JP3082895B2 - インパクトプリンタ - Google Patents

インパクトプリンタ

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JP3082895B2
JP3082895B2 JP3956395A JP3956395A JP3082895B2 JP 3082895 B2 JP3082895 B2 JP 3082895B2 JP 3956395 A JP3956395 A JP 3956395A JP 3956395 A JP3956395 A JP 3956395A JP 3082895 B2 JP3082895 B2 JP 3082895B2
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和明 新井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印字媒体に種々の情報
を印字する際に用いられるインパクトプリンタに係わ
り、特に、複数枚の同型の紙面を綴じた帳面媒体(例え
ば、通帳類、手帳類、事務用/学習用ノート類など)を
印字媒体として取り扱うものに用いて好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種のインパクトプリンタには、取り
扱う帳面媒体の仕様により、帳面媒体の綴り部と平行に
印字ヘッドを移動させるタイプの他に、綴り部と直交す
る方向に印字ヘッドを移動させるタイプがある。印字対
象となる帳面媒体(例えば、金融機関で使用する縦型通
帳など)は、印字すべき紙面を開いた状態で印字機構部
に供給される。その場合、帳面媒体を開いた状態では図
9(a)に示すように、その綴り部Cを境にして一方に
紙面領域A、他方に紙面領域Bが存在する。このとき、
各紙面領域A,Bの媒体厚は、開いた頁に依存すること
になる。すなわち図9(b)に示すように、帳面媒体を
閉じた状態での総媒体厚Tが一定であるのに対し、帳面
媒体を開いた状態での各紙面領域A,Bの媒体厚は開い
た頁毎に変化する。
【0003】したがって従来のインパクトプリンタで
は、印字対象となる帳面媒体の紙面と印字ヘッドとの間
に印字ギャップを設定するにあたり、紙面領域Aと紙面
領域Bとの間で綴り部Cと直交する方向Xに印字ヘッド
を移動(スペーシング)させた際、ギャップ狭によって
帳面媒体と印字ヘッドとが引っ掛かりを起こさないよ
う、帳面媒体の最も厚い媒体厚に対応して印字ギャップ
を設定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、そうした場
合は、開いた頁によって紙面領域(A又はB)の媒体厚
が薄くなったときに、紙面と印字ヘッドとの間に過大な
印字ギャップが設定されてしまい、印字濃度が薄くなる
という不都合があった。そこで従来においては、紙面領
域A,Bの双方で個別に媒体厚の検出を行い、その検出
した媒体厚に応じて領域毎に印字ギャップを設定するこ
とで、ギャップ設定の適性化を図ったものが開示されて
いる。しかしながら、この場合は各紙面領域A,B毎に
媒体厚を検出しなければならないため、印字処理におけ
るトータル的なスループットが低下してしまうという別
の問題があった。本発明は、上記問題を解決するために
なされたもので、その目的は、帳面媒体の各々の紙面領
域に対して適切な印字ギャップを設定しつつ、スループ
ットの向上を図ることができるインパクトプリンタを提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
任意に開かれた帳面媒体の紙面に対してその綴り部を境
界とした二つの紙面領域に綴り部と直交する方向に印字
ヘッドを移動しつつ印字処理を行う際に、紙面と印字ヘ
ッドとの間に印字ギャップを設定するインパクトプリン
タであり、これは、任意に開かれた帳面媒体の二つの紙
面領域のうち、いずれか一方の紙面領域側の媒体厚を検
出する媒体厚検出手段と、この媒体厚検出手段によって
検出された媒体厚と予め入力された帳面媒体の総媒体厚
とから他方の紙面領域側の媒体厚を算出する媒体厚算出
