JP3113059B2 - 木質成形基材の型出し方法 - Google Patents

木質成形基材の型出し方法

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JP3113059B2
JP3113059B2 JP04114048A JP11404892A JP3113059B2 JP 3113059 B2 JP3113059 B2 JP 3113059B2 JP 04114048 A JP04114048 A JP 04114048A JP 11404892 A JP11404892 A JP 11404892A JP 3113059 B2 JP3113059 B2 JP 3113059B2
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばドアトリム基材
のような木質成形基材の製造工程における製品としての
木質成形基材の型出しの方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この木質成形基材(以下、「製
品」ともいう)Pの型出しは次のようにして行われてい
た。すなわち、図3に示すように下型10の成形面の適
数箇所には、シリンダ11によって上下動するノックア
ウトピン12を設けておき、成形完了後型開きした後
に、このノックアウトピン12〜12を成形面から突出
させて製品Pをリフトアップし、然る後、例えば手作業
でこの製品Pを型出ししていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
型出し方法によれば次のような問題があった。すなわ
ち、成形直後の製品Pは、未だ十分に冷却されていない
ため完全に硬化しておらず比較的柔らかい状態にある。
このため、図4に示すように型出し時にノックアウトピ
ン12が突き当てられると、その部分が押し上げられて
局部的な変形13が発生するという問題があった。
【0004】また、図示するようにノックアウトピン1
2と下型10との間には、ノックアウトピン12のスム
ーズな動作を確保するために、幅0.1〜0.5mm程
度の円環状の隙間15(クリアランス)が設けられてい
る。このため、プレス成形時には素材(木質系ファイバ
ー等)がこの隙間15内に侵入して、図5に示すように
製品Pに例えば円環状のバリ14が発生し、この製品P
は不良品とするかまたは後処理を必要とする問題があっ
た。
【0005】本発明は、これら従来の型出し方法による
問題を解決すべくなされたもので、製品の変形やバリの
発生といった問題のない木質成形基材の型出し方法を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明はこの目
的を達成するため、木質成形基材の熱プレス成形に用い
られる成形型の下型は、その成形面に、素材が侵入不能
な微小な径の通気孔が多数形成された焼結ベントを、該
下型との間を隙間のない状態に埋め込み、前記多数の通
気孔は圧縮空気供給手段に連通する構成とし、木質成形
基材の型出しの際には、該多数の通気孔からキャビティ
内へ圧縮空気を噴出して該木質成形基材を前記成形面か
ら浮き上がらせた状態とすることを特徴とする。
【0007】
【作用】上記方法によれば、製品としての木質成形基材
は圧縮空気の噴き出し力により下型の成形面から浮き上
がって型出しされるので、ノックアウトピンのような個
体が直接突き当てられる場合のような変形は発生しな
い。
【0008】また、圧縮エアが吹き出される通気孔は素
材としての木質ファイバーが侵入不能な径であり、ま
た、焼結ベントは隙間のない状態で下型に固定されてい
るので、プレス成形中に素材がこの通気孔等に侵入する
ことはなく、よって製品にバリが発生することはない。
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例を図1および図2に基
づいて説明する。図1は、本例の型出し方法に用いられ
る下型1を示している。
【0010】この下型1の成形面1aの適数箇所には、
円柱体をなす焼結ベント3〜3が嵌め込み状にして取付
けられている。この焼結ベント3は、金属粉末を成形、
焼結して得られた多孔質金属体であって、図2に示すよ
うにその両端面間には多数の通気孔3a〜3aが貫通し
て形成されている。各通気孔3aは、概ね直径0.5m
m以下の微細孔であって、圧縮空気は通すが素材として
の木質系ファイバーは侵入不能な径で形成されている。
また、この焼結ベント3の上面は下型1の成形面1aに
面一状に整合された状態でこの焼結ベント3は取付けら
れており、同上面は下型1の成形面1aの一部を形成し
ている。
【0011】さらに、この焼結ベント3は下型1に対し
て隙間のない状態に圧入されて固定されており、これに
より、この焼結ベント3は下型1に強固に固定されて圧
縮空気により下型1から抜け出ないようになっていると
ともに、この焼結ベント3と下型1との間に素材が侵入
しないようになっている。なお、エアベント3は圧入で
はなく溶接によって固定しておいてもよい。
【0012】次に、各焼結ベント3〜3の下面は下型1
内に分岐して形成されたエア通路4〜4に面しており、
各通気孔3a〜3aがこのエア通路4に連通されてい
る。
【0013】各エア通路4〜4は、下型1の側面間に形
成された一本のメイン通路5にそれぞれ連通されてい
る。このメイン通路5の一端は、圧縮空気供給手段6に
接続されている。なお、このメイン通路5の他端側は気
密に閉止されている。
【0014】以上のように、下型1は構成されており、
圧縮空気供給手段6を作動させるとメイン通路5および
各エア通路4〜4を経て、各焼結ベント3〜3の通気孔
