JP3081705B2 - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JP3081705B2
JP3081705B2 JP04148493A JP14849392A JP3081705B2 JP 3081705 B2 JP3081705 B2 JP 3081705B2 JP 04148493 A JP04148493 A JP 04148493A JP 14849392 A JP14849392 A JP 14849392A JP 3081705 B2 JP3081705 B2 JP 3081705B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高感度で高耐久性な電
子写真感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、有機感光体(OPC)が複写機、
プリンターに多く使用されている。これらのOPCは電
荷発生層(CGL)、電荷移動層(CTL)を順次積層
した構成である。CTLは低分子移動材(CTM)をバ
インダー樹脂中に、ある濃度で溶かし、フィルムにして
いる。CTMの添加はバインダー樹脂本来の機械的強度
を低下させ、CTLフィルムは脆く、引張り強度の低い
膜となる。この機械的強度低下が感光体の摩耗、傷、剥
離、クラックなどの原因となる。一方、ポリビニルカル
バゾール、ポリビニルアントラセン、ポリビニルピレン
(M.Stolkaらが(J.Polym.Sci.V
OL21.969)提案した重合体)Japan Ha
rd Copy89′ P.67に記載のヒドラゾンの
ビニル重合体などのCTLの高分子量化が試みられてい
るが、CTLフィルムは依然として脆く、機械的強度の
向上に至っていない。また上記高分子CTMは感度、残
留電位などの点で十分でなく感光体としての耐久性が低
い。またCTMをバインダー樹脂中に分散し、その後バ
インダー樹脂を硬化させたものが提案されているが、C
TM濃度が30〜50%と高い為、硬化反応が十分でな
く、樹脂間からCTMが抜けて摩耗し問題の解決には至
っていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の実情に鑑みなされたものであって、機械的強度に優
れると共に高感度かつ高耐久性の電子写真感光体を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、導電性
支持体上に電荷発生層、電荷移動層を順次積層した電子
写真感光体において、電荷移動層に、下記化1で表わさ
れるポリカーボネート樹脂を含有させ、炭素−炭素二重
結合を有する電荷移動材とを、熱、あるいは光のエネル
ギーによって反応させることにより電荷移動層を形成し
たことを特徴とする電子写真感光体が提供される。
【化1】 (式中、R1、R2は水素、炭素数1〜10のアルキル
基、アリール基、R1とR2は共に環状を形成したもの、
nは重合度を表わす。)
【0005】即ち、本発明者らは、CTLバインダー樹
脂にアリル基をもつポリカーボネート樹脂含有させ、
光、熱のエネルギーでラジカル、あるいはイオンの発生
によって炭素−炭素二重結合をもった電荷移動材と反応
させ、高分子量化をはかることにより、高硬度の電荷移
動層硬化膜が得られることを知見した。本発明はかかる
知見に基づいてなされたものである。
【0006】本発明で用いる前記化1で表わされるアリ
ル基を有するポリカーボネート樹脂の具体例の繰り返し
単位としては、次の表1に示すものが挙げられる。
【表1】
【0007】本発明のバインダー樹脂としては前記表1
に示す繰り返し単位を有するホモポリマーのほかにビス
フェノールモノマー、テレフタル酸、イソフタル酸、ア
ジピン酸などの二塩基酸、オルガノポリシロキサン等と
の共重合体でもよく、共重合は樹脂のTg点、フィルム
強度、摩擦係数、硬度、CTMとの相溶性などのコント
ロールが可能である。共重合モノマーとして次の表2に
示すモノマーが挙げられる。
【表2】
【0008】本発明のポリカーボネート樹脂は前記化1
で表わされるポリカーボネートの原料アリル基置換ビス
フェノール、又は該ビスフェノールと共重合成分とをア
ルカリ存在下ホスゲンと反応あるいは、ジフェニールカ
ーボネートとの脱フェノールから合成する。重合はホス
ゲンと、アリル基置換ビスフェノールの単重合体、アリ
ル基置換ビスフェノールの共重合体、アリル基置換ビス
フェノールとアリル未基置換ビスフェノールとの共重合
体などで、0.7gを塩化メチレン100mlに溶解し
た20℃に於ける溶液の比粘度が0.159〜1.89
0の範囲のものであって末端停止剤としてp−tert
−ブチルフェノール、フェノール、p−クミルフェノー
ル、p−tert−オクチルフェノール等が挙げられ
る。
【0009】本発明のアリル基を有するポリカーボネー
トからなるバインダー樹脂と反応して硬化膜を形成す
る、炭素−炭素二重結合を有する電荷移動材(CTM)
としては、次の化2〜化4で表わされるトリフェニルア
ミン構造を有するもの、及び化5で表わされるスチレン
