JP3056237B2 - 感熱転写記録用インクシート - Google Patents

感熱転写記録用インクシート

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JP3056237B2
JP3056237B2 JP2274257A JP27425790A JP3056237B2 JP 3056237 B2 JP3056237 B2 JP 3056237B2 JP 2274257 A JP2274257 A JP 2274257A JP 27425790 A JP27425790 A JP 27425790A JP 3056237 B2 JP3056237 B2 JP 3056237B2
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    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/382Contact thermal transfer or sublimation processes
    • B41M5/392Additives, other than colour forming substances, dyes or pigments, e.g. sensitisers, transfer promoting agents
    • B41M5/395Macromolecular additives, e.g. binders

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は感熱転写記録用インクシートに関し、さらに
詳しくは、保存性と色素の転写性とに優れた感熱転写記
録用インクシートに関する。
[従来の技術と発明が解決しようとする課題] 従来から、カラーハードコピーを得る方式として、イ
ンクジェット、電子写真、感熱転写等によるカラー記録
技術が検討されている。
これらのうち、特に感熱転写方式は、操作や保守が容
易であること、装置の小型化、低コスト化が可能である
こと等の利点を有している。
この感熱転写方式には、以下の二種類がある。
すなわち、支持体上に溶融性インク層を有する転写シ
ートをレーザーあるいは感熱ヘッドによりイメージワイ
ズに加熱して、該溶融性インク層を感熱転写記録用受像
シート上に溶融転写する方式と、支持体上に熱拡散性色
素(昇華性色素)を含むインク層を有する感熱転写記録
用インクシートを用いて、感熱転写記録用受像シートに
前記熱拡散性色素を拡散転写する熱拡散転写方式との二
種類である。
これらのうち、熱拡散転写方式は感熱ヘッドの熱的エ
ネルギーの変化に応じて、色素の転写量を変化させて画
像の階調をコントロールすることができるので、シア
ン、マゼンタ、イエローの重ね記録を行なうことによっ
て、色の濃淡に連続的な変化を有するカラー画像が得ら
れる方式として、近年注目されている。
しかしながら、この熱拡散転写方式には、第一の問題
点として、用いる感熱転写記録用インクシートの保存性
が良くないことが挙げられる すなわち、これまでの感熱転写記録用インクシートで
は、巻き重ねて保存すると時間の経過とともに熱拡散性
色素がバインダーから遊離してインク層面上に蓄積さ
れ、しかもそれが接触しているシート裏面へ移行するの
で、記録の際にサーマルヘッドや被転写シート全体が色
素で汚染されること(地汚れ)がある。
第二の問題点は、感熱転写記録用インクシートから感
熱転写記録用受像シートへの熱拡散性色素の転写性が十
分でないことである。
すなわち、熱拡散性色素がバインダーから遊離してし
まった感熱転写記録用インクシートはその色素濃度が低
下するので、感熱転写記録用受像シート側に高濃度の鮮
明な画像を形成することが困難である。
本発明は上記事情を改善するためになされたものであ
る。
すなわち、本発明の目的は、シート自信の保存性と色
素の転写性とに優れた感熱転写記録用インクシートを提
供することにある。
[前記課題を解決するための手段] 前記目的を達成するための本発明は、ポリビニルアセ
トアセタール樹脂および/またはポリビニルブチラール
樹脂とスチレン系樹脂およびアクリル系樹脂(ただし、
塩化ビニル−アクリル共重合体を除く。)よりなる群か
ら選択される少なくとも一種の樹脂と熱拡散性色素とを
含むインク層を支持体上に有することを特徴とする感熱
転写記録用インクシートである。
以下、本発明を詳細に説明する。
[1.]感熱転写記録用インクシート 本発明の感熱転写記録用インクシートは、基本的にイ
ンク層を支持体上に設けた構造を有する。
−インク層− 前記インク層は、以下に述べるようなバインダーと熱
拡散性色素とを含有する。
1.熱拡散性色素 熱拡散性色素としてはシアン色素、マゼンタ色素、イ
エロー色素を挙げることができる。
前記シアン色素としては、特開昭59−78896号、同59
−227948号、同60−24966号、同60−53563号、同60−13
0735号、同60−131292号、同60−239289号、同61−1939
6号、同61−22993号、同61−31292号、同61−31467号、
同61−35994号、同61−49893号、同61−148269号、同62
−191191号、同63−91288号、同63−91287号、同63−29
0793号等の各公報に記載されているナフトキノン系色
素、アントラキノン系色素、アゾメチン系色素等が挙げ
られる。
前記マゼンタ色素としては、特開昭59−78896号、特
開昭60−30392号、特開昭60−30394号、特開昭60−2535