手段と、これらの媒体厚検出手段及び媒体厚算出手段か
ら得られた媒体厚情報に基づいて規定の印字ギャップ値
を求める印字ギャップ値判別手段と、この印字ギャップ
値判別手段によって得られた印字ギャップ値に基づいて
各紙面領域における印字ギャップを設定する印字ギャッ
プ設定手段とを備えた構成となっている。
【0006】請求項2記載の発明は、任意に開かれた帳
面媒体の紙面に対してその綴り部を境界とした二つの紙
面領域に綴り部と直交する方向に印字ヘッドを移動しつ
つ印字処理を行う際に、紙面と印字ヘッドとの間に印字
ギャップを設定するインパクトプリンタであり、これ
は、任意に開かれた帳面媒体の頁情報を読み取る読取手
段と、一つの頁情報に対応して二つの紙面領域に対する
それぞれの印字ギャップ値を持つデータテーブルが格納
されたメモリと、先の読取手段によって読み取られた頁
情報に対応する印字ギャップ値をテーブルデータから取
り込む印字ギャップ値取得手段と、この印字ギャップ値
取得手段によって得られた印字ギャップ値に基づいて
つの紙面領域における印字ギャップをそれぞれ設定する
印字ギャップ設定手段とを備えた構成となっている。
【0007】
【作用】請求項1記載のインパクトプリンタにおいて
は、予め入力された帳面媒体の総媒体厚から媒体厚検出
手段によって検出された一方の紙面領域側の媒体厚を差
し引いた演算結果が他方の紙面領域側の媒体厚として媒
体厚算出手段により算出され、これによって印字ギャッ
プの設定基準となる各紙面領域での媒体厚情報が得られ
る。そこで印字ギャップ値判別手段においては、先に得
られた媒体厚情報に基づいて各々の紙面領域に適用すべ
き印字ギャップ値が求められ、これらの印字ギャップ値
に基づいて各紙面領域における印字ギャップが印字ギャ
ップ設定手段にて設定される。
【0008】請求項2記載のインパクトプリンタにおい
ては、読取手段によって読み取られた紙面媒体の頁情報
に対応して二つの紙面領域に対する印字ギャップ値が
字ギャップ値設定手段によってメモリ内のデータテーブ
ルから取り込まれる。これにより、二つの紙面領域に適
用すべき印字ギャップ値がそれぞれ得られるため、これ
らの印字ギャップ値に基づいて二つの紙面領域における
印字ギャップが印字ギャップ設定手段にてそれぞれ設定
される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明に係わるインパク
トプリンタの第1実施例の構成を示す機能ブロック図で
ある。図1において、制御部1は例えばマイクロプロセ
ッサからなるもので、これは図示せぬプログラムメモリ
に書き込まれた制御プログラムにしたがって後述する印
字ギャップの設定処理を行う。媒体厚検出部2は、先の
図9に示すごとく任意に開かれた帳面媒体の二つの紙面
領域A,Bのうち、いずれか一方の紙面領域、例えば紙
面領域A側の媒体厚を検出し、その検出結果を制御部1
に出力する。一般的な媒体厚検出方式としては、帳面媒
体を介在させた状態で媒体支持部材(プラテン等)に印
字ヘッドを押圧したときのヘッド位置と、帳面媒体が無
し状態で媒体支持部材に印字ヘッドを押圧したときのヘ
ッド位置との位置ズレ量をもって媒体厚を検出する方式
が公知である。入力部3は、印字対象となる帳面媒体の
総媒体厚T(図9参照)を入力するためのもので、その
ための具体的な入力手段としては、例えば予めオンライ
ンコマンドを設定して、パーソナルコンピュータ等の上
位装置から印字データとともに制御部1に与えるように
してもよいし、またキーボード等の入力装置を用いてオ
ペレータが入力するようにしてもよい。
【0010】媒体厚算出部4は、媒体厚検出部3によっ
て検出された媒体厚、この場合は紙面領域A側の媒体厚
(以下、TAとする)と入力部3から入力された帳面媒
体の総媒体厚Tとから紙面領域B側の媒体厚(以下、T
Bとする)を算出し、その算出結果を制御部1に通知す
る。具体的には、帳面媒体の総媒体厚Tが各紙面領域
A,Bの媒体厚TA,TBの和となることから、以下の
(1)式をもって紙面領域B側の媒体厚TBを算出す
る。
【数1】 媒体厚(TB)=総媒体厚(T)−媒体厚(TA)・・・(1)
【0011】印字ギャップ値判別部5は、媒体厚検出部
