JP3086148U - 引戸施錠補完装置 - Google Patents

引戸施錠補完装置

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JP3086148U JP2001007602U JP2001007602U JP3086148U JP 3086148 U JP3086148 U JP 3086148U JP 2001007602 U JP2001007602 U JP 2001007602U JP 2001007602 U JP2001007602 U JP 2001007602U JP 3086148 U JP3086148 U JP 3086148U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存の施錠手段よる施錠と連動して、確実な
施錠の補完が行え、更に補完状況の集中的監視が可能な
ようにした引戸施錠補完装置の提供。 【解決手段】 外戸1の枠の内側上面に固設するストッ
パ片6と、内戸2の枠の端面上部に回動可能に設置し、
その室外側端を、ストッパ片6の端部に、外戸1の開側
への移動が不可能なように、係止させ又はその係止を解
除させるべく、その回動状態を操作し得るようにした回
動ロック片3と、引戸に既設の施錠片4の施錠動作に連
動して回動ロック片3をストッパ片6に係止させるべく
動作する連携手段5と、警報用のブザーと、回動ロック
片3の係止解除動作に連動してブザー12を駆動する電
源回路を閉じるべく動作するように構成された異常検出
スイッチ11とで構成した引戸施錠補完装置である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、盗難防止を目的とし、設置が簡便で、しかも既存の引戸施錠のバッ クアップを確実に行なうことができる、引戸施錠補完装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
引戸施錠の補完手段としては、引戸内面の溝に填め込む楔方式のものが、従来 からよく用いられている。引戸は、例えば、各1枚の内戸と外戸で構成されてお り、引戸を閉めた状態で、外戸内側の内戸用の溝内に外戸を家屋側の固定枠に圧 迫する形で設置することにより、引戸に設置されている回転型のレバー(施錠片 )とフック(固定片)とで構成してある施錠手段に加えて、外戸の開放(移動) をロックできる。また、内戸についても内戸用の溝内に設置されているため、こ の引戸施錠補完装置の側への移動は不可能になる。したがって、引戸が各1枚の 内戸と外戸の場合、引戸施錠補完装置は1箇所に設置するだけで内戸と外戸の両 方の開放をロックできる。
【0003】 しかし、このような従来の引戸施錠補完手段による施錠の補完は、引戸毎に元 来の施錠とは別に行なわねばならず手間がかかるうえ、引戸毎に、逐一、確認の 必要もあるため、装置は簡単でも実際の使用は、特に引戸が複数で広範囲にわた ると、面倒である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案では、以上の従来装置の問題点を解決するため、既存の施錠手段による 施錠と連動した施錠の補完、及び補完状況の集中的監視を可能とする引戸施錠補 完装置を提供することを解決の課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の1は、家屋開口部の開閉手段である外戸と内戸の内、外戸の枠の中央 側に配した固定片と内戸の枠の中央側に回動自在に配した回動施錠片とからなる 引戸施錠手段による施錠を補完する引戸施錠補完装置であって、 上記外戸の枠の内側上面に固設するストッパ片と、 上記内戸の枠の中央側端面上部に回動可能に設置する回動ロック片であって、 その一端を、上記ストッパ片の端部に、上記外戸の開側への移動が不可能なよう に、係止させ、又はその係止を解除させるべく、その回動状態を操作し得る回動 ロック片と、 前記回動施錠片の施錠動作に連動して上記回動ロック片を前記ストッパ片に係 止させるべく動作する連携手段と、 警報用のブザーと、 前記回動ロック片の係止解除動作に連動して上記ブザーを駆動する電源回路を 閉じるべく動作するように構成された異常検出スイッチと、 で構成した引戸施錠補完装置である。
