JP3071175B2 - 二輪車用外装物品の成形金型 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、アンダーカット
を有する二輪車用外装物品の成形金型に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】自動二輪車（オートバイ、モータースク
ーター等）は、主に運転者の保護、及び走行中の空気抵
抗の減少を目的として、図８の如くオートバイにあって
は、前輪を覆うフロントフェンダー３１、後輪を覆うリ
ヤフェンダー３２、運転者の上半身とハンドル部を覆う
アッパーカウル３３、エンジン部を覆うミドルカウル３
４、ミッション部を覆うアンダーカウル３５、座席の保
持と後輪の保護を兼ねるリヤカウル３６等の外装物品
（以下、外装物品は二輪車用外装物品を表す）を取付け
ているが、その多くの外装物品は、二輪車の左右に跨が
って取付けるものである関係上、前後方向に対するアン
ダーカットと、上下方向への離型が不可能となるアンダ
ーカットを有している。

【０００３】他方、アンダーカット物品の成形手段とし
て、テーパー状芯コアと、その外周に配置する分割金型
とで物品内面の形成面を形成し、固定金型とサイドコア
とで物品外面の形成面を形成し、テーパー状芯コアの進
退によって分割金型の外形寸法を変化するものが提案さ
れている。即ち、型締時、テーパー状芯コアを前進し、
分割金型を最大寸法とし、型開き時、テーパー状芯コア
を後退し、分割金型を最小寸法とし、サイドコアを離反
していた。（例えば特公平１−３１４６２号公報、特公
平３−６９６９７号公報）

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前後方向と上下方向へ
の離型が不可能となるアンダーカットを有する二輪車用
外装物品は、従来技術にて一体成形することが極めて困
難で、不良製品の発生が多い問題点があった。そのため
に、左覆い壁と右覆い壁の２物品に別け、或いは左右覆
い壁と、両覆い壁に跨がって取付ける連結壁の３物品に
別けて成形されていたが、２物品や３物品に別けて成形
すると、物品毎に金型セットが必要となるので、金型費
用が高つく問題点があるし、物品毎に塗装を施すので、
色斑を生じる問題点もあった。また別々に成形した物品
は、予め接着剤を用いて一体化するか、ネジ止め、リベ
ット止めにて一体化し、或いは二輪車の組立てラインで
個々に取付けるため、取付けが面倒で繁雑であり、しか
も物品の繋ぎ目を後から仕上げ加工しなければならない
問題点もあった。

【０００５】アンダーカット物品の成形において、テー
パー状芯コアの外周に、分割金型を配置する成形手段で
は、テーパー状芯コアの進退と同時に分割金型の外形寸
法が変化するので、キャビティを修正する場合、芯コア
がテーパー状を成し、その芯コアのテーパーに沿って分
割金型が摺動するので、修正に高度の熟練を要する問題
点があった。特に、テーパー状芯コアにて分割金型の全
てを制御するので、テーパー状芯コアと分割金型の間、
或いは分割金型間に溶融樹脂が浸入固化し、故障を生じ
る問題点もあった。そこでこの発明は、従来技術の有す
るこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その
目的とするところは、前後方向と上下方向への離型が不
可能となるアンダーカットを有する一体構造の二輪車用
外装物品の成形金型を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による二輪車用外装物品の成形金型は、請求
項１として、可動金型に芯コアと、芯コアの左側面に位
置する左内部サイドコア、及び芯コアの右側面に位置す
る右内部サイドコアと、芯コアの前端面に位置する内部
センターコアと、左内部サイドコアの外側に位置する左
外部サイドコア、及び右内部サイドコアの外側に位置す
る右外部サイドコアとを備え、型締め時に、芯コアと左
内部サイドコアと右内部サイドコアと内部センターコア
とで物品内面の形成面を形成し、両外部サイドコア及び
固定金型との間にキャビティを形成しており、型開き時
に、芯コアが後退移動し、その後退移動によって生じた
内部空間内に両内部サイドコアが相互に接近移動してい
ると共に、両外部サイドコアが相互に離反方向に移動し
ており、内部センターコアが固定金型に向けて移動して
いる。

