JP3082563B2 - 内燃機関 - Google Patents

内燃機関

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JP3082563B2
JP3082563B2 JP06054331A JP5433194A JP3082563B2 JP 3082563 B2 JP3082563 B2 JP 3082563B2 JP 06054331 A JP06054331 A JP 06054331A JP 5433194 A JP5433194 A JP 5433194A JP 3082563 B2 JP3082563 B2 JP 3082563B2
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、掃気もしくは過給又は
その双方の目的で、シリンダ内に空気を供給するように
した内燃機関に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用エンジン、特にトラック等
の大型車両用エンジンには、ピストンの頂面に燃焼室キ
ャビティを凹設し、同燃焼室キャビティ内に燃料を噴射
して爆発燃焼を生起させるようにした直接噴射式のディ
ーゼルエンジンが広く採用されている。この種のエンジ
ンにおいては、排気行程が終り吸気行程が開始される時
点で、燃焼室キャビティ内に相当量の排気ガスが不可避
的に残留する。上記燃焼室キャビティ内の残留排気ガス
は、勿論高温であるから、排気行程に続く吸気行程にお
いてシリンダ内に吸入された空気と混合して吸気温度の
可成の上昇を招くこととなる。通常のトラック用直接噴
射式ディーゼルエンジンの場合、上記燃焼室キャビティ
内の残留排気ガスによって吸入された新気の温度上昇
は、略40℃程度に達する。このような新気の温度上昇
は、謂うまでもなく充填効率の低減、従ってエンジン出
力の低下を来す不具合があり、また爆発行程における最
高燃焼温度の上昇による排気ガス中のNO量の増加、
さらにスモーク性能の悪化を招く不都合がある。
【0003】従来、エンジンの各シリンダに、通常の吸
気弁及び排気弁とは別個の第3弁を設け、掃気、過給等
の目的で、上記第3弁から圧縮空気をシリンダ内に噴射
するようにした装置が、特開平4−31622号公報及
び特開平1−163420号公報に開示されている。上
記既提案の装置のうち前者は、第3弁が動弁カムを含む
通常の動弁機構により開閉されるように構成されている
ため、構造複雑であり、かつ任意のエンジン運転状態に
おいて適切なタイミングで掃除或いは過給空気の供給を
行なうこと、例えばエンジン出力及び排気ガス性能向上
の観点から、特に掃除及び過給が必要な全力運転又はそ
れに近い高負荷運転時に選択的に第3弁を開閉して、シ
リンダ内に掃除空気或いは過給空気を供給し、圧縮空気
の消費量の低減を図ることが困難な欠点がある。
【0004】また、上記既提案の装置のうち後者は、シ
リンダと同シリンダ内に収容されたピストンとからなる
圧力応動装置のピストン両側の圧力室に常時圧縮空気を
供給し、同ピストンの一側の圧力室内の圧縮空気を電磁
弁を介して大気に排出することによりピストンを変位さ
せて第3弁を開放し、圧縮空気をシリンダ内に吹き込む
ように構成されている。この構成では、第3弁の開放の
都度、圧力応動装置のピストン一側の圧力室内の圧縮空
気が大気に排出されるので、圧縮空気の無駄な消費が多
い欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、内燃機関の
運転状態に応じ、所望の運転条件で排気ガスの掃除及び
過給の少なくとも一方又は双方を効果的に行なうことに
よってエンジン出力の増大、及び排気ガス性能の向上を
達成することができ、しかも圧縮空気の消費量が少なく
運転コストが廉い第3弁を具備した内燃機関を提供する
ことを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために創案されたもので、シリンダヘッドに吸気