【0006】 本考案の2は、本考案の1の引戸施錠補完装置に置いて、前記連携手段を、そ の上端が前記回動ロック片の一端に結合し、その上昇動作で該回動ロック片をス トッパ片に係止すべく係止回動させる上部構成部材と、上記上部構成部材と分離 状態に構成した下部構成部材であって、前記回動施錠片にその下端が結合し、該 回動施錠片の施錠動作で上昇し、該上部構成部材を押し上げる下部構成部材とで 構成したものである。
【0007】 本考案の3は、本考案の1又は2の引戸施錠補完装置に於いて、前記ブザーを 駆動する電源回路の途中に前記異常検出スイッチと直列にリセット用スイッチを 挿入したものである。
【0008】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態を図面を参照しつつ以下に述べる実施例により説明する。
【0009】 図1は引戸に設置した一実施例の引戸施錠補完装置を室内側から見た状態の概 略正面説明図、図2は一実施例の引戸施錠補完装置の回動ロック片、ストッパ片 及び異常検出スイッチの引戸に於ける位置関係及び向きを示す概略説明図、図3 は引戸に付属している施錠装置と連動して動作する一実施例の引戸施錠補完装置 のロック時の状態を図1の左側から右方向に向かって見た一部切欠断面説明図、 図4は一実施例の引戸施錠補完装置のロックを解除した状態を図1の左側から右 方向に向かって見た断面説明図、図5はリセットスイッチの構成を示す概略断面 図、図6はリセットスイッチの操作ピンを保持する集中管理板の正面概略図であ る。
【0010】 図1に示すように、この実施例の引戸施錠補完装置は、各1枚の外戸1と内戸 2とで構成されている引戸に適用するものである。
【0011】 この実施例の引戸施錠補完装置は、図1及び図3に示すように、基本的に、通 常の引戸に設置されている施錠手段の内、内戸2側に位置する回転型の施錠片4 による施錠操作と連動して、補完的に新たな別の回動ロック片3によるロックが 可能なように構成したものである。即ち、内戸2の枠の中央側上面に設置する回 動ロック片3の一端が、前記回転型の施錠片4の施錠操作により、連携手段5を 介して押上げられ、該回動ロック片3の他端が、外戸1の上部枠の内面に固設す るストッパ片6と内戸2の側端とに鋏まれる位置に進入し、引戸がロックされる ようになっている。
【0012】 図2〜図4に示すように、回動ロック片3は、引戸の面に直交する向きで、そ の中心付近を、軸3aにより、これを外装する筒状カバー7に回動自在に取り付 ける。該回動ロック片3の両端部はそれぞれ該筒状カバー7の対応する部位、即 ち、窓側及びその反対側に形成した開口部7a、7bから突出させる。該開口部 7a、7bは、上記回動ロック片3の所要範囲内の回動を許容し得る寸法に構成 されているのは云うまでもない。
【0013】 前記ストッパ片6は、先に述べ、かつ図1及び図2に示すように、外戸1の上 部枠の内面に固設する。該ストッパ片6は、外戸1の上部枠の横幅に対応する長 さのそれを取り付ける。このような長さにするのは、外戸1を開いている際、即 ち、外戸1を内戸2に重なる状態に動かした状態で、何らかの事情で前記回動ロ ック片3がロック方向に回動し、該ストッパ片6の反対側にその先端が進入して 、該外戸1を閉じる方向に動かせなくなるような不都合が生じないようにする趣 旨である。
【0014】 また、図3に示すように、前記回動ロック片3の軸3aより室内側に配した取 付孔3bを前記施錠片4の上部に連携手段5を介して結合する。該連携手段5は 、図3及び図4に示すように、下部構成5aと上部構成5bとからなり、上記上 部構成5bの上端を前記回動ロック片3の取付孔3bに結合し、上記下部構成5 aの下端を前記施錠片4の上部に固設するものである。
【0015】 図3及び図4に示すように、上記上部構成5bの下端はコイルバネ5b1に構 成し、かつ上記下部構成5aの上端も同様にコイルバネ5a1に構成し、更に該 コイルバネ5a1の上端には円板材5a2を固設する。また上部構成5b及び下 部構成5aのコイルバネ5b1、5a1及び円板材5a2の昇降移動する範囲は これらを滑らかに昇降させ得るガイド用のシリンダ5cで外装する。なお該シリ ンダ5cの下端には中央に案内孔5c1を開口した蓋体が固設してあり、上記下 部構成5aの下方の棒状部が該案内孔5c1を通じて下方に延長するようになっ ている。
