JP3093453B2 - Vベルト変速装置の変速操作機構 - Google Patents

Vベルト変速装置の変速操作機構

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JP3093453B2
JP3093453B2 JP04177325A JP17732592A JP3093453B2 JP 3093453 B2 JP3093453 B2 JP 3093453B2 JP 04177325 A JP04177325 A JP 04177325A JP 17732592 A JP17732592 A JP 17732592A JP 3093453 B2 JP3093453 B2 JP 3093453B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、自動二輪車
においてエンジンの動力を後輪に伝えるVベルト変速装
置の変速操作機構に関する。
【0002】
【従来の技術】Vベルト変速装置には、従来、特開昭5
6‐124751号公報で示されるものがある。
【0003】これによれば、エンジンのクランク軸に連
なる駆動軸上に駆動プーリが設けられ、上記駆動軸に対
応する従動軸上に従動プーリが設けられ、これら両プー
リの各ベルト溝にVベルトが巻き掛けられている。
【0004】上記駆動プーリはそのVベルト溝を形成す
る左右一対の駆動フェースで構成され、これら両駆動フ
ェースは上記駆動軸の軸方向で接離自在とされている。
一方、上記従動プーリはそのVベルト溝を形成する左右
一対の従動フェースで構成され、これら両従動フェース
は上記従動軸の軸方向で接離自在とされ、これら両従動
フェースは互いに接近するよう弾性力で付勢されてい
る。
【0005】して、車速が高速となるに従い大きくな
る遠心力で、上記駆動プーリの両駆動フェースが互いに
接近させられるようになっており、これにより、これら
両駆動フェース間にVベルトが強く挟み付けられ、駆動
プーリにおけるVベルトの巻掛径が大きくされる。一
方、このとき、上記Vベルトに生じる張力で、このVベ
ルトが上記弾性力に対抗しながら上記従動プーリの両従
動フェース間に食い込んでこれら両従動フェースを離反
させ、この従動プーリにおけるVベルトの巻掛径を小さ
くさせる。このようにして、減速比が小さくされるよう
になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
変速装置に対する変速操作は、車速に伴い変動する遠心
により自動的に行われるようになっているだけのた
め、ライダーなどの操作者の意思による加、減速ができ
ず、つまり、変速操作の自由度が狭いという不都合があ
った。
【0007】
【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、変速装置に対する変速操作が駆動手
段によってできるようにすることに加えて、操作者の意
思による手動によってもできるようにし、もって、変速
装置に対する変速操作の自由度を向上させることを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明の特徴とするところは、駆動軸43a上に設
けられる駆動プーリ64と、中間軸(従動軸)65上に
設けられる従動プーリ66と、これら両プーリ64,6
6に巻き掛けられるVベルト67とを設け、上記駆動プ
ーリ64をそのVベルト溝69を形成する左右一対の駆
動フェース64a,64bで構成して、これら両駆動フ
ェース64a,64bを上記駆動軸43aの軸方向で接
離自在とし、一方、上記従動プーリ66をそのVベルト
溝70を形成する左右一対の従動フェース66a,66
bで構成して、これら両従動フェース66a,66bを
上記中間軸(従動軸)65の軸方向で接離自在としたV
ベルト変速装置の変速操作機構において、
【0009】上記駆動フェース64a,64bと従動フ
ェース66a,66bとが互いに連動するようこれらを
連結する連動バー71を設けて、上記両駆動フェース6
4a,64bと、両従動フェース66a,66bのうち
いずれか一方の両フェースが互いに接近したとき、他方
の両フェースが互いに離反するようにし、上記連動バー
71に外力を与えてこれを作動可能とさせる駆動手段7
8を設け、
【0010】上記連動バー71に外力を与えてこれを作
動可能とさせる手動変速操作手段142を設けると共
に、上記連動バー71と駆動手段78との間に弾性体8
1を介設し、上記手動変速操作手段142への操作によ
り上記連動バー71に外力を与えたとき、この連動バー
71から上記駆動手段78に与えられようとする外力を
上記弾性体81の弾性変形で吸収させるようにした点に
ある。
【0011】
【作 用】上記構成による作用は次の如くである。
【0012】駆動、従動プーリ64,66を構成する駆
動フェース64aと従動フェース66aとが互いに連動
するようこれらを連結する連動バー71を設けて、上記
