JP3104424B2 - ソレノイドバルブ - Google Patents

ソレノイドバルブ

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JP3104424B2
JP3104424B2 JP04245456A JP24545692A JP3104424B2 JP 3104424 B2 JP3104424 B2 JP 3104424B2 JP 04245456 A JP04245456 A JP 04245456A JP 24545692 A JP24545692 A JP 24545692A JP 3104424 B2 JP3104424 B2 JP 3104424B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空油圧回路における切換
弁として用いられるソレノイドバルブに係り、特に、プ
ランジャ等のストロークを管理する技術の改良に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】車両用アンチロックブレーキ装置の油圧
回路など各種の空油圧回路における切換弁として、例え
ば特開昭61−59080号公報や実公平4−1014
1号公報等にも記載されているようにソレノイドバルブ
が多用されている。そして、このようなソレノイドバル
ブの一種に、(a)収容穴が形成されたハウジングと、
(b)筒状を成して前記収容穴と同心に前記ハウジング
に一体的に配設される励磁コイルと、(c)前記収容穴
内において前記ハウジングに一体的に固設されるスリー
ブと、(d)前記収容穴内において前記スリーブと直列
に且つ軸方向の移動可能に配設されるとともに、上記励
磁コイルの励磁によりそのスリーブに接近する第1方向
へ吸引されるプランジャと、(e)前記スリーブを軸方
向に貫通してその軸方向の移動可能に配設され、一端部
が前記プランジャに固定されるとともに、他端部に流体
通路を開閉制御する弁体が一体的に設けられたシャフト
と、(f)前記シャフトを前記第1方向と反対の第2方
向へ付勢し、前記励磁コイルが非励磁状態のときは前記
プランジャを前記スリーブから離間させる付勢手段とを
備えたものがある。図4はそのようなソレノイドバルブ
の一例を示す断面図で、励磁コイル80が励磁されてい
ない状態を示している。
【0003】図4のソレノイドバルブにおいては、一端
部がプランジャ70に圧入固定されたシャフト72の他
端部には、シート部材74の弁座76に着座可能なボー
ル78が一体的に設けられており、励磁コイル80の励
磁によりプランジャ70がスリーブ82に接近する第1
方向、すなわち図4における下方向に吸引されると、ボ
ール78が弁座76に着座して流体通路を閉じる。この
時、プランジャ70とスリーブ82との間には所定の隙
間Δ2 が存在し、ボール78が弁座76に確実に着座さ
せられるようになっている。また、励磁コイル80が励
磁状態から非励磁状態に切り換えられると、付勢手段と
しての圧縮コイルスプリング84の付勢力によりシャフ
ト72が第2方向すなわち図4における上方向に移動さ
せられ、図のようにプランジャ70がストッパ86に当
接して第2方向の移動端が規定される。この非励磁状態
におけるプランジャ70とスリーブ82との間の隙間Δ
1は、励磁によって両者間に所定の吸引作用が得られる
とともに、ボール78と弁座76との間の流通断面積が
オリフィス96より大きくなるように定められており、
この隙間Δ1 から前記隙間Δ2 を差し引いた一定のスト
ロークでプランジャ70は移動させられる。上記ストッ
パ86はカバー90に固設され、そのカバー90はハウ
ジング88の上端開口部にかしめ付けられるが、ストッ
パ86をカバー90に固設する際には、図4に示す寸法
Xおよび寸法Y(プランジャ70の軸方向長さ)を予め
測定し、それに基づいて前記隙間Δ1 が得られるよう
に、ハウジング88に対する当接面92からストッパ8
6の先端面94までの突き出し寸法Zが調整されてい
る。すなわち、Z=X−(Y+Δ1 )となるように、寸
法X,Y,Δ1 に基づいて突き出し寸法Zを調整してお
くのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のソレノイドバルブにおいては、ハウジングの
カバーに対するかしめ状態やカバーの撓み変形等によっ
て隙間Δ1 が変化し、バルブの性能にばらつきが生じた
り使用中に変化したりするという問題があった。すなわ
ち、前記ハウジング88のカバー90に対するかしめが
弱いと、カバー90とハウジング88との間に隙間が生
じて隙間Δ1 が大きくなり、スリーブ82とプランジャ
70との間の吸引作用が弱くなってバルブ性能が変化す
