JP3081076B2 - 無線通信装置におけるアンテナ・ダイバーシチ方法 - Google Patents

無線通信装置におけるアンテナ・ダイバーシチ方法

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JP3081076B2 JP05049464A JP4946493A JP3081076B2 JP 3081076 B2 JP3081076 B2 JP 3081076B2 JP 05049464 A JP05049464 A JP 05049464A JP 4946493 A JP4946493 A JP 4946493A JP 3081076 B2 JP3081076 B2 JP 3081076B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、TDMA/TDDの無
線通信方式を採用した無線電話装置等に適用する、アン
テナ・ダイバーシチの制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】TDMA/TDDの無線通信方式を採用
した無線電話装置では、アンテナ・ダイバーシチ方法に
よる制御が行なわれるがこのような制御装置の一従来例
を図14に示す。図14において、符号1は第1のアン
テナ、2は第2のアンテナ、3は第1のアンテナ1と第
2のアンテナ2を切り替えるアンテナ切替スイッチ、4
は送受信機、5は無線制御部である。送受信機4は、第
1の受信機6と、第1の復調器7と、第2の受信機8
と、第2の復調器9と、第1および第2の受信機6、8
の受信電界レベルを比較する受信電界レベル比較部10
と、この受信電界レベル比較部10により第1および第
2の復調器7、9の信号出力を切り替える受信機切替ス
イッチ11と、送信機16とから構成されている。無線
制御部5は、受信電界レベル比較部10が出力する受信
電界レベルを入力する受信電界レベル記憶部13と、ア
ンテナの切り替え動作をコントロールするアンテナ切替
制御部14とから構成されている。
【0003】このような従来の制御装置について、その
動作を説明する。図14において、アンテナ切替スイッ
チ3の切り替えは、受信スロット単位で行ない、受信も
しくは送信に先立ち、無線制御部5が送受信の動作タイ
ミング信号15に基づき切り替え制御する。また、受信
時には第1の受信機6および第2の受信機8からのそれ
ぞれの受信電界レベル情報を受信データのビット単位で
受信電界レベル比較部10が判定する。そして、受信電
界レベル比較部10が判定して第1および第2の受信機
6、8にそれぞれ接続された第1および第2の復調器
7、9のうちいずれか一方の復調器を受信機切替スイッ
チ11で切り替え、ビット単位またはシンボル単位また
はスロット単位のいずれかにて受信データ12として出
力する。
【0004】このように、上記従来の無線電話装置のダ
イバーシチ方法では、受信機と復調器がそれぞれ2系統
で構成され、且つ2つの復調器からの復調データのいず
れか一方を採用するための判定・選択回路を持つように
構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のTDMA/TDD通信方式の無線電話装置のダ
イバーシチ方法では、受信機と復調器がそれぞれ2系統
必須となり、且つ2つの復調器からの復調データのいず
れか一方を採用するための、受信電界強度と復調データ
選択回路を持たなければならず、また制御部も複雑とな
り、全体として複雑で高価な構成の制御装置になるとい
う不具合があった。
【0006】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
で、その第1の目的は、受信系統の構成を簡素化して製
品のコストの低廉化と小型化を実現し、受信データの取
りこぼしのない優れた無線通信装置を使用したアンテナ
・ダイバーシチ方法を提供することである。
【0007】本発明の第2の目的は、有効データの受信
に使用するアンテナ系の選択、切り替えを高精度に行う
ことができ、良好な通信品質を得ることのできるアンテ
ナ・ダイバーシチ方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、2本のアンテナの一方を一つの受信機に
それぞれ接続可能とするために、アンテナ切替スイッチ
を設け、且つ送信機、受信機を一系統にし、復調器も一
系統にし、制御部内の同期回路の同期タイミングにより
マイクロコンピュータにて無線制御部を通してアンテナ
系の切り替え制御を受信/送信それぞれTDMAスロッ
ト毎に行なうようにしたことを要旨とする。
【0009】本発明はまた、TDMA/TDD無線通信
装置のアンテナ・ダイバーシチ方法において、複数のア
ンテナを、受信TDMAスロットの受信電界強度測定開
始の都度、受信フレームの直前スロットにおいて前フレ
ームの受信TDMAスロットと異なるアンテナに切り替
え、受信フレームのプリアンブル部で電界レベルを測定
し、前フレームでの測定結果と比較し、その結果により
今回の受信レベルが低い時のみ、同じ受信フレームのう
ちのフレーム同期部で再度切り替えて、以後有効データ
の受信を行うことを要旨とする。
【0010】
【作用】本発明は、上記した構成により、受信機と復調
器を一系統で済ますことができるようにし、且つマイク
ロコンピュータにより種々の情報収集と、判定と、制御
をすることにより、簡単な構成の装置を使用したアンテ
ナダイバーシチを行うことができる。
【0011】また、通信品質を維持するために、アンテ
ナ系の切り替えタイミングを有効データの受信以前まで