95号、特開昭61−262190号、特開昭63−5992号、特開昭
63−205288号、特開昭64−159号、特開昭64−63194号等
の各公報に記載されているアントラキノン系色素、アゾ
色素、アゾメチン系色素等が挙げられる。
イエロー色素としては、特開昭59−78896号、特開昭6
0−27594号、特開昭60−31560号、特開昭60−53565号、
特開昭61−12394号、特開昭63−122594号等の各公報に
記載されているメチン系色素、アゾ系色素、キノフタロ
ン系色素、アントライソチアゾール系色素が挙げられ
る。
また、熱拡散性色素として特に好ましいのは、開鎖型
または閉鎖型の活性メチレン基を有する化合物とp−フ
ェニレンジアミン誘導体の酸化体またはp−アミノフェ
ノール誘導体の酸化体とのカップリング反応により得ら
れるアゾメチン色素、およびフェノール誘導体、ナフト
ール誘導体またはp−フェニレンジアミン誘導体の酸化
体またはp−アミノフェノール誘導体の酸化体とのカッ
プリング反応により得られるインドアニリン色素であ
る。
インク層に含有される熱拡散性色素は、形成しようと
する画像が単色であるならば、イエロー色素、マゼンタ
色素、およびシアン色素の何れであっても良い。
また、形成しようとする画像の色調によっては、前記
三種の色素のいずれか二種以上もしくは他の熱拡散性色
素を含んでいても良い。
前記熱拡散性色素の使用量は、通常、支持体1m2当た
り0.1〜20g、好ましくは0.2〜5gである。
2.バインダ− 本発明においては、バインダーとしてポリビニルアセ
トアセタール樹脂および/またはポリビニルブチラール
樹脂と、スチレン系樹脂およびアクリル系樹脂(ただ
し、塩化ビニル−アクリル共重合体を除く。)よりなる
群から選択される少なくとも一種の樹脂とを用いる。
すなわち、これらの樹脂の組み合わせからなるバイン
ダーを用いると、感熱転写記録用インクシートは保存性
が改良され、色素の転写性も向上する。
本発明に用いるポリビニルアセトアセタール樹脂およ
びポリビニルブチラール樹脂は、そのいずれも重合度が
1,500以上、好ましくは1,500〜3,000であることが好ま
しい。
この重合度が1,500未満であると、染料の保存性が悪
く保存後に十分な転写濃度が得られないことがあるから
である。
また、ポリビニルアセトアセタール樹脂は、そのアセ
トアセタール化度が80%未満であることが好ましい。
このアセトアセタール化度が80%を超える場合は、保
存性は良好であるが十分な転写濃度が得られないことが
あるからである。
ポリビニルブチラール樹脂は、そのビニルアルコール
部分の重量%が10〜40重量%であるのが、染料の分散
性、転写性及び保存性、また溶剤への溶解性の面から好
ましい。このビニルアルコール部分の重量%が10重量%
未満であると、染料の保存性が悪く経時によって転写濃
度が低くなることがあり、また40重量%を超えると十分
な転写濃度が得られないことがあったり、溶剤への溶解
性が困難となる場合がある。
本発明に用いるポリビニルブチラール及びポリビニル
アセトアセタールは一種類単独で用いても良いし、二種
以上を併用しても良い。
前記スチレン系樹脂としては、スチレンモノマーを含
む樹脂である限り特に制限がなく、たとえばランダム、
グラフト、交互、ブロック共重合体あるいはそれらの混
合物のいずれであっても良い。
スチレンモノマーと共重合させる他のモノマーとして
は、スチレン、α−メチルスチレン、アクリレート、ア
ルキルアクリレート、メタクリレート、アルキルメタク
リレート、グリシジルメタクリレート、アクリルアミ
ド、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、インデ
ン、アリルアルコール、エチレン、プロピレン、ブタジ
エン、イソプレン、ペンタジエン、イソブチレン、塩化
ビニリデン、クロロプレン、クロロメチルスチレン、酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル、マレイミド、ホルムア
ルデヒド、マレイン酸、無水マレイン酸、ジビニルベン
ゼン、ビニルピロリドン、ビニルピリジン、イタコン酸
等を挙げることができる。
前記スチレン系樹脂は、商業的にはPS樹脂、AS樹脂、
ABS樹脂、SBS、SIS、SBR、スチレンーホルマリン樹脂、
スチレンーマレイミド共重合樹脂、スチレンーマレイン
酸共重合樹脂、スチレンー無水マレイン酸共重合樹脂、
スチレン−メタクリル酸メチル共重合樹脂などとして入
手することができる。
また、スチレン系樹脂は、通常その加熱変形温度(AS
TM法 D−648)が50〜130℃、好ましくは70〜100℃の
ものが特に好ましい。加熱変形温度が50℃未満の場合
は、保存性が悪く経時により転写濃度が低下したり、地
汚れを生じる場合がある。また、あるいは加熱変形温度
が130℃を越えると十分な転写濃度の得られないことが
ある。
本発明に用いるスチレン系樹脂は一種類単独で用いて
も良いし、二種以上を併用しても良い。
前記アクリル系樹脂としては、モノマーとしてアクリ
ル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸あるいはメタ
クリル酸エステルなどを含有する樹脂であって、塩化ビ
ニル−アクリル共重合体を除くいずれでもよくたとえば
ランダム、グラフト、交互、ブロック共重合体あるいは
それらの混合物のいずれであっても良い。
上記のモノマーと共重合させるモノマーとしては、上
記のモノマーや、イタコン酸、ジアリールフタレート、