両駆動フェース64aと、両従動フェース66aのうち
いずれか一方の両フェースが互いに接近したとき、他方
の両フェースが互いに離反するようにし、上記連動バー
に外力を与えてこれを作動可能とさせる駆動手段を設け
てある。
【0013】このため、変速装置58への変速操作時
に、駆動手段78の駆動により、上記連動バー71に外
力を与えて作動させ、もって、上記両駆動フェース64
a,64aと両従動フェース66a,66aのうち、い
ずれか一方の両フェースを互いに接近させてそのVベル
ト67の巻掛径を大きくしたときには、これに伴い他方
の両フェースが互いに離反してそのVベルトの巻掛径が
小さくなり、所定の減速比が得られることとなる。
【0014】そして、上記の場合、他方の両フェースを
離反させるのは、一方の両フェースを互いに接近させる
ことによって得られるため、上記他方の両フェースを離
反させるために、これらの間にVベルト67を強制的に
食い込ませていた従来に比べて、上記変速操作は小さい
外力で、できることとなる。
【0015】また、上記連動バー71に外力を与えてこ
れを作動可能とさせる手動変速操作手段142を設けて
ある。
【0016】このため、上記変速装置58への上記駆動
手段78による変速操作時において、手動変速操作手段
142を操作して、上記連動バー71に外力を与えて作
動させると、上記駆動手段78を駆動させたときと同じ
ように所望の減速比が得られる。
【0017】また、上記の場合、連動バー71と駆動手
段78との間に弾性体81を介設し、上記手動変速操作
手段142への操作により上記連動バー71に外力を与
えたとき、この連動バー71から上記駆動手段78に与
えられようとする外力を上記弾性体81の弾性変形で吸
収させるようにしてある。
【0018】このため、上記手動変速操作手段142を
操作して、上記連動バー71に外力を与えてこれを作動
させようとするとき、この連動バー71の作動が上記駆
動手段78によって邪魔されるということは上記弾性体
81の弾性変形によって防止され、つまり、上記手動変
速操作手段142を操作すれば、駆動手段78に影響な
前記した所望の減速比られる。
【0019】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。
【0020】図2と図3において、符号1は鞍乗型車両
の一例である自動二輪車で、2は車体フレームである。
なお、図中矢印Frは車体の前方を示し、下記の左右と
はこの前方に向っての方向をいうものとする。
【0021】上記車体フレーム2はその前部にヘッドパ
イプ3を有し、このヘッドパイプ3から後下方に向って
主フレーム4が延び、この主フレーム4の後端から更に
下方に向ってリヤアームブラケット5が延びている。ま
た、上記主フレーム4の下方で、同上ヘッドパイプ3か
ら後下方に向ってダウンチューブ6が延び、このダウン
チューブ6の後端と、上記リヤアームブラケット5の下
端とが互いに連結されている。7はシートレール、8は
バックステーである。
【0022】上記ヘッドパイプ3にはフロントフォーク
10が操向自在に支承されている。このフロントフォー
ク10の下端に前輪11が支承され、同上フロントフォ
ーク10の上端にハンドル12が取り付けられている。
【0023】上記リヤアームブラケット5には枢支軸1
4によりリヤアーム15が上下揺動自在に枢支され、こ
のリヤアーム15の揺動端に後輪16が支承されてい
る。また、上記主フレーム4の後端とリヤアーム15の
前後中途部との間にはリンク機構18を介し緩衝器19
が架設されている。
【0024】上記車体フレーム2にはエンジン21が支
持されている。このエンジン21はアルミ合金製のクラ
ンクケース22とシリンダ23とを有している。このシ
リンダ23の後面に設けられた吸気ポートには、気化器
24とエアクリーナ25とが連設されている。
【0025】同上シリンダ23の前面に設けられた排気
ポートには排気管26の一端が連結されている。この排
気管26の他端側は、上記シリンダ23から一旦前下方
に延びた後、左方に折れ曲がり、更に、右方に折り返さ
れ、この折り返し部27は前記ダウンチューブ6の前側
に位置している。また、この折り返し部27の折り返し
端は後方に延び、その後端にサイレンサ28が取り付け
られている。
【0026】上記クランクケース22の後部には動力伝
達装置30が連設されており、この動力伝達装置30は
出力部である駆動鎖車31を有している。一方、前記後
輪16には従動鎖車32が取り付けられ、上記駆動鎖車
31と従動鎖車32とにチェーン33が巻き掛けられて
いる。そして、上記エンジン21の動力は、上記動力伝
達装置30やチェーン33等を介して後輪16に伝達可
能とされ、この後輪16の駆動により、自動二輪車1が
走行路面35上を走行する。
【0027】なお、上記エンジン21と動力伝達装置3
0とは、ボルト形状とされた前記枢支軸14と、三本の
