JP3082818B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP3082818B2
JP3082818B2 JP24824993A JP24824993A JP3082818B2 JP 3082818 B2 JP3082818 B2 JP 3082818B2 JP 24824993 A JP24824993 A JP 24824993A JP 24824993 A JP24824993 A JP 24824993A JP 3082818 B2 JP3082818 B2 JP 3082818B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録装
置、より詳細には紙送り機構と吸引機構とを単一のモー
タで駆動する場合に動力の切換え技術に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、ノズルから
インク滴を吐出させて印刷を行う関係上、ノズルに目詰
まりが生じることにより印刷が不能となる。このため、
吸引ポンプからの負圧が供給されるキャッピング機構に
より記録ヘッドを封止してインクを強制的に排出させる
吸引機構が設けられている。こような吸引動作は、非印
刷時に実行されるため、吸引機構は、通常、紙送り機構
を駆動するモータの動力を切換え機構により伝達させて
駆動される。図9、図10は、それぞれ紙送り駆動モー
タから吸引機構に動力を伝達する機構の一例を示すもの
である。 図9において、101は紙送りローラであ
り、図示しない紙送り駆動モータによって矢印方向に回
転して記録紙を搬送している。紙送りローラ101の同
軸上には太陽歯車102が固定されていて、太陽歯車1
02と遊星歯車106が遊星レバー103によって噛み
合っている。また107は吸引機構の駆動系に連結して
いるポンプ伝達歯車である。このような構成において、
通常紙送り時にはキャップホルダ104が遊星レバー1
03の係止穴103aに係合していて、紙送りローラ1
01が回転しても吸引機構に回転が伝達しないようにな
っている。ここで吸引機構を動作するには、まず、図示
しない記録ヘッドを搭載するキャリッジがZ方向に動作
すると、キャップホルダ104の係合部と遊星レバー1
03との係合を解除される。そこでこの位置でヘッドは
キャップ105に蓋をされ、吸引可能な状態になる。こ
の状態で紙送りローラ101を矢印方向と反対に回転さ
せると遊星レバー103が動作して、遊星歯車106と
ポンプ伝達歯車107が噛み合う。従って、吸引機構に
動力が伝達される。このようにして、紙送り駆動モータ
によって吸引機構を動作させている。
【0003】図10において、111は紙送りローラで
あり、矢印方向に回転して記録紙を搬送している。ま
た、紙送りローラ111の同軸上には紙送り駆動歯車1
12が固定されている。113は切換え歯車であり、歯
車ホルダ114に回動自在に支持されている。紙送り状
態において、歯車ホルダ114は板バネ115によって
Y1の位置に付勢されていて、切換え歯車113は紙送
り駆動歯車112と連結している。また、切換え歯車1
13は図示しない紙送り駆動モータのピニオンと常時連
結している。116は図示しない吸引機構に動力を伝達
するポンプ伝達歯車である。このような構成において、
通常紙送り時にはポンプ伝達歯車116と切換え歯車1
13の連結が解除しているため吸引機構は動作せず、紙
送りのみが行われる。ここで吸引機構を動作するときに
は、まず図示しない記録ヘッドを搭載するキャリッジが
Z方向に動作すると、歯車ホルダ114の一部がキャリ
ッジに押されてY2の位置に移動する。よって切換え歯
車113はポンプ伝達歯車116と噛み合う。さらにこ
の位置でヘッドは図示しないキャップに蓋をされ、吸引
可能な状態になる。この状態で紙送りローラ111を回
転させると吸引機構に動力が伝達する。このようにし
て、紙送り駆動モータによって吸引機構を動作させてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示したものでは、吸引動作中に紙送りローラが同時に回
転してしまうため、連続紙の使用が困難になる。また単
票紙への印刷においても吸引動作を行おうとしたとき紙
送りがされてしまうので、印字中にヘッドの目詰まりな
どの理由により吸引動作を行うときには、記録紙を一度