ポート及び排気ポートとは独立に設けられた第3のポー
ト、上記シリンダヘッドに吸排気弁とは別個に装着され
て上記第3ポートの燃焼室側開口部を開閉し、かつ弾性
装置により閉方向に付勢された第3の弁、圧縮空気を貯
溜する圧縮空気源、一端が上記第3ポートに連通される
と共に他端が上記圧縮空気源に連通された空気通路、上
記第3ポート又は空気通路に介装されたショックウエー
ブ発生用の弁装置、及び上記エンジンの運転状態に応じ
て上記弁装置を瞬間的に開閉する信号を出力する制御装
置を備え、上記制御装置は、エンジン運転状態が全負荷
で且つ排気行程の終期に、掃気用のショックウエーブを
供給すべく、上記弁装置を瞬間的に開閉制御することを
特徴とする内燃機関(以下、場合により第1発明とい
う)、並びに、シリンダヘッドに吸気ポート及び排気ポ
ートとは独立に設けられた第3のポート、上記シリンダ
ヘッドに吸排気弁とは別個に装着され上記第3ポートの
燃焼室側開口部を開閉しかつ弾性装置により閉方向に付
勢された第3の弁、圧縮空気を貯溜する圧縮空気源、一
端が上記第3ポートに連通されると共に他端が上記圧縮
空気源に連通された空気通路、上記第3ポート又は空気
通路に介装されたショックウエーブ発生用の弁装置、同
弁装置より下流の上記第3ポート又は空気通路に連通さ
れショックウエーブに応動して上記第3弁を開方向に駆
動する圧力応動アクチュエータ、及び上記エンジンの運
転状態に応じて上記弁装置を瞬間的に開閉する信号を出
力する制御装置を備えたことを特徴とする内燃機関(以
下場合により第2発明という)を提案するものである。
また上記第1及び第2発明において、上記制御装置は、
エンジン運転状態を検出する手段として、少なくとも負
荷を検出する負荷センサ、及びクランクシャフトの回転
数を検出する回転数センサを備えていることが好まし
い。なおまた、上記第2発明において、上記制御装置
は、エンジン運転状態が全負荷で且つ排気行程の終期
に、掃気用のショックウエーブを供給すべく、上記弁装
置を瞬間的に開閉制御することが望ましい。さらに、上
記第1及び第2発明において、上記制御装置は、エンジ
ン運転状態が全負荷で且つ吸気行程の終期及びその後の
所定期間に、過給用のショックウエーブを供給すべく、
上記弁装置を瞬間的に開閉制御することが望ましい。な
おまた、上記第2発明において、上記空気通路の分岐部
下流の上記第3弁に至る上記第3ポートの長さと、同分
岐部下流の上記圧力応動アクチュエータに至る分岐通路
の長さとをほぼ等しく形成することが望ましい。さら
に、上記第2発明において、上記制御装置が、エンジン
の全力運転時及びこれに近い高負荷運転時に上記弁装置
を瞬間的に開閉制御することが望ましい。
【0007】
【作用】上記第1発明によれば、上記制御装置によって
エンジンの運転状態が全負荷のときに適切なタイミン
グ、即ち各シリンダの排気行程の終期に、上記空気通路
内に介装された弁装置が瞬間的に開かれて圧縮空気源に
貯溜された高圧空気が少量第3ポート又は空気通路内に
噴出し、ショックウエーブが発生する。発生したショッ
クウエーブは上記第3ポート内を高速で伝播して第3弁
の弁傘部に作用し、通常コイルスプリングからなる閉弁
用弾性装置が克服されて同第3弁が開放され、シリンダ
内に高圧領域が形成される。この高圧領域と、開いてい
る排気弁の下流側における排気ポート内の低圧との差圧
によって、シリンダ内の残留排気ガスが排気ポート内に
強制的に圧送され、押し出された排気ガスの代りに、吸
気ポートからの新気及び遅れて第3ポート内を流れて来
た圧縮空気源からの空気がシリンダ内に供給される。上
記弁装置を瞬間的に開くことによって生起されるショッ
クウエーブの波動圧力により第3弁が開放され掃気が行
なわれるので、動弁カムやロッカアーム等通常の動弁機
構を必要とせず、またショックウエーブ発生媒体として
の圧縮空気の消費量は十分少量で足る。また、所望によ
、上記弁装置を吸気行程の終期に瞬間的に開くことに
より、上記掃気と同様に、ショックウエーブの波動圧力
