JP3078465B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3078465B2
JP3078465B2 JP07051538A JP5153895A JP3078465B2 JP 3078465 B2 JP3078465 B2 JP 3078465B2 JP 07051538 A JP07051538 A JP 07051538A JP 5153895 A JP5153895 A JP 5153895A JP 3078465 B2 JP3078465 B2 JP 3078465B2
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内歯車付き感光体ドラ
ムを備えた複写機やプリンタ等の画像形成装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の複写機等の画像形成装置には、図
12に示すように、円筒状の感光体ドラム51を備えた
ものがある。この画像形成装置では、感光体ドラム51
の表面を主帯電器52により帯電させ、露光装置53か
ら照射する光により感光体ドラム51を露光し、これに
より得られた静電潜像を現像装置54により現像し、こ
れより得られた現像剤像を転写帯電器55により用紙上
に転写している。また、上記転写後の感光体表面は、ク
リーニング装置56の図示しないクリーニングブレード
にて除去され、用紙上の現像剤像は定着装置57により
用紙に定着される。このような画像形成動作の際、上記
感光体ドラム51は駆動装置により一方向へ回転駆動さ
れる。
【0003】感光体ドラムの上記駆動装置としては、特
開昭58−120265号および実開昭61−1558
63号に開示されているように、感光体ドラムに内歯車
を設け、この内歯車に噛み合う小径の駆動歯車により感
光体ドラムを回転させる方式(以下、内歯車方式と称す
る)のものが提案されている。このような構成では、感
光体ドラムに外歯車を設け、これに駆動歯車を歯合させ
た構成と比較して、駆動歯車と受動歯車すなわち内歯車
との噛み合い歯数が多くなるので、歯車の駆動ピッチに
影響された駆動むらが発生し難いという利点がある。ま
た、上記駆動歯車等を感光体ドラムの内方に配置するこ
とができるので、駆動装置が小型化され、その分だけ画
像形成装置を小型化することができるという利点があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、円筒状の感
光体ドラムの周囲には、画像形成プロセスを行うための
上記主帯電器52、露光装置53、現像装置54、転写
帯電器55およびクリーニング装置56等のプロセス要
素が配置されており、このうち、例えば現像装置54お
よびクリーニング装置56のクリーニングブレードは、
感光体ドラム51に圧接され、感光体ドラム51に圧接
力を付与している。このため、感光体ドラム51は僅か
ながらも撓み、位置ずれあるいは軸心の偏心を生じてい
る。一方、内歯車方式では、上記のように、駆動歯車と
受動歯車すなわち内歯車との噛み合い歯数が多くなって
いる。従って、感光体ドラム51に圧接されているプロ
セス要素と上記駆動歯車との位置関係等によってはトル
クむらが発生し、駆動歯車により内歯車すなわち感光体
ドラム51を円滑に回転させることができなくなる。こ
のため、感光体ドラム51の回転むらにより画像欠陥が
生じるといった問題を招来する。そして、上記特開昭5
8−120265号および実開昭61−155863号
においては、上記の問題点を解決し得る構成については
検討されていない。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明の画像形成装置は、感光体ドラム
に回転駆動用の内歯車が形成され、この内歯車と噛み合
う駆動力伝達用の小径歯車が設けられ、感光体ドラムに
圧接力を加える画像形成プロセス用のプロセス要素が感
光体ドラムの周囲に設けられている画像形成装置におい
て、前記の小径歯車は、前記プロセス要素からの圧接力
の合力の方向と直交する方向を中心とする両側のそれぞ
れ30°範囲の領域に設けられていることを特徴として
いる。
【0006】また、請求項2の発明の画像形成装置は、
請求項1の発明の画像形成装置において、前記プロセス
要素からの圧接力の合力の方向と直交する方向を中心と