に行なうようにし受信データの取りこぼしがなく、且つ
この切り替えも必要時のみ行なうように、マイクロコン
ピュータのソフトウェアによる制御を可能としている。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。図1は本発明による無線通信装置
としての無線電話装置の一実施例の概略構成を示すブロ
ック図である。この無線電話装置はTDMA/TDD
(時分割多重アクセス/時分割双方向)無線通信方式を
採用している。図1において符号20は無線信号を送受
信するための第1のアンテナ、21は同じく無線信号を
送受信するための第2のアンテナ、30は送受信時に採
用するアンテナ系を選択するためのアンテナ切替スイッ
チ、40は送信すべき音声信号を送出する送信機、50
は無線で送られてきた信号を受け取る受信機、60は受
信信号を復調する復調器、70は送信信号を変調する変
調器である。また符号80はこの無線電話装置の送受信
動作をコントロールする制御部、90は送信される音声
信号を符号化しまた受信された音声信号を復号化する音
声コーデック部、100はその他音声信号の送受信に必
要な機能を役割分担する周辺回路である。
【0013】第1および第2の2本のアンテナ20、2
1(以下、各々の系統をアンテナ系という)はダイバー
シチの効果を得るために規定の距離を確保して接続され
る。アンテナ切替スイッチで30は第1のアンテナ20
または第2のアンテナ21のいずれかと送信機40また
は受信機50を切り替え接続する。送信機40は変調器
70とアンテナ系のいずれか一方に接続する。受信機5
0は一系統のみで構成され、アンテナ系のいずれか一方
と復調器60に接続する。復調器60は一系統のみで構
成され、受信機50と制御部80に接続する。変調器7
0は送信機40と制御部80とに接続する。制御部80
は、この実施例に係る無線電話装置全体の動作タイミン
グを制御する同期回路81と、この無線電話装置全体の
動作を制御するマイクロコンピュータ82と、マイクロ
コンピュータ82の処理動作に必要なソフトウェア(プ
ログラム)を格納するソフトウェアメモリ83と、送受
信データをTDMAの動作速度に対応して処理するチャ
ネルコーデック部84と、アンテナ切替スイッチ30、
送信機40、受信機50をTDMAの動作速度に対応し
て動作制御する無線制御部85とから構成される。周辺
回路100は外部の装置(例えばPSTN網500)に
接続される。なお、音声コーデック部90と周辺回路1
00は、これらを適用する無線電話装置によりそれぞれ
回路構成が異なる。
【0014】上述のように、受信機50および復調器6
0は一系統で構成されているため、この実施例に係る無
線電話装置の受信系は図2に示すような構成になる。こ
の図に示されているように、アンテナ切替スイッチ30
は第1および第2のアンテナ20、21を一系統の受信
機50に接続することができるように、例えば4つのス
イッチ片30a、30b,30c,30dのそれぞれを
各辺上に有する平行四辺形(すなわちブリッジ回路)構
成のスイッチが用いられ、各スイッチ片間の相対向する
部位(30a,30b間および30c,30d間)に2
つのアンテナ20、21をそれぞれ接続し、またこれと
ば別の相対向する部位(30d,30a間および30
b,30c間)に送信機40と受信機50とをそれぞれ
接続して成る。このアンテナ切替スイッチ30は、デー
タ送信動作に際しては、スイッチ片30a〜30dのう
ちスイッチ片30aと30dが選択的にオン動作せしめ
られ、送信機40が第1のアンテナ20または第2のア
ンテナ21に接続される。また一方、データ受信動作に
際してはアンテナ切替スイッチ30のスイッチ片30a
〜30dのうちスイッチ片30bと30cが選択的にオ
ン動作せしめられ、受信機50が第1のアンテナ20ま
たは第2のアンテナ21に接続される。そして、アンテ
ナ切替スイッチ30は下記の5種類の切り替え状態を持
つ。 第1の切替状態: 送受信休止 4つのスイッ
チ片が全てオフ 第2の切替状態: アンテナ1送信 第1のアンテ
ナに送信機接続 第3の切替状態: アンテナ2送信 第2のアンテ
ナに送信機接続 第4の切替状態: アンテナ1受信 第1のアンテ
ナに受信機接続 第5の切替状態: アンテナ2受信 第2のアンテ
ナに受信機接続
【0015】受信機50で検波などの受信処理がなされ
復調器60によって復調された受信データは制御部80
内のマイクロコンピュータ82に送られる。また、受信
機50で検出された受信電界強度すなわち受信電界レベ
ルは制御部80内の無線制御部85に送られる。マイク
ロコンピュータ82は、CRCエラー読出部821と、
CRCエラーが何回起こったかのカウント数を記録する
CRCエラー数蓄積部822と、CRCエラー数蓄積部
822からのデータに基づいてCRCエラーの数を判定
するCRCエラー数判定部823とを有している。一
方、無線制御部85は、各フレームについて、受信機5
0から送られてきた受信電界レベル情報を格納しておく
前フレーム電界レベル記憶部851と、前フレーム電界
レベル記憶部851のデータを参照して現在のフレーム
の電界レベルと比較する電界強度比較部852と、電界
強度比較部852における比較結果に基づいてアンテナ
系の接続を第1のアンテナ20から第2のアンテナ21
へ、或いはその逆へと切り替えるための制御信号をアン
テナ切替スイッチ30へ出力するアンテナ切替制御部8
53とを有している。このアンテナ切替制御信号によ
り、アンテナ切替スイッチ30は上記5つの切替状態の
いずれかに設定される。
【0016】ここで、制御部80に組み込まれた同期回
路81について図4および図5を参照してその詳細を説
