JP3068032B2 - スライドバー表示制御装置 - Google Patents

スライドバー表示制御装置

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JP3068032B2
JP3068032B2 JP11083197A JP11083197A JP3068032B2 JP 3068032 B2 JP3068032 B2 JP 3068032B2 JP 11083197 A JP11083197 A JP 11083197A JP 11083197 A JP11083197 A JP 11083197A JP 3068032 B2 JP3068032 B2 JP 3068032B2
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孝史 山本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ・シ
ステムのユーザ・インタフェース分野のうちグラフィカ
ル・インタフェースを使用するシステム・アプリケーシ
ョンにおいて利用されるスライドバー表示制御装置、特
にスライドバーの改良された表示並びに入力方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】多くのコンピュータ・プログラムにおい
て、ある範囲の数値を指定するインタフェースとしてス
ライドバーまたはスケールヴィジットと呼ばれるGUI
(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)の基本部品
が利用されている。
【0003】スライドバーは、一般に設定可能な値の範
囲を明示するバーの部分と、ユーザがマウスなどのグラ
フィカル選択デバイスを利用してバーの範囲内でスライ
ドさせることによって値を設定するスライダと呼ばれる
通常矩形部分のインタフェースから構成される。ユーザ
は、通常、マウスポインタをスライダに合わせ、マウス
ボタンを押したままマウスを移動させるドラックと呼ば
れる操作を行うことでスライダを移動させる。また、バ
ーの部分でマウスボタンを押すクリックという操作を行
うことでスライダをクリックした場所まで一気に移動さ
せる。このようにして、システムに対して入力値を決定
することができる。
【0004】ところで、バーには、システムまたはアプ
リケーションが設定した上限値、下限値が存在し、入力
値はバーにおけるスライダの相対的な表示位置によって
決定される。スライダが横方向にスライド可能に表示さ
れているとき、通常、下限値はバーの左端、上限値はバ
ーの右端に設定される。従って、スライダが左端にある
ときスライドバーが示す値は下限値となり、スライダが
右端にあるときスライドバーが示す値は上限値となる。
また、スライダがバーの中間地点にあるときはスライド
バーの示す値は上限値と下限値の中間値となる。このよ
うに、スライドバーを利用することで、上下限値の範囲
内(バーの長さ)における相対的な値(スライダの表示
位置)を視認しながら容易に入力することができる。
【0005】このスライドバーを新たに画面に表示する
とき、例えば、ある値を設定するためのスライドバーを
表示するときには、バーの両端を上下限値とし、スライ
ダの位置で現在の設定値を表示する。なお、バーには目
盛りを表示することが可能であり、ユーザ入力の補助と
なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなスライドバーを利用して値を入力する場合、一旦
スライダが移動してしまうと、システム/アプリケーシ
ョンが予め設定した元の値(既定値)、すなわちスライ
ドバーを新たに画面表示したときにスライダによって表
されていた設定値がどの値に設定されていたのかが分か
りにくくなるという問題があった。仮に元の値に戻した
いときにはリセットボタン等を押すことで初期の画面に
戻すという操作を行っており面倒である。また、その入
力設定画面において複数の設定値を入力するような場合
は、設定済みの値も捨てざるを得なかった。また、既定
値と現在の入力値との差をユーザが認識しにくいという
欠点も存在する。
【0007】また、複数のスライドバーインタフェース
が利用されるときにも、各スライドバーはそれぞれ独立
に操作されることが多く、各スライドバー間の関連性の
表現方法は確立されていなかった。
【0008】また、スライドバーインタフェースでは、
ユーザが移動したスライダの位置によって一つの値を入
力するためのものであり、二つの値を一つのスライドバ
ーを利用して同時に入力するようなことはできなかっ
た。
【0009】本発明は以上のような問題を解決するため
になされたものであり、その第一の目的は、スライダを
移動させた後も既定値の確認が容易にできると共に入力
値と既定値との差異を容易に認識することのできるスラ
イドバー表示制御装置を提供することにある。
【0010】また、第二の目的は、種々の形式で表示可
能な改良されたスライドバーを提供するスライドバー表
示制御装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、第1の発明に係るスライドバー表示制御装
置は、設定可能な値の範囲を示すバーと、前記バーの範
囲内でスライド可能に設けられ、前記バー上における表
示位置によって設定値を表すスライダとを含むスライド
バーを画面表示するスライドバー表示制御装置におい
て、設定可能な値の範囲内において設定された固定値を
示す固定値表示マークを少なくとも1つ前記バー上に表
示する固定値表示手段と、前記スライダが示す設定値と
前記固定値表示マークが示す固定値との差異情報を前記
スライドバー上に視覚的に表示する差異情報表示制御手
段とを有するものである。
【0012】第2の発明に係るスライドバー表示制御装
置は、第1の発明において、前記固定値表示手段は、前
記スライダと異なる表示形式で前記固定値表示マークを
表示するものである。
【0013】
【0014】第の発明に係るスライドバー表示制御装
置は、第の発明において、前記差異情報表示制御手段
は、差異情報として前記固定値表示マークが示す固定値
と前記スライダが示す設定値との大小関係を表示するも
のである。
【0015】第の発明に係るスライドバー表示制御装
置は、第の発明において、前記差異情報表示制御手段