【０００７】ここで固定金型とは、射出成形機の固定板
に取付けるもので、主に外装物品の最大幅部より上部側
の外面を形成するものを言い、キャビティに連続するゲ
ートやランナー等も形成する。ここで可動金型とは、射
出成形機の可動板に取付けるもので、固定金型に向けて
進退するものを言い、芯コアとは、型開き時に、可動金
型より最初に後退し、後退した後に、外装物品の上下方
向への離型が不可能となるアンダーカット分、及び前後
方向への離型が不可能となるアンダーカット分より大き
い内部空間を形成するものを言う。ここで内部サイドコ
アとは、芯コアの左側に面接する左内部サイドコアと、
右側に面接する右内部サイドコアとから成り、外装物品
の左側内面及び右側内面を形成し、外部から独自に左右
往復可能となるものを言い、各内部サイドコアは芯コア
の後退後、上下方向への離型が不可能となるアンダーカ
ット、前後方向への離型が不可能となるアンダーカット
より大きく内部空間側に相互接近し、外装物品から離型
する。ここで外部サイドコアとは、左外部サイドコアと
右外部サイドコアとから成り、外装物品の左側外面及び
右側外面を形成し、外部から独自に左右往復可能となる
ものを言い、各外部サイドコアは共に上下方向への離型
が不可能となるアンダーカット、及び前後方向への離型
が不可能となるアンダーカットより大きく離反する。

【０００８】請求項２として、請求項１の成形金型にお
いて、内部センターコアが外装物品の前方連結壁の内面
を成形し、且つ可動金型から外装物品を突出する。ここ
で内部センターコアとは、連結壁の内面を形成した後、
型開き時の最終工程で作動して外装物品を突き出し、独
自に往復動可能となるものを言う。

【０００９】請求項３として、請求項１、２の成形金型
において、左内部サイドコアと左外部サイドコアとの間
に左内部補助コアを、右内部サイドコアと右外部サイド
コアとの間に右内部補助コアを備え、両内部補助コア
は、外装物品の覆い壁の自由端部の縁部形成部を有して
いる。ここで自由端部とは、例えば覆い壁間に前方連結
壁を設け、或いは前方連結壁と中間連結壁を設け、覆い
壁の後方が僅かな力で相互に接近したり離反可能となる
ことを言い、外装物品の全長の２／３以内、１／２以
内、望ましくは１／３以内で自由であることを言う。こ
こで補助コアとは、自由端部の上縁部、下縁部、後縁部
を形成するものを言い、型開きの最終工程まで定位置に
あり、最終工程において外装物品の射出を可能にする。
覆い壁の変形を防ぐとは、覆い壁が内部サイドコアの離
型時、及び外部サイドコアの離型時に追従しないように
保持することを言う。

【００１０】

【発明の実施の形態】先ず、外装物品の構造を図１に基
づき説明すると、図面の外装物品７はリヤカウル３６を
示し、リヤカウル３６は左覆い壁８と、左覆い壁８に相
対する右覆い壁１８と、左右覆い壁８，１８間に連続す
る連結壁９とを一体に備え、左右覆い壁８，１８は前後
方向の中間部間Ｈ１を端部間Ｈ２より外側に膨出し、覆
い壁胴部８ｃを覆い壁上縁部８ａと覆い壁下縁部８ｂよ
り外側に膨出しており、連結壁９のうち、前方連結壁９
１は覆い壁胴部８ｃに連続する連結壁胴部９ｃと、覆い
壁上縁部８ａに連続する連結壁上縁部９ａと、覆い壁下
縁部８ｂに連続する連結壁下縁部９ｂとを備え、連結壁
胴部９ｃが連結壁上縁部９ａと連結壁下縁部９ｂより外
側に膨出しており、左右覆い壁８，１８と連結壁９とが
上下方向への離型が不可能となるアンダーカットｔを有
し、且つ左右覆い壁８，１８が前後方向への離型が不可
能となるアンダーカットｈを有している。