【0016】 なお前記施錠片4は、先に述べたように、引戸に予め設置されているもので、 図3に示すように、内戸2の枠の中央側の途中に軸4aを中心に回動自在に配し てあり、これを上方回動(施錠操作)、即ち、同図中矢印8に示すように回動さ せると、外戸1の枠の中央側の対応する位置に配してある固定片9に係止し、下 方回動(上記上方回動と逆方向の操作、解錠操作)させると該固定片9との係止 が解除されるようになっているものである。
【0017】 したがって、前記施錠片4を上方回動させる施錠操作の際は、これに連動して 、連携手段5の下部構成5aが上昇し、そのコイルバネ5a1の上端に配した円 板材5a2が上部構成5bのコイルバネ5b1の下端に当接し、これを押し上げ ることとなる。これにともなって上部構成5bの上端が前記回動ロック片3の室 内側端部を押し上げ、図3に示すように、その室外側端が前記ストッパ片6と内 戸2の中央側面との間に進入し、該ストッパ片6と係止状態、即ち、ロック状態 となる。
【0018】 他方、前記施錠片4を下方回動させる解錠操作の際は、前記連携手段5の下部 構成5aが下降しても、これと上部構成5bとは分離状態なので、上部構成5b は下降せず、それ故、前記回動ロック片3はロック状態を維持することとなる。 こうして、これを設置した引戸を開けて侵入しようとする者が、外戸1又は内戸 2のガラス等を破って既存の施錠手段の施錠片4を解錠操作したとしても、前記 回動ロック片3によるロック状態が維持され、施錠補完の役割が果される。
【0019】 なお、前記シリンダ5cは、以上のような操作の際に、前記連携手段5の下部 構成5aのコイルバネ5a1、円板材5a2及び上部構成5bのコイルバネ5b 1が傾くことなくスムーズに昇降するために有効に作用し、上記円板材5a2は 、双方のコイルバネ5b1、5a1が無用に絡み合うことのないようにするのに 有効に作用する。また前記シリンダ5cの下端に開口した該案内孔5c1は、前 記下部構成5aのコイルバネ5a1が昇降動作する際に該シリンダ5c内で傾き を生じるのを防止するように作用する。
【0020】 前記連携手段5の下部構成5a及び上部構成5bのコイルバネ5a1、5b1 は、前記回動ロック片3をロック方向に回動させる際に必要な上部構成5bのス トロークと前記施錠片4の施錠動作によって発生する下部構成5aのストローク の違いを調整する作用を果たすものである。即ち、前記施錠片4及び前記回動ロ ック片3の寸法上の制約から、該施錠片4の施錠操作に伴う下部構成5aの移動 量Δlに比べ、該回動ロック片3のロック動作に要求される上下の変移Δdは小 さいため、下部構成5aの上端と上部構成5bの下端にそれぞれコイルバネ5a 1、5b1を構成し、そのバネ作用により移動量Δlと変移Δdとの偏差を吸収 し、それぞれの棒状部の挫屈を防止するものである。なお、下部構成5aと上部 構成5bの素材には適度の剛性と柔軟性とを満たす物を選定する。
【0021】 前記該筒状カバー7には、図3及び図4に示すように、押しバネ10の下端を 固設する。この押しバネ10は、上方に向かって若干室内側に傾き、上端付近で 室外側に円弧状に折曲しているものであり、図3に示すように、前記回動ロック 片3がロック状態では、その室内側端部の下部途中を、該押しバネ10の先端で 支え、ロック状態を保持すべく作用するものである。また該回動ロック片3がロ ック解除した状態では、図4に示すように、該押しバネ10の先端が該回動ロッ ク片3の室内側端部の上部を抑え、そのロック方向の回動を防止するように作用 する。
【0022】 もっとも上記押しバネ10の作用は緩やかなものである必要があり、前記回動 ロック片3に所定方向の強い外力を加えれば、該押しバネ10に抗してロック状 態を解除し、又はロック方向に動かすことができるものとする必要がある。
【0023】 前記回動ロック片3の室内側端部には、図3及び図4に示すように、係止孔3 cを開口する。この係止孔3cは、これに該回動ロック片3のロック解除操作用 の引き紐をつり下げ、必要に応じてこれを引き下げ、又は先端に係止片を備えた 解除操作棒を利用し、その係止片で該係止孔3cに係止させて、該回動ロック片 3の室内側端を引き下げて、ロック解除操作をするために利用するものである。
