JP3096418B2 - ゲート式atシフトレバーのシフトロック装置 - Google Patents

ゲート式atシフトレバーのシフトロック装置

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JP3096418B2
JP3096418B2 JP08003905A JP390596A JP3096418B2 JP 3096418 B2 JP3096418 B2 JP 3096418B2 JP 08003905 A JP08003905 A JP 08003905A JP 390596 A JP390596 A JP 390596A JP 3096418 B2 JP3096418 B2 JP 3096418B2
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shift
parking
reverse
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珠貴 小出
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/02Selector apparatus
    • F16H59/08Range selector apparatus

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲート式AT(オ
ートマチックトランスミッション)シフトレバーにおい
て任意の条件下でシフトレバーの一定のセレクト操作を
禁止するシフトロック装置に関し、特に、支持体に支持
されて揺動するシフトレバーと、このシフトレバーに貫
通されるべく支持体に穿たれ、パーキング位置、パーキ
ング離脱位置、リバース位置、リバース準備位置および
ニュートラル位置を順に含むクランク状のゲート開口と
を備え、ゲート開口によってセレクト操作に伴うシフト
レバーの移動経路を案内するゲート式ATシフトレバー
におけるシフトロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ゲート式ATシフトレバーでは、
例えば、車両発進時など、ブレーキペダルを踏み込んだ
場合にのみシフトレバーがパーキング位置からパーキン
グ離脱位置にセレクト操作を行うことができるようにシ
フトロック装置を備えている(例えば、特開平4ー30
7162号公報参照)。しかし、一般に、ゲート式AT
シフトレバーでは、パーキング位置からパーキング離脱
位置へのセレクト操作だけでなく、走行中のニュートラ
ル位置からリバース位置へのセレクト操作も禁止される
ことが望ましい。
【0003】そこで、本出願人は、単一の駆動機構によ
ってパーキング位置からパーキング離脱位置へのセレク
ト操作およびニュートラル位置からリバース準備位置へ
のセレクト操作を所定の条件下で禁止することができる
シフトロック装置を提案している。このシフトロック装
置は、例えば図14に示すように、電磁ソレノイド10
1に連結されて支点102回りに回動する第1ロック部
材103と、この第1ロック部材103にリンク104
を介して連結され、支点105回りに回動する第2ロッ
ク部材106とを備える。
【0004】このシフトロック装置では、通常、電磁ソ
レノイド101は通電されておらず、図14に示すよう
に、第1ロック部材103はパーキング離脱位置P1で
シフトレバー107の移動経路108に突出し、第2ロ
ック部材106はリバース準備位置R1でシフトレバー
107の移動経路108に突出している。かかる状態で
は、運転者がパーキング位置Pからパーキング離脱位置
P1へシフトレバー107のセレクト操作を行おうとし
ても、シフトレバー107の一側が第1ロック部材10
3に衝突し、第1ロック部材103に加わる力がシフト
レバーハウジングの内壁109で支えられる。したがっ
て、シフトレバー107はパーキング位置Pでロックさ
れる。また、運転者が走行中に誤ってニュートラル位置
Nからリバース位置Rへセレクト操作を行おうとして
も、その途中のリバース準備位置R1で、シフトレバー
107の一側が第2ロック部材106に衝突し、第2ロ
ック部材106に加わる力がシフトレバーハウジングの
内壁109で支えられるので、リバース位置Rへのセレ
クト操作は阻止される。ただし、かかる状態で、リバー
ス位置Rからパーキング離脱位置P1へとセレクト操作
を行う場合や、リバース位置Rからリバース準備位置R
1へとセレクト操作を行う場合には、シフトレバー10
7の揺動とともにこれに当接する第1および第2ロック
部材103、106が支点102、105回りに回動す
る。したがって、シフトレバー107の揺動は許容さ
れ、パーキング離脱位置P1やリバース準備位置R1へ
のセレクト操作が可能となる。その際、第1および第2
ロック部材103、106の回動は電磁ソレノイド10
1に設けられた付勢手段110によって吸収される。
【0005】いま、シフトロック装置が、運転者がキー
によってエンジンを始動し、しかも、ブレーキペダルが
踏み込まれていることを検知すると、電磁ソレノイド1
01が通電される。その結果、図15に示すように、第
1ロック部材103が支点102回りで回動してシフト
レバー107の移動経路108から引っ込む。運転者が
パーキング位置Pからパーキング離脱位置P1へとセレ
クト操作を行うと、シフトレバー107に第1ロック部
材103が当接せず、そのまま、リバース位置R側へと
セレクト操作を続行することができる。
【0006】走行中にブレーキ操作が行われ、車速が所
定速度以下になると、同様に電磁ソレノイド101が通
電される。その結果、図15に示すように、第2ロック
部材106が支点105回りで回動してシフトレバー1
07の移動経路108から引っ込む。運転者がニュート
ラル位置Nからリバース準備位置R1へとセレクト操作
を行うと、シフトレバー107に第2ロック部材106
が当接せず、そのまま、リバース位置R側へのセレクト
操作を続行することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のシフトロッ