3及び媒体厚算出部4から得られた媒体厚情報TA,T
Bに基づいて規定の印字ギャップ値(以下、GA,GB
とする)を求め、これを制御部1に通知する。具体的に
は、各紙面領域A,Bの媒体厚TA,TBに応じて、そ
れぞれ最適な印字ギャップ値が異なることから、例え
ば、予め規定された関数により各媒体厚TA,TBをパ
ラメータとして、それぞれの紙面領域A,Bに適した印
字ギャップ値GA,GBを計算により求める。
【0012】印字ギャップ設定部6は、印字ギャップ値
判別部5によって得られた印字ギャップ値GA,GBに
基づいて各紙面領域A,Bにおける印字ギャップを設定
する。例えば、印字ギャップ可変機構の駆動源としてパ
ルスモータが使用されている場合は、その駆動源となる
パルスモータに対して上記印字ギャップ値GA,GBに
応じた駆動パルスを与えることにより、各紙面領域A,
Bにおける印字ギャップを設定する。記憶部7は、制御
部1による印字ギャップの設定処理に際して種々のデー
タを保存記憶するためのもので、これには例えばRAM
が用いられる。
【0013】次に、制御部1による印字ギャップの設定
処理とこれに基づく印字処理について図2のフローチャ
ートを参照しつつ説明する。なお、図9に示す帳面媒体
に対しては、紙面領域Aから紙面領域Bに向けて印字す
る場合と、反対に紙面領域Bから紙面領域Aに向けて印
字する場合とがあるが、本発明はいずれの場合にも適用
できることから、説明の便宜上、前者の場合を例に挙げ
て説明する。先ず、図9に示すごとく任意に開かれた帳
面媒体に印字処理を行うにあたっては、入力部3を介し
て入力された帳面媒体の総媒体厚Tを事前に取り込み、
これを記憶部7に記憶しておく。次に、任意に開かれた
帳面媒体の二つの紙面領域A,Bのうち、例えば紙面領
域A側の媒体厚TAを検出する旨の制御信号を媒体厚検
出部2に出力する。これにより媒体厚検出部2は、紙面
領域A側の媒体厚TAを検出し、その検出結果(TA)
を制御部1に通知する(ステップS1)。次いで、事前
に記憶部7に記憶した帳面媒体の総媒体厚Tと媒体厚検
出部2によって得られた紙面領域A側の媒体厚TAとを
媒体厚算出部4に転送するとともに、その媒体厚算出部
4に対して紙面領域B側の媒体厚TBを算出する旨の制
御信号を出力する。これにより媒体厚算出部4は、上記
(1)式をもって演算処理を実行し、その演算結果(T
B)を制御部1に通知する(ステップS2)。
【0014】続いて、媒体厚検出部2から得られた紙面
領域A側の媒体厚TAと媒体厚算出部4から得られた紙
面領域B側の媒体厚TBとを印字ギャップ値判別部5に
転送するとともに、その印字ギャップ値判別部5に対し
て印字ギャップ値を求める旨の制御信号を出力する。こ
れにより印字ギャップ値判別部5は、上述のごとく予め
規定された関数を用いて各紙面領域A,Bに対応する規
定の印字ギャップ値GA,GBを計算により求め、その
演算結果(GA,GB)を制御部1に通知する(ステッ
プS3)。
【0015】次に、印字ギャップ値判別部5によって得
られた印字ギャップ値GA,GBを記憶部7に記憶する
とともに、印字ギャップ設定部6に対して、先ず印字ギ
ャップ値GAを基に印字ギャップを設定する旨の制御信
号を出力する。これにより印字ギャップ設定部6は、紙
面領域A側において印字対象となる紙面と印字ヘッドと
の間に印字ギャップ値GAに応じた印字ギャップを設定
する(ステップS4)。さらに印字ギャップ設定後にお
いては、紙面領域Aに印字すべき印字データを図示せぬ
印字機構部に送出し、そこで帳面媒体の綴り部Cと直交
する方向Xに印字ヘッドを移動しつつ、帳面媒体の紙面
領域Aに対して印字処理を実行させる(ステップS
5)。
【0016】こうして紙面領域Aでの印字が終了する
と、今度は印字ギャップ設定部6に対して印字ギャップ
値GBを基に印字ギャップを設定する旨の制御信号を出
力する。これにより印字ギャップ設定部6は、紙面領域
B側において上記同様に印字ギャップ値GBに応じた印
字ギャップを設定する(ステップS6)。そして印字ギ
ャップ設定後には、紙面領域Bに印字すべき印字データ
を図示せぬ印字機構部に送出して上記同様に紙面領域B
