JP3101610B2 - 綴 具 - Google Patents

綴 具

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JP3101610B2
JP3101610B2 JP10257570A JP25757098A JP3101610B2 JP 3101610 B2 JP3101610 B2 JP 3101610B2 JP 10257570 A JP10257570 A JP 10257570A JP 25757098 A JP25757098 A JP 25757098A JP 3101610 B2 JP3101610 B2 JP 3101610B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は綴具に関し、特に、
綴杆を有する可動板と、前記可動板を着脱可能に連結す
る連結機構とを基板部材の縁部に設け、前記連結機構を
操作して可動板の開閉操作を行う綴具に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の背景となる従来の綴具として
は、たとえば特許第2626877号に開示されたもの
がある。この綴具は、基板部材の左右両側端部にそれぞ
れ開閉し得るように枢着した可動板の各中央部に端縁か
ら開口部を設け、前記両可動板間の前記基板部材上に設
置した弾性部材の外側各中央部にそれぞれレバーを設
け、このレバーを前記開口部に介装せしめるとともにレ
バーを押圧することにより弾性部材の外側辺部の一部を
基板部材の外側縁部の一部との係合から開放して可動板
を開閉及び離脱し得るようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の綴具は、通常の使用状態において基板部材の
真横からレバーに力を加えなければならないため、可動
板と基板部材との連結または離脱操作を行いにくい場合
があった。
【0004】それゆえに、本発明の主たる目的は、比較
的簡単な構造で可動板と基板部材との連結または離脱操
作の行いやすい綴具を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる綴具は、
基板部材と、一方縁部に設けられた連結軸を以て基板部
材の幅方向の側縁部に着脱可能に連結される可動板と、
可動板の内側面に形成される綴杆と、基板部材の側縁部
に形成され、可動板の連結軸の周囲の一部を保持するた
めの固定軸受部と、基板部材の側縁部に出没可能に設け
られ、側縁部から突出しているときに固定軸受部と協働
して可動板の連結軸を回動可能に保持するための可動軸
受部と、可動軸受部を基板部材の幅方向内側から外側へ
向かって常時付勢するための付勢部材と、基板部材内に
少なくともその長手方向へスライド可能に収納され、可
動軸受部に一体に形成される操作杆と、操作杆の幅方向
内側から外側へ斜めに延びる部分を有して形成されるガ
イド孔と、操作杆を長手方向にスライドさせた際にガイ
ド孔の斜めに延びる部分と協働して可動軸受部を付勢部
材の付勢力に抗して基板部材の幅方向外側から内側へ案
内するため、一端部が固定され他端部がガイド孔の斜め
に延びる部分と摺接されるガイドピンとを含む、綴具で
ある。この綴具では、可動軸受部が付勢部材の付勢力に
より基板部材の側縁部から外側に常時突出する。そし
て、可動軸受部と固定軸受部との間に可動板の連結軸が
保持されることにより、可動板と基板部材とが連結され
る。可動板と基板部材との連結を解く際には、操作杆を
長手方向へスライドさせると、ガイド孔の斜めに延びた
部分とガイドピンとが摺接するので、付勢部材の付勢力
に抗してガイド孔の延びる方向すなわち幅方向の外側か
ら内側へ操作杆が案内される。これに伴い、操作杆に設
けられた可動軸受部も基板部材の内部に引き込まれるの
で、可動板の連結軸を可動軸受部と固定軸受部との間か
ら離脱させることができる。
【0006】また、本発明にかかる綴具において、可動
板の連結軸を可動軸受部の上方から下方へ押し込むこと
