JP3075481B2 - 感熱転写記録用インクシート - Google Patents

感熱転写記録用インクシート

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JP3075481B2 JP02234739A JP23473990A JP3075481B2 JP 3075481 B2 JP3075481 B2 JP 3075481B2 JP 02234739 A JP02234739 A JP 02234739A JP 23473990 A JP23473990 A JP 23473990A JP 3075481 B2 JP3075481 B2 JP 3075481B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は感熱転写記録用インクシートに関し、さらに
詳しくは、保存性を高め、感熱転写記録用受像シートと
の融着や該シートの地汚れの発生を防止するとともに、
画像濃度の低下を抑えることのできる感熱転写記録用イ
ンクシートに関する。
[従来の技術と発明が解決しようとする課題] 従来から、カラーハードコピーを得る方式として、イ
ンクジェット、電子写真、感熱転写等によるカラー記録
技術が検討されている。
これらのうち、特に感熱転写方式は、操作や保守が容
易であること、装置の小型化、低コスト化が可能である
こと等の利点を有している。
この感熱転写方式には、以下の二種類がある。
すなわち、支持体上に溶融性インク層を有する転写シ
ートをレーザーあるいは感熱ヘッドによりイメージワイ
ズ(像様に)加熱して、該溶融性インク層を感熱転写記
録用受像シート上に溶融転写する方式と、支持体上に熱
拡散性色素(昇華性色素)を含むインク層を有する感熱
転写記録用インクシートを用いて、感熱転写記録用受像
シートに前記熱拡散性色素を拡散転写する熱拡散転写方
式との二種類である。
これらのうち、熱拡散転写方式は感熱ヘッドの熱的エ
ネルギーの変化に応じて、色素の転写量を変化させて画
像の階調をコントロールすることができるので、シア
ン、マゼンタ、イエローの重ね記録を行なうことによっ
て、色の濃淡に連続的な変化を有するカラー画像が得ら
れる方式として、近年注目されている。
しかしながら、この熱拡散転写方式には、第一の問題
点として、用いる感熱転写記録用インクシートの保存性
が良くないことが挙げられる すなわち、これまでの感熱転写記録用インクシートで
は、巻き重ねて保存すると時間の経過とともに熱拡散性
色素がバインダーから遊離して感熱層面上に畜積され、
しかもそれが接触しているシート裏面へ移行するので、
記録の際にサーマルヘッドや被転写シート(以後、感熱
転写記録用受像シートという。)全体が色素で汚染され
ること(地汚れ)がある。
第二の問題点は、前述の様に熱拡散性色素がバインダ
ーから遊離した感熱転写記録用インクシートは、画像濃
度の低下を抑えることが難しいことである。
第三の問題点は、感熱転写の際に、感熱転写記録用イ
ンクシートからインク層全体が感熱転写記録用受像シー
ト側に融着することである。
本発明は上記各種の問題点を解決するためになされた
ものである。
すなわち、本発明の目的は、保存性を改良するととも
に、感熱転写記録用受像シートとの融着や該シートの地
汚れの発生を防止し、しかも画像濃度の低下も抑えるこ
とのできる感熱転写記録用インクシートを提供すること
にある。
[前記課題を解決するための手段] 前記目的を達成するための本発明は、熱拡散性色素と
バインダー樹脂とポリエステル変性シリコーン樹脂、ウ
レタン変性シリコーン樹脂及びアクリル変性シリコーン
樹脂よりなる群から選択される少なくとも一種の変性シ
リコーン樹脂とを含有するインク層を、支持体上に積層
してなることを特徴とする感熱転写記録用インクシート
である。
以下、本発明を詳細に説明する。
(I)感熱転写記録用インクシート 本発明の感熱転写記録用インクシートは、第1図に例
示するように、基本的には支持体1上にインク層2が積
層された構造である この感熱層2は単層に限らず、複数層から構成されて
いても良い。
−インク− 本発明におけるインク層は、基本的に熱拡散性色素と
バインダー樹脂と変性シリコーン樹脂とを含有する。
熱拡散性色素 本発明に用いられる熱拡散性色素は、熱拡散性もしく
は昇華性である限り特に制限はない。
熱拡散性色素としては、シアン色素、マゼンタ色素、
イエロー色素を挙げることができる。
前記シアン色素としては、特開昭59−78896号、同59
−227948号、同60−24966号、同60−53563号、同60−13
0735号、同60−131292号、同60−239289号、同61−1939
6号、同61−22993号、同61−31292号、同61−31467号、
同61−35994号、同61−49893号、同61−148269号、同62
−191191号、同63−91288号、同63−91287号、同63−29
0793号等の各公報に記載されているナフトキノン系色
素、アントラキノン系色素、アゾメチン系色素等が挙げ
られる。
前記マゼンタ色素としては、特開昭59−78896号、特