明する。この同期回路81は、基準クロックを生成する
分周回路を有する分 周・信号発生部811と、マイク
ロコンピュータ82との間のデータ転送動作のマッチン
グをとるマイクロコンピュータ・インタフェース部81
2と、この実施例の装置を他の装置と通信接続する網同
期部813と、ハイウェイ信号制御部814と、無線制
御信号部815とから構成される。
【0017】分周・信号発生部291は、無線電話装置
の基準クロックを生成するために、19.2MHz(t
cxo)を源振として各回路の動作に必要なクロックを
分周回路により生成する。このクロック生成に関するタ
イミングチャートを図5に示す。この図に示すように分
周・信号生成部813は、例えばマイクロコンピュータ
82の動作に必要な9.6MHzのクロック、TDMA
のフレームタイミングとして200Hzのクロック(図
5中A)、同TDMAスロットタイミングとして1.6
kHzのクロック(図5中B)、送受信信号のビットク
ロックタイミングとして384kHz(図5中C)、送
受信信号のシンボルクロックタイミングとして192k
Hz(図5中D)、音声ハイウェイ信号のクロックタイ
ミングとして128kHz、PLLへの設定用制御クロ
ックとして2.4MHz(図5中E)、チャネルコーデ
ック部の基準クロックとして1.92MHzの各クロッ
クを生成する。また、送受信機タイミング(図5中
F)、およびアンテナ切替タイミング(図5中GG)の
各クロックも生成する。PLL設定用制御クロックは、
送信スロット、受信スロットいずれについても、当該ス
ロットよりも約1/2スロット前にタイミングをとるよ
うに出力される。したがって、1フレーム中に4個ある
受信スロットのうち、例えば第2スロットについてのP
LL設定用制御クロックは、図5中Eに示すように、第
1スロット受信中の途中に出力される。また、送受信機
タイミング用クロックは、図5中Fに示すように、当該
スロットおよびPLL設定用制御クロックよりもさらに
前のタイミングで出力される。アンテナ切替タイミング
をとるためのクロックは、図5中Gに示すように、1フ
レームのうち受信区間では各スロットにつき2ポイント
出力され、送信区間では各スロットにつき1ポイント出
力される。
【0018】マイクロコンピュータ・インタフェース部
812は、同期回路81に対して初期値設定をマイクロ
コンピュータ82から行なうためのインタフェースブロ
ックであり、同期回路81を指定するアドレス線とデー
タ設定用のデータ線、およびリード/ライトの制御線等
から構成される。
【0019】図3はこの実施例に係る無線電話装置が基
地局であるとした場合の無線通信システムの全体構成を
概略的に表す図である。この図において、300は移動
無線電話機などのような無線移動局、400はこの実施
例に係る装置に相当する無線基地局、401は他の無線
基地局、500はアナログ音声信号による通信を実現す
る公衆交換電話網であるPSTN網、600はディジタ
ル音声信号による通信を実現するサービス総合ディジタ
ル網、700は構内交換機である。
【0020】網同期部813は、この実施例に係る無線
電話装置である無線基地局400が構内交換機(PB
X)700に接続されるとき有効なブロックである。こ
こでは、PBX700に接続される無線基地局400、
401間の同期を取るためのタイミング信号を生成し、
このタイミングによりPBX700から無線基地局40
0/401に定期的に通知する方法をとる。これによ
り、無線基地局400、401相互の同期タイミングが
とれ、TDMA送受信スロットにおける他の無線基地局
401からの干渉を防止することを可能にしている。
【0021】ハイウェイ信号制御部814は、例えば送
受信各スロットに対応する音声信号のタイミングを指定
するためのものであり、32kBPSが4スロット分
(32×4=128kHz)のクロックである。
【0022】無線制御信号部815は、送信機40およ
び受信機50をTDMAスロットで確実に動作させるた
めの、例えば前記送受信機24、25の電源のオン/オ
フやPLLへの送受信周波数の設定タイミングを生成
し、制御部80内の無線制御部85へ通知する。本発明
のマイクロコンピュータ82には市販の8ビットや16
ビットの汎用マイコンが使用される。したがって、前記
マイクロコンピュータ82の機能ブロックはメーカーの
機能ブロック図そのものなので詳細な説明は省略する。
【0023】次に、ソフトウェアメモリ83について図
6を参照して説明する。本発明のソフトウェアメモリ8
3は、例えばEPROM(紫外線により消去可能なプロ
グラムメモリ)やフラッシュメモリやEEPROM(電
気的に書き換え可能なメモリ)に制御ソフトウェアを記
憶し、作業用にRAM(書き換え可能なメモリ)を使用
する構成がとられている。具体的な格納ソフトウェアと
しては、装置全体のソフトウェア制御を管理する、一般
的にOS(オペレーティングシステム)やモニタ831
と呼ばれるソフトウェアと、ハードとソフトウェアの仲
介をするレイヤ1レベルの一般的にBIOS832(基
本入出力システム)と呼ばれるソフトウェアと、レイヤ
2レベルの通信フェーズを確立するためのリンク確立用
ソフトウェア833と、レイヤ3レベルのネットワーク
コネクション設定用ソフトウェア834と、装置固有の
アプリケーションプログラム835とから構成される。
【0024】OSやモニタ831はマイクロコンピュー
タ82の性能を最大に発揮させるための制御ソフトウェ
アであり、一般的にタスクと呼ばれる制御単位のプログ
ラムを装置毎に定めた処理優先順位にしたがって実行・
停止の制御をするものである。BIOS832は装置の