は、差異情報として前記固定値表示マークが示す固定値
と前記スライダが示す設定値との大小関係とともに各値
の差異の大きさを表示するものである。
【0016】第の発明に係るスライドバー表示制御装
置は、第の発明において、前記差異情報表示制御手段
は、前記スライダの色表示を変えることによって差異情
報を表示するものである。
【0017】第の発明に係るスライドバー表示制御装
置は、第の発明において、前記差異情報表示制御手段
は、前記スライダと前記固定値表示マークとの間のバー
部分の色表示を変えることによって差異情報を表示する
ものである。
【0018】第の発明に係るスライドバー表示制御装
置は、第の発明において、前記差異情報表示制御手段
は、前記各値の差異の大きさを表示色の濃度によって表
すものである。
【0019】第の発明に係るスライドバー表示制御装
置は、第の発明において、前記差異情報表示制御手段
は、前記固定値表示マークと前記スライダの間に矢印な
どの方向性を示す方向識別標識の表示形式によって差異
情報を表すものである。
【0020】第の発明に係るスライドバー表示制御装
置は、第の発明において、前記差異情報表示制御手段
は、前記固定値表示マークと前記スライダの間に疑似立
体的表現で表示することによって差異情報を表すもので
ある。
【0021】第10の発明に係るスライドバー表示制御
装置は、第1の発明において、前記スライダが示す設定
値と前記固定値表示マークが示す固定値との差異情報を
音出力する差異情報音出力制御手段を有するものであ
る。
【0022】第11の発明に係るスライドバー表示制御
装置は、第10の発明において、前記差異情報音出力制
御手段は、前記固定値表示マークが示す固定値と前記ス
ライダが示す設定値との大小関係及び各値の差異の大き
さに応じて出力音を変えるものである。
【0023】第12の発明に係るスライドバー表示制御
装置は、設定可能な値の範囲を示すバーと、前記バーの
範囲内でスライド可能に設けられ、前記バー上における
表示位置によって設定値を表すスライダとを含むスライ
ドバーを画面表示するスライドバー表示制御装置におい
て、画面上の指定された位置に複数の前記スライドバー
を表示するスライドバー表示手段と、設定可能な値の範
囲内において設定された固定値を示す固定値表示マーク
を少なくとも1つ前記各バー上に表示する固定値表示手
段と、前記スライダが示す設定値と前記固定値表示マー
クが示す固定値との差異情報を前記スライドバー上に視
覚的に表示する差異情報表示制御手段と、前記スライド
バーの画面上における表示位置、前記バー上における前
記スライダの表示位置及び前記バー上における前記固定
値表示マークの表示位置を認識するスライドバー表示位
置認識手段とを有し、前記スライドバー表示手段は、表
示した複数の前記スライドバー上の前記スライダ又は前
記固定値表示マークを少なくとも一方を結線表示するも
のである。
【0024】第13の発明に係るスライドバー表示制御
装置は、第12の発明において、前記スライドバー表示
手段は、複数の前記スライドバーの中心部分を重畳させ
て表示することによってレーダチャート型に表示するも
のである。
【0025】第14の発明に係るスライドバー表示制御
装置は、第12又は13の発明において、前記スライド
バー表示手段は、結線以外を画面表示から消去するもの
である。
【0026】第15の発明に係るスライドバー表示制御
装置は、第14の発明において、画面表示されている結
線を直接操作させることで値の設定を可能とするもので
ある。
【0027】
【0028】
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
好適な実施の形態について説明する。
【0030】実施の形態1.図1は、本発明に係るスラ
イドバー表示制御装置を搭載するコンピュータ・システ
ムの実施の形態1を示した概略的なブロック構成図であ
る。このコンピュータ・システムにおいて、中央処理ユ
ニット(CPU)1には、主メモリ2及び種々のプログ
ラムを記憶する補助メモリ3がバス7によって公知の方
法で接続されている。また、CPU1には、表示装置
4、マウス5、キーボード6などの多くのユーザ・イン
タフェース・コンポーネントが公知の方法によって接続
されている。表示装置4には、グラフィカル・ユーザ・
インタフェース(GUI)の他のコンポーネントととも
にスライドバーが表示される。また、CPU1がGUI
の操作に従うために、ユーザは、マウス5及びキーボー
ド6の双方もしくはいずれか一方を用いてポイント指示
メカニズムの位置を制御する。ポイント指示メカニズム
の位置制御のためには、ここで例を挙げたマウス5やキ
ーボード6の他にもライト・ペンやタブレットなどの適
当なグラフィカル選択デバイスを利用してもよい。ポイ
ント指示メカニズムには、例えば、表示装置4の表示ス
クリーン上の表示ポインタが含まれる。ユーザが制御す
るグラフィカル選択デバイスは、クリック機構を備え、
ユーザがクリック・メカニズムを押した時に信号をCP
U1に送信する。また、グラフィカル選択デバイスはド
ラッグ機構も備え、ドラッグ機構が作動している時に信
号をCPU1に送信する。ドラッグ機構は、クリック機
構を押したままグラフィカル選択デバイスを移動する操
作によって代用することも可能である。本実施の形態で
は、クリック機構及びドラッグ機構によってスライドバ
ーに対する入力が決定される。
【0031】図2は、スライドバーの基本的な構成を示
した図である。スライドバー8は、設定可能な値の範囲
を明示するバー9と、バー9の範囲内の表示位置によっ
て設定値を表すと共にスライドすることによって入力値
を示すスライダ10とで構成され、また、ユーザの入力
を補助するための目盛り11が含まれることもある。ユ
ーザは、マウスポインタ12を利用して、スライドバー
8を操作する。つまり、マウスポインタをバー9上に移
動させクリック操作を行うと、スライダ10はマウスポ
インタ12の位置に移動する。また、マウスポインタ1
2をスライダ10上に移動してドラッグ操作を行うと、
マウスポインタ12の移動にあわせてスライダ10も移
動する。
【0032】図3は、本実施の形態におけるスライドバ
ー表示制御装置の機能ブロック構成図である。図3に示
したスライドバー表示制御装置は、スライドバー表示制
御部13、入力処理制御部14、スライドバー表示位置
認識部15、差異情報算出部16及び設定値データベー
