JP3084254B2 - 固定用バンド - Google Patents

固定用バンド

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JP3084254B2
JP3084254B2 JP09130857A JP13085797A JP3084254B2 JP 3084254 B2 JP3084254 B2 JP 3084254B2 JP 09130857 A JP09130857 A JP 09130857A JP 13085797 A JP13085797 A JP 13085797A JP 3084254 B2 JP3084254 B2 JP 3084254B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒトその他の動物
の骨患部を固定したり、電線等の索状物を束ねたりする
のに用いられる固定用バンドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような固定用バンドとして
は、一方向に延びるバンド本体部の片側端に頭部を一体
に形成し、上記バンド本体部を固定対象物に巻付けた状
態でその適当な個所を上記頭部で係止できるようにした
ものが一般に用いられている。このタイプの固定用バン
ドとして、例えば次のようなものが知られている。
【0003】1)第1の従来例(図6;特開昭55−1
03106号公報参照) 同図に示す固定用バンドのバンド本体部80は、その裏
側面(図では上側面)に多数の被係止突起82を有し、
これらの被係止突起82はバンド本体部80の長手方向
(図では水平方向)に沿って並べて形成されている。こ
の固定用バンドの頭部81は、前後(図では左右)に並
ぶ底壁83A,83Bと、これら底壁83A,83Bと
平行な天壁84A,84Bとを有し、これら底壁83
A,83Bと天壁84A,84Bとの間に、バンド巻付
け周方向と平行な方向(図では水平方向)のバンド本体
部通路が形成されている。
【0004】上記底壁83Bからは後方(図では右方)
に撓み係止部86が延設され、この撓み係止部86の表
側面に複数の係止爪87が形成されている。この撓み係
止部86は、薄肉のヒンジ部85を介して上記底壁83
Bとつながっており、このヒンジ部85を支点として撓
み可能(すなわち図の矢印F2の方向に退避可能)とな
っている。そして、図略の固定対象物にバンド本体部8
0が巻付けられながら、その先端部分が上記バンド本体
部通路に図の矢印F1方向に挿通された状態で、このバ
ンド本体部80の適当な被係止突起82と撓み係止部8
6の係止爪87とが係合できるようになっており、この
係合によってバンド本体部80が頭部81側に係止され
るようになっている。
【0005】2)第2の従来例(図7;実開平2−13
2104号公報参照) ここでは、バンド本体部90の表側面に多数の被係止突
起92が形成されている。これに対して頭部91は、上
記バンド本体部90の先端部が挿通される通路94を有
し、この通路94は、固定対象物95の外周面に沿う入
口側部分(図では右側部分)と、当該入口側部分からバ
ンド巻付け径方向外側(図では上側)に延びる出口側部
分(図では左側部分)とからなる「く」の字状をなして
いる。そして、この通路94の上記入口側部分の内側面
に複数の係止爪93が形成され、この係止爪93とバン
ド本体部90側の係止突起との係合により、バンド本体
部90が頭部91側に係止されるようになっている。
【0006】3)第3の従来例(図8;特開平7−28
6607号公報参照) 図において、バンド本体部100の先端部裏側面(図で
は右側面)に複数の被係止突起102が形成されている
のに対し、頭部101はバンド巻付け径方向外側(図で
は上側)に開口する筒状とされている。この頭部101
の側壁には上記バンド本体部100が斜め外向き(図で
は斜め上向き)に挿入されるバンド本体部入口103が
貫設され、頭部101内には当該頭部101の内側面か
ら上方に屈曲する係止片104が形成されている。そし
て、上記バンド本体部100が固定対象物105に巻付
けられた状態でその先端部がバンド本体部入口103か
ら頭部101内に挿入され、当該先端部の被係止突起1
02が係止片104と係合されることにより、バンド本
体部100が頭部101側に係止されるようになってい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の従来例で