する両側のそれぞれ30°範囲の領域において、前記の
小径歯車が、前記合力の方向と直交する方向の位置を起
点とする前記合力の方向側の領域に設けられていること
を特徴としている。
【0007】また、請求項3の発明の画像形成装置は、
感光体ドラムに回転駆動用の内歯車が形成され、この内
歯車と噛み合う駆動力伝達用の小径歯車が設けられ、感
光体ドラムに圧接力を加える画像形成プロセス用のプロ
セス要素が感光体ドラムの周囲に設けられている画像形
成装置において、前記の小径歯車が、前記プロセス要素
からの圧接力の合力の方向と直交する方向の位置に設け
られていることを特徴としている。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【作用】請求項1の構成によれば、感光体ドラムに設け
られた内歯車と歯合する小径歯車は、画像形成プロセス
用のプロセス要素からの圧接力の合力の方向と直交する
方向を中心とする両側のそれぞれ30°範囲の領域に設
けられているので、内歯車と小径歯車との摩耗を抑制す
ることができる。従って、内歯車、即ち感光体ドラムは
円滑に回転することができ、感光体ドラムの回転むらに
起因する画像欠陥の発生を防止することができる。
【0012】
【0013】
【0014】即ち、小径歯車が仮に合力方向の領域に設
けられている場合、前記合力により内歯車はバックラッ
シが増加する方向に変位する。一方、小径歯車が前記
力の方向と直交する方向を中心とする両側のそれぞれ3
0°範囲の領域に設けられている場合には、前記合力に
より内歯車が変位しても、バックラッシの変化は、上述
場合と比較して少なくなる。これにより、内歯車と小
径歯車との摩耗を抑制することができる。
【0015】請求項の構成によれば、前記の小径歯車
、前記合力の方向と直する方向の位置を起点とする
前記合力方向側の領域に設けられているので、内歯車は
感光体ドラムに上記合力が加わった場合でも、さらに良
好に回転することができる。
【0016】即ち、前記合力の方向と直する方向の位
置を起点とする前記合力方向側の領域は、前記合力によ
りバックラッシが増加する方向の領域である。従って、
内歯車と小径歯車との非駆動面同士の干渉を確実に防止
することができ、感光体ドラムはさらに良好に回転する
ことができる。
【0017】請求項の構成によれば、前記小径歯車
が、前記プロセス要素からの圧接力の合力の方向と直
する方向の位置に設けられているので、最も確実に内歯
車と小径歯車との非駆動面同士の干渉を防止することが
できる。
【0018】
【0019】
【実施例】本発明の一実施例を図1ないし図10に基づ
いて以下に説明する。本実施例の画像形成装置としての
複写機は、図2に示すように、内部に円筒状の感光体ド
ラム1を有している。この感光体ドラム1の周囲には、
主帯電器2、ブランクランプ3、現像装置4、転写帯電
器5、剥離帯電器6、クリーニング装置7および除電ラ
ンプ8が設けられている。感光体ドラム1の上方には露
光装置9が設けられている。これらはそれぞれ画像形成
プロセスを行うためのプロセス要素を構成している。
【0020】上記露光装置9は、露光ランプ9a、複数
のミラー9b…およびレンズ9cを備えている。露光装
置9の上には透明の原稿台10が設けられている。ま
た、本複写機は、搬送ベルト11、定着装置12および
制御ユニット13を備えている。
【0021】この複写機での画像形成の際には、原稿台
10上に載置された原稿が露光装置9の露光ランプ9a
によって走査され、その反射光が複数のミラー9b…お
よびレンズ9cを介して感光体ドラム1に照射される。
このとき、感光体ドラム1は主帯電器2により所定電位
に帯電されており、矢印方向に一定速度で回転してい
る。従って、感光体ドラム1は、上記反射光が照射され
ることにより光照射領域の電位が低下し、即ち露光さ
れ、感光体ドラム1の表面に静電潜像が形成される。ま
た、感光体ドラム1の非画像領域がブランクランプ3か
らの光照射によって除電される。
【0022】上記静電潜像は、現像装置4の現像ローラ
4aから供給される現像剤、即ちトナーによって現像さ
れ、トナー像となる。トナーは撹拌ローラ4bにて撹拌
されることにより、感光体ドラム1の帯電電位とは逆の
電位に予め帯電されている。上記トナー像は、感光体ド
ラム1と転写帯電器5との間に供給される図示しない用