ジビニルベンゼン、ビニルトルエン、ビニルピリジン、
ビニルピロリドン、フマル酸、フマル酸アルキル、マレ
イン酸、マレイン酸アルキル、無水マレイン酸、無水フ
タル酸、クロトン酸、スチレン、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリル、アクリルアミド、塩化ビニリデン、
脂肪酸ビニル(酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等)、
ビニルアルキルエーテル、エチレン、プロピレン、イソ
プレン、ブタジエン、クロロプレン等を挙げることがで
きる。
前記アクリル系樹脂は、商業的にはダイアヤール、ダ
イヤビーム、アクリシラップ、アクリペット[いずれも
三菱レイヨン(株)製]、オログラス、スミペックスー
B、ケイマックスTM、アクリフト[住友化学工業(株)
製]、デルペット[旭化成工業(株)製]等として入手
することができる。
また、好ましいアクリル系樹脂は、通常その分子量が
5,000〜700,000であり、特に20,000〜500,000のものが
好ましい。またガラス転移温度(Tg)が40〜150℃、好
ましくは70〜130℃のものが特に好ましい。分子量が5,0
00未満あるいはTgが40℃未満の場合は、保存性が悪く経
時により転写濃度が低下したり、地汚れを生じたりある
いは感熱転写記録用受像シートと融着してしまう場合が
ある。また、分子量が800,000を越えたり、あるいはTg
が130℃を越える場合には十分な転写濃度が得られない
ことがある。
本発明に用いるアクリル系樹脂は一種類単独で用いて
も良いし、二種以上を併用しても良い。
ポリビニルアセトアセタール樹脂および/またはポリ
ビニルブチラール樹脂と、スチレン系樹脂およびアクリ
ル系樹脂(ただし、塩化ビニル−アクリル共重合体を除
く。)よりなる群から選択される少なくとも一種の樹脂
との使用割合は、重量比で通常10〜90:90〜10であり、
好ましくは50〜90:50〜10である。これらの樹脂の使用
割合が前記範囲内にあると感熱転写記録用受像シートと
の融着もなく、保存性に優れると共に、十分な転写濃度
を与えるので好ましい。
ポリビニルアセトアセタール樹脂および/またはポリ
ビニルブチラール樹脂とスチレン系樹脂およびアクリル
系樹脂(ただし、塩化ビニル−アクリル共重合体を除
く。)よりなる群から選択される少なくとも一種の樹脂
との合計量と熱拡散性色素との重量比は、1:10〜10:1が
好ましく、2:8〜8:2の範囲が特に好ましい。
なお、本発明では、バインダーとして上に挙げた樹脂
と共に、感熱転写記録分野で用いられる他の樹脂を使用
することもできる。
ここに言う他の樹脂としては、例えばエチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシエ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチ
ルセルロース、酢酸セルロース、酪酸セルロース等のセ
ルロース系樹脂;ポリビニルアルコール、ポリビニルピ
ロリドン、ポリエステル、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリ
ルアミド、ポリパラバン酸、ゴム系樹脂、アイオノマー
樹脂、オレフィン系樹脂等が挙げられる。
これらの他の樹脂は、その一種を単独で使用すること
もできるし、また二種以上を併用することもできる。
ポリビニルアセトアセタール樹脂および/またはポリ
ビニルブチラール樹脂とスチレン系樹脂およびアクリル
系樹脂(ただし、塩化ビニル−アクリル共重合体を除
く。)よりなる群から選択される少なくとも一種の樹脂
との合計重量と上記他の樹脂の重量との比は、通常100:
0〜50:50、好ましくは100:0〜60:40である。
3.添加剤 さらに前記インク層には、本発明の目的を阻害しない
範囲で、各種の添加剤を添加することができる。
その添加剤としては、シリコン樹脂、シリコンオイル
(反応硬化タイプも可)、シリコン変性樹脂、フッ素樹
脂、界面活性剤、およびワックス類等の剥離性化合物、
金属微粉末、シリカゲル、金属酸化物、カーボンブラッ
ク、および樹脂微粉末等のフィラー、バインダー成分と
反応可能な硬化剤(たとえばイソシアネート類やアクリ
ル類やエポキシ類等の放射線活性化合物)などを挙げる
ことができる。
さらにまた、添加剤として転写を促進するための熱溶
融性物質、たとえばワックスや高級脂肪酸エステルなど
の、特開昭59−106997号記載の化合物を挙げることがで
きる。
−支持体− 本発明に用いられる支持体としては、寸法安定性がよ
く、感熱ヘッドでの記録の際の熱に耐えるものならば、
何でもよいが、コンデンサー紙、グラシン紙のような薄
葉紙、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフ
タレート、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリサルフ
ォン、ポリビニルアルコールセルファン、ポリスチレン
のような耐熱性のプラスチックフィルムを用いることが
できる。
支持体の厚さは、2〜10μmが好ましく、また支持体
にはバインダーとの接着性の改良や色素の支持体側への
転写、染着を防止する目的で下引層を有していてもよ
い。
さらに支持体の裏面(感熱層と反対側)には、ヘッド
が支持体に粘着やスティッキング、シワの発生するのを
防止する目的でスティッキング防止層を設けてもよい。
このスティッキング防止層の厚みは通常、0.1〜1μ
