JP3066188B2 - 物品搬送装置 - Google Patents

物品搬送装置

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JP3066188B2
JP3066188B2 JP4163458A JP16345892A JP3066188B2 JP 3066188 B2 JP3066188 B2 JP 3066188B2 JP 4163458 A JP4163458 A JP 4163458A JP 16345892 A JP16345892 A JP 16345892A JP 3066188 B2 JP3066188 B2 JP 3066188B2
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康明 米沢
敏之 中尾
秀則 市本
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    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66CCRANES; LOAD-ENGAGING ELEMENTS OR DEVICES FOR CRANES, CAPSTANS, WINCHES, OR TACKLES
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    • B66C13/18Control systems or devices
    • B66C13/40Applications of devices for transmitting control pulses; Applications of remote control devices
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Control And Safety Of Cranes (AREA)
  • Control Of Conveyors (AREA)
  • Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、シリンダヘ
ッド等のワークやパレットなどを加工ステーションから
組立ステーションに搬送するような物品搬送装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の物品搬送装置としては、例えば、
特開平1−133801号公報に記載のように、天井か
ら吊下配設されたレールと、このレールに沿って走行す
る走行体としての天井自走車とを備え、上述の天井自走
車にはレールに転接し、モータにより駆動される複数の
金属製駆動車輪と、上述のモータを制御する制御部とを
取付け、ワークを一側ステーションから他側ステーショ
ンに搬送すべく構成した装置がある。
【0003】しかし、上述の従来装置においては、天井
自走車に制御部が取付けられているため、天井自走車の
重量が大となり、このため高速搬送に支障をきたす問題
点があった。また、レールに転接する駆動車輪が金属製
であり、レールと駆動車輪との金属相互の接触により、
比較的摩擦抵抗が小さいので、急発進および急制動(急
ブレーキ)が困難な問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、走行体の軽量化を図ることにより、物品搬
送速度の高速化を達成することができ、しかも給電線を
速度制御用ラインとブレーキ制御用ラインとに独立して
設けることで、速度制御用ラインに断線等の故障が発生
した時や停電時等においても、ブレーキ制御を確実に行
なうことができ、安全性を確保することができると共
に、ブレーキ制御ラインが断線しても自動で走行体を停
止させることができて、さらには送電停止(送電OF
F)によりブレーキングさせることにより、より一層充
分な安全性を確保することができる物品搬送装置の提供
を目的とする。
【0005】この発明の請求項記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、速度変更制御を円滑
に行なうことができる物品搬送装置の提供を目的とす
る。
【0006】この発明の請求項記載の発明は、上記請
求項記載の発明の目的と併せて、速度変更制御に何等
影響されることなくブレーキング作動を行なうことがで
きる物品搬送装置の提供を目的とする。
【0007】この発明の請求項記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、レール上の領域(コ
ーナ部分や直線部分)に対応して走行体の走行速度を切
換えて、円滑な速度制御を行なうことができる物品搬送
装置の提供を目的とする。
【0008】この発明の請求項記載の発明は、上記請
求項記載の発明の目的と併せて、走行体のフェールセ
ーフを図ることができる物品搬送装置の提供を目的とす
る。
【0009】この発明の請求項記載の発明は、上記請
求項記載の発明の目的と併せて、走行体の速度を直接
検出して、低速であるか否かを判定し、非低速時にブレ
ーキ手段を作動させることで、フェールセーフを達成す
ることができる物品搬送装置の提供を目的とする。
【0010】この発明の請求項記載の発明は、上記請
求項記載の発明の目的と併せて、走行体の速度を間接
的に検出して、低速制御状態か否かを判定し、非低速制
御状態時にブレーキ手段を作動させることで、フェール
セーフを達成することができる物品搬送装置の提供を目
的とする。
【0011】この発明の請求項記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、レールと駆動車輪と
の摩擦抵抗を大に設定して、走行体の急発進、急制動を
可能とすることで、充分な高速搬送を行なうことができ
る物品搬送装置の提供を目的とする。
【0012】この発明の請求項記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、走行体がレールのコ
ーナ部を走行する際の走行安定性を確保することができ
る物品搬送装置の提供を目的とする。
【0013】この発明の請求項10記載の発明は、上記
請求項記載の発明の目的と併せて、走行体がレールの
コーナ部を走行する際の走行安定性をより一層向上させ
