JP3069838B2 - 管端防食構造 - Google Patents

管端防食構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ライニング鋼管を
用いた給水や給湯の配管系における赤水等の水質汚染を
防止するための管端防食構造に関し、特にライニング鋼
管とバルブや管継手、ストレーナなどの接続個所におけ
る管端防食構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、給水給湯用の水道配管には、赤水
防止の為、鋼管の内面をポリエチレン粉体ライニング或
は塩化ビニルライニングなどの合成樹脂で内面を被覆し
たライニング鋼管が多用されている。ところが、このラ
イニング鋼管を管継手やバルブなど(以下、被接続体と
いう)にねじ接続する場合、鋼管のねじ部や管端面に露
出した鉄部が流体と接液するため、被接続体と鋼管との
間で異種金属接触による電位差が生じるなどの原因で鉄
部の腐食が促進され、赤水となって管内へ流出する。
【0003】この赤水の発生を防止するため、従来より
各種の管端防食コアが提案されている。図8に示す防食
管継手は、管継手本体1の内周面に合成樹脂製の筒状コ
ア2を一体に設け、この筒状コア2の外周面にライニン
グ鋼管3の内周と筒状コア2の間を密封する断面楔形の
ゴムリング4を装着し、ライニング鋼管3がねじ込まれ
た際に、ライニング鋼管3の内面と筒状コア2の間にゴ
ムリング4の楔形先端が食い込むことによりシール性を
持たせた構造である。
【0004】図9に示す防食管継手は、継手5のめねじ
6の奥部で、かつ継手5の内周面に一体に設けた筒状コ
ア7の間にスリーブシール部8を持ったゴムリング9を
装着し、ライニング鋼管10をねじ込んだ際にライニン
グ鋼管10の端部とスリーブシール部8が接触してシー
ルする構造である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれらの
従来例には、次のような欠点を有している。図8に示す
防食管継手の場合、ゴムリング4は、断面が楔形で、方
向性があるため、ゴムリング4を筒状コア2に装着する
際に、方向性を間違えると組込みミスの原因となる。ま
た、ライニング鋼管をねじ込む際に、ライニング鋼管3
が回転しながら奥に進むのに対して、筒状コア2は管継
手本体1に固定されているため、ゴムリング4がライニ
ング鋼管3の内面と筒状コア2の外面に挾み込まれた状
態でライニング鋼管3がねじ込まれると、楔形ゴムリン
グ4の薄い先端部分が捩れたり切れたりするため、十分
なシール性が得られないおそれがあった。
【0006】更に、ライニング鋼管3をねじ込むとき、
管端面とねじ部にシール剤を塗布するが、この塗布作業
は、手作業の為、塗布量が常に一定しない。塗布量が多
い場合、特に内径の大きなポリエチレンライニング鋼管
では、このシール剤と共にゴムリング4の楔形部が筒状
コア2の外面とライニング鋼管3の内面との間隙に入り
込み、この時、ライニング鋼管3のねじ込みによる内圧
の上昇でゴムリング4の楔形部が筒状コア2の外部にま
で飛び出す現象が生じることがある。
【0007】また、このゴムリング4は、ライニング鋼
管3の面取り部と筒状コア2の間に入り込ませ、かつ筒
状コア2の奥側に移動させて、シールする必要がある。
しかし、ライニング鋼管3は、その管端面の処理にバラ
ツキがあるため、処理が不完全の場合、ゴムリング4に
捻じれ、引張り、切り傷等が生じることがあり、ゴムリ
ング4が適正な位置に納まらないばかりか、シール性に
も大きな問題が生じていた。
【0008】その他、図9に示す防食管継手は、ねじ込
まれるライニング鋼管10の端面が平滑に切断されてい
ない場合、十分なシール性が得られないなどの欠点があ
る。更に、ライニング鋼管10の管端と筒状コア7の隙
間が、ライニング鋼管10のねじ込み具合により大きく
変化するため、特に浅い場合は十分なシール圧が得られ
ない場合があり、また、ねじ込み過ぎた場合、ゴムリン
グ9が筒コア7を圧迫し、コア7を変形させシール性を
損なうおそれを有していた。
【0009】本発明は、上記した従来の各種の課題に鑑
みて開発したものであり、組込みミスを無くして組込作
業性を向上させ、確実なシール性を確保すると共に、ラ
イニング鋼管をコアの奥側に円滑に移動させてシートリ