紙上に転写帯電器5により転写され、用紙は剥離帯電器
6により感光体ドラム1の表面から剥離される。この用
紙は搬送ベルトにより定着装置12に搬送され、用紙上
のトナー像は定着装置12により用紙に定着される。
【0023】上記トナー像の転写後に感光体ドラム1の
表面に残留している転写残トナーは、クリーニング装置
7により回収され、感光体ドラム1の残留電位は除電ラ
ンプ8により除去される。また、現像装置4へはトナー
ホッパ14からトナーが供給される。このトナー供給動
作は、現像装置4に設けられたトナー濃度センサ15の
検出動作に基づいて行われる。以上のような画像形成動
作は、制御ユニット13の制御により行われる。
【0024】上記感光体ドラム1の周囲の構造をさらに
詳細に示すと、図1に示すものとなる。即ち、クリーニ
ング装置7は、感光体ドラム1の表面に圧接されたクリ
ーニングブレード7aにより、感光体ドラム1の表面の
転写残トナーを掻き落とし、掻き落としたトナーを搬送
スクリュー7bにより所定の廃トナー収容部に搬送する
ものである。除電ランプ8は、除電ランプ8へのトナー
付着防止用のフィルタ16を介して感光体ドラム1へ光
を照射する。主帯電器2、転写帯電器5および剥離帯電
器6は、何れも感光体ドラム1と接触しないコロナ帯電
器である。感光体ドラム1と転写帯電器5との間への入
紙側には、用紙の搬送タイミングを調節するペーパース
トップローラ17が設けられている。また、感光体ドラ
ム1からの用紙の剥離は詳細には剥離帯電器6と剥離爪
18とにより行われる。
【0025】現像装置4は、図3に示すように、現像ロ
ーラ4aの両端部に円板状のDSD( Drum Sleeve Dis
tance )カラー4c・4cが設けられており、図4に示
すように、これらDSDカラー4c・4cを感光体ドラ
ム1に圧接させた状態で配置されている。DSDカラー
4cは、現像ローラ4aよりも径が僅かに大きくなって
おり、これにより感光体ドラム1と現像ローラ4aの外
周部を構成するスリーブとが一定の僅かの隙間DD を確
保した状態に保持されている。
【0026】感光体ドラム1には、図5に示すように、
その一端部に内歯車すなわちインターナルギア21が設
けられている。本実施例において、上記インターナルギ
ア21は、感光体ドラム1の端部に設けられるフランジ
部を兼ねており、樹脂により形成されている。インター
ナルギア21には回転軸22の一端部に設けられた小径
歯車としてのピニオンギア23が歯合している。回転軸
22の他端部にはギア24が設けられ、このギア24
は、ドラム系駆動用モータ26の駆動軸26aに設けら
れたギア25と歯合している。
【0027】また、本複写機において、感光体ドラム1
に圧接されているのは、クリーニング装置7のクリーニ
ングブレード7aと現像装置4のDSDカラー4cであ
る。そして、本複写機では、図1に示すように、クリー
ニングブレード7aによる感光体ドラム1への圧接力を
C 、DSDカラー4cによる感光体ドラム1への圧接
力をFD とし、これらの合力をFO とすると、ピニオン
ギア23が合力FO の方向と直する方向の位置に設け
られている。
【0028】上記の構成において、本複写機での画像形
成動作の際には、図5に示すドラム系駆動用モータ26
の駆動力が、駆動軸26a、ギア25、ギア24、回転
軸22およびピニオンギア23に伝達され、一定位置で
回転するこのピニオンギア23に駆動されてインターナ
ルギア21、即ち感光体ドラム1が回転する。この際、
感光体ドラム1は、クリーニングブレード7aよる感
光体ドラム1への圧接力FC と、DSDカラー4cによ
る感光体ドラム1への圧接力FD との合力FOの方向に
対して直する方向にピニオンギア23が設けられてい
るので、円滑に回転することができる。これは以下の理
由による。
【0029】一般に、ギアによる駆動機構を設計する上
において、図6に示すギアの軸間距離DG を決める際に
は、通常、ギアモジュールの10〜20%程度の寸法を
バックラッシ分として確保する。この寸法は一般に軸間
バックラッシと呼ばれている。即ち、理論上の軸間距離
G ´は、モジュールをm、互いに噛み合う第1ギア
(ピニオンギア23)の歯数をn1 、第2ギア(インタ
ーナルギア21)の歯数をn2 とすると、 DG ´=m×(n1 +n2 )/2 となる。これに対し、設計上の軸間距離DG は、軸間バ
