMOPLSの
計数値CKが所定の値x1より大きいか否か、すなわち
CK≧x1が成立するか否かの判断が行われ(ステップ
407)、CK≧x1が成立しないとステップ406に
戻るが、CK≧x1が成立すると、次に、サブルーチン
SUB2が実行される(ステップ408)。
【0091】このサブルーチンSUB2の詳細は図31
に示される。図31において、このサブルーチンSUB
2においては、受入禁止信号INH、入口センサ信号P
IRL、紙幣通過検出信号P2を調べるとともに(ステ
ップ511、512、513)、ステップ405でスタ
ートさせた3sのタイマがタイムアップしたか否かを調
べ(ステップ514)、受入禁止信号INH、入口セン
サ信号PIRLがともに「1」で、紙幣通過検出信号P
2が「0」で、かつ、ステップ405でスタートさせた
3sのタイマがタイムアップしていない場合は「YE
S」となり、受入禁止信号INH、入口センサ信号PI
RLのいずれかが「0」、または紙幣通過検出信号P2
が「1」、またはステップ405でスタートさせた3s
のタイマがタイムアップしている場合は「NO」となる
判断を行う。
【0092】このサブルーチンSUB2の処理により
「NO」と判定された場合は、図21のフローに移行し
て返金処理を行う。
【0093】また、このサブルーチンSUB2の処理に
より「YES」と判断されると、モータパルスMOPL
Sの計数値CKが所定の値x2より大きいか否か、すな
わちCK≧x2成立するか否かの判断が行われ(ステッ
プ409)、CK≧x2が成立しないとステップ408
に戻るが、CK≧x2が成立すると、図25のフローに
移行し、サブルーチンSUB3が実行される(ステップ
413)。
【0094】このサブルーチンSUB3の詳細は図32
に示される。図32において、このサブルーチンSUB
3においては、受入禁止信号INH、入口センサ信号P
IRL、シャッタ信号SHUT、紙幣通過検出信号P2
を調べるとともに(ステップ521、522、523、
524)、ステップ405でスタートさせた3sのタイ
マがタイムアップしたか否かを調べ(ステップ52
5)、受入禁止信号INH、入口センサ信号PIRL、
シャッタ信号SHUTがともに「1」で、紙幣通過検出
信号P2が「0」で、かつ、ステップ405でスタート
させた3sのタイマがタイムアップしていない場合は
「YES」となり、受入禁止信号INH、入口センサ信
号PIRL、シャッタ信号SHUTのいずれかが
「0」、または紙幣通過検出信号P2が「1」、または
ステップ405でスタートさせた3sのタイマがタイム
アップしている場合は「NO」となる判断を行う。
【0095】このサブルーチンSUB3の処理により
「NO」と判定された場合は、図21のフローに移行し
て返金処理を行う。
【0096】また、このサブルーチンSUB3の処理に
より「YES」と判断されると、モータパルスMOPL
Sの計数値CKが所定の値x3より大きいか否か、すな
わちCK≧x3が成立するか否かの判断が行われ、CK
≧x3が成立しないとステップ413に戻るが、CK≧
x3が成立すると、次に、サブルーチンSUB4が実行
される(ステップ415)。
【0097】このサブルーチンSUB4の詳細は図33
に示される。図33において、このサブルーチンSUB
4においては、受入禁止信号INH、シャッタ信号SH
UT、紙幣通過検出信号P2を調べるとともに(ステッ
プ531、532、533)、ステップ405でスター
トさせた3sのタイマがタイムアップしたか否かを調べ
(ステップ534)、受入禁止信号INH、シャッタ信
号SHUTがともに「1」で、紙幣通過検出信号P2が
「0」で、かつ、ステップ405でスタートさせた3s
のタイマがタイムアップしていない場合は「YES」と
なり、受入禁止信号INH、シャッタ信号SHUTのい
ずれかが「0」、または紙幣通過検出信号P2が
「1」、またはステップ405でスタートさせた3sの
タイマがタイムアップしている場合は「NO」となる判
断を行う。
【0098】このサブルーチンSUB4の処理により
「NO」と判定された場合は、図21のフローに移行し
て返金処理を行う。
【0099】また、このサブルーチンSUB4の処理に
より「YES」と判断されると、モータパルスMOPL
Sの計数値CKが所定の値x4より大きいか否か、すな
わちCK≧x4が成立するか否かの判断が行われ、CK
≧x4が成立しないとステップ415に戻るが、CK≧
x4が成立すると、次にサブルーチンSUB5が実行さ
れる(ステップ417)。
【0100】このサブルーチンSUB5の詳細は図34
に示される。図34において、このサブルーチンSUB
5においては、受入禁止信号INH、入口センサ信号P
IRL、シャッタ信号SHUTを調べるとともに(ステ
ップ541、542、543)、ステップ405でスタ
ートさせた3sのタイマがタイムアップしたか否かを調
べ(ステップ544)、受入禁止信号INHが「1」
で、入口センサ信号PIRLが「0」で、シャッタ信号
SHUTが「1」で、かつ、ステップ405でスタート
させた3sのタイマがタイムアップしていない場合は
「YES」となり、受入禁止信号INHが「0」、また
は入口センサ信号PIRLが「1」、またはシャッタ信
号SHUTが「0」、またはステップ405でスタート
させた3sのタイマがタイムアップしている場合は「N
O」となる判断を行う。
【0101】このサブルーチンSUB5の処理により
「NO」と判定された場合は、図21のフローに移行し
て返金処理を行う。
【0102】また、このサブルーチンSUB5の処理に
より「YES」と判断されると、モータパルスMOPL
Sの計数値CKが所定の値x5より大きいか否か、すな
わちCK≧x5が成立するか否かの判断が行われ、CK
≧x5が成立しないとステップ417に戻るが、CK≧
x5が成立すると、図26のフローに移行し、サブルー
チンSUB5が再び実行される(ステップ419)。
【0103】このサブルーチンSUB5の処理により
「NO」と判定された場合は、返金処理を行う。
【0104】また、このサブルーチンSUB5の処理に
より「YES」と判断されると、次にデータ読み終了
か、すなわちデータの読取処理が終了かの判断が行われ
(ステップ420)、データ読み終了でない場合はステ