は、頭部81に対してバンド本体部80がその巻付け周
方向と平行な方向(図では水平方向)に挿通されている
だけであるので、このバンド本体部80にその長手方向
に沿う向きの張力が発生した場合、この張力が被係止突
起82と係止爪87との係合部分に直接作用してしま
う。このため、頭部81からバンド本体部80が比較的
抜け易くなる欠点がある。
【0008】また、バンドを締付ける際、バンド本体部
80を巻付け周方向と平行な方向に引張らなければなら
ないので(図の矢印F1参照)、狭いスペース内での作
業(例えばヒト等の体内で骨患部を固定する作業や、自
動車のボディ内に配された電線同士を束ねる作業)が非
常に難しくなる。
【0009】これに対して第2の従来例及び第3の従来
例は、バンド本体部90(100)の先端部を巻付け径
方向に引張って締付けるものであるため、狭いスペース
内での作業も比較的容易に行うことができるが、次のよ
うな解決すべき課題がある。
【0010】まず、第2の従来例では、頭部91に設け
られているバンド本体通路の入口側部分(すなわちバン
ド巻付け周方向に沿う部分)に係止爪93が形成されて
いるため、前記第1の従来例と同様、バンド本体部90
にかかる張力がそのまま係止爪93と被係止突起92と
の係合個所に作用してしまい、バンド本体部90が頭部
91から比較的抜けやすくなる欠点がある。また、バン
ド本体部通路内へのバンド本体部90の挿入作業を容易
にするためには、頭部91においてそのバンド本体部通
路よりも外側の部分96を図の二点鎖線に示すように巻
付け方向外側に撓み変形可能とする必要があるが、この
ように構成すると、バンド本体部90の張力により上記
部分96が巻付け方向外側に逃げてバンド本体通路が拡
開されてしまい、バンド本体部90がさらに抜けやすく
なる不都合が生じる。
【0011】さらに、この第2の従来例では、バンド本
体部通路の入口側部分が固定対象物95の外周面と係止
爪93とによって形成されている(すなわち当該入口側
部分ではバンド本体部90の裏側面が固定対象物95の
外周面に直接接触している)ため、この固定対象物95
の外周面に凹凸があって当該外周面がバンド本体部90
の裏側面と密着できない場合、係止爪93による係止強
度が安定して得られなくなる欠点もある。
【0012】第3の従来例では、頭部101のバンド本
体部入口103が斜め向きに形成され、このバンド本体
部入口103を通じて頭部101内へバンド本体部10
0が斜め外向きに挿入されるようになっているため、バ
ンド本体部100に張力(矢印F3参照)が発生した場
合、この張力に起因して上記バンド本体部入口103に
これを拡開する方向の荷重(図の矢印F6参照)が集中
して作用することとなり、この部分で破損等が生じやす
い。
【0013】また、筒状の頭部101内に外向きの係止
片104を成形したり、頭部101の側壁に斜め向きの
バンド本体部入口103を形成したりするには、複雑な
金型が必要であり、この頭部101を実際に製造するの
は容易でない。
【0014】本発明は、上記のような課題を解決するこ
とができる固定用バンドを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、一方向に延びるバンド本体部
の片側端に頭部を有し、上記バンド本体部が固定対象物
に巻き付けられた状態で当該バンド本体部が上記頭部に
係止される固定用バンドにおいて、上記バンド本体部の
表側面に当該バンド本体部の長手方向に並ぶ複数の被係
止突起を形成する一方、上記頭部に、上記バンド本体部
を挾んで左右に位置する側壁と、これら側壁同士を連結
するように両側壁とつながり、裏側面が上記バンド本体
部をその巻付け周方向と略平行な方向に案内する第1案
内面とされた連結部と、この連結部から後方に延びて後
端部がバンド巻付け径方向に撓み可能であり、後方に向
かうに従って裏側面が固定対象物から巻付け径方向に離
間する形状を有し、その裏側面に上記被係止突起を係止
する係止爪が形成された撓み係止部と、この撓み係止部
により係止されるバンド本体部の部分と固定対象物との
間に介在し、表側面が上記バンド本体部を上記撓み係止
部の裏側面に沿う方向に案内する第2案内面とされた案
内部とを設けたものである。
【0016】この固定用バンドにおいて、上記バンド本
体部を固定対象物に巻き付け、その先端部を頭部にその
連結部側から挿入し、さらに撓み係止部と案内部との間