ることができる物品搬送装置の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、異なるステーション間に渡って配設されたレ
ールと、上記レールに沿って走行し、物品を搬送する走
行体と、上記走行体に設けられ、該走行体を駆動する駆
動手段および走行体を制動するブレーキ手段と、上記レ
ールに沿って配設されると共に、制御部に接続された給
電線と、上記走行体に設けられ、上記駆動手段に接続さ
れると共に、上記給電線に摺接するブラシユニットとを
備え、上記制御部は定置に配置され、電源電力を所定の
制御電力に制御し、上記給電線に給電して、上記走行体
を走行、停止制御すべく構成され、上記給電線は駆動手
段に接続された速度制御用ラインと、上記ブレーキ手段
に接続されたブレーキ制御用ラインとを有し、これら各
ライン独立して上記レールに配置され、上記給電線へ
の送電停止によりブレーキ作動する上記ブレーキ手段
は、上記駆動手段の回転を制動するクラッチ部と、該ク
ラッチ部を制動方向に付勢する付勢手段と、この付勢手
段の付勢力に抗して上記クラッチ部を離間状態に保持す
る保持手段とから成り、上記保持手段はブレーキ制御用
ラインを介して電圧が印加されることにより、ブレーキ
を解除状態とし、印加解除で制動状態とするよう解除状
態を切替える物品搬送装置であることを特徴とする。
【0015】この発明の請求項記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記制御部は周波数
変換手段を備え、該周波数変換手段で変換された制御電
力を上記給電線に送給する物品搬送装置であることを特
徴とする。
【0016】この発明の請求項記載の発明は、上記請
求項記載の発明の構成と併せて、ブレーキ用給電線は
周波数変換手段をバイパスして電源に接続された物品搬
送装置であることを特徴とする。
【0017】この発明の請求項記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記制御部はレール
上の所定の領域に応じて少なくとも高低の2段階の速度
制御を行なう物品搬送装置であることを特徴とする。
【0018】この発明の請求項記載の発明は、上記請
求項記載の発明の構成と併せて、上記レール上の低速
領域で上記走行体が非低速の時、上記ブレーキ手段を作
動させる物品搬送装置であることを特徴とする。
【0019】この発明の請求項記載の発明は、上記請
求項記載の発明の構成と併せて、上記走行体の速度を
検出して、低速であるか否かを判定する物品搬送装置で
あることを特徴とする。
【0020】この発明の請求項記載の発明は、上記請
求項記載の発明の構成と併せて、上記制御部の制御状
態が低速制御状態か否かを判定する物品搬送装置である
ことを特徴とする。
【0021】この発明の請求項記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記走行体は、上記
レール上面に当接する支持車輪と、上記レール下面と当
接し、かつ弾性を有する駆動車輪と、上記駆動車輪をレ
ール下面に押圧付勢して、支持車輪および駆動車輪でレ
ールを挟持する付勢手段と、上記ブラシユニットおよび
上記駆動手段とを備えた物品搬送装置であることを特徴
とする。
【0022】この発明の請求項記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記レールはそのコ
ーナ部において曲率半径を大から小、小から大に漸次変
化させると共に、コーナ部のレールは水平線に対して傾
斜させた物品搬送装置であることを特徴とする。
【0023】この発明の請求項10記載の発明は、上記
請求項記載の発明の構成と併せて、上記レールの曲率
半径に応じて水平線に対するレールの傾斜角度を小から
大、大から小に漸次変化させた物品搬送装置であること
を特徴とする。
【0024】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の発明によれ
ば、制御部を移動部に取付けることなく、該制御部を定
置配置したので、移動部の重量を軽減させることがで
き、この移動部の軽量化により、物品搬送速度の高速化
を達成することができる効果がある。
【0025】しかも、給電線を速度制御用ラインとブレ
ーキ制御用ラインとに独立して設けたので、仮に、速度
制御用ラインに断線等の故障が発生した時や停電時等に
おいても、ブレーキ制御を確実に行なうことができると
共に、ブレーキ制御ラインが断線しても自動で走行体を
停止させることができて、安全性を確保することができ
る効果がある。
【0026】さらに、上記ブレーキ部は給電線への送電
停止によりブレーキ作動するので、この給電線が断線し
た場合あるいは停電時には上述のブレーキ手段が自動的
にブレーキング作動するので、より一層良好な安全性を
確保することができる効果がある。
【0027】この発明の請求項記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、速度制御用ラ
インには周波数変換手段により周波数変換された電力を
送給するので、速度変更制御を円滑に行なうことができ
る効果がある。
【0028】この発明の請求項記載の発明によれば、
上記請求項記載の発明の効果と併せて、ブレーキ用給
電線は周波数変換手段をバイパスして電源に接続されて
いるので、この周波数変換手段による速度変更制御に何
等影響されることなく確実にブレーキング作動を行なう
ことができる効果がある。
【0029】この発明の請求項記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述の制御部
はレール上の所定の領域に応じて少なくとも高低の2段
階の速度制御を行なうので、レール上の領域(コーナ部
分や直線部分)に対応して走行体の走行速度を切換え
て、円滑な速度制御を行なうことができ、この結果、物
品搬送の効率向上を図ることができる効果がある。
【0030】この発明の請求項記載の発明によれば、
上記請求項記載の発明の効果と併せて、上述のレール
上の低速領域で、上記走行体が非低速の時には制御部が
ブレーキ手段を作動させて、走行体を制動するので、走
行体のフェールセーフを図ることができ、例えば走行体
が停止端の車止めに激突するような不都合を解消するこ