ハードウェアの性能を最大限に発揮する制御ソフトウェ
アであり、具体的には装置を構成する要素部品であるゲ
ートアレーやシリアルやパラレルの入出力ポートの制御
およびDMAによるデータブロック転送制御やディジタ
ル信号とアナログ信号の相互変換制御、装置のタイマ管
理制御、および装置特有のハードウェアの制御をする。
特に、ダイバーシチのアンテナの切り替えと、通信デー
タ(CRC)エラーの検出、演算処理などのアンテナの
切り替えのための制御ソフトウェアはこのブロックに格
納される。また、受信TDMAスロット毎の電界強度の
レベル判定処理プログラムもここに格納される。
【0025】リンク確立用ソフトウェア833は、無線
移動局300と無線基地局400の相互に共通に適用す
るソフトウェアであり、一般的にレイヤ2レベルのもの
であり通信機器業界で標準化されるものである。これ
は、例えば電話にて発信するときに、無線移動局300
から無線基地局400に送信する通信フェーズ確立のた
めの「リンクチャネル割り当て信号」がある。また、通
信チャネルにて通信信号のCRCエラーの検出とそのと
きのリトライ制御を行なう。ネットワークコネクション
設定用ソフトウェア834は、一般的にレイヤ3レベル
のものであり、リンク確立用ソフトウェア833とアプ
リケーションプログラム835との回線交換のための無
線管理と移動管理と呼制御とから大きく構成され、これ
らは、通信業界にて標準化されるものである。アプリケ
ーションプログラム835は、装置固有の機能を定めた
ソフトウェアであり、各製造メーカーが定義するもので
ある。これは、無線移動局300、無線基地局400そ
れぞれ専用のものとなり、製作する無線電話装置毎にそ
れぞれ規定され、機能の実現を図る。
【0026】チャネルコーデック部84の送受信データ
の抽出に関し、TDMA無線通信方式において用いられ
る信号フォーマットは、通信業界で標準化されている。
その信号フォーマットを図7および図8に示す。これら
の図から明らかなように、TDMA無線通信方式では、
1つの無線キャリア(周波数)を1フレーム5ms(ミ
リセコンド)で構成し、これを8分割してスロットと呼
ぶ単位を定義する。したがって、1スロットは1.6k
Hzであ り、上記無線キャリアの1フレームは送信4
スロット(これを送信区間という)、受信4スロット
(これを受信区間という)で構成され、実際には4通信
路とすることができるようにしている。そして、図7に
おいて、例えば送信側から無線キャリア1フレーム中の
チャネル1の送信TDMAスロットCH1 TXに乗せ
て送られた通信データは、受信側では上記図5Bで表さ
れたスロットタイミングで検出されてチャネル1の受信
TDMAスロットCH1 RXで受信される、というよ
うなデータ送受信が行なわれる。図8および図9にはこ
の方式で送受信される通信データ351フレーム分のデ
ータ構成が示されている。この通信データ35はプリア
ンブル部351と、フレーム同期部352と、音声デー
タ等送受信の対象となるデータが組み込まれる有効デー
タ部353と、通信データエラーの検出に用いられるC
RC部354とから構成される。
【0027】図1におけるチャネルコーデック部84
は、復調器60からの受信スロット毎の、例えば240
ビットのシリアル信号を、同期回路81からのスロット
制御タイミング信号に基づいて取り込み、受信信号が有
効であるか否かを、次の2点で判定する。一つはフレー
ム同期信号(通信業界ではこれをユニークワードとい
う)が一致しているかである。もう一つは有効データ部
(例えば音声信号または、通信データ信号)のCRCエ
ラーの有無である。信号が有効であるとき、有効データ
部のデータを信号中の属性に応じて、例えば音声コーデ
ック部90に送出する場合とマイクロコンピュータ82
に送出する場合がある。そして、当該受信スロット毎に
ほぼ同一の制御を行ない、送受信の信号属性が例えば音
声信号であるか通信用データ信号であるかによりそれぞ
れ行なう処理が異なる。
【0028】また、チャネルコーデック部84は、送信
用のデータが例えば音声信号であれば音声 コーデック
部90から入力し、制御用信号であればマイクロコンピ
ュータ82から入力するように構成でき、当該送信TD
MAスロットにて同期回路81からの送信タイミング信
号により変調器70に送出するようにできる。なお、こ
のとき、無線区間の信号フォーマット構成とするため
に、プリアンブル部やフレーム同期(ユニークワード)
信号と有効データ、および有効データに対するCRCコ
ードの付加などを行なう。例えば240ビットの信号構
成にフォーマット組み立てを行なう。
【0029】無線制御部85は、マイクロコンピュータ
82があらかじめ受信スロット毎に指定した周波数デー
タを、同期回路81からのPLL制御クロックと、送受
信制御タイミングと、PLLへの設定タイミングと、周
波数設定タイミングとに基づき、PLLへの書き込み制
御を行なう。また、同期回路81からの送受信タイミン
グにより送受信器のオン/オフをTDMAスロットに同
期して制御する。さらに、無線制御部85は、受信機5
0からの受信タイムスロットタイミングで受信電界のレ
ベルを収集し、これをマイクロコンピュータ82が参照
し、装置の無線通信の通常処理やエラー時の処理を行な
う。本件のアンテナ・ダイバーシチ方法では、無線制御
部85が受信スロット毎の受信電界レベルそれぞれの判
定をし、各受信TDMAスロット毎に最適なアンテナ系
への切り替え制御を自動的に行なう。
【0030】音声コーデック部90は適用する装置によ
り異なる構成となる。一例として無線基地局400がア
ナログ公衆網(PSTN網)500に接続される場合に