ス17で構成されている。このうち、入力処理制御部1
4は、マウス等のグラフィカル選択デバイスの入力制御
を行い、スライダ等の表示位置による入力値を受け付け
たり、マウスポインタの位置を検出したりする。設定値
データベース17は、この入力処理制御部14を介して
設定入力された値を格納するデータベースである。スラ
イドバー表示位置認識部15は、スライドバー表示位置
認識手段として設けられ、スライドバーの画面上におけ
る表示位置、バー上におけるスライダの表示位置及びバ
ー上における固定値表示マークの表示位置を認識する。
差異情報算出部16は、設定値データベース17に記憶
されている設定値と画面上のスライドバーによって設定
された入力値との差異を算出する。そして、スライドバ
ー表示制御部13は、スライドバーの表示制御を行うた
めの主要な構成要素であり、スライドバー表示部18、
差異情報表示部19及び固定値表示部20を有してい
る。
【0033】スライドバー表示部18は、画面上の指定
された位置にスライドバーを1乃至複数表示するスライ
ドバー表示手段であり、後述する様々な形式でスライド
バーを表示する。差異情報表示部19は、差異情報算出
部16と共に差異情報表示制御手段を構成し、差異情報
算出部16が算出した差異情報を所定の表示効果で画面
上に表示する。固定値表示部20は、固定値表示手段と
して設けられ、設定可能な値の範囲内において設定され
た固定値を示す固定値表示マークを少なくとも1つバー
上に表示する。なお、固定値とは、スライドバーを画面
上に表示した時点における既定値であり、スライドバー
の表示中に更新されることのない値である。従って、固
定値を示す固定値表示マークは、スライダを移動させた
としてもスライドバーの表示中に移動することはない。
本実施の形態では、前回までの設定値を固定値として表
示するようにしたので、固定値表示部20は、設定値デ
ータベース17から現時点の設定値を取り出し表示する
ようにしているが、初期値や演算により求めたシステム
(アプリケーション)の推奨値等を固定値として扱うよ
うにすることも可能である。なお、各機能を発揮するス
ライドバー表示制御装置を構成する各構成要素は、図1
に示したコンピュータ・システムのCPU1において所
定のアプリケーション等を動作させることによって実現
される。
【0034】次に、本実施の形態の動作について説明を
する前に、本実施の形態において表示可能なスライドバ
ーの表示形式について説明する。
【0035】図4は、本実施の形態において表示される
スライドバーの概略を示した図である。本実施の形態に
おいて表示するスライドバー8は、通常のスライドバー
インタフェースに本実施の形態において特徴的な固定表
示マークを組み込んだものである。このように、本実施
の形態においては、スライドバーを表示するときに前述
した固定値表示マークを表示することを特徴としてい
る。
【0036】固定表示マーク21は、スライドバーイン
タフェースを表示する時に、予めシステムまたはアプリ
ケーションで計算された位置に表示される。図4(A)
では、固定表示マーク21をスライダ10と同一の矩形
形状としているので、ユーザが区別しやすいようにする
ためにスライダ10と異なる色で表示する。なお、図面
上においては、色の相違を表すことができないので、便
宜上固定表示マーク21に飾りを付けて表すことにす
る。以降において示される図面においても色、濃度等の
相違を飾りによって表すことにする。
【0037】ところで、本実施の形態においては、固定
表示マーク21の上をマウス操作でクリックすると、ス
ライダ10が固定表示マーク21と重なる位置に移動す
るように動作させる。これにより、スライドバー表示開
始時における設定値を常時知ることのみならず、入力値
を容易に初期の設定値に戻すことができる。このよう
に、ユーザが設定値の位置を覚える必要がないため、ユ
ーザが行った操作の取り消しを容易に行うことができ
る。
【0038】図4(B)に示した例では、固定表示マー
ク21を目盛り11の表示位置に三角形状のマークで表
した。このように、固定表示マーク21をスライダ10
と同様の矩形で表示する必要はなく、三角形状や円形等
スライダ10と異なる形状で表すことでユーザが区別し
やすいようにする。三角形状の固定表示マーク21の上
をマウス操作でクリックすると、スライダ10は、上記
と同様に固定表示マーク21が示す位置に移動する。
【0039】固定表示マーク21が設定値でなく推奨値
を示している場合は、入力値を容易に推奨値に設定する
ことができる。例えば、アプリケーションで画像の輝度
設定をする場合、固定表示マーク21が示す固定値とし
てアプリケーションで自動計算した輝度値を割り当てれ
ば、スライダ10を移動させることによって入力値を容
易にその推奨値に変更することができる。
【0040】また、固定値表示部20は、図4(C)に
示したように本実施の形態において表示するスライドバ
ーインタフェースの中に固定表示マーク21,22を複
数表示することが可能である。例えば、固定表示マーク
21にシステムで計算した第一推奨値を、固定表示マー
ク22に第二推奨値をそれぞれ設定して表示すること
で、ユーザはいずれかの推奨値にもすばやく設定するこ
とが可能である。また、固定表示マーク21には、シス
テムで計算した推奨値を、固定表示マーク22には、前
回の処理により設定した値を表示することでより優れた
設定入力処理を提供することができる。
【0041】ところで、本実施の形態では、固定表示マ
ークを表示することによってスライドバー8上には入力
値と固定値という2つの値が表示されることになるが、
この各値の大小関係や各値の差異の大きさ等の差異情報
を判別しやすく表示できるようにしたことも特徴の一つ
としている。
【0042】図5は、固定スライダとスライダの間の大
小関係をより明確にするためのスライドバーの表示例を
示した図である。なお、以降の説明においては、固定表
示マークを移動可能なスライダ10と同一形状で表すこ
とから「固定スライダ」と称することにする。
【0043】図5に示した例では、固定スライダ21と
スライダ10との間に色を付けることにより固定スライ
ダ21が示す固定値とスライダ10が示す設定値との大
小関係を表示することを特徴としている。すなわち、差
異情報表示部19は、固定スライダが示す固定値とスラ
イダ10が示す設定値とに基づいて演算を行い、その大