る一方、かしめ時の押え荷重が大き過ぎてカバー90が
内側へ撓み変形し、開弁状態における隙間Δ1 が小さく
なってボール78と弁座76との間の流通断面積がオリ
フィス96より小さくなった場合には、流路抵抗がオリ
フィス96より大きくなって流量が減少する。また、車
両用の油圧ブレーキ装置等において、ソレノイドバルブ
内が例えば300kg/cm2 程度以上の高圧になり、
カバー90が外側へ撓み変形して隙間Δ1 が大きくなっ
た場合にも、上記のように吸引作用が弱くなる。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、ソレノイドバルブの
性能のばらつきを防止することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めには、スリーブとシャフトとの間で第2方向の移動端
を規定するストッパを設ければ良く、本発明は、前記
(a)ハウジングと、(b)励磁コイルと、(c)スリ
ーブと、(d)プランジャと、(e)シャフトと、
(f)付勢手段とを備えたソレノイドバルブにおいて、
(g)前記シャフトが前記付勢手段の付勢力により前記
第2方向へ移動させられる際に、前記スリーブに当接さ
せられてそのシャフトおよび前記プランジャのその第2
方向の移動端を規定するストッパを、上記シャフトの他
端側に一体的に設けるとともに、(h)そのストッパが
前記スリーブに当接させられた状態において、そのスリ
ーブと前記プランジャとの間の隙間が予め定められた所
定の寸法となるように、それらプランジャとシャフトと
が圧入固定されていることを特徴とする。
【0007】
【作用および発明の効果】このようなソレノイドバルブ
においては、付勢手段の付勢力によりシャフトが第2方
向へ移動させられる際に、スリーブに当接させられてそ
のシャフトおよびプランジャの第2方向の移動端を規定
するストッパが、シャフトの他端側に一体的に設けられ
ているとともに、そのストッパがスリーブに当接させら
れた状態において、スリーブとプランジャとの間の隙間
が予め定められた所定の寸法となるように、プランジャ
とシャフトとが圧入固定されているため、ストッパをカ
バーに固設した図4の従来例のようにカバーのかしめ状
態の如何やカバーの撓み変形等に起因してプランジャお
よびスリーブ間の最大隙間寸法(Δ1 )がばらつくこと
がない。これにより、常に一定の吸引作用が得られるよ
うになるとともに、その隙間寸法のばらつきに起因する
弁***置の位置ずれにより流路抵抗が増大したりするこ
と等が防止される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0009】図1は、本発明の一実施例であるソレノイ
ドバルブ10を示す断面図であり、このソレノイドバル
ブ10は、車両用油圧ブレーキ装置においてマスタシリ
ンダとホイルシリンダとの間に配設されるものである。
ハウジング12は、図1の上側である一端側が略有底円
筒状を成すととともに、下側である他端側が図示しない
他のバルブハウジング等に組付け可能な連結形状とされ
ている。そのハウジング12の一端側において図の上方
に開口して形成された段付きの収容穴14の大径部14
aには、導線が所定回数巻回されて筒状に樹脂モールド
成形された励磁コイル16がその収容穴14と同心に一
体的に配設されている。そして、上記励磁コイル16の
一方の側、すなわち図1における下側部分の付近におい
て、軸心位置に貫通孔17を有して円柱状を成すスリー
ブ18が、収容穴14の中径部14b内に嵌合した状態
でハウジング12に一体的に固設されている。一方、励
磁コイル16の他方の側、すなわち図1における上側部
分の内側には、スリーブ18と直列に且つ軸方向の移動
可能にプランジャ22が配設されているとともに、ハウ
ジング12の開口端には、収容穴14を覆蓋する状態で
カバー20がハウジング12にかしめ付けられている。
ここで、ハウジング12およびカバー20はヨークとし
て、また、スリーブ18は固定鉄芯、プランジャ22は
可動鉄芯としてそれぞれ磁気回路を構成しており、上記
励磁コイル16の励磁により発生した磁束によって、プ
ランジャ22はスリーブ18に接近する第1方向、すな
わち図1における下方向に吸引されるようになってい
る。
【0010】プランジャ22には、スリーブ18の貫通
孔17を貫通して軸方向の移動可能に配設されたシャフ
ト24の一端部が圧入固定されており、前記励磁コイル
16の励磁状態に応じてシャフト24がプランジャ22
と共に図1の上下方向へ移動させられるようになってい
る。このシャフト24の他端部にはボール26が一体的
に固設されているとともに、シャフト24の他端側、す
なわちスリーブ18から下方へ突き出した部位において