ク装置は、単一の駆動機構を用いて2カ所でセレクト操
作をロックすることができるという利点を有するもの
の、1カ所ごとにロック部材を備えるとともにそれらの
ロック部材をリンクを介して連結していることから、部
品点数が多く、その結果、シフトロック装置の組立時に
組み付け工数が増加してしまう。また、連結されるロッ
ク部材およびリンクの遊び等によってがたつきが生じ、
シフトロック装置の動作時に異音を発生する原因となる
ことがある。
【0008】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
ので、単一の駆動機構によって2カ所以上でセレクト操
作をロックすることができるにも拘わらず、部品点数を
減少させて組み立てが簡単なゲート式ATシフトレバー
のシフトロック装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1発明によれば、支持体に支持されて揺動するシ
フトレバーと、このシフトレバーに貫通されるべく支持
体に穿たれ、パーキング位置、パーキング離脱位置、リ
バース位置、リバース準備位置およびニュートラル位置
を順に含むクランク状のゲート開口とを備え、ゲート開
口によってセレクト操作に伴うシフトレバーの移動経路
を案内するゲート式ATシフトレバーにおいて、シフト
レバーの一側に設けられた係合突起と、この係合突起の
先端面に当接して第1方向に沿ったパーキング位置から
パーキング離脱位置へのセレクト操作およびニュートラ
ル位置からリバース準備位置へのセレクト操作を阻止す
る作動位置とそれらの当接を回避する非作動位置との間
で回動自在に支持体に支持された単一のロック部材と、
ロック部材を作動位置側へ付勢する付勢手段とを備え、
ロック部材には、その作動位置で、係合突起を進入させ
て第1方向に沿ったリバース位置からのセレクト操作を
許容するリバース位置離脱溝を含み、前記リバース位置
離脱溝は、第1方向に直交する第2方向に沿ったパーキ
ング離脱位置へのセレクト操作に伴って係合突起の周囲
面が摺動するパーキング位置確立摺動面と、第2方向に
沿ったリバース準備位置へのセレクト操作に伴って係合
突起の周囲面が摺動するニュートラル位置確立摺動面と
を有し、係合突起パーキング位置確立摺動面上または
ニュートラル位置確立摺動面上を摺動することによって
ロック部材を付勢手段の付勢力に抗して非作動位置へ回
動させ、シフトレバーの移動を許容することを特徴とす
る。
【0010】ここで、パーキング離脱位置とは、パーキ
ング位置とリバース位置との間の位置であり、リバース
準備位置とはニュートラル位置とリバース位置との間の
位置であって、どこのポジションにも属さない位置であ
る。また、第1の方向とは、例えば、車両の左右方向で
ある。さらに、第2方向とは、パーキング位置、リバー
ス位置、ニュートラル位置等の配列方向であって、例え
ば、車両の前後方向である。
【0011】この構成によれば、単一のロック部材によ
って、パーキング位置からパーキング離脱位置へのセレ
クト操作およびニュートラル位置からリバース準備位置
へのセレクト操作を選択的に阻止することができる。
【0012】上記目的を達成するために、第2発明によ
れば、第1の発明のゲート式ATシフトレバーのシフト
ロック装置において、前記ロック部材は、シフトレバー
がパーキング位置にある際に前記係合突起の先端面に対
向してシフトレバーのパーキング離脱位置への進入を阻
止するロック部材回動方向に沿った第1係合面と、シフ
トレバーがニュートラル位置にある際に前記係合突起の
先端面に対向してシフトレバーのリバース準備位置への
進入を阻止するロック部材回動方向に沿った第2係合面
とを備えることを特徴とする。
【0013】この構成によれば、ロック部材に第1およ
び第2係合面を設けるだけで、簡単かつ確実にセレクト
操作の選択的な阻止を実現することができる。
【0014】上記目的を達成するために、第3発明によ
れば、第1の発明のゲート式ATシフトレバーのシフト
ロック装置において、前記ゲート開口は、前記ニュート
ラル位置に続いて、走行位置、ローギア準備位置および
ローギア位置を順に含み、前記ロック部材は、その作動
位置で前記係合突起の先端面に当接して第1方向に沿っ
た走行位置からローギア準備位置へのセレクト操作を阻
止し、その非作動位置で前記係合突起との当接を回避す
るロック部材であって、このロック部材には、第2方向
に沿ったローギア位置からローギア準備位置へのセレク
ト操作に伴って係合突起の周囲面が摺動する走行位置確
立摺動面が設けられ、この摺動によってロック部材を付
勢手段の付勢力に抗して非作動位置へ回動させ、シフト
レバーの移動を許容することを特徴とする。
【0015】この構成によれば、第1発明におけるセレ
クト操作の阻止に加えて、走行位置からローギア位置へ
のセレクト操作を選択的かつ有効に阻止することができ
る。上記目的を達成するために、第4発明によれば、第
3の発明のゲート式ATシフトレバーのシフトロック装
置において、前記ロック部材は、シフトレバーがパーキ
ング位置にある際に前記係合突起の先端面に対向してシ
フトレバーのパーキング離脱位置への進入を阻止するロ
ック部材回動方向に沿った第1係合面と、シフトレバー
がニュートラル位置にある際に前記係合突起の先端面に
対向してシフトレバーのリバース準備位置への進入を阻
止するロック部材回動方向に沿った第2係合面と、シフ
トレバーが走行位置にある際に前記係合突起の先端面に
対向してシフトレバーのローギア準備位置への進入を阻
止するロック部材回動方向に沿った第3係合面とを備え
ることを特徴とする。
【0016】この構成によれば、ロック部材に第1、第
2および第3係合面を設けるだけで、簡単かつ確実にセ
レクト操作の選択的な阻止を実現することができる。
【0017】上記目的を達成するために、第5発明によ
れば、支持体に支持されて揺動するシフトレバーと、こ
のシフトレバーに貫通されるべく支持体に穿たれ、パー
キング位置、パーキング離脱位置に続いて、リバース位
置、リバース準備位置およびニュートラル位置を順に含