開昭60−30392号、特開昭60−30394号、特開昭60−2535
95号、特開昭61−262190号、特開昭63−5992号、特開昭
63−205288号、特開昭64−159号、特開昭64−63194号等
の各公報に記載されているアントラキノン系色素、アゾ
色素、アゾメチン系色素等が挙げられる。
イエロー色素としては、特開昭59−78896号、特開昭6
0−27594号、特開昭60−31560号、特開昭60−53565号、
特開昭61−12394号、特開昭63−122594号等の各公報に
記載されているメチン系色素、アゾ系色素、キノフタロ
ン系色素、アントライソチアゾール系色素が挙げられ
る。
また、熱拡散性色素としては、閉鎖型又は開鎖型の活
性メチレン基を有する化合物をp−フェニレンジアミン
誘導体の酸化体またはp−アミノフェノール誘導体の酸
化体とのカップリング反応により得られるアゾメチン色
素、およびフェノールまたはナフトール誘導体またはp
−フェニレンジアミン誘導体の酸化体またはp−アミノ
フェノール誘導体の酸化体のとのカップリング反応によ
り得られるインドアニリン色素も好適に使用することが
できる。
上記熱拡散性色素は、形成しようとする画像が単色で
あるならば、イエロー色素、マゼンタ色素、シアン色素
のいずれであってもよい。
また、形成しようとする画像の色調によっては、前記
三種の熱拡散性色素のいずれか二種以上もしくは他の色
を含んでいても良い。
本発明における前記熱拡散性色素の使用量は、支持体
1m2当たり通常0.1〜20g、好ましくは0.2〜5gである。
バインダ−樹脂 本発明では、前記インク層に用いるバインダ−樹脂と
して感熱転写記録分野で公知の樹脂を用いることが可能
であるが、好ましいのは、以下に述べるアセタール系樹
脂および/またはセルロース系樹脂である。
まず、アセタール系樹脂としては、アセタール化の程
度、アセチル基などの含有率によって種々の化合物があ
り、代表例にポリビニルアセトアセタール、ポリビニル
ブチラールなどを挙げることができる。
アセタール系樹脂の中でも、本発明の目的に好ましい
のは、重合度が300以上、望ましくは1500〜2400、ガラ
ス転移点(Tg)が50〜200℃で、アセタール化度が60モ
ル%以上、アセチル基が10モル%以下、のアセタール系
樹脂である。
このような条件を満たすアセタール系樹脂の商品名を
挙げると、KS−1、KS−5、KS−8、BL−1、BL−2、
BL−3、BL−S、BM−1、BM−2、BM−5、BM−S、BH
−3、BX−1[いずれも積水化学工業(株)製]などが
ある。
また、セルロース系樹脂としては、例えばニトロセル
ロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、エチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロー
ス、酢酪酸セルロースなどを挙げることができる。
これらのセルロース系樹脂の中でも、ニトロセルロー
スが特に好ましい。
さらに、そのニトロセルロースの中でも本発明の目的
にとって好ましいのは、JIS K−6703の試験法に基い
たとき、窒素分が10.7〜12.2%、重合度が35〜110、粘
度がそれぞれ1.0〜6.2秒(固形分25.0%で測定)、3〜
8秒(固形分20.0%で測定)、1.5〜500秒(固形分12.2
%で測定)、1.1〜5.2秒(固形分30%で測定)、100〜1
40cps(乾燥ニトロセルロース1.5gを酢酸ブチル100ccに
溶解して測定。)の値を有するニトロセルロースであ
る。
これらの条件を満たすニトローセルロースの商品名を
挙げると、HIG1/16、HIG1/8、HIG1/4、HIG1/2、HIG1、H
IG2、HIG7、HIG20、HIG60、HIG120、HIG500、LIG1/8、L
IG1/4、LIG1/2、SL−1、HI1000、HI2000、クリヤーH1/
4、チップH1/2など[いずれも旭化成工業(株)製]が
ある。
本発明では、バインダー樹脂として前記アセタール系
樹脂およびセルロース系樹脂以外に、従来から感熱転写
記録分野で公知の樹脂を用いることが可能である。
たとえば、この公知の樹脂としてアクリル樹脂、メタ
クリル樹脂、ポリカーボネート、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルホルマール、ポリビニルエーテル、ポリ
ビニルピロリドン、ポリスチレン、ポリスチレン共重合
体、アイオノマー樹脂などを挙げることができる。
本発明においては、上述した各種のバインダ−樹脂の
中から一種または二種以上を用いることが可能である。
これらのバインダー樹脂は、インク層中の全樹脂量に
対し通常0〜50重量%配合される。
また、本発明におけるバインダー樹脂と前記熱拡散性
色素とのインク層における重量比は、1:10〜10:1の範囲
が好ましい。
変性シリコーン樹脂 本発明では、インク層にポリエステル変性シリコーン
樹脂、ウレタン変性シリコーン樹脂及びアクリル変性シ
リコーン樹脂よりなる群から選択される少なくとも一種