円盤フランジ状のストッパ28が一体に設けられてい
る。一方、ハウジング12の連結形状部、すなわち図1
における下部には、円柱状のシート部材30が嵌合孔3
1内に嵌合してスリーブ18等と同心にかしめ固定され
ている。シート部材30には、軸中心部に油路32およ
びオリフィス34が形成されているとともに、その上端
開口部には弁座36が設けられ、上記ボール26が着座
させられることにより開口部が閉塞されるようになって
いる。シャフト24とシート部材30との間には、一端
が上記ストッパ28に係止されるとともに他端がシート
部材30の座面37に係止された圧縮コイルスプリング
38が配設されており、シャフト24を前記第1方向と
反対の第2方向、すなわち図1における上方向に付勢し
ている。このため、ストッパ28のプランジャ22側の
端面(図1における上面)40が、スリーブ18のプラ
ンジャ22と反対側の端面(図1における下面)42に
当接しており、シャフト24およびプランジャ22は、
第2方向の移動端が上記ストッパ28により規定されて
いる。上記ボール26は弁体に相当し、圧縮コイルスプ
リング38は付勢手段に相当する。
【0011】ハウジング12には、シート部材30の他
端側、すなわち図1における下端側に前記油路32に通
じるポート44が設けられているとともに、前記弁座3
6付近の側部にポート46が設けられている。車両用油
圧ブレーキ装置にこのソレノイドバルブ10が配設され
る場合、それらのポート44および46にマスターシリ
ンダ側の油路およびホイルシリンダ側の油路がそれぞれ
接続されることにより、励磁コイル16の励磁,非励磁
の切換えによってそれらマスターシリンダおよびホイル
シリンダ間の油圧伝播状態が切り換えられる。
【0012】すなわち、よく知られたアンチロックブレ
ーキシステムにおいて、励磁コイル16が励磁状態とさ
れてプランジャ22が圧縮コイルスプリング38の付勢
力に抗してスリーブ18へ接近するように吸引され、プ
ランジャ22およびシャフト24が閉弁方向(第1方
向)へ移動した際には、シャフト24のボール26がシ
ート部材30の弁座36に当接してポート44とポート
46との連通油路を閉じ、マスタシリンダからホイルシ
リンダへのブレーキ油圧の入力を遮断し、ホイルシリン
ダ油圧を一定に維持する。一方、励磁コイル16が非励
磁状態とされてプランジャ22に対する吸引力が解除さ
れた際には、圧縮コイルスプリング38の付勢力によっ
てプランジャ22およびシャフト24が開弁方向(第2
方向)へ移動させられ、前記ストッパ28がスリーブ1
8に当接する第2方向の移動端にプランジャ22が位置
させられることにより、ボール26と弁座36との間に
所定の隙間が生じさせられ、ポート44およびポート4
6間の流通が許容されてマスタシリンダからホイルシリ
ンダへの圧油供給、或いはホイルシリンダからマスタシ
リンダへの戻り油排出が行われるのである。なお、ハウ
ジング12の下部におけるシート部材30の近傍の部分
には、ポート46側の速やかな油圧解除を促すための油
路48およびチェック弁50が設けられている。
【0013】前記ストッパ28は、スリーブ18に当接
させられた状態においてボール26と弁座36との間の
流通断面積がオリフィス34より大きくなる位置に設け
られている。また、この状態におけるスリーブ18とプ
ランジャ22との間の隙間Δ1 は、上記ボール26が弁
座36に確実に着座できるようにそれ等の軸方向離間寸
法より大きく、且つ励磁コイル16の励磁によってスリ
ーブ18とプランジャ22との間に所定の吸引作用が得
られるように予め定められる。プランジャ22に対する
シャフト24の圧入固定に際しては、スリーブ18をハ
ウジング12に組み付ける前に、スリーブ18の貫通孔
17内にシャフト24を挿し通すとともに、図2に示す
ように、プランジャ22とスリーブ18との間に上記隙
間Δ1 と等しい厚み寸法を有するスペーサ治具52を挟
んだ状態で、加圧装置の圧入ヘッド54によりストッパ
28の前記端面40の裏側から加圧することにより、シ
ャフト24の一端部をプランジャ22の圧入孔56内に
圧入するようにすれば、隙間Δ1 を容易に一定値に管理
することができる。圧入孔56は、シャフト24の径寸
法に対応して所定のしまりばめ状態のはめあいが得られ
るような予め定められた内径寸法とされている。なお、
上記スペーサ治具52は、その平面図を示す図3から判
るように、図における左右方向の進退移動が可能なよう
にシャフト24の径寸法に対応した切欠き58を備えて
いる。また、このように圧入を行う場合、加圧装置にロ
ードセルを内蔵させてスペーサ治具52の挟み過ぎを防
ぐように構成しても良い。
【0014】上記のようにしてプランジャ22およびシ
