JP3097674B2 - 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット - Google Patents

回転速度検出装置付転がり軸受ユニット

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JP3097674B2 JP10250755A JP25075598A JP3097674B2 JP 3097674 B2 JP3097674 B2 JP 3097674B2 JP 10250755 A JP10250755 A JP 10250755A JP 25075598 A JP25075598 A JP 25075598A JP 3097674 B2 JP3097674 B2 JP 3097674B2
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    • F16C41/007Encoders, e.g. parts with a plurality of alternating magnetic poles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る回転速度検出装置
付転がり軸受ユニットは、自動車の車輪を懸架装置に対
して回転自在に支持すると共に、この車輪の回転速度を
検出する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車輪を懸架装置に対して回転自
在に支持すると共に、アンチロックブレーキシステム
(ABS)、或はトラクションコントロールシステム
(TCS)を制御すべく、この車輪の回転速度を検出す
る為に従来から、例えば米国特許第4968156号明
細書に記載されている様な回転速度検出装置付転がり軸
受ユニットが知られている。
【0003】上記明細書に記載された回転速度検出装置
付転がり軸受ユニットは、図7〜8に示す様に、結合リ
ング1により結合した、それぞれが静止輪である1対の
内輪2、2を、使用時に回転しない軸部材である車軸3
に外嵌している。そしてホルダ4とナット5との間で、
両内輪2、2を挟持固定している。各内輪2、2の外周
面には、それぞれ内輪軌道6、6を形成している。又、
回転輪であるハブ7の内周面には、複列の外輪軌道8、
8を形成している。そして、これら各外輪軌道8、8と
上記各内輪軌道6、6との間に、それぞれ転動体である
複数個ずつの玉9、9を設け、上記車軸3の周囲にハブ
7を、回転自在に支持している。車輪のホイール10
は、このハブ7の外周面に設けたフランジ11に固定す
る。
【0004】更に、上記ハブ7の内端(内端とは自動車
への組み付け時に幅方向中央寄り端部を言い、図7で右
端。)開口部に、シール環12を構成する芯金13を内
嵌固定している。そして、この芯金13に、トーンホイ
ール14を固定している。このトーンホイール14は、
永久磁石により構成したもので、S極とN極とを、円周
方向に亙って交互に配置している。
【0005】一方、上記1対の内輪2、2のうち、内側
の内輪2の内端部には、保持環15を外嵌固定してい
る。上記シール環12を構成するシール材16の先端縁
は、この保持環15の内周面及び外側面に摺接させて、
前記玉9、9を設置した部分に塵芥や雨水が進入するの
を防止している。又、上記保持環15の一部にはセンサ
17を支持固定し、このセンサ17の検出部を、上記ト
ーンホイール14の内側面に対向させている。
【0006】上述した様な回転速度検出装置付転がり軸
受ユニットの場合、ハブ7に固定された車輪を、内輪
2、2を外嵌支持した車軸3に対し、回転自在に支持出
来る。又、車輪の回転に伴なってハブ7が回転すると、
このハブ7に固定したトーンホイール14の側面と対向
したセンサ17の出力が変化する。このセンサ17の出
力が変化する周波数は、車輪の回転速度に比例する為、
センサ17の出力信号を図示しない制御器に入力すれ
ば、上記車輪の回転速度を求め、ABSやTCSを適切
に制御出来る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図7〜8に示した従来
構造の場合、車軸3の周囲で内輪2、2が回転する事
は、各内輪2、2の内周面と車軸3の外周面との間に働
く摩擦力、ホルダ4の外端面及びナット5の内端面と内
輪2、2の端面との間に働く摩擦力により防止してい
る。ところが、転がり軸受ユニットを長期間使用してい
ると、上記摩擦力が次第に低下し、内輪軌道6、6と玉
9、9との間に作用する転がり摩擦によって、上記車軸