の変性シリコーン樹脂を含有させることが重要である。
インク層が前記特定の変性シリコーン樹脂を含有する
と、感熱転写記録用インクシートは、感熱転写記録用受
像シートとの剥離性を向上させ、その結果、相互の融着
が防止される。
のみならず、前記特定の変性シリコーン樹脂は前記バ
インダー樹脂との相溶性が良好なので、シリコーンオイ
ルやストレートシリコーンと違って、感熱転写記録用イ
ンクシトの保存性が改良され、しかも画像濃度(転写濃
度)を低下させることがない。
前記特定の変性シリコーン樹脂としては、常温(20
℃)で固体のものが好ましく、特に35〜100℃の融点を
有するワックス状の変性シリコーン樹脂が好ましい。
上述した変性シリコーン樹脂の中でも、ポリエステル
変性シリコーン樹脂が本発明の目的にとって好ましく、
さらには分子量が500〜20,000のポリエステル変性シリ
コーン樹脂が好ましい。
ポリエステル変性シリコーン樹脂のポリエステル部分
は、ジカルボン酸とジオールとの共重合もしくはラクト
ン環の開環重合によって、形成することができる。
ポリエステル変性シリコーン樹脂におけるジメチルポ
リシロキサン結合部分とポリエステル部分は、たとえば
ポリエステルを主鎖としてこれにジメチルポリシロキサ
ン部分がグラフトされていても良く、またジメチルポリ
シロキサンの両側もしくは片側にポリエステル部分がブ
ロック状に結合していても良い。
さらに、本発明に用いる特定の変性シリコーン樹脂
は、末端に水酸基やカルボキシル基等の反応基を有して
いても良く、その場合はジイソシアネート類などの架橋
剤によって架橋させることができる。
本発明において、前記特定の変性シリコーン樹脂のイ
ンク層に対する配合量は、通常、0.01〜10重量%、好ま
しくは0.05〜5重量%である。この配合量が0.01重量%
を下回ると、本発明の効果が十分に発揮されないし、ま
た10重量%を超えると、地汚れを生じたり、保存性が劣
化することがあるので、好ましくない。
添加剤 本発明では、必要に応じてインク層に各種の添加剤を
添加することができる。
その添加剤としては、フッ素樹脂、界面活性剤、ワッ
クス類等の剥離性化合物、金属微粉末、シリカゲル、カ
ーボンブラック、樹脂微粉末等のフィラー、バインダー
成分と反応可能な硬化剤(たとえばイソシアネート類や
アクリル類やエポキシ類等の放射線活性化合物)などを
挙げることができる。
さらに、転写を促進するため、たとえば特開昭59−10
6997号等に記載されたワックスや高級脂肪酸エステルな
どの熱溶融性物質を用いることができる。
添加剤の添加量については、添加剤の種類や添加目的
により一律に決められないが、添加剤全体としては、通
常、バインダ−樹脂に対して20重量%以下の範囲であ
る。
インク層の形成 インク層は、前記熱拡散性色素、バインダー樹脂およ
び変性シリコーン樹脂、さらに必要に応じて添加される
任意の成分を溶媒に分散もしくは溶解してインク層形成
用塗工液を調製し、この塗工液を支持体上に塗工、乾燥
することにより形成することができる。
なお、前記バインダー樹脂は一種または二種以上を溶
媒に溶解して用いるだけでなく、ラテックス状に分散さ
せてもよい。
上記溶媒としては、水、アルコール類(例えばエタノ
ール、プロパノール)、セロソルブ類(例えばメチルセ
ロソルブ、エチルセロソルブなど)、芳香族類(例えば
トルエン、キシレン、クロルベンゼンなど)、ケトン類
(例えばアセトン、メチルエチルケトンなど)、エーテ
ル類(例えばテトラヒドロフラン、ジオキサンなど)、
塩素系溶媒(例えばクロロホルム、トリクロルエチレン
など)を挙げることができる。
これらの溶媒は一種単独で用いるてもよいし、二種以
上を組み合わせて用いることができる。
上記塗工には通常知られたグラビアロールによる面順
次塗りわけ塗布、押し出し塗布、ワイヤーバー塗布、ロ
ール塗布などを用いることができる。
インク層は、支持体上に0.2〜10μm、さらには0.3〜
3μmの厚みに形成することが望ましい。
また、インク層は、バインダー樹脂とイエロー色素を
含有するイエローインク層、バイダー樹脂とマゼンタ色
素を含有するマゼンタインク層およびバインダー樹脂と
シアン色素を含有するシアンインク層が、面方向に沿っ
て一定の繰り返しで支持体上に形成されている構成であ
るのが好ましい。
また、面方向に沿って配列された前記三層のインク層
に加えて、黒色画像形成物質を含む黒色インク層を、面
方向に隣接するいずれか二層間に介在させても良い。
特に、黒色インク層については、拡散転写型でも良い
が溶融転写型インクとしても、鮮明な文字を得られる。
−支持体− 本発明に用いられる支持体としては、寸法安定性がよ
く、画像記録の際、感熱ヘッド等の加熱源の熱に耐える
ものならば何でもよいが、一般的にはコンデンサー紙、
グラシン紙のような薄葉紙、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
レート、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリサルフォ
ン、ポリスチレン、ポリイミドのような耐熱性のプラス
チックフィルムを用いることができる。
支持体の厚さは、通常2〜10μmの範囲が好ましい。
−その他の層− インク層と支持体との間には、接着性等を高めるため
に、下引き層を設けることができる。
さらに、インク層の上には、融着防止層を設けること
もできる。
その厚みは通常0.01〜5μm、好ましくは0.05〜1μ
mの範囲である。
この厚みが0.01μm未満では、融着の防止効果が十分
に発現しないし、また5μmを超えると、インク層から
受像層への熱拡散性色素の拡散を阻害し、十分な画像濃
度が得られにくくなるので好ましくない。
融着防止層は通常、例えばポリエチレンワックス、ア
ミドワックス、テフロンパウダーなどの固形ワックス
類、フッ素、リン酸エステル系の界面活性物質シリコン
オイル、シリコン樹脂、フッ素系樹脂などにより形成す
ることができる。
また、支持体の裏面(インク層とは反対側)には、ヘ
ッドが支持体に粘着やスティッキング、シワの発生する
のを防止する目的でスティッキング防止層を有していて
もよい。
このスティッキング防止層の厚みは0.1〜1μmの範
囲にするのが好ましい。
さらに熱転写記録用インクシートにパーフォレーショ
ンを形成したり、あるいは色相の異なる区域の位置を検
出するための検知マークなどを設けることによって、使
用時の便を図ることもできる。
(II)感熱転写記録用受像シート 感熱転写記録用受像シートは、通常、基材とその上に
形成された受像層とで構成することができる。
また、場合によっては、自己支持性の受像層で感熱転
写記録用受像シートを形成することができる。
この自己支持性の受像層からなる感熱転写記録用受像
シートにおいては、特に基材を使用することがないの
で、部品点数の軽減を図ることができる。
−受像層− この受像層は、通常、受像層用バインダーと各種の添
加剤とで形成することができる。
場合によっては、受像層用バインダーのみで受像層を
形成することができる。
受像層用バインダー 受像層用バインダーとしては、例えばポリ塩化ビニル
樹脂、塩化ビニルと他のモノマーとの共重合体樹脂、
(たとえば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチ
レン−塩ビ共重合体)、ポリエステル樹脂、アクリル酸
エステル、塩素化ポリエチレン、エチレン−酢ビ共重合
体、ケトン樹脂、アルキッド樹脂、ポリビニルピロリド
ン、ポリカーボネート、三酢酸セルロース、スチレンア
クリレート樹脂、ビニルトルエンアクリレート樹脂、ポ
リウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、尿素樹脂、ポリカプ
ロラクトン樹脂、スチレン−無水マレイン酸樹脂、ポリ
アクリロニトリル樹脂などを挙げることができる。中で
も、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエステ
ル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などが好ましい。
これらは1種単独に用いることも2種以上を併用する
こともできる。
上記各種の樹脂は新たに合成して使用しても良いが、
市販品を使用することもできる。例えば、市販のポリエ
ステル樹脂としては、バイロン200、バイロン290、バイ
ロン600等[以上、東洋紡績(株)製]、KA−1038C(荒
川化学製)、TP220、TP235[いずれも日本合成(株)
製]等を用いることができる。
前記塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂は、塩化ビ
ニル成分の含有率が50〜100重量%で、重合度が50〜250
0程度のものが好ましい。
本発明に好ましく用いられる塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体樹脂は、必ずしも塩化ビニル成分と酢酸ビニル
成分とのみから構成される必要はなく、本発明の目的を
阻害しない範囲でビニルアルコール成分、マレイン酸成
分等を含むものであっても良い。このような塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体としては、例えばエスレックA、
エスレックC、エスレックM[以上、積水化学工業
(株)製]、ビニライトVACH、ビニライトVYHH、ビニラ
イトVMCH、ビニライトVYHD、ビニライトVYLF、ビニライ
トVYNS、ビニライトVMCC、ビニライトVMCA、ビニライト
VACD、ビニライトVERR、ビニライトVROH(以上、ユニオ
ンカーバイト社製)、デンカビニル1000GKT、デンカビ
ニル1000L、デンカビニル1000CK、デンカビニル1000A、
デンカビニル1000LK2、デンカビニル1000AS、デンカビ
ニル1000MT2、デンカビニル1000CSK、デンカビニル1000
CS、デンカビニル1000GK、デンカビニル1000GSK、デン
カビニル1000GS、デンカビニル1000LT3、デンカビニル1
