JP3092063B2 - ターボ分子ポンプ - Google Patents

ターボ分子ポンプ

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JP3092063B2 JP10170398A JP17039898A JP3092063B2 JP 3092063 B2 JP3092063 B2 JP 3092063B2 JP 10170398 A JP10170398 A JP 10170398A JP 17039898 A JP17039898 A JP 17039898A JP 3092063 B2 JP3092063 B2 JP 3092063B2
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    • F04D19/00Axial-flow pumps
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    • F04D19/04Multi-stage pumps specially adapted to the production of a high vacuum, e.g. molecular pumps
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/26Rotors specially for elastic fluids
    • F04D29/32Rotors specially for elastic fluids for axial flow pumps
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    • F04D29/324Blades
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
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    • F04D29/542Bladed diffusers
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  • Non-Positive Displacement Air Blowers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体製造装置など
の真空装置として使用されるターボ分子ポンプに係わ
り、特に信頼性を維持しつつ排気性能を向上させたター
ボ分子ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】図19にターボ分子ポンプの全体構成図
を示す。図19において、ロータ1は軸方向電磁石3に
より軸浮上され、半径方向電磁石5A,5Bにより半径
方向位置制御が行われる。そして、ロータ1はモータ7
により回転される。ロータ1には、回転ブレード9が軸
方向に複数段形成されている。回転ブレード9と空隙を
もって複数段の固定ブレード11が配設されている。固
定ブレード11端は、段積みされた複数の固定翼スペー
サ13間に支持されている。
【0003】固定ブレード11の外観を図20に示す。
このような構成からなるターボ分子ポンプでは、回転す
る回転ブレード9で気体分子を叩き、軸方向に移動させ
ることで排気を行っている。この種のターボ分子ポンプ
は、例えば半導体製造装置のチャンバー内の排気に使用
され、そのチャンバー内には、半導体の加工処理のため
に常に気体が供給され、この供給された気体を排気する
ものである。
【0004】図21に、図19中の点線枠で囲った部分
の拡大図を示す。従来、回転ブレード9と固定ブレード
11間の間隔δは回転ブレード9の全長に対して一定間
隔であった。この間隔δを定めるに際しては、保護用ボ
ールベアリング15とロータ1間の間隔や各部品の加工
精度、組立精度等のバラツキを考慮する必要がある。ま
た、ポンプ稼働中における大気の突入や外部からの衝
撃、停電等によるタッチダウンなどで発生する回転ブレ
ード9や固定ブレード11の撓み量も考慮する必要があ
る。
【0005】これらによって、回転ブレード9と固定ブ
レード11の間隔δは互いが接触しない寸法に決定され
る。この中で、回転ブレード9の撓み量は、間隔δのう
ちおよそ30%前後を占めている。また、この間隔δ
は、ターボ分子ポンプの排気性能と密接な関係を有して
いる。近年、チャンバーへ供給される気体の量が増加す
る傾向にあり、これに伴ってターボ分子ポンプが定常運
転時に廃棄すべき気体の量も増加の傾向にある。図22
は流量特性の試験の結果である。
【0006】図22において、気体が分子流領域から中
間流領域に変わる圧力をP とする。図中斜線部は、