【００１１】左覆い壁８は、二輪車の進行方向に対して
左側を覆い、右覆い壁１８は二輪車の進行方向に対して
右側を覆い、左覆い壁８と右覆い壁１８の前側に前方連
結壁９１を、中間部に中間連結壁９２を跨がって連続し
ているもので、そのうちの左覆い壁８は、前後方向の中
間部が外側に膨出し、側方に向けて弓状に湾曲し、即
ち、前後方向への離型が不可能となるアンダーカットｈ
を有すると共に、覆い壁胴部８ｃが上下縁部８ａ，８ｂ
より外側に膨出し、断面Ｃ字状に凹曲し、即ち、上下方
向への離型が不可能となるアンダーカットｔを有してい
る。右覆い壁１８は左覆い壁８と略対称を成すので、説
明を省略する。前方連結壁９１は覆い壁８，１８に連続
し、覆い壁８，１８と同様に、上下縁部９ａ，９ｂより
連結壁胴部９ｃが外側に膨出し、断面が略Ｃ字状に凹曲
し、上下方向への離型が不可能となるアンダーカットｔ
を有する。

【００１２】次に本発明による二輪車用外装物品の成形
金型の第一実施形態を図２?６に基づき説明すると、リ
ヤカウル３６の成形金型において、可動金型Ａは芯コア
１と、芯コア１の左側面に位置する左内部サイドコア
２、及び芯コア１の右側面に位置する右内部サイドコア
１２と、芯コア１の前端面に位置する内部センターコア
４と、左内部サイドコア２の外側に位置する左外部サイ
ドコア３、及び右内部サイドコア１２の外側に位置する
右外部サイドコア１３とを備え、型締め時に、芯コア１
と左内部サイドコア２と右内部サイドコア１２と内部セ
ンターコア４とで物品内面の形成面を形成し、両外部サ
イドコア３，１３及び固定金型Ｂとの間にリヤカウル３
６のキャビティＣを形成しており、型開き時に、芯コア
１が後退移動し、その後退移動によって生じた内部空間
Ｄ内に両内部サイドコア２，１２が相互に接近移動して
いると共に、両外部サイドコア３，１３が相互に離反方
向に移動しており、内部センターコア４が固定金型Ｂに
向けて移動している。

【００１３】可動金型Ａは、少なくとも芯コア１と、内
部サイドコア２，１２と、外部サイドコア３，１３とを
備え、射出成形機の可動板に取付け、固定金型Ｂに向け
て進退可能となり、型締め時に、固定金型Ｂとの間にキ
ャビティＣを形成する。固定金型Ｂは、外装物品７の外
面と、キャビティＣに連続するゲートＧ、ランナーＲ、
スプルＳ等を形成し、射出成形機の固定板に取付ける。

【００１４】芯コア１は外装物品７の中心部に位置し、
板状を成すもので、その芯コア厚さＬは、上下方向への
離型が不可能となるアンダーカットｔの２倍、及び前後
方向への離型が不可能となるアンダーカットｈの２倍よ
り僅かに厚く、可動金型Ａの進退方向に往復動する。左
内部サイドコア２は、芯コア１の左側に面接して外装物
品７の左側内面２ａを形成し、右内部サイドコア１２
は、右側内面１２ａを形成し、左内部サイドコア２と略
左右対称を成し、両内部サイドコア２，１２は、外部か
らシリンダー２１，２２で独自に左右往復可能となり、
芯コア１の後退後、上下方向への離型が不可能となるア
ンダーカットｔ、及び前後方向への離型が不可能となる
アンダーカットｈより多く内部空間Ｄ側に相互接近し、
外装物品７から離型する。左外部サイドコア３は、外装
物品７の左側外面３ｂを形成し、右外部サイドコア１３
は、右側外面１３ｂを形成し、内部サイドコア２，１２
を介して左外部サイドコア３と相対し、略左右対称を成
し、両外部サイドコア３，１３は、外部からシリンダー
２３，２４で独自に左右往復可能となり、各外部サイド
コア３，１３は、上下方向への離型が不可能となるアン
ダーカットｔ、及び前後方向への離型が不可能となるア
ンダーカットｈより多く離反する。

【００１５】内部センターコア４は図６の如く、外装物
品７の前方連結壁９１の内面４ａを形成し、シリンダー
２５で独自に往復動可能となるもので、型開き時の最終
工程で作動し、即ち、可動金型Ａから外装物品７を突き
出す。前方連結壁９１の外面は、前方連結壁９１の最大
幅部より下側の形成部ｂ１を可動金型Ａに、最大幅部よ
り上側の形成部ｂ２を固定金型Ｂに設けている。

