JP3078464B2 - 内歯車付きフランジ及びそのフランジを備えた感光体装置 - Google Patents

内歯車付きフランジ及びそのフランジを備えた感光体装置

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JP3078464B2 JP4751695A JP4751695A JP3078464B2 JP 3078464 B2 JP3078464 B2 JP 3078464B2 JP 4751695 A JP4751695 A JP 4751695A JP 4751695 A JP4751695 A JP 4751695A JP 3078464 B2 JP3078464 B2 JP 3078464B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内歯車部における幅方
向の一端縁部にディスク面が形成された内歯車付きフラ
ンジ、及び内歯車付きフランジを感光体ドラムに嵌合し
た例えば複写機用感光体、プリンタ用感光体又はその他
の画像形成装置に供される感光体等の感光体装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の感光体装置には、例えば、実開昭
61−155863号公報に開示されたものがある。こ
の感光体装置は、図7及び図8に示すように、感光体ド
ラム100の両端部近傍に感光体ドラム100を支持す
る複数のコロ101…を設け、感光体ドラム100の内
周面に設けられたフランジ102の内歯車部103に歯
合するギヤ104によって感光体ドラム100を駆動す
るものである。
【0003】また、例えば、特開昭58−120265
号公報には、図9に示すように、感光体ドラム200の
全長の中央部近傍の内側に取り付けたフランジ201の
内歯車部202と、感光体ドラム200の内部に設けた
モータ203のギヤ204とを噛み合わせる構成とした
感光体装置が開示されている。
【0004】しかしながら、これらの感光体装置では、
感光体ドラムの軸に垂直な一側面が開口となる等の欠点
がある。
【0005】そこで、この欠点に対処すべくフランジに
感光体ドラムの軸に垂直な面を閉側面に形成したものが
ある。
【0006】この種の感光体装置には、例えば、図10
に示すように、感光体ドラム300の端部に、内歯車部
301を有するフランジ302を嵌合して設け、駆動用
小歯車303を含む駆動系にて感光体ドラム300を回
転させるものがある。このフランジ302には、内歯車
部301を支持すべく感光体ドラム300の軸に垂直な
面にて形成される内歯車支持部304と、内歯車支持部
304の中心位置に形成される回転軸受部305とが形
成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の感光体ドラム300の軸に垂直な面にて形成される
内歯車支持部304を有する感光体装置では、フランジ
の製造における冷却過程において、本発明の説明図であ
る図5に示すように、内歯車部31の歯すじ部、つまり
寸法Bが寸法Aに比べて大きいので、寸法Bの部分にて
収縮が遅延する。
【0008】すなわち、一般的に、図11(a)に示す
ように、平板401の中央に厚肉の垂下部402を射出
成形にて形成する場合には、厚肉の垂下部402の乾燥
が遅延するので、図11(b)に示すように、垂下部4
02が収縮して矢印方向に湾曲する。
【0009】したがって、上記の感光体装置では、図1
2に示すように、内歯車支持部304に垂直であるべき
内歯車部301の自由端がフランジ302の中心方向に
撓むという問題点を有している。この撓み量は最大約5
0〜80μm程度となる。
【0010】この結果、内歯車部301の精度が低下
し、本来目的としていた1ピッチの噛み合い誤差20μ
m、全ピッチの噛み合い誤差60μmを満たすことが困
難となる。特に、内歯車部301では、一般の平歯車と
異なり、噛み合い誤差がバックラッシュを超えると非駆
動面の干渉となって不具合が生ずる傾向が大きい。
【0011】また、この問題を解決するために、図5に
示す寸法Aを大きくすることは、歯車及びフランジの円
周方向の精度の向上、及び収縮巣の発生等の観点から不
可能である。
【0012】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、内歯車部における幅方向
の一端縁部にディスク面が形成された内歯車における内
歯車部の撓みを極力防止し、内歯車部の歯車の噛み合い
精度を維持し得る内歯車及びその内歯車を備えた感光体
装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の内
歯車付きフランジは、上記課題を解決するために、内歯
車部における幅方向の一端縁部にディスク面が形成され