に対する印字処理を実行させる(ステップS7)。
【0017】これにより、帳面媒体の紙面領域A,Bに
対する1行分の印字処理が終了する。その後、次行以降
の印字処理に際しては、既に各紙面領域A,Bに対応す
る印字ギャップ値GA,GBが記憶部7に記憶されてい
るため、随時印字ギャップ値GA,GBを読み出して印
字ギャップ設定部6に印字ギャップの設定指令を与える
とともに、図示せぬ印字機構部に印字実行指令を与える
ことにより、媒体厚の検出動作無しで印字処理が行われ
る。
【0018】ところで、帳面媒体への印字処理に際して
は、帳面媒体の開き頁による媒体厚TA,TBの格差や
メカニカルな印字ギャップの設定所要時間、さらには紙
面領域Aにおける印字終了ポイントと紙面領域Bにおけ
る印字開始ポイントとの位置関係などによって印字時の
動作手順が詳細な点で異なる。そこで図3ではケース別
の動作プロフィールを示し、それぞれの相違点を説明す
る。なお、以下の動作プロフィールにおいても、上記同
様に紙面領域Aから紙面領域Bに向けて印字する場合を
例に挙げて説明する。先ず、図3中に示す帳面媒体に対
して紙面領域Aを印字した後で紙面領域Bを印字するた
めには、少なくとも紙面領域Bの印字開始ポイントに印
字ヘッド(不図示)が移動する前(ただし、紙面領域B
側の媒体厚TBが紙面領域A側の媒体厚TAよりも厚い
場合は、その段差部となる綴り部Cに印字ヘッドが移動
する前)に、印字ギャップ設定部6にて紙面領域B側の
媒体厚TBに対応した印字ギャップの設定が完了してい
る必要がある。
【0019】そこで、紙面領域Aの印字終了ポイントか
ら紙面領域Bの印字開始ポイントまで印字ヘッドを移動
させるのに要する時間が上述した印字ギャップの設定所
要時間よりも長い場合は、図3(a)に示すように、紙
面領域Aの印字終了ポイントX1に印字ヘッドが到達し
た時点で印字ギャップ値GBに対応した印字ギャップを
設定する旨の指令を印字ギャップ設定部6に与え、印字
ギャップの設定変更を行う。これにより、印字ヘッドが
紙面領域Bの印字開始ポイントX2に到達する前に印字
ギャップの設定変更がなされ、その後は、現状の移動速
度かそれよりも高速度で印字ヘッドを紙面領域Bの印字
開始ポイントX2まで移動し、そこから規定の印字速度
をもって印字処理を再開する。なお、各紙面領域A,B
の媒体厚TA、TBが同一である場合には紙面領域A,
B間における印字ギャップの設定変更が不要となるた
め、その場合は図3(a)のケースとほぼ同等の処理速
度をもって印字処理が行われることになる。
【0020】これに対して、紙面領域Aの印字終了ポイ
ントから紙面領域Bの印字開始ポイントまで印字ヘッド
を移動させるのに要する時間が印字ギャップの設定所要
時間よりも短い場合は、図3(b)に示すように、印字
ヘッドが紙面領域Aの印字終了ポイントX1に到達した
時点で、一旦、印字ヘッドを停止させる。その後、印字
ヘッドを紙面から後退させたのち、規定の印字速度を得
るための所要加速距離分(L)だけ紙面領域A側に印字
ヘッドを移動させ、そこで印字ギャップ値GBに対応し
た印字ギャップに設定したのち、再び印字ヘッドの移動
を開始して紙面領域Bの印字開始ポイントX2から印字
処理を再開する。なお、紙面領域Aの印字終了ポイント
X1から紙面領域Bの印字開始ポイントX2との離間距
離が規定の印字速度を得るための所要加速距離(L)以
上が確保されている場合は、上述のごとく印字ヘッドを
紙面領域A側に移動させることなく、紙面領域Aの印字
開始ポイントX1にて印字ギャップ値GBに対応した印
字ギャップの設定変更を行うことができる。
【0021】ところで、図3(b)のケースにおいて、
紙面領域B側の媒体厚TBが紙面領域A側の媒体厚TA
よりも厚い場合は、図3(c)に示すように、帳面媒体
の綴り部Cに近接した紙面領域Aの終端部分に印字不可
能な領域Sが生じる。この印字不可能領域Sは、印字ヘ
ッドの先端部に取り付けられるリボンプロテクタ等の保
護部品が綴り部Cに当接し、印字ギャップ値GAに対応
した印字ギャップの設定条件下で印字ヘッドの先端部を
紙面領域Aの終端まで移動させることが出来ないために