により、付勢部材の付勢力に抗して可動軸受部を基板部
材の内側に移動させ、連結軸が通過すると付勢部材の付
勢力により可動軸受部を元の状態に突出させて連結軸を
回動可能に保持させるため、可動軸受部の上面が連結軸
の進入方向に斜めに形成され、且つ、ガイド孔はガイド
ピンの通路として操作杆の幅方向へ延びる部分を有して
形成されることが好ましい。この場合には、可動板と基
板部材とを連結する際に、可動軸受部の上方から下方へ
付勢部材の付勢力に抗して押し込むことにより、可動軸
受部が連結軸の進入方向に対して直交する方向すなわち
基板部材の幅方向内側へ移動する。そして、可動板の連
結軸が可動軸受部と固定軸受部との間に嵌まり込んだ後
は、可動軸受部が付勢部材の付勢力により再び元の状態
に突出するので、可動軸受部と固定軸受部との間に連結
軸が保持され、基板部材と可動板とが連結される。
【0007】また、本発明にかかる綴具は、基板部材
と、それぞれ一方縁部に設けられた連結軸を以て基板部
材の幅方向の両側縁部に着脱可能に連結される一対の可
動板と、一対の可動板のそれぞれの内側面に形成され互
いに挿通される綴杆と、基板部材の両側縁部に形成さ
れ、可動板の連結軸の周囲の一部をそれぞれ保持するた
めの固定軸受部と、基板部材の両側縁部に出没可能に設
けられ、両側縁部から突出しているときに固定軸受部と
協働して一対の可動板の連結軸をそれぞれ回動可能に保
持するための可動軸受部と、可動軸受部を基板部材の幅
方向内側から外側へ向かって常時付勢するための付勢部
材と、基板部材内の幅方向両側にそれぞれ少なくともそ
の長手方向へスライド可能に収納され、基板部材の4隅
に端部が突出され、可動軸受部に一体に形成される操作
杆と、操作杆に形成される略二等辺三角形のガイド孔
と、操作杆を長手方向にスライドさせた際にガイド孔の
斜辺部と協働して可動軸受部を付勢部材の付勢力に抗し
て基板部材の幅方向外側から内側へ案内するため、一端
部が基板部材に固定され他端部がガイド孔の斜辺部に摺
接されるガイドピンとを含み、可動板の連結軸を可動軸
受部の上方から下方へ押し込むことにより、付勢部材の
付勢力に抗して可動軸受部を基板部材の内側に移動さ
せ、連結軸が通過すると付勢部材の付勢力により可動軸
受部を元の状態に突出させて連結軸を回動可能に保持さ
せるため、可動軸受部の上面が連結軸の進入方向に斜め
に形成され、且つ、ガイド孔の頂角部と底辺部との間の
操作杆の幅方向に延びる空間がガイドピンの通路とな
る、綴具である。この綴具では、可動軸受部が付勢部材
の付勢力により基板部材の両側縁部から外側に常時突出
する。そして、可動軸受部と固定軸受部との間に可動板
の連結軸が保持され、一対の可動板と基板部材とが連結
される。一対の可動板のいずれかまたは両方と基板部材
との連結を解く際には、基板部材の4隅に突出している
いずれかの端部から力を加えて操作杆を長手方向へスラ
イドさせると、ガイド孔の斜辺部とガイドピンとが摺接
するので、ガイド孔の斜辺部に沿って幅方向の外側から
内側へ付勢部材の付勢力に抗して操作杆が案内される。
これに伴い、操作杆に設けられた可動軸受部も基板部材
の内部に引き込まれるので、可動板の連結軸を可動軸受
部と固定軸受部との間から離脱させることができる。こ
うして一方の可動板の基板部材との連結を解いた後、他
方の可動板の連結軸を中心に回動させ、綴杆相互の挿通
状態を解いて一方の可動板を取り外すことにより、ファ
イリングするべき用紙の着脱を行うことができる。この
綴具では、基板部材の幅方向両側にそれぞれ操作杆が設
けられており、どちら側からでも操作することができ
る。しかも、操作杆の端部が基板部材の4隅に突出して
いるので操作性が良い。また、可動板と基板部材とを連
結する際には、可動軸受部の上方から下方へ付勢部材の
付勢力に抗して押し込むことにより、可動軸受部を連結
軸の進入方向に対して直交する方向すなわち基板部材の
幅方向内側へ移動させることができる。そして、可動板
の連結軸が可動軸受部と固定軸受部との間に嵌まり込ん
