JP3098084B2 - 抄紙機乾燥部の逆転シリンダグループ用ブローおよび空気調整装置 - Google Patents

抄紙機乾燥部の逆転シリンダグループ用ブローおよび空気調整装置

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JP3098084B2
JP3098084B2 JP03344049A JP34404991A JP3098084B2 JP 3098084 B2 JP3098084 B2 JP 3098084B2 JP 03344049 A JP03344049 A JP 03344049A JP 34404991 A JP34404991 A JP 34404991A JP 3098084 B2 JP3098084 B2 JP 3098084B2
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papermaking
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ブオリネン ベサ
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バルメット ペーパ マシーナリ インコーポレイテッド
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    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F5/00Dryer section of machines for making continuous webs of paper
    • D21F5/02Drying on cylinders
    • D21F5/04Drying on cylinders on two or more drying cylinders
    • D21F5/042Drying on cylinders on two or more drying cylinders in combination with suction or blowing devices

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抄紙機の乾燥部の逆転
シリンダグループ用のブローおよび空気調整装置に関
し、該逆転シリンダグループは、下段に乾燥シリンダの
列を有し、その乾燥シリンダ列の隙間には、それに対応
するリーディングシリンダまたは、対応するリーディン
グロールを有しており、上記逆転シリンダグループは、
上記下段のシリンダ列に設けられた加熱乾燥シリンダ
が、乾燥ループワイヤの外側に設けられており、上記シ
リンダグループのリーディングシリンダは、乾燥ワイヤ
ループの内側に設けられている。
【0002】
【従来の技術】従来の抄紙機の乾燥部は、普通蒸気で加
熱される多数の乾燥シリンダから構成されている。乾燥
される抄紙は、一本の乾燥ワイヤによって、乾燥シリン
ダに直接押しつけられる。先行技術において公知の如
く、乾燥部には、二本の引っ張りワイヤと一本の引っ張
りワイヤとが採用されている。最近、一本の引っ張りワ
イヤが普通になって来ている、その理由は、抄紙に遊び
を与えず、乾燥部全体を通して乾燥される抄紙にコンス
タントな支持と、密着した引っ張りを加えられるからで
ある。
【0003】普通こういう一本の引っ張りワイヤを使う
乾燥部においては、上段の列のシリンダは、乾燥ワイヤ
ループの外側にもけられた加熱シリンダであり、下段が
抄紙とワイヤを密接に支持するサクション部分を持つリ
ーディングシリンダまたはロールである。乾燥シリンダ
を上段に持つ一本の引っ張りワイヤによるシリンダグル
ープが連続して使われる場合、抄紙の一方の側が乾燥す
る、すなわち、乾燥シリンダの加熱面に直接接する側が
早く乾燥するという問題があった。抄紙に片寄った乾燥
を加えると、抄紙はいろいろな問題を起こす、その理由
で、最近、一本の引っ張りワイヤによる多シリンダ型乾
燥機が普通になって来ており、いわゆる逆転シリンダグ
ループが採用され、乾燥シリンダが下段に、リーディン
グシリンダまたはロールが上段に配置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの逆転
シリンダグループにおいては、加熱シリンダのスペース
の通風という問題が持ち上がって来た、それは、乾燥シ
リンダの自由面に接続する楔型のスペースに、周囲に比
較して、シリンダ間に圧力の差が発生するということで
ある。抄紙とワイヤの入口側にニップを形成する楔型の
スペースに、正圧が発生する傾向があり、対応する出口