むクランク状のゲート開口とを備え、ゲート開口によっ
てセレクト操作に伴うシフトレバーの移動経路を案内す
るゲート式ATシフトレバーにおいて、シフトレバーの
一側に設けられた係合突起と、この係合突起と当接する
ロック部材であって、第1方向に沿ったニュートラル位
置からリバース準備位置へのセレクト操作および第1方
向に直交する第2方向に沿ったパーキング位置からパー
キング離脱位置へのセレクト操作を阻止する作動位置と
それらの当接を回避する非作動位置との間で回動自在に
支持体に支持された単一のロック部材と、ロック部材を
作動位置側へ付勢する付勢手段とを備え、ロック部材に
は、その作動位置で、係合突起を進入させて第1方向に
沿ったリバース位置からのセレクト操作を許容するリバ
ース位置離脱溝を含み、前記リバース位置離脱溝は、
2方向に沿ったパーキング位置へのセレクト操作に伴っ
て係合突起の周囲面が摺動するパーキング位置確立摺動
面と、第2方向に沿ったリバース準備位置へのセレクト
操作に伴って係合突起の周囲面が摺動するニュートラル
位置確立摺動面を有し、係合突起パーキング位置確立
摺動面上またはニュートラル位置確立摺動面上を摺動
ることによってロック部材を付勢手段の付勢力に抗して
非作動位置へ回動させ、シフトレバーの移動を許容する
ことを特徴とする。
【0018】この構成によれば、パーキング位置からニ
ュートラル位置までのシフトレバーの移動を簡略化しつ
つ、単一のロック部材によって、パーキング位置からパ
ーキング離脱位置へのセレクト操作およびニュートラル
位置からリバース準備位置へのセレクト操作を選択的に
阻止することができる。
【0019】上記目的を達成するために、第6発明によ
れば、第5の発明のゲート式ATシフトレバーのシフト
ロック装置において、前記ロック部材は、シフトレバー
がパーキング位置にある際に前記係合突起の側面に対向
してシフトレバーのパーキング離脱位置への進入を阻止
するロック部材回動方向に直交する第1係合面と、シフ
トレバーがニュートラル位置にある際に前記係合突起の
先端面に対向してシフトレバーのリバース準備位置への
進入を阻止するロック部材回動方向に沿った第2係合面
とを備えることを特徴とする。
【0020】この構成によれば、ロック部材に第1およ
び第2係合面を設けるだけで、簡単かつ確実にセレクト
操作の選択的な阻止を実現することができる。
【0021】上記目的を達成するために、第7発明によ
れば、第5の発明のゲート式ATシフトレバーのシフト
ロック装置において、前記ゲート開口は、前記ニュート
ラル位置に続いて、走行位置、ローギア準備位置および
ローギア位置を順に含み、前記ロック部材は、その作動
位置で前記係合突起の先端面に当接して第1方向に沿っ
た走行位置からローギア準備位置へのセレクト操作を阻
止し、その非作動位置で前記係合突起との当接を回避す
るロック部材であって、このロック部材には、第2方向
に沿ったローギア位置からローギア準備位置へのセレク
ト操作に伴って係合突起の周囲面が摺動する走行位置確
立摺動面が設けられ、この摺動によってロック部材を付
勢手段の付勢力に抗して非作動位置へ回動させ、シフト
レバーの移動を許容することを特徴とする。
【0022】この構成によれば、第5発明におけるセレ
クト操作の阻止に加えて、走行位置からローギア位置へ
のセレクト操作を選択的かつ有効に阻止することができ
る。さらに、上記目的を達成するために、第8発明によ
れば、第7の発明のゲート式ATシフトレバーのシフト
ロック装置において、前記ロック部材は、シフトレバー
がパーキング位置にある際に前記係合突起の側面に対向
してシフトレバーのパーキング離脱位置への進入を阻止
するロック部材回動方向に直交する第1係合面と、シフ
トレバーがニュートラル位置にある際に前記係合突起の
先端面に対向してシフトレバーのリバース準備位置への
進入を阻止するロック部材回動方向に沿った第2係合面
と、シフトレバーが走行位置にある際に前記係合突起の
先端面に対向してシフトレバーのローギア準備位置への
進入を阻止するロック部材回動方向に沿った第3係合面
とを備えることを特徴とする。
【0023】この構成によれば、ロック部材に第1、第
2および第3係合面を設けるだけで、簡単かつ確実にセ
レクト操作の選択的な阻止を実現することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ本発
明の実施の形態を説明する。
【0025】図1および図2は本発明の第1実施の形態
に係るシフトロック装置が適用されたゲート式ATシフ
トレバーSLを示す。このゲート式ATシフトレバーS
Lはシフトレバー10を揺動自在に支持する支持体11
を備える。この支持体11は、車両の床面等に設置され
るベースプレート12と、このベースプレート12上に
固定される箱形のハウジング13とを備える。シフトレ
バー10は、互いに直交する2つの支持軸14、15を
介してベースプレート12に取り付けられる。したがっ
て、シフトレバー10の揺動は第1および第2方向A、
Bへの支持軸14、15回りの回動の組合せによって達
成される。
【0026】ハウジング13の上面には、シフトレバー
10が貫通するクランク状のゲート開口16が穿たれ
る。このゲート開口16は、パーキング位置P、パーキ
ング離脱位置P1、リバース位置R、リバース準備位置
R1、ニュートラル位置N、ドライブ走行位置D、サー
ドギア走行位置D3、セカンドギア走行位置D2、ロー
ギア準備位置L1およびローギア位置Lを順に含む。セ
レクト操作に伴うシフトレバー10の移動経路はこのゲ
ート開口16によって案内される。
【0027】シフトロック装置SRは、シフトレバー1
0の一側から第1方向Aに延びる円柱形の係合突起20
と、対向する側壁間に渡される支軸21回りに作動位置
と非作動位置(2点鎖線)との間で回動自在にハウジン
グ13に支持される単一のロック部材22とを備える。
ロック部材22は二股状に形成され、支軸21から水平
方向に延びる係合部22aと、支軸21から下方に延び
る連結部22bとからなる。
【0028】ロック部材22の揺動動作はハウジング1
3に設置された駆動源としての電磁ソレノイド23によ