生じるもので、その範囲は上記保護部品の大きさに依存
する。
【0022】図4は第1実施例と従来例との処理時間の
違いを示すタイムチャートである。図示のように、従来
においては紙面領域A,B毎に媒体厚TA,TBを検出
し、各々の媒体厚TA,TBに応じて印字ギャップを設
定していたため、それぞれの紙面領域A,Bで媒体厚の
検出時間t1,t4や印字ギャップの設定時間t2,t
5、さらには印字処理時間t3,t6を必要とするが、
本第1実施例においては、紙面領域A側の媒体厚TAか
ら紙面領域B側の媒体厚TBを算出するため紙面領域B
側での媒体厚の検出時間t4が不要となり、その分だけ
処理時間を短縮することができる。さらに、図3(a)
で示したように、紙面領域Aの印字終了ポイントX1か
ら紙面領域Bの印字開始ポイントX2まで印字ヘッドを
移動させるのに要する時間が印字ギャップの設定所要時
間よりも長い場合や各紙面領域A,Bの媒体厚TA、T
Bが同一である場合は、紙面領域Bに対する印字ギャッ
プの設定処理時間t5をも実質的に排除できるため、よ
り一層の時間短縮が図られる。
【0023】なお、上記第1実施例においては、媒体厚
検出部2によって得られた媒体厚TAと媒体厚算出部4
によって得られた媒体厚TBとを用いて、印字ギャップ
判別部5での演算処理にて規定の印字ギャップ値GA,
GBを得る構成としたが、本発明はこれに限定されるこ
となく、例えば、図5に示すように紙面領域A側の媒体
厚TA1,TA2,TA3,・・・に対応した印字ギャ
ップ値GA1,GA2,GA3,・・・と紙面領域B側
の媒体厚TB1,TB2,TB3,・・・に対応した印
字ギャップ値GB1,GAB,GAB,・・・とを持つ
データテーブルが格納されたメモリ(例えばROM)を
制御部1に接続し、この制御部1を印字ギャップ値判別
手段として、媒体厚検出部2及び媒体厚算出部4から得
られた媒体厚情報(TA,TB)を基に規定の印字ギャ
ップ値(GA,GB)をメモリ内のデータテーブルから
取り込むことにより、印字ギャップ値の判別を行う構成
としてもよい。
【0024】ところで、種々の帳面媒体の中には、例え
ば金融機関で使用される縦型通帳などのように任意に開
かれた帳面媒体の頁を識別するための頁情報(例えば、
バーコード等)が各紙面上の所定位置に印刷されたもの
がある。そこで、この種の帳面媒体を取り扱う際に用い
て好適なインパクトプリンタを本発明の第2実施例とし
て以下に説明する。図6は本発明の第2実施例における
インパクトプリンタの構成を示す機能ブロック図であ
る。図6において、制御部10は例えばマイクロプロセ
ッサからなるもので、これは図示せぬプログラムメモリ
に書き込まれた制御プログラムにしたがって後述する印
字ギャップの設定処理を行う。読取部11は、帳面媒体
の紙面に印刷された頁情報を読み取り、その読み取った
頁情報を制御部10に出力するもので、例えば、頁情報
としてバーコードが使用されている場合は、それに対し
て読取機能を有するバーコード・リーダー(スキャナ
ー)が用いられる。
【0025】メモリ12は、帳面媒体の頁情報に対応し
て紙面領域毎の印字ギャップ値を持つデータテーブルを
格納するもので、具体的なテーブル内容としては、例え
ば図8に示すように、頁情報P1に対しては紙面領域A
での印字ギャップ値GA1と紙面領域Bでの印字ギャッ
プ値G2が、また頁情報P2に対しては印字ギャップ値
GA2と印字ギャップ値GB2が、さらに頁情報P3に
対しては印字ギャップ値GA3と印字ギャップ値GB3
が、・・・といったように、各々の頁情報Pに対応して
紙面領域A,B毎の印字ギャップ値GA,GBが規定さ
れている。ここで制御部10は、印字ギャップの設定処
理にあたり、上記読取部11によって読み取られた頁情
報Pに対応する印字ギャプ値GA,GBを、メモリ12
内のデータテーブルから取り込む印字ギャップ値取得手
段としての機能も兼ね備えている。例えば、読取部11
によって読み取られた頁情報がP2であった場合はこれ
に対応する印字ギャップ値GA2,GB2をメモリ12
内のデータテーブルから取り込む。
【0026】印字ギャップ設定部13は、制御部10に