側のニップに負圧が発生する傾向がある。特に、負圧を
伴うニップが問題を起こす。理由は、置換される空気が
乾燥部の両側から吸い込まれるからである。ワイヤと紙
の間に侵入し、ワイヤから紙の端を引き剥そうとする空
気の流れが、抄紙切れのような問題を起こす。上記の出
口側のニップの負圧が、いわゆる煙突効果、すなわち、
重力に抗して上記スペースに発生可能な空気の流れによ
って増大する。
【0005】一本の引っ張りワイヤを使うシリンダグル
ープにおいては、リーディングシリンダ間のスペースを
どう紙片の汚れから防ぐかという問題がある。理由は、
上記中間スペースが下方に向かって開いていないから
で、これは通常のシリンダグループの場合である。しか
し、この中間スペースは下から乾燥シリンダ上部の、紙
に接触しない部分によって限定されている。
【0006】本発明の目的は、上記の欠点を解消するた
め、その課題を解決する装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的および後述す
る目的を達成するため、本発明は、逆転シリンダグルー
プの隣接するリーディングシリンダまたはロール間のス
ペースにおいて、そのスペースの下に位置する上記の乾
燥シリンダの上にブローボックスが設けられたことを主
な特徴とし、上記のブローボックスのノズルから、抄紙
の走行方向に開く、楔型のニップスペースの中へ空気の
ブローを加えることが可能であり、そのスペースとは、
乾燥シリンダ面と抄紙と乾燥ワイヤの走行部との間のス
ペースであり、また、上記のブローボックスからは、抄
紙から水分を蒸発させる1組の空気ジェットがリーディ
ングシリンダ上の走行する抄紙に向けられることが可能
である。
【0008】
【作用】本発明によるブローおよび空気調整装置によっ
て、ブローボックスから空気のブローが、その下に取り
つけられた乾燥シリンダの面と抄紙およびワイヤによっ
て決まり抄紙の走行方向の開口するスペースの中に当て
られ、それによって、このスペースがやや加圧状態とな
るかまたは、周囲と実質的に同じ圧力に到達し、これに
よって、抄紙をワイヤから離そうとし抄紙の走行を不安
定にする横方向の空気の流れは防止される。
【0009】しかも、本発明においては、ブローのフィ
ールドが特定されており、ブローボックス好ましくはブ
ローボックスの両側から、各リーディングシリンダの周
囲を通過する抄紙の走行面に加えられるのが望ましく、
それによって、抄紙からのブローによる水分の蒸発は効
果的に促進され、置換される空気は各乾燥シリンダと各
リーディングシリンダの間の中間スペースへ導入され
る。
【0010】本発明の好ましい実施例において、上記の
ブローと反対のブローボックス側から、ブローが抄紙の
入口側のリーディングシリンダに向かって、すなわち抄
紙の走行方向と反対の方向に加えれれる。それによっ
て、抄紙とシリンダ面の間のニップに空気の吹き込みが
制限され、このニップに正圧が発生し、その正圧から発
生し不安定を引き起こす横方向の空気の流れは減少され
る。
【0011】本発明の好ましい実施例において、構造に
より、ブローボックスに接続して、いろいろな空気ジェ
ットが用いられる。その手段によってブローボックスは
紙片の付着から防止される。
【0012】本発明の好ましい実施例において、ブロー
ボックスにおける圧縮空気のパイプは一体となり、その
手段によって、紙片はブローボックスおよびシリンダの
スペースから取り除かれる。
【0013】本発明は、乾燥部に一本の引っ張りワイヤ
を備えたすべての逆転シリンダグループ、例えば逆転シ
リンダグループの第2リーディングシリンダの隙間毎に
使用されるのが望ましい。
【0014】
【実施例】次に、添付の図面に示された実施例を参照し
て本発明を詳細に説明する。しかし、本発明は上記実施
例の細部によって制限されるものではない。
【0015】図1は、抄紙機の乾燥部における第1逆転
シリンダグループR4を示す。乾燥される抄紙Wが直接
接する蒸気加熱シリンダ10は、下段に設備され、例えば
多孔マントル12a を持つリーディングシリンダ12は、上
段に位置している。逆転シリンダグループR4 におい
て、ガイドロール14に案内される乾燥ワイヤ11が、乾燥
用抄紙Wがシリンダ10および12上を通過して導入される
ように一本の引っ張りワイヤが配置されている。抄紙W
は、一本の引っ張りワイヤを備えている前述の通常シリ
ンダグループからその乾燥用シリンダグループR4 に引
き込まれ、抄紙Winとしてワイヤ11とガイドロール15の
付近で乾燥ワイヤ11上に移動される。第1逆転シリンダ
グループR4 による乾燥後、抄紙Wout は、ガイドロー