とができる効果がある。
【0031】この発明の請求項記載の発明によれば、
上記請求項記載の発明の効果と併せて、走行体の速度
を直接検出して、レール上の低速領域で走行体の走行速
度が低速か否かを判定し、非低速時には上述の制御部が
ブレーキ手段を作動させるので、フェールセーフを達成
することができる。
【0032】この発明の請求項記載の発明によれば、
上記請求項記載の発明の効果と併せて、制御部の制御
状態により走行体の速度を間接的に検出して、レール上
の低速領域で走行体の走行速度の制御状態が低速制御状
態であるか否かを判定し、非低速制御状態時には上述の
制御部がブレーキ手段を作動させるので、フェールセー
フを達成することができる効果がある。
【0033】この発明の請求項記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述の駆動手
段により駆動される駆動車輪を弾性を有する車輪とした
ので、レールと駆動車輪との摩擦抵抗を大きくすること
ができ、このため走行体の急発進および急制動(急ブレ
ーキ)が可能となるので、物品の充分な高速搬送を行な
うことができる効果がある。
【0034】加えて、上述の付勢手段で駆動車輪をレー
ル下面に押圧付勢して、支持車輪と駆動車輪とでレール
を挟持するので、充分な挟持力が確保でき、走行体の走
行安定性を確保することができる。
【0035】この発明の請求項記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、コーナ部にお
いてレールの曲率半径を大から小、小から大に漸次変化
させると共に、コーナ部においてレールを水平線に対し
て傾斜させたので、走行体がコーナ部を走行する際に、
この走行体に対して急激な遠心力が働くのを防止し、コ
ーナ部走行時における走行体の走行安定性を確保するこ
とができる効果があある。
【0036】この発明の請求項10記載の発明によれ
ば、上記請求項記載の発明の効果と併せて、レールの
曲率半径に応じて水平線に対するレールの傾斜角度を小
から大、大から小に漸次変化させたので、走行体がレー
ルのコーナ部を走行する際の走行安定性をより一層向上
させることができる効果がある。
【0037】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は物品搬送装置を示し、図1において、こ
の物品搬送装置は、天井(図示せず)に吊下支持された
金属製のレール1と、このレール1に沿って走行する走
行体としての移動部2と、床面3に定置配置され上述の
移動部2を走行、停止制御する制御部4とを備えてい
る。
【0038】上述の移動部2はリーディング側の電車2
Aと、トレーリング側のワークキャリア2Bとを備え、
例えば加工ライン側のコンベア装置50から一方のリフ
タ51で載荷したワーク(図示せず)をワークキャリア
2Bに移載し、このワークを組立ライン側に搬送した後
に、上述のワークキャリア2Bからワークを他方のリフ
タ52で受取って、このリフタ52上のワークを組立ラ
イン側のコンベア装置53に脱荷すべく構成している。
【0039】ここで、上述の加工ライン側および組立ラ
イン側には床面3とレール1との間を結ぶ支柱54,5
5を立設し、これら各支柱54,55に沿って上下動す
る上述のリフタ51,52でワークを上昇下降させる。
【0040】上述の加工ライン側(図1の左側参照)にお
いては、図1の下降端でコンベア装置50上のワークを
リフタ51が下方からリフトアップすることで、この
フタ51上に移載し、上昇加速点においてリフタ51の
上昇速度を高速に切換え、上昇減速点においてリフタ5
1の上昇速度を低下させ、ワークを上載したリフタ51
を上昇端で停止させる(図16参照)。
【0041】この上昇端のリフタ51に対して空のワー
クキャリア2Bが外装(図17参照)され、リフタ51
を若干下降(図18参照)させると、リフタ51上のワ
ークはワークキャリア2Bに移載される。このようにし
て、ワークをワークキャリア2Bに移載したリフタ51
は上昇端から下側の待機点まで下降するが、下降加速点
でリフタ51の下降速度を高速に切換え、下降減速点に
おいてリフタ51の下降速度を低下させ、空のリフタ5
1を待機点で待機させ、コンベア装置50上に加工完了
後の次のワークが到着した時点で、空のリフタ51は下
降端まで下降し、以下、上述同様の動作を繰返す。
【0042】なお、上述のリフタ51の昇降駆動は例え
ばインバータにより駆動されるモータ等を用いて行な
う。
【0043】一方、組立ライン側(図1の右側参照)にお
いては、上側の待機点で空のリフタ52を待機させ、ワ
ークを上載したワークキャリア2Bが所定位置で停止し
た時、リフタ52を上昇端まで上昇(図18の状態から
図17の状態に上昇)させて、ワークキャリア2Bのワ
ークをリフタ52に移載する。次にワークキャリア2B
がリフタ52に対して干渉外へ移動(図16参照)した
後に、このリフタ52はワークを載せて下端端まで下降
するが、下降加速点でリフタ52の下降速度を高速に切
換え、下降減速点においてリフタ52の下降速度を低下
させ、下側の待機点で上述のリフタ52を一時待機させ
る。
【0044】そして組立ライン側のコンベア装置53上
において前回脱荷されたワークが干渉外まで搬送された
時、上述のリフタ52を待機点から下降端まで下降させ
て、リフタ52上のワークをコンベア装置53上に脱荷
する。
【0045】このようにして、ワークを脱荷したリフタ
52は下降端から上側の待機点まで上昇するが、上昇加
速点でリフタ52の上昇速度を高速に切換え、上昇減速
点でリフタ52の上昇速度を低下させ、上側の待機点で
リフタ52を停止させ、以下、上述同様の動作を繰返
す。なお、上述のリフタ52の昇降駆動は例えばインバ
ータにより駆動されるモータ等を用いて行なう。
【0046】次に図2乃至図5を参照して前述の移動部
2における電車2Aの具体的構成について詳述する。上
述の電車2Aは次の如く構成している。すなわち、図
2、図3、図4に示すようにレール1の一側に離間配置
された一側のサイドプレート5と、レール1の他側に離
間配置された他側のサイドプレート6とを、その上部に
一体的に連結したベースプレート7を設け、このベース
プレート7には弾性を有する駆動車輪としてのタイヤ8