【００１６】本発明による二輪車用外装物品の成形金型
の第二実施形態を図７に基づき説明すると、左内部サイ
ドコア２と左外部サイドコア３との間に左内部補助コア
５を、右内部サイドコア１２と右外部サイドコア１３と
の間に右内部補助コア１５を備え、両内部補助コア５，
１５は、覆い壁８，１８の自由端部８ｄの縁部８ｅを形
成部する。補助コア５，１５は、覆い壁８，１８の自由
端部８ｄが連結壁９から離れていて、僅かな力で相互に
接近したり離反可能となる場合に用いるもので、内部サ
イドコア２，１２の離型時、及び外部サイドコア３，１
３の離型時に、覆い壁８，１８の自由端部８ｄが離型に
追従しないよう定位置に保持し、それによって各覆い壁
８，１８の変形を防ぐ。

【００１７】本発明による二輪車用外装物品の成形金型
は上記構造であるから、固定金型Ｂと可動金型Ａの型締
め状態において、芯コア１と内部サイドコア２，１２と
内部センターコア４とで物品内面の形成面を形成し、外
部サイドコア３，１３と固定金型Ｂとで物品外面の形成
面を形成し、物品内面の形成面と物品外面の形成面の間
に外装物品７のキャビティＣを形成する。

【００１８】型締め状態において射出成形機よりキャビ
ティＣに溶融樹脂を注入し、溶融樹脂の固化後、図２の
如く可動金型Ａを後退して型開きし、先ず図３の如く芯
コア１を内部サイドコア２，１２の範囲から完全に抜け
るまで後退すれば、芯コア１の後退によって内部サイド
コア２，１２間に内部空間Ｄが生ずる。次に図５の如
く、内部サイドコア２，１２を内部空間Ｄに向けて相互
に接近すれば、内部空間Ｄは、前後方向への離型が不可
能となるアンダーカットｈの２倍以上、上下方向への離
型が不可能となるアンダーカットｔの２倍以上あるの
で、内部サイドコア２，１２は前後方向のアンダーカッ
トｈと、上下方向への離型が不可能となるアンダーカッ
トｔ以上に離型するし、図４の如く外部サイドコア３，
１３を前後方向のアンダーカットｈと、上下方向への離
型が不可能となるアンダーカットｔ以上に離反方向に摺
動すれば、前後方向のアンダーカットｈと、上下方向へ
の離型が不可能となるアンダーカットｔ以上に離型する
ので、外装物品７の取出しが可能となる。

【００１９】

【実施例】補助コア５，１５は、外装物品７の自由端部
８ｄの後縁部に、外装物品７の突き出し方向に平行する
縁部８ｅを有する場合、図７（Ａ）の如く定位置にあ
り、外装物品７の自由端部８ｄの後縁部に、外装物品７
の突き出し方向に交差する縁部８ｅを有する場合、図７
（Ｂ）の如く型開きの最終工程で、芯コア１の後退によ
って生じた内部空間Ｄ内にシリンダー２６，２７で相互
に接近する。覆い壁８，１８に連続する連結壁９は、外
装物品７の構造に応じて、前方連結壁９１と、後方連結
壁（図示せず）と、中間連結壁９２とを選択して設け
る。外部サイドコア３，１３の離型は、芯コア１の後退
前後、或いは内部サイドコア２，１２の作動前後の何れ
であっても同様の目的を 達成する。可動金型Ａの芯コ
ア１、内部サイドコア２，１２、外部サイドコア３，１
３、内部センターコア４、補助コア５，１５、及び固定
金型Ｂ等は、外装物品７の形状に応じて適宜変更可能で
ある。外装物品７は、フロントフェンダー３１、リヤフ
ェンダー３２、アッパーカウル３３、ミッドルカウル３
４、アンダーカウル３５、リヤカウル３６等である。

【００２０】

【発明の効果】本発明による二輪車用外装物品の成形金
型は上記構造のとおりであるから、次に記載する効果を
奏する。請求項１の成形金型は、前後方向への離型が不
可能となるアンダーカットと、上下方向への離型が不可
能となるアンダーカットとを有する外装物品であって
も、１組の金型セットで形成し得るので、副組の金型セ
ットを要した従来金型に比較して、金型製造が簡略で、
分解組立ても著しく容易になり、且つ安価に提供し得
る。しかもコアの組立て数が少ないので、コア間に溶融
樹脂が浸入して固化することも少ない。特に、大きなア
ンダーカットの外装物品でも正確に、しかも確実に射出
成形し得る。

