JP3099347B2 - 作像装置 - Google Patents

作像装置

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JP3099347B2
JP3099347B2 JP02149327A JP14932790A JP3099347B2 JP 3099347 B2 JP3099347 B2 JP 3099347B2 JP 02149327 A JP02149327 A JP 02149327A JP 14932790 A JP14932790 A JP 14932790A JP 3099347 B2 JP3099347 B2 JP 3099347B2
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啓二 楠本
祥二 井川
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ミノルタ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、感光体から転写されたトナー像を記録用紙
に2次転写するための中間転写媒体を有した作像装置に
関する。
〔従来の技術〕
電子写真プロセスは、感光体の表面を一様に帯電させ
る帯電プロセスは、感光体に光を照射することにより帯
電荷を部分的に除電して画像情報に応じた潜像を形成す
る露光プロセス、潜像に現像剤中のトナーを付着させて
トナー像を形成する現像プロセス、トナー像をトナー像
担持体から記録用紙(以下「用紙」という)に転写する
転写プロセス、及び用紙に転写されたトナー像を定着さ
せる定着プロセスからなり、ハードコピー画像の形成手
法として広く用いられている。
転写の方式としては、感光体から感光体と同一の周速
度で回転する中間転写媒体へトナー像を1次転写し、そ
の後にトナー像を用紙に2次転写する中間転写方式があ
る。
さて、一般に複写画像を作像する複写機は、多数枚の
用紙を収納する用紙収納手段を有し、この用紙収納手段
から用紙を自動で給紙可能に構成されている。
用紙収納手段としては、着脱可能な用紙カセット、給
紙に応じて昇降するリフト機構からなるホッパー型の用
紙ユニットなどがあり、通常、用紙収納手段には用紙の
欠乏(エンプティ)を検知するためのセンサーが設けら
れている。
また、用紙給能手段(給紙口)から複写画像を形成し
た後の用紙を排出するための排出口に至る搬送路には、
適所に用紙のジャム(用紙詰まり)を検出するジャムセ
ンサーが設けられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
通常、作像を開始させるためのプリントキーの押下の
以前に用紙収納手段の用紙が欠乏している場合は、用紙
収納手段を用いた作像は禁止される。ところが、例えば
同一の原稿に対する複数枚の複写画像を作像するいわゆ
るマルチコピー(連続複写)においては、作像の開始時
点では用紙が存在するものの、作像開始後に複数枚目の
作像に用いるべき用紙が欠乏する場合がある。
また、作像の開始後であって、2次転写の以前の段階
でジャムが発生する場合もある。
このような場合において、従来の複写機では、用紙の
欠乏を検知した時点、又はジャムの発生を検知した時点
で作像が中止され、電子写真プロセスを担う各部の状態
は、プリントキーの押下を待つ作像開始前の待機状態に
戻される。
つまり、中間転写媒体上に既にトナー像が形成されて
いたとしても、そのトナー像はクリーニング手段によっ
て除去される。
このため、従来では、作像中に用紙収納手段の用紙が
欠乏したとき、又はジャムが発生したときには、用紙に
転写されずに除去されるトナー、及び作像の開始から中
止までに要した作像時間が無駄になるという問題があっ
た。
特に、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー
(Y)の3原色のトナー像を重ね合わせるカラー複写画
像の作像においては、2色又は3色のトナー像を形成し
た段階で作像が中止された場合には、単一色のトナーを
用いるモノカラー複写画像の作像が中止された場合に比
べて、無駄になるトナーの量が多い。
本発明は、上述の問題に鑑み、記録用紙が欠乏したと
き、又はジャムが発生したときのトナーの無駄な消費を
防止することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上述の課題を解決するため、請求項1の発明に係る作
像装置は、電子写真法による作像プロセスによって記録
用紙上に画像を作像する作像装置において、表面にトナ
ー像が形成される感光体と、前記感光体から1次転写さ
れたトナー像を記録用紙に2次転写するための中間転写
媒体と、記録用紙の有無を検出するペーパーエンプティ
検出手段と、前記作像プロセスの開始後で且つ前記1次
転写の完了前に、前記ペーパーエンプティ検出手段によ
って記録用紙の欠乏が検知されたときに、前記1次転写
を完了させて前記中間転写媒体に前記トナー像を保持さ
せて作像プロセスを中断する作像中断手段と、記録用紙
が供給されたときに前記作像中断手段によって中断され
ていた作像プロセスを継続する作像継続手段とを有して
なる。
請求項2の発明に係る作像装置は、記録用紙のジャム
を検出するジャム検出手段と、前記作像プロセスの開始
後で且つ前記1次転写の完了前に、前記ジャム検出手段
によって記録用紙のジャムが検知されたときに、前記1
次転写を完了させて前記中間転写媒体に前記トナー像を
保持させて作像プロセスを中断する作像中断手段と、記
録用紙のジャムが解消されたときに前記作像中断手段に
よって中断されていた作像プロセスを継続する作像継続
手段とを有してなる。
請求項3の発明に係る複写機は、前記ジャム検出手段
によって前記中間転写媒体から前記トナー像を転写中に
記録用紙のジャムが検知されたときに、前記作像中断手
段による前記中間転写媒体への前記トナー像の保持に代
えて作像プロセスを中止する作像中止手段を有してな
る。
〔作 用〕
ペーパーエンプティ検出手段は、記録用紙の有無を検
出する。
ジャム検出手段は、記録用紙のジャムを検出する。
作像中断手段は、作像プロセスの開始後で且つ1次転
写の完了前に、ペーパーエンプティ検出手段によって複
写画像の作像中に記録用紙の欠乏を検知したとき、又は
ジャム検出手段によって複写画像の作像中に記録用紙の
ジャムが検知されたときに、1次転写を完了させた後、
中間転写媒体にトナー像を保持させて作像プロセスを中
断する。
作像継続手段は、記録用紙が供給されたとき、又は記
録用紙のジャムが解消されたときに、作像中断手段によ
って中断されていた作像プロセスを継続する。
作像中止手段は、ジャム検出手段によって中間転写媒
体からトナー像を転写中に記録用紙のジャムが検知され
たときに、作像中断手段による中間転写媒体へのトナー
像の保持に代えて作像プロセスを中止する。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
第1図は複写機1の概略の構成を示す断面正面図であ
る。
複写機1の中央のやや左上方に感光体ドラム3が時計
回り方向(矢印M1方向)に回転可能に配置され、感光体
ドラム3の周囲には、帯電チャージャ4、編集イレーサ
5、現像器6〜9、中間転写媒体としての転写ベルト1
1、クリーニング装置22、メインイレーサ23が配設され
ている。
感光体ドラム3は、その表面に感光体層を設けたもの
で、メインイレーサ23及び帯電チャージャ4を通過する
ことにより表面が一様に帯電され、後述する光学系27か
ら潜像形成のための露光を受ける。
編集イレーサ5は、感光体ドラム3の軸方向に沿って
配置されたホルダ内に多数のLEDを1列に並べたLEDアレ
イからなり、感光体ドラム3上の潜像を部分的に消去可
能に構成されている。各LEDの点灯タイミングの制御は
画像処理部100によって行われる。
各現像器6,7,8,9には、それぞれイエロー(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の各色の
トナーと摩擦帯電用のキャリアとを混合した現像剤が収
納され、これら各色のトナーの濃度を制御するためのト
ナー濃度センサー(ATDCセンサー)71y,71m,71c,71kが
設けられている。また、現像器6の上方には、複写機1