3a〜3aから圧縮空気が噴出されるようになってい
る。なお、上型は特に変更を要するものではないので、
その説明および図示を省略した。
【0015】さて、次に以上のように構成された下型1
を備えた成形型による木質成形基材の成形工程における
製品P(木質成形基材)の型出し方法について説明す
る。なお、成形型への素材の投入から型締め、加熱、成
形、さらには型開きに到る一連の成形工程は従来と同様
であるので説明を省略する。
【0016】成形完了後、型開きすると、下型1の成形
面1aには、素材としての木質系ファイバーが加熱状態
でプレスされて製品形状に成形された状態で載置されて
いる。この状態の製品Pは未だ十分に冷却されていない
ため、柔らかい状態となっている。
【0017】型開きがなされたならば、圧縮空気供給手
段6を作動させてメイン通路5さらにはエア通路4〜4
を経て各焼結ベント3〜3に圧縮空気を供給し、この圧
縮空気を通気孔3a〜3aから製品Pの下面に向かって
噴出させる。
【0018】各通気孔3a〜3aから圧縮空気が噴出さ
れると、製品Pはこの噴出力により成形面1aから浮き
上がる。なお、この浮き上がり量は圧縮空気の圧力を調
整することにより任意に調整可能であるので、製品Pの
例えば端部を把持可能な隙間が成形面1aとの間にでき
る程度にまで製品Pが浮き上がるよう圧縮空気供給手段
6の供給圧力を予め調整しておく。
【0019】製品Pが浮き上がって下型1の成形面1a
との間に適当な隙間ができた状態(図1の状態)とした
ならば、後は作業者が手作業で製品Pを把持して取り出
すか、あるいは取り出し装置によって取り出すことによ
り、製品Pの型出しは終了し、ひいては一連の木質成形
基材の成形工程が完了する。
【0020】本例は以上説明したような型出し方法とし
たことにより、次に述べるような作用効果を奏する。
【0021】すなわち、成形完了後、製品Pは下型1の
成形面1aに装着された各焼結ベント3〜3の多数の通
気孔3a〜3aから噴出される圧縮空気によって成形面
1aから浮き上がった状態とされるのであり、従来のよ
うにノックアウトピンを製品Pに突き当ててリフトアッ
プする方法ではない。このことから、製品Pが柔らかい
状態にあるにもかかわらず、この製品Pを変形させるこ
となく成形面1aから浮き上がらせて、型出しすること
ができる。
【0022】また、成形直後の製品Pは未だ高温(概ね
170°C)の状態にあるのであるが、圧縮空気が吹き
当てられることによりこの製品Pは急速に冷やされるの
で、従来に比してより早いハンドリングが可能となり、
作業の迅速化を図ることができる。また、製品Pは迅速
に冷却されて硬化されるので、この点でも従来の変形1
3を生ずることなく良好な状態で製品Pを型出しするこ
とができる。
【0023】さらに、焼結ベント3は固定であるので従
来のようなクリアランス15を設ける必要はなく、また
通気孔3aは素材としての木質ファイバーの侵入を阻止
するのに十分小さな径で形成されているので、従来のよ
うに素材としての木質系ファイバー等がプレス成形中に
クリアランス15等に侵入することはなく、よって製品
Pに従来のようなバリ14が発生することはない。
【0024】また、従来のシリンダ11等の機械的動作
やノックアウトピン12の摺動部等が全くないので成形
型のメンテナンス性を向上することができる。
【0025】
【発明の効果】本発明は、圧縮空気を噴きつけて製品を
浮き上がらせる方法であるので、製品に変形を生じるこ
となく良好な状態で型出しすることができるとともに、
成形面に素材が侵入可能な隙間を設ける必要はないの
で、製品にバリを発生させることはない。
【0026】また、製品に圧縮空気を噴きつけることに
よりこの製品を迅速に冷却して硬化させることができる
ので、作業の迅速化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に関し、下型の縦断面図であ
る。
【図2】焼結ベントの全体斜視図である。
【図3】従来の型出し方法に関し、下型の縦断面図であ
る。
【図4】図3のA部拡大図であって、製品リフトアップ
時の状態説明図である。
【図5】バリが発生した状態の製品の側面図である。
【符号の説明】
1…下型 1a…成形面 3…焼結ベント 3a…通気孔 4…エア通路、5…メイン通路、6…圧縮空気供給手段 10…下型 11…シリンダ 12…ノックアウトピン 13…変形 14…バリ 15…隙間(クリアランス) P…製品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29C 43/50 B29C 43/50 (56)参考文献 特開 昭62−220304(JP,A) 実開 平3−79906(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B27N 3/00 - 5/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木質成形基材の熱プレス成形に用いられ
    る成形型の下型は、その成形面に、素材が侵入不能な微
    小な径の通気孔が多数形成された焼結ベントを、該下型
    との間を隙間のない状態に埋め込み、前記多数の通気孔
    は圧縮空気供給手段に連通する構成とし、木質成形基材
    の型出しの際には、該多数の通気孔からキャビティ内へ
    圧縮空気を噴出して該木質成形基材を前記成形面から浮
    き上がらせた状態とすることを特徴とする木質成形基材
    の型出し方法。
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