よって取り込まれた印字ギャップ値GA,GBを基に各
紙面領域A,Bにおける印字ギャップを設定するもの
で、例えば印字ギャップ可変機構の駆動源としてパルス
モータが使用されている場合は、上記第1実施例と同様
に、その駆動源となるパルスモータに対して上記印字ギ
ャップ値GA,GBに応じた駆動パルスを与えることに
より、各紙面領域A,Bにおける印字ギャップを設定す
る。記憶部14は、制御部10による印字ギャップの設
定処理に際して種々のデータを保存記憶するためのもの
で、これには例えばRAMが用いられる。
【0027】次に、制御部10による印字ギャップの設
定処理とこれに基づく印字処理について図7のフローチ
ャートを参照しつつ説明する。なお、本第2実施例にお
いても、上記第1実施例と同様に、紙面領域Aから紙面
領域Bに向けて印字する場合を例に挙げて説明する。先
ず、任意に開かれた帳面媒体が印字機構部に供給される
と、読取部11に対して頁情報を読み取る旨の制御信号
を出力する。これにより読取部11は、その読取機能を
もって頁情報を読み取り、その読取結果を制御部10に
通知する(ステップS101)。次に、メモリ12に格
納されたデータテーブルの中から、先に読取部11によ
って読み取られた頁情報、例えばP3に対応する印字ギ
ャップ値GA3,GB3を取り込み、これを記憶部14
に記憶する(ステップS102)。
【0028】次いで、印字ギャップ設定部13に対し
て、先ず印字ギャップ値GA3を基に印字ギャップを設
定する旨の制御信号を出力する。これにより印字ギャッ
プ設定部13は、紙面領域A側において印字対象となる
紙面と印字ヘッドとの間に印字ギャップ値GA3に応じ
た印字ギャップを設定する(ステップS103)。さら
に印字ギャップ設定後には、紙面領域Aに印字すべき印
字データを図示せぬ印字機構部に送出し、そこで帳面媒
体の綴り部Cと直交する方向Xに印字ヘッドを移動しつ
つ、帳面媒体の紙面領域Aに対して印字処理を実行させ
る(ステップS104)。
【0029】続いて、紙面領域Aでの印字が終了する
と、今度は印字ギャップ設定部13に対して印字ギャッ
プ値GB3を基に印字ギャップを設定する旨の制御信号
を出力する。これにより印字ギャップ設定部13は、紙
面領域B側において上記同様に印字ギャップ値GB3に
応じた印字ギャップを設定する(ステップS105)。
そして印字ギャップ設定後には、紙面領域Bに印字すべ
き印字データを印字機構部に送出して上記同様に紙面領
域Bに対する印字処理を実行させる(ステップS10
6)。
【0030】これにより、帳面媒体の紙面領域A,Bに
対する1行分の印字処理が終了し、さらに次行以降を印
字処理する場合は、既に各紙面領域A,Bに対応する印
字ギャップ値GA3,GB3が記憶部14に記憶されて
いるため、随時印字ギャップ値GA3,GB3を読み出
して印字ギャップ設定部13に印字ギャップの設定指令
を与えるとともに、図示せぬ印字機構部に印字実行指令
を与えることにより、媒体厚の検出動作無しで印字処理
が行われる。
【0031】このように本第2実施例においては、帳面
媒体に印刷された頁情報を読取部11にて読み取り、そ
の読取情報に基づいて各紙面領域A,B毎の印字ギャッ
プ値GA,GBをメモリ12が取り出すようにしたの
で、紙面領域A,Bのいずれに対しても媒体厚の検出動
作を必要とせず、印字ギャップ設定部13にて紙面領域
A,B毎に適切な印字ギャップを設定することができ
る。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載のインパクトプリンタによ
れば、媒体厚検出手段によって検出された一方の紙面領
域側の媒体厚と予め入力された帳面媒体の総媒体厚とか
ら他方の紙面領域側の媒体厚を媒体厚算出手段にて算出
し、これによって得られた媒体厚情報に基づいて規定の
印字ギャップ値を印字ギャップ判別手段により求める構
成としたので、従来のように紙面領域毎に媒体厚を検出
することなく、印字ギャップ設定手段にて各紙面領域に
適した印字ギャップを設定することができる。これによ
り、たとえ紙面領域間で媒体厚が異なる場合であって
も、1回の媒体厚検出動作をもって各々の紙面領域に適