に通して引張り、撓み係止部裏側面の適当な被係止突起
を係止爪に係合して当該頭部にバンド本体部を係止する
ことにより、固定対象物を締付け固定することができ
る。
【0017】ここで、上記撓み係止部の裏側面は後方に
向かうに従って固定対象物から離れる形状とされ、かつ
これに対応して案内部の第2案内面の形状が設定されて
いるので、上記バンド本体部の引張方向はバンド巻付け
径方向外向きの成分をもった方向となる。このため、バ
ンド巻付け周方向にバンド本体部を引張る場合に比べ、
その引張作業が容易であり、比較的狭いスペース内でも
不都合なくバンド本体部を引張ることができる。
【0018】また、頭部内でバンド本体部はバンド巻付
け径方向外側に反った形状に保持され、この反った部分
が係止爪で係止されることになるため、バンド本体部に
張力が発生しても当該張力が上記係止部分にそのまま作
用することがない。しかも、上記撓み係止部よりも手前
の連結部の第1案内面によって頭部へのバンド本体部の
入射方向がバンド巻付け周方向と平行な方向に規制され
ているため、バンド本体部の張力すなわちバンド巻付け
周方向の力が頭部内のバンド本体部通路を拡開する方向
に作用することがない。逆に、当該張力によって撓み係
止部がバンド巻付け径方向内側に引張られてバンド本体
部通路を狭める方向に撓もうとするため、撓み係止部に
よるバンド本体部の係止強度は飛躍的に高められる。
【0019】上記撓み係止部の係止爪は、最低1個あれ
ばよいが、この撓み係止部の裏側面に沿って複数の係止
爪を並べて形成すれば、係止爪が単数の場合よりもさら
に確実にバンド本体部を撓み係止部の裏側面に沿わせて
係止することができる。
【0020】また、上記案内部を左右側壁の内側面から
中央側に突出させ、バンド巻付け径方向外側から見て両
案内部と重ならない中央位置に上記撓み係止部を位置さ
せれば、頭部全体を合成樹脂等の材料で一体成形するこ
とが可能になる。しかも、上記案内部と撓み係止部との
間にバンド本体部を安定した状態で挾み込むことがで
き、頭部からのバンド本体部の抜けをより確実に防ぐこ
とができる。
【0021】上記撓み係止部の裏側面は、例えばバンド
巻付け周方向に対して傾斜する平面状であってもよい
が、この裏側面を固定対象物に向かって凸となる曲面状
にしてこの裏側面上に係止爪を形成し、上記第2案内面
を上記裏側面に沿う曲面とすれば、頭部内でバンド本体
部の向きを無理なく滑らかにバンド巻付け径方向外向き
に変えることができ、バンド本体部の強度的負担を軽減
することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
〜図4に基づいて説明する。
【0023】図示の固定用バンドは、一方向に延びるバ
ンド本体部10の片側端に頭部20が設けられてなり、
全体が合成樹脂等の弾性変形可能な材料で一体成形され
ている。
【0024】バンド本体部10の表側面(図1(b)で
は手前側面、図2(a)では上側面)における幅方向
(図1(b)では上下方向)中央部には、その長手方向
に沿って多数の被係止突起12が並べて形成されてい
る。図例では、被係止突起12は鋸刃状とされている。
【0025】頭部20の詳細を図2〜図4に示す。この
頭部20は、左右一対の側壁21を有しており、これら
の側壁21は上記バンド本体部10の片側端と一体につ
ながっている。図2(b)に示すように、両側壁21同
士の離間寸法a1は、バンド本体部10の幅寸法a2と同
等もしくはそれよりもわずかに大きな寸法に設定されて
おり、これら側壁21同士の間にバンド本体部10が侵
入可能とされている。
【0026】両側壁21は、バンド幅方向の連結部22
を介して相互連結されている。この連結部22は、図例
では断面矩形状をなし、その両端が両側壁21の前側よ
りの部分(図2(a)では左側よりの部分)であってバ
ンド巻付け径方向外側よりの部分(図2(a)では上側
よりの部分)と一体につながっている。この連結部22
の裏側面(図2(a)では下側面)は、バンド本体部1
0をバンド巻付け周方向と平行な方向に案内する平面で
ある第1案内面22aとされている。
【0027】上記連結部22の両端部を除く部分からは
後方に撓み係止部23が延びている。この撓み係止部2
3の後端は自由端とされ、図4の二点鎖線に示すように
バンド巻付け径方向(同図の上下方向)に撓み可能とな
っている。図2(b)に示すように、上記撓み係止部2
3の幅寸法b1は、上記バンド本体部10における被係