排出した後に吸引動作を行う必要があり、記録紙が無駄
になったり、再装填の時間を要して印字速度が低下する
という問題がある。
【0005】図10に示したものでは、吸引動作を行う
とき紙送り輪列が一度切り放されるため、紙送りを再開
したときには歯車の偏芯や噛み合い不良等により紙送り
ピッチ精度が低下するばかりでなく、吸引時には紙送り
ローラが自由に動ける状態になっているため、連続紙を
ティアオフするために引っ張ったり、供給部に無理な力
がかかったりすると紙送りローラが回転してしまい以降
の印字がミシン目あるいは帳票枠に対してずれが生じる
という問題がある。本発明は、このような問題に鑑みて
なされたものであって、その目的とするところは、紙送
り精度の低下を招くことなく、紙送り機構と吸引機構と
を単一の駆動モータにより駆動することができるインク
ジェット記録装置を提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、インクジェット記録ヘッドを搭載して往復動するキ
ャリッジと、印刷領域に記録紙を搬送する紙送り機構
と、前記記録ヘッドからインクを吸引する吸引機構と、
切換え手段を介して前記紙送り機構または吸引機構に接
続する駆動モータとを備えたインクジェット記録装置に
おいて、前記切換え手段が、前記駆動モータに輪列を介
して接続され、紙送り駆動機構の伝達歯車の回転軸をス
ライドして伝達歯車のスラスト面と係合して紙送り駆動
を行う紙送り駆動位置と、吸引機構の駆動輪列と噛み合
う紙送り駆動位置とを移動する輪列切換え歯車により構
成され、紙送りの途中で吸引動作が実行され、前記吸引
動作の終了後に紙送り動作を再開する場合に、前記吸引
動作のための前記駆動モータの回転数が、前記輪列の位
相が紙送り駆動を中断した時点での位相と等しくなるた
めに必要な最小回転数の整数倍に設定されている。
【0007】
【作用】紙送り駆動を中断したときのモータから輪列切
換え歯車までの輪列の位相と全く等しい位相に戻された
状態で輪列切換え歯車と紙送り伝達歯車の係合を行った
後に、吸引動作後の紙送りを再開するため、歯車の偏芯
等の状態が前回の紙送りの状態の継続となり、吸引動作
による紙送りの中断に関わり無く高い精度で印刷時の紙
送りを行うことが可能となる。
【0008】
【実施例】そこで、以下に本発明の詳細を図示した実施
例に基づいて説明する。図1は、本発明のインクジェッ
ト記録装置における紙送り輪列と、ポンプ輪列との関係
を示したものであって、輪列切換え歯車20は、パルス
モータからなる駆動モータ51と駆動力伝達歯車52と
で構成される輪列Mと連結し、紙送り状態では紙送り伝
達歯車21とが噛合い、ポンプ伝達歯車54との係合は
解除されている。この状態で、モータ51が回転する
と、紙送り伝達歯車21、紙送りローラ歯車53を介し
て弾性体で形成された紙送りローラ72が、また輪列K
を介してホイール70が駆動されて紙送りが行われる。
【0009】また、吸引機構を駆動する時には輪列切換
え歯車20は、紙送り伝達歯車21との係合が解除され
てポンプ伝達歯車54に係合してポンプ輪列Pを構成す
るポンプ駆動歯車55に駆動モータ51の動力を伝達し
て図示しないポンプを駆動する。
【0010】さらに説明すると、図1において輪列切換
え歯車20は、フレームF2とF3とに両端を支持され
た支軸22に回動自在でスライド可能に取り付けられ、
一端面に形成された駆動歯車部20d(図3)により常
に駆動力伝達歯車52に連結している。また輪列切換え
歯車20は、紙送り伝達歯車21のスラスト面と噛み合
って紙送り輪列Kを駆動する紙送り駆動位置P1と、ポ
ンプ伝達歯車54と噛み合ってポンプ等からなる吸引機
構(図示せず)を駆動するポンプ駆動位置P2の2つの
位置を移動する。
【0011】輪列切換え歯車20は、図2に示したよう
にフレームF2との間に設けられた圧縮バネ25により
紙送り伝達歯車21側(図中、左側)に常時方に附勢さ
れて紙送り伝達歯車21のスラスト面に噛み合ってい
る。紙送りローラ歯車53は、トラクタ伝達歯車(A)
61に噛み合ってトラクタ伝達歯車(B)62に動力を
伝達し、さらにトラクタ伝達歯車(C)(D)(E)6
3、64、65を介してホイール70に動力を伝達す
る。
【0012】このような構成において、単票紙が装填さ
れると、矢印Tから挿入された後、図2に示す紙送りロ
ーラ72と紙送り従動ローラ71とに挟持され、紙送り