【0024】 引戸の上部の固定枠には、図1〜図4に示すように、前記回動ロック片3に近 接して異常検出スイッチ11を設置する。この異常検出スイッチ11は、マイク ロスイッチで構成し、そのロールレバー11aが該回動ロック片3の室内側端部 の回動昇降動作によって起伏動作させられるように位置決めする。即ち、該異常 検出スイッチ11は、図3に示すように、該回動ロック片3のロック状態で、そ のロールレバー11aが上昇状態になるように位置決めし、かつこの状態でその 接点が開くように設定する。こうして、図4に示すように、該回動ロック片3の ロック解除状態で、そのロールレバー11aが下降状態となり、かつこの状態で その接点が閉じることとなるわけである。
【0025】 上記異常検出スイッチ11は、図1に示すように、別途設置するブザー12を 駆動する電源回路13の途中に挿入するもので、対応する後記リセットスイッチ 14をオフとしない状態で、前記回動ロック片3がロック解除されると、その接 点が閉じて、該電源回路13を閉じ、ブザー12を警報音を発すべく駆動するよ うに動作する。
【0026】 なお上記電源回路13は、図1に示すように、前記異常検出スイッチ11と直 列に電源電池18及びリセットスイッチ14が挿入してあり、該異常検出スイッ チ11とリセットスイッチ14の双方が閉じたときにブザー12が警報音を発す るようになっている。この異常検出スイッチ11とリセットスイッチ14の回路 は、図1に示すように、他の引戸に設置すべきそれらと並列に配されている。
【0027】 前記リセットスイッチ14は対象の引戸に近接して配置するものとし、また、 そのスイッチ機構は、図5に示すように、マイクロスイッチで構成する。該リセ ットスイッチ14は、同図に示すように、直立状態に配した筒状ケース15中に その長さ方向に沿って配設し、そのロールレバー14aのスイング方向を該筒状 ケース15の前後方向とする。該筒状ケース15には、その前後の部分にスイッ チ操作用の操作ピン16を挿入するためのピン孔15a、15bを開口しておき 、図5に示すように、該操作ピン16を、該筒状ケース15の前面側からこれら のピン孔15a、15bに挿入すると、これによって前記ロールレバー14aが 後方に押され、前記リセットスイッチ14の接点が開くこととなるように設定す る。したがって該操作ピン16が、同図に示すように、前記ピン孔15a、15 bに挿入してあれば、前記回動ロック片3がロック解除状態になってもブザー1 2が警報音を発することはない。
【0028】 上記操作ピン16は、その頭部に数字が記載してあり、その数字が建物中に於 いて、引戸施錠補完装置を設置した引戸を特定するための引戸番号を表示するも のである。
【0029】 上記操作ピン16は、この引戸施錠補完装置を動作させた状態、即ち、前記回 動ロック片3をロック状態にして前記異常検出スイッチ11をオフの状態にした 上で、これを前記筒状ケース15のピン孔15a、15bから抜き取るべきもの であるが、この場合は、図6に示すように、該操作ピン16を集中管理板17に 保管しておくこととする。また該操作ピン16は、この引戸施錠補完装置の動作 を停止させた状態、即ち、前記回動ロック片3をロック解除状態にして前記異常 検出スイッチ11がオン状態になるのを許容する際に、予めこれを前記筒状ケー ス15のピン孔15a、15bに差し込み、前記リセットスイッチ14をオフ状 態にしておくべきものである。
【0030】 上記集中管理板17は、上段に丸付き数字で引戸番号を示し、下段に対応する 番号の操作ピン16を保持する保持孔17aを配列した板状部材である。この集 中管理板17は、その引戸番号の下の保持孔17a、17a…に対応する引戸番 号の操作ピン16、16…が保管されているか否かで、それぞれの引戸に引戸施 錠補完装置の動作がセットされたか否かを管理するものである。
【0031】 したがってこの実施例の引戸施錠補完装置によれば、既存の施錠手段による施 錠と連動した施錠の補完、及び補完状況の集中的監視が行なえるものである。
【0032】 この実施例の引戸施錠補完装置を動作させる場合は、対象の引戸に於いて、図 3に示すように、既存の施錠片4を矢印8の方向に施錠回動させ、これを前記固 定片9に係止させると、これに連動して、前記連携手段5の下部構成5aが上昇 し、上部構成5bを押し上げ、これにともなって前記回動ロック片3の室内側端 部が押し上げられ、その室外側端が前記ストッパ片6と内戸2の中央側面との間 に進入し、ロック状態となる。
【0033】 このように回動ロック片3の室内側端部が押し上げられると、前記異常検出ス イッチ11のロールレバー11aが押し上げられ、スイッチオフの状態となる。 この段階に至って、前記リセットスイッチ14をオフ状態に保持する操作ピン1 6を前記筒状ケース15のピン孔15a、15bから抜き取り、これがオン状態 となることを許容するとともに、この操作ピン16を、前記集中管理板17の該 当する引戸番号の下方に位置する保持孔17aに差し込み、保管しておくものと する。