ップ419に戻るが、データ読み終了の場合は、モータ
正転信号MOFを「0」にするとともに定電圧制御信号
SPDを「0」にし、搬送された紙幣が真券であるか否
かの判定を行う(ステップ421)。この判定において
真券でないと判定された場合は(ステップ421でN
O)、図21のフローに移行して返金処理を行う。
【0105】また、ステップ421の判定のより真券と
判定された場合は(ステップ421でYES)、再びサ
ブルーチンSUB5を実行する(ステップ422)。
【0106】このサブルーチンSUB5の処理により
「NO」と判定された場合は、図21のフローに移行し
て返金処理を行う。
【0107】また、このサブルーチンSUB5の処理に
より「YES」と判断されると、モータ正転信号MOF
を「1」にするとともに、定電圧制御信号SPDを
「1」にし、3sのタイマをスタートさせ(ステップ4
23)、図27のフローに移行し、入口センサ信号PI
RLを調べる(ステップ424)。ここで、入口センサ
信号PIRLが「1」であると、真券遅延フラグBFD
を「1」にし、また入口センサ信号PIRLが「0」の
場合はそのままステップ425に移行し、ステップ42
3でスタートさせた3sのタイマがタイムアップしたか
を調べる。ここで、ステップ423でスタートさせた3
sのタイマがタイムアップしたと判断された場合は、モ
ータ正転信号MOFを「0」にするとともに定電圧制御
信号SPDを「0」にし、図18のフローに移行して異
常を示す異常信号TRBLを「1」にする。
【0108】また、ステップ425で、ステップ423
でスタートさせた3sのタイマがタイムアップしていな
いと判断されると、次にシャッタ信号SHUTを調べ
(ステップ426)、ここで、シャッタ信号SHUTが
「1」であると、モータパルスMOPLSの計数値CK
が所定の値xより大きいか否か、すなわちCK≧xが成
立するか否かを調べ(ステップ427)、CK≧xが成
立しない場合はステップ424に戻り、CK≧xが成立
した場合は、モータ正転信号MOFを「0」にするとと
もに定電圧制御信号SPDを「0」にし、異常を示す異
常信号TRBLを「1」にし、待機状態になる。
【0109】ステップ426で、シャッタ信号SHUT
が「0」であると判断されると、次に入口センサ信号P
IRLを調べ(ステップ428)、ここで入口センサ信
号PIRLが「1」であると、真券遅延フラグBDFを
「1」にするとともに連続投入フラグRKFを「1」に
し、また入口センサ信号PIRLが「0」である場合は
そのまま、ステップ429に移行して、サブルーチンS
UB6を実行する。
【0110】このサブルーチンSUB6の詳細は図35
に示される。図35において、このサブルーチンSUB
6においては、紙幣通過検出信号P2を調べるとともに
(ステップ551)、ステップ423でスタートさせた
3sのタイマがタイムアップしたか否かを調べ(ステッ
プ552)、紙幣通過検出信号P2が「1」で、かつ、
ステップ423でスタートさせた3sのタイマがタイム
アップしていない場合は「YES」となり、紙幣通過検
出信号P2が「0」、またはステップ423でスタート
させた3sのタイマがタイムアップしている場合は「N
O」となる判断を行う。
【0111】このサブルーチンSUB6の処理により
「NO」と判定された場合は、モータ正転信号MOFを
「0」にするとともに定電圧制御信号SPDを「0」に
し、図18のフローに移行して異常を示す異常信号TR
BLを「1」にする。
【0112】また、このサブルーチンSUB6の処理に
より「YES」と判断されると、モータパルスMOPL
Sの計数値CKが所定の値xより大きいか否か、すなわ
ちCK≧xが成立するか否かの判断が行われ(ステップ
430)、CK≧xが成立しないとステップ428に戻
るが、CK≧xが成立すると、次に真券遅延フラグBD
Fを調べ(ステップ431)、真券遅延フラグBDFが
「1」の場合はそのまま、真券遅延フラグBFDが
「0」の場合は、真券信号BILLを「1」にして図2
8のフローに移行し、3sのタイマをスタートさせる
(ステップ432)。次に、入口センサ信号PIRLを
調べ(ステップ433)、入口センサ信号PIRLが
「0」の場合は、次に、シャッタ信号SHUTを調べ
(ステップ434)、ここで、シャッタ信号SHUTが
「1」であると、モータ正転信号MOFを「0」にする
とともに定電圧制御信号SPDを「0」にし、図18の
フローに移行して異常を示す異常信号TRBLを「1」
にする。
【0113】また、ステップ433で、入口センサ信号
PIRLが「1」の場合は連続投入フラグRKFを
「1」にし、またステップ434でシャッタ信号SHU
Tが「0」の場合はそのままステップ435に移行し、
サブルーチンSUB6を再び実行する。
【0114】このサブルーチンSUB6の処理により
「NO」と判定された場合は、モータ正転信号MOFを
「0」にするとともに定電圧制御信号SPDを「0」に
し、図18のフローに移行して異常を示す異常信号TR
BLを「1」にする。
【0115】また、このサブルーチンSUB6の処理に
より「YES」と判定された場合は、モータパルスMO
PLSの計数値CKが所定の値xより大きいか否か、す
なわちCK≧xが成立するか否かの判断が行われ(ステ
ップ436)、CK≧xが成立しないとステップ433
に戻るが、CK≧xが成立すると、次に、入口センサ信
号PIRLを調べ(ステップ437)、入口センサ信号
PIRLが「0」の場合は、次に、シャッタ信号SHU
Tを調べ(ステップ438)、ここで、シャッタ信号S
HUTが「1」であると、真券信号BILLを「0」に
し、モータ正転信号MOFを「0」にするとともに定電
圧制御信号SPDを「0」にし、図18のフローに移行
して異常を示す異常信号TRBLを「1」にする。
【0116】また、ステップ437で、入口センサ信号
PIRLが「1」であると判定された場合は、連続投入
フラグRKFを「1」にし、またステップ438でシャ
ッタ信号SHUTが「0」の場合はそのまま、ステップ
439に移行し、ステップ432でスタートさせたタイ
マがタイムアップしたかを調べる(ステップ439)。
ここで、ステップ432でスタートさせたタイマがタイ