ローラ72の回転量に応じた紙送りがなされ、矢印Eの
方向に排出される。また連続紙の場合には、その両端の
紙送り穴をピン70aに係合されてホイール70の回転
量に応じて矢印F方向に搬送され、紙案内板G1、G
2、G3にガイドされ矢印E方向に排紙される。
【0013】このように構成された記録紙搬送経路に
は、ロッド12とフレームF1によって案内されたキャ
リッジ10が往復移動可能に設けられ、これにインクジ
ェットヘッドHが搭載されていて、インク滴Iを記録紙
(図示せず)に吐出して印刷が行なわれる。
【0014】上述の切換え機構を図3に基づいてさらに
説明する。作動片30は、その基部31と、リング部3
2と、略L字状に形成された突出部34とから構成され
ていて、リング部32には輪列切換え歯車20の中径部
20bよりも小さく形成され、かつ輪列切換え歯車20
の小径部20aよりも大きな穴33が穿設されていて、
小径部20aに緩く嵌合されている。
【0015】作動片30の突出部34は、キャリッジ1
0の背部に位置して、キャリッジ10に設けられた切換
えレバー40の位置により、当接したり、また当接しな
い状態となる。レバー40は、図示しない他端側に設け
られて駆動部材により、図中上下方向の2つの位置の一
方、つまり突出部34に当接する位置、または当接しな
い位置にセットされる。
【0016】輪列切換え歯車20と紙送り減速歯車21
とは、その対向面に相互が噛合うように係合用の凹凸形
状の突起部20eと突起部21aとがそれぞれ形成され
ており、紙送り減速歯車21の突起部21aの凹凸形状
のピッチは、輪列切換え歯車20の停止時の角度誤差の
ほぼ2倍以上のピッチに設定されている。
【0017】次にこのように構成された装置の動作につ
いて説明する。 <印字中の紙送り動作> 通常の印字動作時の紙送り動作は、図2に示すように輪
列切換え歯車20が圧縮バネ25によって紙送り減速歯
車21のスラスト面に押し付けられているため、突起部
21aと係合突起20eとが係合し、紙送り減速歯車2
1の歯車部21bと噛み合う紙送り歯車53に動力が伝
達される。この状態でモータ51を紙送り方向に回転さ
せることにより紙送りローラ72により記録紙の搬送が
行われる。
【0018】<印字の中断> 記録ヘッドHの目詰まり等により外部操作スイッチから
の吸引動作指令が入力すると、1行の印字が終了した時
点で、改行を行った状態で印字を中断する。このときの
紙送り伝達歯車21の停止位置を位置Bとする。
【0019】<紙送り駆動位置P1からポンプ駆動位置
P2への輪列切換え動作> この状態で、輪列切換え歯車20を紙送り方向と反対方
向に位置Cまで回転させ、ついでキャリッジ10をポン
プ駆動位置P2側に移動させて切換えレバー40の接点
部42bを作動片30の突出部34に当接させて押圧す
る。このポンプ駆動位置P2側への移動により突起部2
0eと21aとの側圧が小さくなり、作動片30の突出
部34を押すための力を小さくすることができる。キャ
リッジ10の位置p2への移動により作動片30が基部
31を中心にポンプ駆動位置P2の方向に回転するか
ら、輪列切換え歯車20がポンプ伝達歯車54に噛み合
う。この状態では、記録ヘッドHは図示しないキャップ
手段によりキャッピングされる。
【0020】<吸引動作> パルスモータ51を回転すると、モータ51の駆動力が
輪列切換え歯車20を介してポンプ伝達歯車54、ポン
プ駆動歯車55に伝達され、図示しないポンプが駆動さ
れて記録ヘッドHの吸引が実行される。
【0021】<ポンプ駆動位置P2から紙送り駆動位置
P1への輪列切換え動作> 吸引動作終了後においては、ポンプを駆動した分だけ、
印字中断時の輪列Mと輪列切換え歯車20との位相がず
れている。キャリッジ10をキャッピング開始時とは逆
の方向に移動させて記録ヘッドHからキャッピング手段
を引き離す。この状態でモータ51をポンプの吸引時と
は逆方向に、再度紙送りを開始するときの輪列Mと輪列
切換え歯車20との位相が印字中断時の位相と同一にな
るまで回転させて位相合わせを実行する。さらに輪列切
換え歯車20の角度が前述の位置Cから係合部20eの
円周方向のピッチのほぼ1/2ピッチだけ紙送り方向と
は反対方向に回転した位置でモータ51を停止させる。
【0022】この状態でキャリッジ10を図2の左方向
に紙送り駆動位置P1まで移動させると、圧縮バネ25
の附勢力によって輪列切換え歯車20の突起部20eの