ル13の後で、一本の引っ張りワイヤを持つ通常の次のシ
リンダグループR5 の工程に引き込まれ、乾燥ワイヤ31
の上に移動される。
【0016】その第1逆転シリンダグループR4 に先行
するシリンダグループR3 は、いわゆる通常の乾燥シリ
ンダグループであり、そこでは、乾燥シリンダ30が上段
にあり、リーディングシリンダ32が下段に位置されてい
る。シリンダグループR3 は、例えば、乾燥部の第 3ワ
イヤグループであり、一本の引っ張りワイヤを持つ2個
の対応する通常シリンダグループに先行している。第 1
逆転シリンダグループR4 の第1シリンダ10は、例え
ば、乾燥部における22番目の乾燥シリンダである。逆転
シリンダグループR4 は、一本の引っ張りワイヤを持つ
グループR5 によって後続され、一組の逆転グループに
よって後続されている。その最後のグループは、通常の
グループであり、そこでは、加熱乾燥シリンダが上段に
配置されている。
【0017】 乾燥部のシリンダ10および30は、蒸気加
熱され、平滑外周面を持つ乾燥シリンダであり、その乾
燥シリンダに乾燥される抄紙Wが、乾燥ワイヤ11および
31によって、直接接触する。リーディングシリンダ12お
よび32は、溝つき外装面12a を有する多孔マントルを備
えたサクションシリンダであるのが望ましい。上記サク
ションシリンダの詳細な一実施例が、本出願人のフィン
ランド特許出願第881106号によって開示されている。リ
ーディングシリンダ12および32の溝つき面の負圧効果に
よって、抄紙Wは乾燥ワイヤ11および31の表面に確実に
保持され、180 o 以上の扇形外周面に沿いリーディングシ
リンダ12および32上を移動する。
【0018】図1は、乾燥部のフレーム構造40の部分概
略図であり、抄紙機室のフレーム41と、基礎スペースの
ビーム構造42すなわち基礎床面Kに支持されるビーム構
造を有している。
【0019】図1によると、逆転シリンダグループR4
のリーディングシリンダ間のスペースには、本発明によ
るドクター17およびブローボックス20が備えられてい
て、その構造および作用は、図2および図3の実施例を
参照して、詳述される。
【0020】最初に、図2および図3に示されている空
気調整装置のブローボックス20の構造および作用の主要
な特徴を説明する。ブローボックス20は、閉鎖された壁
面29a を有し、横断方向に抄紙Wの幅一杯に延長するボ
ックス構造を有している。ブローボックス20の一壁面29
a は、一本のエアパイプ(図示されない)と通じてお
り、そこを通って適当な温度の乾燥空気がブローボック
ス20に導入され、それによって隣接するリーディングシ
リンダ12と乾燥シリンダ10の自由面上の空間Tが、空気
の調整を受ける。これらのスペースTには、ドクター17
がはめ込まれ、そのブレード18は、シリンダ10の平滑面
10a を清潔に保つ。
【0021】図1において、乾燥シリンダ10の間の下方
開放空間に、ブローボックス16が示されており、これ
は、入口側ニップを閉鎖し、リーディングシリンダ12と
乾燥ワイヤ11に設置され、しかも、抄紙の走行方向に向
かって閉められており、抄紙と乾燥シリンダ11間の支持
接触を妨げる空気の圧力が上記ニップ部に形成されない
よう、上記ニップ部から空気を吹き出す。また対応する
ブローボックスは通常のシリンダグループR3 およびR
5 にも用いられている。
【0022】上に略説されたように、乾燥ワイヤ11およ
び抄紙Wによって決定され、抄紙の走行方向に閉まって
いるスペースTにおける入口側ニップN+は、ある程度
圧縮される傾向があり、対応する出口側ニップN−は、
移動面によって発生する境界層の空気の流れのために、
負圧を受ける傾向がある。出口側ニップN−における負
圧は、煙突効果によるスペースTから上方への空気の流
れによって強調される。その場合、シリンダ30が上に
「天井」を形成する「通常の」シリンダグループR3 お
よびR5 には対応する空気の流れが発生しない。出口側
ニップN−における負圧のために、置換する空気の流れ
が、抄紙機の側面から各シリンダグループに流れ込む傾
向があり、ワイヤ11および抄紙Wの間に侵入し、抄紙W
の端部を剥がす傾向がある。抄紙Wの乾燥におけるこの
問題は、本発明によるブローボックス20によって改良さ
れた。そのボックスは図1に示されているように、ドク
タが設置される、逆転シリンダグループR4 のリーディ
ングシリンダ12の間の第2の中間スペース毎に配置され
ている。
【0023】それらのブローボックス20は、第1ノズル
スロット21を有し、それによって付近を走行する抄紙W
の走行方向とは逆の方向への第1の空気の流れF1 を起