ックラッシをAとすると、 DG =m×(n1 +n2 )/2−A となる。尚、Aはmの10〜20%の値である。
【0030】上記のように軸間バックラッシを与えられ
た駆動系においては、外力による撓み等により軸間距離
G が変化しなければ、図7に示すように、インターナ
ルギア21とピニオンギア23との矢印で示す回転方向
とは反対側の歯間、即ち非駆動面間に、適度な最小が
た、即ちバックラッシBLが存在する。このバックラッ
シBLの存在により、ピニオンギア23とインターナル
ギア21とは円滑な噛み合いを行い、インターナルギア
21が円滑に回転するようになっている。
【0031】ここで、図1に示す構成において、仮にピ
ニオンギア23が合力FO の方向とは反対方向に設けら
れていた場合、上記合力FO により軸間距離DG が変化
する。この変化は軸間距離DG が広がる方向、即ちバッ
クラッシが小さくなる方向のものである。従って、この
場合には、図8に示すように、バックラッシが無くなっ
てインターナルギア21とピニオンギア23との非駆動
面同士が干渉し、インターナルギア21、即ち感光体ド
ラム1が円滑に回転できなくなる。このため、感光体ド
ラム1の回転むらによるピッチむら等の画像欠陥が生じ
ることになる。
【0032】これに対し、図1に示すように、ピニオン
ギア23が合力FO の方向に対して直する方向に設け
られている場合には、合力FO の方向に感光体ドラム1
が変位することによる上記軸間距離DG の変化量は非常
に少ない。従って、図7に示したように、バックラッシ
BLは確保された状態となり、インターナルギア21、
即ち感光体ドラム1は円滑に回転することができる。こ
れにより、感光体ドラム1の回転むらに起因する画像欠
陥を防止することができる。
【0033】また、上記の実施例においては、ピニオン
ギア23を合力FO の方向と直する方向に配設するも
のとしているが、これはピニオンギア23を配設する上
での最良の位置を示したものである。従って、これ以外
にも感光体ドラム1の変位により回転むらを生じないよ
うにするピニオンギア23の配設可能な領域は存在す
る。以下、この領域について説明する。
【0034】先ず、ピニオンギア23を配設可能な最も
広い領域を考えた場合、この領域E0 は、初期設定とし
て与えられた軸間バックラッシ(前記軸間バックラッシ
A)以上の歪みが生じない領域である。即ち、上記合力
O により軸間バックラッシ以上の歪みが生じる領域に
ピニオンギア23を配設した場合には、図8に示したよ
うに、インターナルギア21とピニオンギア23との非
駆動面同士が干渉することになる。
【0035】また、前述のように、合力FO の方向とは
反対の方向にピニオンギア23が設けられた場合、バッ
クラッシが無くなってインターナルギア21とピニオン
ギア23との非駆動面同士が干渉する。従って、合力F
O の方向とは反対の方向の領域をEnとすると、この領
域En以外の領域E1 は、合力FO が加わってもバック
ラッシが存在し、ピニオンギア23を配設可能である。
これら領域En、領域E1 は、例えば図9に示す範囲と
なる。
【0036】また、図1の前記実施例において示したピ
ニオンギア23の最良位置は、図において示される2
個の位置P1 ・P1 である。そして、これらの位置P1
・P1 を中心とする所定範囲の領域E2 ・E2 も、前述
した非駆動面同士の干渉が発生する原理からすれば、合
力FO により軸間距離DG が変化し難い領域である。こ
の領域E2 ・E2 は、インターナルギア21内の領域
を、合力FO の方向を中心とする第1の領域、即ち(領
域E1 −領域E2 ・E2 −領域En)の領域と、合力F
O の方向と直する2方向の各方向を中心とする第2お
よび第3の領域、即ち領域E2 ・E2 と、合力FO の方
向とは逆の方向を中心とする第4の領域、即ち領域En
との4個の領域に分割した場合の第2および第3の領域
とも説明できる。尚、領域E2 は、例えば、位置P1
中心とする両側のそれぞれ30°範囲の領域である。
【0037】また、領域E1 における合力FO 方向の領
域では、感光体ドラム1の変位により軸間距離DG が広
がる方向となる。このため、バックラッシが大きくな
り、前述した非駆動面同士の干渉は発生しないものの、
即ち感光体ドラム1の回転に支障はないものの、インタ
