JP2566319B2 - タイミングベルト駆動機構 - Google Patents

タイミングベルト駆動機構

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JP2566319B2 JP1126588A JP12658889A JP2566319B2 JP 2566319 B2 JP2566319 B2 JP 2566319B2 JP 1126588 A JP1126588 A JP 1126588A JP 12658889 A JP12658889 A JP 12658889A JP 2566319 B2 JP2566319 B2 JP 2566319B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はタイミングベルト駆動機構に関し、詳しくは
タイミングベルトを該ベルトに噛合する駆動プーリの回
転駆動により走行させて該ベルトに結合された被駆動体
を移動させるタイミングベルト駆動機構に関するもので
ある。
[従来の技術] この種のタイミングベルト駆動機構は例えばシリアル
型の記録装置(プリンタ)の記録ヘッドを移送するキャ
リッジ駆動機構に広く採用されている。そしてこのよう
なキャリッジ駆動機構を有した記録装置においてキャリ
ッジ駆動機構の駆動源のモータを記録紙の給送を行なう
紙送り機構の駆動源として共用する構成が多く用いられ
ている。さらにこのような構成でキャリッジを停止させ
た状態で紙送りを連続して行なうために、タイミングベ
ルトに所定長に渡って欠歯部を設け、タイミングベルト
の駆動プーリが欠歯部の部分でタイミングベルトに対し
て空転できるようにした構造が採用されている。
第12図(A),(B)はこのような従来の記録装置の
キャリッジ駆動機構のタイミングベルトに関わる構造と
動作を説明するものである。
両図において、符号106は不図示の記録ヘッドのキャ
リッジに駆動力を伝達するためのタイミングベルトであ
る。タイミングベルト106は、装置のシャーシ102上に回
転可能に設けられたベルト駆動プーリ(以下駆動プーリ
と略す)125と3つのアイドラプーリ(従動プーリ)128
A〜128Cのそれぞれに接し、これらと噛合して張架され
ている。
タイミングベルト106の内側面には歯が所定ピッチで
形成されており、これらの歯のベルト長方向に沿う断面
形状は各プーリ125,128A〜128Cの歯に対応し、矩形に近
いほぼ台形に形成されている。タイミングベルト106は
弾性的な材料から形成されるので、確実に駆動力伝達を
行なえるようにこのような歯の断面形状とされるのが一
般的である。またタイミングベルト106の内側面におい
て、上述した欠歯部が符号106aで示すように所定長に渡
って設けられている。さらにタイミングベルト106の外
側面の所定位置には凸部106bが突設されており、この凸
部106bの部分に対して不図示の記録ヘッドのキャリッジ
が位置決めされ、結合される。
このような構成の下に記録時には不図示のモータの駆
動により駆動プーリ125が第12図(A)中矢印A方向に
回転される。これに伴なってタイミングベルト106が同
図中時計回りに走行し、キャリッジがC方向に移動さ
れ、記録ヘッドが駆動されて記録が行なわれる。この場
合不図示のモータのA方向への回転駆動力は不図示の紙
送り機構に対して伝達されないようになっている。
又キャリッジリターン時には駆動プーリ125がB方向
へ回転駆動されて、タイミングベルト106が反時計回り
に走行し、キャリッジが矢印D方向へ移動される。この
場合にB方向への回転駆動力は紙送り機構に伝達され、
記録行の間隔に対応した所定量の紙送りが行なわれる。
この繰り返しにより複数行の記録がなされる。
一方記録開始前あるいは記録終了後に行なわれる連続
紙送り時には、第12図(B)に示すように欠歯部106aが
駆動プーリ125に接する位置にタイミングベルト106が走
行した状態で駆動プーリ125がB方向へ回転駆動され
る。この場合不図示のキャリッジが装置の不図示のフレ
ームの図中右側の壁に当接して強制的に停止させられ、
タイミングベルト106が停止されることにより、駆動プ
ーリ125はタイミングベルト106に対し空転する。即ちキ