の内部の湿度を検知するための湿度センサー70が設けら
れている。
なお、現像器6〜9としては、感光体ドラム3の周囲
に固定配置する形式に限定されるものではなく、例えば
現像器6〜9を一体化して上下方向に移動可能とする形
式であってもよく、感光体ドラム3に対して選択的に異
なる色のトナーを供給できるものであればよい。
転写ベルト11は、現像器6〜9によって感光体ドラム
3上にて現像されたトナー像を用紙Pに転写(2次転
写)するために一旦保持するものであり、複数のローラ
12〜16に掛け渡され、感光体ドラム3と常に当接しつつ
反時計方向(矢印M4方向)に回転可能に支持されてい
る。
転写ベルト11の内側には、感光体ドラム3からトナー
像を転写ベルト11上に1次転写するための転写チャージ
ャ17が配置され、転写ベルト11の外側には、2次転写の
ための転写チャージャ20、用紙Pを転写ベルト11から分
離する分離チャージャ21、及び転写ベルト11の外側表面
を清掃(クリーニング)するためのファーブラシ190を
有したベルトクリーナ19が配設されている。
また、ローラ15とローラ16の間、及びローラ12とロー
ラ13の間には、それぞれ転写ベルト11の位置を検知する
ためのベルトマークセンサー72,72sが固定配置されてい
る。
複写機1の上面には原稿台ガス28が配置されており、
原稿台ガス28の直下の奥側には、走査に支障のないよう
に移動して原稿Dの大きさを検知する原稿サイズ検知装
置101が組み込まれている。
また、複写機1の上部には、光学系27が配置されてい
る。光学系27は、原稿台ガラス28の下方で矢印M5方向
(往動方向)及び矢印M6方向(復動方向)に往復移動可
能とされたスキャナ30、複写倍率に応じて位置調整が行
われる主レンズ35、色分解露光を行うフィルタ選択装置
36、フィルタ選択装置36に取り付けられたミラーで反射
された走査光Lを感光体ドラム3に導く固定ミラー37、
及びフィルタ選択装置36のミラーを透過した走査光Lを
受光するカラーイメージセンサー38などから構成され、
スキャナ30の往動時に原稿Dを走査して感光体ドラム3
の露光を行う。
スキャナ30は、露光ランプ33及びミラー34を有する第
1スライダ31、ミラー35a,35bを有する第2スライダ32
からなり、原稿Dの走査時において、第1スライダ31
は、感光体ドラム3の周速度vに対して、v/n(nは複
写倍率)の速度で往動し、第2スライダー32は、v/2nの
速度で往動するように図外のスキャンモータによって駆
動される。スキャナ30の復動の終了、つまりスキャナ30
の基準位置(ホームポジション)への復帰は、フォトセ
ンサーからなるスキャナホームスイッチ74によって検知
される。
フィルタ選択装置36は、軸36aを中心にして、ハーフ
ミラー36ND(透過と反射の割合は6対4)、及び3個の
フィルタミラー36YB,36MG,36CRが互いに90度の角度をな
して放射状に設けられ、回転することによってこれらの
ミラーのいずれかが選択的に切り替えられる。フィルタ
ミラー36YB,36MG,36CRは、それぞれブルー(B)、グリ
ーン(G)、レッド(R)の色分解フィルタをミラー面
に蒸着することによってミラーとフィルターとを一体化
したものであり、それぞれY,M,Cの各色のトナーに対応
して用いられる。
作像のための露光走査においては、選択されたミラー
の反射面が鉛直面に対して時計方向に約10度傾くように
位置決めされ、これによって走査光Lは感光体ドラム3
の露光ポイントに導かれる。また、原稿Dの画像を読み
取るための予備走査においては、ハーフミラー36NDが選
択され、カラーイメージセンサー38のMTF(結像力)を
向上させるため、走査光Lの入射方向に直交するように
位置決めされる。77はフィルタ選択装置36のホームポジ
ションを決めるための回転位置検知センサーであり、第
1図ではフィルタミラー36CRが選択されて位置決めされ
た状態が示されている。
なお、以下の説明では、ハーフミラー36ND、フィルタ
ミラー36YB,36MG,36CRを色分解特性に基づき、それぞれ
NDフィルタ、Bフィルタ、Gフィルタ、Rフィルタとい
うことがある。
一方、複写機1の下部には、多数枚の用紙Pを収納し
た上側の用紙カセット42及び下側の用紙カセット43が装
着され、複写機1の左側面部には、用紙Pを手動で給紙
するための手差し給紙口41が設けられている。手差し給
紙口41は扉41aを開くことによって開口する。これら用
紙カセット42、用紙カセット43、手差し給紙口41は給紙
に際して択一的に用いられる。
用紙カセット42,43には、それぞれ用紙Pを1枚ずつ
繰り出すピックアップローラ44,45、用紙Pのサイズを
検知するためのペーパーサイズセンサー81,82、用紙P
の欠乏を検知するためのペーパーエンプティセンサー8
3,84が配設されており、手差し給紙口41には、用紙Pの
挿入を検知するための手差しセンサー87が設けられてい
る。
用紙カセット42から繰り出された用紙Pは、給紙ロー
ラ4によってタイミングローラ46まで搬送され、用紙カ
セット43から繰り出された用紙Pは、給紙ローラ48,47
によってタイミングローラ46まで搬送され、そこで待機
する。また、手差し給紙口41に挿入された用紙Pは、手
差しローラ49によってタイミングローラ46まで搬送され
る。
給紙ローラ47の近傍には、給紙ローラ47とタイミング
ローラ46の間の給紙路R1における用紙Pの有無を検知す
るペーパー検知センサー85が設けられ、タイミングロー
ラ46の近傍には、通過する用紙Pの先端位置を検知する
タイミングセンサー86が設けられている。
待機中の用紙Pは、タイミングローラ46の回転によっ
て転写ベルト11とタイミングを合わせて搬送され、転写
位置において転写ベルト11から用紙Pにトナー像が2次
転写される。その後、用紙PはA4サイズの用紙に対応し
た直線距離をもつ搬送ベルト50によって定着ユニット51
へ送られる。
定着ユニット51は、ヒーターランプ54,55を有した上
側ローラ52及びヒーターランプ56を有した下側ローラ53
から構成されており、トナー像を溶融させて用紙Pに定
着させる。各ローラ52,53の近傍には、サーミスタから
なる温度センサー91,92がそれぞれ設けられている。
トナー像の定着によって所望の複写画像が形成された
用紙Pは、排出センサー88を近傍に配した排出ローラ57
によってソーター2へ送り出され、ソーター2の収容ト
レイ61又はソート用のベン(棚)62に排出される。
また、本実施例の複写機1では、オーバーヘッドプロ
ジェクタ用の複写画像を形成するOHPモードの作像時に
用いられる再定着用の返送装置60が装着されている。返
送装置60は、定着ユニット51を通過した用紙Pを再び定
着ユニット51の入口(搬送ベルト50側)に返すように搬
送するためのものであり、定着ユニット51の排出側(出
口)から上述のタイミングローラ46に通じて返送路R2を
有した搬送機構58と、定着ユニット51から送り出された
用紙Pの搬送方向を排出ローラ57側又は返送路R2側に切
り替えるための切替え爪59とから構成されている。切替
え爪59は図外のソレノイドによって駆動され、切替え爪
59の近くに返送路R2内における用紙Pの有無を検知する
ための返送ペーパー検知センサー89が配置されている。
なお、第1図において、24は主に用紙Pの給紙及び搬
送に関係する各部の駆動を受け持つメインモータ、25は
感光体ドラム3及び転写ベルト11などの駆動を受け持つ
PCモータ、26は冷却ファンである。
以上のように構成された複写機1では、上述のY,M,C
及びBKの各単一トナー色のモノカラー複写画像、Y,M,C
の3原色の内の2色のトナー像を重ね合わせることによ
って得られるR(YとM),G(YとC),B(MとC)の
合成モノカラー複写画像、及び3原色のトナー像を重ね
合わせることによって得られるカラー複写画像の形成が
可能とされている。
単一トナー色のモノカラー複写画像の形成(モノカラ
ーモード)においては、ハーフミラー36NDを用いて原稿
Dの露光走査を行い、感光体ドラム3上に形成された潜
像を指定された色に応じて各現像器6〜9のいずれか1
個を用いて現像し、トナー像を転写ベルト11上に転写す
る。
合成モノカラー複写画像の形成においては、同一の原