【0034】 以上により、引戸施錠補完装置の動作開始は完了である。既存の施錠片4の施 錠操作で殆どが完了し、そのために特別に行うべき操作は、操作ピン16の集中 管理板17への移動だけであり、極めて簡易に操作できるものである。また全引 戸にこの動作開始操作をしたか否かは、集中管理板17の各引戸番号の下に操作 ピン16が保管されているか否かをチェックするだけで容易に判断できる。
【0035】 以上の状態に於いて、引戸のガラス等が破られて、前記施錠片4が解錠操作さ れたとしても、該施錠片4と固定片9との係止状態が解除されるのみであり、前 記回動ロック片3のロック状態は解除されない。即ち、該施錠片4の解錠操作に 伴い前記連携手段5の下部構成5aは下降動作させられるが、この下部構成5a は上部構成5bとは分離状態であり、該上部構成5bが引き下げられる事がない ためである。それ故、既設の施錠手段が破られても、この引戸施錠補完装置によ るロック状態が維持されるのでより防犯効果を高めることができる。
【0036】 またもし前記回動ロック片3が、不法に侵入しようとする者等により何らかの 手段で解錠回動させられた場合には、該回動ロック片3の室内側端部が下降する ことにより、前記異常検出スイッチ11のロールレバー11aが下降動作し、該 異常検出スイッチ11をオンとし、前記ブザー12に電源を投入して警報音を発 生させることとなる。それ故、この場合には、ロックが破れたことを家人等に知 らせ、適切な対処をするよう警報を発することができるものであり、かつこの警 報音により、侵入者の侵入の意思を萎えさせる効果をも生じさせるものである。
【0037】 この実施例の引戸施錠補完装置の動作を停止させる場合は、直ちに前記回動ロ ック片3のロック状態を解除すると、前記異常検出スイッチ11がオンとなって 前記ブザー12に警報音を発生させてしまうので、まず初めに、前記集中管理板 17から該当する操作ピン16を抜き取って、これを対応する引戸番号のリセッ トスイッチ14を保持する筒状ケース15にセットする。即ち、図5に示すよう に、操作ピン16を該筒状ケース15のピン孔15a、15bに挿入し、リセッ トスイッチ14のロールレバー14aを後方に傾け、該リセットスイッチ14を オフにする。
【0038】 その後、前記回動ロック片3を解錠動作させる。この解錠動作は、その室内端 に開口した係止孔3cを利用して行うことができる。これから引き紐を下げてい る場合はこれを引けば良いし、そうでない場合は、先端に係止片を備えた解除操 作棒を利用し、その係止片で該係止孔3cに係止させて、該回動ロック片3の室 内側端を引き下げれば良い。
【0039】 こうして引戸施錠補完装置の動作を停止させれば、引き戸を開けるのも閉める のも全く自由になるのは云うまでもない。
【0040】
【考案の効果】
本考案の1の引戸施錠補完装置によれば、既設の施錠手段の施錠戸操作をする ことで、これに連動してそのロック操作を行うことができるので、非常に便利で ある。そしてこうしてセットしたロック手段により、既設の施錠手段の施錠が破 られても、容易に侵入できないように、既設の施錠を補完することができる。更 に、たとえ、補完する施錠が破られた場合でも、それをブザーの警報音で家人等 の管理者に報知することができるため、適切な対処をすることができるし、この 警報音で侵入しようとする者のその意思を萎えさせることもできる。
【0041】 またこの装置の家屋に於ける全引戸に於けるセット状態を一カ所で管理できる ので便利である。
【0042】 本考案の2の引戸施錠補完装置によれば、既設の施錠手段を施錠する際に連動 してその回動ロック片をロック操作するための連携手段が、既設の施錠手段の解 錠操作に対しては、連係動作しないようになっているので、侵入者にそのような 操作が行われた場合にも補完する施錠が容易に破られることのないものである。
【0043】 本考案の3の引戸施錠補完装置によれば、リセット用スイッチにより、ロック 解除時の無用のブザーオンの発生を簡単に停止させることができる。