ャリッジが停止した状態で不図示の駆動源のモータのB
方向への回転駆動力が紙送り機構に伝達され、記録紙の
連続送りが行なわれる。
そしてこの連続紙送りの終了後に再び記録を行なう場
合には、駆動プーリ125をA方向に回転駆動することに
より、プーリ125とベルト106間に作用する摩擦力により
タイミングベルト106が時計回りに少し走行する。そし
てタイミングベルト106の欠歯部6aの第12図(B)中左
端に臨んで位置する有歯部の端の歯106cが駆動プーリ12
5に噛合し、以下噛合による駆動力伝達が行なわれ、キ
ャリッジをC方向に移動させることができる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら上記の構成では、第12図(B)の状態か
ら駆動プーリ125をA方向へ回転駆動して摩擦力により
タイミングベルト106を少し時計回りに移動させてタイ
ミングベルト106の有歯部に駆動プーリ125を噛合させる
場合に、タイミングベルト106の有歯部の端の歯106cの
位置と駆動プーリ125の歯の位置関係が合うとは限らな
いので、第13図(A)から第13図(B)に示すように駆
動プーリ125の歯125aがタイミングベルト106の歯106c上
に乗り上げてしまう場合が起こり得る。この場合に更に
駆動プーリ125がA方向に回転を続けることにより駆動
プーリ125の歯125aがタイミングベルト106の歯106cの後
続の歯のそれぞれに順次乗り上げた状態でタイミングベ
ルト106が移動する。
第14図はこのような歯の乗り上げの発生率を実験によ
り調べた結果を示しており、タイミングベルトの歯106c
との噛み合い開始点からの駆動プーリ125の送り量と乗
り上げ発生率の関係を示している。なおこの実験の条件
としてタイミングベルトの張力は150gf、駆動プーリ125
の回転速度は300RPM、同プーリの送り速度は130mm/sec
とした。第14図に示すように噛み合い開始点からプーリ
の送り量が1mm程度のところで発生率は80%もあり、以
下発生率は送り量が増大するにつれて低下する。
このように乗り上げが発生した状態では、タイミング
ベルト106の歯に乗り上げた駆動プーリ125の歯がずり落
ちて突然正常な噛合状態に戻ったりしてタイミングベル
ト106の走行は不安定なものとなる。そして記録ヘッド
が記録領域まで移送された時点までこのような不安定な
乗り上げ状態が持続する場合もあり、その場合不安定な
タイミングベルトの走行によりキャリッジの移動が不安
定になり、その結果記録品位の不良が発生する場合があ
る。
そこで本発明の課題は上記の記録装置のキャリッジ駆
動機構に限らず同様のタイミングベルト駆動機構におい
て、上述した駆動プーリの歯のタイミングベルトの歯に
対する乗り上げの発生を防止できるようにすることにあ
る。
[課題を解決するための手段] 本発明においては上述した課題を解決するために、所
定形状の歯が所定ピッチで形成されたタイミングベルト
を該ベルトに噛合する駆動プーリの回転駆動により走行
させて該ベルトに結合された被駆動体を移動させるタイ
ミングベルト駆動機構において、前記タイミングベルト
には該ベルトに対し前記駆動プーリを空転させるための
欠歯部が設けられ、該ベルトの有歯部の前記欠歯部両端
に臨んで位置する歯の少なくとも一方の形状は該ベルト
の他の歯の形状と異なり前記駆動プーリの歯が乗り上げ
にくい形状に形成された構造を採用した。
[作 用] このような構造によればタイミングベルトの欠歯部が
駆動プーリに接した状態から駆動プーリの回転駆動で摩
擦力によってタイミングベルトを走行させ同ベルトの有
歯部を駆動プーリに噛合させる場合に、タイミングベル
トの有歯部の欠歯部両端に臨んで位置する歯の形状によ
り、その歯に対して駆動プーリの歯が乗り上げにくく、
乗り上げの発生を防止できる。
[実施例] 以下、図を参照して本発明の実施例の詳細を説明す
る。
第1図から第11図は本発明の実施例による記録装置
(プリンタ)の本発明に関わる構造を説明するものであ
る。この記録装置では記録ヘッドを移送するキャリッジ
駆動機構に関して本発明に関わる構造を採用している。
以下同記録装置のキャリッジ駆動機構及び同機構と駆動
源を共用する記録紙の紙送り機構について説明する。