000D、デンカビニル1000W[以上、電気化学工業(株)
製]等が挙げられる。
いずにしても、物性面から見ると、受像層用バインダ
ーとしては、特にガラス転移点(Tg)が−20〜150℃の
範囲にある樹脂、特に30〜120℃の範囲にある樹脂が好
ましく、また分子量の点から言うと、Mwが2000〜100.00
0の範囲にある樹脂が好ましい。
なお、受像層の形成に際しては、上述した各種の樹脂
はその反応活性点を利用して(反応活性点が無い場合は
それを樹脂に付与する。)、放射線、熱、湿気、触媒等
により架橋もしくは硬化しても良い。
その場合には、エポキシ、アクリルの如き、放射線活
性モノマーや、イソシアナートの如き架橋剤を用いるこ
とができる。
添加剤 受像層には、剥離剤、酸化防止剤、UV吸収剤、光安定
剤、フィラー(無機微粒子、有機樹脂粒子)、顔料を添
加しても良い。また増感剤として可塑剤や熱溶剤等を添
加しても良い。これらはバインダーとの相溶性、画像の
保存性などを考慮して適宜用いられる。
剥離剤は、感熱転写記録用インクシートと感熱転写記
録用受像シートとの剥離性を向上させることができる。
このような剥離剤としは、シリコーンオイル、ポリエ
チレンワックス、アミドワックス、テフロンパウダー等
の固型ワックス類;弗素系、燐酸エステル系の界面活性
剤等が挙げられ、中でもシリコーンオイルが好ましい。
このシリコーンオイルは、単に添加するタイプ(単純
添加型)と、硬化もしくは反応させるタイプ(硬化反応
型)とがある。
単純添加型の場合には、バインダーとの相溶性を向上
させるために、シリコーンオイルとして変性シリコーン
オイルを使用するのが好ましい。
変性シリコーンオイルとしては、ポリエステル変性シ
リコン樹脂(もしくは、シリコン変性ポリエステル樹
脂)、アクリル変性シリコン樹脂(もしくは、シリコン
変性アクリル樹脂)、ウレタン変性シリコン樹脂(もし
くは、シリコン変性ウレタン樹脂)、セルロース変性シ
リコン樹脂(もしくは、シリコン変性セルロース樹
脂)、アルキッド変性シリコン樹脂(もしくは、シリコ
ン変性アルキッド樹脂)、エポキシ変性シリコン樹脂
(もしくは、シリコン変性エポキシ樹脂)などを挙げる
ことができる。
すなわち、主鎖中にポリシロキサン樹脂を含有し、ブ
ロック状にポリエステルを共重合せしめてなるポリエス
テル変性シリコン樹脂、ポリエステル主鎖に結合する側
鎖としてジメチルポリシロキサン部分を有するシリコン
変性ポリエステル樹脂、ジメチルポリシロキサンとポリ
エステル部分のブロック共重合体、交互共重合体、グラ
フト共重合体、ランダム共重合体等も、変性シリコーン
オイルまたは樹脂として使用することができる。
特に、本発明においては、ポリエステル変性シリコン
樹脂を添加することが好ましい。
代表的なポリエステル変性シリコン樹脂としては、た
とえばジオールと二塩基酸との共重合体もしくはカプロ
ラクトンの開環重合体であるポリエステルとジメチルポ
リシロキサンとのブロック共重合体(ジメチルポリシロ
キサンの両末端または片末端が上記ポリエステル部分で
ブロックされている、あるいは逆に上記ポリエステルが
ジメチルポリシロキサンでブロックされている共重合体
を含む。)、あるいは上記ポリエステルを主鎖として側
鎖に(ジメチル)ポリシロキサンを結合せしめてなる共
重合体を挙げることができる。
これらの単純添加型のシリコーンオイルの添加量は、
その種類に応じて様々に変化することがあるから一律に
決定することができないが、一般的にいうと、通常、受
像層用バインダーに対して0.5〜50重量%であり、好ま
しくは1〜20重量%である。
硬化反応型のシリコーンオイルとしては、反応硬化
型、光硬化型、触媒硬化型等が挙げられる。
反応硬化型シリコーンオイルとしては、アミノ変性シ
リコーンオイルとエポキシ変性シリコーンオイルとを反
応硬化させたものがある。
また、触媒硬化型あるいは光硬化型シリコーンオイル
としてはKS−705F−PS、KS−705F−PS−1、KS−770−P
L−3[いずれも触媒硬化型シリコーンオイル:信越化
学工業(株)製]、KS−720、KS−774−PL−3いずれも
光硬化型シリコーンオイル:信越化学工業(株)製]等
が挙げられる。
これら硬化型シリコーンオイルの添加量は受像層用バ
インダーの0.5〜30重量%が好ましい。
なお、受像層の表面の一部に、上記剥離剤を適当な溶
媒に溶解あるいは分散させて塗布した後、乾燥させる等
によって剥離剤層を設けることもできる。
次に前記酸化防止剤としては、特開昭59−182785、同
60−130735、特開平1−127387等に記載の酸化防止剤、
および写真その他の画像記録材料における画像耐久性を
改善するものとして公知の化合物を挙げることができ
る。
前記UV吸収剤および光安定剤としては、特開昭59−15
8287、同63−74686、同63−145089、同59−196292、同6
2−229594、63−122596、同61−283595、特開平1−204
788などに記載の化合物、および写真その他の画像記録
材料における画像耐久性を改善するものとして公知の化
合物を挙げることができる。