3の周囲で内輪2、2が回転する、所謂クリープが発生
する場合がある。この様なクリープが発生すると、内輪
2と共に保持環15及びセンサ17が、車軸3の周囲で
回転し、このセンサ17に付属の導線18が強く引っ張
られたり、ハブ7に巻き付いたりして、この導線18が
切断される可能性が生じる。
【0008】導線18が切断された場合には、車輪の回
転速度検出を行なえず、ABSやTCSの制御を行なえ
なくなる。勿論、ナット5を強く緊締すれば、上記転が
り摩擦程度で内輪2、2が回転する事を防止出来るが、
ナット5の緊締力は玉9、9の予圧力との関係で、徒に
大きく出来ない場合がある。しかも、ナット5自体、長
期間に亙る使用に伴なって緩む場合がある為、確実な回
り止め効果を期待する事は難しい。
【0009】一方、米国特許第4946296号明細書
には、図9に示す様な構造により、車軸3(図7参照)
の周囲でセンサ17が回転するのを防止する構造が記載
されている。即ち、内輪2を外嵌した車軸3の端部に設
けたナックルスピンドル19の一部外周面に凹部20を
形成すると共に、センサ17を保持した保持環21の一
部内周面に凸部22を形成している。そして、この凸部
22と上記凹部20とを係合させる事により、上記保持
環21が車軸3に対して回転するのを防止している。保
持環21の本体部分は、内輪2に外嵌している。
【0010】この様な構造の場合、センサ17が車軸3
の周囲で回転する事はない為、このセンサ17に付属の
導線18が切断される事はないが、車軸3に対する内輪
2の回転防止は図られていない為、やはりセンサ17の
保持が不完全である。即ち、上記内輪2が車軸3に対し
クリープする状態になると、上記凹部20と凸部22と
の係合が外れ易くなったり、或はセンサ17に振動が加
わる等により、車輪の回転速度検出を正しく行なえなく
なる。
【0011】更に、上述した米国特許第4946296
号明細書に記載された発明の場合には、上記凹部20及
び凸部22を、内輪2から軸方向に外れた部分に設けて
いる為、回り止めを設ける為に回転速度検出装置付転が
り軸受ユニットの軸方向寸法が嵩む。この為、この回転
速度検出装置付転がり軸受ユニットが大型化し、且つ重
量が増大する原因となる。回転速度検出装置付転がり軸
受ユニットの軸方向寸法の増大は、転がり軸受ユニット
の剛性低下に結び付き、この剛性低下を補償すべく径方
向寸法を大きくすると、上記回転速度検出装置付転がり
軸受ユニットが益々大型化し、重量が増大する。この様
な大型化、重量の増大は、乗り心地、燃費等、自動車の
各種性能の悪化に結び付く為、好ましくない。本発明の
回転速度検出装置付転がり軸受ユニットは、上述の様な
事情に鑑みて、自動車の各種性能を悪化させる事なく、
センサ17が車軸3の周囲で回転するのを確実に防止す
る事により、このセンサ17の出力信号を取り出す為の
導線18の切断に伴なう故障を、有効に防止すべく発明
したものである。
【0012】
【課題を解決する為の手段】本発明の回転速度検出装置
付転がり軸受ユニットは、前述した従来の回転速度検出
装置付転がり軸受ユニットと同様に、外周面を円筒面と
した小径部とこの小径部よりも大径の大径部とを段部に
より連続させて成り、使用時にも回転しない軸部材と、
この軸部材のうちの小径部の外周面と嵌合する内周面
円筒面とすると共に、その外周面に内輪軌道及びこの内
輪軌道よりも大径の肩部を互いに隣接する状態で形成し
た内輪と、その内周面でこの内輪軌道と対向する部分に
外輪軌道を設けた、使用時に回転する外輪相当部材と、
この外輪軌道と上記内輪軌道との間に設けた複数個の転
動体と、この外輪相当部材の一部にこの外輪相当部材
同心に支持固定した、特性を円周方向に亙って交互に且
つ等間隔で変化させたトーンホイールと、このトーンホ
イールに対向する状態で上記内輪に支持固定したセンサ
と、このセンサから導出した信号取り出し用の導線とを
備える。
【0013】特に、本発明の回転速度検出装置付転がり
軸受ユニットに於いては、上記内輪の内周面で上記肩部
の内径側に位置する部分にのみ、この内輪の内周面から
直径方向外方に凹み、且つこの内輪の軸方向端面に開口
する状態で形成された凹部と、上記軸部材の小径部の外
周面で上記段部寄りの端部に、この小径部の外周面から
直径方向外方に、且つ、この段部からこの小径部の側に
向け軸方向に、それぞれ突出する状態で形成されて上記
凹部と嵌合する凸部とを備える。そして、これら凹部並
びに凸部の周面の一部は、上記軸部材及び内輪の中心軸
をその中心とする円筒面から外れており、上記凹部と凸
部との嵌合により、上記内輪軸部材に対して回転する
のを阻止している。