まず第5図及び第6図により本実施例の記録装置のキ
ャリッジ駆動機構と紙送り機構の構成の概略を説明す
る。両図は記録装置本体の要部を示している。
第5図及び第6図においてまず符号5は記録ヘッド
(例えばインクジェットヘッド)8を搭載してこれを移
送するキャリッジである。キャリッジ5は、記録装置の
フレーム1内に架設された案内軸4とフレーム1に形成
されたガイドレール部1c上で摺動可能に設けられてお
り、フレーム1の上部に固定された記録台のプラテン12
に平行に矢印C,D方向に摺動可能に設けられている。キ
ャリッジ5にはタイミングベルト6が結合されており、
後述のようにこのベルト6を介してキャリッジ5に駆動
力が伝達され、キャリッジ5がC,D方向に走行するよう
になっている。
なおキャリッジ5がフレーム1の第5図中右側の壁1b
に当接する位置がキャリッジ5のホームポジションとな
っている。キャリッジ5がホームポジションに位置して
いるか否かはフレーム1に設けられたホームポジション
センサ14により検出されるようになっている。またキャ
リッジ5には、記録装置の不図示の制御部から記録ヘッ
ド8に対して記録データに応じた駆動信号を印加するた
めのフレキシブルケーブル13が結合されている。
一方第6図において符号9は記録紙11を給送するため
の紙送りローラである。紙送りローラ9はプラテン12の
下方近傍に設けられており、フレーム1に対して回転可
能に軸受けされた軸21に固着され、軸支されている。
紙送りローラ9の下側には、紙送りローラ9に対し記
録紙11を圧接し、記録紙11を紙送りローラ9と挟持する
ピンチローラ3が軸31により回転可能に軸受けされて設
けられている。なお軸31は第7図、第9図に示すように
シャーシ2に形成されたバネ部32により付勢され、この
付勢によりピンチローラ32が紙送りローラ9に圧接す
る。
一方第5図、第6図において符号7はキャリッジ駆動
機構と紙送り機構の共通の駆動源であるステッピングモ
ータ(以下モータと略す)である。モータ7はフレーム
1に固定されたシャーシ2の下面に固定されている。こ
のモータ7の駆動によって後述する駆動力伝達系を介し
てタイミングベルト6が走行し、これに結合されたキャ
リッジ5がC,D方向に移動される。又同モータ7の駆動
により後述の駆動力伝達系を介して紙送りローラ9が回
転し、フレーム1の上面に形成された紙挿入口10から紙
送りローラ9とピンチローラ3の間に挿入された記録紙
11をプラテン12側へ送るようになっている。
次にキャリッジ駆動機構と紙送り機構の駆動力伝達系
の構造の詳細を第7図〜第11図により説明する。
まず第10図に示すように両機構の駆動源のモータ7の
出力回転軸7aにはベルト駆動プーリ(以下駆動プーリと
略す)25とウオームギヤ26が固着されている。なおこの
駆動プーリ25とウオームギヤ26は一体に形成することが
できる。そして第7図に示すように駆動プーリ25とウオ
ームギヤ26はモータ7が固定されたシャーシ2上に臨ま
される。
更に第7図と第8図に示すようにシャーシ2上には駆
動プーリ25と共に3つのアイドラプーリ(従動プーリ)
28A〜28Cが回転可能に設けられている。そしてこの4つ
のプーリ25,28A〜28Cに接し噛合してタイミングベルト
6が張架されている。
タイミングベルト6の構造は第1図(A),(B)に
示すようになっている。即ちタイミングベルト6の内側
面には歯が所定ピッチで形成されている。それぞれの歯
のベルト長方向に沿う断面形状はプーリ25,28A〜28Cの
歯の断面形状に対応しており、矩形に近いほぼ台形とな
っている。そしてタイミングベルト6の内側面には符号
6aで示すように所定長に渡って欠歯部が設けられてい
る。
ここで従来と異なる点としてタイミングベルトの有歯
部において欠歯部6aの第1図(A)中右端に臨んで位置
する歯6cはベルト長方向に沿う断面形状が他の歯と異な
り、三角形に形成されている。この歯6cの形状による作
用については後述する。
更にタイミングベルト6の外側面の所定位置には同ベ
ルト6に対するキャリッジ5の結合位置を所定に位置決
めするための凸部6bが突設されている。これに対して第
11図に示すようにキャリッジ5の正面の中央部には溝5a