ムアップしたと判断された場合は、モータ正転信号MO
Fを「0」にするとともに定電圧制御信号SPDを
「0」にし、図18のフローに移行して異常を示す異常
信号TRBLを「1」にする。
【0117】また、ステップ439で、ステップ432
でスタートさせたタイマがタイムアップしていないと判
断された場合は、次に、紙幣通過検出信号P2を調べ
(ステップ440)、紙幣通過検出信号P2が「1」の
場合は、次に、モータパルスMOPLSの計数値CKが
所定の値xより大きいか否か、すなわちCK≧xが成立
するかを調べ(ステップ442)、CK≧xが成立しな
いとステップ437に戻るが、CK≧xが成立すると、
モータ正転信号MOFを「0」にするとともに定電圧制
御信号SPDを「0」にし、異常を示す異常信号TRB
Lを「1」にし待機状態となる。
【0118】ステップ440で、紙幣通過検出信号P2
が「0」と判断された場合は、モータパルスMOPLS
の計数値CKを「0」にクリアし(ステップ441)、
図29のフローに移行し、次に、真券遅延フラグBDF
を調べる(ステップ443)。ここで、真券遅延フラグ
BDFが「1」の場合は、真券信号BILLを「1」に
し、真券遅延フラグBDFが「0」の場合はそのまま、
ステップ444に移行し、連続投入フラグRKFを調べ
る。ここで、連続投入フラグRKFが「0」の場合は、
入口センサ信号PIRLを調べ(ステップ445)、入
口センサ信号PIRLが「0」の場合は、次に、シャッ
タ信号SHUTを調べ(ステップ446)、ここで、シ
ャッタ信号SHUTが「1」の場合は、モータ正転信号
MOFを「0」にするとともに定電圧制御信号SPDを
「0」にし、図18のフローに移行して異常を示す異常
信号TRBLを「1」にする。
【0119】また、ステップ445で入口センサ信号P
IRLが「1」と判定された場合、またはステップ44
6でシャッタ信号SHUTが「0」と判定された場合
は、サブルーチンSUB7が実行される(ステップ44
7)。
【0120】このサブルーチンSUB7の詳細は図36
に示される。図36において、このサブルーチンSUB
7においては、紙幣通過検出信号P2を調べるとともに
(ステップ561)、ステップ432でスタートさせた
3sのタイマがタイムアップしたか否かを調べ(ステッ
プ562)、紙幣通過検出信号P2が「0」でかつステ
ップ423でスタートさせた3sのタイマがタイムアッ
プしていない場合は「YES」となり、紙幣通過検出信
号P2が「1」、またはステップ423でスタートさせ
た3sのタイマがタイムアップしている場合は「NO」
となる判断を行う。
【0121】このサブルーチンSUB7の処理により
「NO」と判定された場合は、モータ正転信号MOFを
「0」にするとともに定電圧制御信号SPDを「0」に
し、図18のフローに移行して異常を示す異常信号TR
BLを「1」にする。
【0122】また、このサブルーチンSUB7の処理に
より「YES」と判断されると、モータパルスMOPL
Sの計数値CKが所定の値xより大きいか否か、すなわ
ちCK≧xが成立するか否かが調べられ(ステップ44
8)、CK≧xが成立しないとステップ444に戻る
が、CK≧xが成立すると、モータ正転信号MOFを
「0」にするとともに定電圧制御信号SPDを「0」に
し、光センサPxL、PxC、PxRを発光点滅状態に
制御し、次に説明する収金動作に移行する。
【0123】また、ステップ444で、連続投入フラグ
RKFが「1」と判定された場合は、次に、ステップ4
32でスタートさせた3sのタイマがタイムアップした
か否かを調べ(ステップ449)、タイムアップしてい
ない場合はステップ448に移行し、タイムアップして
いる場合は、モータ正転信号MOFを「0」にするとと
もに定電圧制御信号SPDを「0」にし、図18のフロ
ーに移行して異常を示す異常信号TRBLを「1」にす
る。
【0124】図37は、上述したサブルーチンSUB1
〜SUB7の処理を表で示したものである。図37から
明らかなように、サブルーチンSUB1においては、入
口センサ信号PIRLのみが「1」の状態、すなわち、
紙幣挿入口3から挿入された紙幣によりレバー81の回
動のみが入口センサ80により検出されている状態を判
断し、サブルーチンSUB2においては、入口センサ信
号PIRLが「1」で、シャッタ信号SHUTが不定
で、かつ紙幣通過検出信号P2が「0」の場合、すなわ
ち、レバー81の回動が入口センサ80により検出さ
れ、かつ引き抜き防止レバー82の回動がシャッタスイ
ッチ84により検出される場合を含むが、紙幣通過レバ
ー83の回動が紙幣通過検出スイッチ85により検出さ
れていない状態が検出され、サブルーチンSUB3にお
いては、入口センサ信号PIRLが「1」で、シャッタ
信号SHUTが「1」で、かつ紙幣通過検出信号P2が
「0」の状態、すなわち、レバー81の回動が入口セン
サ80により検出され、かつ引き抜き防止レバー82の
回動がシャッタスイッチ84により検出され、かつ紙幣
通過レバー83の回動が紙幣通過検出スイッチ85によ
り検出されていない状態が検出され、サブルーチンSU
B4においては、入口センサ信号PIRLが不定で、シ
ャッタ信号SHUTが「1」で、かつ紙幣通過検出信号
P2が「0」の状態、すなわち、引き抜き防止レバー8
2の回動がシャッタスイッチ84により検出され、か
つ、入口センサ80により検出されるレバー81が復帰
した場合を含み、かつ紙幣通過レバー83の回動が紙幣
通過検出スイッチ85により検出されていない状態が検
出され、サブルーチンSUB5においては、入口センサ
信号PIRLが「0」で、シャッタ信号SHUTが
「1」で、かつ紙幣通過検出信号P2が不定の状態、す
なわち、入口センサ80により検出されるレバー81が
復帰し、引き抜き防止レバー82の回動がシャッタスイ
ッチ84により検出され、かつ、紙幣通過レバー83の
回動が紙幣通過検出スイッチ85により検出された場合
を含む状態が検出され、サブルーチンSUB6において
は、入口センサ信号PIRLおよびシャッタ信号SHU
Tが不定で、かつ紙幣通過検出信号P2が「1」の状
態、すなわち、入口センサ80および回動がシャッタス
イッチ84の出力は問わずに、紙幣通過レバー83の回
動が紙幣通過検出スイッチ85により検出された状態が