前記フィラーとしては、無機微粒子や有機樹脂粒子を
挙げることができる。
この無機微粒子としてはシリカゲル、炭酸カルシウ
ム、酸化チタン、酸性白土、活性白土、アルミナ等を挙
げることができ、有機微粒子としてはフッソ樹脂粒子、
グアナミン樹脂粒子、アクリル樹脂粒子、シリコン樹脂
粒子等の樹脂粒子を挙げることができる。これらの無機
・有機樹脂粒子は比重により異なるが、0.1〜70重量%
の添加が好ましい。
前記顔料としては、代表的な例としてチタンホワイ
ト、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、シリ
カ、タルク、クレー、カオリン、活性白土、酸性白土な
どを挙げることができる。
前記可塑剤、熱溶剤としてはフタル酸エステル類(例
えばフタル酸ジメチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジ
オクチル、フタル酸ジデシルなど)、アジピン酸エステ
ル類(アジピン酸ジオクチル、アジピン酸メチルラウリ
ル、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、アジピン酸エ
チルラウリルなど)、その他オレイン酸エステル類、コ
ハク酸エステル類、マレイン酸エステル類、セバチン酸
エステル類、クエン酸エステル類、エポキシステアリン
酸エポキシ類、さらには、リン酸トリフェニル、リン酸
トリクレジルなどのリン酸エステル類、エチルフタリル
エチルグリコレート、ブチルフタリルブチルグリコレー
トなどのグリコールエステル類などがあげられる。
本発明では、添加剤全体としての添加量は、通常、受
像層用のバインダ−に対して0.1〜50重量%の範囲であ
る。
受像層の形成 受像層は、たとえば前記受像層を形成する成分を溶媒
に分散あるいは溶解して受像層用塗工液を調製し、この
受像層用塗工液を基材の表面に塗布し、乾燥する塗工法
や、前記受像層を形成する成分を有する混合物を溶融押
出し、基材の表面にラミネートするラミネート法等によ
り、形成することができる。
上記塗工法に用いる溶媒としては、メチルエチルケト
ン、トルエン、ジキオキサン、アノン、メチルイソブチ
ルケトン、アルコール、酢酸エチル、酢酸ブチル、クロ
ロホルムなどを挙げることができる。上記ラミネート法
を採用するときは、基材が後述するように合成樹脂であ
る場合、共押出法を採用することもできる。受像層は、
基材の表面全体に渡って形成されていても良いし、表面
の一部に形成されていても良い。
受像層の厚みは、一般に3〜50μm、好ましくは3〜
15μm程度である。
一方、受像層が自己支持性であるが故に受像層そのも
のが感熱転写記録用受像シートを形成する場合には、受
像層の厚みは通常60〜200μm、好ましくは90〜150μm
程度である。
−基材− この基材としては、たとえば紙、コート紙、合成紙
(ポリプロピレン、ポリスチレンもしくは、それらを紙
とはり合わせた複合材料)、白色のポリエチレンテレフ
タレートベースフィルム、透明ポリエチレンテレフタレ
ートベースフィルム、ポリオレフィン被覆紙を挙げるこ
とができる。
基材の厚みは、通常30〜300μm、好ましくは80〜200
μmである。
−その他の層− 感熱転写記録用受像シートの表面には、融着防止、画
像保存性改良などを目的にして、オーバーコート層が積
層されていても良い。この層は、通常の塗高工あるいは
ラミネート法などにより形成することができる。この層
の厚みは通常、0.05〜5μmである。また、感熱転写記
録用受像シートの前記基材と受像層との間には、ノイズ
を少なくし画像情報に対応した画像を再現性良く転写記
録するために、クッション層を設けることができる。
このクッション層を構成する材質としては、例えばウ
レタン樹脂、アクリル樹脂、エチレン系樹脂、ブタジエ
ンラバー、エポキシ樹脂等が挙げられる。
クッション層の厚さは5〜25μmが好ましい。
(III)画像の形成 画像形成を行なうには、本発明の感熱転写記録用イン
クシートのインク層面と、前記感熱転写記録用受像シー
トの受像層面とを接触するように重ね合わせてから、こ
の界面に熱エネルギーをイメージワイズに加える。
そうすると、感熱転写記録用インクシート中の熱拡散
性色素は、与えられた熱エネルギーに応じた量だけ気化
あるいは昇華し、感熱転写記録用受像シート側に移行
し、受像層に定着してそこに画像を形成する。
上記熱エネルギーを与える熱源としては、一般にサー
マルヘッドが用いられるが、この他にレーザー光、赤外
線フラッシュ、熱ペンなど公知の熱源を使用することが
できる。
熱エネルギーの与え方としては、感熱転写記録用受像
シートから行なうことも、感熱転写記録用インクシート
側から行なうことも、あるいは双方から行なうこともで
きる。
ただし、熱エネルギーの有効利用の観点からみると、
感熱転写記録用インクシート側から行なうのがよい。
また、熱エネルギーを制御して画像の濃淡の階調を表
現したり、あるいは色素の感熱転写記録用受像シートへ
の拡散を促進して画像の連続階調の表現をより確実化す
る目的から言うと、感熱転写記録用受像シートの側から