【0014】
【作用】上述の様に構成する本発明の回転速度検出装置
付転がり軸受ユニットにより、車輪を軸部材に対して回
転自在に支持すると共に、外輪相当部材に固定された車
輪の回転速度を検出する際の作用は、前述した従来の回
転速度検出装置付転がり軸受ユニットと同様である。特
に、本発明の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットの
場合、内輪の内周面に形成された凹部と軸部材の外周面
形成された凸部との嵌合により、上記内輪が回転する
のを阻止している。この為、長期間に亙る使用によって
も、この内輪が回転する事を確実に防止出来る。従っ
て、この内輪に支持されたセンサが回転したり大きく振
動したりする事もなくなり、このセンサに付属の導線が
切断したりして、回転速度検出を行なえなくなる事を確
実に防止出来る。しかも、本発明の回転速度検出装置付
転がり軸受ユニットの場合には、上記内輪の回転防止を
図る為の凹部と凸部とを、上記軸部材の外周面及び内輪
の内周面に形成しているので、これら軸部材及び内輪
軸方向寸法が嵩む事はない。従って、この内輪の回転防
止を図る事により、上記回転速度検出装置付転がり軸受
ユニットが大型化したり、或は重量が嵩む事を防止出来
る。この結果、この回転速度検出装置付転がり軸受ユニ
ットを組み込んだ自動車の乗り心地、燃費等の各種性能
が悪化する事はない。更には、上記軸部材の外周面に凸
部を形成したり、上記内輪の内周面に凹部を形成したり
する作業は、これら軸部材や内輪の素材を鍛造加工によ
り造る際に、容易に行なえる。又、上記凸部と凹部とを
係合させる作業は、上記軸部材に内輪を外嵌するのと同
時に行なえる。従って、上記内輪の回転防止を図る事に
伴う、構成各部材の加工コストや組立コストの上昇は僅
少に抑えられる。
【0015】
【実施例】図1〜2は、本発明の第一実施例を示してい
る。前述した従来構造の場合と同様、それぞれの外周面
に、それぞれ内輪軌道6、6を形成した1対の内輪2、
2を、使用時にも回転しない軸部材である車軸3に外嵌
している。即ち、この車軸3は、外周面を円筒面とした
小径部31とこの小径部31よりも大径の大径部32と
を、中間部外周面に形成した段部28により連続させて
成る。そして、この段部28に、一方(図1の右方)の
内輪2の内端面(図1の右端面)を突き当てた状態で、
上記1対の内輪2、2を上記車軸3に外嵌している。上
記車軸3の外端部(図1の左端部)で外側の内輪2から
突出した部分には、雄螺子部29を形成しており、この
雄螺子部29にナット(図示せず)を螺合させてこのナ
ットと上記段部28との間で上記1対の内輪2、2を挟
持する事により、上記1対の内輪2、2が車軸3から抜
け出るのを防止している。尚、上記各内輪2、2の外周
面には、上記各内輪軌道6、6に隣接した状態で、これ
ら各内輪軌道6、6より も大径の肩部33、33を形成
している。上記各内輪2、2は上記車軸3に、それぞれ
の肩部33、33を互いに軸方向に関して反対側に位置
させた状態で、がたつきなく外嵌している。
【0016】一方、上記車軸3の内端部(図1の右端
部)に、ナックルスピンドル27を設けている。又、上
内輪2、2の周囲に、外輪相当部材であるハブ7
を、これら各内輪2、2と同心に配置している。そし
て、このハブ7の内周面に形成した複列の外輪軌道8、
8と、上記各内輪軌道6、6との間に、それぞれ複数個
ずつの玉9、9を設けて、上記内輪2、2の周囲にハブ
7を、回転自在に支持している。
【0017】このハブ7の外周面には、車輪のホイール
10(図7)を固定する為のフランジ11を設けてい
る。又、上記ハブ7の内端(図1の右端)開口部には、
シール環12を構成する芯金13を内嵌固定している。
そして、この芯金13の内側面に、トーンホイール14
aを添着している。このトーンホイール14aは、全体
を磁性材により、円輪状に造ったもので、円周方向に亙
って複数の切り欠き23、23又は透孔を等ピッチで形
成する事により、円周方向に亙る磁気特性を交互に且つ
等間隔で変化させている。
【0018】一方、上記1対の内輪2、2のうち、内側
の内輪2の内端部には、金属板を絞り成形して成る保持
環15を、外嵌固定している。上記シール環12を構成
するシール材16の先端縁は、この保持環15の外周面
に摺接させている。又、上記保持環15に添着した別の
シール材24の先端縁を、上記芯金13の外周面並びに
内側面に摺接させている。そして、これら両シール材1
6、24により、前記玉9、9の設置部分に、塵芥や雨
水が進入するのを防止している。
【0019】又、上記保持環15の一部には保持部25