検出され、サブルーチンSUB7においては、入口セン
サ信号PIRLおよびシャッタ信号SHUTが不定で、
かつ紙幣通過検出信号P2が「0」の状態、すなわち、
入口センサ80および回動がシャッタスイッチ84の出
力は問わずに、紙幣通過レバー83が復帰した状態が検
出される。なお、前掲の図8は、サブルーチンSUB2
またはサブルーチンSUB3により検出される状態に対
応し、図9は、サブルーチンSUB5またはサブルーチ
ンSUB6により検出される状態に対応し、図10は、
サブルーチンSUB6により検出される状態に対応し、
図11は、サブルーチンSUB7により検出される状態
に対応している。ここで、サブルーチンSUB1からS
UB5までの状態、すなわち、引き抜き防止レバー82
が回動して、これが復帰しないまでの状態、換言すれば
返金可能な状態においては、受入禁止信号INHを調
べ、これが「0」すなわち受入禁止状態を示している場
合は、直ぐに返金処理に移行するように構成されてい
る。しかし、サブルーチンSUB6およびSUB7の状
態、すなわち、引き抜き防止レバー82が復帰している
可能性のある状態、換言すれば返金不能な状態において
は受入禁止信号INHの判断を行わないように構成され
ている。
【0125】また、この実施例において、図16に示す
制御部100は、紙幣挿入口3から挿入された紙幣のデ
ータを、エンコーダ70から出力されるモータパルスM
OPLSに同期して,図7に示した3つの光センサPx
L、PxC、PxRおよび2つの磁気センサLHD、R
HDの出力を取り込み、この取り込んだデータに基づき
挿入された紙幣が真券であるか否か随時判定し、この随
時判定により真券でないと判定されると、その時点で直
ちに図21のフローに示した返金処理に移行し、駆動モ
ータ50を逆転して、その偽貨と判定された紙幣を返却
するように構成されている(随時判定処理)。
【0126】具体的には、紙幣挿入口3から挿入された
紙幣が光センサPxRの出力により検出されると、エン
コーダ70から出力されるモータパルスMOPLSの計
数を開始し、このモータパルスMOPLSに同期した3
つの光センサPxL、PxC、PxRおよび2つの磁気
センサLHD、RHDの読み取りデータのサンプリング
を開始する。
【0127】すなわち、エンコーダ70からモータパル
スMOPLSが出力されると、これが制御部100の割
込信号となり、この割込信号により制御部100は、 1)光センサPxR(赤外色)で読み取られた光データ 2)光センサPxC(赤色)で読み取られた光データ 3)光センサPxL(赤外色)で読み取られた光データ 4)磁気センサRHDで読み取られた磁気データ 5)磁気センサLHDで読み取られた磁気データ の順でデータの取り込みを行う。
【0128】そして、光センサPxR(赤外色)で読み
取られた光データ、光センサPxC(赤色)で読み取ら
れた光データ、光センサPxL(赤外色)で読み取られ
た光データはそれぞれ5パルスに対応する5個のデータ
の平均がとられ、データのサンプリングを開始時に最初
に読み取られたデータを「255」としてその割合が求
められ、その割合を示すデータが制御部100の図示し
ないメモリ(RAM)に記憶される。具体的には、3個
の光センサPxL、PxC、PxRに関してサンプリン
グを開始時に最初に読み取られたデータをそれぞれ基準
データDL0、DC0、DR0とし、平均がとられた入
力データをDLi、DCi、DRiとすると、それぞれ MDLi=(DLi+255)/DL0 MDCi=(DCi+255)/DC0 MDRi=(DRi+255)/DR0 の演算により記憶すべきデータMDLi、MDCi、M
DRiが求められる。ここで入力データDLi、DC
i、DRiが基準データDL0、DC0、DR0を越え
てしまった場合は、記憶すべきデータMDLi、MDC
i、MDRiとして「FFH」を記憶する。
【0129】このような記憶方法によると、各入力デー
タをDLi、DCi、DRiのアナログディジタル変換
を10ビットで行って入力した場合でも各記憶データM
DLi、MDCi、MDRiを1バイト以下にすること
ができる。
【0130】また、磁気センサRHDで読み取られた磁
気データおよび磁気センサLHDで読み取られた磁気デ
ータもそれぞれ5パルスに対応する5個のデータの平均
がとられこの平均データMRHDi、MLHDiが記憶
される。ここで、平均データMRHDi、MLHDiが
1バイトを越えた場合は平均データMRHDi、MLH
Diの代わりに「FFH」を記憶する。
【0131】このように、モータパルスMOPLSが5
個発生する毎に算出される5つのデータMDLi、MD
Ci、MDRiおよびMRHDi、MLHDiはそれぞ
れ同一のアドレスに記憶され、この5つのデータMDL
i、MDCi、MDRiおよびMRHDi、MLHDi
に基づき、各アドレス毎に挿入された紙幣の随時判定が
行われる。なお、この実施例ではアドレス数を「40」
に設定し、40のアドレスで随時判定を行うように構成
されている。すなわち、この場合、1枚の紙幣に対し
て、5×40のデータMDLi、MDCi、MDRi、
MRHDi、MLHDi(i=1〜40)が記憶され
る。
【0132】また、図37において随時判定の欄で「O
N」となっている状態においては上記随時判定を行い、
「OFF」となっている状態においては上記随時判定は
行わない。
【0133】上記随時判定の仕方は、光データに関して
は以下のようにして行われる。
【0134】すなわち、各アドレスの3つの記憶データ
MDLi、MDCi、MDRiを加算し、その合計値を
255として各センサに対応するデータの割合を求め、
これを予め記憶したROMテーブルの値と比較すること
により判定する。
【0135】具体的には、まず、センサPxRに対応す
る記憶データMDRiの割合Aを次式 A=(MDRi×255)/(MDLi+MDCi+M
DRi) の演算により求め、ROMテーブルに予め記憶した値A
の上限値AHと下限値ALの間にこの算出値Aが入る
か、すなわち AH≧A≧AL が成立するかの判断を行い、次に、センサPxRに対応
する記憶データMDRiとセンサPxCに対応する記憶
データMDCiとを加算した値の割合Bを次式 B={(MDRi+MDCi)×255)}/(MDL