稿Dに対してハーフミラー36NDによる露光走査を2回行
い、転写ベルト11上にて2色のトナー像を重ね合わせ
る。
また、カラー複写画像の形成(フルカラーモード)に
おいては、Y,M,Cのトナーを順に用いる。すなわち、同
一の原稿Dに対して合計3回の露光走査を行い、各走査
毎にB,G,Rの各フィルタ及び現像装置6〜8を選択的に
切り替え、原稿Dを色分解した潜像の形成と現像とを行
い、トナー像を転写ベルト11に順次転写し、転写ベルト
11上にて各色のトナー像を重ね合わせる。
トナー像の重ね合わせ(以下「多重転写」という)に
際しては、転写ベルト11上の同一の位置に各トナー像を
転写する必要があるので、本実施例の複写機1では、転
写ベルト11の1箇所に設けたベルトマークを早く検知し
たベルトマークセンサー72又は72sからの信号をベルト
マーク信号S10とし、そのベルトマーク信号S10の発生タ
イミングを基準としてスキャナ30の移動の開始タイミン
グ、つまり、感光体ドラム3での潜像の形成の開始タイ
ミングが制御される。
第2図は複写機1の上面に設けられた操作パネルOPの
平面図である。
操作パネルOPの右側部には、自動用紙選択モードを指
定するキー250とその表示LED252、自動倍率選択モード
を指定するキー251とその表示LED253、複写動作をスタ
ートさせるためのプリントキー200、複写が可能なとき
に緑色で点灯するLED200a、複写枚数などの複写条件を
設定するためのテンキー202、複写枚数を表示する7セ
グメントLED201、クリア・ストップキー203、割り込み
キー204、複写倍率を設定するための倍率アップ及び倍
率ダウンキー205,206、複写倍率を表示する3桁の7セ
グメントLED207、複写画像の濃度を段階的にマニュアル
設定するためのアップキー210及びダウンキー208、複写
画像の濃度レベルを表示するLED211、オート濃度設定キ
ー209、及び、オート濃度表示LED222などの通常の複写
動作において使用されるキーや表示用LEDが配置されて
いる。
また、操作パネルOPの左側部には、Y,M,C,BKの各色の
トナーの不足を表示するLED223Y,223M,223C,223K、廃棄
トナーの収納容器の満杯を表示するLED224a、割り込み
表示LED224b、用紙Pのジャム表示LED224c、トラブル表
示LED224d、モノカラー複写画像の色を指定するための
各色(Y,M,C,R,G,B,BK)に対応するカラーキー225〜23
1、カラー複写を指定するためのフルカラー232、OHPモ
ードを選択するためのOHPキー233、書籍などの見開きの
左右の頁を2枚の用紙Pに分けて複写する場合に用いら
れるブックキー234、各キー225〜234のそれぞれに対応
する表示用のLED235〜244、用紙選択キー245,246、選択
された用紙カセット42,43を表示するLED247,248、選択
された用紙カセット42,43における用紙Pの欠乏を表示
するペーパーエンプティLED249が配置されている。
第3図は複写機1の制御部400のブロック図である。
制御部400は、複写機1の全体の動作を制御するCPU
(中央処理装置)401を中心として、スキャナ30の駆動
制御を行うスキャンモータコントローラ402、複写倍率
に応じて主レンズ35の移動制御を行うレンズモータコン
トローラ403、フィルタ選択装置36の駆動制御を行うフ
ィルタミラーモータコントローラ404、帯電チャージャ
コントローラ405、及び露光ランプコントローラ406など
から構成されている。
CPU401には、各コントローラとともに、操作パネルOP
上の各操作キー及び各種表示LEDをそれぞれ縦横に配置
したスイッチマトリクス451及び表示マトリクス452、7
セグメントLED201,207、スイッチマトリクス451に対応
したデコーダ453、各表示LEDに対して点灯電力を供給す
るドライバ454,455が接続されている。
また、CPU401には、カラーイメージセンサー83の光電
変換装置S0の信号処理を行う画像処理部100、及び複数
の反射型フォトセンサーの各出力の組み合わせによって
原稿Dの大きさ及び載置方向(縦又は横)を判別する公
知の検知手法を用いた原稿サイズ検知装置101が接続さ
れている。
さらに、CPU401のアナログ入力ポート及びデジタル入
力ポートには、複写機1の各部に配置されたセンサーの
出力信号が入力され、これら各センサーとスイッチマト
リクス451とからの信号、及び画像処理部100と原稿サイ
ズ検知装置101とからのデータに基づいて、出力ポート
に接続されたモータ24,25、現像クラッチなどの各種ク
ラッチ、各チャージャなどの各部のオンオフ又は動作レ
ベルの制御が行われる。
なお、CPU401には、複写の累積数やジャム発生回数な
どの管理データを記憶するための不揮発メモリが内蔵さ
れている。
第15図はベルトクリーナ19の正面断面図である。
ベルトクリーナ19は、転写ベルト11を支持するローラ
15と対向するように配置された円筒状のファーブラシ19
0、ファーブラシ190によって転写ベルト11から掻き取ら
れたトナーを回収する回収ローラ191、回収ローラ191の
表面に付着したトナーを除去するブレード192、及びこ
れらの部材を支持する外装支持体193などから構成さ
れ、支軸194を中心とした回動によって、ファーブラシ1
90と転写ベルト11とが当接する作動位置と、ファーブラ
シ190と転写ベルト11とが所定距離だけ離れた退避位置
とに移動可能に設けられている。
第15図はベルトクリーナ19が作動位置にある状態を示
しており、退避位置に移動したときには図の一点鎖線で
示された状態となる。
ベルトクリーナ19を移動させる機構は、回転軸196aに
取り付けられた円板状の偏心カム196、回転軸196aの回
転を約180度毎に制止するアンクルレバー198、アンクル
レバー198を回動させるソレノイド195、ベルトクリーナ
19を常に転写ベルト11側へ押すように付勢するスプリン
グ199、及び回転軸196aを常に矢印M9方向に回転するよ
うに付勢する図示しないメカニカルクラッチなどから構
成されている。
アンクルレバー198には、その先端に図示しない制止
爪及び制止頭部が設けられており、アンクルレバー198
の回動によって、回転軸196aに設けられた図示しない突
起が制止爪又は制止頭部に交互に当接するように回転軸
196aが回転し、これによって回転軸196aが180度毎に位
置決めされる。
ソレノイド195は、上述のCPU401から出力される駆動
制御信号S9により制御される駆動部195aによってオンオ
フ駆動される。また、ソレノイド195には、その温度を
検知する温度センサー75が設けられ、温度センサーの出
力信号S7はCPU401へ送られる。
ソレノイド195がオフ状態とき、ベルトクリーナ19は
作動状態にある。このとき、偏心カム196は図の状態に
あり、外装支持体193の上部に回転可能に固定されたロ
ーラ197と偏心カム196とが当接することによって、ファ
ーブラシ190が転写ベルト11に適当に圧接するようにベ
ルトクリーナ19が位置決めされている。
駆動部195aに駆動制御信号S9が加えられてソレノイド
195がオンされ、ロッド195bがスプリング198aの付勢力
に抗して下方に移動すると、アンクルレバー198は支軸1
98bを中心に回動し、図示しない制止爪又は制止頭部に
よる回転軸196aの回転制止状態が切り替わる。これによ
って、回転軸196aは半回転し、偏心カム196がスプリン
グ199の付勢力に抗してローラ197を押し、ベルトクリー
ナー19は退避位置に移動する。
転写ベルト11の表面に残存するトナーの除去、すなわ
ち転写ベルト11のクリーニングに際しては、ベルトクリ
ーナー19を作動位置に移動してファーブラシ190を転写
ベルト11に接触させ、図示しないクリーナチャージャに
よりファーブラシ190及び回収ローラ191に帯電のための
高電圧HV(クリーナバイアスHV)を印加した状態でファ
ーブラシ190及び回収ローラ191を回転させる。これによ
り、転写ベルト11上のトナーは、ファーブラシ190によ
り掻き取られ、帯電状態のファーブラシ190に静電的に
吸着する。クリーナバイアスHVは、回収ローラ191の帯
電量がファーブラシ190の帯電量より大となるように設
定されているので、ファーブラシ190に吸着したトナー