誘導体が好ましい。
【0010】
【化2】
【0011】
【化3】
【0012】
【化4】
【0013】
【化5】 (但し、化2〜化4中、R3:水素、メチル基 R8,R9,R10,R11:水素、同一もしくは相異なる、
置換、未置換の直鎖又は分岐のアルキル基、又はアルコ
キシ基、置換、未置換のアリール基、アリールオキシ
基、アラルキル基、ハロゲン、置換、未置換のアミノ基 R12,R13:同一もしくは相異なる、置換、未置換の直
鎖又は分岐のアルキル基、又は置換、未置換のアリール
基、置換、未置換のアミノ基、R12,R13が共に結合し
て環状を形成したもの Z:−O−、−OCnH2n−、−OCnH2nO− n:1〜10の整数 n2:1〜5の整数を表わす s:0又は1 t:0又は1)
【0014】前記化2〜化5で表わされる化合物の具体
例を次の表3に示す。
【表3−(1)】
【0015】
【表3−(2)】
【0016】
【表3−(3)】
【0017】
【表3−(4)】
【0018】
【表3−(5)】
【0019】
【表3−(6)】
【0020】これら反応性バインダー樹脂(R)と反応
性CTMは任意に混合されCTLを形成する。CTM/
Rの混合比率は1〜60/10の重量比で好ましくは5
〜50/10重量比である。5/10以下ではCTMの
イオン化ポテンシャル、移動度などの特性があるもの
の、CTM間が離れ電気特性が十分でなく、感度不足、
残留電位の蓄積が確認される。また50/10以上では
塗膜形成時の粘度不足によるタレ、場合によってはCT
Mの結晶化が起こり、更に塗膜は高硬度になるものの反
面脆く、耐衝撃性が低下し打痕による剥離の発生である
ので好ましくない。尚、CTLには従来公知のバインダ
ー樹脂を混合してもよい。このような樹脂としては、特
にポリカーボネート、ポリエステルが好ましい。
【0021】反応性バインダー樹脂(R)と反応性CT
Mの反応開始剤として2,5−ジメチルヘキサン2,5
−ジヒドロパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、
ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキ
サイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(パーオキシベ
ンゾイル)ヘキシン−3などの過酸化物、アゾビスイソ
ブチルニトリルなどのアゾ系または、光硬化開始剤とし
てミヒラ−ケトン、ベンゾインイソプロピルエーテル、
1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンなどのケ
トン系などが用いられる。添加量はモノマーに対して
0.005〜0.5重量部程度であり、上記比率で溶媒
に溶解させ塗工液とする。
【0022】溶媒としてはメタノール、エタノール、プ
ロパノール、ブタノールなどのアルコール系、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン,シ
クロヘキサノンなどのケトン系、酢酸エチル、酢酸ブチ
ルなどのエステル系、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、プロピルエーテルなどのエーテル系、ジクロロメタ
ン、ジクロロエタン、トリクロロエタン、クロロベンゼ
ンなどのハロゲン系、ベンゼン、トルエン、キシレンな
どの芳香族系、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、
セロソルブアセテートなどのセロソルブ系などが挙げら
れる。塗工法としてはかかる溶媒に前記組成物を濃度1
0〜70%で溶解した浸漬法、スプレー法、ロール法な
どの工法が適用される。
【0023】本発明では前記反応性CTMと他のCTM
を併用させてもよい。このようなCTMとしては、オキ
サゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体(特開昭52
−139065、52−139066号公報に記載)、
ベンジジン誘導体(特開昭58−32372号公報に記
載)、α−フェニルスチルベン誘導体(特開昭57−7
3075号公報に記載)、ヒドラゾン誘導体(特開昭5
5−154955、55−156954、55−520
63、56−81850号などの公報に記載)、トリフ
ェニルメタン誘導体(特公昭51−10983号公報記
載)、アントラセン誘導体(特開昭51−94829号
公報記載)、スチリル誘導体(特開昭56−2924
5、58−198043号公報に記載)、カルバゾール
誘導体(特開昭58−58552号公報に記載)、ピレ
ン誘導体(特開平2−94812号公報記載)などが挙
げられる。CTL膜厚は10〜100μmで、好ましく
は15〜30μmで形成される。
【0024】CGLは、CGM単独、あるいはCGMと
バインダー樹脂とから形成され、膜厚は0.02〜3μ
m、好ましくは0.05〜1μmである。CGMとして
は、例えば、シーアイピグメントブルー25(C.I.