止突起12の幅寸法b2とほぼ同等に設定されている。
【0028】この撓み係止部23の裏側面(図2(a)
等では下側面)は、後方に向かうに従って固定対象物か
らバンド巻付け径方向外側(図2(a)等では上側)に
離れる方向の曲面とされている。詳しくは、図4に一点
鎖線で示すように撓み係止部23の基端のすぐ外側(図
では上側)に中心Oをもつ楕円状の曲面とされている。
そして、この曲面に沿って複数の係止爪24が鋸刃状に
並べて形成され、これら係止爪24と上記バンド本体部
10の被係止突起12との係合により、このバンド本体
部10の適当な部分が頭部20側に係止されるようにな
っている。各係止爪24が各被係止突起12と当接する
係止面24aは、上記楕円状の曲面に対してほぼ直交す
る方向(すなわち略法線方向)の平面とされている。
【0029】両側壁21の後部内側面からは中央側に案
内部25が突出している。この案内部25の突出寸法
は、両側壁21と撓み係止部23の両側面との離間寸法
と同等に設定されており、図2(b)に示すように、上
から見て両案内部25が上記撓み係止部23の左右両外
側(図2では撓み係止部23の上下)に位置するように
なっている。両案内部25の表側面(図2(a)等では
上側面)は、上記撓み係止部23の裏側面に沿う楕円状
の曲面である第2案内面25aとされており、これら第
2案内面25aと上記撓み係止部23の裏側面との間に
曲線状のバンド本体部通路26が確保されている。
【0030】なお、両側壁21の先端部同士は連結板2
7を介して連結されており、この連結板27の後方に
は、バンド成形後に連結部22及び撓み係止部23から
金型を抜くための抜き孔28が形成されている。
【0031】次に、この固定用バンドの使用要領を説明
する。
【0032】 頭部20の連結部22及び撓み係止部
23を外側に向けてバンド本体部10を固定対象物(例
えば骨患部や電線束)の周囲に巻付ける。
【0033】 バンド本体部10の先端を頭部20の
先端部における連結板27と連結部22との間に前方
(図4では左方)から挿入し、さらに、案内部25にお
ける第2案内面25aと撓み係止部23との間の楕円状
のバンド本体部通路26に通しながら引っ張る。このと
きのバンド引張方向(図4の矢印F4の方向)は、バン
ド巻付け周方向と平行な方向(図4では水平方向)では
なく、当該方向よりも外側よりの方向(図4では上側よ
りの方向)であるため、体内や自動車ボディ内といった
狭い箇所での作業も比較的容易に行うことが可能であ
る。
【0034】 上記バンド本体部10の引張に伴い、
その被係止突起12の斜面部分と係止爪24の斜面部分
とが当たり、その度に撓み係止部23が被係止突起12
から待避する方向に撓んで(図4の二点鎖線)、係止爪
24を被係止突起12が乗り越えることを可能にする。
すなわち、バンド本体部10を引張ると、その被係止突
起12は係止爪24を一つずつ乗り越えていく。このよ
うな引張を続け、バンドが十分引き締まった段階で引張
を止める(固定完了)。
【0035】この固定完了状態では、バンド本体部10
が第2案内面25aの案内によってバンド巻付け径方向
外側に反っており、この反った部分で被係止突起12と
係止爪24との係合がなされているため、バンド本体部
10に図4矢印F3で示すような張力が発生しても、当
該張力が上記係合部分に直接作用することがない。しか
も、当該係合部分よりも入口側(図4では左側)の部分
で、側壁21と強固につながっている(すなわち撓み不
能に構成されている)連結部22の第1案内面22aに
より、頭部20へのバンド本体部10の入射方向がバン
ド巻付け周方向と略平行な方向(図4では水平方向)に
規制されているため、上記張力によって連結部22や撓
み係止部23にバンド本体部通路26を拡開するような
向きの荷重が加えられるといったこともない。逆に、上
記張力によって撓み係止部23にこれを下向きに撓ませ
る向きの力が加えられることになるため、この撓み係止
部23によるバンド本体部10の係止強度は逆に増強さ
れることになる。
【0036】実際に、上記撓み係止部23の係止爪24
と被係止突起12とが係合された状態で引張試験を行っ
たところ、バンド本体部10の引張強度(すなわちバン
ド本体部10を破断に至らせる最低荷重)が29.715kgf
であるのに対し、頭部20での引張強度(頭部20から
のバンド本体部10の抜けもしくは頭部20の破損を生