って制御される。電磁ソレノイド23の制御は、車両の
イグニションスイッチの作動状態を知らせる信号や、車
両のブレーキペダルが踏み込まれたことを知らせる信号
や車速信号に基づいて行われる。電磁ソレノイド23が
通電されると、ソレノイド軸23aが本体側に引っ込
み、ロック部材22を支軸21回りに回動させる。本実
施の形態では、ロック部材22は図1右回りに回動する
こととなる。ソレノイド軸23a上には付勢手段として
のばね25が設けられ、このばね25が、ソレノイド軸
23a上を摺動する連結子24を最大限ロック部材22
の作動位置側へ付勢している。かかる構成によれば、作
動位置にあるロック部材22に非作動位置へ向けた何ら
かの回動力が加わると、電磁ソレノイド23が通電され
ていなくともばね25の付勢力に抗してロック部材22
は非作動位置へと回動することができる。
【0029】電磁ソレノイド23の上面には、シフトレ
バー10がパーキング位置Pにあることを検出する位置
スイッチ26が一体的に設けられる。この位置スイッチ
26からの信号は、例えば、車両のイグニションスイッ
チに送られてイグニションスイッチの制御に用いられ
る。
【0030】図3に詳述するように、ロック部材22の
支軸21の両端面には幅狭部21aが各々設けられる。
ロック部材22をハウジング13に取り付けるには、幅
狭部21aの互いに平行な側面を利用して幅狭部21a
をハウジング13に設けられた幅の狭い導入孔27に挿
入する。この導入孔27には連続して円形の回動孔28
が設けられていて、幅狭部21aが回動孔28に完全に
収容されると、支軸21は、幅狭部21aをこの回動孔
28の内周面に接触させながら回動することができる。
【0031】図1および図4に示すように、ロック部材
22は、その作動位置で、シフトレバー10がパーキン
グ位置Pにある際に係合突起20の先端面に対向するよ
うにロック部材22の回動方向に沿って広がる第1係合
面29と、シフトレバー10がニュートラル位置Nにあ
る際に係合突起20の先端面に対向するようにロック部
材22の回動方向に沿って広がる第2係合面30とを備
える。シフトレバー10がパーキング位置Pからパーキ
ング離脱位置P1へ進入しようとすると、第1係合面2
9が係合突起20の先端面に当接し、第1方向Aに沿っ
たパーキング位置Pからパーキング離脱位置P1へのセ
レクト操作は阻止される。また、シフトレバー10がニ
ュートラル位置Nからリバース準備位置R1へ進入しよ
うとすると、第2係合面30が係合突起20の先端面に
当接し、第1方向Aに沿ったニュートラル位置Nからリ
バース準備位置R1へのセレクト操作は阻止される。こ
ういった際にシフトレバー10からロック部材22に加
わる力は、図2に示すように、ハウジング13の内壁に
よって支えられる。ロック部材22が非作動位置へ回動
すると、パーキング位置Pおよびニュートラル位置Nか
らシフトレバー10を第1方向Aへ揺動しても、係合突
起20の先端面がロック部材22に当接することはな
く、自由なセレクト操作を行うことができる。
【0032】ロック部材22には、その作動位置で、係
合突起20を進入させて第1方向Aに沿ったリバース位
置Rからのセレクト操作を許容するリバース位置離脱溝
31が設けられる。このリバース位置離脱溝31によっ
て、本来なら第1係合面29に衝突するはずの係合突起
20がリバース位置離脱溝31を通り抜けるため、シフ
トレバー10の第1方向Aに沿った揺動が可能となる。
【0033】リバース位置離脱溝31の両側には、パー
キング位置確立摺動面32とニュートラル位置確立摺動
面33とが連続して形成される。シフトレバー10が第
2方向Bに沿ってパーキング離脱位置P1へ向けてセレ
クト操作されると、係合突起20の周囲面がパーキング
位置確立摺動面32上を摺動する。この摺動によってロ
ック部材22に押圧力が加わり、ロック部材22は非作
動位置側へ回動する。また、シフトレバー10が第2方
向Bに沿ってリバース準備位置R1へ向けてセレクト操
作されると、同様に、係合突起20の周囲面がニュート
ラル位置確立摺動面33上を摺動する。ロック部材22
は非作動位置側へ回動する。したがって、ロック部材2
2の作動時には、第1方向Aに沿ったパーキング離脱位
置P1へのセレクト操作を行うことができないが第2方
向Bに沿ったパーキング離脱位置P1へのセレクト操作
は許容される。その一方、第1方向Aに沿ったリバース
準備位置R1へのセレクト操作を行うことができないが
第2方向Bに沿ったリバース準備位置R1へのセレクト
操作は許容される。
【0034】次に図5〜図8を参照しつつ第1実施の形
態の動作を説明する。車両の運転開始前に、シフトレバ
ー10がパーキング位置Pにあるとする。係合突起は、
図5(A)および図6に示すように、ロック部材22の
第1係合面29に対向する。運転者がイグニションスイ
ッチをオフのままとしているか、オンにしてはいるもの
のブレーキペダルを踏み込んでいない場合、電磁ソレノ
イド23は通電されない。その結果、第1係合面29と
係合突起20との衝突によってシフトレバー10はパー
キング位置Pにロックされ、パーキング離脱位置P1に
は進入することができない。
【0035】運転者がイグニションスイッチをオン操作
し、併せてブレーキペダルを踏み込むと、イグニション
スイッチの動作状態を示す信号と、ブレーキペダルの動
作状態を示す信号とが電磁ソレノイド23に供給され、
電磁ソレノイド23が通電される。図5(B)に示すよ
うに、ソレノイド軸23aがストロークSだけ引っ込
み、ロック部材22が非作動位置へ回動し、係合突起2
0と第1係合面29との当接が回避される。したがって
シフトレバー10にパーキング離脱位置P1からこのパ
ーキング離脱位置P1に後続するセレクト操作を行うこ
とができる。
【0036】ブレーキペダルが踏み込まれていないと
き、電磁ソレノイド23は通電されずロック部材22は
作動位置にある。リバース位置Rにあるシフトレバー1
0は、図5(A)および図7に示すように、リバース位
置離脱溝31に対向する。運転者がシフトレバー10を
第1方向Aに沿ってパーキング離脱位置側へセレクト操