No.21180)、シーアイピグメントレッド41
(C.I.No.21200)、シーアイアシットレッ
ド52(C.I.No.45100)、シーアイベーシ
ックレッド3((C.I.No.45210)、ポルフ
ィリン骨格を有するフタロシアニン系顔料、アズレニウ
ム塩顔料、スクアリック塩顔料、カルバゾール骨格を有
するアゾ顔料(特開昭53−95033)、スチルベン
骨格を有するアゾ顔料(特開昭53−138229)、
トリフェニルアミン骨格を有するアゾ顔料(特開昭53
−132547)、ジベンゾチオフェン骨格を有するア
ゾ顔料(特開昭54−21728)、オキサジアゾール
骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−12742)、フ
ルオレノン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−228
34)、ビススチルベン骨格を有するアゾ顔料(特開昭
54−17733)、ジスチリルオキサジアゾール骨格
を有するアゾ顔料(特開昭54−2129)、ジスチリ
ルカルバゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−1
7734)、カルバゾール骨格を有するトリスアゾ顔料
(特開昭57−195767、57−195768)、
アントラキノン骨格を有するアゾ顔料(特開昭57−2
02545)等、さらにC.I.No.59300バッ
トオレンジ3などの縮合多環キノン化合物、C.I.N
o.38001などのペリレン化合物、セレンおよびセ
レン合金、a−シリコンなどが電荷発生材として使用で
きる。
【0025】これら電荷発生材をボールミル、アトライ
ターで粉砕、分散する。溶媒はシクロヘキサノン、メチ
ルエチルケトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、酢
酸ブチル、トルエン、セロソルブ系等を使用し平均粒径
0.5μm以下にする。バインダー樹脂を併用する場合
はバインダー樹脂としてはポリビニルブチラール、エチ
ルセルロース、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリ
エステル、ポリメチルメタクリレート、ポリウレタン樹
脂等が使用でき、電荷発生材(P)とバインダー樹脂
(R)との比率はP/R=100/0〜200、好まし
くは100/10〜100である。ついで前記した膜厚
となるとなるようにを浸漬法、スプレー法、ロールコー
ト法等で塗工する。又、蒸着法、CVD法、スパッタリ
ング法などでも形成できる。
【0026】感光層は、アルミニウム、アルミニウム合
金、ニッケル、クロム、ニクロム、銅などの金属、酸化
錫、酸化インジウムなどの金属酸化物、蒸着又はスパッ
タリングにより、フィルム状もしくは円筒状のプラスチ
ック、紙等に被覆したもの、あるいは、アルミニウム、
アルミニウム合金、ニッケル、ステンレス等の板および
それらをD.I.,I.I.,押し出し、引抜き等の工
法で素管したもの、または、素管化後、切削、研磨等で
表面処理した管等の導電性支持体上に設ける。その際、
接着性向上、電荷注入防止等の目的で中間層を設けてよ
い。中間層としては、ポリアミド、ポリウレタン、シリ
コーン樹脂、フェノール樹脂、アルデヒド−メラミン樹
脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポ
リアクリルアニリド、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイ
ン酸共重合体等の樹脂層、あるいは、これら樹脂中にS
iO2、Al23、ZnO、TiO2、ZnS、Zr
2、SnO2、In2O等の顔料粒子を分散したもの
も、中間層として用いることができる。これら中間層の
膜厚は、0.05〜20μmで好ましくは、0.1〜1
0μmである。
【0027】
〔化1で示されるポリカーボネート樹脂の合成例〕
合成例1 撹拌機、温度計、ガス導入管、及び還流冷却器を備えた
反応槽に乾燥窒素ガスを流しながら、48.5%カセイ
ソーダ水溶液53部、水242.8部、2,2−ビス
(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン66
部を仕込んで溶解した。この溶液を20℃に冷却し激し
く撹拌しながらホスゲンガス27.6部を1時間かけて
吹き込んだ。その後48.5%カセイソーダ水溶液8.