【提出日】平成13年12月17日(2001.12.17)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】 本考案の2は、本考案の1の引戸施錠補完装置にいて、前記連携手段を、そ の上端が前記回動ロック片の一端に結合し、その上昇動作で該回動ロック片をス トッパ片に係止すべく係止回動させる上部構成部材と、上記上部構成部材と分離 状態に構成した下部構成部材であって、前記回動施錠片にその下端が結合し、該 回動施錠片の施錠動作で上昇し、該上部構成部材を押し上げる下部構成部材とで 構成したものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】 他方、前記施錠片4を下方回動させる解錠操作の際は、前記連携手段5の下部 構成5aが下降しても、これと上部構成5bとは分離状態なので、上部構成5b は下降せず、それ故、前記回動ロック片3はロック状態を維持することとなる。 こうして、これを設置した引戸を開けて侵入しようとする者が、外戸1又は内戸 2のガラス等を破って既存の施錠手段の施錠片4を解錠操作したとしても、前記 回動ロック片3によるロック状態が維持され、施錠補完の役割が果される。
【図面の簡単な説明】
【図1】引戸に設置した一実施例の引戸施錠補完装置を
室内側から見た状態の概略正面説明図。
【図2】一実施例の引戸施錠補完装置の回動ロック片、
ストッパ片及び異常検出スイッチの引戸に於ける位置関
係及び向きを示す概略説明図。
【図3】引戸に付属している施錠装置と連動して動作す
る一実施例の引戸施錠補完装置のロック時の状態を図1
の左側から右方向に向かって見た一部切欠断面説明図。
【図4】一実施例の引戸施錠補完装置のロックを解除し
た状態を図1の左側から右方向に向かって見た断面説明
図。
【図5】リセットスイッチの構成を示す概略断面図、図
6はリセットスイッチの操作ピンを保持する集中管理板
の正面概略図。
【図6】リセットスイッチの操作ピンを保持する集中管
理板の正面概略図。
【符号の説明】
1 外戸 2 内戸 3 回動ロック片 3a 軸 3b 取付孔 3c 係止孔 4 回転型の施錠片 4a 軸 5 連携手段 5a 下部構成 5a1 コイルバネ 5a2 円板材 5b 上部構成 5b1 コイルバネ 5c ガイド用のシリンダ 5c1 案内孔 6 ストッパ片 7 筒状カバー 7a、7b 開口部 8 矢印 9 固定片 10 押しバネ 11 異常検出スイッチ 11a ロールレバー 12 ブザー 13 電源回路 14 リセットスイッチ 14a ロールレバー 15 筒状ケース 15a、15b ピン孔 16 操作ピン 17 集中管理板 17a 保持孔 18 電源電池

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家屋開口部の開閉手段である外戸と内戸
    の内、外戸の枠の中央側に配した固定片と内戸の枠の中
    央側に回動自在に配した回動施錠片とからなる引戸施錠
    手段による施錠を補完する引戸施錠補完装置であって、 上記外戸の枠の内側上面に固設するストッパ片と、 上記内戸の枠の中央側端面上部に回動可能に設置する回
    動ロック片であって、その一端を、上記ストッパ片の端
    部に、上記外戸の開側への移動が不可能なように、係止
    させ、又はその係止を解除させるべく、その回動状態を
    操作し得る回動ロック片と、 前記回動施錠片の施錠動作に連動して上記ロック片を前
    記ストッパ片に係止させるべく動作する連携手段と、 警報用のブザーと、 前記回動ロック片の係止解除動作に連動して上記ブザー
    を駆動する電源回路を閉じるべく動作するように構成さ
    れた異常検出スイッチと、 で構成した引戸施錠補完装置。
  2. 【請求項2】 前記連携手段を、 その上端が前記回動ロック片の一端に結合し、その上昇
    動作で該回動ロック片をストッパ片に係止すべく係止回
    動させる上部構成部材と、 上記上部構成部材と分離状態に構成した下部構成部材で
    あって、前記回動施錠片にその下端が結合し、該回動施
    錠片の施錠動作で上昇し、該上部構成部材を押し上げる
    下部構成部材と、 で構成した請求項1の引戸施錠補完装置。
  3. 【請求項3】 前記ブザーを駆動する電源回路の途中に
    前記異常検出スイッチと直列にリセット用スイッチを挿
    入した請求項1又は2の引戸施錠補完装置。
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