ボルト36によって車体フレーム2に支持されている。
37は燃料タンク、38はシートである。また、39は
左右一対のフートレストで、これら各フートレスト39
は動力伝達装置30の右側部の後方に位置し、リヤアー
ムブラケット5の下端からそれぞれ外側方に向って突設
されている。そして、これらフートレスト39に、上記
シート38上のライダーが足40を乗せるようになって
いる。
【0028】図4と図5において、前記クランクケース
22は互いに締結された左右ケース41,42を備え、
これら両ケース41,42に、軸心が左右に延びるクラ
ンク軸43が支承されている。44は連接棒である。上
記クランクケース22はカバーケース46を有し、この
カバーケース46は上記左ケース41の左側面を覆って
いる。この左ケース41とカバーケース46の間の空間
にフライホイールマグネト47が設けられ、このフライ
ホイールマグネト47のローター48は上記クランク軸
43の左端に支持されている。
【0029】50はキック式スタータで、このキック式
スタータ50は、上記左ケース41とカバーケース46
とに支承されたキック軸51を有している。このキック
軸51にキックペダル52が取り付けられ、このキック
ペダル52を所定姿勢に保持するスプリング53が設け
られている。一方、前記ローター48と同軸上で、カバ
ーケース46に係合軸54が支承され、この係合軸54
は上記キック軸51に歯車組55によって連結されてい
る。
【0030】上記係合軸54の軸端は上記ローター48
に係脱自在とされており、通常は、上記係合軸54はス
プリング56により付勢されて、ローター48に対する
係止が解除されている。エンジン21を始動しようとす
るときには、スプリング53に抗しキックペダル52を
勢いよく踏み込む。すると、この動力がキック軸51と
歯車組55を介し係合軸54に伝えられ、この係合軸5
4が回転する。また、上記キックペダル52を踏み込ん
だときの上記動力の一部で、スプリング56に抗し係合
軸54がローター48側に移動して係合し、これによ
り、クランキングが行われる。なお、上記踏み込みを解
除すれば、各スプリング53,56によって、キックペ
ダル52と係合軸54は元の状態に戻る。
【0031】図4において、前記動力伝達装置30はV
ベルト変速装置58、クラッチ59、および減速装置6
0で構成され、この順序でエンジン21からの動力が前
記駆動鎖車31に伝達される。
【0032】図4と図6により、上記変速装置58につ
き説明する。
【0033】この変速装置58はVベルト巻掛機構61
と、このVベルト巻掛機構61を内有する変速ケース6
2を有し、この変速ケース62は前記右ケース42の一
部と、この右ケース42から後方に延びる延長ケース4
2aと、これら右ケース42と延長ケース42aの右側
面を覆うアルミ合金製の変速カバーケース63とで構成
されている。
【0034】上記Vベルト巻掛機構61につき説明す
る。
【0035】上記変速ケース62内の前部には、前記ク
ランク軸43と同軸上でこのクランク軸43の右端に一
体成形される駆動軸43aが支承されている。この駆動
軸43aに駆動プーリ64が支承されている。また、同
上変速ケース62内の後部には従動軸たる中間軸65が
支承され、この中間軸65に従動プーリ66が支持され
ている。そして、上記駆動プーリ64と従動プーリ66
とにVベルト67が巻き掛けられている。
【0036】上記駆動プーリ64はそのVベルト溝69
を形成する左右一対の駆動フェース64a,64bを有
し、これら駆動フェース64a,64bは上記駆動軸4
3aに軸方向摺動自在にスプライン嵌合している。ま
た、上記従動プーリ66はそのVベルト溝70を形成す
る左右一対の従動フェース66a,66bを有し、これ
ら従動フェース66a,66bは上記中間軸65に軸方
向摺動自在にスプライン嵌合している。
【0037】上記駆動プーリ64と従動プーリ66の左
右外側方に左右一対の連動バー71,71が設けられて
いる。これら両連動バー71,71の各前後中途部は、
枢支ピン72と連結バー73とで互いに連結され、各連
動バー71は枢支ピン72の回りに揺動自在とされてい
る。
【0038】上記各連動バー71の前部は、対応する駆
動フェース64a,64bにそれぞれ前連結ピン74で
連結されている。この場合、各駆動フェース64a,6
4bは、上記連動バー71の動きに係りなく駆動軸43
aと共に回転可能であるが、この連動バー71の前部と
共に左右移動するようになっている。
【0039】また、同上各連動バー71の後部は、対応
する従動フェース66a,66bにそれぞれ後連結ピン
75で連結されている。この場合、各従動フェース66
a,66bは、上記連動バー71に係りなく中間軸65
と共に回転可能であるが、この連動バー71の前部と共
に左右移動するようになっている。
【0040】76はテンション機構で、このテンション
機構76はVベルト67の緩みを防止する。