こす。その空気の流れF1 によって、ワイヤ10および抄
紙Wによる入口側ニップN+への空気の流れは減少さ
れ、それによって、このニップN+とその周囲との差圧
は減少される。ブローボックス20の反対側に設置される
第2ノズルスロット22から、第2の空気の流れF2 は負
圧のニップN−へ吹き込まれる。空気の流れF2は、ブ
レード18の端に設置されたドクタビーム17の平坦面17a
と、ブレード18によってガイドされるようにニップN−
の中へ導かれる。空気の流れF2 によって、そうしなけ
れば負圧を受けたであろうニップN−は、正圧を受ける
かまたは実質的に周囲と同じレベルの圧力に到達可能で
あり、それによって、上記の問題は回避される。
【0024】抄紙からの水分の蒸発を促進し、中間スペ
ースTから湿った空気を取り除くために、ブローボック
ス20は、ノズル孔23または、対応するノズルスロットを
有し、そこを通って空気の流れF3 は、付近を走行する
抄紙Wに向かって吹きつけられる。空気の流れF2 によ
って、抄紙Wの乾燥は大幅に促進される。各空気の流れ
F1 、F2 およびF3 によって供給される空気は同時に
関係した乾燥エリアの空気の入れ替えをする。
【0025】逆転シリンダグループR4 における問題の
一つは、中間スペースTを紙の破片からどう守るかであ
る。破片を処置するため、圧縮空気パイプ27がブローボ
ックス20と一体に構成されたパイプを通って、圧縮空気
がスペースTから、破れた紙を取り除くため抄紙機の駆
動側に向かって吹きつけられる。図4は圧縮空気パイプ
27の詳細な構造を示している。その圧縮空気パイプは、
同軸に設置されたパイプ27a 、27b および27c から構成
されている。パイプ27a および27b の間の中間スペース
から、圧縮空気の強いジェット流Fa は、抄紙機の駆動
側に向かって吹きつけられており、パイプ27b および27
c の間の中間スペースからは、ジェット流Fb が、ジェ
ット流Fa と異なる点から吹きつけられる。
【0026】もっとも長く延長している一番奥のパイプ
27c から、ジェット流Fc が吹き出されている。その圧
縮空気パイプ27は、常時必要ではなく、図2および図3
に示されるのとは違う方法で設置されてもよい。
【0027】ホールダ付きドクタビーム17およびドクタ
ブレード18の前面平滑壁が、一様にニップN−に向けら
れている場合、第2の吹き出しF2 用のガイドフェース
として使われる図3および図4に示されているブローボ
ックス20の特徴はむしろ普通である。
【0028】次に、図2および図3に示されている装置
の構成特徴について、それぞれの違いを説明する。
【0029】図2において、ブローボックスは、支点25
すなわち抄紙機の駆動側の軸受けによって支持され、枢
止され、できればその位置が作業の最適位置に調整可能
なように支持されるのが望ましい。ブローボックス20
は、第1ノズルスロット21と、その付近に、第2のノズ
ルスロット22がある底面28を有している。ブローボック
ス20の上端は、頂部に対してそれぞれ接近する2つの壁
面29を有し、その壁面には吹き出しF3 用のノズル開口
部23を有している。ブローボックス20の上端、パイプ部
26には、 ノズルの開口部24があり、そこから、当装置の
清掃用の吹き出しF4 が設置されている。第1ノズルス
ロット21は、空気の流れF1 を曲げる空気力学上のコア
ンダ効果のある曲面21aをもつ延長部を有し、平坦な面
で終わっている。その平坦な面と、接触しているワイヤ
11および抄紙Wとの距離L1 は、対応する第2ノズル22
の側面の壁面との距離L2 よりずっと短い。
【0030】図3は、ブローボックス20の第2の実施例
を示す。同図において、ブローボックス20は底部に向か
って狭くなっており、ノズル開口部23を有する壁面29を
有している。抄紙Wと、抄紙Wの入口側の中間スペース
V1 を決定する壁面29との距離L1 は、本質的に不変で
あり、したがって抄紙Wの出口側の距離L2 は、短くな
り、中間スペースV1 は抄紙の走行方向に向かって狭く
なっている。空気ジェットF3 が短い吹き出し距離で抄
紙Wに加えられており、それによって、抄紙Wからの水
分の蒸発が効果的となっている。図3に示されているよ
うに、ブローボックス20の頂面は水平な上面26を有して
いて、そこには、端部に取りつけられたパイプ26a およ
び26b に接続して、ノズルスロット24a および24b があ
り、そこから、ブローボックス上面清掃用に、空気ジェ
ットF4aが上面に向かって吹き出される。
【0031】圧縮空気パイプ27から加えられるブロー
は、紙の破片の除去用だけに用いられ、ブローF4 、F
