JP3115345U - 自動車用フェンダ一体型サイドミラー - Google Patents

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Abstract

【課題】 視野範囲が広く、死角が少ないことにより運転上安全性が高く、且つ、耐久性があり、更に、走行時に障害物等にぶつかる虞のない自動車用フェンダ一体型サイドミラーを提供する。
【解決手段】 自動車用フェンダ3の上部外装ボディ4に一体的にサイドミラー1を設ける。そして、好適には、自動車用フェンダ3の上部外装ボディ4内に一体的にサイドミラー1が設けられ、且つ、サイドミラー1のミラー部1aは外部に露出され、サイドミラー1の外装部5と、自動車用フェンダ3の上部外装ボディ4とは一体成型によって形成される。
【選択図】 図1

Description

本考案は、自動車用フェンダの上部外装ボディに一体的にサイドミラーを設けた、自動車用フェンダ一体型サイドミラーに関する。
近年、自動車のサイドミラーとして、ドアミラーが多く用いられている。
ドアミラーは、フェンダミラーに比較して、運転手に近い位置に設置されるため、運転手が身近にミラー面を見ることができ、写像も大きく見えるため、見易いという利点がある。
又、運転手の近くのドアミラーは、運転手から手が届くため、自動角度調整機構でない場合に於いては、角度等の調節を運転席から直接行なえるという利点もある。
更に、走行時に於いては、自動車の前部に設けられるフェンダミラーよりは障害物にぶつかって破損する虞が少ないという利点がある。
反対に、ドアミラーは、視野範囲が狭く、死角が発生しやすいため危険であるという問題があり、又、特に、乗降時等に、人や、人の持つ荷物等にぶつかって破損する虞があった。
一方、フェンダミラーは、視野範囲が広く、死角が少ないため、運転上安全であるという利点がある。
反対に、フェンダミラーは、ドアミラーに比較して、運転手から遠い位置に設置されるため、写像が小さくなり、見えにくいという問題点がある。
又、運転手から手が届かないため、角度等の調節を運転席から直接行なえないという問題点もある。更に、走行時に、障害物等にぶつかって破損しやすいという問題がある。更に又、従来のフェンダミラーは、支柱上に保持されて設けられるので、支柱が破損し易く、支柱が破損するとフェンダミラーは、脱離、倒壊、変形、又は、変位してしまうという問題がある。
前述したように、ドアミラーとフェンダミラーには夫々長所と短所があるため、用途によって、使い分けられており、一般車両にはほとんどドアミラーが用いられる一方で、タクシー等は、視野範囲が広く、死角が少ないフェンダミラーが使用されるケースが多い。
ドアミラー及びフェンダミラーに関しては、多数の出願があり、例えば、特許文献1には、ドアミラーが記載され、特許文献2には、フェンダミラーが記載されている。
特開2005−178594号公報 特開2000−289526号公報
前述したようにドアミラーは、視野範囲が狭く、死角が発生しやすいという安全上の問題があり、一方、フェンダミラーは、視野範囲が広く、死角が少ないという利点がある。
そこで、フェンダミラーの利点を持つと共に、従来のフェンダミラーの問題点を少なくしたサイドミラー、即ち、視野範囲が広く、死角が少ない、運転上、安全性の高いサイドミラーであって、且つ、脱離、倒壊、変形、又は、変位する虞がなく、耐久性があり、更に、走行時に障害物等にぶつかる虞がないサイドミラーが望まれている。
尚、前述した特許文献1及び特許文献2は、前述した要望を満たすものではなく、又、現状に於いて、前述した要望を解決する技術は知られていない。
以上の現状に鑑み、本考案は、視野範囲が広く、死角が少ないことにより運転上安全性が高く、且つ、耐久性があり、更に、走行時に障害物等にぶつかる虞のない自動車用フェンダ一体型サイドミラーを提供することを目的とする。
上記の課題を解決すべく、本考案は以下の構成を提供する。
請求項1に係る考案は、自動車用フェンダの上部外装ボディに一体的にサイドミラーを設けたことを特徴とする自動車用フェンダ一体型サイドミラーを提供するものである。
請求項2に係る考案は、自動車用フェンダの上部外装ボディ内に一体的にサイドミラーを設け、且つ、サイドミラーのミラー部を外部に露出させたことを特徴とする自動車用フェンダ一体型サイドミラーを提供するものである。
請求項3に係る考案は、上記サイドミラーの外装部と、自動車用フェンダの上部外装ボディとが一体成型によって形成されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の自動車用フェンダ一体型サイドミラーを提供するものである。
請求項1記載の考案によれば、自動車用フェンダの上部外装ボディに一体的にサイドミラーを設けた自動車用フェンダ一体型サイドミラーを提供するので、視野範囲が広く、死角が少ないことにより運転上安全性が高く、且つ、耐久性があり、更に、走行時に障害物等にぶつかる虞のない自動車用フェンダ一体型サイドミラーを提供できる。
請求項2記載の考案によれば、自動車用フェンダの上部外装ボディ内に一体的にサイドミラーを設け、且つ、サイドミラーのミラー部を外部に露出させた自動車用フェンダ一体型サイドミラーを提供するので、請求項1記載の考案の効果に加え、デザイン性を更に高めることができ、且つ、サイドミラーによる風切り音の低減を図ることができ、更に、雨仕舞い等を良好にすることができる。
請求項3記載の考案によれば、上記サイドミラーの外装部と、自動車用フェンダの上部外装ボディとが一体成型によって形成されているので、請求項1又は2のいずれかに記載の考案の効果に加え、製造コストの削減が図れると共に、デザイン性を更に高めることができる。
以下、実施例を示した図面を参照しつつ本考案の実施の形態を説明する。