i+MDCi+MDRi) の演算により求め、ROMテーブルに予め記憶した値B
の上限値BHと下限値BLの間にこの算出値Bが入る
か、すなわち BH≧A≧BL が成立するかの判断を行い、これら2つの条件が成立し
ない場合は真券でないと判定する。
【0136】なお、上記判断は紙幣の4つの挿入方向全
てに対して行い、いずれにおいても上記条件が成立しな
い場合は真券でないと判定する。
【0137】このように、挿入された紙幣に対して各ア
ドレスに記憶したデータに基づき随時判断を行い、真券
でないと判定されるとその時点でその紙幣を返却する構
成をとることにより紙幣の処理を迅速に行うことが可能
になる。
【0138】また、各アドレスに記憶したデータにより
紙幣の横方向の濃淡を判断しているので、紙幣を裁断し
これに別の用紙を張り合わせたような偽造紙幣も容易に
識別することができる。
【0139】このようにして、挿入された紙幣に関して
全アドレスにデータの書き込みが終了すると、この全ア
ドレスに書き込まれたデータに基づき紙幣が真券である
か否かが判定される。この場合の判定は、この実施例に
おいては、光データMDLi、MDCi、MDRiのみ
に基づき行われる。なお、ここで、磁気データMRHD
i、MLHDiも参照してこの判定を行うように構成し
てもよい。
【0140】全アドレスにデータの書き込みが終了した
後における判定は次のようにして行われる。
【0141】まず、制御部100のRAMに記憶された
光データMDLi、MDCi、MDRiの処理を行う。
この処理はあるアドレス範囲内にある光データMDL
i、MDCi、MDRiの最大値と最小値を選出し、こ
の選出した最大値を「255」として各アドレスの光デ
ータMDLi、MDCi、MDRiを255分率に置き
換える。
【0142】次に、この255分率に置き換えたデータ
を基に最大値と最小値のデータを判定する。その判定方
法は、上限値および下限値のそれぞれの上限と下限の判
定値を記憶したROMテーブルを予め用意し、 上限≧上限値≧下限 上限≧下限値≧下限 が成立するかを判断する。ここで成立しなければ、他の
方向に対して同様の判断を行う。そして4つの全ての方
向に対して上記条件が成立しなければその場で図21の
フローに移行して挿入された紙幣を返却する。
【0143】いずれかの方向に関して上記条件が成立す
ると、この成立した方向に関して光データの判定を行
う。この判定の方法は、各光センサPxL、PxC、P
xRに対応して上限と下限を記憶したROMテーブルを
用い、各光データに関して 上限≧光データ≧下限 が成立するかの判断を行う。具体的には光センサPx
L、PxC、PxRに対応する光データに関して順に4
0アドレス分の比較判断を行う。ここで全ての光データ
が判定値以内でない場合は、他の方向の最大値と最小値
の判定から繰り返す。これにより、全ての光データが判
定値以内であると判定された場合は、上記随時判定によ
る方向と今回の判定の方向とが全て一致しているかの判
断を行い、全て一致していると、これを真券であると判
定する。しかし、4方向全てに一致しない場合は真券で
ないとして図21に示した返金処理に移行する。
【0144】なお、この実施例において、上記ROMテ
ーブルは受入アップモード、標準モード、精度アップモ
ードの3モード分が用意されており、電源投入時に精度
切替ポートの状態によりROMテーブルの選択を行うよ
うに構成されている。
【0145】収金動作 図38は収金動作を示したものである。収金動作におい
ては、搬送された紙幣を紙幣収納ボックス6内に押し込
んで積載収容する処理を行うとともに、収金確認信号S
TACKを発生する。
【0146】図38において、まずスタック動作を実行
する(ステップ601)。このスタック動作については
後に詳述する。スタック動作が終了すると、収金確認信
号STACKを「1」にし、100ms待つ(ステップ
602)。その後、紙幣通過検出信号P2、シャッタ信
号SHUT、光センサPxRの出力を調べる(ステップ
603、604、605)。ここで、紙幣通過検出信号
P2、シャッタ信号SHUT、光センサPxRの出力の
出力がいずれも「0」であると、次に入口センサ信号P
IRLを調べ(ステップ606)、入口センサ信号PI
RLが「1」であると、挿入動作に移行し、入口センサ
信号PIRLが「0」であると、待機状態になる。
【0147】また、ステップ603、604、605
で、紙幣通過検出信号P2、シャッタ信号SHUT、光
センサPxRの出力の内いずれかが「1」となると、再
びスタック動作を行い(ステップ607)、このスタッ
ク動作が2回目でない場合はステップ602に戻り、2
回目であると、次に紙幣通過検出信号P2、シャッタ信
号SHUT、光センサPxRの出力を調べ(ステップ6
09、610、611)、ここで、紙幣通過検出信号P
2、シャッタ信号SHUT、光センサPxRの出力の出
力がいずれも「0」であると、ステップ606に移行す
る。
【0148】また、ステップ609、610、611に
おいて、紙幣通過検出信号P2、シャッタ信号SHU
T、光センサPxRの出力の内いずれかが「1」となる
と、光センサPxL、PxC、PxRを発光点滅状態に
制御し、異常信号TRBLを「1」にして待機状態とな
る。
【0149】スタック動作 図39乃至図41はスタック動作を示したものである。
【0150】図39において、まず、3sのタイマをス
タートさせる(ステップ702)。そして、モータ正転
信号MORを「1」にして、駆動モータ50を逆転駆動
する。次に、真券遅延フラグBDFを調べる(ステップ
703)。ここで真券遅延フラグBDFが「1」である
と、400ms経過したかを調べ(ステップ704)、
400ms経過すると、真券遅延フラグBDFを「0」
にし、真券信号BILLを「0」にする。その後、キャ
リア信号CARRYを調べ(ステップ705)、キャリ
ア信号CARRYが「0」であると、次にステップ70
2でスタートさせた3sのタイマがタイムアップしたか
を調べる(ステップ706)。ここでタイムアップして
いないと判断されると、ステップ703に戻り、タイム
アップしていると判断された場合は光センサPxL、P
xC、PxRを発光点滅状態に制御し、次に紙幣通過検