性能劣化の程度を示している。この試験結果から、排気
すべき気体の流量が少ない分子流領域では十分な排気性
能が得られるが、排気すべき気体の流量が多くなり中間
流領域となる場合には、十分な排気性能が得られないと
いうことがわかる。
【0007】気体流量の増加に伴う排気性能の低下は、
回転ブレード9と固定ブレード11の空隙の間隔δに相
関がある。回転ブレード9と固定ブレード11の空隙に
おいて、気体が分子流領域で扱えるかどうかは、気体の
平均自由行程により決まり、この平均自由行程は概略数
2で表される。
【0008】
【数2】
【0009】即ち、中間流領域の開始圧力P は、間
隔δが小さくなるほど大きくなる。この場合、流量Qが
大きくなってもP が大きくなった分性能劣化を防ぐ
ことができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、回転ブ
レード9や固定ブレード11は、ポンプ稼働中における
大気の突入や外部からの衝撃、停電等によるタッチダウ
ンなどが発生した場合、所定の撓みを生ずる。このた
め、単に間隔δを狭めることは、回転ブレード9と固定
ブレード11が接触し易くなることに繋がる。本発明は
このような従来の課題に鑑みてなされたもので、信頼性
を維持しつつ排気性能を向上させたターボ分子ポンプを
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、複数
段の回転ブレードを有するロータと、該複数段の回転ブ
レードと空隙をもって軸方向に交互に配置された複数段
の固定ブレードとを備えるターボ分子ポンプにおいて、
前記回転ブレードの上面及び下面の少なくとも一方及び
/又は前記固定ブレードの上面及び下面の少なくとも一
方には、材料のヤング率E(kgf/mm )、はり
の曲面2次モーメントI(mm )、はり全長L(m
m)、はりにかかる分布荷重w(kgf/mm)、はり
の開放端からの距離x(mm)、xにおける撓み量Δ
(mm)としたときの数1又は数1の近似値に基づく撓
み曲線に沿って加工を施し、前記回転ブレードの軸方向
における厚みは回転ブレードの先端に行くほど薄くし、
前記固定ブレードの軸方向における厚みは固定ブレード
の根元に行くほど薄くしたことを特徴とする。
【0012】回転ブレードの根元と、回転ブレードに隣
接する固定ブレードの先端間の空隙の間隔は、回転ブレ
ードの先端と固定ブレードの根元間の空隙の間隔より狭
くした。ここで、回転ブレードの根元とは回転ブレード
のロータへの固着側すなわち内周側を意味する。また、
固定ブレードの根元とは、段積みされた複数の固定翼ス
ペーサ間に支持された固定ブレードの外周側を意味す
る。
【0013】ターボ分子ポンプの排気性能を向上させる
ためには、回転ブレードと固定ブレード間の間隔を小さ
くすることが有効である。一方、この間隔を小さくする
ことは、回転ブレードと固定ブレードが接触し易くな
る。このため、撓み量の少ない回転ブレードの根元側の
空隙の間隔を、撓み量の多い回転ブレードの先端側の空
隙の間隔に比べて小さくする。このことにより、流量が
大きくなっても性能劣化を防ぐことが出来る。
【0014】
【0015】回転ブレード、固定ブレードの加工の形状
は、曲線でも直線つまりテーパ状でもどちらでもよい。
テーパ状加工の場合は、平面加工のみなので、曲線的に
加工するより容易となる。数1は、単純片持ち梁の任意
点における撓みを表す式である。回転ブレードの上面及
び下面の少なくとも一方及び/又は固定ブレードの上面
及び下面の少なくとも一方には、数1又は数1の近似値
に基づく撓み曲線に沿って加工を施す。このことによ
り、撓み曲線に沿い連続量として最適な回転ブレードと
固定ブレード間の間隔を設計出来る。従って、中間流領
域の始まる圧力を最大限に大きくすることが出来る。
【0016】また、本発明は、複数段の回転ブレードを
有するロータと、該複数段の回転ブレードと空隙をもっ
て軸方向に交互に配置された複数段の固定ブレードとを
備えるターボ分子ポンプにおいて、前記回転ブレードの
上面及び下面の少なくとも一方及び/又は前記固定ブレ
ードの上面及び下面の少なくとも一方には、材料のヤン
グ率E(kgf/mm )、はりの曲面2次モーメン
トI(mm )、はり全長L(mm)、はりにかかる
分布荷重w(kgf/mm)、はりの開放端からの距離
x(mm)、xにおける撓み量Δ(mm)としたときの
数1又は数1の近似値に基づく撓み曲線に沿ってステッ
プ状に少なくとも一つの段差を配設し、前記回転ブレー
ドの軸方向における厚みは回転ブレードの先端に行くほ
どステップ状に薄くし、前記固定ブレードの軸方向にお
ける厚みは固定ブレードの根元に行くほどステップ状に
薄くしたことを特徴とする。
【0017】数1又は数1の近似値に基づく撓み曲線に
沿ってステップ状に少なくとも一つの段差を配設する。