切な印字ギャップを設定することが可能となるため、プ
リンタのスループットを向上させることができる。
【0033】請求項2記載のインパクトプリンタによれ
ば、読取手段によって読み取られた紙面媒体の頁情報に
対応して二つの紙面領域に対するそれぞれの印字ギャッ
プ値を印字ギャップ値取得手段にてメモリ内のデータテ
ーブルから取り込む構成としたので、いずれの紙面領域
に対しても媒体厚の検出動作を行うことなく、印字ギャ
ップ設定手段にて二つの紙面領域に適した印字ギャップ
それぞれ設定することができる。その結果、頁情報が
印刷された帳面媒体を取り扱う場合にあっては、プリン
タのスループットをより一層向上させることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のプリンタ構成を示す機能ブロック
図である。
【図2】第1実施例における処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図3】印字時の動作プロフィールを示す図である。
【図4】処理時間の違いを説明するタイムチャートであ
る。
【図5】第1実施例に係わるテーブル内容を説明する図
である。
【図6】第2実施例のプリンタ構成を示す機能ブロック
図である。
【図7】第2実施例における処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図8】第2実施例におけるメモリ内のテーブル内容を
説明する図である。
【図9】帳面媒体を説明する図である。
【符号の説明】
1 制御部 2 媒体厚検出
部(媒体厚検出手段) 4 媒体厚算出部(媒体厚算出手段) 5 印字ギャップ値判別部(印字ギャップ値判別手段) 6 印字ギャップ設定部(印字ギャップ設定手段) 10 制御部(印字ギャップ値取得手段) 11 読取部(読取手段) 12 メモリ 13 印字ギャップ設定部(印字ギャップ設定手段)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意に開かれた帳面媒体の紙面に対して
    その綴り部を境界とした二つの紙面領域に前記綴り部と
    直交する方向に印字ヘッドを移動しつつ印字処理を行う
    際に、前記紙面と前記印字ヘッドとの間に印字ギャップ
    を設定するインパクトプリンタにおいて、 前記任意に開かれた帳面媒体の二つの紙面領域のうち、
    いずれか一方の紙面領域側の媒体厚を検出する媒体厚検
    出手段と、 前記媒体厚検出手段によって検出された媒体厚と予め入
    力された前記帳面媒体の総媒体厚とから他方の紙面領域
    側の媒体厚を算出する媒体厚算出手段と、 前記媒体厚検出手段及び前記媒体厚算出手段から得られ
    た媒体厚情報に基づいて規定の印字ギャップ値を求める
    印字ギャップ値判別手段と、 前記印字ギャップ値判別手段によって得られた印字ギャ
    ップ値に基づいて各紙面領域における印字ギャップを設
    定する印字ギャップ設定手段と、 を備えたことを特徴とするインパクトプリンタ。
  2. 【請求項2】 任意に開かれた帳面媒体の紙面に対して
    その綴り部を境界とした二つの紙面領域に前記綴り部と
    直交する方向に印字ヘッドを移動しつつ印字処理を行う
    際に、前記紙面と前記印字ヘッドとの間に印字ギャップ
    を設定するインパクトプリンタにおいて、 前記任意に開かれた帳面媒体の頁情報を読み取る読取手
    段と、一つの頁情報 に対応して前記二つの紙面領域に対するそ
    れぞれの印字ギャップ値を持つデータテーブルが格納さ
    れたメモリと、 前記読取手段によって読み取られた頁情報に対応する印
    字ギャップ値を前記テーブルデータから取り込む印字ギ
    ャップ値取得手段と、 前記印字ギャップ値取得手段によって得られた印字ギャ
    ップ値に基づいて前記二つの紙面領域における印字ギャ
    ップをそれぞれ設定する印字ギャップ設定手段と、 を備えたことを特徴とするインパクトプリンタ。
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