出信号P2、シャッタ信号SHUT、光センサPxRの
出力、入口センサ信号PIRLを調べる(ステップ70
7、708、709、710)。ここで、紙幣通過検出
信号P2、シャッタ信号SHUT、光センサPxRの出
力、入口センサ信号PIRLがともに「0」であると、
次にキャリアスイッチフラグCAMSTを調べ(ステッ
プ711)、ここで、キャリアスイッチフラグCAMS
Tが「0」であると、キャリアスイッチフラグCAMS
Tを「1」にし、光センサPxL、PxC、PxRを発
光点灯状態に制御して収金動作に移行する。
【0151】またステップ711で、キャリアスイッチ
フラグCAMSTが「1」であると、キャリアスイッチ
フラグCAMSTを「0」にし、図18に移行して異常
信号TRBLを「1」にする。
【0152】また、ステップ707、708、709、
710において、紙幣通過検出信号P2、シャッタ信号
SHUT、光センサPxRの出力、入口センサ信号PI
RLのいずれかが「1」になると、光センサPxL、P
xC、PxRを発光点滅状態に制御するとともに、異常
信号TRBLを「1」にしてステップ707に戻る。ま
た、ステップ703で、真券遅延フラグBDFが「0」
と判断された場合またはステップ704で、400ms
経過していないと判断された場合はステップ705に移
行する。
【0153】また、ステップ705で、キャリア信号C
ARRYが「0」であると判定された場合は、図40に
示すフローに移行し、100ms待ち(ステップ71
2)、次に真券遅延フラグBDFを調べる(ステップ7
13)。ここで、真券遅延フラグBDFが「1」である
と、400ms経過したかを調べ(ステップ714)、
400ms経過すると、真券遅延フラグBDFを「0」
にし、真券信号BILLを「0」にする。次に、満杯電
流検出信号FULLIを調べる(ステップ715)。な
お、ステップ713で、真券遅延フラグBDFが「0」
と判断された場合またはステップ714で400ms経
過していないと判断された場合はステップ715に移行
する。
【0154】ステップ715で、満杯電流検出信号FU
LLIが「0」と判断された場合は、満杯フラグFLF
を「0」にし、次にキャリア信号CARRYを調べる
(ステップ716)。ここで、キャリア信号CARRY
が「0」の場合は、モータパルスMOPLSの計数値C
Kを「0」にクリアし(ステップ725)、次にステッ
プ702でスタートさせた3sのタイマがタイムアップ
したかを調べ(ステップ726)、タイムアップしてい
ないと、次にモータパルスMOPLSの計数値CKが所
定の値xより大きいか否か、すなわちCK≧xが成立す
るか否かを調べ(ステップ727)、CK≧xが成立し
ないとステップ726に戻り、CK≧xが成立すると、
モータ正転信号MORを「0」にしてリターンする。
【0155】ステップ715で、満杯電流検出信号FU
LLIが「1」と判断された場合は、次に満杯フラグF
LFを調べ(ステップ718)、満杯フラグFLFが
「0」であると、xsのタイマをスタートさせ(ステッ
プ719)、ステップ713に戻る。
【0156】ステップ718で、満杯フラグFLFが
「1」であると判断されると、次にステップ719でス
タートさせたxsのタイマがタイムアップしたかを調べ
(ステップ720)、タイムアップしていない場合は、
次にキャリア信号CARRYを調べ(ステップ72
4)、ここでキャリア信号CARRYが「1」である
と、ステップ713に戻り、キャリア信号CARRYが
「0」であると、ステップ725に移行する。
【0157】ステップ720で、ステップ719でスタ
ートさせたxsのタイマがタイムアップしていると判断
された場合は、満杯信号FULLを「1」にし、次にセ
フティ信号SAFFTYを調べる(ステップ721)。
ここで、セフティ信号SAFFTYが「0」であるとス
テップ721に戻り、セフティ信号SAFFTYが
「1」の場合は、満杯信号FULLを「0」にするとと
もに、異常信号TRBLを「1」にし、100ms待ち
(ステップ722)、再びセフティ信号SAFFTYを
調べる(ステップ723)。ここで、セフティ信号SA
FFTYが「1」であるとステップ723に戻り、セフ
ティ信号SAFFTYが「0」の場合は、異常信号TR
BLを「0」にし、収金動作に移行する。
【0158】また、ステップ716で、キャリア信号C
ARRYが「1」であると判断された場合は、次に、ス
テップ702でスタートさせた3sのタイマがタイムア
ップしたかを調べ(ステップ717)、タイムアップし
ていない場合は、ステップ713に戻る。
【0159】ステップ717で、ステップ702でスタ
ートさせた3sのタイマがタイムアップしていると判断
された場合またはステップ726でステップ702でス
タートさせた3sのタイマがタイムアップしていると判
断された場合は図41のフローに移行する。図41のフ
ローにおいては、まず、紙幣通過検出信号P2、シャッ
タ信号SHUT、光センサPxRの出力、入口センサ信
号PIRLを調べる(ステップ728、729、73
0、731)。ここで、紙幣通過検出信号P2、シャッ
タ信号SHUT、光センサPxRの出力、入口センサ信
号PIRLがともに「0」であると、次にキャリアスイ
ッチフラグCAMSTを調べ(ステップ732)、ここ
で、キャリアスイッチフラグCAMSTが「0」である
と、キャリアスイッチフラグCAMSTを「1」にし、
光センサPxL、PxC、PxRを発光点灯状態に制御
して収金動作に移行する。
【0160】またステップ732で、キャリアスイッチ
フラグCAMSTが「1」であると、キャリアスイッチ
フラグCAMSTを「0」にし、図18に移行して異常
信号TRBLを「1」にする。
【0161】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
紙幣挿入口に投入された紙幣を紙幣搬送路に沿って装置
本体内部へ搬送する紙幣搬送部と、前記紙幣搬送路に配
設され、搬送された紙幣が真券か否かを判別するための
データを読み取るデータ読取部と、前記データ読取部で
読み取られたデータに基づき真券と判定された紙幣を紙
幣収納ボックス内に押し込んで積載収容する押圧手段を
