JP3077369U - 多目的スポンジたわし - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、洗剤を使用せずに汚れを落とすこ
とができるスポンジたわしを提供することを目的とする
ものである。 【解決手段】 本考案はメラミン樹脂素材を発泡させて
形成したメラミンスポンジ層２と合成樹脂繊維を固めて
成型した合成樹脂研磨層４との間にウレタン樹脂素材を
発泡させて形成したウレタンスポンジ層３を設けた三層
構造とからなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は家具、家電製品などの種々の物に付着した汚れを洗剤を使わないで水 だけで拭き取ることができる多目的スポンジたわしに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より図６に示すようにスポンジたわしａは、ウレタン樹脂を発泡させ海綿 状とした直方体形状のものが多く、又その片面に硬質繊維状の研磨部ｂが積層さ れた形態のものが多い。 この研磨部ｂには研磨材として金属繊維およびガラス繊維などが含まれている 。

【０００３】 そこで家具、あるいは家電製品などの汚れを拭き取る場合には、まずスポンジ タワシａに洗剤液を染み込ませて汚れを拭き取り、その後にスポンジタワシａ又 は布などに水を染み込ませて洗剤の拭き取りを行っている。

【０００４】 又汚れがひどい場合にはスポンジたわしａの研磨部ｂによって汚れ部分を擦り ながら拭き取っているのが現状である。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながらソファーなどの布地の家具にあっては洗剤が生地に染み込ん変色 したりする問題があり、更に洗剤の使用後には必ず水による洗剤の拭き取りを行 わなければならず非常に煩雑な作業となる問題がある。

【０００６】 又研磨部ｂで汚れを落とす場合には、その研磨部ｂに含まれる硬質の金属繊維 、あるいはガラス繊維によって汚れの対象面を傷つけることがある。

【０００７】 そこで本考案では上記問題点を解消するために、洗剤を使用せずに汚れを落と すことができるスポンジたわしを提供することを目的とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案の請求項１は、メラミン樹脂素材を発泡させて形成したメラミンスポン ジ層とウレタン樹脂素材を発泡させて形成したウレタンスポンジ層の二重構造か ら成ることを特徴とする。

【０００９】 請求項２は、メラミン樹脂素材を発泡させて形成したメラミンスポンジ層と合 成樹脂繊維を固めて成型した合成樹脂研磨層との間にウレタン樹脂素材を発泡さ せて形成したウレタンスポンジ層を設けた三層構造とからなることを特徴とする 。

【００１０】 請求項３は、メラミン樹脂素材を発泡させて形成したメラミンスポンジ層と織 布との間にウレタン樹脂素材を発泡させて形成したウレタンスポンジ層を設けた 三層構造とからなることを特徴とする。

【００１１】 請求項４は、メラミン樹脂素材を発泡させて形成したメラミンスポンジ層と高 通水性に優れた高通水性発泡樹脂層との間にウレタン樹脂素材を発泡させて形成 したウレタンスポンジ層を設けた三層構造とからなることを特徴とする。

【００１２】 上記メラミンスポンジ層は、メラミン樹脂素材を発泡させて形成するものであ り、ウレタンスポンジ層に比べて発泡密度が高く、かつ硬質であり、しかも汚れ 対象面を洗剤を必要とせずに傷つけることなく汚れの拭き取りを行うことができ る作用があるは反面、脆い欠点がある。

【００１３】 それに対してウレタンスポンジ層は非常に柔軟性があり、かつ吸水性があるた めにメラミンスポンジ層との二重構造とすることによりメラミンスポンジ層に強 耐性を持たせ、かつ汚れの拭き取り後の水分の拭き取りをウレタンスポンジ層に よって行うという併用活用が可能となる。

【００１４】 又ウレタンスポンジ層を介して合成樹脂研磨層、織布又は高通水性発泡樹脂層 との三重構造とする理由は、ウレタンスポンジ層がメラミンスポンジ層および合 成樹脂研磨層、織布又は高通水性発泡樹脂層のいずれに対しても熱溶着性および 接着性に優れていることで合成樹脂研磨層、織布又は高通水性発泡樹脂層とウレ タンスポンジ層とを強固に接合することが可能となる。

【００１５】 合成樹脂研磨層とは、ポリエステル繊維又はナイロン繊維などを熱成型などに よって固めたものであり、多数の繊維端によって微小な凹部に溜まった汚れを掻 き出すことが可能となる。

【００１６】 織布とは、目の粗い又は小さい織布を設けることによってメラミンスポンジ層 によって汚れを拭き取った後の艶出しや花瓶や食器などの汚れ落としなどに適し たものとなる。

【００１７】 高通水性発泡樹脂層とは、例えばエーテル系又エステル系ウレタン樹脂を発泡 させ、かつセル数実測値（個/２５ｍｍ）が６〜３０の材質を使用する望ましく 、高通気性および高通水性に優れているために、浴槽や浴室などの水回り対象物 に対して水で洗い流しながらの作業が行える。