小関係を求め、表示された固定スライダ21とスライダ
10間のバー23及びバー24を、算出した大小関係に
基づきシステム/アプリケーションが設定した色で表示
する。例えば、図5(A)のように固定スライダ21よ
りもスライダ10が示す値が小さいときにはバー23に
青色を、図5(B)のように固定スライダ21よりもス
ライダ10が示す値が大きいときにはバー24に赤色
を、それぞれ付けることによってユーザの入力値と固定
値との大小関係が明確になる。
【0044】また、図5(C)のように複数の固定スラ
イダ21,22が存在するときには、各固定スライダ2
1,22とスライダ10間のバー25,26を、演算を
行った結果の色で表示するか、あるいは各スライダ1
0,22,21間の色でそのまま表示する。例えば、図
5(C)において、スライダ10が固定スライダ21よ
りも小さい(左に存在する)ときのその間のバーを青色
で、スライダ10が固定スライダ22よりも小さいとき
のその間のバーを緑色でそれぞれ表示するように設定し
た場合、バー25を緑色で表示し、バー26をスライダ
10と固定スライダ22の間の表示色である青色で表示
してもよいし、青と緑の色の演算を行って、水色で表示
するようにしてもよい。
【0045】また、色の表示に関しては、図5(D)若
しくは図5(E)に示したように、スライダ10の色を
固定スライダ21との位置関係によって変更してもよ
い。例えば、スライダ10が示す設定値が固定スライダ
21が示す固定値より小さい場合はスライダ10を青色
で、大きい場合は赤色で表示するようにしても同様の効
果を奏することができる。もちろん、赤色や青色などの
配色は、単なる例示である。
【0046】また、図5(F)と図5(G)に示したよ
うに、固定スライダ21とスライダ10の間に方向性を
示す方向識別標識の一つである矢印27を表示して、各
値の大小関係を示すこともできる。更に、図5(H)と
図(I)は、疑似立体効果を利用して各スライダ10,
21間の大小関係の方向を明示した例である。図5
(H)に示したように、スライダ10が示す値の方が固
定スライダ21が示す固定値より大きい場合は、その間
のバー28の部分が突出したように疑似立体表示し、図
5(I)に示したように、その逆の場合は、その間のバ
ー28の部分がへこんだように疑似立体表示する。この
ような表示形式によっても色表示による効果と同様に、
固定スライダ21とスライダ10それぞれが示す値の大
小関係をユーザに明確にすることができる。
【0047】図6は、図5の効果を更に強調したスライ
ドバーの表示例を示した図であり、差異情報として各値
の大小関係のみならず各値の差異の大きさをも表したも
のである。
【0048】まず、図6(A),(B)は、図5(A)
〜(C)に対応して色の表示を変えることによって差異
情報を表す場合であるが、この図6(A),(B)に示
した例によると、固定スライダ21とスライダ10との
距離によってその間のバー29,30の表示色の濃度を
グラデーションの効果を利用して変更するようにした。
図6(A),(B)ともスライダ10が示す値の方が固
定スライダ21が示す固定値より大きい場合であるが、
固定スライダ21からスライダ10に向けて徐々に配色
された色の濃度が濃くなっている。そして、バー30の
長さの方がバー29より長いため、すなわち各値の差異
が大きいためスライダ10寄りの色の濃度が濃く表示さ
れることになる。このように表示色を変えることで距離
の相違、すなわち固定スライダ21が示す固定値とスラ
イダ10が示す設定値との差異を表すことができる。な
お、図6(A),(B)に示した例では、グラデーショ
ンを利用したが、各スライダ10,21の間のバー全体
に色を付けて、その色自体の濃度を距離に応じて変える
ようにしてもよい。
【0049】また、矢印を用いた図5(F),(G)に
対応させた表示形式を図6(C),(D)に示す。この
図に示したように、矢印の太さという概念を導入してス
ライダ10,21間の距離が長くなるに連れて矢印の線
の太ささを太くする。すなわち、図6(C)に示した矢
印31よりも図6(D)に示した矢印32の方がスライ
ダ10,21間の距離が長いため太く表示されることに
なる。
【0050】また、疑似立体的表現を用いた図5
(H),(I)に対応させた表示形式を図6(E),
(F)に示す。この図に示したように、疑似立体表示に
高さの概念を導入してスライダ10,21間の距離が長
くなるに連れて疑似立体表示部分の高さを高く表示す
る。すなわち、図6(E)に示した疑似立体表示部分3
3よりも図6(F)に示した疑似立体表示部分34の方
がスライダ10,21間の距離が長いため高く表示され
ることになる。
【0051】なお、上記矢印や疑似立体表示部分で差異
情報の表示効果を表示する場合、矢印や疑似立体表示部
分に色を付けてより差異の大きさが明確になるように表
示してもよい。なお、スライダ10自体の色を変えた図
5(D),(E)において差異の大きさを示す場合は、
スライダ10自体の色を固定スライダ21との距離に応
じて徐々に濃くするなどして表示することができる。
【0052】また、本実施の形態では、上記の他に複数
のスライドバーを関連づけて表示することができること
も特徴の一つとしている。この表示形式について説明す
るが、まず、図7を用いて基本的なGUIの表示方法に
ついて説明する。
【0053】GUI構成の基本的な部品として利用され
るスライドバーは、実際のシステムでは図7に示したよ
うにウィンドウ35の中に表示される。本実施の形態に
おけるスライドバー表示位置認識部15は、ウィンドウ
35内の基準となる点36からのスライダ10及び固定
スライダ21の表示上の距離をシステムまたはアプリケ
ーションに通知する機能を持つ。表示位置の距離は、表
示画面で右向きにX軸の正方向、下向きにY軸の正方向
として表すことができ、例えば、図7においてウィンド
ウ35内の基準点36を(0,0)とすると、スライダ
10は(60,16)、固定スライダ21は(80,1
6)の位置となる。もちろん、ここで示した例は、各ス
ライダ10,21の位置を表す一例にすぎず、ウィンド
ウ35内の基準点36をウィンドウ35内のどこにとっ
てもかまわないし、軸の正方向も逆向きでもかまわな
い。
【0054】図8(A)は、図7を用いて説明した特徴
を利用して、各スライドバーのスライダ10及び固定ス
ライダ21を線37、線38で結線した例を示した図で