と、ブレーキ99(図20参照)付き駆動モータ(走行
体を駆動する駆動手段)としてのACモータ9とを取付
けている。ここで、上述のACモータ9としてはインダ
クションモータ(誘導電動機)を用いる。
【0047】図3に示すように一端を支点10とし、他
端をスプリング11(付勢手段)により上方にバネ付勢
されたタイヤ支持プレート12を設け、このタイヤ支持
プレート12に固定筒部材13(図4参照)およびベア
リング14,14を介して車軸15を回転自在に内設
し、この車軸15の一端にホイール16を介して上述の
タイヤ8を取付け、このタイヤ8をレール1の底部下面
に当接すると共に、車軸15の他端には小径の従動プー
リ17をキー嵌合している。
【0048】また方形状のスライドプレート18に上述
のACモータ9を取付け、ベースプレート7に穿設され
た長孔19…を利用して、ボルト、ナット20…により
両プレート7,18を締結すると共に、ACモータ9の
回転軸21に大径の原動プーリ22をキー嵌合して、こ
の原動プーリ22と上述の従動プーリ17との間に伝動
ベルト23を張架している。
【0049】さらに上述のベースプレート7とスライド
プレート18との双方には相対向する突片7a,18a
を一体的に形成し、ベースプレート7側の突片7aに取
付けたアジャストボルト24の下端を、スライドプレー
ト18側の突片18aに当接し、このアジャストボルト
24の操作により、上述の伝動ベルト23の張力を調整
すべく構成している。さらにまた、上述の各プーリ1
7,22および伝動ベルト23を囲繞するように、上述
のベースプレート7にはベルトカバー25を取付けてい
る。
【0050】一方、上述の各サイドプレート5,6にお
ける前後両端部には、図3、図5に示すように車軸取付
部材26および車軸係止部材27を用いて車軸28,2
8を水平方向に固定し、これら各車軸28,28にはベ
アリング29,29を介して金属表面にウレタン材30
aが貼着されてなる支持車輪30,30を回転自在に取
付け、これら各支持車輪30,30をレール1の底部上
面に当接させることで、該支持車輪30,30により電
車2Aをレール1に対して吊掛り支持している。
【0051】上述の各サイドプレート5,6における上
端折曲部5a,5aの前後両位置には、図4に示すよう
にナット31,31を用いて車軸32,32を垂直方向
に固定し、これら各車軸32,32にはベアリング3
3,33を介して金属表面にウレタン材34aが貼着さ
れてなる案内車輪34,34を回転自在に取付け、これ
ら各案内車輪34,34を、レール1の底部1aと頭部
1bとを結ぶ腹部1c(図7、図8参照)の両サイドに
転接すべく構成している。
【0052】図3に示すように、一側のサイドプレート
5と他側のサイドプレート6との後端相互間を連結する
キャリア取付けブロック35を設け、このキャリア取付
けブロック35背面のリヤアーム36には球面部37が
設けられキャリア連結アーム38の球状部と連結さ
れ、、このキャリア連結アーム38に連結されるワーク
キャリア2Bで例えば車両用エンジン部品としてのシリ
ンダヘッド等のワークやパレットなどを搬送すべく構成
している。
【0053】また図3に示すように上述の一側のサイド
プレート5と他側のサイドプレート6との前端相互間を
連結する連結ブロック39を設け、この連結ブロック3
9から下方に向けてロッド40を取付けて、このロッド
40に設けたスプリングリテーナ41と、上述のタイヤ
支持プレート12に形成した凹部42との間に、上述の
スプリング11(付勢手段)を張架して、タイヤ支持プ
レート12に設けられたタイヤ8を常時レール1の底部
1a下面にバネ付勢すべく構成している。
【0054】一方、図4に示すように上述のレール1の
頭部1b上面にはブラケット43を介して給電線として
のトロリワイヤユニット44をレール1の全長にわたっ
て取付け、このトロリワイヤユニット44に摺接するブ
ラシユニット45を、パンタグラフ機構46(但し図面
では概略的に示す)を介して上述のサイドプレート6に
取付けている。ここで、上述のトロリワイヤユニット4
4は5極構造の焼結ブラシ体を有し、3極をACモータ
9の回転、停止用に用い、2極をブレーキ用に用いる。
なお、床面3に定置配置された制御部4とトロリワイヤ
ユニット44とは図2に示すケーブル47により電気接
続している。したがって、上述の制御部4とACモータ
9との間は、ケーブル47、トロリワイヤユニット4
4、ブラシユニット45ブラシユニット45からAC
モータ9に至るケーブル(図示せず)により電気接続
されている。
【0055】ここで、上述の給電線としてのトロリワイ
ヤユニット44は、移動部2の走行速度を制御する3極
の速度制御用ライン44aと、移動部2を制動する2極
のブレーキ制御用ライン44bとを有して、これら各ラ
イン44a,44bが独立してレール1に設けられて
る。而して、上述の速度制御用ライン44aはACモー
タ9に接続され、上述のブレーキ制御用ライン44bは
ブレーキ手段としてのブレーキ99に接続されている
(図23参照)。なお、この点に関してはケーブル47も
同様である。
【0056】このため、上述の速度制御用ライン44a
に断線等の故障が発生した時や停電時等においても、ブ
レーキ制御用ライン44bによりブレーキ制御を確実に
行なうことができて、安全性を確保することができる効
果がある。
【0057】ところで、図6に示すように上述のレール
1を配設した軌道経路48において同軌道経路48の直
線部分αでは、図7に示す如くレール1はその頭部1
b、底部1aが水平方向で、腹部1cが垂直方向に向く
ように設置されるが、軌道経路48のコーナ部分βで
は、図8、図9に示す如く上述の腹部1cが移動部2に
作用する遠心力に対してほぼ直交するようにレール1を
傾斜させて設置している。このため上述のコーナ部分β
においては各要素は図10の如くなる。
【0058】しかも上述のコーナ部分βにおいては図1
1に示すように、レール1の曲率半径を大から小、小か
ら大に漸次変化させている。すなわち、上述のレール1
は図11に示す半径R0 が一定の仮想線に対して曲率初
期点から曲率中期点にかけては曲率半径RL (但しRL
>RO )に設定し、曲率中央部では曲率半径RS (但し
RS <RO )に設定し、曲率中期点から曲率終期点にか