9部を加えさらに反応停止剤としてp−tert−ブチ
ルフェノール9.96部を加えた後トリエチルアミン
0.97部を加えて30℃で2時間撹拌を続けた。反応
終了後、塩化メチレン相を分離し水洗後塩酸酸性とした
後水洗を繰り返し溶存塩類を除去した。その後塩化メチ
レンを50℃で以下の温度で蒸発して除きポリマーを得
た(収率99%)。得られたポリマー0.7gを塩化メ
チレン100mlに溶解して20℃で測定した溶液の比
粘度は0.369であった。このものは塩化メチレン、
クロロホルム、トルエン、テトラヒドロフラン等に可溶
であった。
【0028】合成例2 合成例1で用いた装置に合成例1と同様にして48.5
%カセイソーダ水溶液53.7部、水230.8部、
2,2−ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)
プロパン31.3部、1,1−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)シクロヘキサン27.3部を仕込んで溶解し
た。この溶液に合成例1と同様にしてホスゲンガスを2
6.2部を1時間かけて吹き込んだ。その後48.5%
カセイソーダ水溶液8.4部とp−tert−ブチルフ
ェノール0.61部を加えた後トリエチルアミン0.0
5部を加え2時間撹拌を続けた。反応終了後合成例1と
同様に処理して比粘度0.406のポリマーを得た(収
率99%)。このものは塩化メチレン、クロロホルム、
トルエン、テトラヒドロフラン等に可溶であった。
【0029】合成例3 合成例1で用いた装置を用いて、合成例2の1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン27.3
部の代わりに2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン26.0部を用いた以外は合成例
2と同様に処理して比粘度0.413のポリマーを得た
(収率98%)。このものは塩化メチレン、クロロホル
ム、トルエン、テトラヒドロフラン等に可溶であった。
【0030】以下表4に示した共重合体を合成例2と同
様に合成し、比粘度0.370〜0.470の共重合体
を得た。
【表4】
【0031】実施例1 80φmm、340mmのAlに下記処方の下引き層塗
工液を浸漬法で塗工し、120℃、10分間、乾燥して
0.3μmの下引き層をもうけた。 下引き層塗工液 ポリアミド樹脂(CM−8000、東レ社製) 100g メタノール 1200g n−ブタノール 1200g 次いで上記下引き層上に下記電荷発生層塗工液を塗工
し、120℃、10分間、乾燥して0.3μmの電荷発
生層を設けた。 電荷発生層塗工液
【化6】 シクロヘキサン 250g メチルエチルケトン 250g 上記処方をボールミルにて72時間粉砕、分散した後、
メチルエチルケトン500gを加え、再度3時間分散
し、できたミルベースをシクロヘキサノン250g、メ
チルエチルケトン250gの混合溶媒でレットダウンし
て塗工液とした。次いで上記電荷発生層上に下記電荷移
動層塗工液を浸漬法で塗工し、130℃で乾燥し、図1
に示した光硬化装置でCTLを硬化し膜厚23μmのC
TLを設けた。 電荷移動層塗工液
【化7】
【化8】 テトラヒドロフラン 3000g シリコンオイル(KF−50 信越化学社製) 0.06g 以上の様にして感光体を作成した。
【0032】実施例2〜3 表5に示すCTMとバインダー樹脂を使用した以外は、
実施例1と同様にして実施例2及び3の感光体を作成し
た。結果を表5に示す。
【0033】実施例4 実施例1と同様に下引き層、CGLを設けた上に下記電
荷移動層液を浸漬法で塗工し130℃で30分間乾燥、