作しても、図7に示すように、係合突起20はリバース
位置離脱溝31に進入し、セレクト操作を達成すること
ができる。図5(A)において、引き続いてシフトレバ
ー10を第2方向Bに操作すると、係合突起20はパー
キング位置確立摺動面32上を摺動する。ロック部材2
2は、ばね25の付勢力に抗して下方へ押圧され、パー
キング離脱位置P1が確立される。このパーキング離脱
位置P1から第1方向Aに沿ってシフトレバー10をパ
ーキング位置Pへセレクト操作すると、係合突起20は
パーキング位置確立摺動面32から外れる。
【0037】同様に、電磁ソレノイド23が通電されて
いないとき、リバース位置Rから第2方向Bに沿ってシ
フトレバー10をニュートラル位置N側へセレクト操作
すると、係合突起20はニュートラル位置確立摺動面3
3上を摺動する。ロック部材22は、ばね25の付勢力
に抗して下方へ押圧され、リバース準備位置R1が確立
される。この状態から第1方向Aに沿ってシフトレバー
10を操作すると、係合突起20はニュートラル位置確
立摺動面33から外れる。ニュートラル位置Nが確立さ
れる。
【0038】ニュートラル位置Nにあるシフトレバー1
0では、図5(A)および図8に示すように、係合突起
20は第2係合面30に対向する。その結果、第2係合
面30と係合突起20との衝突によってシフトレバー1
0はニュートラル位置Nにロックされ、リバース準備位
置R1へは進入することができない。電磁ソレノイド2
3が通電されない限り、ロック部材22は作動位置を維
持し、ニュートラル位置N、ドライブ走行位置D、サー
ドギア走行位置D3、セカンドギア走行位置D2および
ローギア位置Lを自由に確立することができる。
【0039】この第1実施の形態によれば、単一のロッ
ク部材22によって、パーキング位置Pからパーキング
離脱位置P1へのセレクト操作の阻止およびニュートラ
ル位置Nからリバース準備位置R1へのセレクト操作の
阻止を達成することができるので、単一の駆動機構によ
って2カ所以上でセレクト操作をロックすることができ
るにも拘わらず、部品点数を減少させ、その結果、シフ
トロック装置の組立時に組み付け工数を減らすことがで
きる。また、従来のように、ロック部材およびリンクの
遊び等によってがたつきが生じることはなく、シフトロ
ック装置の動作時に異音が発生することを防止すること
ができる。
【0040】図9は本発明の第2実施の形態に係るシフ
トロック装置を示す。この第2実施の形態では、ロック
部材22に、シフトレバー10がドライブ走行位置Dに
ある際に係合突起20の先端面に対向するようにロック
部材22の回動方向に沿って広がる第3係合面40を設
けたことを特徴としている。その他の構成は前述の第1
実施の形態のものと同様であるので、同一の構成につい
ては同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略す
る。
【0041】第2実施の形態において、シフトレバー1
0がドライブ走行位置Dからローギア準備位置L1へ進
入しようとすると、第3係合面40が係合突起20の先
端面に当接し、第1方向Aに沿ったドライブ走行位置D
からローギア準備位置L1へのセレクト操作は阻止され
る。かかる構成によれば、前述の第1実施の形態におけ
るセレクト操作の阻止に加えて、ブレーキペダルを踏み
込んで減速した後でなければドライブ走行位置Dからロ
ーギア位置Lへのセレクト操作ができないこととなる。
なお、ドライブ走行位置Dは、ローギア位置Lに隣接す
る走行位置であれば、セカンドギア走行位置D2その他
であってもよい。
【0042】また、ロック部材22にはドライブ走行位
置確立摺動面41が設けられている。シフトレバー10
が第2方向Bに沿ってローギア位置Lからローギア準備
位置L1へ向けてセレクト操作されると、係合突起20
の周囲面がこのドライブ走行位置確立摺動面41上を摺
動する。この摺動によってロック部材22に押圧力が加
わり、ロック部材22は非作動位置へ回動する。したが
って、ロック部材22の作動時であっても、ローギア位
置Lからドライブ走行位置Dを確立することができる。
【0043】図10、図11を用いて、第3の実施形態
に係るシフトロック装置を説明する。図10は第3の実
施形態に係るシフトロック装置に使用するゲート開口5
0の上面図、及びこのゲート開口50に用いるロック部
材51の上面図であり、図11はロック部材51の斜視
図である。このゲート開口50は、上述した第1、第2
実施形態と異なりパーキング位置Pとパーキング離脱位
置P1とが第2方向Bに沿って配列されている。したが
って、パーキング位置Pからリバース位置R、ニュート
ラル位置N、ドライブ走行位置D等にセレクト操作する
場合、第1方向Aに沿った操作が省略されるためセレク
ト操作の操作性が向上する。この時、上述した第1、第
2実施形態と同様に、ブレーキペダルが踏まれていない
場合等にパーキング位置からパーキング離脱位置へのセ
レクト操作やニュートラル位置からリバース準備位置へ
のセレクト操作等を阻止する必要がある。
【0044】このため図10、図11に示すロック部材
51を用いる。このロック部材51は前述した第1,第
2実施形態と同様に略フック形状の係合部51aと連結
部51bとから構成されているが、該ロック部材51の
回動軸である支軸52はローギア位置L側の一端に設け
られ、パーキング位置Pからパーキング離脱位置P1へ
のセレクト操作を阻止する第1係合面53はロック部材
51の他端、すなわち先端部に設けられている。また、
ニュートラル位置Nからリバース準備位置R1へのセレ
クト操作を阻止するための第2係合面54は第1,第2
実施形態と同様に第2方向Bに沿った側面に形成されて
いる。なお、第2係合面54はパーキング離脱位置P1
とリバース準備位置R1との第1方向Aのズレ量に応じ
て凸部54a上に形成されている。
【0045】一方、図12に示すようにシフトレバー5
5に立設された係合突起56には、前記ロック部材51
の先端部に形成された第1係合面53との当接が安定し
て行えるように平面部56aが形成されている。
【0046】図13(A),(B)にはロック部材51