は、図10のブロック構成となり、無線基地局400が
ディジタル公衆網(ISDN網)600のときには、図
11のブロック構成となり、PBX700に接続される
場合には、このブロックが不要な構成にでき、PBX7
00の内部に図10または図11に示すブロックを有す
る構成とすることができる。図10および図11中にお
いて、符号901はディジタル信号の伝送レートを変換
する機能を有するトランスコーダ回路、902はエコー
をなくして音声信号の反響対策を行なうエコーキャンセ
ラ回路、903は64KBPSのディジタル音声信号を
アナログ音声信号に変換、もしくは逆変換する機能を持
つコーデック回路である。トランスコーダ回路901
は、ディジタル信号の伝送レートを変換するために、具
体的には、32KBPSのディジタル音声信号に変換、
もしくは逆変換する。コーデック回路903は市販の部
品にて構成できる。
【0031】かかる構成を有する無線電話装置につい
て、以下動作を説明する。
【0032】第1の動作例 ここでは、本発明に係る無線電話装置の基本的な送受信
動作について説明する。この実施例において、装置が無
線基地局400であり、PSTN網500に接続される
ときの通信中の動作例について図3の構成図とともに説
明する。周辺回路100は、PSTN網500に接続さ
れる。無線移動局300からの発信操作、もしくはPS
TN網500からの着信により無線基地局400と通信
プロトコルが確立し通信可能状態となった後、無線基地
局400の受信は、最初定められた一方のアンテナ(第
2のアンテナ21とする)により受信を開始するように
制御部80内のマイクロコンピュータ82がソフトウェ
アメモリ83により無線制御部85がアンテナ切替スイ
ッチ30を制御する。第2のアンテナ21により受信し
た信号は、受信機50を経て復調器60にて受信データ
を取り込み、フレーム同期(ユニークワード)信号によ
り、同期引き込みを行ない、受信データと受信処理の結
果(同期エラー等)を制御部80と音声コーディック部
90に引き渡す。制御部80内のチャネルコー デック
部84は受信TDMAタイミングに合わせて復調器60
からの受信データと受信結果を受信し、これをマイクロ
コンピュータ82に中継する。音声コーデック部90
は、チャネルコーデック部84からの音声信号の伝送レ
ートの変換とアナログ信号への変換を行ない、周辺回路
100へ送出する。周辺回路100は、PSTN網50
0に対応した信号レベルにてアナログ音声信号をPST
N網500へ出力する。なお、受信信号のエラー検出
は、チャネルコーデック部84のエラー検出部841が
行ない、それをマイクロコンピュータ82のCRCエラ
ー読出部821が読み出してCRCエラー数蓄積部82
2に蓄積し、CRCエラー数判定部823でその数を判
定する。
【0033】無線基地局400の送信は、PSTN網5
00からのアナログ音声信号を周辺回路100がレベル
変換し、音声コーデック部90がこれを受信し、ディジ
タル信号に変換し、無線区間の伝送レートに変換し、チ
ャネルコーデック部84に出力する、チャネルコーデッ
ク部84は、送信TDMAのタイミングに合わせて事前
にマイクロコンピュータ82の指示により送信を制御す
る無線制御部85が送信TDMAスロットにて変調器7
0に送信信号を送出する。変調器70は規定の変調方式
(例えばπ/4シフトQPSK)により変調するが、こ
れに先立って、送信機40の送信制御をする無線制御部
85が、マイクロコンピュータ82の指示により、送信
TDMAのタイミングに合わせて送信時のアンテナとし
て第1のアンテナ20若しくは第2のアンテナ21を送
信機40に接続する。これにより変調後の送信データは
送信機40を経て無線移動局300側に送信される。な
お、無線基地局400がISDN網600やPBXに接
続される場合には、音声コーデック部90や周辺回路1
00の回路構成は、ディジタル信号対応となる。
【0034】以上のように第1の実施例によれば、受信
機24と復調器60をそれぞれ一系統にすることがで
き、低コストにて装置を構成することができるという効
果を有する。
【0035】次に、本発明の無線電話装置が無線基地局
400でありPSTN網500に接続されるとき、この
装置を通信に最適な無線システムとなすべくアンテナ・
ダイバーシチを行なうための各種動作のバリエーション
について説明する。
【0036】第2の動作例 この動作例は、受信TDMAスロットの規定のタイミン
グで受信電界強度の収集と判定をし、以降の有効データ
受信のために適切なアンテナ系への切り替えを行なおう
とするものである。受信電界強度測定の動作が図8およ
び図9に示してある。図8において、受信電界強度の測
定は、チャネル1の受信TDMAスロットのプリアンブ
ル部およびフレーム同期部にて行なう。図9には具体的
な電界強度測定タイミングと、電界強度判定タイミング
と、アンテナ切り替えタイミングとが示してある。前フ
レームまでの当該受信TDMAスロットの受信電界強度
との比較判定も、プリアンブル信号部とフレーム同期
(ユニークワード)信号部にて行なう。以降の有効デー
タの受信に使用するアンテナ系への切り替えタイミング
は、フレーム同期(ユニークワード)信号部にて「必要
時のみ」行なう。アンテナ系の切り替えの必要性の判定
基準は、前フレームまで電界強度の値が今回の受信電界
強度測定値より高い場合とする。アンテナ系切り替えを
常には行なわないことにより、受信データのフレーム同
期(ユニークワード)エラーを減らすことができ、同期
はずれしにくい装置構成となる。
【0037】実際の受信動作は、まず第1フレーム目で
は第1のアンテナ20で受信TDMAスロットを受信開