だ後は、可動軸受部が付勢部材の付勢力により再び元の
状態に突出するので、連結軸が回動可能に保持される。
したがって、操作杆を操作することなくワンタッチで基
板部材と可動板とを連結することができる。
【0008】本発明の上述の目的,その他の目的,特徴
および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施の
形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明にかかる綴具の一例
を示す斜視図であり、図2は、その分解斜視図である。
この綴具10は、略矩形の基板部材12を含む。基板部
材12の裏面は、ファイル表紙の背表紙部の内側面に当
接される。基板部材12には、たとえば4つの連結用孔
14が厚み方向に貫通して形成される。連結用孔14に
はそれぞれ固定具16が挿通されてファイル表紙に固定
される。固定具16としては、樹脂製鋲などが用いられ
る。以下の説明においては、便宜上、基板部材12の裏
面が当接されるファイル表紙側を下といい、それと反対
側を上という。
【0010】基板部材12の幅方向の両側には一対の可
動板18が軸支される。一方の可動板18の内側面に
は、所定の間隔をおいてたとえば2本の棒状の綴杆22
の一端部が固着される。また、他方の可動板18の内側
面には、所定の間隔をおいてたとえば2本の管状の綴杆
24の一端部が固着される。棒状の綴杆22は管状の綴
杆24内に挿入されて互いに挿通される。これらの綴杆
22,24は、用紙などの綴じ穴に挿通して綴じ合わせ
るためのものである。一対の可動板18を基板部材12
と直交するように起立させた際には、綴杆22,24
は、基板部材12の表面と平行に延びる。
【0011】一対の可動板18は、固着されている綴杆
22,24の相違以外は互いに同じ構造のものである。
可動板18の基板部材12側の縁部には、連結軸20が
形成される。この実施形態の連結軸20は、細長い円筒
状に形成される。連結軸20を製造するためには、まず
金属板を所定形状に打ち抜き加工する。次に、可動板1
8の一方縁部を略直角に折り曲げる。そして、折り曲げ
られた可動板18の先端部を円筒状に巻く。さらに、連
結軸20の直上を矩形状に打ち抜いて貫通孔26が形成
される。そして、可動板18は、第1の折り曲げ部18
aと第2の折り曲げ部18bとでクランク状に折り曲げ
られる。貫通孔26は、可動板18を開閉動させるとき
に、後述する固定軸受部32および可動軸受部54を可
動板18の厚み方向内外へ通過させるためのものであ
る。この実施形態では、貫通孔26は可動板18の長手
方向に所定間隔をおいてたとえば2つ形成される。な
お、貫通孔26は、連結軸20を巻く工程の前にあらか
じめ打ち抜いておくことが製造工程上は好ましいが、可
動板18の変形を防ぐために連結軸20を巻く工程の後
で形成するのが好ましい。また、可動板18の一方縁部
の中央部には、図13(B)に示すように矩形の切り欠
き19が形成される。組み立てられた綴具10の可動板
18の長手方向への抜け落ちを防止するため、切り欠き
19には、図1に示すように基板部材12の蓋部材30
に突き出し形成された片部材31が嵌合される。
【0012】基板部材12は、基材28と蓋部材30と
からなる。基材28は、ファイル表紙の背表紙上に載置
される略短冊状の板状部材である。基材28の幅方向両
側には、可動板18の連結軸20の下側および外側を保
持するための断面略L字形状の固定軸受部32が形成さ
れる。固定軸受部32は、基材28の幅方向の片側に互
いに所定の間隔をおいてたとえば2つづつ、両側で合計
4つ形成される。固定軸受部32の自由端の先端部32
bは、連結軸20を導入しやすくするためテーパー状に
形成されている。
【0013】図3は蓋部材30の裏面図であり、図4は
図3の線IV−IVにおける断面図であり、図5は図3
の線V−Vにおける断面図である。蓋部材30の裏面の
中央部には長手方向の一端部から他端部にわたってスペ
ーサ部34が形成される。スペーサ部34は、基材28