ステップ状の段差を配設することで、回転ブレードと固
定ブレード間の間隔を段階的に設定し接触をし難くす
る。また、平面加工のみなので、曲線的に加工するより
も容易である。
【0018】更に、本発明は、前記段差は、前記回転ブ
レードの根元又は固定ブレードの先端より60〜85%
の位置に一つ配設したことを特徴とする。
【0019】段差は一つ配設することにする。ブレード
上のどの位置に段差を配設したら効果的かを判断するた
め、ターボ分子ポンプの排気に関する仕事量を評価す
る。このとき、数1又は数1の近似値に基づく撓み曲線
から得た回転ブレードと固定ブレード間の間隔に基づき
この仕事量に相関のある値を評価する。
【0020】ターボ分子ポンプの排気性能の低下の始ま
る圧力は、回転ブレードと固定ブレード間の間隔に依存
し、間隔が小さくなる程反比例的に大きくなる。この結
果、回転ブレードの根元又は固定ブレードの先端より6
0〜85%の位置に段差を配設すると排気性能が高くな
ることが分かる。また、段差を一つとしたため、加工が
容易となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態につい
て説明する。まず、本発明の第1実施形態の構成図を図
1に、また第2実施形態の構成図を図2に示す。図1に
おいて、回転ブレード9の上面及び下面は回転ブレード
9の根元から先端に向けて数1又は数1の近似値に基づ
く撓み曲線に沿って加工されている。
【数1】 ここに、材料のヤング率E(kgf/mm )、はり
の曲面2次モーメントI(mm )、はり全長L(m
m)、はりにかかる分布荷重w(kgf/mm)、はり
の開放端からの距離x(mm)、xにおける撓み量Δ
(mm)とする。なお、数1は、例えば機械実用便覧
日本機械学会編改定第5版88頁の表3・5(はりの図
表)に記載されている。一方、図2は固定ブレード11
の上面及び下面に対し、固定ブレード11の先端から根
元に向けて数1又は数1の近似値に基づく撓み曲線に沿
って加工されている。
【0022】次に、第1実施形態及び第2実施形態の作
用について説明する。回転ブレード9と固定ブレード1
1間の間隔δを出来るだけ狭めるため、まず回転ブレー
ド9、固定ブレード11の撓みによる影響を考慮してみ
る。いま、ブレードが図3に示すような長方形断面(高
さh(mm)、横b(mm))を有する単純片持ち梁で
あると仮定する。
【0023】材料のヤング率E(kgf/mm )、
はり全長L(mm)、ブレードにかかる力は、1気圧の
圧力差であって、ブレードに等分布荷重w(kgf/m
m)として働くと仮定する。以上のモデルについて、ブ
レード先端から根元にかけての任意の位置をx(mm)
ととると、xにおける撓みΔ(mm)は、数1のように
なる。ここで、はりの曲面2次モーメントI(mm
)は数3とする。
【0024】
【数3】
【0025】この数1に基づく回転ブレード9の撓みの
大きさをプロットしたのが図4である。但し、ブレード
の全長を1とし、またブレード先端での撓みを1として
無次元化している。即ち、回転ブレード9と固定ブレー
ド11間の間隔δは、数1に基づく撓み曲線に沿って回
転ブレード9の根元から先端に向けて次第に広げてい
く。このようにすることにより、回転ブレード9と固定
ブレード11の接触を防止しつつ、回転ブレード9と固
定ブレード11間の間隔δは出来るだけ狭めた形での設
計を行うことが出来る。
【0026】この撓み曲線に沿って間隔δを狭めるべ
く、回転ブレード9側を加工したのが第1実施形態であ
り、一方固定ブレード11側を加工したのが第2実施形
態である。但し、回転ブレード9側を加工した方が撓み
難いため信頼性上更に有利である。この結果、ターボ分
子ポンプの信頼性を確保出来、かつ間隔δを小さく出来
る分ターボ分子ポンプの排気性能を向上させることが出
来る。
【0027】次に、本発明の第3実施形態及び第4実施
形態について説明する。第3実施形態の構成図を図5
に、また第4実施形態の構成図を図6に示す。図5にお
いて、回転ブレード9の上面及び下面は回転ブレード9
の根元から先端に向けて数1又は数1の近似値に基づく
撓み曲線に沿って3段階に加工されている。一方、図4
は固定ブレード11の上面及び下面に対し、固定ブレー
ド11の先端から根元に向けて数1又は数1の近似値に
基づく撓み曲線に沿って3段階に加工されている。
【0028】次に、本発明の第3実施形態及び第4実施
形態の作用について説明する。図1及び図2のように撓
み曲線に沿って回転ブレード9や固定ブレード11を加
工することは、加工が比較的難しく、コストを要すこと
が想定される。このため、図5又は図6に示すように、
回転ブレード9又は固定ブレード11の上面及び下面を
複数段の階段状に構成する。なお、この階段は回転ブレ
ード9と固定ブレード11の接触を防止する観点から、