は、吸着力の大きな回収ローラ191に移る。回収ローラ1
91に吸着したトナーは、ブレード192によって回収ロー
ラ191から掻き取られ、図外の廃棄トナーボトルに溜め
られる。
なお、以下の説明では、ソレノイド195をオフするこ
とによってベルトクリーナー19を作動位置に移動させる
ことを「ファーブラシ190の圧接」といい、逆にソレノ
イド195をオンすることによってベルトクリーナ19を退
避位置に移動させることを「ファーブラシ190の退避」
という。また、ファーブラシ190及び回収ローラ191にク
リーナバイアスHVを印加することを「クリーナバイアス
HVのオン」といい、クリーナバイアスHVの印加を停止す
ることを「クリーナバイアスHVのオフ」という。
次に、フローチャートを参照して複写機1の動作を説
明する。
第4図はCPU401の動作を概略的に示すメインフローチ
ャートである。
電源が投入されてプログラムがスタートすると、ま
ず、レジスタや周辺インタフェースの初期設定を行い、
CPU401の1ルーチンの長さを規定するための内部タイマ
ーのセットを行う(ステップ#1及びステップ#2)。
続いて、電子写真プロセスに関係する作像処理、原稿
Dの走査のためのスキャン処理、多重転写のタイミング
を定めるためのベルトマーク検出処理、転写ベルト11の
クリーニングのためのクリーニング処理、用紙Pの給紙
及び搬送を制御する給紙処理、用紙Pのジャム(用紙詰
まり)に対応したジャム検出処理、用紙カセット42,43
における用紙Pの有無を検出するペーパー欠乏検出処
理、用紙Pの欠乏又はジャムの発生により中断した作像
プロセスを再開するための作像再開処理、及び操作パネ
ルOP及び各部のセンサーからの信号の受け付けなどを行
うその他の処理を順次実行する(ステップ3〜ステップ
11)。
以上の処理を実行した後、内部タイマーの待ち合わせ
を行い(ステップ#12)、ステップ#2へ戻る。これに
より、1ルーチンの長さが一定に保たれ、電源が投入さ
れている間は、ステップ#2〜ステップ#12の各処理が
繰り返される。
以下、第4図の各処理(ステップ#3〜ステップ#1
0)を順に説明する。
第5図は第4図の作像処理のフローチャートである。
このルーチンでは、最初にスタートカウンタのカウン
ト値により示される作像ステートのチェックを行い(ス
テップ#20)、各ステートに応じて以下のような処理を
実行する。
電源投入直後の初期状態及び複写動作終了後の待機状
態では、ステートは「0」となっている。
ステート「0」においては、プリントキー200が押下
(オン)されるのを待つが、ペーパーエンプティLED249
の点灯中は、プリントキー200のオンを無効とする(ス
テップ#21、ステップ#22)。
用紙選択キー245,246によって指定された用紙カセッ
ト42又は43に用紙Pが有るときは、プリントキー200の
オンに対応してメインモータ24及びPCモータ25をオン
し、感光体ドラム3などの各部の回転駆動を開始する。
そして、各モータ24,25の回転の安定を待つためのカウ
ンタからなるモータ立上がりタイマーに所定のタイマー
値をセットする(ステップ#23、ステップ#24)。
ステート「1」においては、ステップ#31でモータ立
上がりタイマーの更新(カウントアップ)を行うことに
よって、モータ立上がり時間を計時する。
モータ立上がりタイマーの更新がタイマー値に相当す
る回数だけ実行されて計時が終了すると、用紙Pの搬送
開始の可否を給紙処理においてチェックするための給紙
許可フラグをセットする(ステップ#32、ステップ#3
3)。
ステート「2」においては、操作パネルOPによって指
定されて複写モード(コピーモード)がモノカラーモー
ドであるかフルカラーモードであるかをチェックする
(ステップ#41)。これにより、以降は各コピーモード
に応じた処理を実行することになる。
すなわち以降の処理の内、ステート「2」のステップ
#42〜ステップ#46、ステート「3」、ステート
「4」、及びステート「13」〜ステート「15」はモノカ
ラーモードに対応する。また、ステート「2」のステッ
プ#47〜ステップ#49、ステート「5」〜ステート「1
5」はフルカラーモードに対応する。
したがって、まず、モノカラーモードの処理について
説明する。
モノカラーモードの場合は、ステート「2」におい
て、NDフィルタのセット、帯電チャージャ4及び露光ラ
ンプ33のオン、スキャン要求(スキャン要求フラグのセ
ット)、及びカラーキー225〜231によって指定された再
現色に対応した現像器(現像器6〜9の内の1個)のオ
ンを順次実行する。
このスキャン要求により、スキャン処理においてスキ
ャナ30の往動が開始され、潜像の形成が始まる。
ステート「3」においては、原稿Dに対する走査(ス
キャン)の終了を待って帯電チャージャ4及び露光ラン
プ33をオフし、動作中の現像器をオフする(ステップ#
51〜ステップ#53)。
そして、作像中断フラグがリセット状態であれば、ス
テート「4」の処理に移る(ステップ#54、ステップ#
58)。
これに対し、作像中断フラグがセットされている場合
には、後述のステート「14」によって中断する作像プロ
セスをステート「15」によって再開するときに実行すべ
きステートとして、ステート「4」をセットしておく
(ステップ#55)。
そして、現時点で既に形成されているトナー像を転写
ベルト11上で保持するために、現時点から1次転写が完
了するまでの時間を計時する像保留タイマーをセットし
た後、ステート「14」へ移る(ステップ#56、ステップ
#57)。
ステート「4」においては、次コピー要求の有無、す
なわち指定された複写枚数の作像が終わったか否かをチ
ェックする(ステップ#61)。
作像枚数が指定された枚数に達していない場合、通常
は、ステート「2」に戻って一連の作像プロセスを繰り
返す(ステップ#62、ステップ#63)。
ところが、ストップフラグがセットされている場合
は、用紙カセット42,43の選択を切り替えて作像を行っ
た場合であるので、この場合には待機状態に移行するた
めに、ストップフラグ及び給紙許可フラグをリセットし
た後、ステート「13」に移る(ステップ#62、ステップ
#64〜ステップ#66)。
ステート「13」においては、指定された複写枚数の最
終枚目の用紙P、又は複写中に給紙の選択を繰り替えて
用いた用紙Pの排出が完了したか否かを排出センサー88
の検知状態によってチェックする(ステップ#141)。
排出が完了した場合には、メインモータ24及びPCモー
タ25をオフし(ステップ#142)、複写機1を待機状態
とするため、ステートを初期値の「0」に戻す。
また、排出が完了していない場合には、2次転写の完
了時点でオンが有効とされるプリントキー200のチェッ
クを行い、オンされたときはステートを「2」に戻す
(ステップ#144、ステップ#145)。
ステート「14」及びステート「15」は、作像プロセス
の中断及び再開のための処理を行う。
すなわち、ステート「14」においては、上述の像保留
タイマーの計時の終了を待ってファーブラシ190の退避
を行い、クリーニング処理におけるクリーナステートを
「9」とした後、PCモータ25をオフして次のステート
「15」に移る(ステップ#151〜ステップ#157)。
ファーブラシ190の退避によって、トナー像は転写ベ
ルト上にて保持され、その転写ベルト11はPCモータ25の
オフにより回転を停止する。
ステート「15」においては、作像再開処理によって作
像中断フラグがリセットされるのを待ち、作像再開時の
ステートとして記憶しているステートに戻る(ステップ
#158、ステップ#159)。
次にフルカラーモードの処理について説明する。
フルカラーモードの場合は、ステート「2」におい
て、まず、Yトナーに対応した色分解露光を行うための
Bフィルタをセットする(ステップ#47)。
次に、作像の前処理として実施する転写ベルト11の清
掃(前クリーニング)の時間を設定するために、前処理
タイマーに前処理時間Tfに相当するカウント値をセット
する。このときの前処理時間Tfは、転写ベルト11の全周
の清掃に要する前処理規定時間(転写ベルト11の1回転
以上の時間)から前回の作像の後処理として実施中の後
クリーニングの実際の実施時間(後処理実施時間)を差
し引いた残りの時間とされる(ステップ#48)。