上面に当接される。スペーサ部34に対応する凹部を基
材28に設けてスペーサ部34が基材28に嵌合するよ
うにしてもよい。また、連結用孔14の周囲を取り囲む
円筒14aに対応する凹部28aを基材28に設けて、
連結用孔14の周囲を取り囲む円筒14aが基材28に
嵌合するようにしてもよい。これらの場合には基材28
と蓋部材30とがよりしっかりと連結される。蓋部材3
0のスペーサ部34の両側には、基材28との間にそれ
ぞれ後述する操作杆46を収納するための収納部36が
長手方向の一端から他端にわたって形成される。さら
に、収納部36の両外側を囲むようにして外壁部38が
スペーサ部34と同じ高さに形成される。外壁部38の
固定軸受部32と対応する位置には、後述する可動軸受
部54を通過させるための通過口40が形成される。ま
た、蓋部材30の通過口40に連通した部分には、後述
する可動軸受部54を収納するための略矩形の凹部42
が収納部36をさらに凹ませて形成される。さらに、蓋
部材30の収納部36には、たとえば4本の略円柱状の
ガイドピン44がスペーサ部34と同じ高さに形成され
る。ガイドピン44は、蓋部材30の長手方向両側の4
つの凹部42の内側縁部の中央部近傍に形成される。ま
た、ガイドピン44を基材28に嵌合するようにしても
よい。
【0014】収納部36には、図6に示すように操作杆
46が収納される。操作杆46は、断面矩形の角棒状の
本体48を含む。本体48の両端部には、使用者が指を
当てて長手方向に押圧して操作杆46をスライドさせる
ための指圧部50が一体に形成される。操作杆46の幅
方向の内側の中央部には、付勢部材としての略V字形状
のバネ部材52が一体に形成される。バネ部材52は、
その端部が蓋部材30のスペーサ部34の側壁に当接さ
れ、操作杆46の本体48を幅方向内側から外側へと常
時付勢する。付勢された本体48は、蓋部材30の外壁
部38の内面に密着する。操作杆46の幅方向の外側に
は、長手方向に所定の間隔をおいてたとえば2つの断面
逆L字形状の可動軸受部54が一体に形成される。この
可動軸受部54の上面54aは、図11に示すように、
進入方向に斜めにすなわち、幅方向の外側へ行くに従い
先細りになるよう傾斜してクサビ状に形成される。可動
軸受部54は、通過口40から外側に突出し、固定軸受
部32との間に所定間隔をおいて対向する。また、可動
板18の立設時には、可動軸受部54の先端は、貫通孔
26を通過して固定軸受部32の直立壁32aに当接す
る。そして、可動軸受部54と固定軸受部32との間に
可動板18の連結軸20が回動可能に保持される。この
とき、可動軸受部54は、連結軸20の内側と上側を保
持し、固定軸受部32は可動板18の連結軸20の下側
および外側を保持する。なお、操作杆46の幅方向およ
び長手方向は、それぞれ基板部材12の幅方向および長
手方向と一致する。また、操作杆46の幅方向の内側と
は基板部材12の幅方向内側のことをいい、操作杆46
の幅方向の外側とは基板部材12の幅方向外側のことを
いう。
【0015】また、操作杆46の長手方向両側の可動軸
受部54近傍には、略二等辺三角形のガイド孔56が本
体48を貫通して形成される。ガイド孔56は、操作杆
46の幅方向の外側に底辺部56aが配置され、内側に
頂角部56bが配置され、斜辺部56cが頂角部56b
から底辺部56a両端へ向かって斜めに延びる向きに形
成される。そして、常態においては頂角部56bにガイ
ドピン44が配置される。また、略二等辺三角形のガイ
ド孔56の中空部が、操作杆46の幅方向へ延びる部分
となり、ガイド孔56の底辺部56aと頂角部56bと
の間が、操作杆46の幅方向へのガイドピン44の通路
となる。この実施形態の綴具10は、基板部材12、操
作杆46および固定具16がたとえばPOMなどの合成
樹脂で成型され、可動板18および綴杆22,24が金
属で形成される。したがって、一対の可動板18を基板
部材12から離脱させることにより分別廃棄が容易であ
る。
【0016】この綴具10では、常態において図8