段数の多い場合は数1又は数1の近似値に基づく撓み曲
線に沿って加工を施すことが望ましい。
【0029】次に、本発明の第5実施形態及び第6実施
形態について説明する。第5実施形態の構成図を図7
に、また第6実施形態の構成図を図8に示す。図7にお
いて、回転ブレード9の上面及び下面には、回転ブレー
ド9の根元から先端に向けて60%の所に段差を一段配
設している。一方、図8は固定ブレード11の上面及び
下面に対し、固定ブレード11の先端から根元に向けて
60%の所に段差を一段配設している。
【0030】次に、本発明の第5実施形態及び第6実施
形態の作用について説明する。本発明の第5実施形態及
び第6実施形態では、より一層加工がし易いように、回
転ブレード9又は固定ブレード11の上面及び下面に対
し一段のみ段差を配設する。
【0031】ターボ分子ポンプは、回転ブレード9と固
定ブレード11間にあるガスの分子に運動量を与えて輸
送するものである。図9に、ブレード間に配設した空間
の極座標系を示す。ターボ分子ポンプの排気性能は、図
9中に斜線で囲まれた立体の体積と、その等価平均周速
の積に相関があると推定され、それは数4で表される。
【0032】
【数4】
【0033】従って、数4の値によってターボ分子ポン
プの排気性能を比較することが出来る。r はロータ
1の半径であり、r は、ロータ1の中心から回転ブ
レード9の先端までの長さである。Hは、軸方向の高さ
である。
【0034】ここで、回転ブレード9の任意の位置rに
おける仕事を回転ブレード9の先端におけるそれを1と
して無次元化すると、図10に実線で示したようにな
る。図10は、x座標を任意ブレード位置(比)にと
り、y座標を仕事の割合(比)にとっている。
【0035】回転ブレード9の根元であるr の地点
を1とし、回転ブレード9の先端であるr の地点を
10とし無次元化した。先端での仕事を1として無次元
化したため、仕事の曲線は〔x,y〕=〔10,1〕を
通っている。因みに、ブレード全長によるターボ分子ポ
ンプの排気性能(数4の値)は、〔1,0.1〕、〔1
0,1〕を通る曲線と地点〔1,0〕、〔10,0〕で
囲まれた面積部分に相当する。
【0036】次に、回転ブレード9に一つの段差を設け
る場合に、どの位置に段差を設けるのが最適かを検討す
る。まず、この段差を設けようとする位置における最適
な間隔δを数1に基づき設定する。ここでは、数2に従
って間隔δの部分の中間流領域での性能が反比例的に向
上する。また、r :r =1:2.5と仮定する。
【0037】回転ブレード9の根元から先端に向け、4
0、60、80、90%の4地点(代表例)において、
数1に基づく撓み曲線から得た間隔δに基づきターボ分
子ポンプの排気性能を数4により計算すると、図中に示
す4地点に至るまでの4本の曲線のようになる。
【0038】例えば、80%の地点に段差を設ける場合
には、段差を設けなかった場合に比べ、曲線は(8,
0.68)から(8,0.75)まで上昇し、排気性能
が増えていることが分かる。この排気性能の増加した分
(増分を面積評価する)を定量化して図10中に2点鎖
線で示す。この効果の具合は、グラフ右にy軸方向に定
量化した数値で示す。
【0039】図10より、段差を一つ設ける場合には、
60〜85%の位置に最適値が存在することが分かる。
この結果、信頼性を確保したまま(最も撓みにより接触
しやすい部分での間隔δは同じ)、小型高性能化が可能
となる。また、段差が一つであるため、他の方策に比べ
て加工が容易となる。
【0040】次に、本発明の第7実施形態〜第14実施
形態について説明する。本発明の第7実施形態〜第14
実施形態は、本発明の第1実施形態〜第6実施形態の変
形例である。第7実施形態の構成図を図11に、また第
8実施形態の構成図を図12に示す。図11において、
回転ブレード9の上面及び下面には、回転ブレード9の
途中から曲線加工を施している。一方、図12は固定ブ
レード11の上面及び下面に対し、固定ブレード11の
途中から曲線加工を施している。
【0041】また、第9実施形態の構成図を図13に、
また第10実施形態の構成図を図14に示す。図13に
おいて、回転ブレード9の上面及び下面には、テーパ加
工を施している。一方、図14は固定ブレード11の上
面及び下面に対し、テーパ加工を施している。
【0042】更に、第11実施形態の構成図を図15
に、また第12実施形態の構成図を図16に示す。図1
5において、回転ブレード9の上面及び下面には、回転
ブレード9の途中からテーパ加工を施している。一方、
図16は固定ブレード11の上面及び下面に対し、固定
ブレード11の途中からテーパ加工を施している。
【0043】また、第13実施形態の構成図を図17に
示す。図17は、第5実施形態と第6実施形態を組み合
わせたものである。これは一例であり、回転ブレード9