じさせる最低荷重)は27.210kgfとなり、頭部20の引
張強度がバンド本体部10の引張強度と比べて遜色がな
い(バンド本体部10の引張強度の92%)ことが判明
した。
【0037】なお、本発明の実施形態はこれに限らず、
例として次のような形態をとることも可能である。
【0038】(1) 撓み係止片23の裏側面形状及び第
2案内面25aの形状は楕円に限らず、例えば第2の実
施の形態として図5に示すように、後方に向かうに従っ
て外側(図では上側)に移行する直線状としてもよい。
ただし、この場合には、頭部20内に挿入されるバンド
本体部10の方向が急激に変化するのに対し、撓み係止
片23の裏側面形状及び第2案内面25aの形状を楕円
や円弧をはじめとする曲線状(図4では下に凸の曲線
状)にすれば、バンド本体部10の方向を滑らかに変化
させることができ、その強度的負担をさらに軽減できる
利点がある。
【0039】(2) 撓み係止部23及び案内部25の配
置は適宜設定すればよく、例えば案内部25を別部品と
して後から頭部20に固定するようにしてもよい。ただ
し、前記第1の実施の形態に示したように、左右側壁2
1の内側面から案内部25を突設し、バンド巻付け径方
向外側から見て(図2(b))両案内部25と重ならな
い中央位置に撓み係止部23を配すれば、頭部20全体
を合成樹脂等で一体成形してコストを削減できるととも
に、撓み係止部23と案内部25との間にバンド本体部
10を安定した状態で挾み込むことができ、係止状態を
強固にできる利点が得られる。
【0040】(3) 本発明において、被係止突起23及
び係止爪24の形状は適宜設定すればよい。ただし、前
記図4に示したように各係止爪24の係止面24aの方
向を係止爪24が並んでいる曲面(同図では楕円状曲
面)と略直交する方向にすれば、成形後の型抜きを容易
にしながら、係止爪24と被係止突起23との係合強度
を高く保持することができる。
【0041】(4) 本発明では、撓み係止部23における
係止爪24の個数を問わず、この係止爪24が単数であ
ってもよい。この場合、第3の実施の形態として図6に
示すように、係止爪24の位置をなるべく撓み係止部2
3の後端側(図では右側)に設定することにより、この
係止爪24による係止個所にバンド本体部10の張力が
作用する度合いを減らすことが可能である。
【0042】(5) 本発明において、頭部20における連
結部22の形状(特に断面形状)や断面積等は適宜設定
すればよい。この連結部22の断面積を大きくすれば、
頭部20の引張強度が高まり、逆に断面積を小さくすれ
ば頭部20を小型化できるので、その強度面での要望及
びコンパクト化の要望のバランスを考慮して上記連結部
22の形状の適宜設定すればよい。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明は、バンド本体部片
側端の頭部に、左右側壁を連結する連結部を設けてその
裏側面をバンド巻付け周方向と略平行な方向の第1案内
面とし、この連結部から後方に撓み係止部を延ばしてそ
の裏側面を固定対象物から巻付け径方向に離間する形状
としてこの裏側面に係止爪を設け、この撓み係止部によ
り係止されるバンド本体部の部分と固定対象物との間に
案内部を介在させてその表側面を上記撓み係止部の裏側
面に沿う第2案内面とし、上記係止爪とバンド本体部の
被係止突起との係合によりバンド本体部を頭部に係止す
るようにしたものであるので、狭い個所でも容易にバン
ド締付作業をすることができ、しかも、締付後の頭部に
おけるバンド本体部の係止強度を簡単な構造で飛躍的に
高めることができる効果がある。
【0044】ここで、上記撓み係止部の裏側面に沿って
複数の係止爪を並べて形成したものでは、係止爪が単数
の場合よりもさらに確実にバンド本体部を撓み係止部の
裏側面に沿わせて係止することができる効果が得られ
る。
【0045】また、上記案内部を左右側壁の内側面から
中央側に突出させ、バンド巻付け径方向外側から見て両
案内部と重ならない中央位置に上記撓み係止部を位置さ
せることにより、頭部全体を合成樹脂等の材料で一体成
形してコストを削減することができ、しかも、上記案内
部と撓み係止部との間にバンド本体部を安定して挾み込
んで頭部からのバンド本体部の抜けをより確実に防止で
きる効果が得られる。
【0046】また、上記撓み係止部の係止爪を固定対象
物に向かって凸となる曲面に沿って並べて形成し、上記
第2案内面を上記曲面に沿う曲面としたものでは、頭部
