JP2000283086A5 - - Google Patents
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Description
図6は従来の真空ポンプの構成について表したもので、(a)は上面から見た状態の一部を表す図、(b)は吸気口がストレートタイプの断面の一部を表す図、(c)は吸気口を絞ったタイプの断面の一部を表す図である。
この真空ポンプは、ケーシング10内に固定されたステータ70と、回転するロータ60とを備えている。各ステータ70とロータ60とは、軸方向に多段に配置されてタービンを形成する。
このような真空ポンプでは、モータにより定常状態において数万rpmでロータ60を高速回転させることで、真空(排気)処理を行うようになっている。
この真空ポンプは、ケーシング10内に固定されたステータ70と、回転するロータ60とを備えている。各ステータ70とロータ60とは、軸方向に多段に配置されてタービンを形成する。
このような真空ポンプでは、モータにより定常状態において数万rpmでロータ60を高速回転させることで、真空(排気)処理を行うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような、真空ポンプによる気体分子の排気は、ロータ60の回転により吸気口16から吸入した気体分子をロータ翼62の回転方向に叩くことで排気口17側に流れる分子の量と、吸気口16と排気口17の圧力差により排気口17側から吸気口16側に逆流する分子の量との差分が最終的な排気量、すなわち、ポンプの排気性能を決定することになる。
ところが、分子流領域における気体分子は、壁面への入射角度とは関係なく、衝突した壁面(衝突面)に垂直な方向に反射される。このため、ロータ翼62の先端付近で加速された分子の多くはその接線方向(ロータ翼62と垂直な方向)に進むことになる。一方、ケーシング10の内壁は通常、円筒形に作られており、その曲率によって、分子の進行方向(接線方向)に対して張出した形状となる。そのため、ロータ翼62の先端部に衝突した気体分子の多くはケーシング10の内壁に衝突することになる。
すると、ケーシング10における、ロータ翼62が配置される部分の内径が軸方向に一定の場合には、ロータ翼62の先端付近で加速した分子の多くがケーシング10に衝突し、ケーシング10の壁面と垂直方向に反射されるため、流れ方向の速度を失う。これにより、ロータ翼62の先端付近には、流れ方向(軸方向)の速度を失った気体分子が滞留することで排気流量が減少することになり、部分的に圧力が上昇する。そのため、排気性能が低下していた。
この傾向は、ロータ翼62による排気方向の運動量がまだ与えられていない最上段部や、運動量が少ない2段目のロータ翼62の先端付近に生じやすかった。
【発明が解決しようとする課題】
このような、真空ポンプによる気体分子の排気は、ロータ60の回転により吸気口16から吸入した気体分子をロータ翼62の回転方向に叩くことで排気口17側に流れる分子の量と、吸気口16と排気口17の圧力差により排気口17側から吸気口16側に逆流する分子の量との差分が最終的な排気量、すなわち、ポンプの排気性能を決定することになる。
ところが、分子流領域における気体分子は、壁面への入射角度とは関係なく、衝突した壁面(衝突面)に垂直な方向に反射される。このため、ロータ翼62の先端付近で加速された分子の多くはその接線方向(ロータ翼62と垂直な方向)に進むことになる。一方、ケーシング10の内壁は通常、円筒形に作られており、その曲率によって、分子の進行方向(接線方向)に対して張出した形状となる。そのため、ロータ翼62の先端部に衝突した気体分子の多くはケーシング10の内壁に衝突することになる。
すると、ケーシング10における、ロータ翼62が配置される部分の内径が軸方向に一定の場合には、ロータ翼62の先端付近で加速した分子の多くがケーシング10に衝突し、ケーシング10の壁面と垂直方向に反射されるため、流れ方向の速度を失う。これにより、ロータ翼62の先端付近には、流れ方向(軸方向)の速度を失った気体分子が滞留することで排気流量が減少することになり、部分的に圧力が上昇する。そのため、排気性能が低下していた。
この傾向は、ロータ翼62による排気方向の運動量がまだ与えられていない最上段部や、運動量が少ない2段目のロータ翼62の先端付近に生じやすかった。
また、図6(c)に示すように、回転翼外径より小さい口径のフランジに取り付けるために、ロータ翼62の上面より吸気口側(上流側)で所定の口径まで絞り、ケーシング内径を吸気口側で小さくしているターボ分子ポンプの場合、分子流領域における気体分子は直進性が高く、ほぼ吸気口16の口径と同一の範囲でしか気体分子が入射しないため、最上段部のロータ翼62では、周速が大きく排気効率の高い先端部(外周側)へ気体分子が回り込みにくいという問題があった。このため、最上段のロータ翼62の先端部分は、吸気口16からの気体分子に対しては死角となり、吸気口からの気体分子を排気する作用が小さく、逆流を防止する作用のみに使用される傾向にあり、排気作用に対する効率が低下していた。 このようなことを避けるために、ケーシング10の絞り部分の内径の変化率を小さくすることで吸気口からの最上段のロータ翼62の先端部分に回り込む気体分子の量を多くすることも考えられるが、吸気口16から最上段ロータ翼62までの距離が大きくなる結果、コンダクタンスが小さくなり、ポンプの吸気口16での排気速度(実効排気速度)は向上できなかった。
また、本実施形態の真空ポンプ1では、ロータ軸18の上部及び下部側には保護用ベアリング38、39が配置されている。
通常、ロータ軸18及びこれに取り付けられている各部からなるロータ部は、モータ30により回転している間、磁気軸受20により非接触状態で軸支される。保護用ベアリング38、39は、タッチダウンが発生した場合に磁気軸受20に代わってロータ部を軸支することで装置全体を保護するためのベアリングである。
従って保護用ベアリング38、39は、内輪がロータ軸18には非接触状態になるように配置されている。
通常、ロータ軸18及びこれに取り付けられている各部からなるロータ部は、モータ30により回転している間、磁気軸受20により非接触状態で軸支される。保護用ベアリング38、39は、タッチダウンが発生した場合に磁気軸受20に代わってロータ部を軸支することで装置全体を保護するためのベアリングである。
従って保護用ベアリング38、39は、内輪がロータ軸18には非接触状態になるように配置されている。
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DE2229724B2 (de) * | 1972-06-19 | 1980-06-04 | Leybold-Heraeus Gmbh, 5000 Koeln | Turbomolekularpumpe |
WO1989006319A1 (en) * | 1987-12-25 | 1989-07-13 | Sholokhov Valery B | Molecular vacuum pump |
DE4314418A1 (de) * | 1993-05-03 | 1994-11-10 | Leybold Ag | Reibungsvakuumpumpe mit unterschiedlich gestalteten Pumpenabschnitten |
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2000
- 2000-03-28 EP EP00302511A patent/EP1041287A3/en not_active Withdrawn
- 2000-03-29 US US09/537,939 patent/US6290457B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2000-03-31 KR KR1020000016918A patent/KR20010014675A/ko not_active Application Discontinuation
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