を利用して吸気ポート内の吸気をシリンダ内に誘引する
と共に、空気通路から第3ポートに流れてきた圧縮空気
源からの空気を過給することができる。なおまた、上記
掃気、又は掃気及び過給は、エンジン出力が特に要求さ
れる全力運転時又はその近傍の高負荷運転時に、選択的
に行なうことが殊に有効であり、高出力が要求されない
部分負荷運転時は必ずしも必要がないので休止すること
ができ、これによって圧縮空気の消費量を一層低減する
ことができる。
【0008】また、上記第2発明によれば、上記弁装置
の瞬間的に開放により生起されたショックウエーブが、
第3弁に作動的に連結された圧力応動アクチュエータに
も作用して同第3弁が開かれるので、第3弁を閉方向に
付勢する弾性装置(通常はコイルスプリングが用いられ
る)のばね定数を、上記第1発明より大きく設定するこ
とができ、この結果、圧縮行程及び爆発燃焼行程におけ
る高圧吸気及び高圧燃焼ガスのシール性を確保すること
ができる。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面について具体
的に説明する。先づ、図1及び図2に示した第1発明の
実施例において、図中符号10はトラック用直接噴射式
ディーゼルエンジンのピストンを示し、同ピストンはそ
の頂面に凹設された燃焼室キャビティ12を具えてい
る。また、同ピストン10はコネクティングロッド14
を介して図示しないクランクシャフトに連結され、クラ
ンクケース16に形成されたシリンダ18内を往復摺動
する。
【0010】クランクケース16上にシリンダヘッド2
0が装架され、同シリンダヘッドには排気ポート22及
び吸気ポート24が設けられている。同排気ポート22
のシリンダ18に連通する開口端付近に排気弁26が配
設されると共に、吸気ポート24のシリンダ18に連通
する開口端付近に吸気弁28が配設されている。さら
に、シリンダヘッド20には、上記燃焼室キャビティ1
2を指向して燃料噴射弁30が設けられ、また上記燃焼
室キャビティ12に対向する部位において一端が上記シ
リンダ18に連通する第3のポート32が設けられ、同
ポートのシリンダ側開口端付近には、弁ばね34により
常時閉方向に付勢されている第3弁36が配設されてい
る。(なお、図1では、排気ポート22、吸気ポート2
4、第3ポート32、排気弁26、吸気弁28、第3弁
36、燃料噴射弁30及び第3ポート32が、便宜的に
同一平面内に図示されているが、技術上良く知られてい
るように、上記各弁部材及びポートはシリンダ18上方
のシリンダヘッド部分に、互に干渉しないように異る平
面内に配置されるのが寧ろ一般的であり、また燃料噴射
弁30は、ピストン10の頂面に対し実質的に垂直に画
かれているが、主として配置スペースの関係から、ピス
トン頂面に対し適宜傾けて配置されることが多い。)
【0011】上記第3ポート32のシリンダヘッド外側
に開口する他端には、一端を圧縮空気源としてのエアタ
ンク38に接続された空気通路40の他端が連結され、
同空気通路40には、ショックウエーブ発生用の弁装置
42が介装されている。上記エアタンク38には、エン
ジンのクランク軸に連動して駆動されるエアコンプレッ
サ44から吐出される高圧(好ましくは5気圧以上)の
圧縮空気が充填される。代案として、上記エアコンプレ
ッサ44の吐出圧縮空気を直接上記ショックウエーブ発
生用弁装置に供給することができ、この場合、エアコン
プレッサ44の吐出側にライン圧力を保持するための適
宜のアキュムレータ(例えば窒素ガス封入式ゴム袋型ア
キュムレータ、ピストン型アキュムレータ等)が接続さ
れる。なお、上記弁装置42は、スペース的に許容され
れば、シリンダヘッド20内において第3ポート32に
介装することができる。
【0012】上記ショックウエーブ発生用の弁装置42
は、開閉指令信号に対して応答性が優れ、換言すれば信
号を受けて瞬間的に開閉される適宜の弁装置が採用さ
れ、図示の実施例では、弁ハウジング46と、同弁ハウ