【００１８】

【考案の実施の形態】

以下本考案の実施の形態を、その実施例を示す図面を参酌しながら詳述する。 実施例１ 図１に示すように、たわし本体１はメラミン樹脂素材を発泡させて形成したメ ラミンスポンジ層２と、ウレタン樹脂素材を発泡させて形成したウレタンスポン ジ層３とから構成されるものである。

【００１９】 実施例２ 図２に示すように、たわし本体１はメラミンスポンジ層２上にウレタンスポン ジ層３が積重され、このウレタンスポンジ層３上にポリエステル又はナイロンな どの合成樹脂繊維を固めて成型した合成樹脂研磨層４が積重されて構成とするも のである。

【００２０】 実施例３ 図３に示すように、たわし本体１はメラミンスポンジ層２上にウレタンスポン ジ層３が積重され、このウレタンスポンジ層３上に目を細かく織り込んだ、又は 目を大きく織り込んだ織布５が積重された構成とするものである。

【００２１】 実施例４ 図４に示すように、たわし本体１はメラミンスポンジ層２上にウレタンスポン ジ層３が積重され、このウレタンスポンジ層３上に高通水性に優れた高通水性発 泡樹脂層６積重された構成とするものである。

【００２２】 以上の構成より成る本考案では、メラミンスポンジ層２は発泡密度が非常に高 く、かつ硬質であるがために水に浸し汚れが付着した面を擦るだけで付着した汚 れを拭き取ることができる。

【００２３】 従って実施例１で示すたわし本体１では、メラミンスポンジ層２によって対象 面の汚れを拭き取った後に、メラミンスポンジ層２よりも発泡密度の大きいウレ タンスポンジ層３によって対象面に残った水分を容易に拭き取ることが可能とな る。

【００２４】 実施例２で示すたわし本体１では、図５に示すように対象面Ａが細かい凹凸状 となっている場合の汚れの付着に対して、まずメラミンスポンジ層２によって対 象面Ａの汚れを拭き取った後に、合成樹脂研磨層４の各合成樹脂繊維端によって メラミンスポンジ層２によって拭き取れなかった対象面Ａの凹部に残った汚れを 掻き出して拭き取ることが可能となる。

【００２５】 実施例３で示すたわし本体１では、メラミンスポンジ層２によって対象面の汚 れを拭き取った後に、対象面を織布５によって水分を拭き取ることによって対象 面の艶出しの効果を得ることが可能となる。

【００２６】 実施例４で示すたわし本体１では、浴槽などの水回り対象物に対してメラミン スポンジ層２によって対象面の汚れを拭き取った後に、水に浸かったままの状態 で高通水性発泡樹脂層６によって対象面を擦る、又は付着した水分が多い場合の 拭き取りに優れた効果を持つものである。

【００２７】

【考案の効果】

以上述べて来た如く本考案では、メラミンスポンジ層によって洗剤なしでの汚 れの拭き取りが可能となる。更に合成樹脂研磨層、織布又は高通水性発泡樹脂層 との併用により微小な凹部に溜まった汚れの掻き出し、艶出しおよび水を流しな がらの汚れ除去作業が行えるものであり、対象面を傷つけることなく経済的かつ 効率の良い多目的スポンジたわしとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例１における説明図である。

【図２】本考案の実施例２における説明図である。

【図３】本考案の実施例３における説明図である。

【図４】本考案の実施例４における説明図である。

【図５】本考案の実施例２における作用説明図である。

【図６】従来のスポンジたわしの一例を示す説明図であ
る。

【符号の説明】

１ たわし本体 ２ メラミンスポンジ層 ３ ウレタンスポンジ層 ４ 合成樹脂研磨層 ５ 織布 ６ 高通水性発泡樹脂層

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 メラミン樹脂素材を発泡させて形成した
   メラミンスポンジ層とウレタン樹脂素材を発泡させて形
   成したウレタンスポンジ層の二重構造から成ることを特
   徴とする多目的スポンジたわし。
2. 【請求項２】 メラミン樹脂素材を発泡させて形成した
   メラミンスポンジ層と合成樹脂繊維を固めて成型した合
   成樹脂研磨層との間にウレタン樹脂素材を発泡させて形
   成したウレタンスポンジ層を設けた三層構造とからなる
   ことを特徴とする多目的スポンジたわし。
3. 【請求項３】 メラミン樹脂素材を発泡させて形成した
   メラミンスポンジ層と織布との間にウレタン樹脂素材を
   発泡させて形成したウレタンスポンジ層を設けた三層構
   造とからなることを特徴とする多目的スポンジたわし。
4. 【請求項４】 メラミン樹脂素材を発泡させて形成した
   メラミンスポンジ層と高通水性に優れた高通水性発泡樹
   脂層との間にウレタン樹脂素材を発泡させて形成したウ
   レタンスポンジ層を設けた三層構造とからなることを特
   徴とする多目的スポンジたわし。