凸部が紙送り伝達歯車21の突起部21aの凸部に乗り
上げる。ここで輪列切換え歯車20を紙送り方向に回転
すると、輪列切換え歯車20の突起部20eの凸部が紙
送り伝達歯車21の紙送り中断時に噛み合っていた突起
部21aの凹部には嵌まり込む。さらに位置Cから紙送
り中断時の位置Bまで回転すると、紙送り輪列Kと輪列
Mの位相、及びガタツキの状態、軸などのたわみ状態等
が完全に紙送りの中断時点の状態に復帰する。すなわ
ち、紙送り動作停止時点から次の紙送り動作開始までの
吸引動作のための駆動モータの回転数が、輪列の位相が
紙送り駆動を中断した時点での位相と等しくなるために
必要な最小回転数の整数倍に設定されている。
【0023】<印字の再開> 以上の動作によって印字中に吸引動作を挿入することに
よる紙送りピッチずれを殆ど発生せずに印字を再開する
ことができる。
【0024】図4乃至図8は、本発明の第2の実施例を
示すものであって、輪列切換え歯車20は、図5に示し
たように、一側側に駆動歯車部20dを備え、また他側
側には作動片30の穴33が緩く嵌合している小径部2
0aと、作動片30に当接してスライド力を受ける中径
部20bと、後述するロックレバー26のロック爪26
bに係合するロック溝20cと、紙送り伝達歯車21の
係合リブ21aと係合する突起20eとが形成されてい
る。
【0025】紙送り伝達歯車21は、紙送り伝達歯車2
1側に後述するロックレバー26の回転支点となる支軸
21b及びバネフック21dを備えた円盤部21eと、
前述した係合リブ21aとが形成され、また他端側に紙
送り伝達歯車53と常に噛み合う歯車部21cが形成さ
れている。なお、係合リブ21aは係合突起20eと噛
み合ったときに角度Aの空転領域(図8)を持つように
形成されている。
【0026】ロックレバー26は、図8に示したように
輪列切換え歯車20の側面側に斜面部26が形成された
ロック爪26bを内周面側に、また紙送り歯車53側の
内周面にロック歯26cを備え、紙送り歯車21の円盤
部21eの支軸21bに回転支点26aが回動自在に支
持され、バネフック21dとばね掛け26eとの間に掛
け渡されたバネ23により中心軸方向に付勢されてい
る。
【0027】このロック爪26bは、輪列切換え歯車2
0との紙送り逆転方向の回転止めを行う。ロック歯26
cは、輪列切換え歯車20がポンプ駆動位置P2に位置
するときに、フレームF3に固定されたロック歯24に
噛み合い紙送り正逆両方向の回転止めを行う。この回転
止めのロックピッチは前記空転領域Aの1/2以内の角
度に設定されている。さらに、斜面26dは、輪列切換
え歯車20が紙送り伝達歯車21と係合する位置まで移
動してきたときに輪列切換え歯車20の小径部20aの
稜線部に持ち上げられてロックレバー26をD方向に回
動させる。
【0028】つぎにこの実施例の動作について説明す
る。 <印字中の紙送り動作> 通常の印字動作時の紙送り動作は図2に示すように輪列
切換え歯車20が圧縮バネ25によって前記紙送り減速
歯車21のスラスト面に押し付けられ、係合リブ21a
と係合突起20eが係合し、紙送り減速歯車21の歯車
部21bと噛み合う紙送り歯車53に動力が伝達され
る。したがって、紙送りローラ72に駆動力が伝達し、
記録紙が搬送される。この状態では、図8に示すように
ロックレバー26のロック爪26bが輪列切換え歯車2
0のロック溝20cに係合しているため、ロック歯26
cはフレームF3に固定されたロック歯24から離間し
ている。 なお、紙送りとは逆転方向に輪列切換え歯車
20が回転しても、ロックレバー26によって紙送り伝
達歯車21に駆動力が伝達されるから、モータ51の正
転、逆転ともに動力の伝達が可能である。
【0029】<印字の中断> 記録ヘッドHの目詰まり等により外部操作スイッチから
の吸引動作指令が入力すると、行の印字と改行を行った
後に印字を中断する。このときの紙送り伝達歯車21の
停止位置を位置Bとする。
【0030】<紙送り駆動位置P1からポンプ駆動位置
P2への輪列切換え動作> この状態で、輪列切換え歯車20を紙送り方向と反対方
向に位置Cまで回転させ、ついでキャリッジ10をポン
プ駆動位置P2側に移動させて切換えレバー40の接点
部42bを作動片30の突出部34に当接させて押圧す
る。このポンプ駆動位置P2側への移動により突起部2
0eと21aとの側圧が小さくなり、作動片30の突出