を、上記金属板を深絞り成形する事により形成してい
る。この保持部25には、センサ17aを支持固定し、
このセンサ17aの検出部を、上記トーンホイール14
aの内側面に対向させている。センサ17aから検出信
号を取り出す為の導線18は、上記保持部25の内側面
から導出している。
【0020】又、上記内側の内輪2の内周面内端開口部
には、円形の凹部26を形成している。即ち、この凹部
26は、上記内側の内輪2の内周面で前記肩部33の内
径側に位置する部分にのみ、この内側の内輪2の内周面
から直径方向外方に凹み、且つこの内側の内輪2の軸方
向内端面に開口する状態で形成している。この様な凹部
26の中心O26は、上記各内輪2(並びに車軸3)の中
心O2 に対して、図2に示す様に、δだけ偏心してい
る。従って、上記凹部26の内周面の大部分は、上記内
輪2の中心軸をその中心とする円筒面から外れている。
これに対して、上記車軸3の一部外周面で前記段部28
の外側面位置には、上記凹部26に内嵌自在な凸部30
を形成している。即ち、この凸部30は、上記車軸3を
構成する前記小径部31の外周面で上記段部28寄りの
端部に、この小径部31の外周面から直径方向外方に、
且つ、この段部28からこの小径部31の側に向け軸方
向に、それぞれ突出する状態で形成している。この様な
凸部30の中心も、上記凹部26の中心O26と同様に、
前記車軸3(並びに内輪2)の中心O2 に対しδだけ偏
心しており、上記凸部30の外周面の大部分は、上記車
軸3の中心軸をその中心とする円筒面から外れている。
【0021】上述した様な回転速度検出装置付転がり軸
受ユニットの使用時には、ハブ7の外周面に設けたフラ
ンジ11に、車輪のホイール10(図7)を固定する。
この状態で車輪が車軸3に対し、回転自在に支持され
る。又、この車軸3に対し前記1対の内輪2、2を外嵌
固定した状態で、内側の内輪2に形成した上記凹部26
、上記車軸3に形成した凸部30とが嵌合する。そし
て、前記雄ねじ部29に図示しないナットを螺合し更に
緊締した状態で、上記凹部26と凸部30との嵌合が外
れなくなる。この結果、上記車軸3と、保持環15を介
してセンサ17aを支持した内輪2とが、相対的回転不
能に結合される。
【0022】この様にして、本発明の回転速度検出装置
付転がり軸受ユニットを車軸3と車輪のホイール10と
の間に組み付けた状態で、車輪の回転に伴なってハブ7
が回転すると、このハブ7に固定したトーンホイール1
4aの側面と対向したセンサ17aの出力電圧が、磁束
密度の変化に伴なって変化する。このセンサ17aの出
力が変化する周波数は、車輪の回転速度に比例する為、
センサ17aの出力信号を図示しない制御器に入力すれ
ば、上記車輪の回転速度を求め、ABSやTCSを適切
に制御出来る。
【0023】特に、本発明の回転速度検出装置付転がり
軸受ユニットの場合、センサ17aを支持した内輪2の
内周面に形成した凹部26と、車軸3の外周面に形成し
た凸部30との嵌合により、内輪2が回転するのを阻止
している。この為、長期間に亙る使用によっても、内輪
2が回転する事を確実に防止出来る。従って、保持環1
5を介して上記内輪2に支持されたセンサ17aが回転
する事もなくなり、このセンサ17aに付属の導線18
が切断する事を確実に防止出来る。
【0024】上記凹部26と凸部30との嵌合精度はそ
れ程要求されない為、これら凹部26や凸部30を形成
する作業は、鍛造加工により容易に行なえる。従って、
内輪2の回り止め構造に起因する、回転速度検出装置付
転がり軸受ユニットの製作費の増大は、僅少に抑える事
が出来る。又、上記凹部26と凸部30とを係合させる
作業は、上記車軸3に内輪2を外嵌するのと同時に行な
える。これら凹部26と凸部30との回転方向に関する
位相を合わせる必要はあるが、上述の様にこれら凹部2
6と凸部30との嵌合精度は高くする必要はないので、
上記位相を合わせる作業は容易に行なえる。従って、上
記内輪2の回転防止を図る事に伴う組立コストの上昇は
僅少に抑えられる。しかも、本発明の回転速度検出装置
付転がり軸受ユニットの場合には、上記内輪2の回転防
止を図る為の凹部26を、この内輪2の内周面に形成し
ているので、この内輪2の軸方向寸法が嵩む事はない。
従って、この内輪2の回転防止を図る事により、上記回
転速度検出装置付転がり軸受ユニットが大型化したり、
或は重量が嵩む事を防止出来る。この結果、この回転速
度検出装置付転がり軸受ユニットを組み込んだ自動車の
乗り心地、燃費等の各種性能が悪化する事はない。
【0025】次に、図3〜4は、本発明の第二実施例を