【0041】上記各連動バー71に外力を与えてこれら
を作動可能とさせ、もって、これら各連動バー71を枢
支ピン72回りに揺動させる駆動手段78が設けられて
いる。この駆動手段78は上記変速ケース62の前部に
支承される変速駆動軸79と、上記変速カバーケース6
3の前部外側面に取り付けられるステップモータ82と
を有し、このステップモータ82の出力軸83に上記変
速駆動軸79が連結されている。
【0042】上記駆動手段78は上記連動バー71に弾
性体81を介して連結されている。即ち、上記変速駆動
軸79には、左右一対で互いに逆ねじのナット80,8
0が、キー80aにより軸方向にのみ摺動自在に外嵌
し、上記各連動バー71の前端は、これに対応する上記
各ナット80にそれぞれねじ付けられている。
【0043】上記弾性体81は左側のナット80を右方
に付勢する左ばね81aと、右側のナット80を左方に
付勢する右ばね81bと、上記両ナット80,80を互
いに離反させるよう付勢する中間ばね81cとで構成さ
れている。
【0044】上記駆動手段78のステップモータ82を
駆動させて、変速駆動軸79を、例えば図6中矢印Aで
示す方向に回転させると、これに伴い回転する各ナット
80が各連動バー71の前端にねじ込まれて、これら両
者の左右位置が相対的に変化する。この際、各ナット8
0は上記弾性体81によって変速駆動軸79上の左右所
定位置に保持されるため、これら各ナット80に対し相
対移動した各連動バー71の前端同士は、図6中矢印B
で示すように互いに引き離される。すると、これに伴い
左右駆動フェース64a,64bが左右に引き離され
て、Vベルト溝69に対するVベルト67の巻掛径が小
さくなる。
【0045】また、これの反作用として、各連動バー7
1の後端同士が、図6中矢印Cで示すように互いに接近
する。すると、これに伴い左右従動フェース66a,6
6bが互いに接近して、Vベルト溝70に対するVベル
ト67の巻掛径が大きくなる。
【0046】そして、これによって、変速装置58にお
ける減速比が大きくなり、つまり、出力軸83が減速さ
れることとなる。
【0047】上記とは逆に、ステップモータ82を駆動
させて、変速駆動軸79を上記とは逆に(図6中矢印A
と反対方向に)回転させると、上記動作が図6中矢印
B,Cと反対方向に行われて、変速装置58における減
速比は小さくなり、つまり、出力軸83が増速されるこ
ととなる。
【0048】即ち、両駆動フェース64a,64bと両
従動フェース66a,66bのうち、いずれか一方の両
フェースを互いに接近させるよう連動バー71に外力を
与えてVベルト67の巻掛径を大きくしたときには、こ
れに伴い他方の両フェースが互いに離反してVベルトの
巻掛径が小さくなり、所定の減速比が得られることとな
る。
【0049】上記の場合、他方の両フェースを離反させ
るのは、一方の両フェースを互いに接近させることによ
って得られるため、上記他方の両フェースを離反させる
ために、これらの間にVベルト67を強制的に食い込ま
せていた従来に比べて、上記変速操作は小さい外力で、
できることとなる。
【0050】なお、上記駆動手段78には電子的な制御
装置84が接続されている。そして、この制御装置84
はエンジン21の回転数や、気化器24のスロットル開
度の検出信号を入力して、上記駆動手段78を駆動させ
る。例えば、低速時には、変速装置58が大きい減速比
をとり、高速時には変速装置58が小さい減速比となる
よう上記駆動手段78が駆動される。
【0051】図4と図7において、前記クラッチ59に
つき説明する。
【0052】上記クラッチ59は湿式多板クラッチとさ
れ、このクラッチ59はクラッチケース85を有し、こ
のクラッチケース85は前記延長ケース42aと、前記
左ケース41から後方に延びる延長ケース41aとで構
成されている。
【0053】上記クラッチケース85内には前記中間軸
65の左端が臨んでおり、この中間軸65の左端にディ
スク86が一体成形されている。このディスク86の外
周面には径方向対称位置に一対の突起86aが形成さ
れ、この突起86aの回転位置によってクランク軸43
のクランク角が検出されるようになっている。
【0054】上記ディスク86にはクラッチアウタ87
が取り付けられ、このクラッチアウタ87に複数のフリ
クションプレート88が軸方向にのみ摺動自在に内嵌さ
れている。一方、上記中間軸65と同軸上で、上記クラ
ッチケース85と中間軸65の左端とに出力軸90が支
承されている。この出力軸90に円筒状の従動軸91が
同軸上で支承され、この従動軸91に前記減速装置60
を介して出力軸90が連結されている。
【0055】上記クラッチインナ92に複数のクラッチ
プレート93が軸方向にのみ摺動自在に外嵌され、上記
フリクションプレート88とクラッチプレート93とは
軸方向で交互に配設されている。
【0056】上記フリクションプレート88とクラッチ
プレート93とを互いに離反させれば(切断動作)、動
