JP3073582B2 - オフセット印刷用刷版 - Google Patents

オフセット印刷用刷版

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JP3073582B2
JP3073582B2 JP03356426A JP35642691A JP3073582B2 JP 3073582 B2 JP3073582 B2 JP 3073582B2 JP 03356426 A JP03356426 A JP 03356426A JP 35642691 A JP35642691 A JP 35642691A JP 3073582 B2 JP3073582 B2 JP 3073582B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オフセット印刷機の版
胴に巻き付けて使用するオフセット印刷用刷版に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図3にB−B(Blanket to blanket)タ
イプのオフセット輪転機の主要部を示している。このオ
フセット輪転機は、縦に上から版胴11、ブランケット
胴12と配置して上側の印刷装置を設けると共に、縦に
下から版胴21、ブランケット胴22と配置して下側の
印刷装置を設け、両方のブランケット胴12,22を相
接した状態とし、この間に用紙Wを通して両面同時に印
刷を行うようになっている。すなわち、版胴11,21
上の刷版に湿し水とインキを供給し、これを一旦ブラン
ケット胴12,22に転移した後、用紙Wに印刷するも
のである。したがって、上下の印刷装置にそれぞれ湿し
水装置と着肉装置からなるインキ供給装置を備えてい
る。湿し水装置は、水舟31から各ローラーに順次湿し
水を移し、版面に均一に水を与えるものであり、着肉装
置は、インキ壺32から各ローラーに順次インキを移
し、ここで十分に練られた後、版面にインキを着けるも
のである。なお、図1は下側のインキ供給装置を省略し
て図示している。
【0003】そして、このオフセット輪転機を始めとし
て、従来のオフセット印刷機では、或る一定の範囲の幅
の用紙Wに対して印刷ができるようになっているが、使
用する刷版(PS版)はその大きさが一定していること
から、狭幅の用紙Wに印刷する場合には印刷有効部の両
サイドに非印刷部のある刷版が使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通常、オフセット印刷
の印刷有効部では刷版・ブランケットを介して印刷用紙
に湿し水が転移し消費されることによって、インキが過
剰に乳化していようバランスを保っている。しかしなが
ら、刷版両サイド(用紙範囲外)の部分では印刷用紙へ
の湿し水の転移がないため、常に湿し水が過剰に供給さ
れる状態になり、両サイドの余剰インキの乳化を促進さ
せる。この極端に乳化したインキが図4に示すように刷
版を介しブランケット胴12,22の両サイドに帯状に
凝集・堆積する現象が発生する。そして、この現象によ
りブランケット胴12,22に巻き付けているゴムブラ
ンケットの両サイドに窪みが生じ、極端な場合には剥離
が生じるという問題点があった。また、乳化・凝集した
インキが遠心力により周囲に飛散し、機械汚れ及び品質
トラブル(インキのたれ等)を発生するという問題点も
あった。
【0005】そこで、本発明は、狭幅の用紙に印刷して
もゴムブランケットを傷めず、しかも印刷中にインキの
飛散することのないオフセット印刷用刷版を提供するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のオフセット印刷用刷版は、印刷有効部の両
サイドに位置する非印刷部に平網又はベタを焼き付けて
画線を形成したことを特徴としている。
【0007】そして、焼付に際しては、10%〜50%
の網点からなる平網を使用することが好ましいものであ
る。
【0008】
【作用】上記構成からなるオフセット印刷用刷版を使用
して印刷を行えば、ブランケット胴の両サイドに薄いイ
ンキ皮膜が形成される。
【0009】
【実施例】図1に示す刷版1はPS版で作成されてお
り、中央の印刷有効部2と両サイドの非印刷部3とに区
画されている。そして、非印刷部3には平網又はベタを
焼き付けてなる画線が形成されている。具体的には、絵
柄を焼き付ける前に使用する焼き飛ばし用マスクの両サ
イドに平網又はベタを貼り込んでおき、焼き飛ばし時に
同時に焼き付けることで形成されている。
【0010】上記の刷版1を巻き付けた版胴11,21
を使用して印刷を行うと、図2に示すように、刷版1に
おける印刷有効部2上のインキは用紙Wに転移して印刷
が行われ、非印刷部3上のインキはブランケット胴1
2,22の両サイドに転移してそこに薄いインキ皮膜4
が形成される。このようにインキが局部的に凝集せずイ
ンキ皮膜4が形成されるので、ブランケット胴12,2
2に巻き付けたゴムブランケットに窪みを生じず、また
インキが遠心力で飛散することもない。
【0011】非印刷部3に網目を形成するのに使用する
平網としては、10%〜50%の網点からなる平網を使
用することが好ましい。10%未満では、インキ皮膜が
形成されずにインキが凝集しやすくなり、50%を越え
ると、湿し水装置の水着けローラーへのインキの絡みが
増加して刷版に水が十分に供給されなくなるからであ
る。
【0012】ブランケット胴12,22は版替えの時や
所定量の巻取を印刷した時点で洗浄されるが、インキ皮
膜4はフィルム状に薄く均一に形成されており、しかも
ゴムブランケットには窪みを生じていないので、簡単に
洗い落とせる。
【0013】また、刷版1に供給される湿し水の量が適
正であれば、上記のようにブランケット胴12,22の
両サイドに薄いインキ皮膜4が形成されるが、湿し水の
量が少ないとインキが絡んで汚れが目立ってくる。した
がって、これにより湿し水の供給状態が適正か否かを判
断でき、水着けローラーの圧を変えて湿し水の量を調整
することもできる。また、ブランケット胴12,22の
両サイドに形成されるインキ皮膜4の状態を見比べるこ
とにより、湿し水の左右バランスが分かるので、水着け
ローラーの左右の圧を変えることにより湿し水が適正に
供給されるように調整することもできる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のオフセッ
ト印刷用刷版は、非印刷部となる両サイドに平網又はベ
タを焼き付けて画線を形成したので、この刷版を使用し
て印刷を行うことにより、ブランケット胴の両サイドに
インキが凝集せず薄いインキ皮膜が形成されることか
ら、従来のようにインキが凝集してゴムブランケットに
窪みを生じたり剥離したりすることが防止でき、さらに
インキが遠心力で飛散して回りを汚すことがなくなる。
そして、これによりブランケットの交換の頻度が減少し
て作業性及びランニングコストの面での改善を図ること
ができ、また作業環境の改善を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのオフセット印刷用刷
版の平面図である。
【図2】図1に示すオフセット印刷用刷版を取り付けた
版胴を使用して印刷を行う状態を示す概略図である。
【図3】オフセット輪転機の一例を示す概略図である。
【図4】従来のオフセット印刷用刷版を取り付けた版胴
を使用して印刷を行う状態を示す概略図である。
【符号の説明】
1 オフセット印刷用刷版 2 印刷有効部 3 非印刷部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷有効部の両サイドに位置する非印刷
    部に平網又はベタを焼き付けて画線を形成したことを特
    徴とするオフセット印刷用刷版。
  2. 【請求項2】 10%〜50%の網点からなる平網を使
    用したことを特徴とする請求項1記載のオフセット印刷
    用刷版。
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