始して無線制御部85で受信電界強度の測定を行ない、
有効データの受信も第1のアンテナ20で行なう。この
受信動作において得られた受信電界強度は前フレーム電
界レベル記憶部851に格納される。図8中#1、#2
は第1のアンテナ20または第2のアンテナ21の受信
アンテナ系を表す。次に、第2フレーム目では第2のア
ンテナ21で受信TDMAスロットを受信開始して無線
制御部85受信電界強度の測定を行ない、これによって
得られた受信電界強度と先に第1のアンテナ20で受信
したときの受信電界強度とを上記無線制御部85の電界
強度比較部852で比較する。その結果は、 #1≧#2 であるから、ここでアンテナ切替制御部853からアン
テナ切替スイッチ30へ受信アンテナ切り替え指示が出
力され、アンテナ切替スイッチ30がアンテナ系を切り
替え、有効データの受信には第1のアンテナ20が選択
され、有効データの受信は第1のアンテナ20で行な
う。この受信動作において得られた受信電界強度もま
た、先の第1フレームのときと同様に、前フレーム電界
レベル記憶部851に格納される。
【0038】同様にして、第3フレーム目では再び第1
のアンテナ20で受信TDMAスロットを受信して受信
電界強度の測定を行ない、これによって得られた受信電
界強度と先に第2のアンテナ21で受信したときの受信
電界強度とを比較する。その結果は、 #2≧#1 であるから、ここでアンテナ系を切り替え、有効データ
の受信には第2のアンテナ21が選択され、有効データ
の受信は第2のアンテナ21で行なう。第4フレーム目
では再び第2のアンテナ21で受信TDMAスロットを
受信して受信電界強度の測定を行ない、これによって得
られた受信電界強度と先に第1のアンテナ20で受信し
たときの受信電界強度とを比較する。その結果は、 #2≧#1 であるから、アンテナ系の切り替えは行なわず、有効デ
ータの受信には第2のアンテナ21が選択され、有効デ
ータの受信は第2のアンテナ21で行なう。
【0039】このように、上記アンテナ・ダイバーシチ
方法によれば、制御部80内のマイクロコンピュータ8
2とソフトウェアメモリ83の制御により、無線制御部
85が受信TDMAスロットの受信電界強度の測定と前
フレームまでの受信TDMAスロットの受信電界強度と
の比較をプリアンブル部351とフレーム同期部にて行
ない、以降の有効データの受信に使用するアンテナ系へ
の切り替え制御をフレーム同期信号にて行なうことが容
易にでき、リアルタイムに受信信号の受信電界強度に基
づき、柔軟で受信エラーのより少ない装置構成にするこ
とができる。
【0040】なおこの受信動作において、受信した受信
TDMAスロットの受信電界強度が規定値(例えば60
dBμ)以上のときには有効データの受信のためのアン
テナ切り替えを行なわない処理を追加することもでき
る。これにより、制御部80内のマイクロコンピュータ
82とソフトウェアメモリ83とにより、無線制御部8
5が当該受信TDMAスロットにおける受信電界強度の
値が規定値以上で受信信号のエラー発生がほとんどない
と想定されるとき、有効データの受信時にアンテナ系の
切り替えを行なわないようにでき、同期エラーの発生し
にくい装置構成とすることができる。
【0041】第3の動作例 この動作例は、受信に際して得られた同期エラーやCR
Cエラーなどの受信データのエラー情報をマイクロコン
ピュータ82で管理し、一定の条件の基で適切なアンテ
ナ系への切り替えを行なおうとするものである。この動
作例における処理フローチャートが図12および図13
に示してある。
【0042】図12において、受信動作が開始される
と、マイクロコンピュータ82は処理ステップ(以下単
にステップという)201において、現在のアンテナ系
が第1のアンテナ20系であるのか或いは第2のアンテ
ナ21系であるのかを記憶する、この受信はTDMAス
ロット毎に2つあるアンテナ系を交互に切り替えて受信
開始され電界強度測定が行なわれる。アンテナ20、2
1の切り替え制御は、無線制御部85のアンテナ切替制
御部853が送受信のタイミング信号に基づき行なう。
ステップ201の記憶処理を行なうために、マイクロコ
ンピュータ82の作業用メモリには2つのアンテナにつ
いて規定時間のフレーム(例えば1秒間ならば100フ
レーム)分のエリアが確保される。次いでマイクロコン
ピュータ82は、それまでのうちもっとも古いCRCエ
ラー情報を最新エラー情報に更新する(ステップ20
2)。このエラー情報の更新を行なうためにマイクロコ
ンピュータ82にCRCエラーの総数を記憶するエリア
も2つ確保し、さらに連続CRCエラー数を記憶するエ
リアを確保する。前記ステップ202におけるエラー情
報更新の後、現在の受信動作においてCRCエラーがあ
るか否かをチェックし(ステップ203)、CRCエラ
ーがあれば同一アンテナ系のCRCエラースロット数を
加算することにより、最新の1秒間のCRCエラー回数
を求める(ステップ204)。そして、次に同一アンテ
ナ系で連続してCRCエラーがあるか否かをチェックし
(ステップ205)、連続してCRCエラーがあれば連
続エラーカウンタを+1加算、すなわちインクリメント
し(ステップ206)、さらにこの連続エラーの回数が
予め決められた回数であるN回あったか否かをチェック
する(ステップ207)。そして、ステップ207にお
いてCRCエラーが連続N回あったと判断されたら、マ
イクロコンピュータ82はアンテナ切り替えを指示する
信号を無線制御部85に出力し(ステップ208)、そ
のTDMAスロットについての一連のエラー検出、およ
びアンテナ切り替え処理を終了し次のTDMAスロット
の受信に戻る。無線制御部85においては、マイクロコ