(A)に示すように、バネ部材52の付勢力により基板
部材12の側縁部の通過口40から外側に突出している
可動軸受部54と固定軸受部32との間に可動板18の
連結軸20が保持され、可動板18と基板部材12とが
連結される。可動板18と基板部材12との連結を解く
際には、基板部材12の4隅に突出しているいずれかの
指圧部50を操作杆46の長手方向へ押す。すると、ガ
イド孔56の斜辺部56cとガイドピン44とが摺接す
るため、ガイド孔56の斜辺部56cに沿って幅方向の
外側から内側へバネ部材52の付勢力に抗して操作杆4
6が案内され、図6に示す状態から図7(A)または図
7(B)に示す状態となる。これに伴い、操作杆46に
設けられた可動軸受部54も基板部材12の内部に引き
込まれるので、図8(B)または図8(C)に示すよう
に可動板18の連結軸20を可動軸受部54と固定軸受
部32との間から離脱させることができる。こうして一
方の可動板18の基板部材12との連結を解いた後、一
対の可動板18,18を、他方の可動板18の連結軸2
0を中心に回動させる。このとき、可動軸受部54と固
定軸受部32とが他方の可動板18の厚み方向の外側か
ら内側へと貫通孔26を通過する。その後、図9または
図10に示すように、綴杆22,24相互の挿通状態を
解いて一方の可動板18を取り外すことにより、ファイ
リングするべき用紙の着脱を行うことができる。
【0017】一方の可動板18と基板部材12とを連結
する際には、一対の可動板18,18を、他方の可動板
18の連結軸20を中心に回動させる。このとき、可動
軸受部54と固定軸受部32とが他方の可動板18の貫
通孔26を厚み方向の内側から外側へと通過する。そし
て、図11(A)に示すように可動軸受部54の上面5
4aに可動板18の連結軸20を当接し、さらに図11
(B)に示すように下方へ向かってバネ部材52の付勢
力に抗して押し込むことにより、図12に示すように可
動軸受部54を連結軸20の進入方向に対して直交する
方向すなわち基板部材12の幅方向内側へ移動させるこ
とができる。そして、可動板18の連結軸20が可動軸
受部54と固定軸受部32との間に嵌まり込んだ後は、
図11(C)に示すようにバネ部材52の付勢力により
再び可動軸受部54は元の状態に突出するので、可動軸
受部54と固定軸受部32との間に連結軸20が回動可
能に保持される。このように、この綴具10では、操作
杆46を操作することなくワンタッチで基板部材12と
可動板18とを連結することができる。
【0018】この綴具10では、基板部材12の幅方向
両側にそれぞれ操作杆46が設けられており、一対の可
動板18のどちら側からでも操作することができる。し
かも、指圧部50が基板部材12の4隅に突出してお
り、それらのいずれかを押圧することにより可動板18
の着脱操作を行うことができるので、通常の使用状態に
おいて使用者に不自然な体勢を強いることがなく操作性
が良い。
【0019】また、この綴具10では、可動板18の一
方縁部が他方縁部に向かって巻かれ、その直上に貫通孔
26が設けられて連結軸20が形成されるので、従来の
線材が不要となり、部品点数を削減でき、材料費や加工
費を低減することができる。また、この綴具10の連結
軸20の構造によれば従来の線材を用いたものに比べて
強度が向上するため、可動板18の厚みを薄くすること
も可能となり、延いては綴具10全体の幅長を短くして
薄型のファイルを提供することが可能となる。また、貫
通孔26が形成されているので、可動板18の開閉動の
際に固定軸受部32および可動軸受部54が可動板18
にぶつからない。従って、開閉操作を円滑に行うことが
できる。
【0020】図13は本発明にかかる綴具の変形例の要
部を示す図解図である。この綴具は、上述した綴具10
とガイド孔56の形状および操作杆46の形状が異な
る。この綴具のガイド孔56′は、操作杆46の長手方
向の他端部から一端部に行くに従い幅方向の内側から外
側へ斜めに延びる略I字形状のものである。このような