ャフト24とサブアッセンブリ状態とされたスリーブ1
8は、前記励磁コイル16の組付けに先立って収容穴1
4の中径部14b内に挿入され、下端部が中径部14b
の底部60に当接する状態でハウジング12の一部がか
しめられることにより、ハウジング12に一体的に固設
されている。また、前記シート部材30は、スリーブ1
8がハウジング12に固設された後において、プランジ
ャ22とスリーブ18との隙間が零の状態としてシャフ
ト24先端のボール26に弁座36が当接するまでシー
ト部材30をハウジング12内へ圧入するとともに、前
記隙間Δ1 から前記流通断面積を確保できる所定のスト
ロークを差し引いた閉弁時の隙間Δ2 と同じ寸法だけ更
にシート部材30を圧入し、その状態でハウジング12
にかしめ固定する。このシート部材30の圧入は、セン
サ等によりプランジャ22の位置を計測しながら行われ
る。これにより、開弁状態におけるボール26と弁座3
6との間の寸法が、各部材の寸法誤差やばらつき等に拘
らず上記隙間Δ1 からΔ2 を差し引いた一定の寸法に高
い精度で管理される。
【0015】なお、本実施例ではストッパ28からボー
ル26の先端までの寸法が短く、その間の寸法誤差が殆
ど生じないことから、そのボール26の第2方向の移動
端がハウジング12に対して高い精度で規定される。こ
のため、上記シート部材30を、前記スリーブ18等を
ハウジング12に組み付ける前に、前記中径部14bの
底部60から弁座36までの寸法が予め定められた一定
寸法、すなわちストッパ28の端面40からボール26
の先端までの寸法に上記所定のストローク(Δ1
Δ2 )を加えた寸法となるように、図示しない治具等に
より底部60を基準として位置決めした状態でハウジン
グ12にかしめ固定するようにしても、シャフト24の
プランジャ22に対する圧入寸法の相違やシャフト2
4,スリーブ18の長さ寸法のばらつきに拘らず、開弁
状態におけるボール26と弁座36との間の離間寸法を
高い精度で管理することができる。
【0016】このように本実施例のソレノイドバルブ1
0は、シャフト24の他端側に円盤フランジ状のストッ
パ28が一体に設けられ、そのストッパ28の端面40
がスリーブ18の端面42に当接することによりシャフ
ト24およびプランジャ22の第2方向の移動端が規定
されるとともに、ストッパ28がそのスリーブ18に当
接させられた状態においてスリーブ18とプランジャ2
2との間に所定の隙間Δ1 が形成されるように、シャフ
ト24とプランジャ22とが圧入固定されているため、
ストッパをカバーに固設した図4の従来装置に比較し
て、カバー20のかしめ状態の如何や撓み変形等に起因
してその隙間Δ1 が変化することがない。
【0017】すなわち、例えば、ハウジング12に対す
るカバー20のかしめが弱くてそれらの間に隙間が生じ
たり、かしめ時の押え荷重が過大でカバー20が変形し
たりすることがあっても、スリーブ18とプランジャ2
2との隙間Δ1 はなんら影響されることがないのであ
り、また、マスタシリンダからの油圧がハウジング12
内に作用してカバー20が外側へ撓み変形しても、隙間
Δ1 が変化することはないのである。これにより、常に
一定の吸引作用が得られるようになる。また、このよう
に隙間Δ1 が一定に維持されることから、その隙間Δ1
のばらつきに起因して開弁状態におけるボール26と弁
座36との間の隙間が変化し、それ等の間の流路抵抗が
変化することもない。
【0018】一方、上記隙間Δ1 は、シャフト24とプ
ランジャ22との圧入寸法によって調整されるため、図
4の従来装置のように個々のバルブ毎に寸法XおよびY
を測定して突き出し寸法Zを調整する場合に比較して、
その調整作業を容易且つ迅速に行うことができる。すな
わち、ストッパ28の端面40がスリーブ18の端面4
2に当接した状態において、プランジャ22とスリーブ
18との間に隙間Δ1が形成されるようにシャフト24
をプランジャ22に圧入固定すれば良いため、それ等の
スリーブ18,プランジャ22,シャフト24の長さ寸
法にばらつきがあっても、それを考慮する必要が全くな
いのである。特に、本実施例ではスペーサ治具52をプ
ランジャ22とスリーブ18との間に介挿して、シャフ
ト24をプランジャ22に圧入固定するようにしている
ため、その隙間Δ1 の調整作業、言い換えればスリーブ
18とシャフト24とプランジャ22との組付作業が一
層容易となる。
【0019】また、本実施例のソレノイドバルブ10に
おいては、ストッパ28がシャフト24に一体に設けら
れるため、図4の従来装置のようにストッパ86を別体
に用意する必要がないとともに、そのストッパ86を圧
入固定するための嵌合部をカバー20に設ける必要がな