ステート「5」においては、前クリーニングの完了を
待ってマーク検出許可のためのフラグをセットする(ス
テップ#71〜ステップ#73)。
このマーク検出許可により、ベルトマーク検出処理に
おいて、多重転写のタイミングを制御するために、ベル
トマーク信号S10の監視が始められる。また、ベルトマ
ーク検出処理によって与えられるスキャン許可を受け
て、スキャン処理においてベルトマーク信号S10に同期
させてスキャンが開始される。
ステート「6」においては、スキャンの開始にタイミ
ングを合わせて現像器6をオンする(ステップ#75、ス
テップ#76)。
ステート「7」においては、まず、スキャンの終了を
待ち、露光ランプ33及び帯電チャージャ4をオフし、現
像器6をオフした後、次の露光に備えてGフィルタをセ
ットする(ステップ#81〜ステップ#84)。
そして、作動中断フラグのチェックを行い、フラグが
セットされている場合には、マーク検出許可フラグをリ
セットして作像再開時のステートを「8」とし、像保留
タイマーをセットしてモノカラーモードの場合と同様に
ステート「14」の処理に移る(ステップ#85〜ステップ
#89)。
以下、ステート「8」及びステート「9」、ステート
「10」及びステート「11」においては、M,Cの各トナー
像の作像を行うための一連の処理、すなわちステート
「6」及びステート「7」と同様に、対応する現像器7,
8のオン、スキャン終了に伴う露光ランプ33及び帯電チ
ャージャ4のオフ、作像中断フラグがセットされている
場合における作像再開時のステートの記憶及び像保留タ
イマーのセットなどを行う。
ステート「12」においては、次コピー要求の有無をチ
ェックし、次コピー要求がなければ給紙許可フラグ及び
マーク検出許可フラグをリセットし、上述のステート
「13」に移って作像終了時の処理を行う(ステップ#13
1〜ステップ#134)。
次コピー要求がある場合には、通常は、Bフィルタを
セットした後にステート「6」に戻り、Y,M,Cの各トナ
ー像の作像を繰り返す(ステップ#135〜ステップ#13
7)。
ところが、ストップフラグがセットされている場合
は、モノカラーモードのときと同じく待機状態に移行す
るための処理として、ストップフラグ、給紙許可フラ
グ、及びマーク検出許可フラグをリセットした後、ステ
ート「13」に移る(ステップ#135、ステップ#138、ス
テップ#132〜ステップ#134)。
第6図は第4図のスキャン処理のフローチャートであ
る。
最初にスキャンステートのチェックを行い(ステップ
#200)、各ステートに応じて以下の処理を実行する。
ステート「0」では、まず、スキャン要求フラグによ
ってスキャン要求の有無をチェックする(ステップ#20
1)。スキャン要求フラグは、上述したように、作像処
理においてモノカラーモードの場合にセットされる。
スキャン要求があれば、直ちにスキャンモータコント
ローラ404を介してスキャナ30の往動をスタートさせる
(ステップ#202)。そして、ステート「2」に移る
(ステップ#203)。
また、スキャン要求がない場合には、スキャン許可フ
ラグによってスキャン許可の有無をチェックする(ステ
ップ#204)。スキャン許可フラグは、フルカラーモー
ドの場合に、ベルトマーク検出処理によってセットされ
る。
スキャン許可があれば、次のステート「1」に進む
(ステップ#205)。
ステート「1」においては、ベルトマーク信号S10の
出力タイミングでスキャナ30の往動をスタートさせる
(ステップ#212)。
ステート「2」においては、往動中のスキャナ30が原
稿Dの後端に達してスキャンが終了したか否かをチェッ
クする(ステップ#215)。
スキャンが終了すれば、直ちにスキャナ30のリターン
を開始させる(ステップ#216)。
ステート「3」においては、スキャナ30のリターンの
終了を待ってステートを初期値の「0」に戻す。
第7図は第4図のベルトマーク検出処理のフローチャ
ートである。
このルーチンにおいても、最初にステップ#300でマ
ークステートをチェックし、各ステートに応じて以下の
処理を実行する。
ステート「0」においては、プリントキー200のオン
を待ってコピーモードをチェックし、フルカラーモード
の場合に次のステートに進む(ステップ#301〜ステッ
プ#303)。
ステート「1」においては、まず、作像処理において
マーク検出許可フラグがセットされるのを待つ(ステッ
プ#311)。
マーク検出許可フラグがセットされると、次に、用紙
サイズ又は原稿サイズと複写倍率とに関連する後述のス
キャンテーブルTSを参照して、ベルトマーク信号S10の
発生毎にスキャンが可能か否かをチェックする(ステッ
プ#312)。
ベルトマーク信号S10の発生毎のスキャンが可能であ
れば、ステップ#314へ移り、ステートを「2」に更新
する。
また、ベルトマーク信号S10の発生毎のスキャンが不
可能であれば、ベルトマーク信号S10をその発生の1回
毎にスキャンに関して無効とするためのスキップフラグ
をセットし(ステップ#313)、その後にステートを更
新する。
第14図はスキャンテーブルTSの内容を示す図である。
スキャンテーブルTSは、自動給紙の場合にペーパーサ
イズセンサー81,82によって検知される用紙Pの大きさ
又は手差し給紙の場合に原稿サイズ検知装置101によっ
て検知される原稿Dの大きさと、テンキー202を用いて
設定される複写倍率との相互の関係によって定まるスキ
ャナ30の往動異働時間を予め求め、スキャン開始の必要
条件となるベルトマーク信号S10の発生回数(「1」又
は「2」)をデータとして記憶するものである。
同図における用紙サイズ又は原稿サイズの表記におい
て、例えば、A3縦とは、A3サイズの用紙Pをその長手方
向を搬送方向として給紙する場合、又はA3サイズの原稿
Dがその長手方向をスキャン方向として原稿台ガラス28
上に載置された場合をいい、A4横とは、A4サイズの用紙
Pをその長手方向が搬送方向と直交するように給紙する
場合、又はA4サイズの原稿Dがその長手方向をスキャン
方向と直交させて原稿台ガラス28上に載置された場合を
いう。
複写機1では、転写ベルト11の周囲長が450mmとさ
れ、通常の複写モードにおけるシステム速度が110mm/秒
とされている。
したがって、転写ベルト11の1回転時間(ベルトマー
ク信号の発生周期)は、4.09秒となる。
一方、スキャナ30においては、加速、定速、減速の各
期間からなる往復移動に要する時間は、用紙P又は原稿
Dのサイズと複写倍率とによって種々異なる。
例えば、A4横の原稿Dに対して等倍複写を行う場合に
は、3.0秒(往復が2.2秒、復動が0.8秒)であり、この
場合には、移動時間がベルトマーク信号S10の発生周期
よりも短いので、ベルトマーク信号S10の発生毎(転写
ベルトの1回転毎)に連続してスキャンを開始すること
ができる。
これに対して、同じく等倍複写であっても、A3縦の原
稿Dの場合には、スキャナー30の往復移動時間は、5.4
秒(往動が4.2秒、復動が1.2秒)であってベルトマーク
信号S10の発生周期よりも長いので、ベルトマーク信号S
10の発生毎に連続してスキャンを開始することができな
い。したがって、この場合には、上述したようにベルト
マーク信号S10がその発生の1回おきに無効とされ、ベ
ルトマーク信号S10の2回の発生毎にスキャンが開始さ
れる。
第7図に戻り、ステート「2」においては、ベルトマ
ーク信号S10をチェックする(ステップ#321)。
ベルトマーク信号S10がオン(発生)すれば、露光ラ
ンプ33の点灯タイミングを定めるためのカウンタからな
る露光ランプオンタイマーをセットし(ステップ#32
2)、ステートを「3」に更新する(ステップ#323)。
つまり、転写ベルト11は一定速度(システム速度)で
回転駆動されており、ベルトマーク信号S10の発生周期
は一定である。したがって、複写機1では、ベルトマー
ク信号S10を基準に開始されるスキャンにおいて、露光
ランプ33の光量が安定しているように、スキャン開始の
1つ前のベルトマーク信号S10の発生タイミングから時
間を見計らって露光ランプ33を点灯するために、露光ラ
ンプオンタイマーを設けている。
これにより、露光ランプ33の無駄な点灯、及び光量の
不安定状態でのスキャンを防止することができる。
ステート「3」においては、露光ランプオンタイマー