【００２１】請求項２の成形金型は、内部センターコア
が、外装物品の連結壁を形成した後、型開きの最終工程
で作動し、外装物品を突き出すので、突き出しピンを少
なくし得る。請求項３の成形金型は、補助コアにて覆い
壁の縁部を型開きの最終工程まで保持し得るので、内部
サイドコアや外部サイドコア等の離型時に、覆い壁の追
従を阻止することができる。その結果、覆い壁の変形を
防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（Ａ）（Ｂ）（Ｃ）（Ｄ）二輪車用外装物品の
斜視図と、横断面図と、センターの縦断面図と、覆い壁
の中間部縦端面図である。

【図２】本発明による二輪車用外装物品の成形金型の型
開例を示す一部切欠側面図である。

【図３】芯コアの後退例を示す一部切欠側面図である。

【図４】外部サイドコアの離型例を示す一部切欠側面図
である。

【図５】内部サイドコアの離型例を示す一部切欠側面図
である。

【図６】（Ａ）（Ｂ）内部センターコアの使用例を示す
一部切欠平面図である。

【図７】（Ａ）（Ｂ）補助コアを備えた金型の使用例を
示す一部切欠側面図である。

【図８】二輪車の側面図である。

【符号の説明】

Ａ 可動金型 Ｂ 固定金型 １ 芯コア ２，１２ 内部サイドコア ３，１３ 外部サイドコア ４ 内部センターコア ５，１５ 補助コア Ｃ キャビティ ２ａ，１２ａ，４ａ 内面 ３ｂ，１３ｂ 外面 ７ 外装物品 ８，１８ 覆い壁 ９，９１，９２ 連結壁 ２１，２２，２３，２４，２５，２６，２７ シリンダ
ー Ｌ 芯コア厚さ ｈ 前後方向への離型が不可能となるアンダーカット ｔ 上下方向への離型が不可能となるアンダーカット Ｄ 芯コアの後退によって生じた内部空間 Ｈ１ 左右覆い壁の前後方向の中間部間 Ｈ２ 左右覆い壁の前後方向の端部間

フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B29C 45/26 - 45/44 B29C 33/00 - 33/76 B62J 23/00

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 合成樹脂製二輪車用外装物品の成形金型
   において、可動金型（Ａ）は芯コア（１）と、芯コア
   （１）の左側面に位置する左内部サイドコア（２）、及
   び芯コア（１）の右側面に位置する右内部サイドコア
   （１２）と、芯コア（１）の前端面に位置する内部セン
   ターコア（４）と、左内部サイドコア（２）の外側に位
   置する左外部サイドコア（３）、及び右内部サイドコア
   （１２）の外側に位置する右外部サイドコア（１３）と
   を備え、型締め時に、芯コア（１）と左内部サイドコア
   （２）と右内部サイドコア（１２）と内部センターコア
   （４）とで物品内面の形成面を形成し、両外部サイドコ
   ア（３，１３）及び固定金型（Ｂ）との間にキャビティ
   （Ｃ）を形成しており、型開き時に、芯コア（１）が後
   退移動し、その後退移動によって生じた内部空間（Ｄ）
   内に両内部サイドコア（２，１２）が相互に接近移動し
   ていると共に、両外部サイドコア（３，１３）が相互に
   離反方向に移動しており、内部センターコア（４）が固
   定金型（Ｂ）に向けて移動していることを特徴と二輪車
   用外装物品の成形金型。
2. 【請求項２】 内部センターコア（４）が二輪車用外装
   物品（７）の前方連結壁（９１）の内面（４ａ）を成形
   し、且つ可動金型（Ａ）から二輪車用外装物品（７）を
   突出することを特徴とする請求項１記載の二輪車用外装
   物品の成形金型。
3. 【請求項３】 左内部サイドコア（２）と左外部サイド
   コア（３）の間に左内部補助コア（５）を、右内部サイ
   ドコア（１２）と右外部サイドコア（１３）の間に右内
   部補助コア（１５）を備え、両内部補助コア（５，１
   ５）は、二輪車用外装物品（７）の覆い壁（８，１８）
   の自由端部（８ｄ）の縁部形成部を有していることを特
   徴とする請求項１又は２記載の二輪車用外装物品の成形
   金型。