有する紙幣収納部と、前記紙幣搬送部および押圧手段に
駆動力を伝達する駆動部とを具え、前記駆動部は、1つ
のモータと、前記モータの正転時には該モータの回転力
を前記紙幣搬送部のみに伝達して、前記紙幣搬送部のみ
を前記紙幣を前記装置本体内部へ搬送する方向に駆動
し、前記モータの逆転時には該モータの回転力を前記紙
幣搬送部および押圧手段の両者に伝達し、前記紙幣搬送
部を前記紙幣を前記紙幣挿入口に返却する方向に駆動す
るとともに前記押圧手段を駆動する動力伝達手段とを具
えた紙幣処理装置において、返金要求が生じた場合は、
前記紙幣挿入口から投入された紙幣が返却可能な位置に
ある場合に限り前記モータの逆転を許可する制御手段を
具備して構成したので、紙幣処理装置の構造を簡素化し
て紙幣処理装置を安価に提供することができるととも
に、紙幣詰まり等が生じないようにした紙幣処理装置を
提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる紙幣処理装置の一実施例を示
す側面図。
【図2】図1に示したスライド装置の動作を説明する一
部拡大図。
【図3】図1に示したスライド装置の動作を説明する一
部拡大図。
【図4】図1に示した駆動部を上方から見た一部拡大断
面図。
【図5】図1に示した駆動部を側方から見た一部拡大断
面図。
【図6】図1に示した駆動部を右方から見た一部拡大断
面図。
【図7】この実施例で用いられる3つの光センサPx
L、PxC、PxRおよび2つの磁気センサLHD、R
HDの配置関係を示した図。
【図8】図1に示した実施例の動作を説明するための図
で、図1に示した入り口センサおよびシャッタスイッチ
が動作している状態を示す図。
【図9】図1に示した実施例の動作を説明するための図
で、図1に示したシャッタスイッチおよび紙幣通過検出
スイッチが動作している状態を示す図。
【図10】図1に示した実施例の動作を説明するための
図で、図1に示した紙幣通過検出スイッチのみが動作し
ている状態を示す図。
【図11】図1に示した実施例の動作を説明するための
図で、紙幣がスタック位置に達した状態を示す図。
【図12】図1に示した実施例の動作を説明するための
図で、紙幣のスタック動作中の状態を示す図。
【図13】図1に示した実施例の動作を説明するための
図で、紙幣のスタック動作が終了した状態を示す図。
【図14】図1に示した実施例の動作を説明するための
図で、スタックされた紙幣を取り出す状態を示す図。
【図15】図1に示した実施例の動作を説明するための
図で、紙幣の返金動作状態を示す図。
【図16】図1に示した実施例の制御装置の構成を示す
ブロック図。
【図17】図16に示した制御部の電源投入時の処理を
示すフローチャート。
【図18】図16に示した制御部の電源投入時の処理を
示すフローチャート。
【図19】図16に示した制御部の電源投入時の処理を
示すフローチャート。
【図20】図16に示した制御部の電源投入時の処理を
示すフローチャート。
【図21】図16に示した制御部の返金動作時の処理を
示すフローチャート。
【図22】図16に示した制御部の返金動作時の処理を
示すフローチャート。
【図23】図16に示した制御部の待機時の処理を示す
フローチャート。
【図24】図16に示した制御部の紙幣挿入時の処理を
示すフローチャート。
【図25】図16に示した制御部の紙幣挿入時の処理を
示すフローチャート。
【図26】図16に示した制御部の紙幣挿入時の処理を
示すフローチャート。
【図27】図16に示した制御部の紙幣挿入時の処理を
示すフローチャート。
【図28】図16に示した制御部の紙幣挿入時の処理を
示すフローチャート。
【図29】図16に示した制御部の紙幣挿入時の処理を
示すフローチャート。
【図30】図24に示したサブルーチンSUB1の詳細
を示すフローチャート。
【図31】図24に示したサブルーチンSUB2の詳細
を示すフローチャート。
【図32】図25に示したサブルーチンSUB3の詳細
を示すフローチャート。
【図33】図25に示したサブルーチンSUB4の詳細
を示すフローチャート。
【図34】図25および図26に示したサブルーチンS
UB5の詳細を示すフローチャート。
【図35】図26および図27に示したサブルーチンS
UB6の詳細を示すフローチャート。
【図36】図29に示したサブルーチンSUB7の詳細
を示すフローチャート。
【図37】図30から図36に示したサブルーチンSU
B1〜SUB7における処理を表で示した図。
【図38】図16に示した制御部の収金動作時の処理を
示すフローチャート。
【図39】図16に示した制御部のスタック動作時の処
理を示すフローチャート。
【図40】図16に示した制御部のスタック動作時の処
理を示すフローチャート。
【図41】図16に示した制御部のスタック動作時の処
理を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 紙幣処理装置 2 装置本体 3 紙幣挿入口 4 紙幣搬送部 5 データ読取部 6 紙幣収納ボックス 7 押圧手段 8 紙幣収納部 9 駆動部 10 紙幣搬送路 50 駆動モータ 51 動力伝達手段 60 一方向クラッチ 70 エンコーダ 80 入口センサ 81 レバー 82 引き抜き防止レバー 83 紙幣通過レバー 84 シャッタスイッチ 85 紙幣通過検出スイッチ 86 キャリアスイッチ 90 満杯検出スイッチ 91 紙幣回収カバー 92 セフティスイッチ 100 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G07F 7/04 G07F 7/04 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 9/00 B65H 43/08 G07D 7/00 G07F 7/04

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙幣挿入口に投入された紙幣を紙幣搬送
    路に沿って装置本体内部へ搬送する紙幣搬送部と、前記
    紙幣搬送路に配設され、搬送された紙幣が真券か否かを
    判別するためのデータを読み取るデータ読取部と、前記
    データ読取部で読み取られたデータに基づき真券と判定