の計時の終了を待つ(ステップ#331、ステップ#33
2)。
このとき、露光ランプオンタイマーの計時中に再びマ
ーク検出許可フラグをチェックし(ステップ#337)、
作像処理においてマーク検出許可フラグがリセットされ
たときには、複写機1を待機状態とするためにステート
を「0」に戻す。
露光ランプオンタイマーの計時が終了すれば、スキャ
ンの準備として露光ランプ33及び帯電チャージャ4をオ
ンし(ステップ#333)、上述のスキャン処理にてチェ
ックされるスキャン許可フラグをセットする(ステップ
#334)。
その後、スキャンの開始タイミングの正否をチェック
するためのスキャン監視タイマーのセット(ステップ#
335)を行い、ステートを「4」に更新する。
ステート「4」においては、ベルトマーク信号S10の
オンを待って(ステップ#341)、ステートを「5」に
更新する。
ステート「5」においては、スキャン監視タイマーの
更新(ステップ#345)、及び終了チェック(ステップ
#346)を行い、ベルトマーク信号S10のオンから所定時
間が経過してスキャン監視タイマーが終了するとステー
トを「6」とする。
ステート「6」においては、まず、スキャン処理にて
スキャンが開始されたか否かをチェックする。
スキャンが開始された場合には、スキャンが正規のタ
イミングで開始されなかった回数を示すスタート失敗カ
ウンタ、及びスキャン許可フラグをそれぞれリセットす
る(ステップ#352、ステップ#353)。
そして、ステップフラグのチェックを行う(ステップ
#354)。
ステップフラグがリセット状態の場合は、ベルトマー
ク信号S10の発生毎にスキャンを開始する場合であるの
で、直ちに露光ランプオンタイマーをセットし(ステッ
プ#356)、ステートを「3」に戻して次のスキャンに
備える。
スキップフラグがセット状態の場合は、ベルトマーク
信号S10の2回の発生毎にスキャンを開始する場合であ
るので、この場合にはステートを「7」に更新し(ステ
ップ#355)、ステート「7」において、ベルトマーク
信号S10のオンを待って露光ランプオンタイマーをセッ
トし(ステップ#372)、ステートを「3」に戻す。
一方、上述のステップ#351においてノーの場合、す
なわちスキャン開始タイミングが到来したにもかかわら
ず、何らかの原因によってスキャンが開始されなかった
場合には、一旦、露光ランプ33及び帯電チャージャ4を
オフし(ステップ#358)、スキャン許可フラグをリセ
ットする(ステップ#359)。そして、スタート失敗カ
ウンタのインクリメントを行う(ステップ#360)。
次に、スタート失敗カウンタの値のチェックを行う
(ステップ#361)。
スタート失敗カウンタの値が所定の許容値以下であれ
ば、再度のスキャン開始を試みるように上述のステップ
#354へ進む。
これに対して、スタート失敗カウンタの値が所定の許
容値を越える場合には、スキャンが開始されない原因は
偶発的ではなく、自然復旧を望めないと判断し、トラブ
ルの発生をオペレータに知らせるために、操作パネルOP
のトラブル表示LED224dを点灯する(ステップ#362)。
第8図は第4図のクリーニング処理のフローチャート
である。
最初にクリーナステートのチェックを行い(ステップ
#400)、各ステートに応じて以下の処理を実行する。
ステート「0」においては、プリントキー200のオン
を待ってファーブラシ190の圧接及びクリーナバイアスH
Vのオンを行い、転写ベルト11のクリーニングを開始す
る(ステップ#401〜ステップ#403)。
ステート「1」においては、まず、コピーモードのチ
ェックを行う(ステップ#411)。
コピーモードがモノカラーモードの場合は、ステート
「7」に移る(ステップ#415)。
これに対し、コピーモードがフルカラーモードの場合
は、転写ベルト11の前クリーニングの時間を補正するた
め、ベルトクリーナ19のソレノイド195の温度を検出
し、その検出結果に基づいてファーブラシ190の退避の
タイミングを定めるための退避タイマーのタイマー値の
補正値を決定し、ステート「2」に進む(ステップ#41
2〜ステップ#414)。
ステート「2」においては、スキャンが開始される
と、退避タイマーに、そのタイマー値として予め定めら
れた標準値に上述のステップ#413で決定した補正値を
加算した値をセットし、ステート「3」に進む(ステッ
プ#421〜ステップ#423)。
ステート「3」においては、退避タイマーの計時が終
了した時点で、ファーブラシ190の退避、及びクリーナ
バイアスHVのオフを行い、これにより、前クリーニング
を終える(ステップ#431〜ステップ#435)。
ステート「4」においては、レジストタイミングとな
ってタイミングローラ46がオンすると、画像先端到達タ
イマーをセットする(ステップ#441〜ステップ#44
3)。画像先端到達タイマーは、転写ベルト11における
トナー像の先端に対応した部位が2次転写位置からベル
トクリーナ19の配設位置まで回転移動する時間を計時す
るものである。
ステート「5」においては、画像先端到達タイマーの
計時が終了すると、転写ベルト11の後クリーニングを開
始するため、クリーナバイアスHVをオンし、ファーブラ
シ190を圧接する(ステップ#451〜ステップ#454)。
そして、転写ベルト11の後クリーニングの時間を補正
するため、ベルトクリーナ19のソレノイド195の温度を
検出し、その検出結果に基づいて補正したタイマー値を
退避タイマーにセットする(ステップ#455、ステップ
#456)。
ステート「6」においては、退避タイマーの計時の終
了タイミングで、ファーブラシ190を退避させ、クリー
ナバイアスHVをオフする(ステップ#461〜ステップ#4
64)。
その後、次コピー要求がなければ、ステートを「0」
に戻して待機状態に移行し、次コピー要求があれば、ス
テート「4」に戻る(ステップ#465〜ステップ#46
7)。
一方、退避タイマーの計時中、すなわち後クリーニン
グの途中でプリントキー200がオンされた場合は、ステ
ート「1」に戻る(ステップ#468、ステップ#469)。
ステート「7」及びステート「8」においては、モノ
カラーモードの後クリーニングのための処理を実行す
る。
まず、ステート「7」においては、スキャンが終了し
た時点で、次コピー要求の有無をチェックし、次コピー
要求がない場合に、後処理タイマーをセットする(ステ
ップ#471〜ステップ#473)。後処理タイマーは、転写
ベルト11の1回転時間を計時するものである。次コピー
要求がある場合は、ファーブラシ190を圧接させたまま
でよいので何の処理も行わない。
次に、ステート「8」においては、後処理タイマーの
計時の終了を待ってファーブラシ190を退避させ、クリ
ーナバイアスHVをオフした後、ステートを初期値の
「0」に戻す(ステップ#481〜ステップ#485)。
一方、後処理タイマーの計時中にプリントキー200が
オンされた場合は、ステート「1」に戻る(ステップ#
486、ステップ#487)。
ステート「9」〜ステート「11」は、作像が中断され
た場合に実行される。
ステート「9」においては、作像中断フラグがリセッ
トされるのを待つ(ステップ#491)。作像中断フラグ
がリセットされるまでの間は、作像処理の作像ステート
「14」によるファーブラシ190の退避状態が継続され
る。すなわち、転写ベルト11のクリーニングが禁止さ
れ、これによって、転写ベルト11上にトナー像が保持さ
れる。
作像中断フラグがリセットされると、コピーモードの
チェックを行い、フルカラーモードの場合は、ステート
「4」に戻り、モノカラーモードの場合はステート「1
0」に進む(ステップ#492〜ステップ#494)。
ステート「10」においては、レジストタイミングで、
圧接タイマーのセットを行い、ステート「11」に進む
(ステップ#501〜ステップ#503)。圧接タイマーは、
フルカラーモードにて用いられる画像先端到達タイマー
に相当するもので、転写ベルト11におけるトナー像の先
端に対応した部位が2次転写位置からベルトクリーナ19
の配設位置まで回転移動する時間を計時するためのタイ
マーである。
ステート「11」においては、圧接タイマーの計時の終
了後、ファーブラシ190を圧接させ、クリーナバイアスH
Vをオンする(ステップ#511〜ステップ#514)。