ある。本実施の形態におけるスライドバー表示部18
は、各スライドバーを縦に並べて各スライドバー上の各
スライダ10,21間を線で結ぶことによって、スライ
ドバーで設定値が表示される各項目間の相関関係が分か
りやすくなる。この表示形式は、複数のグループ間の数
値の大小関係を調整しながら入力するような場合に好適
である。
【0055】図8(B)に示した表示例は、図8(A)
の表示をした際に、スライドバー自体を非表示にするこ
とにより得られる。図8(B)に示された値(線37,
38)は、図8(A)と同様であるが、スライドバー自
体を画面から消去することにより、ユーザが操作してい
る対象があたかも折れ線グラフのように表示することが
できる。ユーザは、マウスポインタ12を利用して折れ
線グラフを直接操作することで設定値を変更することが
可能となるため、折れ線グラフを入力ツールとして利用
しているような感覚となる。スライドバー表示制御装置
13は、スライダ10を単に画面表示させていないだけ
で、表示中のスライダ10の移動処理と同じように処理
をすることで実現できる。なお、図8では、スライダ1
0及び固定スライダ21とも結線するようにしたが、使
用目的に応じて少なくともいずれか一方のみを結線表示
するようにしてもよい。
【0056】本実施の形態では、更に一つのスライダを
持つ一つのスライドバーから二つの入力値を得ることが
できるようにしたことも特徴の一つとしているが、この
特徴的な事項を図9を用いて説明する。
【0057】通常のスライドバーは、図9(A)に示し
たようにバー上におけるスライダ10の表示位置によっ
てのみ入力値を一意に決めることになるが、本実施の形
態においては、図9(B)に示したようにスライドバー
8自体を回転させて、その回転の大きさをもう一つの入
力値として利用することができるようにした。すなわ
ち、本実施の形態におけるスライドバー表示位置認識部
15は、表示角度検出手段としても設けられており、画
面上におけるスライドバー8の基準方向からの傾き39
を検出することになる。
【0058】ところで、スライドバー8の回転操作を行
うためには、通常のスライダ移動インタフェースと区別
するために、スライドバーが回転可能であるかを判別す
るフラグとキーボードからのキー入力などを利用する。
例えば、シフトキーを押しながらマウス操作をした時
に、回転可能のフラグがセットされていればスライドバ
ー8を回転させ、フラグがクリアされていれば回転の操
作はできないようにするというようなインタフェースと
なる。なお、キーボード等を利用したこれらの入力処理
は、入力処理制御部14によって行われる。
【0059】スライドバー8の回転は、例えば放物線の
シミュレーション入力で、スライドバー8の傾き39を
打ち出し角度、スライダ10の位置を打ち出す力の大き
さとして利用することができる。本実施の形態によれ
ば、単に二つの入力値として扱うこともできるし、この
ように、二次元の値を設定するような感覚で入力をさせ
ることができる。また、スライドバー8の回転によっ
て、従来、縦横方向だけの部品であったスライドバー8
が画面上において様々な場所で利用することができるよ
うになる。
【0060】図10は、スライダ10、固定スライダ2
1、位置通知機能、スライドバーの回転機能を利用した
レーダーチャート型の表示及び入力形式を示した図であ
る。これは、複数のスライドバーを同一箇所に重畳させ
て表示し、各スライドバーの中心部分を基準に所定角度
回転させることによりレーダチャート型に表示すること
ができる。この表示の際、スライダ10と固定スライダ
21間のバーを色表示して差異情報を表示するようにし
てもよい。また、各スライダ間を線37,38で繋ぐと
き、その線37,38で囲まれる領域に色を付けるなど
して、より一層視認性の良いインタフェースをユーザに
提供することも可能である。
【0061】以上のように、本実施の形態では、様々な
形態でスライドバーを表示することができるが、ここ
で、前述したスライドバーの表示をする際に実行される
本実施の形態における処理について図11乃至図13に
示したフローチャートを用いて説明する。この処理は、
コンピュータ・システムのGUIによってイベント駆動
され、メッセージ・フォーマットに基づいて主にスライ
ドバー表示制御部13によって行われる。最初に、スラ
イドバーを含むウィンドウを新規にオープンしたときや
他のウィンドウによって隠蔽された後に再度画面上に表
示するときなど、スライドバーを画面表示することをG
UIが公知の方法で検知する度に行われる処理について
図11に示したフローチャートを用いて説明する。
【0062】図11によると、スライドバーが表示され
る際、スライドバー自体の回転状況を設定する(ステッ
プ101)。この後、表示される予定のスライダ10及
び固定スライダ21は、バー9上に表示する必要がある
ため、まず基本となるバー9の位置を設定する。続い
て、固定スライダ21の位置並びにスライダ10の位置
を設定する(ステップ102,103)。固定スライダ
21及びスライダ10の各表示位置は、設定値データベ
ース17から読み出した値に基づき得ることができる。
次に、スライドバーが可視状態であるかフラグを用いて
判定し(ステップ104)、可視状態であれば、上記処
理において設定された表示位置の情報に基づいてバー、
スライダ及び固定スライダを含むスライドバーを画面表
示する(ステップ105)。そして、前述した様々な表
示形式により差異情報を視覚的に表示するための処理を
行う(ステップ106)。この処理の詳細は図13に示
しているが、その内容については後述する。なお、不可
視状態であれば、ステップ105,106をスキップす
る。
【0063】図12は、コンピュータ・システムのGU
Iによってイベント駆動通知が発生した際にスライドバ
ーに対して行われる処理を示したフローチャートであ
り、図11におけるステップ105に相当する処理であ
る。この処理は、入力処理制御部14が受け付けたマウ
スのクリック操作に従いスライドバー表示制御部13が
行う。
【0064】図12によると、スライドバー上でイベン
トが発生した時には、まず、そのイベントがマウスボタ
ンが押されたこと(クリック操作)によって発生したか
どうかを判定する(ステップ110)。マウスボタンが
押されたのではなければ、何も処理をせずに終了する。