ンピュータ82からの制御信号に基づき、アンテナ切替
制御部853からアンテナ切替スイッチ30へ受信アン
テナ切り替え指示が出力され、アンテナ切替スイッチ3
0がアンテナ系を切り替えて、以後の有効データの受信
は切り替えられたアンテナで行なう。
【0043】ステップ203においてCRCエラーがな
かったと判断された場合、マイクロコンピュータ82
は、ステップ209に移行して第1のアンテナ20系と
第2のアンテナ21系の間でCRCエラー回数を比較
し、このCRCエラーの少ない方のアンテナを選択する
よう指示を出してエラー検出、およびアンテナ切り替え
処理を終了する。そして、ステップ209の処理の結
果、アンテナの切り替えが必要である場合は、無線制御
部85においては、マイクロコンピュータ82からの制
御信号に基づき、アンテナ切替制御部853からアンテ
ナ切替スイッチ30へ受信アンテナ切り替え指示が出力
され、アンテナ切替スイッチ30がアンテナ系を切り替
えて、以後の有効データの受信は切り替えられたアンテ
ナで行なう。またステップ205において同一アンテナ
系で連続してCRCエラーがなかったと判断された場合
は、ステップ210に移行して連続エラーカウンタを初
期化し、その後ステップ209の処理に移る。さらにス
テップ207において連続エラーの回数が予め決められ
たN回なかったと判断された場合においても、ステップ
209の処理に移り、その後エラー検出、およびアンテ
ナ切り替え処理を終了する。
【0044】図13の処理は、無線制御部85において
受信電界強度(レベル)の収集と判定を行なった際、2
つのアンテナ系の受信電界レベルが規定値以上であり、
且つ違いがほとんどない場合に、前フレームまでのCR
Cエラー情報に基づいてアンテナの切り替えを行なおう
とするものである。この処理において、受信動作が開始
されると、マイクロコンピュータ82はステップ221
において、現在のアンテナ系が第1のアンテナ20系で
あるのか或いは第2のアンテナ21系であるのかを記憶
する。この受信はTDMAスロット毎に2つあるアンテ
ナ系を交互に切り替えて受信開始され電界強度測定が行
なわれる。アンテナ20、21の切り替え制御は、無線
制御部85のアンテナ切替制御部853が送受信のタイ
ミング信号に基づき行なう。次いでマイクロコンピュー
タ82は、現在の受信有効データのCRCエラーを検定
する(ステップ222)。そして、ステップ222にお
けるCRCエラー検定の後、現在の受信動作においてC
RCエラーがあるか否かをチェックし(ステップ22
3)、CRCエラーがあれば同一アンテナ系で連続して
CRCエラーがあるか否かをチェックし(ステップ22
4)、連続してCRCエラーがあれば連続エラーカウン
タを+1加算、すなわちインクリメントし(ステップ2
25)、さらにこの連続エラーの回数が予め決められた
回数であるN回あったか否かをチェックする(ステップ
226)。そして、ステップ226においてCRCエラ
ーが連続N回あったと判断されたら、マイクロコンピュ
ータ82はアンテナ切り替えを指示する信号を無線制御
部85に出力し(ステップ227)、そのTDMAスロ
ットについての一連のエラー検出、およびアンテナ切り
替え処理を終了し次のTDMAスロットの受信に戻る。
無線制御部85においては、マイクロコンピュータ82
からの制御信号に基づき、アンテナ切替制御部853か
らアンテナ切替スイッチ30へ受信アンテナ切り替え指
示が出力され、アンテナ切替スイッチ30がアンテナ系
を切り替えて、以後の有効データの受信は切り替えられ
たアンテナで行なう。
【0045】ステップ223において現在CRCエラー
がなかったと判断された場合、マイクロコンピュータ8
2は、ステップ228に移行して第1のアンテナ22系
と第2のアンテナ21系の間でCRCエラー回数を比較
し、このCRCエラーの少ない方のアンテナを選択する
よう指示を出してエラー検出、およびアンテナ切り替え
処理を終了する。そして、ステップ228の処理の結
果、アンテナの切り替えが必要である場合は、無線制御
部85においては、マイクロコンピュータ82からの制
御信号に基づき、アンテナ切替制御部853からアンテ
ナ切替スイッチ30へ受信アンテナ切り替え指示が出力
され、アンテナ切替スイッチ30がアンテナ系を切り替
えて、以後の有効データの受信は切り替えられたアンテ
ナで行なう。またステップ224において同一アンテナ
系で連続してCRCエラーがなかったと判断された場合
は、ステップ229に移行して連続エラーカウンタを初
期化し、その後ステップ228の処理に移る。さらにス
テップ226において連続エラーの回数が予め決められ
たN回なかったと判断された場合においても、ステップ
228の処理に移り、その後エラー検出、およびアンテ
ナ切り替え処理を終了する。
【0046】このように、上記アンテナ・ダイバーシチ
方法によれば、制御部80内のマイクロコンピュータ8
2とソフトウェアメモリ83の制御により、受信TDM
Aスロットにおける受信エラーの収集とエラー判定が容
易にでき、以降の受信TDMAスロットに使用する最適
なアンテナ系の選択ができるという利点がある。
【0047】また、上記エラー検出において、同一のア
ンテナ系での受信TDMAスロットの受信エラー(例え
ばCRCエラー)の発生頻度を複数フレームにわたって
カウントし、或るフレームの受信TDMAスロットで規
定の回数になったとき、その次の受信TDMAスロット
からもう一方のアンテナに切り替えるように制御するこ
ともできる。さらに、送信動作と受信動作とを交互に行
なう場合において、現在のフレームにおいて送信TDM
Aスロットにて採用するアンテナ系は、直前の受信TD