ーナルギア21とピニオンギア23との歯の高さ方向の
噛み合いが減少するので、両ギアの摩耗が促進される不
具合が発生する。
【0038】即ち、理論上のモジュールmのギアの噛み
合い高さは2mである。また、軸間バックラッシをさら
に10〜20%与えていた場合、噛み合い高さは1.8〜
1.9mとなる。複写機等の場合、理論噛み合い高さの8
0%程度、つまり1.6mは必要であり、これを超えると
上記のような不具合が発生する。従って、バックラッシ
は、(1.8〜1.9m)−1.6m=0.2〜0.3m以内、即
ち少なくとも0.3m以内であることが望ましい。このた
め、領域E1 のうちの合力FO 方向の領域以外の領域
が、さらに良好な領域となる。尚、この領域は、上記領
域E2 ・E2 に相当するものと考えられる。
【0039】また、領域E2 において、位置P1 を起点
とする合力FO の方向とは反対方向の領域は、バックラ
ッシが減少する方向の領域である。一方、位置P1 を起
点とする合力FO の方向の領域E3 は、バックラッシが
増加する方向の領域である。従って、領域E2 内におい
ては、領域E3 がピニオンギア23の配設領域としてさ
らに望ましい領域である。
【0040】尚、図1に示した主帯電器2および転写帯
電器5が、図10に示すように、それぞれ、感光体ドラ
ム1と接触する主帯電ローラ31および剥離ローラ32
として設けられている場合には、これらによる圧接力
も、クリーニングブレード7aによる圧接力FC および
DSDカラー4cによる圧接力FD に加えて考慮する必
要がある。即ち、主帯電ローラ31による圧接力をF
a、剥離ローラ32による圧接力をFbとすると、これ
らの合力FO の方向を考慮して、ピニオンギア23は同
図に示す例えば最良の位置に設けられる。
【0041】また、以上の実施例においては、合力FO
の方向を基準としてピニオンギア23の配設位置を設定
するものとなっているが、合力FO が最小となるよう
に、感光体ドラム1に圧接される各プロセス要素の配設
位置を設定してもよい。このような構成は、図11に示
すものとなる。同図の構成は、DSDカラー4cによる
圧接力FD が図1および図10に示したものよりも小さ
い場合のものであり、合力FO を最小とするために、主
に現像装置4の位置を剥離ローラ32側に移動させてい
る。尚、このような構成は、圧接力が相対的に大きい現
像装置4が感光体ドラム1に圧接されていない上記の構
成とは別の構成において、上記合力FO を0に近づける
ことができるので、特に有効である。
【0042】また、感光体ドラム1の回転負荷は、DS
Dカラー4c、クリーニングブレード7a、およびその
他のプロセス要素からの押圧力に比べて小さいものであ
る。従って、感光体ドラム1自身の回転負荷による、図
1に符号Bで示す感光体ドラム1の位置変位ベクトル
は、無視し得るものである。
【0043】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の画像形
成装置は、感光体ドラムに設けられた内歯車と歯合する
小径歯車が、前記プロセス要素からの圧接力の合力の方
向と直交する方向を中心とする両側のそれぞれ30°範
囲の領域に設けられている構成である。
【0044】これにより、内歯車と小径歯車との非駆動
面同士の干渉が生じず、内歯車と小径歯車との摩耗を抑
制することができる。従って、内歯車、即ち感光体ドラ
ムを円滑に回転させることができ、感光体ドラムの回転
むらに起因する画像欠陥の発生を防止することができ
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】請求項の発明の画像形成装置は、請求項
1の発明の画像形成装置において、小径歯車が、前記合
力の方向と直する方向の位置を起点とする前記合力方
向側の領域に設けられている構成である。
【0050】これにより、内歯車は感光体ドラムに上記
合力が加わった場合でも、さらに良好に回転することが
でき、感光体ドラムの回転むらに起因する画像欠陥の発
生をさらに確実に防止することができるという効果を奏
する。
【0051】請求項の発明の画像形成装置は、小径歯
車が、前記プロセス要素からの圧接力の合力の方向と直
する方向の位置に設けられている構成である。
【0052】これにより、内歯車と小径歯車との非駆動
面同士の干渉を最も確実に防止することができ、感光体