マウスボタンが押されたとき、ステップ111、11
2、114、116においてマウスボタンが押された場
所を判定する。その押された場所によって行う処理が異
なるからである。
【0065】まず、ステップ111においてマウスボタ
ンの押された場所がスライダ上であるかどうかを判定す
る。スライダ上であれば新たなイベント通知を待つ(ス
テップ117)。ここで、イベントが発生したとき、そ
のイベントは、ユーザがマウスボタンを離したことによ
るかどうかを判定する(ステップ118)。離した場合
は、操作はされなかったとして処理を終了する。マウス
ボタンが押されたままの状態であるときは、マウスポイ
ンタの位置にあわせてスライダを移動・表示する(ステ
ップ119)。そして、ステップ117に戻り、マウス
ボタンが離されたときに(ステップ118)、処理を終
了する。以上のステップ117,118、119の処理
は、マウスのドラッグ操作中の一般的な処理を記述して
いる。
【0066】ステップ111においてマウスボタンの押
された場所がスライダ上ではないと判定されたとき、続
いてマウスボタンが押された場所が固定スライダ上であ
るかどうかを判定する(ステップ112)。固定スライ
ダ上であったときには、その固定スライダの位置にスラ
イダを移動させた後に処理を終了する(ステップ11
3)。このスライダの動作は、図4を用いて説明した動
作に相当する。
【0067】ステップ112において、マウスボタンの
押された場所が固定スライダ上ではないと判定されたと
き、マウスボタンが押された場所が目盛り上であるかど
うかを判定する(ステップ114)。目盛り上であった
場合、その目盛りの位置にスライダを移動させた後に処
理を終了する(ステップ115)。これは、一般的な処
理動作である。
【0068】ステップ114において、マウスボタンの
押された位置が目盛り上でもないと判定されたとき、マ
ウスボタンが押された場所がバー上であるかどうかを判
定する(ステップ116)。バー上ではないときには処
理を終了させる。バー上であると判定されたとき、スラ
イドバー自体の可動性を判定する(ステップ120)。
スライドバー自体が移動可能な状態にない場合、すなわ
ちスライドバーが回転をサポートしていない場合は、マ
ウスポインタの位置にスライダを移動させる(ステップ
122)。スライドバー自体が移動可能であり、回転を
サポートしている場合、キーボードのイベントをチェッ
クして回転を許容するキー(可動キー)が押されている
かどうかを判定する(ステップ121)。回転を可動キ
ーが押されていない場合は、回転をサポートしていない
ときと同様にステップ122の動作を実行後処理を終了
する。可動キーが押されている場合は、マウスからのイ
ベントを待ち(ステップ123)、マウスボタンが離さ
れたかどうかを判定する(ステップ124)。マウスボ
タンが離されていないときは、マウスの動作にあわせて
スライドバーを引き続き回転させる(ステップ12
5)。これは、ユーザがスライドバーの傾きの調整を行
っている途中であることを示しており、マウスボタンが
離された時点でその傾きが決定される(ステップ12
3,124)。ここでの操作は、ステップ117から1
19のドラッグ操作とほぼ同様の処理を行うことになる
が、このステップ123〜125の処理は、本実施の形
態におけるスライドバーについて図9及び図10を用い
て説明した動作に相当する。
【0069】次に、図4乃至図6を用いて説明した表示
効果の実現方式について図13に示したフローチャート
を用いて説明する。この処理は、コンピュータ・システ
ムのGUIより、表示処理時及びスライダの移動時に呼
び出され、スライドバー表示制御部13が行う。なお、
ここで説明する処理は、図11におけるステップ106
に相当する処理である。
【0070】まず、表示効果の有無を判定する(ステッ
プ130)。表示効果とは、設定値と固定値と差異を表
す大小関係及び差異の大きさを含む差異情報を視覚的に
表示する内容のことである。上記例では、色表示、矢
印、疑似立体表示という表示形式、スライドバーの回転
表示、レーダチャート型の表示やスライダの結線表示そ
れぞれが表示効果に相当する。本実施の形態では、表示
効果の表示の有無並びに表示する場合の表示形式を選択
可能にしている。この表示効果の表示について何も設定
されていない場合は処理を終了させる。表示効果が設定
されている場合、差異情報算出部16によるステップ1
31からステップ134の処理によって各固定スライダ
毎にスライダと固定スライダの位置を算出し、その効果
を計算していく。ステップ132の負効果計算及びステ
ップ133の正効果計算は、各固定スライダ及びスライ
ダ間の位置によって、スライダが固定スライダのどちら
側にどの位離れているかを計算する処理である。この計
算結果は、ステップ136及びステップ137で表示効
果を計算するときに利用される。以上の計算処理を固定
スライダの数だけ繰り返すことになる(ステップ13
4)。
【0071】各固定スライダが示す固定値とスライダが
示す値との差異情報(相性関係及び差異の大きさ)を計
算した後、差異情報の表示方法、すなわち表示効果の実
際の表現形式を生成するためにその表示効果が複合的で
あるかどうか(複合効果)の判定を行う(ステップ13
5)。複合効果とは、例えば図5(C)に示したように
複数の固定スライダ21,22が存在したときにバー2
6の表示色を演算で求めるなどして得る表示効果のこと
をいう。従って、バー26の場合、複合効果計算すなわ
ち青と緑の色の演算を行うことによりバー26を水色で
表示することができる(ステップ137)。一方、バー
25の場合は、単純効果計算を行い、そのまま緑色で表
示することになる(ステップ136)。そして、以上の
表示効果のための計算を行った後、スライドバー表示制
御部13は、演算結果に基づき決定された色、グラデー
ションなどの表示効果に従った表示を行う(ステップ1
38)。また、ここの処理で図8に示したスライダの結
線表示や内部で作成しているスライドバーを画面から消
去したりする。
【0072】以上のように、本実施の形態によれば、様
々な表示効果を付加してスライドバーの表示を行うこと
ができる。すなわち、固定スライダを設けて現時点の設
定値や推奨値の表示をすることで、ユーザに元の設定値
への回復や推奨値の設定を容易に行わせることができ
る。また、固定値と入力値との差異を視覚的に認識しや