ガイド孔56′を用いた場合には、ガイドピン44の幅
方向への通路が設けられていないので、可動板18と基
板部材12とを連結する際には、図1に示した綴具10
のような作用は得られにくい。しかし、可動板18を基
板部材12から離脱する際には、長手方向の一端部に設
けられた指圧部50を他端部へ向かって押圧することに
より、図1に示した綴具10と同様に、可動軸受部54
を基板部材12内側に引き込み、連結軸20を開放させ
ることができる。
【0021】なお、固定軸受部32、可動軸受部54、
ガイド孔56等の設けられる数は、上述のものに限るも
のではないことはもちろんのことである。また、付勢部
材としてのバネ部材52も上述の形状のものに限るもの
ではなく、他の形状のものでもよい。また、ガイド孔5
6は貫通して形成されるのに限らず、貫通しない凹部と
して形成してもよい。さらに、上述の実施形態では、ガ
イドピン44を基板部材12に形成し、ガイド孔56を
操作杆46に形成したが、これに限らず、ガイドピン4
4を操作杆46に形成し、ガイド孔56を基板部材12
内面に形成するようにしてもよい。また、連結軸20
は、所定形状に打ち抜いた金属板の縁部を長手方向の一
端から他端にわたって折り曲げて形成してもよい。
【0022】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、比較的
簡単な構造で可動板と基板部材との連結または離脱操作
の行いやすい綴具を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる綴具の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示す綴具の分解斜視図である。
【図3】図1に示す綴具の蓋部材の裏面図である。
【図4】図3に示す線IV−IVにおける断面図であ
る。
【図5】図3に示す線V−Vにおける断面図である。
【図6】図1に示す綴具の上蓋部材に操作杆を取り付け
た状態を示す底面図である。
【図7】(A)は操作杆の一端部を長手方向に押圧した
状況を示す要部図解図であり、(B)は操作杆の他端部
を長手方向に押圧した状況を示す要部図解図である。
【図8】(A)は図1に示す線VIII−VIIIにお
ける断面図であり、(B)は一方の可動板の連結を解い
た状態を示す断面図であり、(C)は他方の可動板の連
結を解いた状態を示す断面図である。
【図9】図1に示す綴具の一方の可動板の連結を解いて
他方の可動板を開動した状態を示す斜視図である。
【図10】図1に示す綴具の他方の可動板の連結を解い
て一方の可動板を開動した状態を示す斜視図である。
【図11】(A)は可動軸受部の上面に可動板の連結軸
が当接された状態を示す要部図解図であり、(B)は可
動板の連結軸を上方から下方へ押し込む途中の状態を示
す図解図であり、(C)は可動板の連結軸が可動軸受部
と固定軸受部との間に回動可能に保持された状態を示す
図解図である。
【図12】図11(B)に示す状態を蓋部材の裏面から
見たときの図解図である。
【図13】本発明にかかる綴具の変形例の要部を示す図
解図である。
【符号の説明】
10 綴具 12 基板部材 14 連結用孔 16 固定具 18 可動板 18a 第1の折り曲げ部 18b 第2の折り曲げ部 20 連結軸 22 綴杆 24 綴杆 26 貫通孔 28 基材 30 蓋部材 32 固定軸受部 34 スペーサ部 36 収納部 38 外壁部 40 通過口 42 凹部 44 ガイドピン 46 操作杆 48 本体 50 指圧部 52 バネ部材 54 可動軸受部 56 ガイド孔 56a 底辺部 56b 頂角部 56c 斜辺部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−266776(JP,A) 特開 平8−72457(JP,A) 登録実用新案3039406(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B42F 13/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板部材、 一方縁部に設けられた連結軸を以て前記基板部材の幅方