図1に於いて、1は、本考案の自動車用フェンダ一体型サイドミラーであり、サイドミラー1は、自動車2の前輪の自動車用フェンダ3の上部外装ボディ4に一体的に設けられる。
好適には、自動車用フェンダ3の上部外装ボディ4内に一体的にサイドミラー1が設けられ、且つ、サイドミラー1のミラー部1aが、運転手から見えるように外部に露出するように構成されている。
そして、前記サイドミラー1の外装部5と、自動車用フェンダ3の上部外装ボディ4とは一体成型プレス加工によって形成されている。
即ち、具体的には、自動車用フェンダ3の上部外装ボディ4は、適宜位置に於いて、自動車2の左右方向に切れ目が形成されると共に、切れ目の前方部分が上方及び/又は側方に膨らまされて膨張部が形成され、この膨張部がサイドミラー1の外装部5を形成し、外装部5内に内包されてミラー部1aが装着され、ミラー部1aと外装部5との間に、ミラー部1aの角度を変化させる図示しないモーター等が内装される。尚、サイドミラー1から、上部外装ボディ4内に雨や水等が入り込まないように適宜防水処理が施されている。
図2は、左右の自動車用フェンダ3,3の上部外装ボディ4,4に前記サイドミラー1,1が夫々設けられた自動車2の平面図であり、自動車2のボデイラインLからサイドミラー1の張り出し寸法Sは、法令に定められた範囲内とし、且つ、特に、走行時に於いて、自動車2の側方の障害物等にぶつかる虞のない範囲内に設定される。少なくとも、従来のフェンダミラーよりも張り出し寸法Sは小さく設定される。
自動車2の運転手(図示せず)は、サイドミラー1,1を介して、二点鎖線で示す視野範囲で自動車2の後方及び側方を視認することができる。
斯くして、本考案の自動車用フェンダ一体型サイドミラー1は、自動車用フェンダ3の上部外装ボディ4に一体的に設けられるので、従来のフェンダミラーと同様に、視野範囲が広くて、死角が少なく、それによって、運転者が広い視野範囲を視認できるため運転上安全であると共に、従来のフェンダミラーのような支柱や、その接合部がないため、部品点数を削減できると共に、損傷しやすい支柱を用いないことと、サイドミラー1を上部外装ボディ4に一体的に設けたことにより、サイドミラー1の耐久性が向上し、更に、サイドミラー1の張り出し寸法Sが小さく設定されるため、自動車2走行時に、サイドミラー1が、障害物等にぶつかって破損する虞がなくなる。
又、サイドミラー1が自動車用フェンダ3の上部外装ボディ4のラインから上方に突出する高さも、従来のフェンダミラーの高さより低くすることができ、サイドミラー1が上方の障害物等にぶつかって破損する虞が少なくなる。
更に、サイドミラー1が上部外装ボディ4内に一体的に設けられるので、デザイン性を高めることができると共に、サイドミラー1による風切り音の低減を図ることができ、更に、雨仕舞い等を良好にすることができる。
更に又、本考案の自動車用フェンダ3一体型サイドミラー1は、サイドミラー1の外装部4と、自動車用フェンダ3の上部外装ボディ4とが一体成型によって形成されるので、製造コストの削減が図れると共に、デザイン性を更に高めることができる。
尚、前述の説明に於いては、サイドミラー1の外装部5と、自動車用フェンダ3の上部外装ボディ4とが一体成型によって形成されたが、一体成型でなくても良く、サイドミラー1を別部材として製作し、サイドミラー1を自動車用フェンダ3に溶接等、又は、ボルト締め等によって固定して一体化することも可能である。
然る時も、サイドミラー1は、視野範囲が広く、死角が少ないため、運転者が広い視野範囲を視認しやすく運転上安全であると共に、サイドミラー1の張り出し寸法Sを少なく設定すれば、自動車2走行時に、サイドミラー1が障害物等にぶつかって破損する虞がなく、又、自動車用フェンダ3の上部外装ボディ4のラインからサイドミラー1が上方に突出する高さも、従来のフェンダミラーより、低くすることができ、それによって、サイドミラー1が障害物等にぶつかって破損する虞が少なくなる。
本考案による自動車用フェンダ一体型サイドミラーを車内運転席から見た状態を示す斜視図である。 本考案による自動車用フェンダ一体型サイドミラーを備えた自動車の平面図である。
符号の説明
1 サイドミラー
1a ミラー部
2 自動車
3 自動車用フェンダ
4 上部外装ボディ
5 外装部

Claims (3)

  1. 自動車用フェンダの上部外装ボディに一体的にサイドミラーを設けたことを特徴とする自動車用フェンダ一体型サイドミラー。
  2. 自動車用フェンダの上部外装ボディ内に一体的にサイドミラーを設け、且つ、サイドミラーのミラー部を外部に露出させたことを特徴とする自動車用フェンダ一体型サイドミラー。
  3. 上記サイドミラーの外装部と、自動車用フェンダの上部外装ボディとが一体成型によって形成されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の自動車用フェンダ一体型サイドミラー。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012071830A (ja) * 2009-07-23 2012-04-12 Nissan Motor Co Ltd 車両のサイドミラー周辺空気流制御装置
JP2012071831A (ja) * 2009-07-23 2012-04-12 Nissan Motor Co Ltd 車両のサイドミラー周辺空気流制御装置
US8668244B2 (en) 2009-07-23 2014-03-11 Nissan Motor Co., Ltd. Vehicle boundary layer air flow control structure
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