その後、次コピー要求がある場合は、ステート「7」
に戻り、次コピー要求がない場合は、後処理タイマーの
セットを行いステート「8」に戻る(ステップ#515〜
ステップ#518)。
第9図は第4図の給紙処理のフローチャートである。
最初に給紙ステートのチェックを行い(ステップ#60
0)、各ステートにおいて以下の処理を実行する。
ステート「0」においては、給紙許可フラグがセット
されるのを待ってペーパーエンプティLED249のチェック
を行う(ステップ#601、ステップ#602)。
ペーパーエンプティLED249が消灯状態であれば、通常
の給紙のための処理として、選択されている一方の用紙
カセット42又は用紙カセット43から給紙するために、ピ
ックアップローラ44又は45と必要とされる給紙ローラ4
7,48とをオンする。すなわち、各ローラにクラッチを介
してメインモータ24の駆動力を伝えることによって、用
紙Pの搬送を開始する(ステップ#603)。そして、用
紙Pの先端がタイミングローラ46に到達する以前のジャ
ムの発生を検出するための給紙ジャムタイマーをセット
し、ステート「1」に移る(ステップ#604、ステップ
#605)。
一方、ペーパーエンプティLED249が点灯状態の場合
は、選択されている一方の用紙カセット42又は用紙カセ
ット43の用紙Pが欠乏している場合であるので、他方の
用紙カセット43又は用紙カセット42の用紙Pの有無をチ
ェックする(ステップ#602、ステップ#606)。
他方の用紙カセット43又は42の用紙Pも欠乏している
場合は、2次転写が不可能であるので、作像中断フラグ
をセットし、メインモータ24をオフすることにより用紙
Pの搬送を停止させ、給紙許可フラグのリセットを行う
(ステップ#606、ステップ#610〜ステップ#612)。
他方の用紙カセット43又は42に用紙Pが有る場合は、そ
の用紙Pのサイズが既に形成されているトナー像の全体
を転写可能なサイズであるか否かをチェックする(ステ
ップ#607)。
転写可能であれば、ストップフラグをセットした後、
用紙カセットの選択を切り替え、切り替えて選択した他
方の用紙カセット43又は42による給紙を行う(ステップ
#607〜ステップ#609、ステップ#603)。
転写不可能であれば、作像中断フラグをセットする
(ステップ#607、ステップ#610)。
ステート「1」においては、移動中の用紙Pの先端が
タイミングローラ46に到達することによってタイミング
センサー86がオンするのを待ち、回転中のピックアップ
ローラ44又は45をオフし、給紙ジャムタイマーをリセッ
トする(ステップ#621〜ステップ#623)。なお、以前
にオンされた給紙ローラ47,48の回転は継続される。こ
れによって、用紙Pはタイミングローラ46の入口で湾曲
し、搬送方向に対する用紙Pの傾きを修正するためのペ
ーパーループが形成される。
そして、適当なペーパーループを得るための時間を計
時するペーパーループタイマーをセットし、ステート
「2」に進む(ステップ#624、ステップ#625)。
ステート「2」においては、ペーパーループタイマー
の計時が終了した後、給紙ローラ47,48の回転を停止さ
せる(ステップ#631〜ステップ#633)。
ステート「3」においては、転写ベルト11上のトナー
像と用紙Pとの位置合わせを規定するレジストタイミン
グの到来を待ち、レジストタイミングでタイミングロー
ラ46をオンして転写位置への用紙Pの搬送を開始し、搬
送の開始から用紙Pの排出までの間のジャムの発生を検
出するための排出ジャムタイマーをセットし、2次転写
用の転写チャージャ17をオンする(ステップ#641〜ス
テップ#644)。
ステート「4」においては、用紙Pの後端がタイミン
グローラ46を離れてタイミングセンサー86がオフした後
に、転写チャージャ17のオフタイミングを定めるための
チャージャオフタイマーをセットする(ステップ#65
1、ステップ#652)。
ステート「5」においては、チャージャオフタイマー
の計時が終了した後に、タイミングローラ46及び転写チ
ャージャ17をオフする(ステップ#661〜ステップ#66
4)。
ステート「6」においては、排出センサー88の検知状
態によって用紙Pの排出の完了を確認し、排出ジャムタ
イマーをリセットし、ステートを初期値の「0」に戻す
(ステップ#671〜ステップ#673)。
第10図は第4図のジャム検出処理のフローチャートで
ある。
最初にジャムステートのチェックを行い(ステップ#
700)、各ステートにおいて以下の処理を実行する。
ステート「0」においては、給紙ジャムタイマー及び
排出ジャムタイマーの常態チェックによってジャムの発
生の有無をチェックする(ステップ#701〜ステップ#7
06)。
通常は、給紙ジャムタイマー及び排出ジャムタイマー
は、その計時の終了前にリセットされる。
ところが、これらタイマーの内、一方でも計時が終了
した場合には、予定の時間を過ぎても用紙Pが所定の位
置に到達していない場合であって、搬送中にジャムが発
生したことになる。
ジャムが発生したときには、ジャム表示LED224dを点
灯することによって、ジャムの発生をオペレータに知ら
せた後、2次転写中であるか否かをチェックを行う(ス
テップ#707、ステップ#708)。
2次転写中の場合、すなわち既にトナー像の一部がジ
ャムとなった用紙Pに転写されている場合に、新たな用
紙Pの給紙を行ったとしても完全な複写画像を得ること
はできない。したがって、この場合には、作像を中止す
るための処理として、メインモータ24及びPCモータ25の
オフ、作像の制御のための各種データの初期設定、及び
ジャム発生中であることを示すジャム発生フラグのセッ
トを行い、ステート「2」に移る(ステップ#713〜ス
テップ#716)。
一方、2次転写中でない場合には、ジャム発生フラグ
のセットの後に、転写ベルト11上にトナーを保持させる
ための処理として、作像中断フラグをセットし、メイン
モータ24をオフしてステート「1」に進む。
メインモータ24のオフによって用紙Pの搬送系は停止
するが、作像中断フラグをセットしたので、PCモータ
は、作像処理において1次転写が完了する時点までオン
状態とさる。
ステート「1」においては、後述の作像再開処理にお
いて実行されるペーパーチェック処理(ステップ#93
1)によってジャム発生フラグがリセットされるのを待
ち、ジャム発生フラグのリセットとともにジャム表示LE
D224dを消灯し、ステートを「0」に戻す(ステップ#7
21〜ステップ#723)。
また、ステート「2」においても、サブルーチンとし
て実行するペーパーチェック処理によりジャム発生フラ
グがリセットされるのを待ち、ジャム発生フラグのリセ
ットとともにジャム表示LED224dを消灯し、ステートを
「0」に戻す(ステップ#731〜ステップ#734)。
第11図はステップ#731のペーパーチェック処理のフ
ローチャートである。
ペーパー検知センサー85、タイミングセンサー86、及
び排出センサー88の検知状態を順次チェックし、これら
全てのセンサーの出力がオフ状態である場合のみ、ジャ
ムとなった用紙Pが取り除かれて搬送路内に用紙Pが無
い状態であると判断し、ジャム発生フラグをリセットす
る(ステップ#741〜ステップ#744)。
第12図は第4図のペーパー欠乏検出処理のフローチャ
ートである。
まず、給紙口として選択された用紙カセットが上側の
用紙カセット42であるか下側の用紙カセット43であるか
をチェックする(ステップ#801)。
そして、選択された一方の用紙カセット42,43につい
て、ペーパーエンプティセンサー83,84によって用紙P
の有無をチェックし、用紙Pが有ればペーパーエンプテ
ィLED249を消灯し、用紙Pが無ければペーパーエンプテ
ィLED249を点灯する(ステップ#802〜ステップ#80
7)。
第13図は第4図の作像再開処理のフローチャートであ
る。
最初に再開ステートのチェックを行い(ステップ#90
0)、各ステートに応じて以下のような処理を実行す
る。
ステート「0」においては、作像再開の要求の有無を
確認するために、作像中断フラグのチェックを行う(ス
テップ#901)。
作像中断フラグがセットされて作像再開が要求されて
いる場合は、続いて、ジャム発生フラグのチェックを行
い、作像の中断が用紙Pの欠乏によるものか又はジャム
の発生によるものかによって以降の処理が分かれる(ス