MAスロットの有効データ受信のときに使用したものと
なるように制御することもできる。これにより、送信に
最適なアンテナの選択が容易にでき、しかもその送信は
きわめて効率の良いように制御できる利点がある。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
無線通信装置において受信機と復調器を一系統にできる
から、装置の構成が簡単になり、制御部内のマイクロコ
ンピュータとソフトウェアメモリの制御により、アンテ
ナの切り替え、受信電界強度測定および判定を高精度で
行ない、これに基づいてアンテナ・ダイバーシチを行な
うから、有効データの受信に使用するアンテナ系の選
択、切り替えが容易にでき、さらに最適な無線通信シス
テムを作ることができるなど、種々の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における無線通信装置のブロ
ック図
【図2】前記実施例の受信機構成を示すブロック図
【図3】前記実施例の無線通信装置が組み込まれた無線
通信システムを表す機能ブロック図
【図4】前記実施例の無線通信装置に組み込まれた同期
回路の構成を示すブロック図
【図5】前記同期回路によって生成される各種クロック
のタイミングを説明するタイミングチャート
【図6】前記実施例の無線通信装置に組み込まれたソフ
トウェアメモリの構成を示すブロック図
【図7】本発明の無線通信装置が採用するTDMA/T
DD無線方式の送受信タイミングチャート
【図8】TDMA/TDD無線方式における通信データ
のフレーム構成および本発明における受信電界強度測定
動作を説明する図
【図9】前記通信データについて本発明により受信電界
強度測定動作をより詳細に説明する図
【図10】前記実施例の音声コーデック部のPSTN網
に対する構成を示すブロック図
【図11】前記実施例の音声コーデック部のISDN網
に対する構成を示すブロック図
【図12】本発明におけるCRCエラー検出によるアン
テナ・ダイバーシチ動作を表すフローチャート
【図13】本発明における別のCRCエラー検出による
アンテナ・ダイバーシチ動作を表すフローチャート
【図14】従来のTDMA/TDD無線通信装置の一例
を示すブロック図
【符号の説明】
20、21 アンテナ 30 アンテナ切替スイッチ 35 通信データ 40 送信機 50 受信機 60 復調器 70 変調器 80 制御部 81 同期回路 82 マイクロコンピュータ 83 ソフトウェアメモリ 84 チャネルコーデック部 85 無線制御部 90 音声コーデック部 100 周辺回路 300 無線移動局 400、401 無線基地局 500 PSTN網 600 ISDN網 700 構内交換機
フロントページの続き (72)発明者 沢 村 恒 治 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番 1号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 小 田 原 壮 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番 1号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 守 田 直 哉 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番 1号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 両 角 昌 英 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番 1号 松下通信工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−119029(JP,A) 特開 平5−29993(JP,A) 特開 平4−10723(JP,A) 特開 平4−207237(JP,A) 実開 昭60−158356(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/38 - 1/58 H04B 7/00 H04B 7/02 - 7/12 H04L 1/02 - 1/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信機と、送信データを変調する変調器
    と、信号を受信する受信機と、受信データを復調する復
    調器と、送受信電波をキャッチする複数のアンテナと、
    複数のアンテナのそれぞれを送信機または受信機に選択
    的に切り替え接続するアンテナ切替スイッチと、送受信
    動作およびアンテナ切替動作をコントロールする制御部
    とを有し、前記制御部により受信時のアンテナ選択を行
    うTDMA/TDD無線通信装置のアンテナ・ダイバ
    ーシチ方法において、前記複数のアンテナを、受信TD
    MAスロットの受信電界強度測定開始の都度、受信フレ
    ームの直前スロットにおいて前フレームの受信TDMA
    スロットと異なるアンテナに切り替え、前記受信フレー
    ムのうちのプリアンブル部で電界レベルを測定し、前フ
    レームでの測定結果と比較し、その結果により今回の受
    信レベルが低い時のみ、同じ受信フレームのうちのフレ
    ーム同期部で再度切り替えて、以後有効データの受信を
    行うことを特徴とするアンテナ・ダイバーシチ方法。
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