内でバンド本体部の向きを無理なく滑らかにバンド巻付
け径方向外向きに変えることができ、バンド本体部の強
度的負担を軽減できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施の形態にかかる固
定用バンドの側面図、(b)は同固定用バンドの平面図
である。
【図2】(a)は(b)のA−A線断面図、(b)は上
記固定用バンドの要部を示す平面図である。
【図3】上記固定用バンドの要部を示す断面斜視図であ
る。
【図4】上記固定用バンドの頭部にバンド本体部が挿通
されている状態を示す断面側面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態にかかる固定用バン
ドの頭部にバンド本体部が挿通されている状態を示す断
面側面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態にかかる固定用バン
ドの頭部にバンド本体部が挿通されている状態を示す断
面側面図である。
【図7】第1の従来例を示す断面図である。
【図8】第2の従来例を示す断面図である。
【図9】第3の従来例を示す断面図である。
【符号の説明】 10 バンド本体部 12 被係止突起 20 頭部 21 側壁 22 連結部 22a 第1案内面 23 係止撓み部 24 係止爪 25 案内部 25a 第2案内面 26 バンド本体部通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−103106(JP,A) 特開 平7−286607(JP,A) 実開 平2−132104(JP,U) 実公 昭48−39491(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 2/00 - 2/26 A61F 5/00 - 5/58 F16L 3/00 - 3/24 H02G 3/22 - 3/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方向に延びるバンド本体部の片側端に
    頭部を有し、上記バンド本体部が固定対象物に巻き付け
    られた状態で当該バンド本体部が上記頭部に係止される
    固定用バンドにおいて、上記バンド本体部の表側面に当
    該バンド本体部の長手方向に並ぶ複数の被係止突起を形
    成する一方、上記頭部に、上記バンド本体部を挾んで左
    右に位置する側壁と、これら側壁同士を連結するように
    両側壁とつながり、裏側面が上記バンド本体部をその巻
    付け周方向と略平行な方向に案内する第1案内面とされ
    た連結部と、この連結部から後方に延びて後端部がバン
    ド巻付け径方向に撓み可能であり、後方に向かうに従っ
    て裏側面が固定対象物から巻付け径方向に離間する形状
    を有し、その裏側面に上記被係止突起を係止する係止爪
    が形成された撓み係止部と、この撓み係止部により係止
    されるバンド本体部の部分と固定対象物との間に介在
    し、表側面が上記バンド本体部を上記撓み係止部の裏側
    面に沿う方向に案内する第2案内面とされた案内部とを
    設けたことを特徴とする固定用バンド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の固定用バンドにおいて、
    上記撓み係止部にその裏側面に沿って複数の係止爪を並
    べて形成したことを特徴とする固定用バンド。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の固定用バンドに
    おいて、上記案内部を左右側壁の内側面から中央側に突
    出させ、バンド巻付け径方向外側から見て両案内部と重
    ならない中央位置に上記撓み係止部を位置させて、頭部
    全体を一体成形したことを特徴とする固定用バンド。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の固定用
    バンドにおいて、上記撓み係止部の裏側面を固定対象物
    に向かって凸となる曲面状にしてこの裏側面上に係止爪
    を形成し、上記第2案内面を上記裏側面に沿う曲面とし
    たことを特徴とする固定用バンド。
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