が設けられている。この溝5aに対してタイミングベルト
6の凸部6bをはめ込み固定することによりキャリッジ5
とタイミングベルト6が所定の位置関係で結合される。
一方紙送り機構の駆動力伝達系の構成として、モータ
7により回転駆動されるウオームギヤ26には第7図及び
第8図に符号22で示すウオームホイールが噛合してい
る。第8図に示すようにウオームホイール22はウオーム
ギヤ26のA方向又はB方向の回転駆動によりそれぞれE
方向又はF方向に回転するが、以下の構造によりウオー
ムホイール22のF方向への回転駆動力のみが紙送りロー
ラ9の軸21に伝達されるようになっている。
即ちウオームホイール22は第7図に示すように軸21に
嵌着されたアーバ23に対してばねクラッチ24を介して軸
受けされている。詳しく図示していないがばねクラッチ
24の一端はウオームホイール22に係止されている。従っ
てばねクラッチ24はウオームホイール22と一体的に回転
するが、ウオームホイール22が第8図中E方向に回転す
る時はばねクラッチ24はアーバ23と係合せず、ウオーム
ホイール22はアーバ23に対して空転し、ウオームホイー
ル22の回転は軸21に伝達されない。これに対してウオー
ムホイール22がF方向に回転する時はばねクラッチ24が
アーバ23に係合してウオームホイール22の回転駆動力が
ばねクラッチ24とアーバ23を介して軸21に伝達され、紙
送りローラ9が回転される。
次に以上の構成から成るキャリッジ駆動機構と紙送り
機構の動作を説明する。
まず記録開始前の状態ではキャリッジ5は第2図
(B)に示すホームポジションに移動され停止させられ
ている。キャリッジ5がホームポジションに到達すると
第8図に符号5bで示すキャリッジ5の隅部が第2図
(B)に示すようにホームポジションセンサ14に当接し
てその状態が検出される。
この状態から記録時にはモータ7に駆動信号(桁送り
信号)が印加され、モータ7の駆動により駆動プーリ25
とウオームギヤ26が第8図中A方向に回転される。ここ
でウオームギヤ26によりウオームホイール22がE方向に
回転させられるが、前述のようにE方向の回転は軸21に
伝達されず、紙送りローラ9は回転せず、記録紙11の送
りは行なわれない。
一方駆動プーリ25のA方向の回転によりタイミングベ
ルト6が第8図中時計回りに回転し、キャリッジ5がC
方向に移動される。この間にモータ7の桁送り信号に同
期して記録ヘッド8に記録データに対応した駆動信号が
印加され、記録ヘッド8が駆動され、例えばインクジェ
ットヘッドとしてインク滴を吐出してドットマトリクス
パターンで1行の記録が行なわれる。
次に1行の記録が終了するとモータ7が逆転して駆動
され、駆動プーリ25とウオームギヤ26が第8図中B方向
へ回転される。この場合ウオームギヤ26によりウオーム
ホイール22はF方向に回転し、前述のようにこの回転は
軸21に伝達され、紙送りローラ9がF方向に回転し1行
の行間のピッチに対応した所定量の紙送りがなされ、改
行がなされる。
又駆動プーリ25のB方向の回転によりタイミングベル
ト6が第8図中反時計回りに走行し、キャリッジ5がD
方向に移動され、キャリッジリターンがなされる。この
ようにしてキャリッジリターン時に改行の紙送りがなさ
れる。そして以上の動作の繰り返しにより複数行の記録
がなされる。
次に記録開始前あるいは記録終了後に行なわれる連続
紙送り動作を説明する。
第1図(A)及び第2図(A)にはそれぞれ上述した
記録動作中ないしはキャリッジリターン動作中における
タイミングベルト6の駆動プーリ25に対する位置関係と
キャリッジ5のフレーム1に対する位置関係が示してあ
る。これに対して第1図(B)及び第2図(B)にはそ
れぞれ連続紙送り時におけるそれぞれの位置関係が示し
てある。
これらの図から明かなように記録動作ないしはキャリ
ッジリターン動作は駆動プーリ25に対してタイミングベ
ルトの有歯部が噛合している状態で、かつキャリッジ5
がホームポジションに無い状態で行なわれる。これに対
して連続紙送り動作は第2図(B)のようにキャリッジ
5がホームポジションにあり、フレーム1の図中右側の
壁1bに当接し、かつ第1図(B)のようにタイミングベ
ルト6の欠歯部6aが駆動プーリ25に接している状態で行