と固定ブレード11に対し適宜各実施形態を組み合わせ
可能である。
【0044】更に、第14実施形態の構成図を図18に
示す。図18では、回転ブレード9の下面のみに3段の
段差を設けている。これは一例であり、このように上面
又は下面のみに段差を配設するようにしてもよい。以上
のように、本発明の第7実施形態〜第14実施形態のよ
うな形状としても従来より一層の性能向上を図ることが
出来、かつ信頼性も上げることが来る。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、回
転ブレードの根元と、回転ブレードに隣接する固定ブレ
ードの先端間の空隙の間隔を、回転ブレードの先端と固
定ブレードの根元間の空隙の間隔より狭くして構成した
ので、流量が多いときの排気性能を向上させることがで
きる。
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の構成図
【図2】 本発明の第2実施形態の構成図
【図3】 単純片持ちはりでモデル化したブレードの撓
みの様子を示す図
【図4】 数1に基づく回転ブレードの撓みの大きさを
示す図
【図5】 本発明の第3実施形態の構成図
【図6】 本発明の第4実施形態の構成図
【図7】 本発明の第5実施形態の構成図
【図8】 本発明の第6実施形態の構成図
【図9】 ブレード間に配設した空間の極座標系を示す
【図10】 ブレードの任意の位置における仕事をする
割合を示した図
【図11】 本発明の第7実施形態の構成図
【図12】 本発明の第8実施形態の構成図
【図13】 本発明の第9実施形態の構成図
【図14】 本発明の第10実施形態の構成図
【図15】 本発明の第11実施形態の構成図
【図16】 本発明の第12実施形態の構成図
【図17】 本発明の第13実施形態の構成図
【図18】 本発明の第14実施形態の構成図
【図19】 ターボ分子ポンプの全体構成図
【図20】 固定ブレードの外観図
【図21】 図19中の点線枠で囲った部分の拡大図
【図22】 ターボ分子ポンプの吸気口圧力と流量の関
係を示す図
【符号の説明】
1 ロータ 9 回転ブレード 11 固定ブレード 13 固定翼スペーサ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04D 19/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数段の回転ブレードを有するロータ
    と、該複数段の回転ブレードと空隙をもって軸方向に交
    互に配置された複数段の固定ブレードとを備えるターボ
    分子ポンプにおいて、前記回転ブレードの上面及び下面
    の少なくとも一方及び/又は前記固定ブレードの上面及
    び下面の少なくとも一方には、材料のヤング率E(kg
    f/mm )、はりの曲面2次モーメントI(mm
    )、はり全長L(mm)、はりにかかる分布荷重w
    (kgf/mm)、はりの開放端からの距離x(m
    m)、xにおける撓み量Δ(mm)としたときの数1又
    は数1の近似値に基づく撓み曲線に沿って加工を施し、
    前記回転ブレードの軸方向における厚みは回転ブレード
    の先端に行くほど薄くし、前記固定ブレードの軸方向に
    おける厚みは固定ブレードの根元に行くほど薄くした
    とを特徴とするターボ分子ポンプ。【数1】
  2. 【請求項2】 複数段の回転ブレードを有するロータ
    と、該複数段の回転ブレードと空隙をもって軸方向に交
    互に配置された複数段の固定ブレードとを備えるターボ
    分子ポンプにおいて、前記回転ブレードの上面及び下面
    の少なくとも一方及び/又は前記固定ブレードの上面及
    び下面の少なくとも一方には、材料のヤング率E(kg
    f/mm )、はりの曲面2次モーメントI(mm
    )、はり全長L(mm)、はりにかかる分布荷重w
    (kgf/mm)、はりの開放端からの距離x(m
    m)、xにおける撓み量Δ(mm)としたときの数1又
    は数1の近似値に基づく撓み曲線に沿ってステップ状に
    少なくとも一つの段差を配設し、前記回転ブレードの軸
    方向における厚みは回転ブレードの先端に行くほどステ
    ップ状に薄くし、前記固定ブレードの軸方向における厚
    みは固定ブレードの根元に行くほどステップ状に薄くし
    たことを特徴とするターボ分子ポンプ。【数1】
  3. 【請求項3】 前記段差は、前記回転ブレードの根元又
    は固定ブレードの先端より60〜85%の位置に一つ配
    設したことを特徴とする請求項記載のターボ分子ポン
    プ。
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