部34を押すための力を小さくすることができる。キャ
リッジ10の位置p2への移動により作動片30が基部
31を中心にポンプ駆動位置P2の方向に回転するか
ら、輪列切換え歯車20がポンプ伝達歯車54に噛み合
う。この状態では、記録ヘッドHは図示しないキャップ
手段によりキャッピングされる。
【0031】輪列切換え歯車20がポンプ駆動位置P2
まで移動すると、図8に示すようにロック爪26bは今
まで乗り上げていた輪列切換え歯車20のロック溝20
cの支持を失って、図6に示すようにロック歯24と噛
み合う位置まで回転し、紙送り伝達歯車21の回動可能
領域を空転領域Aの1/2の範囲に制限する。すなわ
ち、輪列切換え歯車20がポンプ駆動位置P2に位置す
ると、紙送り伝達歯車21の回動可能領域が空転領域A
の1/2の範囲に制限される。
【0032】<吸引動作> パルスモータ51を回転すると、モータ51の駆動力が
輪列切換え歯車20を介してポンプ伝達歯車54、ポン
プ駆動歯車55に伝達され、図示しないポンプが駆動さ
れて記録ヘッドの吸引が実行される。
【0033】<ポンプ駆動位置P2から紙送り駆動位置
P1への輪列切換え動作> 吸引動作終了後においては、ポンプを駆動した分だけ、
印字中断時の輪列Mと輪列切換え歯車20との位相がず
れている。キャリッジ10をキャッピング開始時とは逆
の方向に移動させて記録ヘッドHからキャッピング手段
を引き離す。この状態でモータ51をポンプの吸引時と
は逆方向に、再度紙送りを開始するときの輪列Mと輪列
切換え歯車20の位相状態が印字中断時の位相と同一に
なるまで回転させて位相合わせを実行する。さらに輪列
切換え歯車20の角度が前述の位置Cから係合部20e
の円周方向のピッチのほぼ1/2ピッチだけ紙送り方向
と反対方向に回転した位置でモータ51を停止させる。
この状態では、図7に示すように、輪列切換え歯車20
の角度が位置Bから空転領域Aのほぼ1/2の角度だけ
紙送り方向と反対方向に回転した位置で停止する。すな
わち、紙送り動作停止時点から次の紙送り動作開始まで
の吸引動作のための駆動モータの回転数が、輪列の位相
が紙送り駆動を中断した時点での位相と等しくなるため
に必要な最小回転数の整数倍に設定されている。
【0034】この状態でキャリッジ10を図2の左方向
に紙送り駆動位置P1まで移動させると、圧縮バネ25
の附勢力によって輪列切換え歯車20の突起部20eの
凸部が紙送り伝達歯車21の突起部21aの空転領域A
の範囲に嵌まり込む。この状態では、ロックレバー26
のロック歯26cがフレームF3に固定されたロック歯
24に噛み合っていたため、紙送り伝達歯車21の角度
は、紙送り中断位置Cから空転領域Aの1/2の範囲内
でしか変化できないため、記録紙を無理な力で引っ張っ
たりしても必ず紙送り中断前の位相で係合する。
【0035】さらに輪列切換え歯車20を紙送り方向に
位置Cまで回転すると、ロックレバー26のロック爪2
6bは再び輪列切換え歯車20のロック溝20cには嵌
まり込む。さらに位置Cから紙送り中断時の位置Bまで
回転すると、紙送り輪列Kと輪列Mの位相、及びガタツ
キの状態、軸などのたわみ状態等が完全に紙送りの中断
時点の状態に復帰する。
【0036】<印字の再開> 以上の動作によって印字中に吸引動作を挿入することに
よる紙送りピッチずれを殆ど発生せずに印字を再開する
ことができる。また、連続紙などの使用時においても、
ロックレーバ26により紙送り伝達歯車21が固定され
ているから、紙送り伝達歯車20に外力が作用しても以
降の紙送りに累積するようなピッチズレは発生しない。
【0037】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨の範囲内に於いて適宜変形実施可能である。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、切換
え手段が、駆動モータに輪列を介して接続され、紙送り
駆動機構の伝達歯車の回転軸をスライドして伝達歯車と
係合して紙送り駆動を行う紙送り駆動位置と、吸引機構
の駆動輪列と噛み合う紙送り駆動位置とを移動する輪列
切換え歯車により構成され、紙送りの途中で吸引動作が
実行され、吸引動作の終了後に紙送り動作を再開する場
合に、吸引動作のための駆動モータの回転数が、輪列の
位相が紙送り駆動を中断した時点での位相と等しくなる
ために必要な最小回転数の整数倍に設定されているの