ジング内の弁座48と協働する弁部材50と、同弁部材
を常時閉方向に付勢する弁スプリング52と、付勢され
ることによって上記弁スプリングの閉弁力に抗し上記弁
部材50を開方向に駆動するソレノイド54とから構成
されており、上記弁ハウジング46には圧縮空気源38
に接続された空気入口56が設けられている。
【0013】上記ソレノイド54は、エンジンの回転数
Ne、エンジンの負荷Le、クランク角θc等、エンジ
ンの運転状態に関する信号を受容して、各シリンダのシ
ョックウエーブ発生用弁装置42のソレノイド54を付
勢し又は消勢する出力信号を供するコントローラ又は制
御装置58によって制御される。
【0014】上記構成において、ショックウエーブ発生
用の弁装置38は、縦軸に弁リフトhvをとり、横軸に
クランク角θcをとって示した図2の弁リフト線図にお
いて、排気行程の終期即ち排気弁26のリフト曲線he
xの閉じ終り近くの期間A、及び吸気行程の終期即ち図
における期間Bの少くとも前者、又は双方において、上
記制御装置58の出力信号により、瞬間的に開閉され
る。また、上記期間A及びBにおける弁装置42の瞬間
的開閉は、好ましくは、エンジンの出力が特に要求され
る運転状態において行なわれる。しかしながら、所望に
よりエンジンのすべての運転状態において上記弁装置4
2を開閉させることも勿論可能である。
【0015】さて、上記期間A及びBにおいて、制御装
置58からソレノイド54に付勢出力が供給されると、
弁部材50が図1に示されているように開位置に変位
し、圧縮空気源38の高圧圧縮空気が瞬時に空気通路4
0に噴出するので、ショックウエーブが発生する。発生
したショックウエーブが、シリンダヘッド20内の第3
ポート32を通り第3弁36の弁傘部に作用して、弁ば
ね34が克服され同第3弁が開放される。この結果、シ
ョックウエーブがシリンダ18内に入り、燃焼室キャビ
ティ12の上方部分に高圧領域が形成される。
【0016】上記高圧領域の発生により、排気行程終期
の期間Aでは、排気ポート22の低圧と、上記高圧領域
との圧力差によって、燃焼室キャビティ12内の残留排
気ガスが排気ポート22内に圧送され、ショックウエー
ブに続いて第3ポート32に流入してきた圧縮空気が燃
焼室キャビティ12内に流入して、効果的なガス交換が
行なわれる。燃焼室キャビティ12内の残留排気ガスは
勿論高温であるので、これを効果的に掃除することによ
って、吸気行程で吸入される吸気の温度上昇を有効に防
止し、体積効率の向上、従ってエンジン出力の向上を達
成することができる。さらに、圧縮終了時の吸気温度が
低減するので、燃焼ガスの最高温度及びその接続時間を
低減し、排気ガス中のNOx及びスモークを低減するこ
とができる。
【0017】また、図2の吸気行程終期Bにおいても同
様に、第3弁36の出口部分付近のシリンダ18内に上
記高圧領域が生成されること及び第3ポート32から圧
縮空気が流入することによって、吸気ポート24からシ
リンダ内に流入した吸気を加圧することができ、これに
より過給効果が得られる。技術上良く知られているよう
に過給の結果、相応してエンジン出力の増大が達成され
る。
【0018】上記構成によれば、第3弁36が従来装置
のように動弁カムを含む動弁機構により開閉されず、弁
装置42の瞬間的開放により生起されるショックウエー
ブによって開閉制御されるので、エンジンの運転状態に
応じ適切なタイミングで第3弁36を開き、燃焼室キャ
ビティ12を含むシリンダ18内の排気ガスの掃除を確
実かつ効果的に行なうことができる。また、上記ショッ
クウエーブ発生のために使われた圧縮空気、及び第3弁
36の開弁後引続き弁装置42から第3ポート32に供
給された圧縮空気は、すべて新気として燃料の燃焼に貢
献するので圧縮空気の無駄な消費がない利点がある。さ
らに、特にエンジンの出力が要求される全力運転時又は
その近傍の高負荷運転時にのみ、上記排気行程終期A及
び吸気行程終期Bの少くとも一方、又は双方において弁
装置42を瞬間的に開放しショックウエーブを発生させ