力伝達が切断され、また、互いに摩擦接合させれば(接
続動作)、中間軸65側から出力軸90側に動力が伝達
される。
【0057】上記フリクションプレート88とクラッチ
プレート93による組合せ体の右側方にプレッシャプレ
ート94が設けられ、このプレッシャプレート94は上
記クラッチアウタ87に軸方向摺動自在に内嵌されてい
る。また、上記プレッシャプレート94と上記クラッチ
アウタ87の内側面との間に中間プレート95が介設さ
れ、更に、上記プレッシャプレート94と中間プレート
95との間に中間ばね96が介設されている。
【0058】また、上記クラッチアウタ87の内側面に
は傾斜面87aが形成されている。この傾斜面87aと
上記中間プレート95との間の空間は、側面視で径方向
外方に進むに従い幅が細くなる形状となっている。この
空間に球状の重り97が介在し、一方、上記フリクショ
ンプレート88とクラッチプレート93とを離反させる
ように付勢する離反ばね98が設けられている。
【0059】そして、上記中間軸65が所定回転数以下
のときには、上記重り97に生じる遠心力は小さいた
め、離反ばね98によりフリクションプレート88とク
ラッチプレート93とは相対的に引き離され、クラッチ
59が切断動作する(図7において、プレッシャプレー
ト94、中間プレート95、重り97などの前半分によ
り図示)。
【0060】一方、上記中間軸65が上記した所定回転
数以上となったときには、上記重り97に生じる遠心力
が大きくなり、このため、この重り97は傾斜面87a
を径方向外方に移動して、離反ばね98に抗し中間プレ
ート95を左方に押すこととなる。すると、これに伴い
中間ばね96を介しプレッシャプレート94が左方に押
されて、このプレッシャプレート94が上記フリクショ
ンプレート88とクラッチプレート93とを摩擦接合さ
せ、これによりクラッチ59が接続動作する(図7にお
いて、プレッシャプレート94、中間プレート95、重
り97などの後半分により図示)。
【0061】上記中間軸65が、再び同上所定回転数以
下になると、クラッチ59は再び前記切断動作をする。
【0062】前記カバーケース46の後端は後方に延び
て延長ケース46aとなっており、この延長ケース46
aに出力軸90の左端が支承されている。そして、前記
左ケース41の延長ケース41aと、上記カバーケース
46の延長ケース46aとの間で上記出力軸90に前記
駆動鎖車31が取り付けられている。上記出力軸90に
はその軸心上に貫通孔101が形成され、この貫通孔1
01内には第1操作軸102が軸方向摺動自在に嵌入し
ている。
【0063】上記第1操作軸102の右端は球体103
を介し、上記プレッシャプレート94に連結されてい
る。また、同上第1操作軸102の左端に対応して上記
延長ケース46aに操作孔104が形成され、この操作
孔104に第2操作軸105がその軸心回り回動自在に
嵌入している。この第2操作軸105の中途部には半円
部106が形成され、この半円部106は、第2操作軸
105の回動で上記第1操作軸102の左端に係脱する
ようになっている。
【0064】上記第2操作軸105は、前記ハンドル1
2の左側グリップに対応して設けられたクラッチレバー
(図示せず)に連結されている。このクラッチレバーを
握ることにより回動させると、上記半円部106が第1
操作軸102の左端に係合し、上記中間ばね96に抗し
て第1操作軸102を右方に押す。すると、この第1操
作軸102が球体103を介しプレッシャプレート94
を右方に押してフリクションプレート88とクラッチプ
レート93を互いに離反させ、クラッチ59を前記した
と同じように切断動作させる。つまり、中間軸65が所
定回転数以上であって、前記したように重り97の作用
により、クラッチ59が接続動作しているときでも、上
記クラッチレバーを操作すれば、クラッチ59を切断動
作させることができる。
【0065】同上図4と図7において、前記減速装置6
0は出力軸90と同軸上に設けられる遊星歯車式とされ
ている。この減速装置60は、左ケース41の延長ケー
ス41aに取り付けられるリングギヤ108と、従動軸
91に形成されるサンギヤ109と、出力軸90にスプ
ライン嵌合するキャリア110と、このキャリア110
に支承され上記リングギヤ108とサンギヤ109とに
噛合するプラネタリギヤ111とで構成されている。
【0066】図4、図5、および図7において、上記左
ケース41およびその延長ケース41aと、カバーケー
ス46およびその延長ケース46aとはボルト113に
よって着脱自在にねじ止めされ、上記両者間にはアルミ
製のガスケット114が介設されている。115はノッ
クピンである。
【0067】図7において、右ケース42の延長ケース
42aに対し中間軸65を支承させる軸受部116と、
上記中間軸65の左端に対し出力軸90を支承させる軸
受部117とを潤滑する潤滑装置が設けられている。
【0068】前記クラッチケース85内の底部は潤滑油