の作用説明図が示され、図13(A)はロック部材51
が作動位置にある場合を示し、図13(B)は非作動位
置にある場合を示している。図13(A)に示すよう
に、ロック部材51の連結部51bに接続された電磁ソ
レノイド23が非動作状態にあり、ばね25によって付
勢されたロック部材51が作動位置にある場合、シフト
レバー55がパーキング位置Pからパーキング離脱位置
P1へ進入しようとすると、図13(A)及び図10に
示すように第1係合面53が係合突起56の平面部56
aに当接し、第2方向Bに沿ったパーキング位置Pから
パーキング離脱位置P1へのセレクト操作は阻止され
る。また、シフトレバー55がニュートラル位置Nから
リバース準備位置R1へ進入しようとすると、第2係合
面54は係合突起56の先端面56bに当接し、第1方
向Aに沿ったニュートラル位置Nからリバース準備位置
R1へのセレクト操作は阻止される。なお、図10、図
11に示されるようにロック部材51の側面(第2係合
面54が形成されていない側)には支持突起57が形成
されている。この支持突起57はハウジング13に穿設
された支持孔58に挿入され、ロック部材51の回動を
所定範囲に規制すると共に、係合突起56が第1係合面
53を押圧する力を支える。また、係合突起56が第2
係合面54を押圧する力は、ハウジング13の内壁によ
って支えられる。
【0047】図13(B)に示すように電磁ソレノイド
23が動作し、ばね25の付勢力に逆らってロック部材
51が非作動位置へ回動すると、パーキング位置Pから
パーキング離脱位置P1への揺動、およびニュートラル
位置Nからリバース準備位置R1への揺動は、係合突起
56の平面部56a、先端面56bがロック部材51に
当接することはなく、自由に行われ、セレクト操作が可
能になる。
【0048】さらに、ロック部材51には、上述した実
施形態と同様にその作動位置で、係合突起56を進入さ
せて第1方向Aに沿ったリバース位置Rからのセレクト
操作を許容するリバース位置離脱溝59が設けられる。
このリバース位置離脱溝59によって、本来ならロック
部材51に衝突するはずの係合突起56がリバース位置
離脱溝59を通り抜けるため、リバース位置Rからのシ
フトレバー55の揺動が可能となる。
【0049】また、上述した実施形態と同様にリバース
位置離脱溝59の両側には、パーキング位置確立摺動面
60とニュートラル位置確立摺動面61とが連続して形
成される。シフトレバー55が第2方向Bに沿ってパー
キング離脱位置P1からパーキング位置Pへ向けてセレ
クト操作されると、係合突起56の周囲面がパーキング
位置確立摺動面60上を摺動する。この摺動によってロ
ック部材51はばね25(図13(B)参照)の付勢力
に逆らって下方に押し下げられ、非作動位置側へ回動す
る。また、シフトレバー55が第2方向Bに沿ってリバ
ース準備位置R1へ向けてセレクト操作されると、同様
に、係合突起56の周囲面がニュートラル位置確立摺動
面61上を摺動する。その結果、ロック部材51は非作
動位置側へ回動する。
【0050】したがって、ロック部材51の作動時に
は、第2方向Bに沿ったパーキング位置Pからパーキン
グ離脱位置P1へのセレクト操作を行うことができない
が、逆にパーキング離脱位置P1からパーキング位置P
へのセレクト操作は許容される。また、ニュートラル位
置Nからリバース準備位置R1へのセレクト操作を行う
ことができないが、リバース位置Rからリバース準備位
置R1へのセレクト操作は許容される。
【0051】なお、電磁ソレノイド23の動作は、上述
した実施形態と同様に、運転者がイグニションスイッチ
をオン操作し、併せてブレーキペダルを踏み込むと、イ
グニションスイッチの動作状態を示す信号と、ブレーキ
ペダルの動作状態を示す信号とが電磁ソレノイド23に
供給される。その結果、電磁ソレノイド23が通電さ
れ、ロック部材51を下方に回動して動作状態にして、
シフトレバー55のセレクト操作を許容する。
【0052】また、ロック部材51には上述した第2実
施形態と同様に、セカンドギア走行位置D2からローギ
ア準備位置L1への進入を阻止する第2方向Bに沿った
第3係合面62が形成されている。この第3係合面62
は第2係合面54と同様に凸部63上に形成されてい
る。したがって、図13(A)に示すようにロック部材
51が作動位置にある場合、シフトレバー55をセカン
ドギア走行位置D2からローギア準備位置L1へ揺動さ
せようとすると、第3係合面62は係合突起56の先端
面56bに当接し、第1方向Aに沿ったセカンドギア走
行位置D2からローギア準備位置L1へのセレクト操作
は阻止される。一方、ロック部材51はブレーキペダル
等の操作によって車速が所定速度以下になった場合、図
13(B)に示すように電磁ソレノイド23が動作して
下方に回動し、係合突起56の通過が可能になり、セカ
ンドギア走行位置D2からローギア準備位置L1へのセ
レクト操作を許容する。
【0053】前記凸部63は図11に示すように、第2
方向Bに沿ってローギア位置Lからローギア準備位置L
1に向かって上り斜面である走行位置確立摺動面64を
有している。したがって、シフトレバー55をローギア
位置Lからローギア準備位置L1に移動させる場合、係
合突起56の周囲面(下面)が走行位置確立摺動面64
上を摺動する。この摺動によってロック部材51はばね
25(図13(B)参照)の付勢力に逆らって下方に押
し下げられ、非作動位置側へ回動する。その結果、ロー
ギア位置Lからローギア準備位置L1、さらにセカンド
ギア走行位置D2へのセレクト操作を許容する。
【0054】このように、パーキング位置Pとパーキン
グ離脱位置P1が第2方向Bに沿って配列されている場
合でも、ロック部材の第2方向Bの端面を用いることに
よって、上述の第1,第2実施形態と同様に単一のロッ
ク部材によって、所定方向へのシフトレバーのセレクト
操作を阻止することができる。
【0055】
【発明の効果】このように、単一のロック部材によっ
て、パーキング位置からパーキング離脱位置へのセレク
ト操作の阻止およびニュートラル位置からリバース準備