mである 支持体の形状については特に制限がなく、たとえば広
幅のシートやフィルム、細幅のテープやカードなど任意
の形状がある。
[2.]感熱転写記録用インクシートの製造 感熱転写記録用インクシートは、インク層を形成する
前記各種の成分を溶媒に分散ないし溶解してなるインク
層形成用塗工液を調製し、これを支持体の表面に塗工
し、乾燥することにより製造すな耐熱性のプラスチック
フィルムを用いることができる。
支持体の厚さは、2〜10μmが好ましく、また支持体
にはバインダーとの接着性の改良や色素の支持体側への
転写、染着を防止する目的で下引層を有していてもよ
い。
さらに支持体の裏面(感熱層と反対側)には、ヘッド
が支持体に粘着やスティッキング、シワの発生するのを
防止する目的でスティッキング防止層を設けてもよい。
このスティッキング防止層の厚みは通常、0.1〜1μ
mである 支持体の形状については特に制限がなく、たとえば広
幅のシートやフィルム、細幅のテープやカードなど任意
の形状がある。
[2.]感熱転写記録用インクシートの製造 感熱転写記録用インクシートは、インク層を形成する
前記各種の成分を溶媒に分散ないし溶解してなるインク
層形成用塗工液を調製し、これを支持体の表面に塗工
し、乾燥することにより製造することができる。
なお、前記バインダーは、一種または二種以上を溶媒
に溶解もしくはラテックス状に分散させて用いる。
前記溶媒としては、水、アルコール類(例えばエタノ
ール、プロパノール)、セロソルブ類(例えばメチルセ
ロソルブ、エチルセロソルブなど)、芳香族類(例えば
トルエン、キシレン、クロルベンゼン)、ケトン類(例
えばアセトン、メチルエチルケトン)、エステル類(例
えば酢酸エチル、酢酸ブチルなど)、エーテル類(例え
ばテトラヒドロフラン、ジオキサン)、塩素系溶剤(例
えばクロロホルム、トリクロルエチレン)等が挙げられ
る。
前記塗工には、従来から公知のグラビアロールによる
面順次塗り別け塗布法、押し出し塗布法、ワイヤーバー
塗布法、ロール塗布法等を採用することができる。
インク層は、支持体の表面の全面あるいは一部の表面
に、単色の熱拡散性色素を含有する層として形成されて
も良いし、また、バインダーとイエロー色素とを含有す
るイエローインク層、バインダーとマゼンタ色素とを含
有するマゼンタインク層およびバインダーとシアン色素
とを含有するシアンインク層が、平面方向に沿って一定
の繰り返しで支持体の表面の全面あるいは一部の表面に
形成されていても良い。
また、平面方向に沿って配列された前記三層のインク
層に加えて、黒色画像形成物質を含む黒色インク層が、
介在していても良い。
なお、黒色インク層については、拡散転写型でも溶融
転写型でも、鮮明な画像が得られる。
かくして形成されたインク層の膜厚は、通常、0.2〜1
0μmであり、好ましくは、0.3〜3μmである。
本発明では、感熱転写記録用インクシートに、パーフ
ォレーションを形成したり、あるいは色相の異なる区域
の位置を検出するための検知マークなどを設けることに
よって、使用時の便を図ることもできる。
なお、感熱転写記録用インクシートは、支持体とその
上に形成された感熱層とからなる構成に限らず、インク
層の表面にその他の層が形成されていても良い。
例えば、感熱転写記録用受像シートとの融着や熱拡散
性色素の裏移り(ブロッキング)を防止する目的でオー
バーコート層を設けても良い。
[3.]感熱転写記録用受像シート 感熱転写記録(画像形成)には感熱転写記録用受像シ
ートも必要である。
感熱転写記録用受像シートは、基材とその上に形成さ
れた受像層とで構成することができる。
また、場合によっては自己支持性の受像層で感熱転写
記録用受像シートを形成することもできる。
この自己支持体の受像層からなる感熱転写記録用受像
シートにおいては、特に基材を使用することがないの
で、部品点数の低減を図ることができる。
−受像層− この受像層は、受像層用バインダーと各種の添加剤と
で形成することができる。
なお、場合によっては受像層用バインダーのみから形
成することもできる。
1.受像層用バインダー 受像層用バインダーとしては、ポリエステル樹脂、ポ
リ塩化ビニル樹脂、塩化ビニルと他のモノマーとの共重
合体(たとえば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化
ビニル−イソブチルエーテル共重合体など)、アクリル
酸エステル、ポリビニルピロリドン、ポリカーボネー
ト、三酢酸セルロース、スチレン−アクリレート樹脂、
ビニルトルエン−アクリレート樹脂、ポリウレタン樹
脂、ポリアミド樹脂、尿素樹脂、ポリカプロラクトン樹
脂、スチレン−無水マレイン酸樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、ポリアクリロニトリル樹脂などを挙げることができ
る。
これらの中でも好ましいのは、塩化ビニル−イソブチ
ルエーテル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などであ
る。
前記各種の樹脂は新たに合成して使用しても良いが、
市販品を使用することもできる。
いずれにしても物性面から見ると、受像層用の他の樹
脂として、特にTgが−20〜150℃の樹脂、さらにはTgが4
0〜120℃である樹脂が好ましい。
また、受像層用バインダーは、、その分子量が2,000
〜100,000であるのが好ましい。
上記各種の樹脂に反応活性点があればその反応活性点
を利用して、あるいは反応活性点がなければそれを付与
して、放射線、熱、湿気触媒等により、架橋もしくは硬
化しても良い。