ドラムの回転むらに起因する画像欠陥の発生を最も確実
に防止することができるという効果を奏する。
【0053】
【0054】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものであって、画像形
成装置である複写機の感光体ドラム周辺の構成を示す概
略の正面図である。
【図2】図1に示した構成を備える複写機の概略の全体
構成図である。
【図3】図1に示した現像装置の斜視図である。
【図4】図3に示したDSDカラーによる感光体ドラム
への現像装置の圧接状態を示す説明図である。
【図5】図1に示した感光体ドラムの回転駆動機構を示
す斜視図である。
【図6】図1に示した内歯車とピニオンギアとの軸間距
離DG の説明図である。
【図7】図1に示した内歯車とピニオンギアとの正常な
歯合状態の説明図である。
【図8】図1に示した内歯車とピニオンギアとのバック
ラッシが無い場合の歯合状態の説明図である。
【図9】図1に示した複写機におけるピニオンギアの配
設可能領域の説明図である。
【図10】図1に示した構成の他の例を示す感光体ドラ
ム周辺の概略の正面図である。
【図11】図10に示した構成の他の例を示す感光体ド
ラム周辺の概略の正面図である。
【図12】従来の複写機の概略の全体構成図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 4 現像装置(プロセス要素) 4c DSDカラー 7 クリーニング装置(プロセス要素) 7a クリーニングブレード 21 インターナルギア(内歯車) 23 ピニオンギア(小径歯車) 31 主帯電ローラ(プロセス要素) 32 剥離ローラ(プロセス要素)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北畠 保男 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 門脇 英明 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 原田 吉和 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−101756(JP,A) 特開 平6−258983(JP,A) 特開 平5−333675(JP,A) 実開 昭57−49242(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00 350 - 352 G03G 21/16 - 21/18 G03G 15/00 550

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体ドラムに回転駆動用の内歯車が形成
    され、この内歯車と噛み合う駆動力伝達用の小径歯車が
    設けられ、感光体ドラムに圧接力を加える画像形成プロ
    セス用のプロセス要素が感光体ドラムの周囲に設けられ
    ている画像形成装置において、 前記の小径歯車は、前記プロセス要素からの圧接力の合
    力の方向と直交する方向を中心とする両側のそれぞれ3
    0°範囲の領域に設けられていることを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】前記プロセス要素からの圧接力の合力の方
    向と直交する方向を中心とする両側のそれぞれ30°範
    囲の領域において、前記の小径歯車は、前記合力の方向
    と直交する方向の位置を起点とする前記合力の方向側の
    領域に設けられていることを特徴とする請求項1記載の
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】感光体ドラムに回転駆動用の内歯車が形成
    され、この内歯車と噛み合う駆動力伝達用の小径歯車が
    設けられ、感光体ドラムに圧接力を加える画像形成プロ
    セス用のプロセス要素が感光体ドラムの周囲に設けられ
    ている画像形成装置において、 前記の小径歯車は、前記プロセス要素からの圧接力の合
    力の方向と直交する方向の位置に設けられていることを
    特徴とする画像形成装置。
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