で、吸引動作後の紙送りを紙送り動作中断時と同一の位
相で開始でき、歯車の偏芯等の状態は前回の紙送りの状
態の継続となり、たとえ吸引動作を挟んで紙送り動作を
行っても、紙送り精度の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の一実施例
を、紙送り機構とインク吸引機構とへの動力切換え機構
について示す図である。
【図2】同上動力切換え機構を、装置の背面から見た状
態で示す図である。
【図3】同上装置における切換え機構の第1の実施例
を、拡大して示す斜視図である。
【図4】同上装置における切換え機構の第2の実施例
を、拡大して示す斜視図である。
【図5】同上切換え機構の第2の実施例を、装置の背面
から見た状態で示す図である。
【図6】同上第2の実施例の吸引状態での輪列切換え部
を示す側面図である。
【図7】同上第2の実施例の噛み合い動作時の輪列切換
え部の詳細を示す図である。
【図8】同上第2の実施例の紙送り状態での輪列切換え
部の詳細を示す図である。
【図9】従来のインクジェット記録装置における紙送り
機構とインク吸引機構との切換え機構の一例を示す図で
ある。
【図10】従来のインクジェット記録装置における紙送
り機構とインク吸引機構との切換え機構の一例を示す図
である。
【符号の説明】
10 キャリッジ 20 輪列切換え歯車 21 紙送り伝達歯車 24 ロック歯 25 圧縮バネ 26 ロックレバー 30 作動片 40 切換えレバー 51 駆動モータ 71 紙送り従動ローラ 72 紙送りローラ 53 紙送りローラ歯車 P1 紙送り駆動位置 P2 ポンプ駆動位置 H インクジェットヘッド

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット記録ヘッドを搭載して往
    復動するキャリッジと、印刷領域に記録紙を搬送する紙
    送り機構と、前記記録ヘッドからインクを吸引する吸引
    機構と、切換え手段を介して前記紙送り機構または吸引
    機構に接続する駆動モータとを備えたインクジェット記
    録装置において、 前記切換え手段が、前記駆動モータに輪列を介して接続
    され、紙送り駆動機構の伝達歯車の回転軸をスライドし
    て伝達歯車と係合して紙送り駆動を行う紙送り駆動位置
    と、吸引機構の駆動輪列と噛み合う紙送り駆動位置とを
    移動する輪列切換え歯車により構成され、 紙送りの途中で吸引動作が実行され、前記吸引動作の終
    了後に紙送り動作を再開する場合に、前記吸引動作のた
    めの前記駆動モータの回転数が、前記輪列の位相が紙送
    り駆動を中断した時点での位相と等しくなるために必要
    な最小回転数の整数倍に設定されているインクジェット
    記録装置。
  2. 【請求項2】 前記輪列切換え歯車と前記紙送り伝達歯
    車との係合部が、前記輪列切換え歯車のスラスト面周方
    向に交互に形成された凹凸と、前記紙送り伝達歯車上に
    前記輪列切換え歯車の凹凸を反転して設けられた凹凸と
    で構成され、前記輪列切換え歯車を前記紙送り伝達歯車
    のスラスト面に付勢するすることで動力伝達関係を形成
    し、前記各凹凸のピッチが前記輪列切換え歯車の停止位
    置における角度誤差の2倍以上に設定されている請求項
    1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記輪列切換え歯車と前記紙送り伝達歯
    車の係合が、前記輪列切換え歯車のスラスト面周方向に
    交互に形成された凹凸と、前記紙送り伝達歯車上に前記
    輪列切換え歯車の凹凸に対応して所定角度Aの空転領域
    を確保して設けられた凹凸とで構成され、前記輪列切換
    え歯車を前記紙送り伝達歯車のスラスト面に付勢するす
    ることで動力伝達関係を形成し、前記輪列切換え歯車が
    前記吸引機構駆動輪列との噛み合い位置にあるときは前
    記紙送り伝達歯車の双方向の回転を、前記所定角度Aの
    1/2以下の範囲内で阻止し、また前記紙送り駆動位置
    にあるときは前記回転止めが解除される回転止め機構を
    有する請求項1に記載のインクジェット記録装置。
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