その場合には、エポキシやアクリルの如き放射線活性
モノマーやイソシアナートの如き架橋剤を用いることが
できる。
2.添加剤 受像層には、剥離剤、酸化防止剤、UV吸収剤、光安定
剤、フィラー(無機微粒子、有機樹脂粒子)、顔料を添
加しても良い。また増感剤として可塑剤、熱溶剤などを
を添加しても良い。
剥離剤は、感熱転写記録用インクシートと感熱転写記
録用受像シートとの剥離性を向上させることができる。
このような剥離剤としては、シリコーンオイル(シリ
コーン樹脂と称されるものも含む。);ポリエチレンワ
ックス、アミドワックス、テフロンパウダー等の固型ワ
ックス類;弗素系、燐酸エステル系の界面活性剤等が挙
げられ、中でもシリコーンオイルが好ましい。
このシリコーンオイルは、単に添加するタイプ(単純
添加型)と、硬化もしくは反応させるタイプ(硬化反応
型)とがある。
単純添加型の場合には、バインダーとの相溶性を向上
させるために、変性シリコーンオイルを使用するのが好
ましい。
変性シリコーンオイルとしては、ポリエステル変性シ
リコン樹脂(もしくは、シリコン変性ポリエステル樹
脂)、アクリル変性シリコン樹脂(もしくは、シリコン
変性アクリル樹脂)、ウレタン変性シリコン樹脂(もし
くは、シリコン変性ウレタン樹脂)、セルロース変性シ
リコン樹脂(もしくは、シリコン変性セルロース樹
脂)、アルキッド変性シリコン樹脂(もしくは、シリコ
ン変性アルキッド樹脂)、エポキシ変性シリコン樹脂
(もしくは、シリコン変性エポキシ樹脂)などを挙げる
ことができる。
すなわち、主鎖中にポリシロキサン樹脂を含有し、ブ
ロック状にポリエステルを共重合せしめてなるポリエス
テル変性シリコン樹脂、ポリエステル主鎖に結合する側
鎖としてジメチルポリシロキサン部分を有するシリコン
変性ポリエステル樹脂、ジメチルポリシロキサンとポリ
エステルとのブロック共重合体、交互共重合体、グラフ
ト共重合体、ランダム共重合体等も、変性シリコーンオ
イルまたは樹脂として使用することができる。
特に、本発明においては、ポリエステル変性シリコン
樹脂を添加することが好ましい。
代表的なポリエステル変性シリコン樹脂としては、た
とえばジオールと二塩基酸との共重合体もしくはカプロ
ラクトンの開環重合体であるポリエステルとジメチルポ
リシロキサンとのブロック共重合体(ジメチルポリシロ
キサンの両末端または片末端が上記ポリエステル部分で
ブロックされている、あるいは逆に上記ポリエステルが
ジメチルポリシロキサンでブロックされている共重合体
を含む。)、あるいは上記ポリエステルを主鎖として側
鎖に(ジメチル)ポリシロキサンを結合せしめてなる共
重合体を挙げることができる。
これらの単純添加型のシリコーンオイルの添加量は、
その種類に応じて様々に変化することがあるから一律に
決定することができないが、一般的にいうと、通常、受
像層用バインダーに対して0.5〜50重量%であり、好ま
しくは1〜20重量%である。
硬化反応型のシリコーンオイルとしては、反応硬化
型、光硬化型、触媒硬化型等が挙げられる。
反応硬化型シリコーンオイルとしては、アミノ変性シ
リコーンオイルとエポキシ変性シリコーンオイルとを反
応硬化させたものがある。
また、触媒硬化型あるいは光硬化型シリコーンオイル
としてはKS−705F−PS、KS−705F−PS−1、KS−770−P
L−3[いずれも触媒硬化型シリコーンオイル:信越化
学工業(株)製]、KS−720、KS−774−PL−3[いずれ
も光硬化型シリコーンオイル:信越化学工業(株)製]
等が挙げられる。
これら硬化型シリコーンオイルの添加量は受像層用バ
インダーの0.5〜30重量%が好ましい。
なお、受像層の表面の一部に、上記剥離剤を適当な溶
媒に溶解あるいは分散させて塗布した後、乾燥させる等
によって剥離剤層を設けることもできる。
次に前記酸化防止剤としては、特開昭59−182785、同
60−130735、特開平1−127387等に記載の酸化防止剤、
および写真その他の画像記録材料における画像耐久性を
改善するものとして公知の化合物を挙げることができ
る。
前記UV吸収剤および光安定剤としては、特開昭59−15
8287、同63−74686、同63−145089、同59−196292、同6
2−229594、同63−122596、同61−283595、特開平1−2
04788などに記載の化合物、および写真その他の画像記
録材料における画像耐久性を改善するものとして公知の
化合物を挙げることができる。
前記フィラーとしては、無機微粒子や有機樹脂粒子を
挙げることができる。
この無機微粒子としてはシリカゲル、炭酸カルシウ
ム、酸化チタン、酸性白土、活性白土、アルミナ等を挙
げることができ、有機微粒子としてはフッ素樹脂粒子、
グアナミン樹脂粒子、アクリル樹脂粒子、シリコン樹脂
粒子等の樹脂粒子を挙げることができる。これらの無機
・有機樹脂粒子は比重により重なるが、0.1〜70重量%
の添加が好ましい。
前記顔料としては、代表例としてチタンホワイト、炭
酸カルシウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、シリカ、タル
ク、クレー、カオリン、活性白土、酸性白土などを挙げ
ることができる。
前記可塑剤としてはフタル酸エステル類(例えばフタ
ル酸ジメチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチ
ル、フタル酸ジデシルなど)、トリメリット酸エステル
類(例えばトリメリット酸オクチルエステル、トリメリ
ット酸イソノニルエステル、トリメリット酸イソデソル