ングの捻じれ、引張りや切り傷を発生させることなくシ
ール性を十分に発揮させて赤水防止性能を図ることを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明における管端防食構造は、バルブ、管継手、
ストレーナなどの被接続体の接続部にめねじを設け、こ
のめねじの奥部に合成樹脂層を一体に設け、この合成樹
脂層には、接続挿入側に向かって筒状部を突出させ、こ
のめねじと筒状部の間におねじを有するライニング鋼管
をねじ込んで接続する管端防食構造において、前記筒状
部の外周に挿着したシールリングの肉厚部分を断面略円
弧状に形成し、このシールリングは、その内周巾をL、
断面厚みをHとすると、L≦2Hの関係を有し、前記ラ
イニング鋼管をねじ込んでシールリングを奥部へ移動さ
せながら、シールリングがライニング鋼管の先端内面と
筒状部の外面の間とライニング鋼管の管端部とを密着し
てシールする手段を採用した。
【0011】この場合、シールリングは、ゴムや合成樹
脂で形成し、その肉厚部分の形状を断面略半円形状とす
るのが好ましい。上記のライニング鋼管は、鋼管の内面
をポリエチレン粉体ライニング或は塩化ビニルライニン
グなどの合成樹脂で被覆した鋼管である。
【0012】
【実施例】以下に本発明における管端防食構造をバルブ
の接続部に適用した実施例を図面に従って詳述する。図
1及び図3は管端防食構造の接続直前の状態の一例を示
す縦断面図であり、図2及び図4は図1、図2に示した
管端防食構造の接続途中の状態を示した縦断面図であ
る。
【0013】図面において、被接続体であるゲートバル
ブ11のボデー11aの接続部12には、めねじ13が
設けられ、内部には、ステム11bに係合した弁体11
cが開閉自在に内蔵されている。このめねじ13の奥部
には、一体に射出成形された合成樹脂層14が設けら
れ、この合成樹脂層14には、接続挿入側に向かって筒
状部15を一体に突出形成している。
【0014】めねじ13と筒状部15の間にライニング
鋼管16をねじ込むためのねじ込み空間19を設ける。
このライニング鋼管16は、鋼管16aの内周面に樹脂
層16bをライニングし、樹脂層16bの先端部分に面
取り部16cを形成し、ライニング鋼管16の外周面の
先端部分には、めねじ13にねじ込むおねじ17を設け
ている。このライニング鋼管16は、例えば、給水用の
ポリエチレン粉体ライニング鋼管や硬質塩化ビニルライ
ニング鋼管、或は給湯用の塩化ビニルライニング鋼管な
どがあり、このうちポリエチレン粉体ライニング鋼管
は、硬質塩化ビニルライニング鋼管や塩化ビニルライニ
ング鋼管よりも肉薄にライニングされる。
【0015】図7において、18は筒状部15の外周に
挿着するゴムや合成樹脂製のシールリングであり、この
シールリング18は、ライニング鋼管16をねじ込んで
シールリング18を奥部へ移動させながら、ライニング
鋼管16の先端内面である面取り部16cと筒状部15
の外面の間及びライニング鋼管16の管端部16dとを
密着しながらシールする。
【0016】このシールリング18の肉厚部分は、断面
略円弧状に形成され、内周面18aと内周両端にアール
部18bを設けている。本例においけるシールリング1
8は、その肉厚部分の形状を断面略半円形状とし、ま
た、この断面略半円形状のシールリング18は、その内
周巾をL、断面厚みをHとすると、L≦2Hの関係にあ
り、アール部18bは、R≧0.5にすることにより好
ましい結果を得た。
【0017】次に、上記した実施例の作用を説明する。
図1に示すように、合成樹脂層14の筒状体15にシー
ルリング18を装着する。この場合、シールリング18
を断面半円形としたので、方向性がなくなり、組み込み
ミスがなくなり、組み込み作業性が向上する。
【0018】次いで、ライニング鋼管16をねじ込む
と、図2及び図4に示すように、ライニング鋼管16の
管端部16dとライニング鋼管16の先端内面とでシー
ルリング18を空間19の奥部へ移動させながら、シー
ルリング18は、ライニング鋼管16の先端内面である
面取り部16cと筒状部15の外面の間とライニング鋼
管16の管端部16dとを密着しながらシール機能を発
揮する。
【0019】また、シールリング18を断面半円形とし
たので、楔形のゴムリング4と比較して必要以上に、ラ