なわれる。即ちキャリッジ5をホームポジションまで移
動させると駆動プーリ25に対してタイミングベルト6の
欠歯部6aが接するような位置関係となっている。
連続紙送り動作時には第1図(B),第2図(B)の
状態で駆動プーリ25及びウオームギヤ26がB方向へ連続
して回転駆動される。この場合駆動プーリ25とタイミン
グベルト6の欠歯部6aとの間に作用する摩擦力によりタ
イミングベルト6は図中反時計回りに走行しようとする
が、キャリッジ5がフレーム1の壁1bに当接しているた
め、それが阻止され、駆動プーリ25はタイミングベルト
6に対し空転し、キャリッジ5はホームポジションに強
制的に停止させられている。これに対してウオームギヤ
26のB方向への回転により前述のようにして紙送りロー
ラ9が回転駆動され、記録紙11が連続して送られる。
次に連続紙送り動作が終了した後に記録動作を行なう
場合には、第1図(B)、第2図(B)の状態から駆動
プーリ25がA方向に回転駆動される。タイミングベルト
6の欠歯部6aと駆動プーリ25の間の摩擦力によりタイミ
ングベルト6が図中時計回りに走行する。この場合キャ
リッジ5はC方向に移動し、フレームの壁1bから離れる
のでその移動は規制されず、駆動プーリ25はタイミング
ベルト6に対して空転せず、摩擦力により、タイミング
ベルト6は時計回りに走行する。
そして第3図(A)〜(C)に示すようにタイミング
ベルト6が摩擦力によって矢印G方向に少し移動した
後、欠歯部6aの端に臨んで位置する歯6cが駆動プーリ25
の歯25aに噛合し、以下歯6cの後続の歯が順次駆動プー
リ25の歯25aに噛合して駆動プーリ25とタイミングベル
ト6の有歯部の噛合による駆動力伝達が行なわれ、前述
のようにキャリッジ5をC方向へ移動させて記録動作を
行なうことができる。
ここで第3図(A)〜(C)に示したように駆動プー
リ25に対してタイミングベルト6がG方向に移動して有
歯部の端の歯6cが駆動プーリ25の歯25aと噛合する際に
は、歯6cの断面形状が三角形であるため、歯6cに対して
駆動プーリ25の歯25aが乗りあげる割合は従来に比べて
極めて少ない。
即ち歯6cの歯先は線であり、面積が極めて小さく、こ
の歯先に対して駆動プーリ25の歯25aの歯先が重なる割
合は従来の平坦な歯先どうしが重なる割合よりも極めて
少なくなる。そして第4図に示すように駆動プーリ25の
歯25aが歯6cの欠歯部6a側の斜面6dに当接するか、ある
いは有歯部側の斜面6eに当接する割合が多くなる。
そして第4図のように駆動プーリ25の歯25aの歯先が
斜面6dに当接した場合にはタイミングベルト6が斜面6d
の部分で駆動プーリ25の歯25aから矢印I方向の反力を
受け、駆動プーリ25に対して相対的にH方向へ少しずら
され、駆動プーリ25の歯25aは斜面6dからずり落ち、駆
動プーリ25の次の歯25bが歯6cの反対側の斜面6eに当接
することになる。
ここで歯6cの斜面6dは緩やかな斜面とするが、斜面6e
は有歯部の他の歯(第4図中符号6f)の対応する斜面
(欠歯部6aと反対側の斜面)6e′に対応した斜面とし、
タイミングベルト6の本体部分に対して垂直に近い急斜
面とする。また歯6cの斜面6eと次の歯6fの対応する斜面
6e′の距離は第3図(C)に示すようにタイミングベル
ト6の歯のピッチPと同一距離とする。
このようにすれば歯6cの斜面6eに対して駆動プーリ25
の歯25aが当接し噛み合う時点でタイミングベルト6と
駆動プーリ25の位置関係は正常に噛合する位置関係とな
り、タイミングベルト6の歯6cの後続の歯6f以下が順次
駆動プーリ25の歯25aに対して正常に噛合するようにな
る。
このようにして本実施例によれば、連続紙送り動作の
終了後に記録動作に移行する際に駆動プーリ25の歯25a
がタイミングベルト6の歯に乗り上げてしまうことを防
止でき、その乗り上げの発生率を従来より格段に低く抑
えることができる。そして記録動作への移行時にタイミ
ングベルト6を安定して走行させることができ、キャリ
ッジ5を安定して移動させて高品位に記録を行なうこと
ができる。
なお以上ではタイミングベルトの有歯部の欠歯部両端
に臨んで位置する歯の一方のみ断面形状を三角形とした
が、必要に応じて端の歯の両方とも断面形状を三角形に