た内歯車付きフランジにおいて、上記ディスク面の外周
近傍には、内歯車部における自由端の軸方向への撓みを
防止するための補強部材が、内歯車部の形成方向とは反
対側に筒状に突出しかつ突出先端が内歯車部における平
均肉厚よりも薄く形成されていることを特徴としてい
る。
【0014】請求項2記載の発明の感光体装置は、上記
課題を解決するために、内歯車部における幅方向の一端
縁部にディスク面が形成され、かつこのディスク面の外
周近傍に内歯車部における自由端の軸方向への撓みを防
止するための補強部材を内歯車部の形成方向とは反対側
に筒状に突出して形成しかつ補強部材の突出先端を内歯
車部における平均肉厚よりも薄く形成した内歯車付きフ
ランジが、感光体ドラムの端部に嵌合されていることを
特徴としている。
【0015】請求項3記載の発明の感光体装置は、上記
課題を解決するために、請求項2記載の発明の感光体装
置において、上記補強部材は、内歯車部の外周面よりも
小径に形成されていることを特徴としている。
【0016】
【作用】請求項1の構成によれば、内歯車におけるディ
スク面の外周近傍には、内歯車部における自由端の軸方
向への撓みを防止するための補強部材が、内歯車部の形
成方向とは反対側に筒状に突出しかつ突出先端が内歯車
部における平均肉厚よりも薄く形成されている。
【0017】このため、内歯車の硬化に際して、内歯車
部の平均肉厚よりも薄く形成されている補強部材の突出
先端が先に硬化する。そして、この硬化後の補強部材の
支持力とディスク面に対する内歯車部側の収縮力とを釣
り合わせることにより、内歯車部をディスク面に対して
ほぼ垂直に維持することができる。
【0018】また、補強部材は、ディスク面における内
歯車部の形成方向とは反対側に筒状に突出し、かつ外周
近傍に形成されているので、上記の釣り合わせ効果が大
きい。
【0019】したがって、内歯車部における幅方向の一
端縁部にディスク面が形成された内歯車における内歯車
部の撓みを極力防止し、内歯車部の歯車の噛み合い精度
を維持することができる。
【0020】請求項2の構成によれば、感光体装置に
は、請求項1記載の内歯車が感光体ドラムの端部に嵌合
されている。
【0021】このため、感光体ドラムに回転ムラ、ガ
タ、ロック又は負荷の増大等を招来することを防止する
ことができる。
【0022】請求項3の構成によれば、筒状の補強部材
は、内歯車部の外周面よりも小径に形成されているの
で、内歯車を感光体ドラムに嵌合させるときに、内歯車
部の外周面のみを感光体ドラムの内周面に当接させるこ
とが可能となる。
【0023】したがって、感光体ドラムの内周面におけ
る嵌合部分の仕上げ加工幅を少なくすることができ、こ
れによって工数の低減及びコストの低減を図ることがで
きる。
【0024】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図6に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0025】本実施例の感光体装置が備えられた複写機
1は、図2に示すように、上面部に硬質の透明ガラスか
らなる原稿載置台2を有し、この原稿載置台2の下方に
スキャナ3を有している。また、スキャナ3の下方に
は、感光体ドラム14を中心とする画像形成部13が設
けられている。
【0026】スキャナ3は、ランプユニット4、自動露
光用センサ5、ミラー6〜11、レンズユニット12か
らなる。このスキャナ3では、原稿載置台2上に載置さ
れた原稿にランプユニット4から光が照射され、原稿か
らの反射光がミラー6〜11及びレンズユニット12に
より、回転する感光体ドラム14に露光される。
【0027】感光体ドラム14の周りには、帯電器1
5、現像槽16、転写前帯電器17、転写チャージャ1
8、剥離チャージャ19、クリーニングユニット20、
除電ランプ21及び図示しないブランクランプ等が設け
られている。感光体ドラム14は、上記露光に先立って
帯電器15からのコロナ放電により均一に帯電される。
【0028】また、用紙サイズに応じてブランクランプ
から光が照射され、非画像領域の電荷がクリアーされ、
上記露光により静電潜像が形成される。
【0029】現像槽16では、トナーホッパー22から
供給されトナー濃度センサ23にて所定濃度に調整され
たトナーが攪拌ローラ24によって攪拌され、所定の帯
電量に帯電されている。そして、感光体ドラム14の回
転によって静電潜像がトナーにて現像される。
【0030】現像された感光体ドラム14のトナーは、
転写前帯電器17及び転写チャージャ18により図示し
ない給紙系から搬送された用紙に転写され可視化され
る。この転写後の用紙と感光体ドラム14との間には吸
引力が働いている。そこで、剥離チャージャ19は、用
紙にACコロナを印加して用紙の電位を感光体ドラム1
4の表面と同電位に低下させることにより上記吸引力を