すく表示することができる。また、複数のスライドバー
をレーダチャート型に表示したり、また、各スライドバ
ーに含まれる各スライダを結線して関連づけて表示する
こともできる。更に、一つのスライドバーで二つの入力
値を設定することもできる。また、上記説明した以外に
矩形形状でない、例えば円弧形状のスライドバーなど様
々な形状を持つユーザ・インターフェースにも適用可能
である。
【0073】なお、本実施の形態のハードウェア構成
は、図1に限られたものではなく、この技術分野の専門
家には知られているように多数の周辺ユニットを備える
ことも可能であり、本発明の範囲及び精神から逸脱しな
い一定の変更を上記方法に加えることは、コンピュータ
のユーザ・インタフェースの事業者にとっては容易であ
る。また、スライドバーの状態を示す適当なステータ
ス、レジスタ、フラグを利用したり、スライダ自体の表
示形式を多少変更したりすることも本発明の範囲内であ
る。
【0074】更に、本実施の形態では、マウス制御ポイ
ンタによって動作の説明をしてきたが、ライト・ペン、
トラック・ボールまたは他の適当なユーザ制御グラフィ
カル選択デバイスに変更することもできるし、キーボー
ドからの入力によって擬似的にマウス操作と同様のイベ
ントを発生することも可能である。
【0075】また、図11乃至図13で示した本実施の
形態における処理は、これに限らず適宜並び替えること
も可能である。
【0076】実施の形態2.上記実施の形態1では、差
異情報を色表示等で視覚的に表示してユーザに認識させ
るようにした。本実施の形態では、差異情報を音出力に
よりユーザに認識させることを特徴としている。従っ
て、図3に示した差異情報表示部の代わりに差異情報を
音出力する差異情報音出力制御手段を設けることにな
る。差異情報音出力制御手段は、例えばスピーカと、C
PU1によって実行され、スピーカを動作させるドライ
バとで構成されることになる。
【0077】例えば、固定スライダ21が示す固定値と
スライダ10が示す設定値との大小関係を連続音や断続
音で区別する。また、大小関係に差異の大きさをも付加
して認識させる場合は、各値の差異の大きさに応じて音
の高さや長さなど出力音を変えることによって、ユーザ
は差異の大きさを直感的に知ることができる。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、スライドバーの表示時
にスライダとは別個に設けた移動しない固定値表示マー
クにより固定値を表示するようにした。これにより、ス
ライドバー表示開始時における設定値として固定値を表
示するようにすれば、ユーザは、スライダを移動させた
後でも最初の設定値の位置を覚えておく必要がない。ま
た、ユーザが行った操作の取消し、すなわち元の設定値
に戻すことが容易にできる。また、システム等の推奨値
として固定値を表示するようにすれば、ユーザは、入力
すべき値を容易に推奨値に合わせることができる。
【0079】また、固定値表示マークが示す固定値とス
ライダが示す設定値との差異情報(大小関係、差異の大
きさ等)を視覚的に表示することによってその差異を明
確にすることができる。例えば、色を付けたり、その色
の表示(濃度等)を変えることによって差異情報を表現
することにより大小関係を明確に表すことができる。ま
た、色でなく方向識別標識や疑似立体的表現を利用する
ことによっても大小関係を明確に表すことができる。
【0080】また、視覚的に表示せずに音出力によって
も各値の大小関係や差異の大きさを直感的にユーザに知
らせることができる。
【0081】また、並べて表示された各スライドバー内
のスライドバー又は固定値表示マークを結線すること
で、各スライドバーで設定値が表示される各項目間の相
関関係を分かりやすくすることができる。
【0082】また、結線を残してスライドバー自体を画
面から消去することでユーザが操作している対象があた
かも折れ線グラフのように表示することができる。
【0083】また、スライドバー非表示時に折れ線グラ
フを直接操作することで設定値を変更することができる
ため便利である。
【0084】また、スライドバーを回転可能に表示でき
るようにしたので、従来、縦横方向だけの部品であった
スライドバーを様々な画面上における場所で利用するこ
とができるようになる。
【0085】更に、スライドバーを回転可能に表示し
て、スライドバーの基準方向方向からの傾きをも入力値
として扱うようにしたので、一つのスライドバーから二
つの入力値を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るスライドバー表示制御装置を搭
載するコンピュータ・システムの実施の形態1を示した
概略的なブロック構成図である。
【図2】 実施の形態1で表示するスライドバーの基本
的な構成を示した図である。
【図3】 実施の形態1におけるスライドバー表示制御
装置の機能ブロック構成図である。
【図4】 実施の形態1において表示されるスライドバ
ーの概略を示した図である。
【図5】 実施の形態1において値の大小関係を表すス
ライドバーの概略を示した図である。
【図6】 実施の形態1において値の大小関係及び差異
の大きさを表すスライドバーの概略を示した図である。
【図7】 実施の形態1におけるスライドバーの基本的
な表示方法を説明するために用いる図である。
【図8】 実施の形態1において複数表示したスライド
バー上の各スライダを結線した場合の例を示した図であ
る。
【図9】 実施の形態1においてスライドバーから2つ
の値を設定させる方法の例を示した図である。
【図10】 実施の形態1においてスライドバーをレー
ダチャート型に表示したときの例を示した図である。
【図11】 実施の形態1においてスライドバーを画面
表示する処理を示したフローチャートである。
【図12】 実施の形態1において表示したスライドバ
ーに対して行われる処理を示したフローチャートであ
る。
【図13】 実施の形態1においてスライドバーに対す
る表示効果を実現するための処理を示したフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 中央処理ユニット(CPU)、2 主メモリ、3
補助メモリ、4 表示装置、5 マウス、6 キーボー
ド、7 バス、8 スライドバー、9 バー、10 ス
ライダ、11 目盛り、12 マウスポインタ、13
スライドバー表示制御部、14 入力処理制御部、15