の油溜め部となっており、この油溜め部により、フリク
ションプレート88やクラッチプレート93の下部が常
時油浴されている。
【0069】図3と図7において、上記フリクションプ
レート88やクラッチプレート93によって掻き上げら
れた潤滑油が左ケース41の延長ケース41aやカバー
ケース46の延長ケース46aに形成された油路121
を通して前記操作孔104に供給されるようになってい
る。また、前記第2操作軸105の外周面には螺旋状の
油溝122が形成され、貫通孔101の右端の内周面に
も軸方向に延びる油溝123が形成されている。また、
出力軸90には径方向に貫通する油孔124が形成さ
れ、この油孔124に対応するクラッチインナ92にも
油孔125が形成されている。
【0070】そして、油圧ポンプによることなく図3中
矢印Eで示すように油路121を通って操作孔104に
自然流下した潤滑油は、更に、図7中矢印Fで示すよう
に、上記操作孔104から貫通孔101、油溝122、
および油孔124,125を通ってフリクションプレー
ト88とクラッチプレート93の間に流入し、これらを
潤滑する。また、同上図7中矢印Gで示すように、上記
貫通孔101内の潤滑油118の一部は、油溝123を
通って軸受部117を潤滑する
【0071】図7において、上記右ケース42の延長ケ
ース42aの内側面にはリブ127が突設され、このリ
ブ127に続くガイド切欠128と油孔129とが形成
されている。そして、前記ディスク86の突起86aや
クラッチアウタ87等で掻き上げられた潤滑油は、図6
中矢印Hで示すように、上記リブ127、ガイド切欠1
28、および油孔129を通って前記軸受部116に案
内され、これを潤滑する。
【0072】図4と図6において、前記変速カバーケー
ス63の右側面には水ポンプ131が取り付けられ、こ
の水ポンプ131は駆動軸43aによって駆動される。
そして、この水ポンプ131は前記シリンダ23を冷却
するため、冷却水を循環させる。
【0073】図1、図6、図8、図9、および図10に
より、前記変速装置58につきより詳しく説明する。
【0074】前記左右連動バー71はそれぞれ上、下バ
ー71a,71bで構成されている。これら上、下バー
71a,71bは前記枢支ピン72で互いに一体的に固
着され、各下バー71bの前端が前記駆動手段78に連
結されている。また、前記連結バー73も上、下バー7
3a,73bで構成されており、これら上、下バー73
a,73bはVベルト67の上、下方で、左右枢支ピン
72の上、下端同士を連結している。
【0075】前記テンション機構76はテンションプー
リ132を有し、このテンションプーリ132は前記駆
動プーリ64と従動プーリ66の間で、上記Vベルト6
7に対応して設けられている。また、上記左右各枢支ピ
ン72の上下中途部にはそれぞれ上下摺動自在にブラケ
ット133が支承され、これら左右ブラケット133,
133に対し、支軸134により上記テンションプーリ
132が回転自在に支承されている。
【0076】上記テンションプーリ132がVベルト6
7に圧接する方向である下方にのみ移動することを許容
するワンウェイ手段135が設けられている。つまり、
このワンウェイ手段135は上記左右枢支ピン72の上
下中途部に形成される雄ねじ136を有している。この
雄ねじ136にはナット137がねじ付けられ、このナ
ット137は上記ブラケット133よりも上側に位置し
ている。上記ナット137を一方向にねじ回すよう付勢
するコイルばね138が設けられ、これによって、上記
ナット137はブラケット133を下方に向って付勢し
ている。
【0077】そして、上記Vベルト67の張力が所定値
以下になったときには、ばね138がナット137をね
じ回して下方に移動させる。すると、これに押されたブ
ラケット133がテンションプーリ132を押し下げ
て、Vベルト67に圧接させ、上記Vベルト67に所定
の張力を与える。
【0078】一方、エンジンブレーキ時などには、上記
Vベルト67に大きい張力が生じて、テンションプーリ
132を押し戻そうとする力が、上記Vベルト67から
上記テンションプーリ132に与えられる。しかし、こ
のテンションプーリ132を押しているナット137は
雄ねじ136にねじ付けられていて、これは上記した押
し戻しの力では、上方移動はできないものである。よっ
て、上記テンションプーリ132も上方移動することが
阻止され、つまり、このテンションプーリ132は下方
移動のみを許容されて上方移動が阻止されたままに保た
れる。これにより、上記Vベルト67には常に所定の張
力が与えられて、このVベルト67による動力伝達が円
滑になされる。
【0079】上記の場合、ブラケット133とナット1
37の間にはOリング製の弾性体140が介設されてい
る。
【0080】このため、両駆動フェース64a,64b
と両従動フェース66a,66bのうち、いずれか一方
の両フェースを互いに接近させるよう上記連動バー71