消去させ、用紙をその剛性により及び図示しない剥離爪
により感光体ドラム14表面から剥離せさる。
【0031】次いで、剥離された用紙は、搬送ユニット
25を経て定着ユニット26へと送られ、用紙上にトナ
ー像が定着及び固定される。
【0032】一方、上記転写後に、感光体ドラム14の
表面に残留しているトナーは、クリーニングユニット2
0により掻き落とされて回収され、これによって、転写
工程を経た感光体ドラム14の表面が清浄化される。ま
た、感光体ドラム14の残留電位は、除電ランプ21か
らの光照射にて光導電体層の電気抵抗を低下させること
により除去される。
【0033】また、上記の画像形成のための各手段は、
制御ユニット27によって制御されている。
【0034】ところで、上記感光体ドラム14の後方端
には、図3に示すように、内歯車としての内歯車付きド
ラムフランジ(以下、単に「フランジ」と称する)30
が感光体ドラム14に圧入接着により嵌合して設けられ
ており、駆動系40にてフランジ30を介して感光体ド
ラム14が回転駆動されるようになっている。そして、
これら感光体ドラム14とフランジ30と駆動系40と
によって感光体装置が構成されている。
【0035】上記の駆動系40は、フランジ30の内歯
車部31に歯合する駆動用小歯車41と、この駆動用小
歯車41に連結される駆動伝達用ギヤシステム42と、
駆動用モータ43とから構成されている。
【0036】一方、フランジ30は、図4に示すよう
に、内歯車部31と、この内歯車部31を支持すべく感
光体ドラム14の軸に垂直な面にて形成されるディスク
面としての内歯車支持部32と、内歯車支持部32の中
心位置に形成される回転軸受部33とを有している。
【0037】上記の内歯車部31及び回転軸受部33
は、いずれも内歯車支持部32よりも軸方向の外側に突
出して形成されている。
【0038】上記の内歯車部31は、例えば、モジュー
ル1mm、歯幅10mm及び歯数73にて形成されてお
り、図5に示すように、寸法A=1.45mm、寸法B
=3.7mm、寸法C=2.25mm及び平均肉厚2m
mとなっている。なお、一般的に、平歯車又は内歯車を
問わず、事務機器等の分野で最も多用されているモジュ
ール1mmの樹脂製歯車の場合、寸法Aは平均肉厚の約
75%程度にするのが強度面及び精度面から最もバラン
スのとれた条件とされており、本実施例でもこれに準じ
ている。
【0039】また、上記の回転軸受部33には、図4に
示すように、感光体ドラム14の回転軸34が設けられ
ている。この回転軸34は、フランジ30の軸方向の外
側に設けられ、かつ複写機本体に固定されるドラム回転
軸支持部材35に固定されている。
【0040】さらに、本実施例のフランジ30の内歯車
支持部32には、図1にも示すように、感光体ドラム1
4の軸に向かう方向への内歯車部31の撓みを防止する
ための補強部材50が内歯車部31の形成方向とは反対
側に突出して形成されている。この補強部材50は、内
歯車部31の外周形状にほぼ沿って、この内歯車部31
の近傍に円筒状に形成されている。
【0041】上記の構成により、フランジ30の製造に
おける冷却過程において、内歯車支持部32に垂直であ
るべき内歯車部31の自由端がフランジ30の中心方向
に撓むという現象を防止することができる。
【0042】すなわち、図6に示すように、本実施例で
は、フランジ30の内歯車支持部32に、補強部材50
が内歯車部31の形成方向とは反対側に突出して一体的
に形成されている。なお、この補強部材50を別体で構
成することには意味がない。
【0043】この補強部材50を形成したことにより、
フランジ30の外周部は断面略T字状となり、必然的に
冷却効率の悪い厚肉部Pが形成されることになる。この
厚肉部Pでは、他の部分に比べて冷却が遅延することか
ら、破線で示すように収縮巣が発生し、このとき、収縮
巣の近傍で同図に示す内部応力F1・F2が発生する。
【0044】ここで、内部応力F1の発生するフランジ
30の内歯車部31側では、内歯車部31による厚肉形
成により冷却が遅延し、内部応力F1とは反対方向に引
っ張り力を与える。
【0045】一方、内部応力F2の発生するフランジ3
0の内歯車部31とは反対側では、補強部材50が無い
場合には、上記内歯車部31の厚肉形成に相当するもの
がないので、内部応力F2に対向する力が作用しない。
したがって、系全体を考えると、内歯車部31の収縮力
が残り、その結果、内歯車部31は、フランジ30の中
心方向へ撓む。
【0046】しかし、本実施例では、補強部材50が存
在するために、また、この補強部材50の突出先端が内
歯車部31の平均肉厚よりも薄く形成されているため
に、補強部材の突出先端が先に硬化する。そして、この
硬化後の補強部材50の支持力と内歯車支持部32に対
する内歯車部31側の収縮力とを釣り合わせることによ