けては曲率半径RL (但しRL >RO )に設定すると共
に、曲率半径RL の部分ではレール1の水平線に対する
傾斜角度θ1 が図8に示すように小さく、曲率半径RS
の部分ではレール1の水平線に対する傾斜角度θ2 (但
し、θ1 <θ2 )が図9に示すように大となるように、
コーナ部分βにおいてレール1の傾斜角度が小から大、
大から小に漸次変化するように設定し、電車2Aとワー
クキャリア2Bとからなる移動部2がコーナ部分βを走
行する際に、この移動部2に対して急激な遠心力が働く
のを防止し、コーナ部分β走行時における移動部2の走
行安定性を確保すべく構成している。
【0059】なお、図11以外の他の図面においては図
示の便宜上、コーナ部分βの曲率半径を概略的に示して
いる。
【0060】次に図12乃至図15を参照して移動部2
におけるワークキャリア2Bの具体的構成について詳述
する。上述のワークキャリア2Bは図12に示すように
上側のトロッコ60と下側のキャリア本体61とを備え
ている。上述のトロッコ60は図13に示すようにレー
ル1に対して離間配設された左右の側板62,63と、
これら左右の側板62,63の下部相互間に水平に張架
された車軸64と、この車軸64にそれぞれ一対のベア
リング65を介して取付けた下部車輪66,66と、上
述の各側板62,63の上部に水平に固定された車軸6
7,67に対してベアリング68,68を介して取付け
られた複数の上部車輪69,69と、図14に示すよう
に上述の各側板62,63の前後両端における上方部か
ら水平方向にレール1側へ延びる水平部材70,70に
対して垂直固定車軸71,71およびベアリング72,
72を介して取付けられた合計4個の案内車輪73…と
を備え、上述の下部車輪66をレール1の下面に転接
し、上部車輪69をレール1の底部1aに転接し、上述
の案内車輪73…をレール1の腹部1cに転接すべく構
成している。
【0061】また上述のトロッコ60には図示しないブ
ラケットを介してトロッコ60の全長と略同長のドグ7
4を取付ける一方、トロッコ60の前端部には連結部材
75および連結ピン76を介して前述のキャリア連結ア
ーム38を取付け、電車2Aの先導によりトロッコ60
を走行すべく構成している。
【0062】さらに上述のドグ74と対向するレール1
の所定箇所には近接スイッチPXを取付けている。この
実施例では、ボルト、ナット77を用いてレール1の頭
部1bにブラケット78を締付け固定し、このブラケッ
ト78の水平方向の延出端部に上述の近接スイッチPX
を取付けている。なお、この近接スイッチPXは図4に
示すトロリワイヤユニット44およびブラシユニット4
5に対して干渉しないように取付ける。
【0063】このように構成したトロッコ60に対して
前後の各支持部材79,79を介して吊下支持されるキ
ャリア本体61は図15に示す如く構成している。すな
わち、合計4本の門形の支持杆80…を前後方向に離間
配置し、これら各支持杆80…の上部を前後方向に延び
る2本のフレーム81,81で互に連結すると共に、上
述の各支持杆80…の下端には方形状のパレット台82
…を固定し、各パレット台82上にはパレット位置決め
部材83を取付け、4個のパレット位置決め部材83を
1組として、各組の部材83上にぞれぞれパレット84
を着脱可能に配設する。
【0064】このためキャリア本体61には図12に示
すように、2枚のパレット84,84が着脱可能に配設
され、ワークはこれら各パレット84,84に上載され
る。
【0065】また上述の2本のフレーム81,81の前
後対向面には連結孔85を有する連結ブラケット86が
溶接手段等によりそれぞれ固定され、これら各連結ブラ
ケット86を上述の支持部材79,79で支持すること
により、上側のトロッコ60に対して下側のキャリア本
体61を吊下支持すべく構成している。
【0066】さらに上述の合計4本の門形の支持杆80
…の左右の脚部において、同側の脚部をビーム部材87
で前後方向に連結すると共に、各支持杆80の内側部上
域には図17に示すようにそれぞれ補強部材88を取付
けている。なお、図15においては図示の便宜上、補強
部材88の図示を省略している。
【0067】次に図16、図17、図18を参照してリ
フタ51,52の具体的構成についてさらに詳述する。
上述のリフタ51,52は支柱54,55側に位置する
昇降ベース56と、この昇降ベース56の支柱54,5
5を隔てた両側に突設形成したローラ軸57…と、これ
ら各ローラ軸57に回転自在に支持されて、両側から上
述の支柱54,55を挟持するガイドローラ58…と、
上述の昇降ベース56から水平方向に延設された略L字
状のリフト本体59とを備え、このリフト本体59のト
ップデッキ59aにより上述のパレット84を介して図
示しないワークを昇降すべく構成している。また、上述
のリフト本体59は必要に応じて図1に示す実線位置と
同図に示す仮想線位置との間を油圧シリンダ等の前後進
手段(図示せず)により水平方向にも駆動すべく構成し
ている。
【0068】次に図19を参照して指令手段、確認手
段、検出手段の配設構成について詳述する。図19は加
工ステーション90と組立ステーション91との間を結
ぶレール1による軌道経路48の平面視図で、両ステー
ション90,91間の中央部位には切替点検出用の近接
スイッチPXOを配設し、この中央部位から各ステーシ
ョン90,91に向うコーナ部β1 ,β2 の前位(手前
側)には中速減速指令用の近接スイッチPX4,PX5
を配設し、該近接スイッチPX4,PX5の後位(下流
側)には高速加速指令用の近接スイッチPX3,PX6
を配設し、コーナ部β1 ,β2 の後位(下流側)には減
速指令用の近接スイッチPX2,PX7を配設し、これ
ら各近接スイッチPX2,PX7の後位(下流側)には
減速確認用の光電センサPH1,PH2を配設し、各ス
テーション90,91の手前側には待機点検出用の近接
スイッチPX1,PX8を配設し、各ステーション9
0,91の定位置には定位置検出用のリミットスイッチ
LS1,LS2を配設し、各ステーション90,91内
のオーバーラン位置にはオーバーラン検出用のリミット
スイッチLS0,LS3を配設し、組立ステーション9
1側の各リミットスイッチLS2,LS3間には別途待
機点検出用の近接スイッチPX9を配設している。