エステルなど)、ピロメリット酸オクチルエステルなど
のピロメリット酸エステル類、アジピン酸エステル類
(アジピン酸ジオクチル、アジピン酸メチルラウリル、
アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、アジピン酸エチル
ラウリルなど)、その他オレイン酸エステル類、コハク
酸エステル類、マレイン酸エステル類、セバチン酸エス
テル類、クエン酸エステル類、エポキシ化大豆油、エポ
キシ化アマニ油、エポキシステアリン酸エポキシ類、さ
らには、リン酸トリフェニル、リン酸トリクレジルなど
の正リン酸エステル類、トリフェニルホスファイト、ト
リス・トリデシルホスファイト、ジブチル・ハイドロジ
エン・ホスファイトなどの亜燐酸エステル類、エチルフ
タリルエチルグリコレート、ブチルフタリルブチルグリ
コレートなどのグリコールエステル類などがあげられ
る。
なお、本発明では、添加剤全体の添加量は、通常、受
像層用バインダーに対して0.1〜50重量%の範囲であ
る。
−基材− この基材としては、たとえば紙、コート紙、合成紙
(ポリプロピレン、ポリスチレンもしくは、それらを紙
とはり合せた複合材料)、白色のポリエチレンテレフタ
レートベースフィルム、透明ポリエチレンテレフタレー
トベースフィルム、透明ポリエチレンナフタレートベー
スフィルム、ポリオレフィン被覆紙等を挙げることがで
きる。
基材の厚みは通常20〜300μm、好ましくは30〜300μ
mである。
[4.]感熱転写記録用受像シートの製造 感熱転写記録用受像シートは、受像層を形成する成分
を溶媒に分散あるいは溶解してなる受像層用塗工液を調
製し、その受像層用塗工液を基材の表面に塗布し、乾燥
する塗工法によって製造することができる。
また、前記受像層を形成する成分を有する混合物を溶
融押出し、基材の表面にラミネートするラミネート法等
によっても製造することができる。
前記塗工法に用いる溶媒としては、水、アルコール、
メチルエチルケトン、トルエン、ジオキサン、シクロヘ
キサノンなど、従来から公知の溶媒を挙げることができ
る。
前記ラミネート法を採用するときには、共押出法を採
用することもできる。
受像層は、基材の表面全面に渡って形成されていても
良いし、また基材の表面の一部に形成されていても良
い。
基材の表面に形成される受像層の厚みは、一般に2〜
50μm、好ましくは3〜20μm程度である。
一方、受像層が自己支持性であるが故に受像層そのも
のが感熱転写記録用受像シートを形成する場合には、受
像層の厚みは60〜200μm、好ましくは90μm〜150μm
程度である。
なお、この感熱転写記録用受像シートにおいては、感
熱転写記録用インクシートのインク層との融着防止をよ
り効果的にするため、受像層の表面に剥離材料(前記、
シリコン樹脂、変性シリコン樹脂、シリコンオイル膜ま
たはその硬化体)を含有する剥離層がさらに積層されて
いても良い。
この剥離層の厚みは、通常0.03〜2.0μmである。
また、本発明の感熱転写記録用受像シートは、基材と
受像層との間にクッション層を設けることもできる。
クッション層を設けると、ノイズが少なくて、画像情
報に対応した画像を再現性良く転写記録することができ
る。
クッション層を構成する材質としては例えばウレタン
樹脂、アクリル樹脂、エチレン系樹脂、ブタジエンラバ
ー、エポキシ樹脂等が挙げられる。
クッション層の厚さは通常、1〜50μm、好ましくは
3〜30μmである。
[5.]画像の形成(熱転写記録) 画像を形成するには、感熱転写記録用インクシートの
インク層と感熱転写記録用受像シートの受像層とを重ね
あわせ、インク層と受像層の界面にイメージワイズに熱
エネルギーを与える。
すると、インク層中の熱拡散性色素は、与えられた熱
エネルギーに応じた量だけ気化あるいは昇華し、受像層
側に移行され受容される。
その結果、受像層に画像が形成される。
本発明においては、感熱転写記録用インクシートのイ
ンク層が前述したように特定のバインダーおよび樹脂を
含有するので、感熱転写記録用受像シートへの色素の転
写性において優れており、しかも、保存中に光・熱など
による画像の退色変色、滲み、色素のブリードアウトな
どを防止することができる。
前記熱エネルギーを与える熱源としては、サーマルヘ
ッドが一般的であるが、このほかにレーザー光、赤外線
フラッシュ、熱ペンなどの公知のものを使用することが
できる。
熱エネルギーを与える熱源としてサーマルヘッドを用
いるときは、サーマルヘッドに印加する電圧あるいはパ
ルス巾を変調することにより、与える熱エネルギーを連
続的にあるいは多段階に変化させることができる。
熱エネルギーを与える熱源としてレーザー光を用いる
ときは、レーザー光の光量や照射面積を変化させること
により与える熱エネルギーを変化させることができる。
この場合、レーザー光を吸収し易くするため、レーザ
ー光吸収材料(例えば、半導体レーザーの場合、カーボ
ンブラックや赤外線吸収物質など)をインク層中、もし
くはインク層近傍に存在せしめるとよい。
音響光学素子を内蔵したドットジェネレーターを用い
れば網点の大小に応じた熱エネルギーを与えることもで
きる。
なお、レーザー光を用いるときは感熱転写記録用イン
クシートと感熱転写記録用受像シートとを充分に密着さ
せて行なうとよい。
熱エネルギーを与える熱源として赤外線フラッシュラ
ンプを用いるときは、レーザー光を用いる場合と同様
に、加熱を黒色などの着色層を介して行なうとよい。
あるいは黒色などの、画像の濃淡を連続的に表現した
パターンあるいは網点パターンを介して加熱を行なって