    された紙幣を紙幣収納ボックス内に押し込んで積載収容
    する押圧手段を有する紙幣収納部と、前記紙幣搬送部お
    よび押圧手段に駆動力を伝達する駆動部とを具え、前記
    駆動部は、1つのモータと、前記モータの正転時には該
    モータの回転力を前記紙幣搬送部のみに伝達して、前記
    紙幣搬送部のみを前記紙幣を前記装置本体内部へ搬送す
    る方向に駆動し、前記モータの逆転時には該モータの回
    転力を前記紙幣搬送部および押圧手段の両者に伝達し、
    前記紙幣搬送部を前記紙幣を前記紙幣挿入口に返却する
    方向に駆動するとともに前記押圧手段を駆動する動力伝
    達手段とを具えた紙幣処理装置において、 返金要求が生じた場合は、前記紙幣挿入口から投入され
    た紙幣が返却可能な位置にある場合に限り前記モータの
    逆転を許可する制御手段を具備したことを特徴とする紙
    幣処理装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、 前記紙幣挿入口から投入された紙幣が返却可能な位置に
    あるかを判断する紙幣返却可能位置判断手段と、 前記返金要求が生じた場合は、前記紙幣返却可能位置判
    断手段により紙幣が返却可能な位置にある場合に限り前
    記モータに対して逆転指令を発生する逆転指令発生手段
    とを具備したことを特徴とする請求項1の紙幣処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記紙幣搬送路は、 前記紙幣挿入口近傍に配設され前記紙幣挿入口から挿入
    された紙幣を検出する入口センサと、 前記データ読取部の下流側に配設され、前記紙幣挿入口
    から挿入された紙幣の当接により回動し、該回動復帰に
    より前記紙幣の引き抜きを防止する引き抜き防止レバー
    の回動を検出するシャッタスイッチと、 前記紙幣の積載収容位置の上流側に配設され、前記紙幣
    の通過を検出する紙幣通過検出スイッチとを具備し、 前記紙幣返却可能位置判断手段は、 前記入口センサ、前記シャッタスイッチ、前記紙幣通過
    検出スイッチの出力に基づき前記引き抜き防止レバーが
    復帰する前の状態を検出して、該状態を紙幣返却可能位
    置として判断することを特徴とする請求項2の紙幣処理
    装置。
  4. 【請求項4】 前記入口センサは、 前記紙幣挿入口近傍に配設され前記紙幣挿入口から挿入
    された紙幣の当接により回動する1対のレバーと、 前記1対のレバーが同時に回動したことを光学的に検出
    する光学的スイッチ手段とを具備することを特徴とする
    請求項3の紙幣処理装置。
  5. 【請求項5】 前記紙幣通過検出スイッチは、 前記紙幣の積載収容位置の近傍で、かつ前記紙幣の積載
    収容位置の上流側に配設され、前記紙幣搬送路を搬送さ
    れる紙幣の当接により回動する紙幣通過レバーと、 前記紙幣通過レバーの回動を光学的に検出する光学的ス
    イッチ手段とを具備することを特徴とする請求項3の紙
    幣処理装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、 前記紙幣搬送路を前記紙幣が通過するにしたがって前記
    データ読取部から出力されるデータを所定のサンプリン
    グパルスにしたがって取り込み、該取り込んだデータに
    したがって前記紙幣が真券か否かを随時判断し、前記紙
    幣が真券でないと判断されると、その時点で前記モータ
    に対して逆転指令を発生することにより前記紙幣を返金
    する処理を実行することを特徴とする請求項1の紙幣処
    理装置。
  7. 【請求項7】 前記サンプリングパルスは、 前記モータの正転駆動時に、該モータの回転に対応して
    発生されるモータパルスが用いられることを特徴とする
    請求項6の紙幣処理装置。
  8. 【請求項8】 前記データ読取部は、 前記紙幣搬送路の両端に配設され、前記紙幣搬送路を通
    過する紙幣の通過光を検出する第1および第2の光セン
    サと、 前記紙幣搬送路の中央に配設され、前記紙幣搬送路を通
    過する紙幣の通過光を検出する第3の光センサと、 前記紙幣搬送路の両端に配設され、前記紙幣搬送路を通
    過する紙幣の磁気特性を検出する第1および第2の磁気
    センサとを具備し、 前記制御部は、 前記第1、第2、第3の光センサおよび前記第1および
    第2に磁気センサの読取り出力データを前記モータパル
    スに同期して取り込み、該取り込んだデータに基づき前
    記随時判定を行うことを特徴とする請求項7の紙幣処理
    装置。
  9. 【請求項9】 前記制御部は、 前記モータパルスに同期して取り込んだ前記第1、第
    2、第3の光センサおよび前記第1および第2に磁気セ
    ンサの読取り出力データを所定の基準データに対する割
    合データとして各アドレスに記憶する第1の記憶手段
    と、 前記記憶手段に記憶された各アドレスのデータに対応す
    る所定のしきい値を記憶する第2の記憶手段と、 前記第1の記憶手段に記憶されたデータと前記第2の記
    憶手段に記憶されたデータとを各アドレス毎に順次比較
    することにより前記随時判定を行うことを特徴とする請
    求項8の紙幣処理装置。
  10. 【請求項10】 前記随時判定は、 前記紙幣の挿入方向に対応した4つの方向に対して行
    い、いずれかの方向に対して真券として判定されない場
    合は真券でないと判定することを特徴とする請求項9の
    紙幣処理装置。
  11. 【請求項11】 前記制御部は、 前記第1の記憶手段の全アドレスにデータが記憶された
    場合、前記第1の記憶手段に記憶された前記第1、第
    2、第3の光センサに対応するデータの分布に基づき前
    記紙幣が真券であるか否かを判定して、該判定により真
    券であると判定された場合は真券信号を発生することを
    特徴とする請求項9の紙幣処理装置。
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