スライドバー表示位置認識部(表示角度検出手段)、
16 差異情報算出部、17 設定値データベース、1
8 スライドバー表示部、19 差異情報表示部、20
固定値表示部、21,22 固定表示マーク(固定ス
ライダ)、23〜26,28〜30 バー、27,3
1,32 矢印、33,34 疑似立体表示部分、35
ウィンドウ、36 基準点、37,38 線、39
傾き。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−191974(JP,A) 特開 平5−314269(JP,A) 特開 平6−28349(JP,A) 特開 平6−242877(JP,A) 特公 平7−19200(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/00 601 - 680 G06F 3/14 - 3/153 340

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設定可能な値の範囲を示すバーと、前記
    バーの範囲内でスライド可能に設けられ、前記バー上に
    おける表示位置によって設定値を表すスライダとを含む
    スライドバーを画面表示するスライドバー表示制御装置
    において、 設定可能な値の範囲内において設定された固定値を示す
    固定値表示マークを少なくとも1つ前記バー上に表示す
    る固定値表示手段と、 前記スライダが示す設定値と前記固定値表示マークが示
    す固定値との差異情報を前記スライドバー上に視覚的に
    表示する差異情報表示制御手段と、 有することを特徴とするスライドバー表示制御装置。
  2. 【請求項2】 前記固定値表示手段は、前記スライダと
    異なる表示形式で前記固定値表示マークを表示すること
    を特徴とする請求項1記載のスライドバー表示制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記差異情報表示制御手段は、差異情報
    として前記固定値表示マークが示す固定値と前記スライ
    ダが示す設定値との大小関係を表示することを特徴とす
    る請求項記載のスライドバー表示制御装置。
  4. 【請求項4】 前記差異情報表示制御手段は、差異情報
    として前記固定値表示マークが示す固定値と前記スライ
    ダが示す設定値との大小関係とともに各値の差異の大き
    さを表示することを特徴とする請求項記載のスライド
    バー表示制御装置。
  5. 【請求項5】 前記差異情報表示制御手段は、前記スラ
    イダの色表示を変えることによって差異情報を表示する
    ことを特徴とする請求項記載のスライドバー表示制御
    装置。
  6. 【請求項6】 前記差異情報表示制御手段は、前記スラ
    イダと前記固定値表示マークとの間のバー部分の色表示
    を変えることによって差異情報を表示することを特徴と
    する請求項記載のスライドバー表示制御装置。
  7. 【請求項7】 前記差異情報表示制御手段は、前記各値
    の差異の大きさを表示色の濃度によって表すことを特徴
    とする請求項記載のスライドバー表示制御装置。
  8. 【請求項8】 前記差異情報表示制御手段は、前記固定
    値表示マークと前記スライダの間に矢印などの方向性を
    示す方向識別標識の表示形式によって差異情報を表すこ
    とを特徴とする請求項記載のスライドバー表示制御装
    置。
  9. 【請求項9】 前記差異情報表示制御手段は、前記固定
    値表示マークと前記スライダの間に疑似立体的表現で表
    示することによって差異情報を表すことを特徴とする請
    求項記載のスライドバー表示制御装置。
  10. 【請求項10】 前記スライダが示す設定値と前記固定
    値表示マークが示す固定値との差異情報を音出力する差
    異情報音出力制御手段を有することを特徴とする請求項
    1記載のスライドバー表示制御装置。
  11. 【請求項11】 前記差異情報音出力制御手段は、前記
    固定値表示マークが示す固定値と前記スライダが示す設
    定値との大小関係及び各値の差異の大きさに応じて出力
    音を変えることを特徴とする請求項10記載のスライド
    バー表示制御装置。
  12. 【請求項12】 設定可能な値の範囲を示すバーと、前
    記バーの範囲内でスライド可能に設けられ、前記バー上
    における表示位置によって設定値を表すスライダとを含
    むスライドバーを画面表示するスライドバー表示制御装
    置において、 画面上の指定された位置に複数の前記スライドバーを表
    示するスライドバー表示手段と、 設定可能な値の範囲内において設定された固定値を示す
    固定値表示マークを少なくとも1つ前記各バー上に表示
    する固定値表示手段と、前記スライダが示す設定値と前記固定値表示マークが示
    す固定値との差異情報を前記スライドバー上に視覚的に
    表示する差異情報表示制御手段と、 前記スライドバーの画面上における表示位置、前記バー
    上における前記スライダの表示位置及び前記バー上にお
    ける前記固定値表示マークの表示位置を認識するスライ
    ドバー表示位置認識手段と、 を有し、 前記スライドバー表示手段は、表示した複数の前記スラ
    イドバー上の前記スライダ又は前記固定値表示マークを
    少なくとも一方を結線表示することを特徴とするスライ
    ドバー表示制御装置。
  13. 【請求項13】 前記スライドバー表示手段は、複数の
    前記スライドバーの中心部分を重畳させて表示すること
    によってレーダチャート型に表示することを特徴とする
    請求項12記載のスライドバー表示制御装置。
  14. 【請求項14】 前記スライドバー表示手段は、結線以
    外を画面表示から消去することを特徴とする請求項12
    又は13に記載のスライドバー表示制御装置。
  15. 【請求項15】 画面表示されている結線を直接操作さ
    せることで値の設定を可能とすることを特徴とする請求
    14記載のスライドバー表示制御装置。
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