示している。上述の第一実施例が、軸部材である車軸3
の周囲での内輪2の回り止めを図る為の凹部26並びに
凸部30を、これら車軸3並びに内輪2に対し偏心した
円形としているのに対し、本実施例の場合には、これら
凹部26並びに凸部30の形状を、四隅を丸めた正方形
としている。その他の構成及び作用は、上述した第一実
施例の場合と同じである。
【0026】次に、図5〜6は、本発明の第三実施例を
示している。本実施例の場合、上記凹部26並びに凸部
30の形状を六角形としている。又、トーンホイール1
4aは、シール環12を構成する芯金13の内周寄り部
分の内側面に支持している。そして、芯金13の外周寄
り部分に支持したシール材16の端縁を、保持環15の
外側面並びに内周面に摺接させている。センサ17a
は、保持環15の内周寄り部分に保持している。その他
の構成及び作用は、上述した第一〜第二実施例の場合と
同様である。
【0027】
【発明の効果】本発明の回転速度検出装置付転がり軸受
ユニットは、以上に述べた通り構成され作用する為、不
用意にセンサが回転してこのセンサに付属の導線が切断
される事を確実に防止出来、回転速度検出装置の信頼性
向上を図れる。しかも、この様に信頼性向上を図る事
で、自動車の各種性能を悪化させる事がないだけでな
く、コスト上昇も僅少に抑える事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す断面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】本発明の第二実施例を示す断面図。
【図4】図3のB−B断面図。
【図5】本発明の第三実施例を示す断面図。
【図6】図5のC−C断面図。
【図7】従来構造の第1例を示す断面図。
【図8】図7のD部拡大図。
【図9】従来構造の第2例を示す、図8と同様の図。
【符号の説明】
1 結合リング 2 内輪 3 車軸 4 ホルダ 5 ナット 6 内輪軌道 7 ハブ 8 外輪軌道 9 玉 10 ホイール 11 フランジ 12 シール環 13 芯金 14、14a トーンホイール 15 保持環 16 シール材 17、17a センサ 18 導線 19 ナックルスピンドル 20 凹部 21 保持環 22 凸部 23 切り欠き 24 シール材 25 保持部 26 凹部 27 ナックルスピンドル 28 段部 29 雄螺子部 30 凸部31 小径部 32 大径部 33 肩部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01P 3/488 F16C 19/00 F16C 19/52 F16C 41/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面を円筒面とした小径部とこの小径
    部よりも大径の大径部とを段部により連続させて成り、
    使用時にも回転しない軸部材と、この軸部材のうちの小
    径部の外周面と嵌合する内周面を円筒面とすると共に、
    その外周面に内輪軌道及びこの内輪軌道よりも大径の肩
    部を互いに隣接する状態で形成した内輪と、その内周面
    でこの内輪軌道と対向する部分に外輪軌道を設けた、使
    用時に回転する外輪相当部材と、この外輪軌道と上記
    輪軌道との間に設けた複数個の転動体と、この外輪相当
    部材の一部にこの外輪相当部材と同心に支持固定した、
    特性を円周方向に亙って交互に且つ等間隔で変化させた
    トーンホイールと、このトーンホイールに対向する状態
    で上記内輪に支持固定したセンサと、このセンサから導
    出した信号取り出し用の導線とを備えた回転速度検出装
    置付転がり軸受ユニットに於いて、上記内輪の内周面で
    上記肩部の内径側に位置する部分にのみ、この内輪の内
    周面から直径方向外方に凹み、且つこの内輪の軸方向端
    面に開口する状態で形成された凹部と、上記軸部材の小
    径部の外周面で上記段部寄りの端部に、この小径部の外
    周面から直径方向外方に、且つ、この段部からこの小径
    部の側に向け軸方向に、それぞれ突出する状態で形成さ
    れて上記凹部と嵌合する凸部とを備え、これら凹部並び
    に凸部の周面の一部は、上記軸部材及び内輪の中心軸を
    その中心とする円筒面から外れており、上記凹部と凸部
    との嵌合により、上記内輪軸部材に対して回転するの
    を阻止した事を特徴とする回転速度検出装置付転がり軸
    受ユニット。
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