【0069】そして、移動部2が図面上、左側の加工ス
テーション90から右側の組立ステーション91に向け
て走行する際には、上述の各要素PX3,PX0,PX
5,PX7,PH2,PX8,LS2,PX9,LS3
を用い、逆に移動部2が図面上、右側の組立ステーショ
ン91から左側の加工ステーション90に向けて走行す
る際には、上述の各要素PX6,PX0,PX4,PX
2,PH1,PX1,LS1,LS0を用いる。
【0070】ここで、上述の各近接スイッチPX0〜P
X9は図13で既に説明したように配設され、また上述
の各光電センサPH1,PH2は同図に示すように、発
光要素92と受光要素93とを備え、レール1の下面よ
りも若干下方において移動部2の走行により発光要素9
2から受光要素93に透光される光線94が遮断される
ように、これら各要素92,93を対向配置している。
【0071】図20は物品搬送装置の制御回路を示し、
CPU100はリミットスイッチ群95、近接スイッチ
群96、光電センサ群97からの入力に基づいて、RO
M98に格納されたプログラムに従って、ACモータ9
のブレーキ99、周波数変換手段としてのインバータ1
01、リフタ51,52を駆動制御し、またRAM10
2は高速走行速度、中速走行速度、減速時の低速走行速
度にそれぞれ対応して設定された周波数変換手段を切換
え制御する。また上述のACモータ9はインバータ10
1出力に対応した回転数に駆動制御される。
【0072】ここで、上述のブレーキ99は、図23に
示すように駆動手段としてのACモータ9の回転を制動
するクラッチ部99a、クラッチ部99aを圧接方向
(制動方向)へ付勢する付勢手段としてのスプリング99
b、スプリング99bの付勢力に抗して、クラッチ部9
9aを離間状態に保持する保持手段としてのコイル部9
9cとからなる。
【0073】また、上述のCPU100は減速指令手段
(近接スイッチPX2、PX7参照)からの減速指令信
号を受け、移動部2の走行速度を所定の速度に減速制御
する速度制御部103と、速度検出手段(光電センサ群
97参照)により検出速度が上述の所定の速度より速い
時、上述の移動部2の走行を停止制御する停止制御部1
04とを備えている。
【0074】さらに、上述の速度検出手段(光電センサ
郡97参照)は、実際に移動部2の速度を検出してもよ
いが、光電センサ群97の移動部2の検出時、速度制御
状態が低速制御状態になっているか否かを検出するよう
に構成することもできる。
【0075】また図20に示すように前述の3極の速度
制御用ライン44aには周波数変換手段としてのインバ
ータ101により周波数変換された電力を送給し、これ
により、速度変換制御を円滑に行なうように構成してい
る。
【0076】さらに、上述のブレーキ99はブレーキ制
御用ライン44bを介して電圧を印加することにより解
除状態となり、印加電圧を解除することにより制動(ブ
レーキング)状態となるように設定している。
【0077】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下作用を説明する。加工ライン側のコンベア装置
50(図1参照)上のワークを、リフタ51でパレット
84と共にすくい上げ、このリフタ51を図16に示す
ように支柱54に沿って上昇させ、図1の上昇端で停止
させる。
【0078】次に図19の左側の待機点で予め待機させ
ておいた移動部2を、加工ステーション90の定位置ま
で左動させ、図17に示すようにパレット84およびワ
ークに対してキャリア61を外装する。
【0079】次に図17の状態から図18に示すように
リフタ51を若干下動操作すると、パレット84および
ワークはキャリア本体61に対して位置決めされた状態
で移載される。
【0080】次にCPU100はインバータ101、ケ
ーブル47、トロリワイヤユニット44、ブラシユニッ
ト45等を介してACモータ9に電源を印加する。AC
モータ9の回転軸21が回転すると、原動プーリ22、
伝動ベルト23、従動プーリ17、車軸15を介してタ
イヤ8が図3の矢印a方向に回転するので、電車2Aは
支持車輪30,30によりレール1に対して吊掛り支持
された状態で、かつ案内車輪34,34で走行案内され
つつ図3の矢印b方向へ走行し、ワークキャリア2Bで
例えばシリンダヘッド等のワークを、加工ステーション
90から組立ステーション91へ搬送する。
【0081】この加工ステーション90から組立ステー
ション91への移動部2の走行時に、CPU100は図
21の第1ステップS1でACモータ9の速度指令状態
MXを中速に設定し、ワークキャリア2Bのドグ74が
高速加速指令点(図19参照)において近接スイッチP
X3をONにすると(第2ステップS2参照)、ACモ
ータ9の回転数が高速に切換えられ(第3ステップS3
参照)、中央の切替点を通過した後に、上述のドク74
が中速減速指令点(図19参照)において近接スイッチ
PX5をONにすると(第4ステップS4参照)、AC
モータ9の回転数が中速に切換えられ(第5ステップS
5参照)、コーナ部分β2 の後位において上述のドグ7
4が減速指令点(図19参照)において近接スイッチP
X7をONにすると(第6ステップS6参照)、ACモ
ータ9の回転数が低速に切換えられ(第7ステップS7
参照)、次段の減速確認用の光電センサPH2で移動部
2の減速走行が確認される(第8、第9ステップS8、
S9参照)。
【0082】ここで、上述の減速指令用の近接スイッチ
PX7または、それより上流側の近接スイッチが故障し
た際には、移動部2の走行速度は中速状態のままυ≧υ
o(第10ステップS10参照)(但し、υは現行速
度、υoは低速速度に相当する値)であるから、この光
電センサPH2が斯るフェール状態を検出した場合(第
10ステップS10でのYES判定時)には、CPU1
00内のブレーキ制御部104はブレーキ99を駆動し
て移動部2の走行を停止する(第12ステップS12参
照)。
【0083】一方、移動部2が正常に減速され、リミッ
トスイッチPX8をON(第11ステップS11参照)
にした後に、組立ステーション91のリミットスイッチ
LS2がドグ74でONにされると、移動部2の走行を
停止する(第12ステップS12参照)。
【0084】次に図1の右側の待機点で予め待機してい
るリフタ52を図18の状態から図17に示すように上