り、内歯車部31を内歯車支持部32に対してほぼ垂直
に維持することができる。すなわち、内歯車部31にお
けるフランジ30の中心方向への撓みを防止することが
できる。
【0047】また、上述のことから理解できるように、
補強部材50はフランジ30の外周近傍に形成すること
により、撓み防止効果が大きい。さらに、補強部材50
は、冷却が早期に終了して硬化遅延を生じないようにす
るために、自由端をより薄肉に形成し、さらに最先端部
が内歯車部31の平均肉厚以下となるようにするのが好
ましい。
【0048】また、本実施例では、フランジ30の外周
面30aと補強部材50の外周面50aとの間に段差5
1を形成している。この理由は、フランジ30の外周面
30aは、感光体ドラム14との圧入接着代となるた
め、この外周面30aと補強部材50の外周面50aと
を同一面上に一致させると圧入接着代が大きくなりすぎ
て好ましくないためである。すなわち、感光体ドラム1
4の圧入接着代は、感光体ドラム14の筒を形成した後
に、フランジ30を嵌合するための感光体ドラム14に
おける内側端部を仕上げ加工して形成される。したがっ
て、この仕上げ加工幅つまり圧入接着代は、できるだけ
短い方が加工が容易である。
【0049】上記の構成を有する感光体装置によって、
駆動用モータ43が駆動されると、駆動伝達用ギヤシス
テム42及び駆動用小歯車41を介してフランジ30の
内歯車部31にその駆動力が伝達され、これによって、
感光体ドラム14が回転軸34を軸として回転する。こ
のとき、内歯車部31は、内歯車支持部32と垂直にな
っているので、駆動用小歯車41との回転が滑らかであ
る。
【0050】このように、本実施例のフランジ30にお
ける内歯車支持部32の外周近傍には、内歯車部31に
おける自由端の軸方向への撓みを防止するための補強部
材50が、内歯車部31の形成方向とは反対側に筒状に
突出しかつ突出先端が内歯車部31における平均肉厚よ
りも薄く形成されている。
【0051】このため、フランジ30の硬化に際して、
内歯車部31の平均肉厚よりも薄く形成されている補強
部材50の突出先端が先に硬化する。そして、この硬化
後の補強部材50の支持力と内歯車支持部32に対する
内歯車部31側の収縮力とを釣り合わせることにより、
内歯車部31を内歯車支持部32に対してほぼ垂直に維
持することができる。
【0052】また、補強部材50は、内歯車支持部32
における内歯車部31の形成方向とは反対側に筒状に突
出し、かつ外周近傍に形成されているので、上記の釣り
合わせ効果が大きい。
【0053】したがって、内歯車部31における幅方向
の一端縁部に内歯車支持部32が形成されたフランジ3
0における内歯車部31の撓みを極力防止し、内歯車部
31の歯車の噛み合い精度を維持することができる。
【0054】また、本実施例の感光体装置には、上記の
フランジ30が感光体ドラム14の端部に嵌合されてい
る。
【0055】このため、感光体ドラム14に回転ムラ、
ガタ、ロック又は負荷の増大等を招来することを防止す
ることができる。
【0056】また、筒状の補強部材50は、内歯車部3
1の外周面よりも小径に形成されているので、フランジ
30を感光体ドラム14に嵌合させるときに、内歯車部
31の外周面のみを感光体ドラム14の内周面に当接さ
せることが可能となる。
【0057】したがって、感光体ドラム14の内周面に
おける嵌合部分の仕上げ加工幅を少なくすることがで
き、これによって工数の低減及びコストの低減を図るこ
とができる。
【0058】なお、上記の効果について、調査したとこ
ろ、補強部材50が無い場合には、前述したように、内
歯車部31の先端の撓みは50〜80μmであったのに
対して、補強部材50を設けた場合には、内歯車部31
の先端の撓みは−10〜20μmとなり、内歯車部31
と駆動用小歯車41との回転時の歯合も良好であった。
【0059】
【発明の効果】請求項1の発明の内歯車付きフランジ
は、以上のように、ディスク面の外周近傍には、内歯車
部における自由端の軸方向への撓みを防止するための補
強部材が、内歯車部の形成方向とは反対側に筒状に突出
しかつ突出先端が内歯車部における平均肉厚よりも薄く
形成されている構成である。
【0060】これにより、内歯車の硬化に際して、内歯
車部の平均肉厚よりも薄く形成されている補強部材の突
出先端が先に硬化する。そして、この硬化後の補強部材
の支持力とディスク面に対する内歯車部側の収縮力とを
釣り合わせることにより、内歯車部をディスク面に対し
てほぼ垂直に維持することができる。
【0061】また、補強部材は、ディスク面における内
歯車部の形成方向とは反対側に筒状に突出し、かつ外周
近傍に形成されているので、上記の釣り合わせ効果が大
きい。
【0062】したがって、内歯車部における幅方向の一
端縁部にディスク面が形成された内歯車における内歯車