テップ#902〜ステップ#904)。
まず、作像の中断が用紙Pの欠乏による場合は、ステ
ート「1」及びステート「2」を実行する。
ステート「1」においては、ペーパーエンプティLED2
49の消灯を確認した後、プリントキー200のオンを待
ち、コピーモードが作像を中断時以後に変更されていな
い否かをチェックする(ステップ#911〜ステップ#91
3)。
作像中断時のコピーモードと現時点のコピーモードと
が一致している場合は、メインモータ24及びPCモータ25
をオンし、モーター立上がりタイマーをセットしてステ
ート「2」に進む(ステップ#914〜ステップ#916)。
一方、作像中断後にコピーモードが変更されている場
合は、作像処理のステートを「0」に戻し、作像中断フ
ラグをリセットしてステート「0」に戻る(ステップ#
917〜ステップ#919)。これにより、複写機1の動作状
態は待機状態となる。
ステート「2」においては、モーター立上がりタイマ
ーの計時の修了を待って給紙許可フラグをセットし、作
像中断フラグをリセットしてステート「0」に戻る(ス
テップ#921〜ステップ#925)。
作像中断のフラグのリセットにより、作像処理のステ
ート「15」において、作像ステートが作像中断時に実行
していた作像ステートの次の作像ステートに戻される。
ステート「3」においては、ジャムの発生により中断
された作像を再開するための処理を実行する。
すなわち、第11図のペーパーチェック処理によってジ
ャム発生フラグがリセットされたことを確認した後、プ
リントキー200のオンを待ち、コピーモードが作像を中
断時以後に変更されていない否かをチェックする(ステ
ップ#931〜ステップ#934)。
コピーモードに変更がなければ、メインモータ24及び
PCモータ25のオン、モーター立上がりタイマーのセット
を行ってステート「2」に進む(ステップ#935〜ステ
ップ#937)。
一方、作像中断後にコピーモードが変更されている場
合は、作像処理のステートを「0」に戻し、作像中断フ
ラグ及び給紙許可フラグををリセットしてステート
「0」に戻る(ステップ#938〜ステップ#941)。
なお、フローチャートの図示は省略したが、合成モノ
カラー複写画像を形成する合成モノカラーモードが選択
された場合には、上述したように、ベルトマーク信号S1
0に基づくスキャンによって、2色のトナー像の多重転
写が行われる。
上述の実施例において、CPU401が実行する各処理の
内、給紙処理のステップ#610は、請求項1の発明の構
成要素である作像中断手段に対応し、ジャム検出処理の
ステップ#710は、請求項2の発明の作像中断手段に対
応する。また、作像処理のステート「15」は、請求項1
及び請求項2の発明の作像継続手段に対応する。さら
に、ジャム検出処理のステップ#713及びステップ#714
は、請求項3の発明の作像中止手段に対応する。
上述の実施例によれば、作像が開始された後に、用紙
Pが欠乏した場合、又はジャムが発生した場合には、既
に形成されているトナー像の1次転写の終了後に作像が
中断され、用紙Pの補給又はジャムの解消を待って作像
が継続されるので、トナーの無駄をなくすことができ
る。すなわち、トナーを有効に活用することができる。
上述の実施例によれば、2次転写中にジャムが発生し
た場合には、直ちに作像が停止され、複写機1の各部は
待機状態に戻されるので、無意味なトナー像の無意味な
保持が防止され、新たな作像を迅速に開始することがで
きる。
上述の実施例において、フローチャートの内容及び順
序、用紙Pの収納手段を含め複写機1の各部材の構造、
形状、材質、位置、個数などは、上述した以外に種々変
更することができる。
〔発明の効果〕
請求項1の発明によれば、作像中に記録用紙が欠乏し
たときのトナーの無駄な消費を防止することができる。
請求項2及び請求項3の発明によれば、作像中に記録
用紙のジャムが発生したときのトナーの無駄な消費を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は複写機の概略の構成を示す断面正面図、 第2図は複写機の上面に設けられた操作パネルの平面
図、 第3図は複写機の制御部のブロック図、 第4図〜第13図は複写機の動作を示すフローチャート、 第14図はスキャンテーブルの内容を示す図、 第15図はベルトクリーナの断面正面図である。 1……複写機、3……感光体ドラム(感光体)、11……
転写ベルト(中間転写媒体)、83,84……ペーパーエン
プティセンサー(ペーパーエンプティ検出手段)、85…
…ペーパー検知センサー(ジャム検出手段)、86……タ
イミングセンサー(ジャム検出手段)、88……排出セン
サー(ジャム検出手段)、401……CPU(作像中断手段、
作像継続手段、作像中止手段)、D……原稿、P……用
紙(記録用紙)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 唐来 豊 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (56)参考文献 特開 平1−269956(JP,A) 特開 昭62−17768(JP,A) 特開 昭63−210958(JP,A) 特開 昭58−214172(JP,A) 特開 昭58−179874(JP,A) 特開 平3−196066(JP,A) 特開 昭58−93072(JP,A) 実開 昭61−29357(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/00 303 G03G 15/36 G03G 21/00 370 - 540 G03G 21/02 - 21/04 G03G 21/14 G03G 21/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子写真法による作像プロセスによって記
    録用紙上に画像を作像する作像装置において、 表面にトナー像が形成される感光体と、 前記感光体から1次転写されたトナー像を記録用紙に2
    次転写するための中間転写媒体と、 記録用紙の有無を検出するペーパーエンプティ検出手段
    と、 前記作像プロセスの開始後で且つ前記1次転写の完了前
    に、前記ペーパーエンプティ検出手段によって記録用紙
    の欠乏が検知されたときに、前記1次転写を完了させて
    前記中間転写媒体に前記トナー像を保持させて作像プロ
    セスを中断する作像中断手段と、 記録用紙が供給されたときに前記作像中断手段によって
    中断されていた作像プロセスを継続する作像継続手段
    と、 を有してなることを特徴とする作像装置。
  2. 【請求項2】電子写真法による作像プロセスによって記
    録用紙上に画像を作像する作像装置において、 表面にトナー像が形成される感光体と、 前記感光体から1次転写されたトナー像を記録用紙に2
    次転写するための中間転写媒体と、 記録用紙のジャムを検出するジャム検出手段と、 前記作像プロセスの開始後で且つ前記1次転写の完了前
    に、前記ジャム検出手段によって記録用紙のジャムが検
    知されたときに、前記1次転写を完了させて前記中間転
    写媒体に前記トナー像を保持させて作像プロセスを中断
    する作像中断手段と、 記録用紙のジャムが解消されたときに前記作像中断手段
    によって中断されていた作像プロセスを継続する作像継
    続手段と、 を有してなることを特徴とする作像装置。
  3. 【請求項3】前記ジャム検出手段によって前記中間転写
    媒体から前記トナー像を転写中の記録用紙のジャムが検
    知されたときに、前記作像中断手段による前記中間転写
    媒体への前記トナー像の保持に代えて作像プロセスを中
    止する作像中止手段を有し てなることを特徴とする請求項2記載の作像装置。
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JP5577317B2 (ja) * 2011-09-30 2014-08-20 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

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