ることにより、圧縮空気の消費量をなお一層低減し得る
追加の利点がある。
【0019】次に、第2発明の実施例を図3について具
体的に説明する。この発明では、第3弁36の弁ステム
36′に、ダイヤフラム60を具えた圧力応動アクチュ
エータ62が作動的に連結されている。同アクチュエー
タ62のダイヤフラム上側の圧力室64に分岐通路66
の一端が連通され、同分岐通路66の他端は、空気通路
40に接続されている。その他の構成は、前記第1発明
の実施例と実質的に同一であるので、同一の符号を付し
重複説明は省略する。
【0020】この構成によれば、図2に示された排気行
程終期の期間A及び吸気行程終期Bの何れか一方、又は
双方において、ショックウエーブ発生用の弁装置42を
瞬間的に開放すると、弁装置下流の空気通路40にショ
ックウエーブが発生する。発生したショックウエーブ
は、上記通路40からシリンダヘッド20内の第3ポー
ト32内を伝播し第3弁36の弁傘部に作用すると共
に、分岐通路66から圧力応動アクチュエータ62のダ
イヤフラム60に作用する。
【0021】上記ダイヤフラム60の受圧面積を第3弁
36の傘部の受圧面積より十分大きく設定することは容
易であり、かつダイヤフラム60は薄板製で慣性が小さ
いので、主としてダイヤフラム60に作用するショック
ウエーブにより第3弁36が極めて応答性良く開弁され
る。第3弁36の開弁により、第3ポート32の開口端
付近に高圧領域が形成され、前記第1発明と同様に、燃
焼室キャビティ12を含むシリンダ18内の残留排気ガ
スが効果的に掃除され(期間A)、また効果的な過給
(期間B)が行なわれ、エンジン出力の向上及び排気ガ
ス性能の改善、即ちNOx及びスモークの低減が達成さ
れる。上記圧力応動アクチュエータ62を設けることに
よって、ショックウエーブによる第3弁36の開弁力を
十分大きくすることができるので、第3弁36を常時閉
方向に付勢する弁ばね34のばねを上記第1発明より大
きくして、圧縮行程及び爆発燃焼行程における第3弁3
6のシール性を高くし得る利点がある。さらに、ショッ
クウエーブの第1の伝播通路となる弁装置42下流の空
気通路40及び第3ポート32の長さと、第2の伝播通
路となる弁装置42下流の空気通路40及び分岐通路6
6の長さとを、略等しく設定し、発生したショックウエ
ーブが圧力応動アクチュエータ62及び第3弁36の弁
傘部に略同時に作用するように設定することによって、
第3弁36の開放を一層確実かつ容易に行なうことがで
き、相応して弁ばね34の設定ばね力を小さくし、圧縮
行程及び爆発燃焼行程における第3弁のシール性をさら
に向上することができる。
【0022】なお、上記第1及び第2発明の実施例にお
いては、ピストン10の頂面に凹設された燃焼室キャビ
ティ12がトロイダル型燃焼室の場合が例示されている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、ヘッセル
マン型燃焼室、レイランド型燃焼室、その他皿型等任意
形状の燃焼室キャビティを有する種々の直接噴射型ディ
ーゼルエンジン等に広く適用することができる、また、
ショックウエーブ発生用弁装置42として、ソレノイド
54をアクチュエータとした電磁弁が示されているが、
応答性が優れ瞬間的に開閉し得る油圧あるいは圧縮空気
作動の弁装置を適宜に採用することができる。
【0023】
【発明の効果】叙上のように、第1発明に係る内燃機関
は、シリンダヘッドに吸気ポート及び排気ポートとは独
立に設けられた第3のポート、上記シリンダヘッドに吸
排気弁とは別個に装着されて上記第3ポートの燃焼室側
開口部を開閉しかつ弾性装置により閉方向に付勢された
第3の弁、圧縮空気を貯溜する圧縮空気源、一端が上記
第3ポートに連通されると共に他端が上記圧縮空気源に
連通された空気通路、上記第3ポート又は空気通路に介
装されたショックウエーブ発生用の弁装置、及び上記エ
ンジンの運転状態に応じて上記弁装置を瞬間的に開閉す
る信号を出力する制御装置を備え、上記制御装置は、エ