硬化して膜厚23μmのCTLを設けた。 表3中No.15の化合物 300g 合成例4のバインダー樹脂 300g ベンゾイルパーオキサイド(固形分50%ペースト状) 5g シリコンオイル(KF−50 信越化学社製) 0.06g トルエン 3000g
【0034】実施例5〜6 実施例4と同様に下引き層、CGLを設けた上に表5に
示した実施例5及び6のCTM300g、バインダー樹
脂300gに代えて同様にて硬化CTL23μmの感光
体を作成した。
【0035】比較例1 実施例1と同様に下引き層、電荷発生層を設けた上に下
記電荷移動層液を浸漬法で塗工、130℃、30分間で
乾燥して膜厚23μmのCTLを設けた。
【化9】 PC−A(ポリカーボネートA樹脂 C−1400帝人化成社製) 300g シリコ−ンオイル(KF−50 信越化学社製) 0.06g 塩化メチレン 3000g
【0036】比較例2 比較例1のバインダー樹脂PC−A 300gをPC−
Z(1,1−シクロヘキシリデン4,4′−ジフェニー
ルカーボネート)樹脂300gに代えた以外は比較例1
と同様にして感光体を作製した。
【0037】比較例3 比較例1のバインダー樹脂PC−A 300gを合成例
2のバインダー樹脂300gに代えた以外は比較例1と
同様にして感光体を作製した。
【0038】実施例1〜3の光硬化は図1、2の光硬化
装置で行なった。図中のは感光体ドラムでベルトコン
ベアー上の支持台に設置され支持台は10rpm
の速度で回転しながらベルトコンベアー走行速度1m
/minで移動させ、ランプハウス内を通過させる。
ランプハウス内は水銀灯光量120W/cmを4灯、
感光体ドラムとの距離10cmで設置され、上部に排気
ファンが設けられている。CTLの光硬化後アームで
支持台から脱離する。作製した感光体を特開昭60−
100167号で示されている装置に装着し、1000
rpmに回転させ、暗中、負の6Kvの電圧を放電し、
20秒間印加した時の電位(Vm)を求め、その後放電
をやめ20秒間暗減衰させて、その時の電位(Vo)、更
にタングステン光を光量26Lux、スリット巾6mm
で照射してVoから半減する量E1/2、1/10になる量
をE1/10として感度を求めた。また、20秒後の電位を
Vrとした。これら作成した感光体を(株)リコー製F
T−4820に装着し、10万枚の耐久試験を行なっ
た。なお初期暗部電位(VD)を800V、明部電位(V
L)を80Vに設定した。
【0039】
【表5】
【0040】
【発明の効果】前記表5から明らかな様に、本発明の電
子写真感光体は摩耗量が少なく、それに伴い画像劣化が
なく、機械的強度に優れると共に高感度かつ高耐久性な
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で好ましく用いられるCTL層の形成装
置である。
【図2】本発明で好ましく用いられるCTL層の形成装
置のランプハウス内の拡大図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 5/07 CA(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に電荷発生層、電荷移動
    層を順次積層した電子写真感光体において、電荷移動層
    に、下記化1で表わされるポリカーボネート樹脂を含有
    させ、炭素−炭素二重結合を有する電荷移動材とを、
    熱、あるいは光のエネルギーによって反応させることに
    より電荷移動層を形成したことを特徴とする電子写真感
    光体。 【化1】 (式中、R1、R2は水素、炭素数1〜10のアルキル
    基、アリール基、R1とR2は共に環状を形成したもの、
    nは重合度を表わす。)
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