することが考えられる。また以上のようなタイミングベ
ルトに関わる構造は記録装置のキャリッジ駆動機構に限
らず他の各種機器の駆動機構として用いられるタイミン
グベルト駆動機構にも同様に適用できることは勿論であ
る。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように本発明によれば、所定
形状の歯が所定ピッチで形成されたタイミングベルトを
該ベルトに噛合する駆動プーリの回転駆動により走行さ
せて該ベルトに結合された被駆動体を移動させるタイミ
ングベルト駆動機構において、前記タイミングベルトに
は該ベルトに対し前記駆動プーリを空転させるための欠
歯部が設けられ、該ベルトの有歯部の前記欠歯部両端に
臨んで位置する歯の少なくとも一方の形状は該ベルトの
他の歯の形状と異なり前記駆動プーリの歯が乗り上げに
くい形状に形成された構造を採用したので、駆動プーリ
の回転駆動により駆動プーリに対してタイミングベルト
の欠歯部から有歯部へ同ベルトを走行させる際に駆動プ
ーリの歯がタイミングベルトの歯に乗り上げてしまうこ
とを防止でき、タイミングベルトを安定して走行させ被
駆動体を安定して移動させることができるという優れた
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A),(B)はそれぞれ本発明の実施例による
記録装置のキャリッジ駆動機構のタイミングベルトの構
造と、記録動作中ないしキャリッジリターン動作中と連
続紙送り動作中の駆動プーリに対する位置関係を示す説
明図、第2図(A),(B)はそれぞれ第1図(A),
(B)に対応したキャリッジのフレームに対する位置関
係の説明図、第3図(A)〜(C)はそれぞれ駆動プー
リに対するタイミングベルトの欠歯部から有歯部への移
行動作の説明図、第4図はタイミングベルトの欠歯部の
端に臨んで位置する歯の断面形状による作用の説明図、
第5図は同実施例の記録装置本体の要部の構成を示す斜
視図、第6図は同記録装置本体の要部の断面図、第7図
は同記録装置本体の一部破断正面図、第8図は同記録装
置本体の一部破断上面図、第9図は同記録装置本体の下
面図、第10図はキャリッジ駆動機構と紙送り機構の駆動
源であるモータの側面図、第11図は同記録装置のキャリ
ッジの上面図、第12図(A),(B)は従来の記録装置
におけるキャリッジ駆動機構のタイミングベルトの構造
と動作の説明図、第13図(A),(B)はそれぞれ同従
来例におけるタイミングベルトの歯に対する駆動プーリ
の歯の乗り上げ発生の説明図、第14図は駆動プーリの送
り量に関係した歯の乗り上げ発生率を示した線図であ
る。 1……フレーム、2……シャーシ 3……ピンチローラ、5……キャリッジ 6……タイミングベルト 7……ステッピングモータ 8……記録ヘッド、9……紙送りローラ 11……記録紙、22……ウオームホイール 24……ばねクラッチ、25……ベルト駆動プーリ 28A〜28C……アイドラプーリ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定形状の歯が所定ピッチで形成されたタ
    イミングベルトを該ベルトに噛合する駆動プーリの回転
    駆動により走行させて該ベルトに結合された被駆動体を
    移動させるタイミングベルト駆動機構において、前記タ
    イミングベルトには該ベルトに対し前記駆動プーリを空
    転させるための欠歯部が設けられ、該ベルトの有歯部の
    前記欠歯部両端に臨んで位置する歯の少なくとも一方の
    形状は該ベルトの他の歯の形状と異なり前記駆動プーリ
    の歯が乗り上げにくい形状に形成されたことを特徴とす
    るタイミングベルト駆動機構。
  2. 【請求項2】前記タイミングベルトの有歯部の前記欠歯
    部両端に臨んで位置する歯の少なくとも一方はベルト長
    方向に沿う断面形状がほぼ三角形に形成され、該歯以外
    のタイミングベルトの歯のベルト長方向に沿う断面形状
    はほぼ矩形に形成されたことを特徴とする請求項第1項
    に記載のタイミングベルト駆動機構。
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