4aおよびF4bは常時作動している。
【0032】 適当な温度と湿度のエアーブローが、ブ
ローボックス内部の圧力が好ましくはp =500〜2000 Pa
の範囲になるように、ブローボックスの一端からブロー
ボックス20の内部のスペース20a および20b 内へ加えら
れる。そのブローの温度は、T =65 〜120 o C の範囲に、
また湿度は乾燥空気1kgにつき X =10〜50g H 2 O の範囲
になるのが望ましい。
【0033】
【発明の効果】このように本発明によれば、従来の逆転
シリンダグループにおける、加熱シリンダとリーディン
グシリンダの間の楔状の隙間で、抄紙の入口側ニップに
正圧がまた出口側ニップに負圧が起き、それによって紙
片が抄紙とワイヤの間に侵入する問題は、本発明の上記
の隙間にブローボックスを設置し、それによって各ニッ
プ部への外気の吹き込みを制御することにより紙片の侵
入防止が可能となり、抄紙乾燥作業を安定させ、生産性
の向上と、製品の品質向上を可能にした。
【0034】本発明の詳細は、当請求項に記載の発明の
要旨の範囲内で変更可能であり、上記の単なる実施例か
ら異なることもあり得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による抄紙機の乾燥部における逆転シリ
ンダグループの側面概略図である。
【図2】本発明による、空気調整装置の第1実施例の縦
断側面図である。
【図3】第2実施例の図2に対応する縦断側面図であ
る。
【図4】図3のIV−IV線に沿った部分横断面図である。
【符号の説明】
10 蒸気加熱シリンダ 10a 蒸気加熱シリンダ自由面 11 乾燥ワイヤ 12 リーディングシリンダ 12a 多孔マントル 13、 14、 15 ガイドロール 16 ブローボックス 17 ドクタービーム 17a ドクター壁面 18 ドクターブレード 20 ブローボックス 21 第1ノズルスロット 22 第2ノズルスロット 23、24 ノズル開口部 25 支点 26、26a、26b パイプ 27、27a、27b、27c エアパイプ 28 底面 29、29a 壁面 30 乾燥シリンダ 31 乾燥ワイヤ 32 リーディングシリンダ 41 フレーム 42 ビーム構造 F1、F2、F3、F4、F4a、F4b エアジェット R3、F5 通常シリンダグループ R4 第1逆転シリンダグループ T スペース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21F 5/04

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抄紙機乾燥部の逆転シリンダグループ用
    ブローおよび空気調整装置であって、該逆転シリンダグ
    ループは、 下段に位置した複数の乾燥シリンダと、 各乾燥シリンダの間の隙間上部に配置された対応するリ
    ーディングシリンダの列または対応するリーディングロ
    ールとを含み、 前記逆転シリンダグループには、1本の通し引っ張りワ
    イヤが設けられて、該シリンダグループの下段には、配
    置された加熱シリンダが乾燥ワイヤループの外側に配置
    され、かつ該シリンダグループのリーディングシリンダ
    が乾燥ワイヤループの内側に配置され、 上記逆転シリンダグループの隣接するリーディングシリ
    ンダまたはリーディングロールの間のスペースにおいて
    該スペースの下に位置する前記乾燥シリンダの上部にブ
    ローボックスが配置され、 上記ブローボックスから、抄紙の水分を蒸発させる一連
    のエアジェットがリーディングシリンダ上を走行する抄
    紙に向けられることが可能な シリンダグループ用のブロ
    ーおよび空気調整装置において、該装置は、 該ブローボックスのノズルから、前記乾燥シリンダの面
    に沿ってブローを案内する案内手段によって、抄紙の走
    行方向に開く楔型のニップスペースの中にブローが吹き
    込み可能であり、そのニップスペースは、前記乾燥シリ
    ンダの面と、抄紙および乾燥ワイヤの走行部との間に
    ことを特徴とする抄紙機乾燥部のシリンダグループ用
    ブローおよび空気調整装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、前記ブ
    ローボックスは、少なくとも殆どの部分が、前記スペー
    スに、前記乾燥シリンダの上部で配置され、該乾燥シリ
    ンダは、前記スペースの下方の実質的に中央に配置され
    ていることを特徴とするブローおよび空気調整装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の装置におい