イニング鋼管16の面取り部16cと筒状体15の外面
の間に入り込むことがなく、シール性を確保し、筒状体
15の外部へシールリング18がみだりに飛びだしたり
することがなく、更には、スムーズにライニング鋼管1
6と共に空間19の奥部に移動し、捩じれ、引張り、切
り傷等の発生も防止することができる。
【0020】この場合、ライニング鋼管16がポリエチ
レン粉体ライニング鋼管であると、ライニング層(樹脂
層)16bが塩化ビニルライニング鋼管よりも薄肉であ
るため、図2に示すようにライニング鋼管16の先端内
面と筒状部15の外面の間でシールリング18が圧着さ
れて確実にシールする。
【0021】また、ライニング鋼管16が塩化ビニルラ
イニング鋼管であると、ライニング層(樹脂層)16b
がポリエチレン粉体ライニング鋼管よりも厚肉であるた
め、図4に示すように、ライニング鋼管16は筒状部1
5を縮径しながらねじ込まれる。シールリング18は、
ライニング鋼管16の面取り部16cと管端部16d及
び筒状部15の外面の間に圧着されて、確実にシール性
を発揮する。
【0022】上記の実施例は、ゲートバルブの例を説明
したが、これに限定されることなく、その他の各種のバ
ルブ、又は管継手或はストレーナなどの被接続体に広く
適用され、その適用流体も給水、給湯などの流体に広く
用いることが可能である。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明における防
食管端構造は、シーリングの組込みミスをなくすこと
が可能となるので、従来に比較して組込作業性を著しく
向上させることができ、確実にシール性を確保すること
ができるばかりでなく、ライニング鋼管をコアの奥側に
円滑に移動させてシーリングの捻じれ、引張りや切り
傷等を発生させることがなく、シール性を有効に発揮さ
せて赤水防止性能を図ることができる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における管端防食構造の接続直前の状態
の一例を示す縦断面図である。
【図2】図1に示した管端防食構造の接続途中の状態を
示した縦断面図である。
【図3】本発明における管端防食構造の接続直前の状態
の他例を示す縦断面図である。
【図4】図3に示した管端防食構造の接続途中の状態を
示した縦断面図である。
【図5】図2のa部拡大詳細図である。
【図6】図4のb部拡大詳細図である。
【図7】本発明におけるシーリングを示した部分断面
図である。
【図8】防食管継手の従来例を示す部分断面図である。
【図9】防食管継手の従来例を示す部分断面図である。
【符号の説明】
11 被接続体 12 接続部 13 めねじ 14 合成樹脂層 15 筒状体 16 ライニング鋼管 16c 面取り部 16d 管端部 17 おねじ 18 シーリング 19 空間

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブ、管継手、ストレーナなどの被接
    続体の接続部にめねじを設け、このめねじの奥部に合成
    樹脂層を一体に設け、この合成樹脂層には、接続挿入側
    に向かって筒状部を突出させ、このめねじと筒状部の間
    におねじを有するライニング鋼管をねじ込んで接続する
    管端防食構造において、前記筒状部の外周に挿着したシ
    ールリングの肉厚部分を断面略円弧状に形成し、このシ
    ールリングは、その内周巾をL、断面厚みをHとする
    と、L≦2Hの関係を有し、前記ライニング鋼管をねじ
    込んでシールリングを奥部へ移動させながら、シールリ
    ングがライニング鋼管の先端内面と筒状部の外面の間と
    ライニング鋼管の管端部とを密着してシールするように
    したことを特徴とする管端防食構造。
  2. 【請求項2】 上記のシールリングは、ゴムや合成樹脂
    で形成し、その形状を断面略半円形状とした請求項1記
    載の管端防食構造。
  3. 【請求項3】 上記のライニング鋼管は、鋼管の内面を
    ポリエチレン粉体ライニング或は塩化ビニルライニング
    などの合成樹脂で被覆した鋼管である請求項1又は2に
    記載の管端防食構造。
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