昇させ、キャリア本体61のワークをパレット84と共
に、リフタ52に移載する。
【0085】次に移動部2をワークおよびパレット84
に対して干渉外まで移動させた後に、リフタ52を下降
制御すると、パレット84と共にワークを組立ライン側
のコンベア装置53に脱荷することができる。
【0086】このように上述の移動部2が加工ステーシ
ョン90から組立ステーション91へ走行する中途部位
において、図19に示す如く軌道経路48には複数のコ
ーナ部分β1 ,β2 が存在するが、これら各コーナ部分
β1 ,β2 におけるレール1は所定の方向に傾斜設置さ
せたので、上述の移動部2がコーナ部分β1 ,β2 を走
行する際には、この移動部2を減速制御する必要がな
く、このため、物品搬送速度の高速化を達成することが
できる効果がある。
【0087】また上述の構成においてコーナ部分β1 ,
β2 を走行する際に、中速で走行するものとされている
が、レール1の曲率半径、傾斜角度を適宜設定すること
により、コーナ部分β1 ,β2 においても高速走行する
ことができるようにしてもよい。
【0088】加えて、上述の制御部4を移動部2に取付
けることなく、該制御部4を床面3上に定置配置したの
で、移動部2の重量を軽減させることができ、この移動
部2の軽量化により、さらなる高速搬送を行なうことが
できる。
【0089】また、給電線(トロリワイヤユニット44
参照)を図4、図23に示すようにACモータ9に接続
される速度制御用ライン44aと、ブレーキ99に接続
されるブレーキ制御用ライン44bとに独立して設け
これら両ライン44a,44bをレール1に配置した
で、速度制御用ライン44aに断線等の故障が発生した
時や停電時においても、ブレーキ制御を確実に行なうこ
とができて、安全性を確保することができる効果があ
る。
【0090】しかも、上述のブレーキ99はACモータ
9の回転を制動するクラッチ部99aと、このクラッチ
部99aを制動方向に付勢するスプリング99bと、こ
のスプリング99bの付勢力に抗して上述のクラッチ部
99aを離間状態に保持するコイル部99c(保持手段)
とから成り、このコイル部99cはブレーキ制御用ライ
ン44bを介して電圧が印加されることにより、制動状
態、解除状態を切替えるものであるから、上述のブレー
キ制御ライン44bが仮に断線(印加電圧の解除と同等)
しても自動で走行体(移動部2参照)を停止させることが
でき、安全性を確保することができる。
【0091】さらに、速度制御用ライン44aには周波
数変換手段(インバータ101参照)により周波数変換
された電力を送給するので、速度変更制御を円滑に行な
うことができる効果がある。
【0092】さらには、上述のACモータ9により駆動
される駆動車輪を弾性を有するタイヤ8により構成した
ので、レール1とタイヤ8との摩擦抵抗を大きくするこ
とができ、この結果、移動部2の急発進および急制動が
可能となるので、より一層充分な高速搬送を行なうこと
ができる効果がある。
【0093】また上述の減速指令手段(往動時には近接
スイッチPX7、復動時には近接スイッチPX2)の指
令により速度制御部103を介して移動部2の走行速度
が中速から低速へと減速され、この減速状態が次段の減
速検出手段97(往動時には光電センサPH2、復動時
には光電センサPH1)で確認されるが、上述の移動部
2の減速が認められないフェール検出時つまり検出速度
が所定の速度より速い時には、停止制御手段としてのC
PU100内の停止制御部104が移動部2の走行を停
止する。このため移動部2が例えば停止端の車止めに激
突するような不都合を解消することができて、同移動部
2のフェールセーフを図ることができる効果がある。
【0094】なお、上述の減速検出手段97(光電セン
サPH2,PH1参照)を中速減速指令手段PX4,P
X5の後位(下流側)に設けてもよい。
【0095】さらに上述の軌道経路48の各コーナ部分
β1 ,β2 においてレール1の曲率半径を図11に示す
ように大から小、小から大に漸次変化させると共に、レ
ール1の水平線に対する傾斜角度を小から大、大から小
に漸次変化させ移動部2がコーナ部分β1 ,β2 を走行
する際に、この移動部2に対して急激な遠心力が働くの
を防止したので、コーナ部分β1 ,β2 走行時における
移動部2の走行安定性を確保することができる効果があ
る。
【0096】次に、インバータ101およびブレーキ9
9の制御を、図22のフローチャートを参照して説明す
ると次の通りである。
【0097】第1ステップC1で、CPU100はAC
モータ9の速度指令状態MXを読出し、次の第2ステッ
プC2で、CPU100はブレーキングBRか否かを判
定し、MX=BRの制動時には、次の第3ステップC3
でCPU100はブレーキ99をONにする。
【0098】一方、ブレーキングBRでない場合には次
の第4ステップC4で、CPU100はMX=低速か否
かを判定し、低速時には次の第5ステップC5に移行
し、この第5ステップC5で、CPU100はインバー
タ101を低速制御する。
【0099】MX=低速でない場合には、次の第6ステ
ップC6で、CPU100はMX=中速か否かを判定
し、中速時には次の第7ステップC7に移行し、この第
7ステップC7で、CPU100はインバータ101を
中速制御する。
【0100】MX=中速でない場合には、次の第8ステ
ップC8で、CPU100はMX=高速か否かを判定
し、高速時には次の第9ステップC9に移行し、この第
9ステップC9で、CPU100はインバータ101を
高速制御する一方、MX=高速でない場合には第1ステ
ップC1にリターンする。
【0101】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明のコーナ部は、実施例の軌道経路4
8のコーナ部分β1 ,β2 に対応し、以下同様に、物品
を搬送する走行体は、電車2Aに対応し、走行体を駆動
する駆動手段は、ACモータ9に対応し、付勢手段は、
スプリング11に対応し、給電線は、トロリワイヤユニ
ット44に対応し、弾性を有する駆動車輪は、タイヤ8
に対応し、レール上面は、レール1の底部1a上面に対
応し、減速指令手段は、近接スイッチPX2,PX7に
対応し、速度検出手段は、光電センサPH1,PH2を