    て、上記ブローボックスは、ノズルを附加されており、
    そのノズルを通ってエアジェットが抄紙の走行方向と反
    対の方向に、抄紙の入口側に加えられることが可能であ
    り、そのエアジェットによって、抄紙の走行方向に向か
    って閉じ抄紙と乾燥シリンダの面の間にある上記ニップ
    スペースの圧力が下がることを特徴とするブローおよび
    空気調整装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または3に記載の装置におい
    て、上記エアジェットは、上記ニップの側面に配置され
    るブローボックスの下に配置されたドクタービームの壁
    面によって、開口するニップスペースの底部に向かって
    案内されることを特徴とするブローおよび空気調整装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の装
    置において、該装置は、頂部に向かって相互に接近する
    壁面を有する頂部を持つブローボックスを有し、そのブ
    ローボックスは、ノズル孔または、対応するノズルスロ
    ットを有し、そのノズル孔を通って一連のエアジェット
    ブローボックスの両側面においてブローボックスを通
    り抜け、リーディングシリンダ上を走行する抄紙に向か
    って吹きつけられることが可能なことを特徴とするブロ
    ーおよび空気調整装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の装置において、上記ブ
    ローボックスの頂端にはノズルスロットが設けられ、該
    ノズルスロットを通って、ブローボックスを清潔に保つ
    ためのエアジェットが加えられることを特徴とするブロ
    ーおよび空気調整装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし4のいずれかに記載の装
    置において、上記ブローボックスは、底部に向かって相
    互に接近する曲がった壁面を持ち、その壁面はノズル孔
    または対応するノズルスロットを有し、壁面付近に配置
    されたリーディングシリンダに適合する形状をしている
    ことと、 上記ノズル孔を通り、蒸発を促進する一連のエアジェッ
    が付近を走行する抄紙に加えられることが可能である
    ことを特徴とするブローおよび空気調整装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の装置において、上記ブ
    ローボックスは、十分に平坦な上面を有し、その両端部
    に横断方向のノズルスロットを有し、ブローボックスの
    上面を清潔に保つため、そのノズルスロットを通ってエ
    アジェットが加えられることを特徴とするブローおよび
    空気調整装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の装
    置において、上記ブローボックスは、下方に向かって開
    口するニップスペースに向かって斜めに向いているノズ
    ルスロットを有していること、および、 上記ノズルスロットの下部において、ブロー方向と実質
    的に平行に、実質的に平坦なドクタービームの前壁が位
    置していることを特徴とするブローおよび空気調整装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
    装置において、上記ブローボックスは、乾燥シリンダの
    面を清潔に保ち、リーディングシリンダの下に配置され
    たドクターを備えたリーディングシリンダの間のスペー
    スに配置されていること、そして/または逆転シリンダ
    グループにおいて、上記ブローボックスは、リーディン
    グシリンダの間の中間スペース毎に配置されていること
    を特徴とするブローおよび空気調整装置。
  11. 【請求項11】 請求項3ないし10のいずれかに記載の
    装置において、上記の抄紙の入口側に配置されたブロー
    ボックスのノズルスロットはコアンダ効果を持つ曲面を
    有する延長部を備え、該曲面は、曲面付近を流れる抄紙
    の走行方向とは反対の方向に上に向かって上記のノズル
    スロットを通って流れるエアブローを導き曲げるとを特
    徴とするブローおよび空気調整装置。
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