ンジン運転状態が全負荷で且つ排気行程の終期に、掃気
用のショックウエーブを供給すべく、上記弁装置を瞬間
的に開閉制御することを特徴とし、エンジンの全負荷運
転時に、排気ガスの掃除を行ない、また所望により、
除及び過給の双方を効果的に行なうことにより、エンジ
ン出力の増大及び排気ガス性能の向上を達成することが
でき、しかも圧縮空気の消費量が少なく運転コストが安
い内燃機関を提供し得る利点があり、また上記第1発明
の構成に加え、上記弁装置より下流の第3ポート又はシ
ョックウエーブ用通路に連通され、ショックウエーブに
応動して第3弁を開方向に駆動する圧力応動アクチュエ
ータを設けたことによって、上記第1発明の利点及び効
果に加え、第3弁の開閉を一層確実にし、かつ圧縮行程
及び爆発燃焼行程における同第3弁のシール性を向上し
得る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の一実施例を示す概略構成図である。
【図2】図1に示したエンジンの弁リフト線図である。
【図3】第2発明の一実施例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10…ピストン、20…シリンダヘッド、22…排気ポ
ート、24…吸気ポート、26…排気弁、28…吸気
弁、32…第3ポート、36…第3弁、38…圧縮空気
源、40…空気通路、42…弁装置。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドに吸気ポート及び排気ポ
    ートとは独立に設けられた第3のポート、上記シリンダ
    ヘッドに吸排気弁とは別個に装着されて上記第3ポート
    の燃焼室側開口部を開閉しかつ弾性装置により閉方向に
    付勢された第3の弁、圧縮空気を貯溜する圧縮空気源、
    一端が上記第3ポートに連通されると共に他端が上記圧
    縮空気源に連通された空気通路、上記第3ポート又は空
    気通路に介装されたショックウエーブ発生用の弁装置、
    及び上記エンジンの運転状態に応じて上記弁装置を瞬間
    的に開閉する信号を出力する制御装置を備え、上記制御
    装置は、エンジン運転状態が全負荷で且つ排気行程の終
    期に、掃気用のショックウエーブを供給すべく、上記弁
    装置を瞬間的に開閉制御することを特徴とする内燃機
    関。
  2. 【請求項2】 シリンダヘッドに吸気ポート及び排気ポ
    ートとは独立に設けられた第3のポート、上記シリンダ
    ヘッドに吸排気弁とは別個に装着され上記第3ポートの
    燃焼室側開口部を開閉しかつ弾性装置により閉方向に付
    勢された第3の弁、圧縮空気を貯溜する圧縮空気源、一
    端が上記第3ポートに連通されると共に他端が上記圧縮
    空気源に連通された空気通路、上記第3ポート又は空気
    通路に介装されたショックウエーブ発生用の弁装置、同
    弁装置より下流の上記第3ポート又は空気通路に連通さ
    れショックウエーブに応動して上記第3弁を開方向に駆
    動する圧力応動アクチュエータ、及び上記エンジンの運
    転状態に応じて上記弁装置を瞬間的に開閉する信号を出
    力する制御装置を備えたことを特徴とする内燃機関。
  3. 【請求項3】 上記制御装置は、エンジン運転状態を検
    出する手段として、少なくとも負荷を検出する負荷セン
    サ、及びクランクシャフトの回転数を検出する回転数セ
    ンサを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の内燃機関。
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JPH0644031U (ja) * 1992-11-12 1994-06-10 株式会社エンパイヤ 電線速結端子

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