部の撓みを極力防止し、内歯車部の歯車の噛み合い精度
を維持することができるという効果を奏する。
【0063】請求項2の発明の感光体装置は、以上のよ
うに、内歯車部における幅方向の一端縁部にディスク面
が形成され、かつこのディスク面の外周近傍に内歯車部
における自由端の軸方向への撓みを防止するための補強
部材を内歯車部の形成方向とは反対側に筒状に突出して
形成しかつ補強部材の突出先端を内歯車部における平均
肉厚よりも薄く形成した内歯車付きフランジが、感光体
ドラムの端部に嵌合されている構成である。
【0064】これにより、感光体ドラムに回転ムラ、ガ
タ、ロック又は負荷の増大等を招来することを防止する
ことができるという効果を奏する。
【0065】請求項3の発明の感光体装置は、以上のよ
うに、請求項2記載の発明の感光体装置において、上記
補強部材は、内歯車部の外周面よりも小径に形成されて
いる構成である。
【0066】これにより、内歯車を感光体ドラムに嵌合
させるときに、内歯車部の外周面のみを感光体ドラムの
内周面に当接させることが可能となる。
【0067】したがって、感光体ドラムの内周面におけ
る嵌合部分の仕上げ加工幅を少なくすることができ、こ
れによって工数の低減及びコストの低減を図ることがで
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における感光体装置のフラン
ジの構造を示す断面図である。
【図2】上記感光体装置を備えた複写機を示す全体構造
図である。
【図3】上記感光体装置の駆動系を示す斜視図である。
【図4】上記フランジを感光体ドラムに嵌合させた状態
を示す断面図である。
【図5】上記フランジにおける内歯車部の構造を詳細に
示す要部拡大図である。
【図6】上記フランジにおける補強部材の構造を詳細に
示す要部拡大断面図である。
【図7】従来例を示すものであり、感光体装置の斜視図
である。
【図8】上記感光体装置における内歯車部の一部を切り
欠いて示す斜視図である。
【図9】他の従来例を示すものであり、感光体装置の一
部を切り欠いて示す斜視図である。
【図10】さらに他の従来例を示すものであり、感光体
装置の断面図である。
【図11】平板の中央に厚肉の垂下部を形成するときの
硬化収縮による撓みを説明するものであり、(a)は平
板の中央に厚肉の垂下部を形成した部材の斜視図、
(b)はその部材の撓み状態を示す側面図である。
【図12】上記感光体装置における内歯車部がフランジ
の中心方向に撓んだ状態を示す断面図である。
【符号の説明】
14 感光体ドラム 30 フランジ(内歯車) 31 内歯車部 32 内歯車支持部(ディスク面) 33 回転軸受部 34 回転軸 50 補強部材 51 段差
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北畠 保男 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 門脇 英明 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 原田 吉和 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 実開 昭57−49242(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00 350 - 352 G03G 21/16 - 21/18 G03G 15/00 550 F16H 1/00 - 1/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内歯車部における幅方向の一端縁部にディ
    スク面が形成された内歯車付きフランジにおいて、 上記ディスク面の外周近傍には、内歯車部における自由
    端の軸方向への撓みを防止するための補強部材が、内歯
    車部の形成方向とは反対側に筒状に突出しかつ突出先端
    が内歯車部における平均肉厚よりも薄く形成されている
    ことを特徴とする内歯車付きフランジ
  2. 【請求項2】内歯車部における幅方向の一端縁部にディ
    スク面が形成され、かつこのディスク面の外周近傍に内
    歯車部における自由端の軸方向への撓みを防止するため
    の補強部材を内歯車部の形成方向とは反対側に筒状に突
    出して形成しかつ補強部材の突出先端を内歯車部におけ
    る平均肉厚よりも薄く形成した内歯車付きフランジが、
    感光体ドラムの端部に嵌合されていることを特徴とする
    感光体装置。
  3. 【請求項3】上記補強部材は、内歯車部の外周面よりも
    小径に形成されていることを特徴とする請求項2記載の
    感光体装置。
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