い。
【0020】また、シャフト24にストッパ28が設け
られることから、圧縮コイルスプリング38の一端部を
そのストッパ28に係止することが可能となり、図4の
従来例のように専用の係止部(図4の段付き部98)を
廃止できるとともに、シャフト24に段付き加工を施す
場合に比較して大きな径の圧縮コイルスプリング38を
採用できる利点がある。
【0021】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、本発明は他の態様で実施することも
できる。
【0022】例えば、前述の実施例においては、シート
部材30の弁座36に当接可能なボール26が弁体とし
てシャフト24の他端部に設けられていたが、これ以外
にも、入出力ポート間を移動させられるスプール等が弁
体として用いられる場合であっても良い。
【0023】また、前述の実施例においては、圧縮コイ
ルスプリング38がストッパ28とシート部材30との
間に介挿されていたが、シャフト24に専用の係止部を
設けたりシート部材30の替わりにハウジング12に係
止したりしても良いし、シャフト24を第2方向へ付勢
する他の付勢手段を採用することもできる。
【0024】また、前記実施例では車両用の油圧ブレー
キ装置に用いられるソレノイドバルブ10について説明
したが、他の空油圧回路に用いられるソレノイドバルブ
にも本発明は同様に適用され得る。油路48およびチェ
ック弁50は必要に応じて適宜設けられれば良い。
【0025】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるソレノイドバルブを示
す断面図である。
【図2】図1のソレノイドバルブにおけるプランジャと
シャフトとを圧入固定する工程を説明する図である。
【図3】図2の工程に用いられるスペーサ治具を示す平
面図である。
【図4】従来のソレノイドバルブの一例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
10:ソレノイドバルブ 12:ハウジング 14:収容穴 16:励磁コイル 18:スリーブ 22:プランジャ 24:シャフト 26:ボール(弁体) 28:ストッパ 38:圧縮コイルスプリング(付勢手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−151080(JP,A) 実開 昭60−78110(JP,U) 実開 平2−48686(JP,U) 実開 昭57−93677(JP,U) 実開 昭63−32956(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 31/06 - 31/11

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】収容穴が形成されたハウジングと、 筒状を成して前記収容穴と同心に前記ハウジングに一体
    的に配設される励磁コイルと、 前記収容穴内において前記ハウジングに一体的に固設さ
    れるスリーブと、 前記収容穴内において前記スリーブと直列に且つ軸方向
    の移動可能に配設されるとともに、前記励磁コイルの励
    磁により該スリーブに接近する第1方向へ吸引されるプ
    ランジャと、 前記スリーブを軸方向に貫通して該軸方向の移動可能に
    配設され、一端部が前記プランジャに固定されるととも
    に、他端部に流体通路を開閉制御する弁体が一体的に設
    けられたシャフトと、 前記シャフトを前記第1方向と反対の第2方向へ付勢
    し、前記励磁コイルが非励磁状態のときは前記プランジ
    ャを前記スリーブから離間させる付勢手段とを備えたソ
    レノイドバルブにおいて、 前記シャフトが前記付勢手段の付勢力により前記第2方
    向へ移動させられる際に、前記スリーブに当接させられ
    て該シャフトおよび前記プランジャの該第2方向の移動
    端を規定するストッパを、該シャフトの他端側に一体的
    に設けるとともに、 該ストッパが前記スリーブに当接させられた状態におい
    て、該スリーブと前記プランジャとの間の隙間が予め定
    められた所定の寸法となるように、該プランジャと前記
    シャフトとが圧入固定されていることを特徴とするソレ
    ノイドバルブ。
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JP2009052576A (ja) * 2007-08-23 2009-03-12 Denso Corp 電磁アクチュエータ

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