に外力を与え、これに伴いVベルト67に張力が生じ
て、この張力が上記テンションプーリ132を押し戻そ
うとするときには、このときの押し戻し力の一部を上記
弾性体140が弾性変形することにより一旦吸収する。
そして、その後、Vベルト67に所定の張力が与えら
れ、これにより他方の両フェースが互いに離反動作させ
られて、所定の減速比が得られることとなる。
【0081】よって、上記したように一方の両フェース
を互いに接近させたとき、この両フェースの接近動作の
分だけは、他方の両フェースは直ちには離反動作しない
ことから、その分、上記外力を急に大きくすることが要
求されないで済む。
【0082】図1、図2、図6、および図8において、
上記連動バー71,71に外力を与えてこれらを作動
可能とさせる手動変速操作手段142が設けられてい
る。
【0083】この手動変速操作手段142は前部ワイヤ
143を備えている。この前部ワイヤ143は互いに軸
方向摺動自在に嵌合するインナワイヤ144とアウタワ
イヤ145とで構成され、上記インナワイヤ144の一
端は左側連動バー71の下バー71bの前端に連結さ
れ、他端は前記車体フレーム2の下部に上下回動自在に
枢支された変速ペダル146に連結されている。また、
上記アウタワイヤ145の一端は右側連動バー71の下
バー71bの前端に連結され、他端は上記車体フレーム
2側に連結されている。
【0084】また、上記手動変速操作手段142は後部
ワイヤ148を備えている。この後部ワイヤ148は互
いに軸方向摺動自在に嵌合するインナワイヤ149とア
ウタワイヤ150とで構成され、上記インナワイヤ14
9の一端は左側連動バー71の下バー71bの後端に連
結され、他端は前記ハンドル12の左側グリップに対応
して設けられた変速レバー151に連結されている。ま
た、上記アウタワイヤ150の一端は右側連動バー71
の下バー71bの後端に連結され、他端は上記車体フレ
ーム2側に連結されている。
【0085】そして、図1中実線と図6とで示した状態
から、上記変速レバー151を握って図1中矢印A′の
方向(後方)に回動させると、後部ワイヤ148を介し
左右連動バー71,71が図1中仮想線と、矢印B′,
C′で示すように各枢支ピン72回りに回動する。
【0086】この際、前記変速ペダル146は、通常、
ばねで上方に回動するよう付勢されていて、これに連動
する前部ワイヤ143のインナワイヤ144には少し緩
みが持たされている。このため、上記した連動バー7
1,71の回動が上記前部ワイヤ143を介し上記変速
ペダル146に伝えられることは防止される。
【0087】また、図6で示したように上記連動バー7
1,71駆動手段78との間に前記弾性体81が介設
されており、上記変速レバー151の操作に伴い左右連
動バー71,71に外力が与えられてこれら71,71
が回動するとき、これら連動バー71,71から上記駆
動手段78に与えられようとする外力は上記弾性体81
の弾性変形で吸収されるようになっている。より具体的
には、上記各連動バー71,71に外力が与えられたと
き、この外力は前記変動駆動軸79に外嵌されたナット
80に伝えられ、このナット80が上記変動駆動軸79
上を摺動する。この際、上記弾性体81の左ばね81a
と右ばね81bが弾性的に縮小させられ、中間ばね81
cが弾性的に伸長させられて、上記各連動バー71,7
1から駆動手段78に伝えられようとする外力が吸収さ
れる。
【0088】そして、上記した変速レバー151の手動
操作で、減速比が大きくされる。
【0089】上記とは逆に、変速ペダル146を、図1
中矢印で示すように踏動操作(手動操作に含まれる概念
とする)すると、上記前部ワイヤ143を介し上記動作
が図6中矢印B′,C′と反対方向に行われて、前とは
逆に、変速装置58における減速比が小さくされる。
【0090】この際、前記変速レバー151は、通常、
ばねで図6中矢印A′とは反対方向(前方)に回動する
よう付勢されていて、これに連動する後部ワイヤ148
のインナワイヤ149には少し緩みが持たされている。
このため、上記した連動バー71,71の回動が上記後
部ワイヤ148を介し上記変速レバー151に伝えられ
ることは防止される。
【0091】
【発明の効果】この発明によれば、次の効果が生じる。
【0092】即ち、駆動軸上に設けられる駆動プーリ
と、従動軸上に設けられる従動プーリと、これら両プー
リに巻き掛けられるVベルトとを設け、上記駆動プーリ
をそのVベルト溝を形成する左右一対の駆動フェースで
構成して、これら両駆動フェースを上記駆動軸の軸方向
で接離自在とし、一方、上記従動プーリをそのVベルト
溝を形成する左右一対の従動フェースで構成して、これ
ら両従動フェースを上記従動軸の軸方向で接離自在とし
たVベルト変速装置の変速操作機構において、
【0093】上記駆動フェースと従動フェースとが互い
に連動するようこれらを連結する連動バーを設けて、上