位置へのセレクト操作を阻止することができるので、単
一の駆動機構によって2カ所以上でセレクト操作をロッ
クすることができるにも拘わらず、部品点数を減少さ
せ、その結果、シフトロック装置の組立時に組み付け工
数を減らすことができる。また、従来のように、ロック
部材およびリンクの遊び等によってがたつきが生じるこ
とはなく、シフトロック装置の動作時に異音が発生する
ことを防止することができる。
【0056】また、ロック部材に第1および第2係合面
を設けるだけで、簡単かつ確実にセレクト操作の阻止を
実現することができる。
【0057】また、走行位置からローギア位置へのセレ
クト操作を有効に阻止することができる。その結果、単
一の駆動機構によって3カ所以上でセレクト操作をロッ
クすることができるにも拘わらず、部品点数を減少させ
ることができる。
【0058】さらに、ロック部材に第1、第2および第
3係合面を設けるだけで、簡単かつ確実にセレクト操作
の阻止を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係るシフトロック装
置が適用されたゲート式ATシフトレバーの縦断面図を
示す。
【図2】 図1の2ー2線に沿った断面図である。
【図3】 ロック部材の支軸取付構造を示す図である。
【図4】 ロック部材を詳細に示す図である。
【図5】 ロック部材の作用説明図である。
【図6】 ロック部材と係合突起との関係を示す図であ
る。
【図7】 ロック部材と係合突起との関係を示す図であ
る。
【図8】 ロック部材と係合突起との関係を示す図であ
る。
【図9】 本発明の第2実施形態に係るシフトロック装
置のロック部材を示す図である。
【図10】 本発明の第3実施形態に係るシフトロック
装置のゲート開口の上面図、及びこのゲート開口に用い
るロック部材の上面図である。
【図11】 図10のロック部材の斜視図である。
【図12】 図10のロック部材と共に使用するシフト
レバーの斜視図である。
【図13】 図10のロック部材の作用説明図である。
【図14】 従来のシフトロック装置が適用されたゲー
ト式ATシフトレバーの縦断面図である。
【図15】 従来のシフトロック装置の作用を示す図1
4に対応する概略図である。
【符号の説明】
10,55 シフトレバー、12 支持体としてのベー
スプレート、13 支持体としてのハウジング、16,
50 ゲート開口、20,56 係合突起、22,51
ロック部材、25 付勢手段としてのばね、29,5
3 第1係合面、30,54 第2係合面、31,59
リバース位置離脱溝、32,60 パーキング位置確
立摺動面、33,61 ニュートラル位置確立摺動面、
40,62 第3係合面、41,64 ドライブ走行位
置確立摺動面、D 走行位置としてのドライブ走行位
置、A 第1方向、B 第2方向、L ローギア位置、
L1ローギア準備位置、N ニュートラル位置、P パ
ーキング位置、P1 パーキング離脱位置、R リバー
ス位置、R1 リバース準備位置、SR シフトロック
装置。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体に支持されて揺動するシフトレバ
    ーと、このシフトレバーに貫通されるべく支持体に穿た
    れ、パーキング位置、パーキング離脱位置、リバース位
    置、リバース準備位置およびニュートラル位置を順に含
    むクランク状のゲート開口とを備え、ゲート開口によっ
    てセレクト操作に伴うシフトレバーの移動経路を案内す
    るゲート式ATシフトレバーにおいて、 シフトレバーの一側に設けられた係合突起と、この係合
    突起の先端面に当接して第1方向に沿ったパーキング位
    置からパーキング離脱位置へのセレクト操作およびニュ
    ートラル位置からリバース準備位置へのセレクト操作を
    阻止する作動位置とそれらの当接を回避する非作動位置
    との間で回動自在に支持体に支持された単一のロック部
    材と、ロック部材を作動位置側へ付勢する付勢手段とを
    備え、 ロック部材には、その作動位置で、係合突起を進入させ
    て第1方向に沿ったリバース位置からのセレクト操作を
    許容するリバース位置離脱溝を含み、前記リバース位置
    離脱溝は、第1方向に直交する第2方向に沿ったパーキ
    ング離脱位置へのセレクト操作に伴って係合突起の周囲
    面が摺動するパーキング位置確立摺動面と、第2方向に
    沿ったリバース準備位置へのセレクト操作に伴って係合
    突起の周囲面が摺動するニュートラル位置確立摺動面と
    を有し、係合突起パーキング位置確立摺動面上または
    ニュートラル位置確立摺動面上を摺動することによって
    ロック部材を付勢手段の付勢力に抗して非作動位置へ回
    動させ、シフトレバーの移動を許容することを特徴とす
    るゲート式ATシフトレバーのシフトロック装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のゲート式ATシフトレバ
    ーのシフトロック装置において、 前記ロック部材は、シフトレバーがパーキング位置にあ
    る際に前記係合突起の先端面に対向してシフトレバーの
    パーキング離脱位置への進入を阻止するロック部材回動
    方向に沿った第1係合面と、シフトレバーがニュートラ
    ル位置にある際に前記係合突起の先端面に対向してシフ
    トレバーのリバース準備位置への進入を阻止するロック
    部材回動方向に沿った第2係合面とを備えることを特徴
    とするゲート式ATシフトレバーのシフトロック装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のゲート式ATシフトレバ
    ーのシフトロック装置において、 前記ゲート開口は、前記ニュートラル位置に続いて、走
    行位置、ローギア準備位置およびローギア位置を順に含
    み、前記ロック部材は、その作動位置で前記係合突起の
    先端面に当接して第1方向に沿った走行位置からローギ