熱エネルギーを与える方が好ましい。
さらに、上記二者の方法の利点を同時に享受すること
ができるという意味では、感熱転写記録用インクシート
側と感熱転写記録用受像シート側とから行なうのが好ま
しい。
熱エネルギーを与える熱源としてサーマルヘッドを用
いるときは、サーマルヘッドに印加する電圧あるいはパ
ルス巾を変調することにより、与える熱エネルギーを連
続的にあるいは多段階に変化させることができる。
熱エネルギーを与える熱源としてレーザー光を用いる
ときは、レーザー光の光量や照射面積を変化させること
により、与える熱エネルギーを変化させることができ
る。
音響光学素子を内蔵したドットジェネレーターを用い
れば、網点の大小に応じた熱エネルギーを与えることも
できる。
なお、熱源としてレーザー光を用いるときは、感熱転
写記録用インクシートと感熱転写記録用受像シートとを
充分に密着させることが望ましく、またレーザー光が照
射する面はレーザー光の吸収をよくするためにたとえば
黒色に着色しておくとよい。
熱エネルギーを与える熱源として赤外線フラッシュラ
ンプを用いるときは、ランプの照射をレーザー光を用い
る場合と同様、黒色などの着色層を介して行なうとよ
い。
また、このランプの照射は、黒色などの画像の濃淡を
連続的に表現したパターンあるいは網点パターンを介し
て行なうことができるし、一面の黒色などの着色層と前
記パターンのネガに相当するネガパターンとを組み合わ
せて行なうこともできる。
このようにして熱エネルギーを与えると、そのエネル
ギー量に応じた量の色素が感熱転写記録用インクシート
から感熱転写記録用受像シートの受像層に熱転写され
て、そこに1色の画像を記録することができるが、感熱
転写記録用インクシートを取り換えると、カラー写真調
のカラー画像を得ることもできる。
たとえばイエロー、マゼンタ、シアンおよび必要に応
じてブラックの感熱転写記録用インクシートを順次取り
換えて各色に応じた熱転写を行なえば、各色のかけあわ
せからなるカラー写真調のカラー画像を得ることもでき
る。
なお、このように各色の感熱転写記録用インクシート
を用いる代わりに、次のようにすることもできる。
すなわち、予め各色に塗り分けて形成した区域を有す
る感熱転写記録用インクシートを準備し、まずイエロー
の区域を用いてイエローの分色画像を熱転写し、次にマ
ゼンタの区域を用いてマゼンタの分色画像を熱転写行
し、以後、この操作を順次に繰り返すことによりイエロ
ー、マゼンタ、シアン及び必要により黒色と分色画像を
熱転写する。
この方法には、感熱転写記録用インクシートの交換が
不要になるという利点がある。
[実施例] 次に実施例に基いて本発明をさらに具体的に説明す
る。
なお、以下において「部」は「重量部」を表わす。
(実施例1) 支持体として厚み9μmのポリエチレンテレフタレー
トフィルムのコロナ処理された表面に、下記組成のイン
ク層形成用塗工液をワイヤーバーコーティング法によ
り、乾燥後の厚みが1μmになるように塗布、乾燥する
とともに、コロナ処理されていない裏面にシリコーンオ
イル(X−41、4003A、信越シリコーン社製)をスポイ
トで1、2滴垂らして全面に広げ、背面処理コートを行
なって感熱転写記録用インクシートを得た。
インク層形成用塗工液 分散染料[日本化薬(株)製、カヤセットザルー13
6] ・・・・・・・4部 ポリビニルブチラール[重合度1700、Tg85.5℃、ア
セタール化度64モル%、アセチル基3モル%以下、商品
名BX−1:積水化学工業(株)製]・・・・・・・・5部 ポリエステル変性シリコーン[信越化学工業(株)
製:商品名X−24−8310] ・・・・・0.4部 トルエン ・・・・・・・・・・・・・・40部 メチルエチルケトン ・・・・・・・・・40部 ジオキサン ・・・・・・・・・・・・・10部 次に、基材として厚み150μmの合成紙[商品名ユポF
PG−150;王子油化合成紙(株)製]上に下記組成の受像
層形成用塗工液をワイヤ−バーコーティング法により塗
布し、さらにドライヤーで仮乾燥したのち、温度100℃
のオーブン中で1時間乾燥して、合成紙上に厚み5μm
の受像層を形成してなる感熱転写記録用受像シートを得
た。
受像層形成用塗工液 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(商品名VYHH:ユニ
オンカーバイド社製) ・・・・10部 メチルエチルケトン ・・・・・・・・・・90部 次に、前記感熱転写記録用インクシートを60℃に8日
間保存したのち、該シートと上記感熱転写記録用受像シ
ートとを、前者のインク層面と後者の受像層面とが接す
るように重ねあわせ、感熱転写記録用インクシートの支
持体側よりサーマルヘッドを用いて出力0.35W/ドット、
ドット密度8ドット/mmの条件で加熱することにより、
画像記録を行なった。
画像記録後、感熱転写記録用受像シートの受像層表面
の未印字部(白地部分)における地汚れ、受像層表面の
転写濃度、感熱転写記録用インクシートと感熱転写記録
用受像シートとの融着状態について、下記の基準で評価
した。
結果を第1表に示す。
地汚れ: ○・・・・受像層表面の未印字部における染料による