もよいし、また一面の黒色などの着色層と前記のパター
ンのネガに相当するネガパターンを組み合わせて加熱を
行なってもよい。
熱エネルギーの与え方としては感熱転写記録用インク
シート側から行なっても、感熱転写記録用受像シート側
から行なっても、或いは両側から行なってもよいが、熱
エネルギーの有効利用を優先させるなら、感熱転写記録
用インクシート側から行なうのが望ましい。
以上の熱転写記録により、感熱転写記録用受像シート
の受像層に一色の画像を記録することができるが、下記
の方法によると、各色の掛け合せからなるカラー写真調
のカラー画像を得ることもできる。
たとえばイエロー、マゼンタ、シアンおよび必要に応
じてブラックの転写記録用感熱シートを順次取り換え
て、各色に応じた熱転写を行なうと、各色のかけあわせ
からなるカラー写真調のカラー画像を得ることもでき
る。
その他に、次の方法も有効である。
すなわち、上記のように各色の感熱転写記録用インク
シートを用いるかわりに、予め各色に塗り分けて形成し
た区域を有する感熱転写記録用インクシートを用いるの
である。
そして、まずイエローの区域を用いてイエローの分色
画像を熱転写し、次にマゼンタの区域を用いてマゼンタ
の分色画像を熱転写し、以下、順次に繰り返すことによ
りイエロー、マゼンタ、シアン、及び必要によりブラッ
クの分色画像と順に熱転写する方法を採る。
この方法でも、カラー写真調のカラー画像を得ること
が可能であるが、さらに好都合なことに、この方法には
前記のような感熱転写記録用感熱シートの交換が不要に
なるという利点がある。
[実施例] 次に、実施例と比較例とを挙げて、本発明をさらに具
体的に説明する。
なお、以下において「部」は「重量部」を意味する。
(実施例1) 支持体として厚み6μmのポリエチレンテレフタレー
トフィルム[東レ(株)製]のコロナ処理された表面
に、下記組成のインク層形成用塗工液をワイヤーバーコ
ーティング法により、乾燥後の厚みが1μmになるよう
に塗布、乾燥するとともに、コロナ処理されていない裏
面にシリコーンオイル[信越シリコーン(株)製、X−
41、4003A]をスポイトで1、2滴垂らして全面に広
げ、背面処理コートを行なうことにより感熱転写記録用
インクシートを得た。
インク層形成用塗工液 分散染料・・・・・・・・・・・・・・20部 [日本化薬(株)製、カヤセットブルー136] ポリビニルブチラール樹脂・・・・・・15部 [重合度1700、積水化学工業(株)製] スチレン系樹脂・・・・・・・・・・・5部 [加熱熱変形温度92℃、出光石油化学(株)製、商品
名:出光スチロールHH−30E] メチルエチルケトン・・・・・・・・450部 シクロヘキサノン・・・・・・・・・・50部 次に、基材として厚み150μmの合成紙[王子油化合
成紙(株)製、ユポFPG−150]上に下記組成の受像層形
成用塗工液をワイヤ−バーコーティング法により塗布
し、さらにドライヤーで仮乾燥したのち、温度100℃の
オーブン中で1時間乾燥して、合成紙上に厚み5μmの
受像層を形成してなる感熱転写記録用受像シートを得
た。
受像層形成用塗工液 塩化ビニル−イソブチルエーテル共重合体・・・・・
・・・・・9部 [BASF社製、Laroflex−MP25] ポリエステル変性シリコン樹脂・・・・1部 [信越シリコン(株)製、X−24−8300] メチルエチルケトン・・・・・・・・・40部 シクロヘキサノン・・・・・・・・・・10部 次に、前記感熱転写記録用インクシートと上記感熱転
写記録用受像シートとを、前者のインク層表面と後者の
受像層表面とが接するように重ねあわせ、感熱転写記録
用インクシートの支持体側よりサーマルヘッドを用いて
出力0.4W/ドット、パルス幅0.3〜10msec、ドット密度6
ドット/mmの条件で加熱することにより、画像記録を行
なった。
画像記録後、熱拡散性色素の受像層への転写性(転写
濃度)および感熱転写記録用イクシートの保存性(地汚
れ)について、下記の基準で評価した。
結果を第1表に示す。
地汚れ: ○・・・・受像層表面の未印字部における色素によ
る汚染が皆無であった。
X・・・・同未印字部が色素で汚染されていた。
転写濃度: ○・・・・濃度が十分であった。
X・・・・濃度が薄かった。
(実施例2) 実施例1におけるインク層形成用塗工液の代わりに下
記に示すインク層形成用塗工液を使用した外は前記実施
例1と同様にして感熱転写記録用インクシートを形成し
た。
前記実施例1と同様にして得た感熱転写記録用受像シ
ートと前記感熱転写記録用インクシートとを用いて前記
実施例1と同様にして画像を記録し画像を評価した。
インク層形成用塗工液 分散染料・・・・・・・・・・・・・・20部 [日本化薬(株)製、カヤセットブルー136] ポリビニルアセトアセタール樹脂・・・15部 [重合度2400、アセトアセタール49重量%:ブチラー
ル49重量%] スチレン系樹脂・・・・・・・・・・・5部 [三井東圧化学(株)製、加熱変形温度86℃、商品
名:ライタックーA 120PC] メチルエチルケトン・・・・・・・・450部 シクロヘキサノン・・・・・・・・・・50部 結果を第1表に示した。
(実施例3) 実施例1におけるインク層形成用塗工液の代わりに下
記に示すインク層形成用塗工液を使用した外は前記実施
例1と同様にして感熱転写記録用インクシートを形成し
た。
前記実施例1と同様にして得た感熱転写記録用受像シ
ートと前記感熱転写記録用インクシートとを用いて前記
実施例1と同様にして画像を記録し、画像を評価した。