有する光電センサ群97に対応し、ブレーキ手段は、ブ
レーキ99に対応し、クラッチ部を制動方向に付勢する
付勢手段は、スプリング99bに対応し、 保持手段は、
コイル部99cに対応し、周波数変換手段は、インバー
タ101に対応し、速度制御手段は、速度制御部103
に対応し、停止制御手段は、停止制御部104に対応す
るも、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定され
るものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の物品搬送装置を示す正面視概略系統
図。
【図2】 制御部と電車との関連構造を示す系統図。
【図3】 物品搬送装置における電車の拡大右側面図。
【図4】 図3のE−E線矢視断面図。
【図5】 図3のF−F線矢視断面図。
【図6】 軌道経路の概略部分図。
【図7】 図6のA−A線矢視断面図。
【図8】 図6のB2−B2線矢視断面図。
【図9】 図6のB1−B1線矢視断面図。
【図10】 コーナ部におけるレールおよび電車の状態
を示す説明図。
【図11】 コーナ部におけるレールの曲率状態を示す
説明図。
【図12】 ワークキャリアの側面図。
【図13】 図12のX−X線矢視断面図。
【図14】 図12のY−Y線矢視断面図。
【図15】 キャリア本体の斜視図。
【図16】 リフタとパレットとの関連構造を示す概略
図。
【図17】 キャリア本体に対するワーク、パレットの
載荷、脱荷状態を示す説明図。
【図18】 キャリア本体に上載されたワーク、パレッ
トとリフタとの関連構造を示す説明図。
【図19】 指令手段、確認手段、検出手段の平面レイ
アウトを示す説明図。
【図20】 制御回路ブロック図。
【図21】 速度制御を示すフローチャート。
【図22】 インバータ制御を示すフローチャート。
【図23】 電気回路図。
【符号の説明】
1…レール 2…移動部 2A…電車 4…制御部 8…タイヤ 9…ACモータ(駆動手段) 11…スプリング(付勢手段) 30…支持車輪 44…トロリワイヤユニット(給電線) 44a…速度制御用ライン 44b…ブレーキ制御用ライン 45…ブラシユニット 48…軌道経路 β1 ,β2 …コーナ部分99…ブレーキ(ブレーキ手段) 99a…クラッチ部 99b…スプリング(付勢手段) 99c…コイル部(保持手段) 101…インバータ(周波数変換手段) 103…速度制御部 104…停止制御部 PH1,PH2…光電センサ(速度検出手段) PX2,PX7…近接スイッチ(減速指令手段)
フロントページの続き (72)発明者 船附 宏次 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−9409(JP,A) 特開 昭62−215494(JP,A) 特開 平2−84090(JP,A) 特開 平1−288638(JP,A) 特開 昭54−70548(JP,A) 実開 昭61−145776(JP,U)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】異なるステーション間に渡って配設された
    レールと、 上記レールに沿って走行し、物品を搬送する走行体と、 上記走行体に設けられ、該走行体を駆動する駆動手段
    よび走行体を制動するブレーキ手段と、 上記レールに沿って配設されると共に、制御部に接続さ
    れた給電線と、 上記走行体に設けられ、上記駆動手段に接続されると共
    に、上記給電線に摺接するブラシユニットとを備え、 上記制御部は定置に配置され、電源電力を所定の制御電
    力に制御し、 上記給電線に給電して、上記走行体を走行、停止制御す
    べく構成され、上記給電線は駆動手段に接続された速度
    制御用ラインと、上記ブレーキ手段に接続されたブレー
    キ制御用ラインとを有し、これら各ラインが独立して上
    記レールに配置され、 上記給電線への送電停止によりブレーキ作動する上記ブ
    レーキ手段は、 上記駆動手段の回転を制動するクラッチ部と、該クラッ
    チ部を制動方向に付勢する付勢手段と、この付勢手段の
    付勢力に抗して上記クラッチ部を離間状態に保持する保
    持手段とから成り、 上記保持手段はブレーキ制御用ラインを介して電圧が印
    加されることにより、ブレーキを解除状態とし、印加解
    除で制動状態とするよう切替える 物品搬送装置。
  2. 【請求項2】上記制御部は周波数変換手段を備え、該周
    波数変換手段で変換された制御電力を上記給電線に送給
    する請求項1記載の物品搬送装置。
  3. 【請求項3】ブレーキ用給電線は周波数変換手段をバイ
    パスして電源に接続された 請求項2記載の物品搬送装
    置。
  4. 【請求項4】上記制御部はレール上の所定の領域に応じ
    て少なくとも高低の2段階の速度制御を行なう請求項1
    記載の物品搬送装置。
  5. 【請求項5】上記レール上の低速領域で上記走行体が非
    低速の時、上記ブレーキ手段を作動させる請求項4記載
    物品搬送装置。
  6. 【請求項6】上記走行体の速度を検出して、低速である
    か否かを判定する請求項5記載の物品搬送装置。
  7. 【請求項7】上記制御部の制御状態が低速制御状態か否
    かを判定する請求項5記載の物品搬送装置。
  8. 【請求項8】上記走行体は、上記レール上面に当接する
    支持車輪と、上記レール下面と当接し、かつ弾性を有す
    る駆動車輪と、上記駆動車輪をレール下面に押圧付勢し
    て、支持車輪および駆動車輪でレールを挟持する付勢手
    段と、上記ブラシユニットおよび上記駆動手段とを備え
    請求項1記載の物品搬送装置。
  9. 【請求項9】上記レールはそのコーナ部において曲率半
    径を大から小、小から大に漸次変化させると共に、コー
    ナ部のレールは水平線に対して傾斜させた請求項1記載
    の物品搬送装置。
  10. 【請求項10】上記レールの曲率半径に応じて水平線に
    対するレールの傾斜角度を小から大、大から小に漸次変
    化させた請求項9記載の物品搬送装置。
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