    ア準備位置へのセレクト操作を阻止し、その非作動位置
    で前記係合突起との当接を回避するロック部材であっ
    て、このロック部材には、第2方向に沿ったローギア位
    置からローギア準備位置へのセレクト操作に伴って係合
    突起の周囲面が摺動する走行位置確立摺動面が設けら
    れ、この摺動によってロック部材を付勢手段の付勢力に
    抗して非作動位置へ回動させ、シフトレバーの移動を許
    容することを特徴とするゲート式ATシフトレバーのシ
    フトロック装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のゲート式ATシフトレバ
    ーのシフトロック装置において、 前記ロック部材は、シフトレバーがパーキング位置にあ
    る際に前記係合突起の先端面に対向してシフトレバーの
    パーキング離脱位置への進入を阻止するロック部材回動
    方向に沿った第1係合面と、シフトレバーがニュートラ
    ル位置にある際に前記係合突起の先端面に対向してシフ
    トレバーのリバース準備位置への進入を阻止するロック
    部材回動方向に沿った第2係合面と、シフトレバーが走
    行位置にある際に前記係合突起の先端面に対向してシフ
    トレバーのローギア準備位置への進入を阻止するロック
    部材回動方向に沿った第3係合面とを備えることを特徴
    とするゲート式ATシフトレバーのシフトロック装置。
  5. 【請求項5】 支持体に支持されて揺動するシフトレバ
    ーと、このシフトレバーに貫通されるべく支持体に穿た
    れ、パーキング位置、パーキング離脱位置に続いて、リ
    バース位置、リバース準備位置およびニュートラル位置
    を順に含むクランク状のゲート開口とを備え、ゲート開
    口によってセレクト操作に伴うシフトレバーの移動経路
    を案内するゲート式ATシフトレバーにおいて、 シフトレバーの一側に設けられた係合突起と、この係合
    突起と当接するロック部材であって、第1方向に沿った
    ニュートラル位置からリバース準備位置へのセレクト操
    作および第1方向に直交する第2方向に沿ったパーキン
    グ位置からパーキング離脱位置へのセレクト操作を阻止
    する作動位置とそれらの当接を回避する非作動位置との
    間で回動自在に支持体に支持された単一のロック部材
    と、ロック部材を作動位置側へ付勢する付勢手段とを備
    え、 ロック部材には、その作動位置で、係合突起を進入させ
    て第1方向に沿ったリバース位置からのセレクト操作を
    許容するリバース位置離脱溝を含み、前記リバース位置
    離脱溝は、第2方向に沿ったパーキング位置へのセレク
    ト操作に伴って係合突起の周囲面が摺動するパーキング
    位置確立摺動面と、第2方向に沿ったリバース準備位置
    へのセレクト操作に伴って係合突起の周囲面が摺動する
    ニュートラル位置確立摺動面を有し、係合突起パーキ
    ング位置確立摺動面上またはニュートラル位置確立摺動
    上を摺動することによってロック部材を付勢手段の付
    勢力に抗して非作動位置へ回動させ、シフトレバーの移
    動を許容することを特徴とするゲート式ATシフトレバ
    ーのシフトロック装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のゲート式ATシフトレバ
    ーのシフトロック装置において、 前記ロック部材は、シフトレバーがパーキング位置にあ
    る際に前記係合突起の側面に対向してシフトレバーのパ
    ーキング離脱位置への進入を阻止するロック部材回動方
    向に直交する第1係合面と、シフトレバーがニュートラ
    ル位置にある際に前記係合突起の先端面に対向してシフ
    トレバーのリバース準備位置への進入を阻止するロック
    部材回動方向に沿った第2係合面とを備えることを特徴
    とするゲート式ATシフトレバーのシフトロック装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載のゲート式ATシフトレバ
    ーのシフトロック装置において、 前記ゲート開口は、前記ニュートラル位置に続いて、走
    行位置、ローギア準備位置およびローギア位置を順に含
    み、前記ロック部材は、その作動位置で前記係合突起の
    先端面に当接して第1方向に沿った走行位置からローギ
    ア準備位置へのセレクト操作を阻止し、その非作動位置
    で前記係合突起との当接を回避するロック部材であっ
    て、このロック部材には、第2方向に沿ったローギア位
    置からローギア準備位置へのセレクト操作に伴って係合
    突起の周囲面が摺動する走行位置確立摺動面が設けら
    れ、この摺動によってロック部材を付勢手段の付勢力に
    抗して非作動位置へ回動させ、シフトレバーの移動を許
    容することを特徴とするゲート式ATシフトレバーのシ
    フトロック装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のゲート式ATシフトレバ
    ーのシフトロック装置において、 前記ロック部材は、シフトレバーがパーキング位置にあ
    る際に前記係合突起の側面に対向してシフトレバーのパ
    ーキング離脱位置への進入を阻止するロック部材回動方
    向に直交する第1係合面と、シフトレバーがニュートラ
    ル位置にある際に前記係合突起の先端面に対向してシフ
    トレバーのリバース準備位置への進入を阻止するロック
    部材回動方向に沿った第2係合面と、シフトレバーが走
    行位置にある際に前記係合突起の先端面に対向してシフ
    トレバーのローギア準備位置への進入を阻止するロック
    部材回動方向に沿った第3係合面とを備えることを特徴
    とするゲート式ATシフトレバーのシフトロック装置。
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