記両駆動フェースと、両従動フェースのうちいずれか一
方の両フェースが互いに接近したとき、他方の両フェー
スが互いに離反するようにし、上記連動バーに外力を与
えてこれを作動可能とさせる駆動手段を設けてある。
【0094】このため、上記他方の両フェースを離反さ
せるのは、一方の両フェースを互いに接近させることに
よって得られることから、上記他方の両フェースを離反
させるために、これらの間にVベルトを強制的に食い込
ませていた従来に比べて、上記変速操作は小さい外力
で、できることとなる。
【0095】また、上記連動バーに外力を与えてこれを
作動可能とさせる手動変速操作手段を設けてある。
【0096】このため、変速装置への上記駆動手段によ
変速操作時において、手動変速操作手段を操作して
上記連動バーに外力を与えて作動させると、上記駆動手
段を駆動させたときと同じように所望の減速比が得られ
る。
【0097】また、上記の場合、連動バーと駆動手段と
の間に弾性体を介設し、上記手動変速操作手段への操作
により上記連動バーに外力を与えたとき、この連動バー
から上記駆動手段に与えられようとする外力を上記弾性
体の弾性変形で吸収させるようにしてある。
【0098】このため、上記手動変速操作手段を操作し
て、上記連動バーに外力を与えてこれを作動させようと
するとき、この連動バーの作動が上記駆動手段によって
邪魔されるということは上記弾性体の弾性変形によって
防止され、つまり、上記手動変速操作手段を操作すれ
ば、駆動手段に影響なく前記した所望の減速比られ
る。
【0099】よって、上記駆動手段による変速操作で上
記変速装置が運転されている状態において、操作者が上
記手動変速操作手段を操作したとすると、この操作者の
意思に基づく上記変速装置の運転状態が支障なく得られ
るのであり、このため、変速操作の自由度が向上するこ
ととなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図8の1‐1線矢視部分断面図である。
【図2】自動二輪車の全体左側面図である。
【図3】図2の部分拡大図である。
【図4】エンジンと動力伝達装置の平面断面簡略図であ
る。
【図5】図4の部分拡大図である。
【図6】図4の部分拡大図である。
【図7】図4の部分拡大図である。
【図8】変速装置の全体側面図である。
【図9】テンション機構の平面部分断面図である。
【図10】図8の部分拡大一部断面図である。
【符号の説明】
1 自動二輪車(車両) 43a 駆動軸 58 変速装置 64 駆動プーリ 64a 駆動フェース 64b 駆動フェース 65 中間軸(従動軸) 66 従動プーリ 66a 従動フェース 66b 従動フェース 67 Vベルト 69 Vベルト溝 70 Vベルト溝 71 連動バー 73 連結バー 78 駆動手段 82 弾性体 142 手動変速操作手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−157242(JP,A) 特開 昭56−124751(JP,A) 特開 昭62−265041(JP,A) 特開 平2−253054(JP,A) 実開 昭64−18664(JP,U) 特公 昭26−432(JP,B1) 実公 昭35−4321(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 9/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸上に設けられる駆動プーリと、従
    動軸上に設けられる従動プーリと、これら両プーリに巻
    き掛けられるVベルトとを設け、上記駆動プーリをその
    Vベルト溝を形成する左右一対の駆動フェースで構成し
    て、これら両駆動フェースを上記駆動軸の軸方向で接離
    自在とし、一方、上記従動プーリをそのVベルト溝を形
    成する左右一対の従動フェースで構成して、これら両従
    動フェースを上記従動軸の軸方向で接離自在としたVベ
    ルト変速装置の変速操作機構において、 上記駆動フェースと従動フェースとが互いに連動するよ
    うこれらを連結する連動バーを設けて、上記両駆動フェ
    ースと、両従動フェースのうちいずれか一方の両フェー
    スが互いに接近したとき、他方の両フェースが互いに離
    反するようにし、上記連動バーに外力を与えてこれを作
    動可能とさせる駆動手段を設け 上記連動バーに外力を与えてこれを作動可能とさせ る手
    動変速操作手段を設けると共に、上記連動バーと駆動手
    段との間に弾性体を介設し、上記手動変速操作手段への
    操作により上記連動バーに外力を与えたとき、この連動
    バーから上記駆動手段に与えられようとする外力を上記
    弾性体の弾性変形で吸収させるようにしたVベルト変速
    装置の変速操作機構。
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