汚染が皆無であった。
X・・・・同未印字部が色素で汚染されていた。
転写濃度: 光学濃度計で反射濃度OD値を測定した。
◎・・・・OD値が2.3以上。
○・・・・OD値が2.0以上。
X・・・・OD値が2.0以下。
融着: ○・・・・塗料のみが受像層に転写され、感熱層は支
持体から剥離しかった。
X・・・・インク層全体が受像層に転写された。
(実施例2) 実施例1においてインク層形成用塗工液の組成を下記
の組成にしたこと、受像層形成用塗工液を下記の組成に
したこと、および乾燥後の受像層の厚みを10μmにした
こと以外は、実施例1と同様に実施した。
結果を第1表に示す。
インク層形成用塗工液 分散塗料[日本化薬(株)製カヤットブルー136] ・・・・・・・4部 ニトロセルロース[粘度1/2秒、窒素分11.5〜12.2
%、重合度80〜95、商品名HIG 1/2:旭化成工業(株)社
製] ・・・・・・・・・・3.5部 ポリビニルアセトアセタール[商品名KS−5:積水化学
工業(株)製] ・・・・・5部 ポリエステル変性シリコーン[商品名X−24−8301:
信越化学工業(株)製] 0.4部 トルエン ・・・・・・・・・・・・・・40部 メチルエチルケトン ・・・・・・・・・40部 ジオキサン ・・・・・・・・・・・・・10部 受像層形成用塗工液 ポリエステル樹脂[商品名バイロン200:東洋紡績
(株)製] ・・・・・・・・・・10部 メチルエチルケトン ・・・・・・・・・90部 (実施例3) 実施例1におけるインク層用塗工液および受像層形成
用塗工液の組成を下記の組成に代えたこと以外は実施例
1と同様に実施した。
結果を第1表に示す。
インク層用塗工液 分散塗料[日本化薬(株)製カヤセットブルー136] ・・・・・・・4部 ニトロセルロース[商品名HIG 1/16:旭化成工業
(株)製] ・・・・5部 ポリビニルブチラール[重合度1700.商品名BX−1、
積水化学工業(株)製] ・・・・・・・・3.5部 ポリエステル変性シリコン[商品名X−24−8310:信
越化学工業(株)製] ・・・・・・0.4部 メチルエチルケトン ・・・・・・・・・100部 受像層形成用塗工液 塩化ビニル樹脂(重合度600) ・・・・・・・・・・・10部 メチルエチルケトン ・・・・・・・・・100部 シクロヘキサノン ・・・・・・・・・・・50部 (実施例4) 実施例1においてインク層形成用塗工液の成分の一つ
であるポリエステル変性シリコーンをウレタン変性シリ
コーン[商品名ダイアロマーSP−2105:大日精化(株)
製]に代えたこと以外は、実施例1と同様にして実施し
た。結果を第1表に示す。
(実施例5) 実施例2においてインク層形成用塗工液の成分の一つ
であるポリエステル変性シリコーンをアクリル変性シリ
コーン[商品名サイマックUS−270:東亜合成化学(株)
製]に代えたこと以外は、実施例1と同様にして実施し
た。
結果を第1表に示す。
(実施例6) 実施例2においてインク層形成用塗工液の成分の一つ
であるポリエステル変性シリコーンをウレタン変性シリ
コーン樹脂[商品名ダイアロマーSP−712:大日精化
(株)製]に代えたこと以外は、実施例1と同様に実施
した。
結果を第1表に示す。
(比較例1) 実施例1においてインク層形成用塗工液の成分の一つ
であるポリエステル変性シリコーンを用いなかったこと
以外は、実施例1と同様にして実施した。結果を第1表
に示す。
(比較例2) 実施例2においてインク層形成用塗工液の成分の一つ
であるポリエステル変性シリコーンの使用を省いたこと
以外は、実施例2と同様にして実施した。
結果を第1表に示す。
(比較例3) 実施例1においてインク層形成用塗工液の成分の一つ
であるポリエステル変性シリコーンに代えてジメチルポ
リシロキサンを用いたこと以外は、実施例1と同様にし
て実施した。
結果を第1表に示す。
[発明の効果] 本発明の感熱転写記録用インクシートは、保存性が確
実に改良され、感熱転写記録用受像シートとの融着や該
シートの地汚れの発生を防止するとともに、画像濃度の
低下を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の感熱転写記録用インクシートの一例を
示す概略的断面図である。 1……支持体、2……インク層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−126590(JP,A) 特開 平4−4189(JP,A) 特開 平4−112085(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱拡散性色素とバインダー樹脂とポリエス
    テル変性シリコーン樹脂、ウレタン変性シリコーン樹脂
    及びアクリル変性シリコーン樹脂よりなる群から選択さ
    れる少なくとも一種の変性シリコーン樹脂とを含有する
    インク層を支持体上に積層してなることを特徴とする感
    熱転写記録用インクシート。
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