    向の側縁部に着脱可能に連結される可動板、 前記可動板の内側面に形成される綴杆、 前記基板部材の側縁部に形成され、前記可動板の連結軸
    の周囲の一部を保持するための固定軸受部、 前記基板部材の側縁部に出没可能に設けられ、前記側縁
    部から突出しているときに前記固定軸受部と協働して前
    記可動板の連結軸を回動可能に保持するための可動軸受
    部、 前記可動軸受部を前記基板部材の幅方向内側から外側へ
    向かって常時付勢するための付勢部材、 前記基板部材内に少なくともその長手方向へスライド可
    能に収納され、前記可動軸受部に一体に形成される操作
    杆、 前記操作杆の幅方向内側から外側へ斜めに延びる部分を
    有して形成されるガイド孔、および前記操作杆を長手方
    向にスライドさせた際に前記ガイド孔の斜めに延びる部
    分と協働して前記可動軸受部を前記付勢部材の付勢力に
    抗して前記基板部材の幅方向外側から内側へ案内するた
    め、一端部が固定され他端部が前記ガイド孔の斜めに延
    びる部分に摺接されるガイドピンを含む、綴具。
  2. 【請求項2】 前記可動板の連結軸を前記可動軸受部の
    上方から下方へ押し込むことにより、前記付勢部材の付
    勢力に抗して前記可動軸受部を前記基板部材の内側に移
    動させ、前記連結軸が通過すると前記付勢部材の付勢力
    により前記可動軸受部を元の状態に突出させて前記連結
    軸を回動可能に保持させるため、前記可動軸受部の上面
    が前記連結軸の進入方向に斜めに形成され、且つ、前記
    ガイド孔は前記ガイドピンの通路として前記操作杆の幅
    方向へ延びる部分を有して形成される、請求項1に記載
    の綴具。
  3. 【請求項3】 基板部材、 それぞれ一方縁部に設けられた連結軸を以て前記基板部
    材の幅方向の両側縁部に着脱可能に連結される一対の可
    動板、 前記一対の可動板のそれぞれの内側面に形成され互いに
    挿通される綴杆、 前記基板部材の両側縁部に形成され、前記可動板の連結
    軸の周囲の一部をそれぞれ保持するための固定軸受部、 前記基板部材の両側縁部に出没可能に設けられ、前記両
    側縁部から突出しているときに前記固定軸受部と協働し
    て前記一対の可動板の連結軸をそれぞれ回動可能に保持
    するための可動軸受部、 前記可動軸受部を前記基板部材の幅方向内側から外側へ
    向かって常時付勢するための付勢部材、 前記基板部材内の幅方向両側にそれぞれ少なくともその
    長手方向へスライド可能に収納され、前記基板部材の4
    隅に端部が突出され、前記可動軸受部に一体に形成され
    る操作杆、 前記操作杆に形成される略二等辺三角形のガイド孔、お
    よび前記操作杆を長手方向にスライドさせた際に前記ガ
    イド孔の斜辺部と協働して前記可動軸受部を前記付勢部
    材の付勢力に抗して前記基板部材の幅方向外側から内側
    へ案内するため、一端部が前記基板部材に固定され他端
    部が前記ガイド孔の斜辺部に摺接されるガイドピンを含
    み、 前記可動板の連結軸を前記可動軸受部の上方から下方へ
    押し込むことにより、前記付勢部材の付勢力に抗して前
    記可動軸受部を前記基板部材の内側に移動させ、前記連
    結軸が通過すると前記付勢部材の付勢力により前記可動
    軸受部を元の状態に突出させて前記連結軸を回動可能に
    保持させるため、前記可動軸受部の上面が前記連結軸の
    進入方向に斜めに形成され、且つ、前記ガイド孔の頂角
    部と底辺部との間の前記操作杆の幅方向に延びる空間が
    前記ガイドピンの通路となる、綴具。
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