インク層形成用塗工液 分散染料・・・・・・・・・・・・・・20部 [日本化薬(株)製、カヤセットブルー136] ポリビニルアセトアセタール樹脂・・・15部 [重合度2400、アセトアセタール70重量%:ブチラー
ル20重量%] アクリル系樹脂・・・・・・・・・・・5部 [分子量40,000、Tg:105℃、三菱レーヨン(株)製、
商品名ダイヤナールBR−83] メチルエチルケトン・・・・・・・・450部 シクロヘキサノン・・・・・・・・・・50部 結果を第1表に示した。
(実施例4) 実施例1におけるインク層形成用塗工液の代わりに下
記に示すインク層形成用塗工液を使用した外は前記実施
例1と同様にして感熱転写記録用インクシートを形成し
た。
前記実施例1と同様にして得た感熱転写記録用受像シ
ートと前記感熱転写記録用インクシートとを用いて前記
実施例1と同様にして画像を記録し、画像を評価した。
インク層形成用塗工液 分散染料・・・・・・・・・・・・・・20部 [日本化薬(株)製、カヤセットブルー136] ポリビニルブチラール樹脂・・・・・・10部 [重合度1700、積水化学工業(株)製、商品名エスレ
ックBX−1] アクリル系樹脂・・・・・・・・・・・5部 [分子量480,000、Tg:105℃、三菱レーヨン(株)
製、商品名:ダイヤナールBR−88] メチルエチルケトン・・・・・・・・450部 シクロヘキサノン・・・・・・・・・・50部 結果を第1表に示した。
(実施例5) 実施例1におけるインク層形成用塗工液の代わりに下
記に示すインク層形成用塗工液を使用した外は前記実施
例1と同様にして感熱転写記録用インクシートを形成し
た。
前記実施例1と同様にして得た感熱転写記録用受像シ
ートと前記感熱転写記録用インクシートとを用いて前記
実施例1と同様にして画像を記録し、画像を評価した。
インク層形成用塗工液 分散染料・・・・・・・・・・・・・・25部 [日本化薬(株)製、カヤセットブルー136] ポリビニルブチラール樹脂・・・・・・8部 [重合度1700、積水化学工業(株)製、商品名:BX−
1] ポリビニルアセトアセタール樹脂・・・8部 [重合度2400、アセトアセタール70重量%:ブチラー
ル20重量%] アクリル系樹脂・・・・・・・・・・・10部 [分子量65,000、Tg:80℃、三菱レーヨン(株)製、
商品名:ダイアナールBR−77] メチルエチルケトン・・・・・・・・450部 シクロヘキサノン・・・・・・・・・・50部 結果を第1表に示した。
(比較例1) 実施例1におけるインク層形成用塗工液の代りに下記
に示すインク層形成用塗工液を使用した外は前記実施例
1と同様にして感熱転写記録用インクシートを形成し
た。
前記実施例1と同様にして得た感熱転写記録用受像シ
ートと前記感熱転写記録用インクシートとを用いて前記
実施例1と同様にして画像を記録し、画像を評価した。
インク層形成用塗工液 分散染料・・・・・・・・・・・・・・20部 [日本化薬(株)製、カヤセットブルー136] ポリカーボネート・・・・・・・・・・15部 [分子量30,000、加熱変形温度147℃、帝人(株)、
商品名:パンライトK−1300] アクリル系樹脂・・・・・・・・・・・5部 [三菱レーヨン(株)製、商品名:ダイヤナールBR−
83] クロロホルム・・・・・・・・・・・450部 シクロヘキサノン・・・・・・・・・・50部 結果を第1表に示した。
(比較例2) 実施例1におけるインク層形成用塗工液の代わりに下
記に示すインク層形成用塗工液を使用した外は前記実施
例1と同様にして感熱転写記録用インクシートを形成し
た。
前記実施例1と同様にして得た感熱転写記録用受像シ
ートと前記感熱転写記録用インクシートとを用いて前記
実施例1と同様にして画像を記録し、画像を評価した。
インク層形成用塗工液 分散染料・・・・・・・・・・・・・・20部 [日本化薬(株)製、カヤセットブルー136] ポリビニルブチラール樹脂・・・・・・15部 [重合度1700、積水化学工業(株)製、商品名:BX−
1] ポリエステル・・・・・・・・・・・・5部 [分子量20,000、Tg:47℃、東洋紡(株)製、商品
名:バイロン103] メチルエチルケトン・・・・・・・・450部 シクロヘキサノン・・・・・・・・・・50部 結果を第1表に示した。
[発明の効果] 本発明の感熱転写記録用インクシートは、シート自身
の保存性と感熱転写記録用インクシートへの色素の転写
性とに優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−231194(JP,A) 特開 平2−233294(JP,A) 特開 平3−101995(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリビニルアセトアセタール樹脂および/
    またはポリビニルブチラール樹脂と、スチレン系樹脂お
    よびアクリル系樹脂(ただし、塩化ビニル−アクリル共
    重合体を除く。)よりなる群から選択される少なくとも
    一種の樹脂と熱拡散性色素とを含むインク層を支持体上
    に有することを特徴とする感熱転写記録用インクシー
    ト。
  2. 【請求項2】前記ポリビニルアセトアセタール樹脂とポ
    リビニルブチラール樹脂とがいずれも1,500以上の重合
    度を有する請求項1に記載の感熱転写記録用インクシー
    ト。
  3. 【請求項3】前記ポリビニルアセトアセタール樹脂のア
    セトアセタール化度が80%未満である請求項1または請
    求項2に記載の感熱転写記録用インクシート。
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